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オンライン医学部予備校 https://mathonline.hatenablog.com/

京都大学医学部医学科卒の管理人が自身の受験や講師としての受験指導から得たノウハウを医学部を目指す受験生や保護者の方々向けに有益情報として還元していくブログです。

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2020/11/06

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  • 2025年度新規受講生募集のお知らせ

    ★オンライン医学部予備校2025年度受講生募集 【医学部受験生ご父兄各位】 受験生および保護者の皆さまこんにちは この度は当ブログにご訪問頂きありがとうございます。 オンライン医学部予備校は開校以来早くも3年が過ぎようとしています。 当ブログにおいてもこれまで大勢の方に閲覧頂きまして、喜びとともに一層身の引き締まる思いです。 昨年度(2023年度)は当予備校から3名の国公立医学部の合格者を輩出し、指導する立場ながら少数精鋭の塾としてその成果を実感しているところであります。 さて、突然ではございますがこの度オンライン医学部予備校2025年度受講生を募集させて頂く運びとなりましたのでご案内申し上げ…

  • 速報・2024年度入試結果(合格実績)

    受験生および保護者の皆さま、こんにちは。 オンライン医学部予備校代表の田代です。 まだまだ寒い日が続いておりますが、体調には十分ご留意のうえ日々お過ごしください。 何をするにも元気な身体があってこそ、でございます。 さて、本日東京大学・京都大学の合格発表が実施されました これから国公立の後期日程や私大医学部後期の合格発表が残ってはおりますが、現時点での当予備校の合格実績を発表いたします。 【2024年度合格実績】 京都大学医学部 合格 東京慈恵会医科大学医学部 正規合格 某国立大学医学部 合格(匿名希望のため詳細非公表) (受験生5名・重複なし) まだ2名ほど入試結果が未確定の状況ですので、結…

  • 2025年度新規受講生募集

    ★オンライン医学部予備校2025年度受講生募集 【医学部受験生ご父兄各位】 受験生および保護者の皆さまこんにちは この度は当ブログにご訪問頂きありがとうございます。 オンライン医学部予備校は開校以来早くも3年が過ぎようとしています。 当ブログにつきましてもこれまで大勢の方に閲覧頂きまして、喜びとともに一層身の引き締まる思いです。 昨年度(2023年度)は当予備校から3名の国公立医学部の合格者を輩出し、指導する立場ながら少数精鋭の塾としてその成果を実感しているところであります。 さて、突然ではございますがこの度オンライン医学部予備校2025年度受講生を募集させて頂く運びとなりましたのでご案内申し…

  • 補欠繰り上がり合格について

    国公立前期試験が終わり、今年の医学部受験生諸君は、残すところ私立大学の3月入試数校、共通テスト利用入試の発表、国公立後期入試ということになっている頃合である。 戦いは終わってみないと分からないもの。既に合格を勝ち得た諸君には、心よりおめでとう。そして、まだ不安な日々を過ごしている受験生は、最後まで、とにかくやれることをしっかりやろう。 さて、わたくしQ氏担当のブログも、受験期モードからだんだん通常運転モードに戻ってきた。しばらく学歴の話を続けると予告したが、本日は小休止で、入試の補欠繰り上がり合格について。 今年初めて大学を受ける諸君は、「補欠繰り上がり合格って、本当に存在するんですか?」と半…

  • ニッポン学歴社会②──学歴リベラリズムの構造

    世の中に出ると、学歴の話題というのはたいへん微妙である。わたくしQ氏はだいたい避けて通る。が、とにかく気にする人はいるし、触れられると熱くなる人が多い話題である。学校歴の途中で挫折した人や、大学受験の失敗体験などをもつ人の中には、一生消えない学歴コンプレックスにさいなまれる人もいるし、いわゆる有名大学の学生の中には「逆学歴コンプレックス」にとらわれていることを告白する人もいる。クイズ番組などで有名な某T京大学の学生さんは、大学名を聞かれたときに「いちおうT大です」と「いちおう」をつけるのだそうな。つけないと自慢しているように思われるからなのだろうか。 学歴にこだわる親御さんをもち、辟易したり、…

  • ニッポン学歴社会①──日本は学歴社会か?

    さて、国公立医学部前期試験の終了である。受験生の皆さん、おつかれさまです。 ハードな入試関連記事が続いたため、わたくしQ氏もストック記事を消費し尽くし、かなり疲れた。しばらく世間話モードに戻ろうと思うが、お許し願いたい。 大学医学部志望者だけでなく、世間のかなりの人々が好み、また反発する話題に「学歴」がある。日本は学歴社会かと聞かれたら、YESと答える人の割合は高いだろう。テレビでは有名大学の学生を集めたクイズ番組が人気を集め、お笑い芸人でさえ有名大卒の肩書をちらつかせる時代だ。大企業における「学歴フィルター」の存否も常に話題になる。 日本が学歴社会であるかどうかは、学歴社会の定義によるだろう…

  • シンクロニシティ

    国公立大学医学部受験生諸君、おはようございます。試験2日目の朝ですね。 今日も試験会場にはちゃんと間に合っていますか。 残り1日、皆さんができるだけのことをやれるように、わたくしQ氏も陰ながらお祈りしております。 入学試験当日のような人生の特殊な日は、毎週のありふれた日とはやはり違う。 前回、未成年飲酒で二日酔いになりながら受験したQ氏の「コンプライアンス無視のハチャメチャ受験エピソード」などをお恥ずかしながら披露したが、 大学入試の日などは、時間が経ってもディテールを割に記憶しているものである。今回、Q氏は改めてそう思い返した。時が経っても、人生の転機となる日はこんな風に覚えているものなのだ…

  • 勝利の朝

    国公立大学医学部受験生諸君、おはようございます。いよいよ試験当日の朝です。 旅先で目覚めた人も多いでしょう。ちゃんと間に合うように試験会場に向かえていますか。 直前まで、駆け足で国語記述式の攻略法なる記事をお送りしていましたが、いまの皆さんの関心はもちろん国語よりも物理や化学や生物、英語や数学でしょう。 がんばってください。 当ブログで今さら皆さんにかける言葉もありません。 もう、ただ平常心でやってください。としか。 ただ、緊張して普段の力が発揮できない人というのは常にいますので、気慰みの話題として、わたくしQ氏の大学受験(2次試験)の当日のことを思い出し、エピソードとしてお送りしましょう。 …

  • 国語記述問題の調理法⑤──想像力の帝国・京都大学2022

    さて、「医学部2次試験国語攻略」企画、めっちゃくちゃ駆け足で走り抜けてきた。ギリギリ試験数日前になって、いよいよ大トリ・京都大学医学部に到着である。当予備校代表、田代先生の出身校である。 東の東大と西の京大は、国語問題で見る限りどう違うのか。入試問題にはそれぞれの大学の見識が反映しているはずだから、特に言語力を試す国語の問題には、大学の「思想」がうかがえるはずである。 世間一般のイメージは「東大=官僚的な秀才」「京大=天才肌の、時として『変人』」という感じではないか。個々の学生の個性はもちろんばらついているだろうが、果たしてこのイメージは、学生の選抜段階でも見て取れる傾向なのか。 東大理科の現…

  • 国語記述問題の調理法④──「オーソドックス」の快楽・名古屋大学2020

    さて、「医学部2次試験国語攻略」企画、案の定、わたくしQ氏の更新ペースがぜんぜん間に合っていない。この種の原稿はストックの量産が非常に難しく、Q氏も苦慮している。受験生の皆さんのお役に立てず申し訳ない気もするが、皆さんにエールを送りつつ、ちょこっと入試国語のヒントをお送りしよう。 本日は東からついに日本の真ん中に近い、名古屋大学国語・現代文を取り上げる。縁起をかついで、味噌カツでも食べながら読んで張作霖! 読んでチョー・ヨンピル!(←古い。受験生分かるかな。チョー・ヨンピル。『釜山港へ帰れ』などで知られる、K-POPの大先達である。) さて名大の国語だが、理学部だけでなく医学部の国語も現代文の…

  • 国語記述問題の調理法③──「考える」ことはむずかしい・東京大学現代文2022

    さて、東から各1回ずつでお送りするという強引な「医学部2次試験国語攻略」企画、いよいよ東京大学理系国語である。 東大理系は文系よりも大問数が少ないというだけで、文系と同じ問題を課されるのはもうご存じだろう。これはどこの大学でも同じことで、理系は大問数が少なく、配点が小さいだけである。しかし、国語は数学と異なり、社会的生物としての人間に必要な基礎的言語力を問う教科だから、文系と同じ問題だから理系学生には難しい、ということはない。 数ある日本の大学の中で、受験の最高峰とされる東大理Ⅲだが、国語は理系共通問題だから、別に他の類と対策が異なるわけではない。 ただ理Ⅲの場合、合格最低点の高さから、とにか…

  • 国語記述問題の調理法②──「満点を狙わない」部分点解答法・山形大学2022

    医学部受験生の皆さん、おつかれさま。国公立前期が迫ってまいりましたな。いきなり関係ないようだが、緊張する時にはぬるめの湯で長めの入浴がよいぞ。バスソルトとか入れて。あと、同じ姿勢での勉強を続けていると、若い人でも身体の各所に凝りが生じて、頭の働きが鈍くなる。ストレッチ、セルフマッサージなどを適度に取り入れよう。特に首から肩にかけての筋肉を努めてほぐすようにしたい。 さて、土壇場でわたくしQ氏の更新リズムが乱れたため、肝心の2次国語対策がスーパー駆け足になるが、ネットにはほかにもたくさんの情報がある。Q氏のレシピも参照情報のひとつとして、役に立つと思ったところを召し上がっていただきたい。 さて、…

