国際高校のIB入試は毎年グラフの読み取りがでます。数字を短時間で読み取るために、さまざまなパターンの問題を練習しなければなりません。今回は図書館の数から、質の変化までを読み取る問題を取り上げました。
「体験格差」低所得家庭の小学生の約3人に1人が体験ゼロという厳しい現実
体験格差という言葉をよく聞きます。子どものころに必要な体験をほしていないということが、自己肯定感の育成を阻害しているという考え方です。親や社会の価値観をどう体験させていくのかという重大なテーマなのです。
『紫式部日記・すきものと』誰も知らない藤原道長と紫式部にまつわる真実とは
紫式部日記は実に興味深い日記です。誰にもみせる予定はなかったはずです。しかし中宮彰子のためにどのような動きをしていたのかということもよくわかります。清少納言に対するライバル心もここにはみてとれます。道長との関係はどうだったのか。
「中島敦・山月記」主人公・李徴は完璧主義と自己実現の狭間で揺れた
中島敦の名作『山月記』は高校で必ず習います。人間の本性を正面から捉えた小説だからです。自尊心と羞恥心の間でもがき苦しむ主人公の姿は、今日の我々に通じるものがあります。その内実を読み取ってください。
「枕草子28段・にくきもの』観察力の鋭さと独自の感受性が反映された段
枕草子28段には清少納言が嫌いだったものが、取り上げられています。彼女の鋭い視線は、人間の持ついやらしさを見事に掬い上げています。特に複雑な宮中の中で生きていくことり難しさを感じさせるものが多いのです。
「本居宣長・同じ人の説」真面目に学問に取り組めば学説も変化するのは当然
学問の研究というものは真面目にやればやるほど、自分の考えが次々と変化していく事実につきあたるものです。それを正しくないということはできません。自分に正直になればなるほど、学説の変化を知ることになるのです。
「課題文をどう解釈して小論文にまとめるのか」字数が少ないほど難しい
小論文は制限字数が少ないと難しくなります。エッセンスを短文の中にすべて押し込めなければなせらないからです。さらに課題文が短い場合も難問ですね。どのようにまとめるのか、すべて自分で考えなければなりません。
「枕草子・大納言殿参り給ひて」定子サロンの雰囲気が色濃くにじむ章段
枕草子にはさまざまな章段があります。今回とりあげるら日記的な段落には、当時の定子サロンの様子が実によくわかります。衰亡していく一族の悲しみがみてとれます。清少納言の観察力の鋭さには舌を巻きますね。
「ChatGPTの応用」論理的な文章の書き方とプロンプトの効果的な使い方
ChatGPTとプロンプトジェネレーターを使って文章を推敲することができます。そのまま実際の試験で使うことはできません。しかし勉強するときに参考にすることはできます。ぜひ、一度試みてください。
「小論文・リスキリングの可能性」AI時代の学習テーマはズバリこれ!
小論文のテーマとしてリスキリングについて考えました。特に大学の入試問題として設定した場合、今後の教育の在り方について論じることに意味がうあるのではないでしょうか。ぜひ、考えてみてください。
「小論文・SNSの功罪」利便性の裏にある課題をどう修正して使いこなすか
SNS全盛の時代です。多くの利点を持っているとはいうものの、マイナスの要素も多々あります。最近では犯罪にからむ闇バイトと呼ばれるものが、広まっているのです。どうしたら私たちは上手にSNSを使いこなせるのか。考えてみましょう。
「ブログリーダー」を活用して、すい喬さんをフォローしませんか?
