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青リンゴ観察日記 https://blog.goo.ne.jp/1225greenapple

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。<br>*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*<br>

Yukkanen
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2020/12/28

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  • 第七十一話③

    朝、ファン家の電話が鳴っている。そのベルを、ミエはげっそりした顔で聞いていた。「はいもしもし?もー!なんなの昨日から!」「行って来ます・・」「ちょっと!ふらふらしないで真っ直ぐ帰って来なさいよ!わかった?!」調子の悪い電話機にイラつきながら、母は忘れずにミエに釘を刺した。しかし心ここにあらずといったミエの姿を見て、母は思わずため息をつく。ミエは、何度もあくびをしながら道を歩いた。昨夜の衝撃で寝付けず、眠いのだ。あー寝たんだか寝てないんだか・・ていうか今日会ったらなんて言おう・・まず謝って・・でもお互いやらかしたんだからお互い様・・そこまで思ったところで、視線に気づいた。二人はこうしてバッタリと会う運命らしい。「あ・・あの・・」ミエが弁解を口にしようとした矢先、チョルの眼光が厳しくミエを貫いた。ギッッ!「あ...第七十一話③

  • 第七十一話②

    気が遠くなるような現実の中、ミエの意識は今、宇宙空間へと旅立っていた。[遠い宇宙・・幾千万の星の中で][地球上、セモドン地方に住んでいるこの少女は][16歳にして、これまで経験したことのない衝撃を次々と味わっていた]宇宙空間を漂っていたミエは、ゆっくりと地球に戻ってきた。パチ、と目を開ける。暗い部屋の天井に、ぼんやりとミエの星々が光っていた。そこでようやくミエは実感した。自分がチョルにどう思われていたかを。え、は?!何?!わざと見たと思われてる?! ミエは、チョルが帰って来てからの自分の行動を、もう一度思い起こしてみることにした。パッ「おーい!チョル・キム!」[そもそもカーテンも締めずにいきなり脱ぎ出したのは自分・・][じゃん・・]気がついたら、上半身裸のチョルが立っていた。目を逸らさずにいたのは、ミエの...第七十一話②

  • 第七十一話①

    「え・・え・・・・・?」まさかの上半身裸のチョルを前に、文字通り目を丸くしたミエ。嫌な汗が背中を伝う。「え・・・いや・・いや・・」「いやいやいやいや!!」ミエのその叫びを皮切りに、この事態のとんでもなさが、二人に実感として降り注ぐ。「ぎゃああああああああ!!!!」「ああああああああ!!!!」ミエはスケッチブックを上げたり下げたり、裸のチョルを見たり隠したり・・。「おい!何見てんだよ!早く行けよ!」「いやあんたが行ったか確認・・」「おいファン・ミエ!ありえねーだろこの変っ・・」ブチブチブチッ!ぐわんっ!ドタタッ!!チョルは、それはもう派手にすっ転んだ。見てるんだか見てないんだか分からないミエの向かいで。バタンッ!「何してんの!」「何事?!」大きな物音に驚いた3人は、勢い良くチョルの部屋に入って来た。しかしそ...第七十一話①

  • 第七十話②

    母親とバトルしたミエであったが、結局母の勝利に終わった。「それ全部解くまで寝ちゃダメだからね!」問題集の前に座らされたミエは、悔し涙を滲ませながら唇を噛む。母親はかかってきた電話を取りにリビングへ向かった。ボスッ「もー最悪・・」全部うんざりだし・・やりたくない・・怒られるのも、受験問題集も、外出禁止も、もう飽き飽きするほど憂鬱だ。はぁ・・ミエは、願い事を叶えるために数えていた飛行機のことを思い出した。頑張ったのになぁ・・何機数えたか忘れちゃったから、無効になっちゃったのかな遠い空を飛ぶ飛行機に、「天才になりたい!一度見たら全部覚えちゃうとか!」と願掛けしていた。しかし何機数えたか忘れてしまったら、またふりだしに戻って数え直しなのだ。そして願掛けをしてるのは、ミエだけではない。お母さんも頑張ってお寺通いして...第七十話②