  • 国語記述問題の調理法①──読めていれば怖くない・山形大学2022

    わたくしQ氏の個人的事情で更新リズムが乱れてしまった。随時ストック原稿を作りながら更新し続けていたのだが、ここのところハードな内容が多く、ストックがついに底をついたのも大きい(タネ明かし)。アニメ番組の放映後半で作画が間に合わなくなっているケースみたい。 では残った期間、2次試験で国語を課す国立大学(山形大・東京大・名古屋大・京都大)の国語試験問題を考えてみよう。できることは限られているが、これら大学医学部受験生諸君の参考に少しでもしていただければ幸いである。 前回「基礎的な問題を手堅く解答するより、ライバルが敬遠する難易度の高い問題に手を出せ」と申し上げたが、それは、よくある「落ちるパターン…

  • 差がつく問題にこそ手を出す

    さて、では2次試験で国語を課す国立大学(山形大・東京大・名古屋大・京都大)の国語試験問題を考えるうえで、どういう見方をすればよいのだろうか。 前回述べた「理系大学2次試験で国語の試験を実施する意味」から考えれば、大方針はおのずから立つのではないだろうかと思う。 言語的思考力・表現力などの基本的資質を確かめたいというのがこれらの大学の出題趣旨なのだと考えられるから(受験生のある程度の「教養」を確かめようとする出題もあるが)、国語問題は記述・論述問題で取ってナンボであり、漢字や語句をいかににわか勉強しても、あまり、ライバルと差がつくような高得点は望めないのである(漢字や語句の勉強が無駄だと言ってい…

  • 2次試験に国語のある国立大学医学部

    共通テスト2024の分析を細かくやったため、かなりの紙数を費やす結果となった。ここからは、前期試験を控えた国公立大学のうち、医学部に国語が出題される大学の傾向分析を駆け足でやってみたい。 国語の配点比重が極端に高い大学というのはないにせよ、医学部受験生に2次でも国語の試験を課すということは、2次試験形式の国語問題で初めて測れるような読解力・論理性・表現力・語彙力などを要求しているということになる。要求水準が非常に高い大学だということになり、難関国立大と呼ばれる大学が多いのは諸君もご存じではあろう。 医師の卵の卵にそのような国語力を求めるというのは大学の見識であり、理系科目に特化しがちな受験生か…

  • 超難関国立医学部を目指す受験生へ(数学チャレンジ問題の推奨解答)

    先日出題したチャレンジ問題は当記事で完結します。 まずは問題の再掲です。 【チャレンジ問題】a,b,cは正の実数で、a+b+c=1を満たしている。 このときa²+b²+c²≧1/3(3分の1)が成り立つことを証明せよ。 前回はコーシーシュワルツの不等式を利用した解答を紹介しましたが、今回はさらに確実性が高く、応用範囲も広い強力なテクニックで解いていきます。 是非とも習得して大幅なレベルアップを図ってください。 まず問題文の言い換えを行います。 この問題文を言い換えると 「a,b,c>0 a+b+c=1の条件のもとで、多変数関数a²+b²+c²の取り得る最小値が1/3であることを証明せよ」 とい…

  • 大阪医科薬科大学・合格へのアドバイス

    ★大阪医科薬科大学突破へのアドバイス 先日記事で取り扱った近畿大学医学部と同様、大阪医科薬科大学(2021より統合再編・前大阪医科大学)についても皆さんの合格に直接役立つ情報を惜しみなくお届けしてまいります!医学部受験生の皆さんは大阪医科薬科大学に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?立地が良い・学生生活が華やかそう・でも偏差値が高くて合格は難しそう・・・といったところでしょうか。「行けるなら行きたい医学部の一つ」ではないでしょうか。それならば、この記事は絶対に読まなければなりません。なぜなら大阪医科薬科大学は私の講師としての指導歴の中で最も多くの合格者・入学者を出した大学だからです。正…

  • 「脳みそウニ茶漬け」からの脱出

    医学部受験生の皆さん、受験お疲れさまです。来週も私大医学部入試は続きます。この入試行脚を何とか乗り切ってくれるよう、わたくしQ氏も陰ながらお祈りします。 さて、Q氏担当記事は「受験の心得」的なお話に終始しがちだが、以前から受験生を観察していて感じたこと・気づいた現象をまたひとつご紹介したい。 Q氏が「脳みそウニ茶漬け状態」と名づけている、 「まじめに勉強し続けた受験生が受験期になって信じられないミスを連発するようになり、今までできていた問題も全くできなくなって、文字通り総崩れとなること。まるで脳みそが沸騰したかのように、何もかもぐちゃぐちゃになってしまう状態」 である。 「家族に悪い」とのたま…

  • 2025年度新規受講生募集

    ★オンライン医学部予備校2025年度受講生募集 【医学部受験生ご父兄各位】 受験生および保護者の皆さまこんにちは この度は当ブログにご訪問頂きありがとうございます。 オンライン医学部予備校は開校以来早くも3年が過ぎようとしています。 当ブログにつきましてもこれまで大勢の方に閲覧頂きまして、喜びとともに一層身の引き締まる思いです。 昨年度(2023年度)は当予備校から3名の国公立医学部の合格者を輩出し、指導する立場ながら少数精鋭の塾としてその成果を実感しているところであります。 さて、突然ではございますがこの度オンライン医学部予備校2025年度受講生を募集させて頂く運びとなりましたのでご案内申し…

  • 超難関国立医学部を目指す受験生へ(数学チャレンジ問題解答)

    今日は前回出題した問題の解答を書いていきたいと思います。 まず、以下に問題を再掲いたします。 【チャレンジ問題】a,b,cは正の実数で、a+b+c=1を満たしている。 このときa²+b²+c²≧1/3(3分の1)が成り立つことを証明せよ。 まずは若干テクニカルではあるものの高校1年生でも対応可能な解答から。 コーシーシュワルツの不等式を用いて解くというものです。 【解答1】実数p,q,r,x,y,zについて次の不等式が成立する。 (p²+q²+r²)(x²+y²+z²)≧(px+qy+rz)² (等号はp:q:r=x:y:zのとき成立する)・・・・・(※) (※)の式に(p,q,r)=(a,b…

  • 超難関国立医学部を目指す受験生へ(数学チャレンジ問題)

    今日から数日間は更新に力を入れていきます。 若干本気を出してみます。 さて、今回は理系受験生の皆さんに数学の問題を1題出題いたします。 たった1題の問題ですが、極めて演習価値の高い良問です。 この問題は皆さんの数学力をそのまま浮き彫りにしてくれます。 複数の解答方針があるのですが、そのどれを用いるにしろ確固たる地力が必要で、どの方針を用いるにせよ「正答出来ること」自体が高い数学力の証明となります。 そのような問題って中々無いのですが、今回出題する問題は適格なものとなっています。一応典型問題ではあるのですが、相当受験数学をやり込んでない限りは(つまり多くの受験生にとっては)恐らく初見だと思います…

  • 大阪大学理系数学の傾向分析

    【出題傾向・難易度】 試験時間:150分 問題構成:大問5題・各問2~3の小問から成る 阪大数学の例年の出題傾向・受験生に要求されている事項を要約するならば、間違いなく次の2点に集約できるでしょう。 ①目新しい設定を正確に把握し・吟味する能力 ②やや煩雑な計算であっても正確に処理する能力 ただし、用いるテクニック自体は典型的であり、発想力はそれ程要求されていません。 またもう1点、阪大数学の重要な特徴として、証明問題より“求値問題”が目立つということが挙げられます(この点、京大数学とは対照的といえます)。 いわゆる「定石」を複数組み合わせることで解答できる点は他大学と変わりはありませんが、問題…

  • 医学部地域枠入試について思うこと

    こんにちは。オンライン医学部予備校でお世話になった現在医学生をやっている者です。 このブログランキング?に投稿されている方の話を見たうえで、一医学生として最近流行りの医学部地域枠なる入試形態について自分が思ったことを率直に正直に話します。 私はアルバイトの個別指導で、今年度入試地域枠でもいいから医学部に何とか入りたいという生徒を担当することになり田代先生から少しばかり話を聞きました。そのうえでどのように先生が考えているのかについても聞きました。 その話も含めて私は推薦とりわけ地域枠入試に受験を希望する生徒さんは受験について慎重に検討されておくことを勧めます。オブラートに包まずに言うと、よほどの…

  • 体調管理を気にするべきか

    共通テスト終了の声を聞いたばかりだというのに、もうすでに私立大学医学部・私立医科大学の1次試験が複数校実施された。さっそく受験を済ませた医学部受験生の皆さん、どうもおつかれさまでした。 すぐに次の試験が控えている人も多いだろう。なるべく気負わず、ふだん通りの実力が発揮できるよう、こういう時だからこそ敢えてゆったり構えて試験に臨んでください。自宅から会場に行く受験生だけでなく、試験のために宿泊している受験生は、前日はなるべくシャワーで済ませるのでなく、バスタブに浸かって入浴した方がいいらしいですよ。 さて、日本の大学受験は、新型コロナウイルス出現前からずっと「風邪と雪の季節」に行われている。財政…

  • あとが肝心(4)──つねに挑戦者になる

    さて、もう共通テストの講評どころではなく、もう既に私大医学部受験が始まっている。本日から受験行脚が始まる皆さん、移動時の事故やトラブルにくれぐれもご注意ください。 怖いのは事故だけではなく、害と言えば交通機関へのカバン等の置き忘れなどの方が大きいかもしれない。受験票が入っているバッグ一式置き忘れるとか。 気持ちが上ずっているから、そういう小さいようで大きいトラブルにも気をつけて、持ち物などは指差確認し、自宅や宿泊先はなるべく早く出るようにしよう。普段は遅刻しがちな諸君も、これからの期間は1秒でも早く試験会場に着くことを考えた方がよい。 さて、私大一般入試や国公立2次に向けた「心得」的なオハナシ…