国際高校のIB入試は毎年グラフの読み取りがでます。数字を短時間で読み取るために、さまざまなパターンの問題を練習しなければなりません。今回は図書館の数から、質の変化までを読み取る問題を取り上げました。
令和6年度国際高校IBコースの小論文を考えます。森林資源の問題を考える問いでした。多くの受験生にとっては、あまり実感のないテーマだったのではないでしょうか。どのような問いが出ても、それに食いついていく気概が必要です。
都立困祭高校のIBクラスを受験するためには小論文のテストが必須です。過去にどのような問題が出たのかをグーグルの新ソフトを使って分析してみました。解答例もあげたので、読んでみてください。
NotebookLMというアプリをご存知でしょうか。生成AIを使ったアシスタントプログラムです。短時間で問題のありかをつきとめ、要約します。さらに会話体でまとめることもしてくれるのです。そのスピードも驚異的です。
蜻蛉日記には複雑な女性の心がみごとに描かれています。自分の夫が昇進するのもそれほど嬉しくはありません。仕事が忙しくなり、かまってもらえなくなるのがイヤなのです。そのため、ちょっとした歌の中に、その気持ちが強くあらわれました。
兼好法師の『徒然草』には今も通用する真理がたくさん含まれています。そのうちの一つがこの芸能に関するものです。芸の道に精進するということの厳しさを実感させられます。飽きずにコツコツと長くやり続けることの大切さが示されています。
ネット社会の中で、本を読むことの意味はどこにあるのでしょうか。考えてみると、なかなかに難しいテーマです。自分の知らない世界への飛躍に満ちた想像力の遊飛とでも考えることはできませんか。
働くことの意味みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。子ども時代との断絶を経験しなかった人が増えていますね。大人と同じような価値観を、いかにも自分の考えとして述べる子どもも増えました。学歴厨などと呼ばれる人も、その中に入るか...
ネット時代とはとういう表情を持っているのか。人はそこでどんな行動をとるのか。考えてみる価値がありますね。本来、人間がしてきた考えるという行為も、今やAIが代わって行う時代になりました。そこで人の知識や経験はどういう意味を持つのでしょうか。
落窪物語といえば、中世から読み継がれている継子いじめの話しです。人間は本質的にいじめという行為をやめられないものなのかもしれません。どこかで非難しつつ、やはり好奇心をそそらずにはいられないのでしょう。
いつも何度でもという「千と千尋の神隠し」の主題歌には死生観が色濃くにじんでいる。作詞家、覚和歌子さんの詩の中に「ゼロになるからだ」という表現が何度もでてくる。ここに彼女の持つ死への観念が滲み出ている。今回は詩の中にある意味を読み取ってみた。
福原遷都みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は平清盛が周囲の反対を押し切って、強引に福原へ都を遷そうとした話を取り上げます。『続古事談』は説話集です。編者はわかっていません。成立は鎌倉時代前期と言われています。源顕兼...
同町圧力の強い社会の中で生きていくということは、容易ではありません。しかし何かの拍子に異邦人になる可能性があるのです。それは病気になった時と同じ質を持っています。その内側を少し探っていきましょう。
ことばと沈黙の関係は複雑です。饒舌であればそれでよいというワケではありません。沈黙が十分なコミュニケーションの役割を果たすこともあります。どちらも必要にして十分な力を持っているのです。
改訂版「現代の国語」には今年からかなり小説が載りました。従来は文科省が承認していなかったのです。定番小説を所収し、高校生達に文学を知ることの意味を学ばせたいとする意向なのでしょうか。あるいはほかに意図するところがあるのか。
セレンディピティというのは難しい言葉です。日本風にいえば、縁と出会いということでしょうか。ふとしたきっかけが元になって、大きな成果がもたらされるということです。人生には本当にいろいろなことがありますね。
学校へ行くという行為にはどういう意味があるのか。大江健三郎は自らの著書で問うています。子供が障害児として生まれたことで、さまざまな現実を見ることになりました。それが教育や学校という命題に向き合うきっかけになったのです。
9割本と呼ばれる本のジャンルがあります。タイトルに9割があふれかえっているのです。今までに何冊出版されたのでしょうか。人間の心理の奥に9割がヒットする場所があるのかもしれませんね。そのヒミツを探ってみましょう。
漢字とひらがなの使い分けにはいくつかのルールがあります。もちろん、これが完全な正解だというものではありません。それぞれの人の感覚に負う場面も多いのです。しかし基本を知っておけば、あまり悩むこともなくなります。
『54字の物語』という本はユニークですね。新しい巻がでるたびに増刷を重ねています。何が面白いのか。誰にでもチャレンジすることができます。そこに自分の世界を織り込むことが可能なのです。さらに出版もされるとなれば、乃しいに違いありません。
