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京都大学医学部医学科卒の管理人が自身の受験や講師としての受験指導から得たノウハウを医学部を目指す受験生や保護者の方々向けに有益情報として還元していくブログです。

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2020/11/06

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  • ニッポン学歴社会②──学歴リベラリズムの構造

    世の中に出ると、学歴の話題というのはたいへん微妙である。わたくしQ氏はだいたい避けて通る。が、とにかく気にする人はいるし、触れられると熱くなる人が多い話題である。学校歴の途中で挫折した人や、大学受験の失敗体験などをもつ人の中には、一生消えない学歴コンプレックスにさいなまれる人もいるし、いわゆる有名大学の学生の中には「逆学歴コンプレックス」にとらわれていることを告白する人もいる。クイズ番組などで有名な某T京大学の学生さんは、大学名を聞かれたときに「いちおうT大です」と「いちおう」をつけるのだそうな。つけないと自慢しているように思われるからなのだろうか。 学歴にこだわる親御さんをもち、辟易したり、…

  • ニッポン学歴社会①──日本は学歴社会か?

    さて、国公立医学部前期試験の終了である。受験生の皆さん、おつかれさまです。 ハードな入試関連記事が続いたため、わたくしQ氏もストック記事を消費し尽くし、かなり疲れた。しばらく世間話モードに戻ろうと思うが、お許し願いたい。 大学医学部志望者だけでなく、世間のかなりの人々が好み、また反発する話題に「学歴」がある。日本は学歴社会かと聞かれたら、YESと答える人の割合は高いだろう。テレビでは有名大学の学生を集めたクイズ番組が人気を集め、お笑い芸人でさえ有名大卒の肩書をちらつかせる時代だ。大企業における「学歴フィルター」の存否も常に話題になる。 日本が学歴社会であるかどうかは、学歴社会の定義によるだろう…

  • シンクロニシティ

    国公立大学医学部受験生諸君、おはようございます。試験2日目の朝ですね。 今日も試験会場にはちゃんと間に合っていますか。 残り1日、皆さんができるだけのことをやれるように、わたくしQ氏も陰ながらお祈りしております。 入学試験当日のような人生の特殊な日は、毎週のありふれた日とはやはり違う。 前回、未成年飲酒で二日酔いになりながら受験したQ氏の「コンプライアンス無視のハチャメチャ受験エピソード」などをお恥ずかしながら披露したが、 大学入試の日などは、時間が経ってもディテールを割に記憶しているものである。今回、Q氏は改めてそう思い返した。時が経っても、人生の転機となる日はこんな風に覚えているものなのだ…

  • 勝利の朝

    国公立大学医学部受験生諸君、おはようございます。いよいよ試験当日の朝です。 旅先で目覚めた人も多いでしょう。ちゃんと間に合うように試験会場に向かえていますか。 直前まで、駆け足で国語記述式の攻略法なる記事をお送りしていましたが、いまの皆さんの関心はもちろん国語よりも物理や化学や生物、英語や数学でしょう。 がんばってください。 当ブログで今さら皆さんにかける言葉もありません。 もう、ただ平常心でやってください。としか。 ただ、緊張して普段の力が発揮できない人というのは常にいますので、気慰みの話題として、わたくしQ氏の大学受験(2次試験)の当日のことを思い出し、エピソードとしてお送りしましょう。 …

  • 国語記述問題の調理法⑤──想像力の帝国・京都大学2022

    さて、「医学部2次試験国語攻略」企画、めっちゃくちゃ駆け足で走り抜けてきた。ギリギリ試験前日になって、いよいよ大トリ・京都大学医学部に到着である。当予備校代表、田代先生の出身校である。 東の東大と西の京大は、国語問題で見る限りどう違うのか。入試問題にはそれぞれの大学の見識が反映しているはずだから、特に言語力を試す国語の問題には、大学の「思想」がうかがえるはずである。 世間一般のイメージは「東大=官僚的な秀才」「京大=天才肌の、時として『変人』」という感じではないか。個々の学生の個性はもちろんばらついているだろうが、果たしてこのイメージは、学生の選抜段階でも見て取れる傾向なのか。 東大理科の現国…