  • あとが肝心(3)──兜の緒はちゃんと締めよ

    さて、共通テストが終わり、私大医学部受験が始まる段階で、わたくしQ氏から「今後の心得」というようなお話を差し上げているところだ。前回より続く。 (2)成功ほど恐ろしいものはない さて、共通テストで「失敗した」という自覚のある受験生は、実はまだ幸いなのである。Q氏はそれなりの年数、大学受験生にお付き合いしているが、今までの指導経験から、大学受験に関し、一般の人があまり想像していないような「傾向」をいくつか読み取っている。統計ベースに基づかない経験則だが、それによると…。 まず「D判定は絶望ではない。C判定は受からないと恥」という経験則。 共通テストリサーチ(Q氏はかつて「センターリサーチ」と言っ…

  • あとが肝心(2)──山のてっぺんから下界を見よう

    共通テスト受験生諸君、自己採点は終わりましたか。 また、早くも私立大学医学部1次試験が始まる。受験生の皆さん、交通手段の確保とコンディション調整に留意して、がんばりましょう。しばらくは試験続きだ。 (1)共通テストは「失敗」が普通(つづき) さて前回、共通テストでは、失敗(さらに、1~2科目の失敗=「プチ失敗」と、3~4科目以上の大失敗とに分けられるだろう)に終わる受験生の方が多いというお話をした。落ち込んでいる諸君も多いと思うのだが、ちょっと待て、という話である。 どんなに誠実に頑張っている受験生諸君にも、ふつう見えていないものがある。それは「世の中全体」だ。受験生集団全体の特性である。 要…

  • あとが肝心(1)──失敗こそわが友

    共通テスト終了である。共通テスト受験生の皆さん、おつかれさまでした。浪人生は試験会場の雰囲気は知っているかもしれないが、だからと言って緊張せずにすむ人ばかりではないだろう。況(いは)ンヤ現役生ニ於(お)イテヲヤ。いきなり漢文調になるわたくしQ氏であります。 共通テストの問題分析・講評などは、今この場でやっても意味が薄いだろう。ここからしばらくは、共通テストを終えた受験生諸君の心理的ケアを兼ねて、「今後、気持ちをどういう風に持っていったらいいか」を、「大学受験指導(無駄に)ン十年」とかぶっこいている一介のオジサンの立場から、あくまでも一般論として語りたい。 共通テスト結果を受けて…という性質上、…

  • 共通テスト5つの誓い

    いよいよ共通テスト前日。大雪警報発令の地域にご在住の受験生諸君、交通機関の乱れなどに気をつけて、余裕を持って家を出てくださいね。 さて、わたくし国語講師のQ氏から、受験に臨む皆さんへ。 Q氏が子供の頃の話をしても仕方がないが、その頃はテレビ全盛期だった(歳がバレるが、バレてもいいや)。いまの「オワコン」ぶりが信じられないくらい、テレビは面白かった。いまはゲームやアニメやYouTubeに耽溺している受験生に発破をかける立場のQ氏も、もちろん人のことが言えたガラではなく、幼少期からテレビの漬け物みたいな存在だったのである。 子供の人気番組に、昭和仮面ライダーシリーズや、昭和ウルトラマンシリーズがあ…

  • 香川大学医学部合格体験記

    (2023年3月21日) みなさんこんにちは、オンライン医学部予備校の田代です。 本日は合格体験記第二弾です。 2023年度当予備校受講生で1年間“ON the UMEDA”に通い詰め努力を重ねた末に香川大学医学部に見事合格された受講生の合格体験記を掲載させて頂きます。 また、合格体験記の現物(画像)についても以下に掲載いたします 【香川大学医学部合格体験記】 今年香川大学医学部に合格したS・Mです。 私が受験生の皆さんにお伝えしたいのは、私が受けた5つの私立医学部全てに落ちたにもかかわらず第一志望の国公立のみに受かった人間だというです。 まったく誇れることではありませんが、受験では絶体絶命の…

  • 徳島大学医学部合格体験記

    (2023年3月21日) 皆さんこんにちは オンライン医学部予備校2023年度受講生で徳島大学医学部に見事合格した生徒さん(天王寺高校卒)から合格体験記を頂きましたので掲載させていただきます。 ( )部分以外は原文のままです。 また合格体験記の現物も以下に掲載しておきます(掲載了承済み)。 【徳島大学医学部合格体験記】 私はオンライン医学部予備校に高3・浪人の約2年間お世話になりました。 もともと勉強が好きな方ではなく現役の時は勉強時間も全然足りずひどかったです。 それでも田代先生はとても丁寧に見て下さり、しっかりとしたペースメイクのおかげで浪人期では自分のペースではありますがコツコツと勉強で…

  • 勉強法武者修行30(終)──勉強法こそはすべて

    さて、わたくしQ氏が青息吐息でお送りしてきた7回読み勉強法レポート、大団円である。 同時に、昨年11月から半年にわたって当ブログを担当してきたQ氏の担当回も、本日をもって最終回である。医学部受験生の皆さん、そうでない読者の皆さん、半年間、Q氏の好き勝手な記事にお付き合いくださり、まことにどうもありがとうございました。 実はQ氏というのは、わたくし人間のQ氏が溺愛していた猫の名前で、ヒゲのような不思議な模様のある、白黒長毛の個性的なオス猫だった。が、広い外の世界を知りたいと思ったのか、ある日室内から脱走し、そのまま帰らなかった。今はもう恒星となって中心部分で水素の核融合を行いつつ、夜空に輝いてい…

  • 勉強法武者修行29──7回読み勉強法(29):データの総括

    さァ~って、来週のサザエさ…ではなくて(←さらにしつこい)、7回読み勉強法レポート、とりあえず全行程終わった。 世間はGWに突入だが、来年の受験生の皆さんはGWを楽しんでいるだろうか。それともさっそくGW返上で勉強? さて、わたくしQ氏がほぼひと月にわたって体当たり挑戦してきた7回読み勉強法について、ここでデータのまとめをしておこう。 ●確認テストの得点● (すべて50点満点。カッコ内は平均点) 2015 31点(26.99) 2016 43点(33.90) 2017 50点(32.50) 2018 46点(34.13) 2019 38点(29.62) 2020 37点(27.03) 2021…

  • 勉強法武者修行28──7回読み勉強法(28):確認テスト④…共通テスト時代のはじまり

    さァ~って、来週のサザエ…ではなくて(←しつこい)、7回読み勉強法レポート、ついに確認テスト4回目(最終回)である。 本日分から共通テスト時代に入る。地学基礎を学び続けて、わたくしQ氏の用語もいちいち地学っぽくなってくるが、ようやく新生代に入った気分ですね。 さて、問題を印刷して用意する。Q氏もここしばらくの疲れが多少溜まっていて、なかなかツラい、もうちょっとゆっくり寝たい感覚だが、何とか「がむばって」確認テストを終わらせようと思う。 指をポキポキ鳴らして、開始。 ※むかし一世を風靡した時代劇「必殺シリーズ」の人気作『必殺仕置人』で、山崎努演じる坊主頭の殺し屋「念仏の鉄」が、素手で悪人の身体の…

  • 勉強法武者修行27──7回読み勉強法(27):確認テスト③…センター試験の終わり

    さァ~って、来週のサザ…ではなくて、7回読み勉強法レポートであった。確認テスト3回目である。 まず、2019(平成31)年。5月に改元する平成時代最後の実施であり、センター試験としても最後から2番目の回である。 ネットに出回っている問題のファイルがなぜか大きすぎて、コンビニのネットプリントで印刷できないため、仕方なくスマホの小さい画面で問題を見ながらスクロールを繰り返し、ノートに解いた。老眼のわたくしQ氏には酷である。 また第2問・問2の画像がない…やめてくれよ、このパターン。 今回は、西高東低の冬型の気圧配置に対応する気象衛星の赤外線画像を選ばせる問題。恐らく、日本海から太平洋にかけて(赤外…

  • 勉強法武者修行26──7回読み勉強法(26):確認テスト②

    7回読み勉強法レポート、確認テスト2回目である。 2017(平成29)年センター過去問で満点を取り、いささか調子に乗っているわたくしQ氏であった。猫に向かってドヤ顔したりして。 これまで3年間分の過去問の手ごたえだけで語るとしても、7回読み勉強法は確かに有効である。もう、これは確定と言っていいだろう。 教科書の内容は、ある程度込み入った出題にも対応できるくらい理解できている。盲点になりやすい箇所を出されると、まだうろたえてしまうが、のちに述べるように、それはどの科目でも同じことだから、地学基礎固有の問題ではない。 用語も、例えば「リソスフェア」「アセノスフェア」(地殻からマントル上部にかけての…

  • 勉強法武者修行25──7回読み勉強法(25):確認テスト1回目

    「モルモットおじさん」と化したわたくしQ氏が、シコシコとお送りしてきた7回読み勉強法レポート、いよいよ大詰めである。 本日は、ようやく確認テスト1回目。 教科書以外、何の参考書も問題集も見ずに、いきなりセンター試験と共通テストの過去問にチャレンジする。 Q氏の場合、実際の受験生諸君ほど結果が人生に直結していないから、プレッシャー抜きに鼻歌を歌いながら過去問をやれるのだが、仮に人生がかかっていたとしても、7回読み勉強法という骨の折れる方法を根気よく実践してきたのだから、改めて不安を抱いても仕方なかろう…と肚をくくれる。ここまでやって結果が思わしくなければ、その時はその時で、別のことをやって補えば…

  • 勉強法武者修行24──7回読み勉強法(24):7回目ついに終了‼

    7回読み勉強法レポートの7回目。前回、奇跡のような「われ発見せり!」が続いた…と書いた。 しかし、それはまだ第1部のみ。最後まで読んでも、なお目ウロコが続くかどうか、ついつい疑い深くなってしまうのも人情である。 昔から「青年は信じてはいけない相手を信じ、老人は疑ってはいけない相手を疑う」と言われるが、わたくしQ氏はもう後者の方に入りかかっているので、第1部での「やったぜ加トちゃん!」(←歳がバレるネタ…)的な喜びが果たしてその後も続くのか、ひと晩経つともう危ぶんでしまっている。 (以下、鋭意更新中)