少子化の問題は日本が抱えている大きな課題です。その原因はどこにあるのか。一言では説明できません。女性の社会進出にともなう晩婚化なども理由の1つでしょう。しかしそれ以上に問題なのは、教育費の高騰なのです。
「千両みかん」という落語があります。たった1粒のみかんが千両もしたなんてと思いますが、真夏にどうしても食べたかった人にとっては、それだけの価値があったのです。冷蔵設備もなにもない時代の話ですかね。そこから経済のしくみを考えます。
孔子の弟子は多士済々です。その中で最も有名なのは子貢と子路です。2人はどういう性格の人だったのでしょうか。その違いについて、『史記』の中で司馬遷は詳しく論じています。ぜひ、じっくりと読んでみましょう。
「春暁」という孟浩然の書いた詩を御存知ですか。中学か高校で必ず習います。誰もが一度は聞いたことがあるのではありませんか。 漢詩の代表と呼べるものです。科挙の試験に落ちた詩人の一生はどのようなものだったのでしょうか。
『源氏物語』にはユニークな教育論がでてきます。光源氏が自分の息子、夕霧をどのように育てようとしたのかという点です。12歳の元服の時には、貴族の特権で4位になれるところを、きちんとルール通りの6位から始めたのです。なぜだったのでしょうか
難しい時代になりました。作文コンクールにChatGPTで書かれた文章まで登場するようになったのです。近年は総合型選抜の自己推薦書などにも使われるようになりました。さらには探求型の論文にも利用されいます。どのように判断をしたらいいのでしょうか
ポピュリズムという言葉をよく聞きますね。正確にはどういう意味なのか。把握している人はそれほど多くはないのではないでしょうか。ここでもう一度その意味を考えてみましょう。宗教の熱情にも似たその内側には何があるのか。
男言葉と女言葉というものがあります。最近では随分減ってきたとはいうものの、全くなくなったわけではありません。このような表現はどのようにして、私たちの内側に棲みつくようになったのでしょうか。そのプロセスを探ってみます。
夢をみたあと、人はだれでもその意味をしりたくなるものです。しかしとんでもない判断のミスが、その後の人生を左右することも゜あります。甘くみてはいけません。誰に絵解きをしてもらうのかということを、よくよく考えなければいけません。
ジャンクPCと戦っている人の動画をたまに見ます。実に楽しそうなのです。こんなにものすごいのをどうやってなおすのかと思いますが、なんとかしちゃうのです。しかしその苦労は並大抵のものではありません。ちょっと覗いてみましょう。
北宋時代の儒学者に司馬光という人がいます。彼が著した本が『資治通鑑』です。そこにはさまざまな帝王学が記されています。その中でも徳と才のどちらをより高く評価すべきなのかという大きな問題について考えた箇所があります。読んでみましょう。
饗庭(あえば)孝男先生のことは、いつか書きたいと思っていました。久しぶりに著書の中でも好きな本の一冊、『故郷の廃家』を久しぶりに読んだのがきっかけです。大学時代に授業を受けることができ、幸せでした。今になっても、当時のことをよく覚えています。
ソネットという詩の形式を御存知ですか。わずか14行の詩です。これを見事に自分のものにした詩人がいます。立原道造がその人です。彼の持つ言葉はとても明るいものが多いのです。しかしその反対に人間の孤独と戦う横顔も見えます。
多田行綱の 密告によって鹿ケ谷の変が始まります。『平家物語』の中のクライマックスです。しかし学校では滅多にやりません。やはり密告という事実が重いのでしょう。平清盛邸に馳せ参じた気弱な男の心境はどのようなものだったのでしょうか。
排除ベンチという言葉をご存知ですか。わざと座りにくいベンチのことです。ホームレスの人に長居をされては困るので、居心地の悪い椅子を設置してあるのです。私たちは寛容の言葉の裏に、悪意も持っています。その意味を少し考えてみましょう。
矢野誠一という演芸評論家を御存知ですか。彼のユニークな本は面白いですね。今朝もなんとなく本を拾い読みしていたら、途中でやめられなくなってしまいました。エスプリのきいたおしゃれな話がたくさん載っています。人間に対する愛情がたっぷりです。
ノートPCのバッテリーはどれくらいもつのか。それを数字で知りたいですよね。そのために今回は2つの方法をお教えします。どちらのアプリも同じ数字を正確に教えてくれます。電池のへたり具合を知るには最適です。
ips細胞の研究は日々進化しています。今回は、精子卵子のもととなる細胞を作り出すことに成功したというニュースから考察してみました。とくにips細胞の理論を使い、精子卵子になる直前の細胞に至る方法を発見した点が大きいのです。
もともと「ハレルヤ」という表現は神の恩寵を称えるものでした。その言葉を使ってレナード・コーエンは、詩を書き、歌をうたったのです。それが「ハレルヤ」でした。イタリアの歌手、ボッチェリもみごとです。聞いてみましょう。