  • 国語記述問題の調理法④──「オーソドックス」の快楽・名古屋大学2020

    さて、「医学部2次試験国語攻略」企画、案の定、わたくしQ氏の更新ペースがぜんぜん間に合っていない。この種の原稿はストックの量産が非常に難しく、Q氏も苦慮している。受験生の皆さんのお役に立てず申し訳ない気もするが、皆さんにエールを送りつつ、ちょこっと入試国語のヒントをお送りしよう。 本日は東からついに日本の真ん中に近い、名古屋大学国語・現代文を取り上げる。縁起をかついで、味噌カツでも食べながら読んで張作霖! 読んでチョー・ヨンピル!(←古い。受験生分かるかな。チョー・ヨンピル。『釜山港へ帰れ』などで知られる、K-POPの大先達である。) さて名大の国語だが、理学部だけでなく医学部の国語も現代文の…

  • 国語記述問題の調理法③──「考える」ことはむずかしい・東京大学現代文2022

    さて、東から各1回ずつでお送りするという強引な「医学部2次試験国語攻略」企画、いよいよ東京大学理系国語である。 東大理系は文系よりも大問数が少ないというだけで、文系と同じ問題を課されるのはもうご存じだろう。これはどこの大学でも同じことで、理系は大問数が少なく、配点が小さいだけである。しかし、国語は数学と異なり、社会的生物としての人間に必要な基礎的言語力を問う教科だから、文系と同じ問題だから理系学生には難しい、ということはない。 数ある日本の大学の中で、受験の最高峰とされる東大理Ⅲだが、国語は理系共通問題だから、別に他の類と対策が異なるわけではない。 ただ理Ⅲの場合、合格最低点の高さから、とにか…

  • 国語記述問題の調理法②──「満点を狙わない」部分点解答法・山形大学2022

    医学部受験生の皆さん、おつかれさま。国公立前期が迫ってまいりましたな。いきなり関係ないようだが、緊張する時にはぬるめの湯で長めの入浴がよいぞ。バスソルトとか入れて。あと、同じ姿勢での勉強を続けていると、若い人でも身体の各所に凝りが生じて、頭の働きが鈍くなる。ストレッチ、セルフマッサージなどを適度に取り入れよう。特に首から肩にかけての筋肉を努めてほぐすようにしたい。 さて、土壇場でわたくしQ氏の更新リズムが乱れたため、肝心の2次国語対策がスーパー駆け足になるが、ネットにはほかにもたくさんの情報がある。Q氏のレシピも参照情報のひとつとして、役に立つと思ったところを召し上がっていただきたい。 さて、…

  • 国語記述問題の調理法①──読めていれば怖くない・山形大学2022

    わたくしQ氏の個人的事情で更新リズムが乱れてしまった。随時ストック原稿を作りながら更新し続けていたのだが、ここのところハードな内容が多く、ストックがついに底をついたのも大きい(タネ明かし)。アニメ番組の放映後半で作画が間に合わなくなっているケースみたい。 では残った期間、2次試験で国語を課す国立大学(山形大・東京大・名古屋大・京都大)の国語試験問題を考えてみよう。できることは限られているが、これら大学医学部受験生諸君の参考に少しでもしていただければ幸いである。 前回「基礎的な問題を手堅く解答するより、ライバルが敬遠する難易度の高い問題に手を出せ」と申し上げたが、それは、よくある「落ちるパターン…

  • 差がつく問題にこそ手を出す

    さて、では2次試験で国語を課す国立大学(山形大・東京大・名古屋大・京都大)の国語試験問題を考えるうえで、どういう見方をすればよいのだろうか。 前回述べた「理系大学2次試験で国語の試験を実施する意味」から考えれば、大方針はおのずから立つのではないだろうかと思う。 言語的思考力・表現力などの基本的資質を確かめたいというのがこれらの大学の出題趣旨なのだと考えられるから(受験生のある程度の「教養」を確かめようとする出題もあるが)、国語問題は記述・論述問題で取ってナンボであり、漢字や語句をいかににわか勉強しても、あまり、ライバルと差がつくような高得点は望めないのである(漢字や語句の勉強が無駄だと言ってい…

  • 2次試験に国語のある国立大学医学部

    共通テスト2023の分析を細かくやったため、かなりの紙数を費やす結果となった。ここからは、前期試験を控えた国公立大学のうち、医学部に国語が出題される大学の傾向分析を駆け足でやってみたい。 国語の配点比重が極端に高い大学というのはないにせよ、医学部受験生に2次でも国語の試験を課すということは、2次試験形式の国語問題で初めて測れるような読解力・論理性・表現力・語彙力などを要求しているということになる。要求水準が非常に高い大学だということになり、難関国立大と呼ばれる大学が多いのは諸君もご存じではあろう。 医師の卵の卵にそのような国語力を求めるというのは大学の見識であり、理系科目に特化しがちな受験生か…