  • 勉強法武者修行23──7回読み勉強法(23):7回目の「神秘体験」

    わたくしQ氏が文字通り身体を張ってお送りする(「モルモットおじさん」こと昔の稲川淳二みたいだが──って分かるかな?)7回読み勉強法レポート、いよいよ7回目である。普段は更新をお休みする日曜日だが、本日は特別に続きをお送りする。 7回目は6回目と同じく「要約読み」として、本文をなるべく速読し、読み終わった部分を引き続き口頭で要約しながら読み継ぐこととした。 が、この7回目、現時点でまだ終わっていないが、「神秘体験」と言いたくなるくらい不思議な成功体験が相次いでいる。6回目から引き続き、まだまだ頭は疲れているのに、7回目になって初めて味わう興奮体験が相次いだ。 なぜ5回でなく7回読むのか。山口真由…

  • 勉強法武者修行22──7回読み勉強法(22):6回目完了

    7回読み勉強法レポートも佳境を迎えた。今回は6回目を完了させる。 6回目を「あたたたたたたたた!」と集中的に終わらせるために、わたくしQ氏は漫画喫茶に立てこもり事件を起こした。わざわざ教科書を読むために滞在料金を払うのもオトナ買い感覚で贅沢であるが、集中できるし、今どき24時間営業しているのがよい。某〇活CLUBだとソフトクリーム食べ放題だから、Q氏は毎回、小盛りにして2回食べる習慣なのだが、本日は時間が遅かったせいで、ソフトクリームの機械が洗浄中であった。 「綾鷹」とコーヒガブ飲みしつつ、いざ6回目。 それ以降、章・節の切れ目でたまに休憩をとり、YouTubeの動画をイヤホンで視聴したりしつ…

  • 勉強法武者修行21──7回読み勉強法(21):6回目に突入

    さーて、7回読み勉強法レポートもついに6回目に入ったぞ。 この間、わたくしQ氏もヒマを見つけては地学基礎の教科書につぎ込んできたので、何だかアタマが非常に疲れており、アクビが絶えない。睡眠時間が不足気味である。 現役高3生諸君はまだ新学期に入ったばかりで実感がないかもしれないが、受験生にいくら睡眠不足に気をつけろと言っても、勉強のノルマがある以上、どうしても寝不足で、始終アクビをかみ殺すような状態に追い込まれがちだろう。 どこかで寝溜めをするとか、もう今日はここまで、と勇気をもって切り上げるとか、睡眠不足を感じたらなるべく睡眠主体のサイクルに戻して、一定期間それを続けた方がよいのは間違いない。…

  • 勉強法武者修行20──7回読み勉強法(20):5回目の終わり

    7回読み勉強法レポートはまだまだ続く。5回目(平読み2回目)も大詰めに来た。 5回目は初日に第2部第2章まで読み終わり、そこで眠くなってギブアップ。 翌日は休みだったので、朝から読み始めよう…と思ったが、家事をはじめとする用事が溜まっていて、なかなか着手できない。ありがちな話である。 ようやく夜、自習室代わりに、コ〇ダ珈琲店に閉店まで籠もって読んだ。 その後自宅で夜中まで読み、ようやく第3部第2章まで読み進む。 眠くて頭に入らないが、とにかく強引に読む。 さらに翌日、昼食を摂りながら第3部第3章を読み終わる。 そして用事を済ませた夜9時過ぎ、通り道のマクドナルドでコーヒーを飲みながら、第4部を…

  • 勉強法武者修行19──7回読み勉強法(19):5回目②…内観

    さて、7回読み勉強法、5回目(平読み2回目)のつづきである。 5回目は割と快調なペースで進められることが分かってきたが、5回目で初めて気づいたことがあるため、前回エントリーに補足する形で、わたくしQ氏の「内観」をお伝えしたい。 ①まず、用語は5回目でもまだ完全に覚えられない。地殻とマントルとの境界面である「モホロビッチ不連続面(モホ面)」などは、強烈な用語なのでかえって覚えるが(「朝鮮民主主義人民共和国」を、その長さゆえに逆に覚えてしまうのと同じ)、細かい用語はかなり危ない。 プレートも日本付近は覚えたが、全部は覚えていない。地層の褶曲パターンの背斜と向斜、広域変成岩である片岩と片麻岩などが、…

  • 勉強法武者修行18──7回読み勉強法(18):5回目①

    前回のエントリーで「ケチャップのチューブで最後に残った部分をどうするか」という、ものすごく関係のない話が出たが、わたくしQ氏はいい解決策を思いついたので、ついでに皆さんにシェアしたい。 まず、水を入れてフタをして振り、チューブの内側にこびりついたケチャップを、すべて水に溶かす。 その上で、その水を味噌汁か、スープに使うのである。 トマトを加熱するとうまみ成分が出るとのことなので、味噌汁に隠し味でケチャップを入れる、というのはよくやる裏ワザのようだ。 だから、チューブに残ったケチャップも、野菜のダシとして汁物に使うのである。 これは、ケチャップのチューブを残さず使うための「もったいない精神」に基…

  • 勉強法武者修行17──7回読み勉強法(17):4回目の終わりと、暗記について

    7回読み勉強法も4回目(平読み1回目)の終わりが近づいた。 残るは第4部「自然との共生」のみで、ここは地学現象と災害との関係である。防災知識など、地学の知識を生活に活かしましょう…的コーナーである。 わたくしQ氏を含むわれわれの生活には非常に重要なのだが、試験対策としては二の次的分野でもあろう。 そこで、とにかく速くイッキ読みして片づけることにする。 日曜日なので、午前中に最寄りのマクドナルドに籠もって読みふけった。 第4部 自然との共生 計43ページ(本文以外の見出し・見返し等含む) 第1節 地球環境と人類 第2節 地震災害・火山災害 第3節 気象災害 第4節 災害と社会 第5節 人間生活と…

  • 勉強法武者修行16──7回読み勉強法(16):4回目つづき③_第3部の内容

    さて、えんえん地学基礎7回読み勉強法だよ、全員集合。 1日かけて第3部「移り変わる地球」をイッキ読みした。所要時間にしてみれば3時間強、ハードな受験勉強をこなしている専業受験生からみれば大したことないかもしれないが、社会人受験生にしてみると、3時間絞り出すのはなかなか大変である。チューブの練りわさびとかケチャップとかの、最後に溜まった部分みたいな時間しか残っていないからね。 皆さんケチャップの最後の部分って、どうしてます? ある程度は、振ると出るよね。 さて、残る第4部を片付ける前に、第3部の内容に関して。 ここは太陽系に焦点を合わせた宇宙の歴史と、地球の歴史である。また、第3節は地層とその成…

  • 勉強法武者修行15──7回読み勉強法(15):4回目_第3部まるまるイッキ読み

    わたくしQ氏がチャレンジ中の、地学基礎7回読み勉強法も、4回目(平読み1回目)でかなり停滞してきた。理解しにくいところを調べたり、章末問題を地道にやったりしながら進めると、1~3回目の「サーチライト読み」の数倍の時間はかかってしまう。 人が、取り組んでいる課題にめげそうになるのはこういう時である。 このままスピードが上がらないと、どんどんヤル気が落ちて、ますます進まなくなる悪循環に陥りそうである。 どこかで「喝」を入れる必要がある。 そこで、とにかく1日、他の用件を極力シャットアウトして、地学基礎の教科書に集中することにした。 第3部「移り変わる地球」を、1日でイッキ読みしようという決心である…

  • 勉強法武者修行14──7回読み勉強法(14):4回目つづき①

    さて、7回読み勉強法レポートの続きといこう。 昨日は何も進まなかったが、本日も別件で何かと時間を取られ、わたくしQ氏も地学基礎の教科書に向かえなかった。とはいえ、食事の時に強引に地学基礎の教科書を持ち込み、何とか続きを読めた。 今日のタイムは以下である。 第2部 大気と海洋 第3章 日本の天気 計11ページ 第1節 日本の位置 第2節 冬から春の天気 第3節 夏から秋の天気 ⇒ 所要時間37分47秒 0.29ページ/分 章末問題をやる時間を含めて、3分強で1ページという時間はあまり変わらない。こんなもんなのだろう。 これで第2部が終わった。あとは第3部の天文と地球の歴史に集中するのみである。 …

  • 勉強法武者修行_番外編01:記憶は体育

    さて、わたくしQ氏の7回読み勉強法レポートだが、ついにギブアップ。本日はまったく報告する内容がない。内容がないよう…とかいう駄ジャレを飛ばし、墨をもくもくと吐きながら猛スピードで泳ぎ去るしかない。 リアルタイムで書くと、こういう中だるみが随所に生じるんだよな。 今日は地学基礎がぜんぜんできなかった…いずれこういう日が来ることは分かっていたのだが、強引に一般化すれば、受験生諸君にもありがちな日常のひとコマだろうと思われる。Q氏をはじめとする講師は常に上から目線で受験生諸君に接しているようだが、自分が皆さんの立場でイザ勉強を始めれば、なんてことはない、皆さんとまったく同じ、か弱いニンゲンなのである…

  • 勉強法武者修行13──7回読み勉強法(13):4回目の小休止

    7回読み勉強法も、4回目の途中で進みが遅くなった。教科書内の練習問題までしっかりやると、「平読み」は「サーチライト読み」の、下手をすると10倍の時間がかかる。少なく見積もっても、だいたい8倍くらいの時間はかかると考えてよい。 わたくしQ氏も生活のすべてを地学基礎の勉強に捧げることはできないため、ぜんぜん進まない日が発生する。そういう時は仕方がないから、食事の際や湯船の中など、こま切れの時間を利用して少しずつ読み進む。 本日のエントリーでは、昨日の報告以降なにも進んでいないので、教科書の内容に触れての感想を綴ってみたい。 ①まず、新しい分野を学ぶ面白さは確かにある。これは人それぞれの性格による感…