  • 第七十話①

    授業が終わり、学生たちが外に出て来た。夜の街は、ガヤガヤと騒がしい。ミエはというと、塾から家へのバスに乗り込み、いまだに消化しきれない気持ちを抱えていた。チョルをからかうと決めてみたものの、いざとなると言葉が出てこなかった先程のことを振り返る。てか考えてみれば、人前で話すにはちょっと恥ずかしい話じゃんね?けどせっかくのチャンスなのに、このまま逃しちゃうの?ギャラリーがいた方が盛り上がるけれど、ギャラリーがいるからこそ恥ずかしいのだ。ミエは一人で、チョルをからかう練習をする。「私見たの!あんたが私をあ・・」「愛・・」プシューやはり言えない。「ファン・ミエの弱虫・・」と自分で呟く。すると窓の外に、自転車に乗ったチョルがいるのに気がついた。パッ顔を逸らしたミエだったが、即座にまたチョルをからかうことを思い出した...第七十話①

  • 第六十九話⑤

    こそっキム・チョルが自販機でジュースを買っている姿を、ミエはガラス戸に隠れながら見ていた。ようやくこの時がやって来たのだ。ふふふふふふ・・観客はベ・ホンギュ、そしてパク・ジョンウク。この子らは大丈夫っしょむしろいてくれた方が良い!このショーに必要なギャラリーも揃った。ミエは今一度チョルの方を見る。ふと、心臓が鳴った。ドクンけれどミエは、それをこの後始まるショーへの興奮だと解釈した。心臓もワクワクドキドキしちゃってるあれをからかわずにはいられないっしょ!この機会を逃したら、きっと一生後悔するっ!深呼吸して、カウントダウン!「いち〜、にの〜」「さんっ!!」勢いよく飛び出したミエ。するといきなり、目の前に赤い缶が現れた。「コーラ!」なんと、チョルの方が一枚上手であった。コーラでミエを釣り上げたのだ。「コーラ!ち...第六十九話⑤

  • 第六十九話④

    <エビのアドバイス> さて、とばっちりを受けたミエともう一人のエビ、ジョハンは非常階段で密談をしていた。「だからさ・・」「もう一回、もう一回でいいからホンギュに声を掛けてくれよ。俺が言っても鼻で笑うだけで、全く会話にならないんだから」 「いや〜私だって同じようなもんだって・・。 ていうか、とにかくうちらとゲーセン行くの面白くないんだってさ。 ネカフェに行くんだって」  ジョハンは、なんとかしてもう一度ホンギュとゲームセンターに行きたいらしい。「あ、そんじゃネカフェに追いかけて行ってみる!?」「いや、それはちょっと・・」 「?・・じゃあ私と遊ぼーよ!絶対にベ・ホンギュがいいの?私とゲーセン行こうよ!」 「いや・・」   「あんたと行っても、ゲーム下手だから面白くない・・言っちゃなんだけどクソ下手・・」「?!...第六十九話④

  • 第六十九話③

    <鯨が邪魔をする>「鯨の戦いにエビの背中が破ける」=「とばっちりを受ける」からの、このタイトル。さて鯨とは誰なのか? 塾は休憩時間になり、教室からは生徒たちがわらわらと出てくる。Sクラスでは、ヨンヒのリュックに入れたポケベルが鳴った。「ねぇねぇヨンヒ、うちら一緒に・・からかいに・・」 ミエがそう言うやいなや、ヨンヒは秒で身支度をして教室を出て行ってしまった。「先帰るわ。じゃ」「えっ!?まだ授業終わってな・・」「チャ・ヨンヒやべー。マジ帰ったし」「ええっ?えええっ?」「待って!一緒に・・」そう言ってヨンヒを追いかけようとしたミエだったが、後ろからこの人が邪魔をした。「ファン・・」「ちょっと待てファン・ミエ!!」ビタンッ!ジョハンが思い切り引っ張ったので、ミエはそのまま地面に落下してしまった。ミエの「グエッ」...第六十九話③

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