  • 共通テスト国語2023 (16)──漢文④_選択肢の検討2

    共通テスト漢文2023の選択肢の検討、つづきである。ブログの更新が変則的になってしまったですゥ(←タラちゃん調で)。 問4。これも非常に平易な問題である。本文中の比喩「線(いと)」と「矢」とがそれぞれ何を表しているかについての問いだが、漢文が難しい年度というものがあるとすると、それは本文に「分かりにくい比喩」が用いられている場合であることが多い。漢文では君主や支配階級の心得などが比喩で語られることが多いから、比喩の内容は注意深く検討したいところである。 「線」は「針」によって初めて(布地に)入っていき、「矢」は「弦」(弓の弦〈つる〉)によって初めて発射されるというのだから、「線」「矢」ともに「…

  • 2024年度受講生募集

    ★オンライン医学部予備校2024年度受講生募集 【医学部受験生ご父兄各位】 春の到来が待ち遠しい今日この頃、受験生においても新高3生においても正念場を迎えてまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 この度は当ブログにご訪問頂きありがとうございます。 オンライン医学部予備校は開校以来早くも2年が過ぎようとしています。 当ブログにつきましてもこれまで大勢の方に閲覧頂きまして、喜びとともに一層身の引き締まる思いです。 さて、突然ではございますがこの度オンライン医学部予備校2024年度受講生を募集させて頂く運びとなりましたのでご案内申し上げます。 実際に受講して1年後どれ学力向上が望めるのか、…

  • 共通テスト国語2023 (15)──漢文③_選択肢の検討1

    日曜夕方の国民的アニメ『サザエさん』の「タラちゃん」役の声優さんである貴家堂子(さすが たかこ)さんの87歳での訃報に際し、或るスポーツ新聞は「タラちゃん 逝く」という見出しを掲げた。 タラちゃんは永遠の幼児であり、決して「逝か」ないのだから、スポーツ新聞のこの見出しは、一見した人に「タラちゃんは逝かないだろ!」というゾワゾワした違和感を与えつつ、記事に注目させる効果を担っているわけである。 あざといといえばあざとい手法だが、「タラちゃん 逝く」という見出しには、詩の本質的な手法である「異化(異化効果)」が用いられている。現代文の詩や言語に関する話でも、よく出てくるかもしれない。 「タラちゃん…

  • 共通テスト国語2023 (14)──漢文②_本文の概要2

    共通テスト2023国語の解説も大詰め。第4問(漢文)のつづきである。 前回書き下し文を示したので、今回はそれに従って現代語訳してみよう。 【予想問題】 問題。昔から、君主たるもの、臣下として賢者を求めようと考えない者はおらず、賢者たるもの、君主の役に立ちたいと考えない者はいなかった。しかしながら、両者が互いにうまく出会って結びつくことがないのは、どういう理由からか。今、賢者を登用したいと考えたとすると、その方法をどうすればよいか。 【模擬答案】 ご下問によりますと、そもそも君主たるもの、臣下として賢者を求めようと考えない者はおらず、賢者たるもの、君主の役に立ちたいと考えない者はいなかったという…

  • 共通テスト国語2023 (13)──漢文①_本文の概要1

    トルコ・シリア地震。地震列島日本では他人事ではない。われわれの日常はつねに奇跡のようなバランスの上にある。 さて、いつまでも共通テストの解説とばかりもいかない。来年の受験生には今年の問題分析を活用してもらうとして、共通テスト2023国語は、残った第4問(漢文)を検討して終わりにしよう。 共通テスト分析のあとは、難関国立2次で国語を使う医学部受験生に対し、国語の傾向分析を特集する予定である。題して「〇〇大には国語で入れ!」シリーズ。お楽しみに。 漢文の全体講評だが、全体によくできた問題と評価できる。漢文は一種の外国語試験であり、内容を中立的に問いやすいためか、旧センター時代から、大問4つの中でい…