  • 勉強法武者修行12──7回読み勉強法(12):4回目の途中経過

    7回読み勉強法も、わたくしQ氏は現在4回目を消化中である。 3回の「サーチライト読み」を順調に経過しただけに、4回目(平読み1回目)で一気にペースダウンするのはちょっとショックだ。 具体的な速度は以下のような具合である。 第1部 固体地球とその活動 第2章 活動する地球 第2節 地震・第3節 火山活動と火成岩の形成 31ページ ⇒ 所要時間1時間23分35秒 0.37ページ/分 第2部 大気と海洋 第1章 大気の構造 第1節 大気圏 9ページ(章見出し2ページ含む) ⇒ 所要時間16分19秒 0.47ページ/分 第2節 水と気象 8ページ ⇒ 所要時間38分39秒 0.21ページ/分 第2章 …

  • 勉強法武者修行11──7回読み勉強法(11):3回目のタイムと4回目開始

    さて、7回読み勉強法レポートの続きである。サーチライト読み3回目までは、かなりスムーズに完了した。ここで3回目のタイムをまとめておこう。 第1部 固体地球とその活動 69ページ ⇒ 所要時間39分43秒 1.74ページ/分 第2部 大気と海洋 50ページ ⇒ 所要時間30分02秒 1.66ページ/分 第3部 移り変わる地球 70ページ ⇒ 所要時間48分12秒 1.45ページ/分 第4部 自然との共生 48ページ ⇒ 所要時間18分42秒 2.57ページ/分 全体 237ページ ⇒ 所要時間136分39秒 1.73ページ/分 第3部で読んでいる途中に眠くなってしまい、かなりスピードが落ちた。こ…

  • 勉強法武者修行10──7回読み勉強法(10):サーチライト読み3回目

    さて、7回読みのうち、早くも3回目である。教科書が届いてから3日くらいしか経っていないから、理科の基礎科目の分量ならば、サーチライト読みは1日1読できる、ということだ。 が、わたくしQ氏がその意外な進度にひとりで喜んでいると、このブログ記事を読んでくれている知人の浪人生から、次のような指摘があった。 「いくら勉強法の実験で純粋に効果を測るためと言っても、医学部受験生は地学基礎の記事には別に興味ないんじゃないですかね。やっぱり化学・物理でやってくれないと。両方とも基礎科目の分量じゃ済まないわけですから。塾とか予備校とかを利用する場合でも、基本となる自学自習のやり方って、みんな困ってるわけじゃない…

  • 勉強法武者修行09──7回読み勉強法(9):サーチライト読み2回目と内観

    さて、7回読みのうち、早くも2回目に突入である。地学基礎の教科書の場合、「サーチライト読み」1回を終えるのに、所要時間は約2時間だと分かった。受験生諸君の場合、勉強に充てる日程のうちの1日で、1~2回読める計算になりそうだ。医学部受験生で地学基礎を選択する人は、いないだろうけどね。 わたくしQ氏は、多忙な日常を避けて勉強に集中するために漫画喫茶に籠もったが、サーチライト読み1回をこなしても、まだ制限時間が残っていそうだから、そのままその場でフリードリンクを飲みまくりながら、2回目を読むことにした。「綾鷹」とかをガブ飲みし、緑茶カテキンを摂取。 …さて、さっそく始めた2回目のサーチライト読みだが…

  • 勉強法武者修行08──7回読み勉強法(8):サーチライト読み1回目(2)

    「7回読み勉強法」、割に早く1回目を読み終えられそうなペースである。 わたくしQ氏がかつて日本史Bに苦しんだ時は、最初から教科書を「平読み」した。内容を大まかに把握することなしに、いきなり教科書を1行ずつ、図版などページの隅々まで細かく「ベタ読み」していったのである。1回目から内容も把握し、太字語句にマーカーを引きながら読んだ。Q氏の日本史B習得プロジェクトの場合、これがいけなかったのではないかと今では反省する。なぜなら、「山口名人」の提案通り「サーチライト読み」をはさんだ方が、内容が把握しやすくなるのではないかと確かに思えるからだ。 新年度の初日、放っておくと時間が作れないため、無理にマンガ…

  • 勉強法武者修行07──7回読み勉強法(7):サーチライト読み1回目(1)

    「教授」こと作曲家の坂本龍一氏死去。わたくしQ氏もYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)ド真ん中世代だが、高橋幸宏氏の訃報に続き、早くもYMOは3分の1になってしまった。ビートルズでさえ半分残っているのに。 一方、巷は気がつくと桜、桜の季節。大学合格者の皆さんは入学式などの日程が目白押しだろう。来年の合格、もしくはリベンジを狙う受験生諸君は、桜の花とともに新学年のスタートを切っていることだろう。がんばろう。 Q氏もかなり長い間気づかなかった事実に「桜の花と菜の花は咲く時期が完全に同じである」というものがある。 桜の花を見るのもよいが、Q氏は日本各地の堤防などに群れをなして咲いている黄色い菜…

  • 勉強法武者修行06──7回読み勉強法(6):テキストが来た!

    「7回読み勉強法」レポート、まだまだやるよ。 amazonで頼んだ啓林館『高等学校 地学基礎』(地基703)、3/31にさっそく宅配便で届いた! さあ、いよいよ行くぜ。 もはやわたくしQ氏の「心の師匠」である山口真由氏によれば、1回目から3回目までの読み方は「サーチライト読み」と言って、見出しを読みながらの流し読みでよい、という。ここでの読み方は、あくまでも本の概要をつかむことに主眼があり、内容の詳細にまで立ち入って理解する必要はない、とのことである。 ここで不肖Q氏の過去の学習経験を挟むのをご勘弁願いたい。 以前のブログエントリーで、Q氏が指導のための日本史Bの習得にかなり苦労したエピソード…

  • 勉強法武者修行05──7回読み勉強法(5):ゲームの規則

    サクラサク。引き続き、「7回読み勉強法」のレポートである。 教科書が届くまで時間があるから、ここでゲームのルールを決めておこう。 この企画の記事は、わたくしQ氏がほぼリアルタイムで、日記みたいにして書いている。だから、7回読みについてストック記事を用意して、順次アップしていくという手法は採れない。後から読む諸君は一連の記事を連続して読めるが、リアルタイムの読者諸君は、何らかの理由でQ氏が停滞すれば、その停滞を一緒に味わわなければならないわけである。 その辺の「勉強の精神的苦痛」までドキュメンタリー調で伝えられるのではないかというのが、何よりもこういう記事を企画した意図である。映画で言えば、カメ…

  • 勉強法武者修行04──7回読み勉強法(4):テキストの選定と入手

    桜と菜の花が一斉に花開く時期である。皆さんのお住まいの周囲はいかがですか。 はてさて、わたくしQ氏が「7回読み勉強法」に身体を張ってチャレンジする、『底ぬけ脱線ゲーム』(←ふ…古い。受験生諸君は誰も知らないだろう。金原二郎とか、サンダー杉山とかって知ってる?)とか、『風雲!たけし城』(←これも、もうかなり古い。ビートたけし全盛期のヒット番組である)とか、『SASUKE』とかみたいなチャレンジ企画である。 前回、地学基礎を対象科目に選んだ。それでは、具体的にどういう方法で7回読みを実践するか。 もはや密かに「師匠」と呼ばせてもらいたい山口真由氏の解説では、7回読みのテキストを選定する基準は「網羅…

  • 勉強法武者修行03──7回読み勉強法(3):科目選択

    当予備校でも、国立大学医学部合格者の皆さんの合格体験記が出揃ってきた。あとに続く医学部受験生諸君、先輩たちの体験談はできるだけ多く聞いておいた方がいいと思う。実際に成果を挙げた人の体験談には、必ず何かヒントになる事柄が含まれている。失敗者の体験談も反面教師になるが、物事を成功させようと思ったら、成功者の体験談を謙虚に聞き、自分に合ったところを躊躇なく取り入れるようにするとよいと思う。 さて、ブログの通常記事のほうは、引き続き山口真由氏の「7回読み勉強法」を、わたくしQ氏が受験生諸君の代わりに自ら身体を張って、さっそく実践してみよう…という新企画である。 とは言っても、何の科目をどう試してみるか…

  • 勉強法武者修行02──7回読んだら理解できるのか(2)

    さて、わたくしQ氏も山口真由氏の提唱になる「7回読み勉強法」を知ってからというもの、受験生諸君に紹介する意味もあって、まず自分で体験してみたいと長らく思っていた。 ここで改めてQ氏が問わず語りに自己紹介すると、塾・予備校に恵まれない地方小都市で現在まで比較的長期間、受験生諸君に付き合ってきたために、何でも屋的にいろいろな教科や科目に手を出し、気がつくと高校で学ぶ科目は、かなりの部分について指導経験・学習経験があるという状態まで来た。別に自慢ぢゃないよ。 「本業」は「私文」の指導に最低限必要な国・英・歴史で、指導が最も得意なのは現代文である。が、数学の不得意な高校生相手に数ⅠAⅡBの指導も続けて…

  • 勉強法武者修行01──7回読んだら理解できるのか(1)

    さて、そろそろ悲喜こもごもの新学期を迎え、わたくしQ氏担当のこのブログもいったん新企画に入ろうと思う。 来年初の受験を迎える現高2生の諸君、来年はリベンジ合格を目指す浪人生の諸君に向けて「巷に出回っている勉強法は、果たして本当に効果があるのか?」を、老眼に悩むQ氏が身体を張って検証する、突撃レポートみたいな企画である。 ただし、Q氏も受験生諸君と一緒に、未修科目を勉強しながら書くので、ドキュメンタリーのような実感を込められそうな一方、記事の進度は非常に遅くなると思う。ネタがない日は、窓際に放置して気の抜けた炭酸水みたいな日記になってしまうかもしれないが、どうかご勘弁願いたい。 さて、Q氏が前か…

  • ニッポン学歴社会18──集団はバカである

    さて、そろそろ受験生の皆さんの合否も出揃う頃かと思う。4月からの新しい生活に向けて準備に余念がない人もいるだろう。桜の季節でもある。高校生は卒業式を済ませ、友達と連れ立って私服でどこかに出かけたり、カフェで駄弁ったりしているのではないだろうか。わたくしQ氏もそんなことやってたね。 さて、そんな時に「バカ」などというネガティブな話題ばかりに触れるのはさすがに後ろ向きである。Q氏が言いたいことは「江戸時代の身分社会みたいな学歴社会は窮屈だから、何とかすべきだ」に尽きるのだが、論証とまでは言わずともエッセイ風に学歴社会について語るだけで、相当な紙数を必要とする。 そこで、学歴論のうち「高学歴バカ」に…

  • 国立医学部合格者の駿台全国模試成績

    みなさんこんにちは 次年度入試の予備校選びはもう完了したでしょうか さて、本日の記事は前回の続きで、国立医学部合格者の模試成績第2弾です。 今回は駿台全国模試の成績です。 国立医学部志望者(と言うより合格者)の99%が受験する、あの駿台全国模試です。 私も受験生の時当然受けました。 私が受験生であった2003〜2004時点では各科目・総合点の成績優秀者が冊子に掲載されておりまして、当時は氏名が掲載された科目(全国100位以内)は真の得意科目として自慢しても良い・総合点で理三志望者はページの左半分(70位以内)京医志望者は右半分(140位以内)に入っていればほぼ安全圏などと言われていました 優秀…

  • ニッポン学歴社会17──本人もつらいよ

    さて、実はわたくしQ氏自身がかつては「高学歴バカ」だった…というタネ明かしであった。どうりで高学歴バカのディテールに詳しいわけである。 では、Q氏はどの段階で高学歴バカになったのかというと、記憶をたどると、やはり大学入学後だろう。高校生のころまでは、時おり学級委員や生徒会役員を務めるような、まじめな「出木杉くん」であった。 今でも周囲の方々から「温厚な人」というような評価をいただくことは頻繁にあるので、ベースとなる性格は、客観的に見ても「高学歴バカ」流の傲慢さとは少し離れているような気もする。 が、大学入学後、いつの間にか悪の組織ショッカーの改造手術を受け、世の中をナメきった「高学歴バカ」にな…

  • ニッポン学歴社会16──「ソクラテさない」の弁明

    さて、「高学歴バカ」を猛烈に批判するQ氏自身が、実は高学歴(?)バカの出身だった…という、衝撃的な告白(?)をさせていただいた。 今まで、見てきたように高学歴バカの特徴を挙げたりしてきたが、実際にそこそこ見てきたのである。 前回も述べたとおり、高学歴バカは、どこかで他人を「自分に奉仕する人」と見下しているから、お店の人の不手際などが許せない。お前はそれが仕事だろ、なぜ仕事でヘマをして平気なんだ! …などと内心、舌打ちをしている。この反応、典型的な「モラハラ男」の感性だし、よく「高学歴バカ」っぽい中高年のオッサンが、お店の人相手にやってるでしょう。 Q氏も以前、大手書店で、小さなミスをあげつらっ…

  • ニッポン学歴社会15──あなたの隣に「高学歴バカ」

    さて、果たして需要があるかどうか分からないが、わたくしQ氏の学歴論もある程度蓄積してきた。ここで中間の補足をしておきたい。 誤解を招かぬよう言っておきたいが、ここで展開している意見はあくまでも、ブログ担当Q氏の個人的意見である。言論の自由の本旨をわきまえ、自由に意見発表をさせてくれる、たいへんに風通しのよい当予備校代表の田代先生のご厚意に甘えつつ、言いたい放題をかましているというのが「オンライン医学部予備校の保護猫」Q氏の実態なのである。Q氏担当ブログは深夜番組みたいなものであり、名プロデューサーの田代先生あっての企画である。あるいはネコ駅長みたいなもんですね。無駄に制帽とかかぶって、昼寝して…

  • ニッポン学歴社会14──既得権益の問題(2)

    春分を「宇宙元旦」と呼ぶ人が増えているようだ。スピリチュアル系の人は「宇宙元旦で地球の高次元への変化が加速する」などと言っている。マユツバだと排斥する人も、それを信じて心豊かに過ごす…という人もいるだろう。他人の権利を制限しない限り、好きに信じればよいのである。科学的なことがらも、非科学的なことがらも、そのつどサラダバーのように好きに信じて、なるべく心豊かに暮らせばよいのである。 「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざは、本当に真実だな…と、わたくしQ氏は毎年感じる。こういうことわざこそ、古人の知恵の集積だ。近々は「老害」を嫌う人が多く、見ていて不愉快で困ったちゃんな老人が増えてきていることも確…

  • ニッポン学歴社会13──既得権益の問題(1)

    国公立大学後期試験の合格発表では、全国の受験生諸君のもとに、また悲喜こもごもの結果が訪れていることだろう。新年度に向かって事実は動いていく。新年度の過ごし方がもう決まった皆さんは、なるべく淡々と毎日の課題をこなすことを考えてみてはいかがかと思う。わたくしQ氏は随所で申し上げているが、「目前のことに淡々と」というやり方のほかに、一足飛びに毎日を充実させてくれる方法があるわけではないように思う。目前の何秒かを精一杯過ごし、その次の何秒かを精一杯過ごし…その繰り返しではないかと。 特に苦しい時ほど、そうやって過ごしていくことで、日々の流れをこらえていきやすくなる。 どんな境遇にあっても、できる限り淡…

  • 当予備校国医合格者の模試成績

    国公立医学部後期の合格発表が始まりましたね。 大半は本日から明日にかけての発表です。 発表待ちの受験生の皆さまに朗報が舞い込みますよう陰ながら祈っております。 さて、当予備校では受講生の受験結果は全て出揃いました。 先日告知しました通り、少数精鋭ながら3名の国公立医学部合格者を輩出いたしました 本日はその中の1名、四国の某国立医学部に見事合格した受講生の合格年の模試成績を公開いたします。 今回は第1回〜3回河合塾全統記述模試の成績を公開いたしますので当予備校への入会や受験プランの検討などに自由にご活用ください。 以下、上から順に第1回・2回・3回となります。 【第1回全統記述模試】 【第2回全…

  • 2024年度新規受講生募集

    ★オンライン医学部予備校2024年度受講生募集 【医学部受験生ご父兄各位】 受験生および保護者の皆さまこんにちは この度は当ブログにご訪問頂きありがとうございます。 オンライン医学部予備校は開校以来早くも2年が過ぎようとしています。 当ブログにつきましてもこれまで大勢の方に閲覧頂きまして、喜びとともに一層身の引き締まる思いです。 昨年度(2023年度)は当予備校から3名の国公立医学部の合格者を輩出し、指導する立場ながら歓びの余韻に浸っているところであります。 さて、突然ではございますがこの度オンライン医学部予備校2024年度受講生を募集させて頂く運びとなりましたのでご案内申し上げます(今年度よ…

  • ニッポン学歴社会12──「高学歴バカ」ビギンズ

    「高学歴バカ」などというえげつない語を用いながら、学歴社会の問題のひとつである「権力を握り、他者に影響力を及ぼす高学歴者の中に、その地位にふさわしくない人物が一定割合で見られる」現象を解明しようと希望し、わたくしQ氏は今までの観察結果をつらつらと顧みた。 前回までに「高学歴バカ」の特質を挙げ尽くせたわけではないが、他人を悩ませるその特徴を改めて眺めてみると、その「バカ」さとは知的能力そのものではなく、「性格」に由来するものであることに気づく。 結局「高学歴バカ」がバカであるゆえんは、彼らが各種の「鈍さ」や自己中心性、保身志向によって、他人との意思疎通や人間関係の維持に障害を来たし、しばしば優越…

  • ニッポン学歴社会11──「高学歴バカ」恐怖の正体?(2)

    さて、実社会に出てみると実はたくさんいるように思われる、恐怖の「高学歴バカ」の特徴の話である。わたくしQ氏の見聞により、前回から続く。 (7) プライドが高く自己中心的な性格であり、一方で気が小さいため、たとえ有能であっても周囲の人から微妙に嫌われ、敬遠されている。「自分が上」という形での交友関係しか作れず、心の底を打ち明けられる友人がいないことから、社会的には完全に孤立している。家族との関係も上下関係に化けていることが多く、夫婦関係などでは、無自覚ながらモラルハラスメントの加害者になっていることが多い。 (8) 万事アタマで考えており、感性が非常に鈍い。直感的な理解ができず、その場でカンや洞…

  • ニッポン学歴社会⑩──「高学歴バカ」恐怖の正体?(1)

    さて、再三「学歴」シリーズ続きである。わたくしQ氏の自宅近くでは、紅い桃の花が咲き、その花をメジロのつがいが訪れ、2羽が思い思いに花に埋もれている。 春だね。 〈前回までのあらすじ〉 日本社会で長い時間をかけてできあがってきた「高学歴=善」の図式は、大学教育の大衆化によってすでに成り立たなくなったのではないかと考えられる。それは社会の構造変化によることだが、実はその変化が起こる前から「高学歴バカ」という存在が一定割合存在していたのではないか、という疑惑がある。 しかし、難関大学や大学難関学部の入学者選抜の段階では、選ばれた入学者の資質は高く、生徒会長的な「出木杉くん」が多く揃っているという観察…

  • 感情にひとりで向き合う(2)

    今日も「学歴」のお話はお休み。入試の最終結果の発表を前に、不安との向き合い方のお話である。 不安はなるべく真正面から受け止め、物理的にひとりになって、それにどっぷり浸ってみるといい、というのが前回のお話であった。不安から逃げることはあまり考えない方がよいと思う。 ひとりになれない「寂しがり」の人には、これは辛いことだろうと思う。が、寂しがり体質は結局「他人がいないと何もできない」困ったちゃん体質につながりやすく、そういう人を見ていると、やはり人生のどこかで(特に人間関係の)大きな破たんを経験することが多いように観察される。寂しがり体質のままで幸せになることはできない、と観念し、皆さんのように若…