  • 共通テスト国語2023 (12)──古文③_選択肢の検討

    共通テスト2023・第3問(古文)のつづき、選択肢の検討コーナーである。 まず問1。この種の語句問題は、 ①「やうやう」などの古語の辞書的な意味を問う意図と、 ②文脈に当てはめてみて最も意味が通じやすい選択肢を選ばせる意図との、 2つの題意を含んでいることが多い。が、まずは②のように、文脈に当てはめてみて最もよく意味が通じるものを選ぶのが優先である。最初に②の基準で2択くらいまで絞ってから、記憶している古語の意味を①のように当てはめてみるとよいと思う。 たまに微妙な問題が出るが、第3問の古文全体を通じて、最も紛らわしい問題が出やすいのもこの問1である。間違えたら間違えたで、いさぎよく諦めるべき…

  • 共通テスト国語2023 (11)──古文②_本文の概要2

    日一日と春の気配が増します。このあたりの季節の移り変わりはほんとうに微妙ですね。 さて、共通テスト2023・第3問(古文)のつづきである。引き続き本文の概要を示そう。 【第3段落】 舟遊びに出てきている僧侶たちの中に良選という歌よみがいたが、船上の殿上人のひとりがかれを知っていたので、良選を船に乗せて連歌をさせてみたらどうだろうと提案した。が、船に乗せるのは(身分上)ふさわしくないという話になったため、良選に、池の端に控えたまま、この場にふさわしい連歌を詠み出すよう求めたが、良選はあらかじめ準備していたらしく、かたわらにいた僧にことづけて、 もみぢ葉のこがれて見ゆる御船かな という発句を詠み出…

  • 共通テスト国語2023 (10)──古文①_本文の概要1

    暦の上ではもう春である。数日間、ブログ更新が変則的になってしまったが、共通テスト2023・第3問(古文)を検討しよう。 今年の古文は12世紀前半に成立した源俊頼(みなもとの としより/しゅんらい)の歌論書『俊頼髄脳』よりの出題である。歌論とはいっても今回の出題文は説話のような内容で、共通テスト古文としては比較的読みやすいレベルだったと思う。今年の古文は、受験生が「助かった」と言える年度である。来年の受験生は古文が怖いかもしれませんよ。 古文が苦手な受験生全体に言いたいことなのだが、共通テストの古文は、最悪の場合、緻密に現代語訳できなくとも「なんとなく意味が分かればいい」と考えればよいのである。…

  • 共通テスト国語2023 (9)──小説④_選択肢の検討その3

    節分である。大寒波の真っ最中に比べればやはり多少は気温が上がってきたように思える。わたくしQ氏の住まいの近くでも、梅の花がちらほらほころんでいるのが見られる。医学部受験生の皆さんの闘いはまだまだ続きますね。 本日は更新時刻が少し遅くなってしまいました。 さて、共通テスト2023・第2問(小説)の選択肢の検討である。共通テストの売りである新形式、読者の「メモ」を扱った問7を見てみよう。 「マツダランプ」の広告を引用した【資料】に基づく研究は非常に面白いのだが、さすがに、大問4つがすべていちいち「メモ」「話し合い」付きでは大変だ…という受験生の負担感も分かる。Q氏は共通テストの新形式に焦りすぎない…

  • 共通テスト国語2023 (8)──小説③_選択肢の検討その2

    さて、引き続き共通テスト2023第2問(小説)である。選択肢を検討しよう。 問4。前々回の「小説①」の記事で検討した、「『私』が本当に農作物を盗んで食べているのか」の問題にきっちり答えが出せないと、正解①を選べないようになっている。選択肢①は「農作物を盗むような生活の先にある自分の将来」の内容が不明瞭だが、これはもともと本文傍線部Dの直前部分「こんな日常が連続してゆくことで、一体どんなおそろしい結末が待っているのか。」の「おそろしい結末」の中身がはっきり限定されていないので、それに対応した書き方である。この部分があいまいだとか、「農作物を盗むような生活」が正しいのかどうか分からないとかで、もし…

  • 共通テスト国語2023 (7)──小説②_選択肢の検討その1

    こんにちは。受験生諸君は私大医学部受験真っ最中ですね。かなり力がある人でも、実力伯仲のライバルたちとの闘いですから、余裕で全勝などということはまずありませんよ。撃った弾が1校に当たれば、それで勝利。あとは面接にさえ通れば、私大専願の皆さんの場合は、そこで戦いが終わります。もちろん、医学部の場合はあまり大学を選べません。受かったところが縁のあるところですね。 さて、引き続き共通テスト2023第2問(小説)である。選択肢を検討しよう。 問1は比較的ラク。これは親切な問題だ。 ただ、正解の選択肢①の表現が地味でフラットすぎて、しかも最初の①から正解だから、果たしてそれで本当にいいのか迷う。そういう時…

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