  • 感情にひとりで向き合う(1)

    本日は「学歴」のお話は小休止である。 国公立大後期日程も終わり、医学部受験生諸君は後期の合格発表待ちという頃合だろう。最終結果が出るまで、期待よりも不安がまさる日々を過ごしている人も多いと思う。 そういう不安を空気のように呑み込みながら毎日を生きている諸君に、今さら掛けるにふさわしい言葉というものも、あまりない。 不安にも期待にも、喜びにも悲しみにも、ひとは1人で向かい合わなければならないからだ。 あなたの感情はわたしの感情ではなく、わたしの感情はあなたの感情ではない。 人生の節目には、必ず、ひとりで静かに自分と、自分の感情と向き合って過ごさなければならない時間が訪れる。 これができない人とい…

  • 「われらの時代」の終焉

    ノーベル文学賞を日本で2人目に受賞した、作家の大江健三郎氏が老衰で亡くなった。88歳。 国語担当講師のわたくしQ氏としては、ひとつの時代の終わりを感ぜざるを得ない。が、大江健三郎の死は、恐らく現代日本ではあまり大きな意味を持たないだろう。ノーベル賞を獲ったという事実からだけでなしに、業績から考えて、総理大臣にたとえれば間違いなく国葬級の作家であった。が、恐らく今後もあまり大きな話題にはならないまま、大江健三郎の名はしばしの忘却期間に付されるだろう。いつの間にかそんな日本、そんな時代になってしまったことをQ氏は感じる。 現在の高校生や大学生に、大江健三郎はもっとも馴染みの薄い小説家のひとりではな…

  • 2024年度受講生募集

    ★オンライン医学部予備校2024年度受講生募集 【医学部受験生ご父兄各位】 暖かい日が続いておりましたが今日は些か寒の戻りとなりました 受験生および保護者の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 この度は当ブログにご訪問頂きありがとうございます。 オンライン医学部予備校は開校以来早くも2年が過ぎようとしています。 当ブログにつきましてもこれまで大勢の方に閲覧頂きまして、喜びとともに一層身の引き締まる思いです。 昨年度(2023年度)は当予備校から3名の国公立医学部の合格者を輩出し、指導する立場ながら歓びの余韻に浸っているところであります。 さて、突然ではございますがこの度オンライン医学部予備校20…

  • ニッポン学歴社会⑨──「高学歴バカ」問題(3)

    さて、「学歴」シリーズである。前回の記事で「高学歴=善」の図式がもはや成り立たない世の中になっていると指摘したが、その中で出てきた疑惑のひとつが、 「高学歴者の中には、昔から一定割合の『バカ』が含まれていたのではないか」 という「高学歴バカ」問題である。 わたくしQ氏はこのシリーズ記事で「バカ」という露骨な表記を使うが、これは特定の人々をおとしめる意図から用いる語ではなく、 「世間の人が、対人関係において何となく溜めているストレスの源となっている、人間のある種の性格・性向」 を指摘しつつ、一種のショック療法を試みようとして使うコトバである。 「他人をバカと言う奴の方がバカだ」というような基本的…

  • あらためて、合格おめでとう!

    本ブログでも田代先生から発表がありましたが、今年は当予備校の受講生の皆さん、大健闘の結果です。わたくしQ氏は当予備校においては、いまだ「基本的に何もしていない」軒下の地域ネコみたいな存在ですが、皆さんの血のにじむような奮闘努力ぶりは、心の眼で蔭ながら見ているニャン!(←なに言ってんだこのオヤジ、って感じですが)。 いやあ、でも良かったよねえ。合格者の皆さん。うれしさもひとしおでしょう。安心して眠れるし、安心してのんびりお風呂に入れるよね。気軽にどこかに遊びに行くもよし、おいしいものを食べるもよし。食いねェ食いねェ、寿司食いねェ。 ※最近は、こういう古典的フレーズ(「江戸っ子だってね」「神田の生…

  • 大阪大学医学部医学科に合格しました❗️

    今日は春の陽気で過ごしやすい一日です 受験生および保護者の皆さま、こんにちは。 オンライン医学部予備校代表の田代です。 一昨日昨日と当塾の国立医学部結果待ちの生徒2名の合否が判明いたしましたので、2023年度合格実績の更新をさせていただきます。 果たして結果は・・・・・ 【2023年度合格実績】 徳島大学医学部医学科 合格 香川大学医学部医学科 合格 大阪大学医学部医学科 合格 慶應義塾大学医学部 正規合格 兵庫医科大学医学部 補欠合格 大阪歯科大学歯学部 正規合格 (阪医と慶應医の合格者・徳島医と兵庫医科の合格者がそれぞれ重複) 現時点では以上となります ついに大阪大学医学部医学科に合格者を…

  • ニッポン学歴社会⑧──「高学歴バカ」問題(2)

    日本社会のタブーに斬り込む「学歴」シリーズ、つづきである。この種のブログでまさか言論統制には遭わないだろうが、わたくしQ氏も大学受験指導の仕事をしながらつねづねさまざまな疑問を抱いているテーマなので、適宜中断しながらできる限り追及してみたい。真相報道バンキシャ調。 さて、「高学歴者は賢さも努力の才もあわせ持つ有能な人材なのだから、学歴はその人の評価の基準として使えるし、しょせん学歴のない人には限界がある」という意見には、おじいちゃん・おばあちゃん=団塊の世代くらいまでの人にとっては、大いに共感できる背景と現実味があった。 4年制大学進学率が低かった時代は、高学歴者自体が珍しい存在であり、世の人…

  • ニッポン学歴社会⑦──「高学歴バカ」問題(1)

    「学歴」について考えるシリーズ、つづきである。 日本の学歴社会は、けっきょく「有名大学卒業者」を最上位とする階層集団に分かれており、ビジネスの現場や地縁社会など、必ずしも学歴が全面的に通用しない場所は存在しているものの、いったん「学歴」が判断基準とされるような集団に入ると、有名大学卒業者の威光になかなか逆らえないのが現実だ、と言えそうである。 有名大学卒業者が権力を握り、コントロールしている場というのが社会にはたくさんあり、そのような場では、有名大学卒業者は「善良かつ有能」だという暗黙の了解がある。多くの人の命運を左右する権力の座に就くのは、善良で有能な人間であるべきだ、という理想が、そこに投…

  • ニッポン学歴社会⑥──大卒社会のカースト制

    さて、わたくしQ氏が考える「学歴」シリーズである。 前回まで、ニッポン学歴社会の中で最大の断層は「大卒/高卒」の格差だと書いたが、このブログの読者の皆さんは、もはや「そこ」にはあまり関心がない、4年制大学志望者ないしは卒業者中心ではないかと思う。なぜなら、大学医学部は「大卒の中の学歴格差の頂点のひとつ」であり、そこに関心をもつ層には、自分の関心は、もはや「高卒と大卒との断層」をうんぬんする地点にはない、という認識の人が多いだろうから。 そこで話を4年制大学卒に限ると、ここにもやはり「偏差値」によるヒエラルキーがある。意味が正確に分かっていない人もやたらに振り回す「偏差値」の語がこれほど世の中に…

  • 合格者、そして不合格者の皆さんへ

    国公私立医学部・医科大学にみごと合格を果たした皆さん、おめでとうございます! 春から晴れて、あこがれの医師の卵ですね! つらい受験勉強だったでしょうが、未来を信じてやり切った皆さんの努力、心意気に、わたくしQ氏も心打たれ、改めてエールを送ります。入学まではいろいろ忙しいでしょうが、たまにはご家族で外食にでも連れて行ってもらい、お寿司でもおなかいっぱい食べてください。高級寿司店に行く人も、回転寿司に行く人もいることでしょう。 一方、今のところまだ結果が出ていない皆さん、めげずに最後まで、やれることをやりましょう。補欠合格が出ている皆さんは、以前のエントリーでお書きしたように「ヘビの生殺し」状態が…

  • 速報:2023年度受講生合格実績

    受験生および保護者の皆さま、こんにちは。 オンライン医学部予備校代表の田代です。 本日国公立の合格発表が複数校ありました。 当予備校の2023年度受講生の現時点での合格実績を発表いたします。 【2023年度合格実績】 徳島大学医学部医学科 合格 香川大学医学部医学科 合格 慶應義塾大学医学部 正規合格 大阪歯科大学歯学部 正規合格 (重複なし) まだ2名の国公立医学部の合否結果や私大後期結果待ちの状況ですので結果が更新され次第順次お知らせいたします。 毎年のこと(といっても開校してまだ2年)ではございますが、上記の結果は全くの無選抜で入塾頂いた受講生が出した結果です。 医歯薬系の大学学部の倍率…

  • ニッポン学歴社会⑤──「バカ」についての断章(2)

    更新タイミングがずれてしまった。「学歴」に関してわたくしQ氏が考えることをまとめておこうというシリーズ。 前回、大卒以上と高卒以下との間の「学歴闘争」が勃発した場合、しばしば「バカ」「頭が悪い」のコトバが殺し文句として使われる、という話を出した。 大卒が高卒以下を「さすが低学歴は頭が悪い」とシャットアウトし、高卒が大卒を「高学歴のくせにバカ」と軽蔑し、互いの溝が埋まらない。 もちろん、大卒にせよ高卒にせよ、大多数の人は「世の中にはいろいろな人がいる」ことを知っていて、必ずしも学歴を気にせず、相手の人物を見ながら適切な付き合い方を探っている。本来はそれでよいと思うのだが、局所的には、時として学歴…

  • 2024年度受講生募集

    ★オンライン医学部予備校2024年度受講生募集 【医学部受験生ご父兄各位】 三寒四温の時節ながら春の兆しが感じ取れる今日この頃、受験生においても新高3生においても状況のほうは様々かと存じますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 この度は当ブログにご訪問頂きありがとうございます。 オンライン医学部予備校は開校以来早くも2年が過ぎようとしています。 当ブログにつきましてもこれまで大勢の方に閲覧頂きまして、喜びとともに一層身の引き締まる思いです。 さて、突然ではございますがこの度オンライン医学部予備校2024年度受講生を募集させて頂く運びとなりましたのでご案内申し上げます。 実際に受講して1年後どれ…

  • ニッポン学歴社会④──「バカ」についての断章(1)

    あかりをつけましょ、ぼんぼりに…学歴についてのお話、続きである。本日はやや過激なタイトルで行く。 日本の学歴社会の最も大きな断層は、恐らく大卒と高卒との間にある。大卒以上と高卒以下との間には、なかなか分かり合えない壁が存在する。 大卒者は大卒が(ある程度)当たり前だと思っており、また大卒者の内部で偏差値的なヒエラルキーもあるため、高卒者に対してはもはや優越感さえ持たない。高卒者に対して、海外旅行先で現地の住民を見る観光客のような無関心のそぶりを見せる人もいる。もし高卒者から「学歴コンプレックス」を吐露され、羨望されたり挑発されたりしたとしても、「自分が悪いわけではないのだから」どう反応してよい…

  • ニッポン学歴社会③──学歴分断社会の実相

    さて、引き続き「学歴について赤裸々に語る」シリーズである。 わたくしQ氏は文系院卒(修士)であるが、比較的社員数の多い企業でのサラリーマン経験も、身体を使う仕事で継続して働いた経験も、ブラック企業勤務もホワイト企業勤務も、自営業も失業保険生活の経験もある。世の中のさまざまなところはそれなりに広く見てきているので、日本社会の各部分がどのような人々から成っており、そこでどのような会話や心理ゲームが展開されているのかも、十代の受験生諸君よりはよく経験して知っている(つもりである)。 その「社会経験」から、日本社会が学歴社会かどうか結論を下すとすれば、やはりYESかな…という気がする。どういう意味でY…

  • 補欠繰り上がり合格について

    国公立前期試験が終わり、今年の医学部受験生諸君は、残すところ私立大学の3月入試数校、共通テスト利用入試の発表、国公立後期入試ということになっている頃合である。 戦いは終わってみないと分からないもの。既に合格を勝ち得た諸君には、心よりおめでとう。そして、まだ不安な日々を過ごしている受験生は、最後まで、とにかくやれることをしっかりやろう。 さて、わたくしQ氏担当のブログも、受験期モードからだんだん通常運転モードに戻ってきた。しばらく学歴の話を続けると予告したが、本日は小休止で、入試の補欠繰り上がり合格について。 今年初めて大学を受ける諸君は、「補欠繰り上がり合格って、本当に存在するんですか?」と半…

  • ニッポン学歴社会②──学歴リベラリズムの構造

    世の中に出ると、学歴の話題というのはたいへん微妙である。わたくしQ氏はだいたい避けて通る。が、とにかく気にする人はいるし、触れられると熱くなる人が多い話題である。学校歴の途中で挫折した人や、大学受験の失敗体験などをもつ人の中には、一生消えない学歴コンプレックスにさいなまれる人もいるし、いわゆる有名大学の学生の中には「逆学歴コンプレックス」にとらわれていることを告白する人もいる。クイズ番組などで有名な某T京大学の学生さんは、大学名を聞かれたときに「いちおうT大です」と「いちおう」をつけるのだそうな。つけないと自慢しているように思われるからなのだろうか。 学歴にこだわる親御さんをもち、辟易したり、…

  • ニッポン学歴社会①──日本は学歴社会か?

    さて、国公立医学部前期試験の終了である。受験生の皆さん、おつかれさまです。 ハードな入試関連記事が続いたため、わたくしQ氏もストック記事を消費し尽くし、かなり疲れた。しばらく世間話モードに戻ろうと思うが、お許し願いたい。 大学医学部志望者だけでなく、世間のかなりの人々が好み、また反発する話題に「学歴」がある。日本は学歴社会かと聞かれたら、YESと答える人の割合は高いだろう。テレビでは有名大学の学生を集めたクイズ番組が人気を集め、お笑い芸人でさえ有名大卒の肩書をちらつかせる時代だ。大企業における「学歴フィルター」の存否も常に話題になる。 日本が学歴社会であるかどうかは、学歴社会の定義によるだろう…

  • シンクロニシティ

    国公立大学医学部受験生諸君、おはようございます。試験2日目の朝ですね。 今日も試験会場にはちゃんと間に合っていますか。 残り1日、皆さんができるだけのことをやれるように、わたくしQ氏も陰ながらお祈りしております。 入学試験当日のような人生の特殊な日は、毎週のありふれた日とはやはり違う。 前回、未成年飲酒で二日酔いになりながら受験したQ氏の「コンプライアンス無視のハチャメチャ受験エピソード」などをお恥ずかしながら披露したが、 大学入試の日などは、時間が経ってもディテールを割に記憶しているものである。今回、Q氏は改めてそう思い返した。時が経っても、人生の転機となる日はこんな風に覚えているものなのだ…

  • 勝利の朝

    国公立大学医学部受験生諸君、おはようございます。いよいよ試験当日の朝です。 旅先で目覚めた人も多いでしょう。ちゃんと間に合うように試験会場に向かえていますか。 直前まで、駆け足で国語記述式の攻略法なる記事をお送りしていましたが、いまの皆さんの関心はもちろん国語よりも物理や化学や生物、英語や数学でしょう。 がんばってください。 当ブログで今さら皆さんにかける言葉もありません。 もう、ただ平常心でやってください。としか。 ただ、緊張して普段の力が発揮できない人というのは常にいますので、気慰みの話題として、わたくしQ氏の大学受験(2次試験)の当日のことを思い出し、エピソードとしてお送りしましょう。 …

  • 国語記述問題の調理法⑤──想像力の帝国・京都大学2022

    さて、「医学部2次試験国語攻略」企画、めっちゃくちゃ駆け足で走り抜けてきた。ギリギリ試験前日になって、いよいよ大トリ・京都大学医学部に到着である。当予備校代表、田代先生の出身校である。 東の東大と西の京大は、国語問題で見る限りどう違うのか。入試問題にはそれぞれの大学の見識が反映しているはずだから、特に言語力を試す国語の問題には、大学の「思想」がうかがえるはずである。 世間一般のイメージは「東大=官僚的な秀才」「京大=天才肌の、時として『変人』」という感じではないか。個々の学生の個性はもちろんばらついているだろうが、果たしてこのイメージは、学生の選抜段階でも見て取れる傾向なのか。 東大理科の現国…

  • 国語記述問題の調理法④──「オーソドックス」の快楽・名古屋大学2020

    さて、「医学部2次試験国語攻略」企画、案の定、わたくしQ氏の更新ペースがぜんぜん間に合っていない。この種の原稿はストックの量産が非常に難しく、Q氏も苦慮している。受験生の皆さんのお役に立てず申し訳ない気もするが、皆さんにエールを送りつつ、ちょこっと入試国語のヒントをお送りしよう。 本日は東からついに日本の真ん中に近い、名古屋大学国語・現代文を取り上げる。縁起をかついで、味噌カツでも食べながら読んで張作霖! 読んでチョー・ヨンピル!(←古い。受験生分かるかな。チョー・ヨンピル。『釜山港へ帰れ』などで知られる、K-POPの大先達である。) さて名大の国語だが、理学部だけでなく医学部の国語も現代文の…

  • 国語記述問題の調理法③──「考える」ことはむずかしい・東京大学現代文2022

    さて、東から各1回ずつでお送りするという強引な「医学部2次試験国語攻略」企画、いよいよ東京大学理系国語である。 東大理系は文系よりも大問数が少ないというだけで、文系と同じ問題を課されるのはもうご存じだろう。これはどこの大学でも同じことで、理系は大問数が少なく、配点が小さいだけである。しかし、国語は数学と異なり、社会的生物としての人間に必要な基礎的言語力を問う教科だから、文系と同じ問題だから理系学生には難しい、ということはない。 数ある日本の大学の中で、受験の最高峰とされる東大理Ⅲだが、国語は理系共通問題だから、別に他の類と対策が異なるわけではない。 ただ理Ⅲの場合、合格最低点の高さから、とにか…

  • 国語記述問題の調理法②──「満点を狙わない」部分点解答法・山形大学2022

    医学部受験生の皆さん、おつかれさま。国公立前期が迫ってまいりましたな。いきなり関係ないようだが、緊張する時にはぬるめの湯で長めの入浴がよいぞ。バスソルトとか入れて。あと、同じ姿勢での勉強を続けていると、若い人でも身体の各所に凝りが生じて、頭の働きが鈍くなる。ストレッチ、セルフマッサージなどを適度に取り入れよう。特に首から肩にかけての筋肉を努めてほぐすようにしたい。 さて、土壇場でわたくしQ氏の更新リズムが乱れたため、肝心の2次国語対策がスーパー駆け足になるが、ネットにはほかにもたくさんの情報がある。Q氏のレシピも参照情報のひとつとして、役に立つと思ったところを召し上がっていただきたい。 さて、…

  • 国語記述問題の調理法①──読めていれば怖くない・山形大学2022

    わたくしQ氏の個人的事情で更新リズムが乱れてしまった。随時ストック原稿を作りながら更新し続けていたのだが、ここのところハードな内容が多く、ストックがついに底をついたのも大きい(タネ明かし)。アニメ番組の放映後半で作画が間に合わなくなっているケースみたい。 では残った期間、2次試験で国語を課す国立大学(山形大・東京大・名古屋大・京都大)の国語試験問題を考えてみよう。できることは限られているが、これら大学医学部受験生諸君の参考に少しでもしていただければ幸いである。 前回「基礎的な問題を手堅く解答するより、ライバルが敬遠する難易度の高い問題に手を出せ」と申し上げたが、それは、よくある「落ちるパターン…

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