アフリカ人の生き方を特殊なものとしてみてはいけません。そこにはきちんとした合理性があるのです。それを文化人類学の立場から読み解こうという試みです。都立国立高校の推薦入試に出た問題を考えます。
【送薛存義之任序・柳宗元】役人として清廉に生きる知人を称えた散文詩
知人が他の土地へ転出するにあたって、食事の場を設け、あたたかく見送った時の詩です。苦労しただけに,人へのあたたかいまなざしが痛いくらいです。役人のとるべき態度がどのようなものであればいいのかということも、実に詳しく示してあります。
【荘子・湯川秀樹】中国思想が原子物理学の世界を切り拓くヒントになった
『荘子』という書物の存在を知っていますか。老荘思想の一翼を担う哲学です。いわゆる無為自然を説く中国の哲学です。その本に強い影響を受けたのが、若き日の湯川秀樹博士でした。その経緯を少し読んでみましょう。
【セレンディピティ】価値ある楽しいものに出会う確率は無限だ【語彙】
セレンディピティという言葉はあまり聞きなれないかもしれません。しかし科学の世界ではよく使われます。想像もしなかった結果が飛び出す僥倖の瞬間をさすのです。しかしこの表現は、今日の私たちにとって、最も必要な言葉なのかもしれません。
【論語】人生を豊かにする必ず覚えておきたい名言はこれ【古典の中の古典】
論語は孔子とその弟子たちが呟いた言葉を拾い集めたものです。どの言葉にも深い思いがにじんでいます。読んでいるだけで、つらい時に心が癒されますね。大切な他者に対する思いやりがあふれた古典の中の古典なのです。
【ChatGPT指導】合格するための志望理由書と自己推薦文の書き方
今回はChatGPTを使って高校入試に対応した志望理由書の書き方を考えてみます。この方法は大学入試にも、そのまま使えます。ポイントは、自分がどこから来て、ここで何をして、将来どこへ行くのかということを示すことなのです。
【鎧の袖・増鏡】朝廷から武家へ権力が移る冷徹な歴史物語【承久の変】
『増鏡』は歴史物語です。今回はその中にある「鎧の袖」を読みます。公家社会から武家政治へ転換する時代の話です。後鳥羽上皇が院宣を出して、朝廷政治を復活しようとしました。しかし既に時代は武家の社会になろうとしていたのです。
【狩りの使ひ・伊勢物語】斎宮との契りは夢とうつつの境を越えたのか
「伊勢物語』は味わいのある本ですね。在原業平らしき男が次々と活躍します。斎宮になった女との逢瀬はうまくいったのかどうか。結界を越えた愛情の表現は許されるのでしょうか。その結末を一緒に味わってください。
【模倣となぞり】伝統芸能はどのようにして継承されてきたのか【応答と型】
伝統芸能はどのように伝えられてきたのかというテーマは非常に興味深いですね。ただ稽古を繰り返してきたのでしょうか。そんなこはありません。そこには模倣という要素以上に、なぞるという行動があったのです。
【宋名臣言行録・王旦】賢者で有能にして忖度のない臣下の実力を見抜いた男
今回は漢文の文章の中から、古来の賢人たちの言行録を読みます。『宋名臣言行録』がそれです。皇帝の周囲には多くのすぐれた臣下が集まります。その中でもことにすぐれていたのが、王旦でした。彼のとった行動は、後の世の参考にもなります。
【多文化共生社会の構築】グローバル化の中で苦悩する日本人のホンネ
グローバル化の時代です。日本にもたくさんの外国人が訪れるようになりました。永住を希望する人もいます。短期の研修や留学で来る人もいます。彼らとどのように接していけばいいのか。根本的な問題を考えてみましょう。
【晋書・周処伝】自らの行いを反省し修養して重職に就いた名将【除三害】
『周処伝』から名将、周処の若き日の話を紹介します。荒くれ者だった彼を村の人たちは嫌っていました。その後、自らの行いを反省したのです。一心に修養して次々と重職に就きました。除三害といわれた若い日の逸話を読みましょう。
【ぬくみ・鷲田清一】なぜ近代人は寂しいのか【誰かと繋がっていたい】
なぜ近代人は寂しいのか。ものすごいタイトルですね。確かに人と繋がりたいと思いながら、しかし面倒な感覚が先行します。地縁、血縁が嫌で都会に逃げ込んではみたものの、なかなか人と繋がることはできません。ありままの自分でいたいのに。
【畏饅頭】落語には人間心理のアヤが満ち溢れている【まんじゅうこわい】
落語「まんじゅうこわい」の原話をご紹介します。高校で習う漢文の中にあるのです。人間の真理を巧みに描いた秀逸な話です。騙された連中がいかにも人のいい人間にみえてきます。最後のオチもすばらしいですね。
【空白の意味】日本人は無の白い境地を心から愛した【エンプティネス】
日本人論の1つとして、この著作を考えてみましょう。日本人の描く絵にはどうして余白が多いのでしょうか。江戸前期まで活躍した長谷川等伯の「松林図」にもたくさんの余白があります。その意味はどこにあるのか。これは日本人の心性を理解するための表現なのです。
【母親のための酸素マスク】共感疲労に最もよく効く薬は何か【デジタル社会】
デジタル社会にはたくさんの情報が飛び交います。その多くは人を傷つける可能性を持っています。悲しいニュースの山は人の心を鬱状態に導きます。SNSは人の心の襞に忍び込むのです。そこからどうやって抜け出すのか。それが難問なのです。
【納得の構造】演繹法と帰納法をマスターするのが小論最短完成のスキル
小論文の構造を分析していくと、必ず帰納法と演繹法の問題にぶつかります。どちらがいいというのではなく、その時の文章の構成によって使い分けることが大切なのです。日本人とアメリカ人ではかなり接続詞の使い方が違います。
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アフリカ人の生き方を特殊なものとしてみてはいけません。そこにはきちんとした合理性があるのです。それを文化人類学の立場から読み解こうという試みです。都立国立高校の推薦入試に出た問題を考えます。
国際高校のIB入試は毎年グラフの読み取りがでます。数字を短時間で読み取るために、さまざまなパターンの問題を練習しなければなりません。今回は図書館の数から、質の変化までを読み取る問題を取り上げました。
令和6年度国際高校IBコースの小論文を考えます。森林資源の問題を考える問いでした。多くの受験生にとっては、あまり実感のないテーマだったのではないでしょうか。どのような問いが出ても、それに食いついていく気概が必要です。
都立困祭高校のIBクラスを受験するためには小論文のテストが必須です。過去にどのような問題が出たのかをグーグルの新ソフトを使って分析してみました。解答例もあげたので、読んでみてください。
NotebookLMというアプリをご存知でしょうか。生成AIを使ったアシスタントプログラムです。短時間で問題のありかをつきとめ、要約します。さらに会話体でまとめることもしてくれるのです。そのスピードも驚異的です。
蜻蛉日記には複雑な女性の心がみごとに描かれています。自分の夫が昇進するのもそれほど嬉しくはありません。仕事が忙しくなり、かまってもらえなくなるのがイヤなのです。そのため、ちょっとした歌の中に、その気持ちが強くあらわれました。
兼好法師の『徒然草』には今も通用する真理がたくさん含まれています。そのうちの一つがこの芸能に関するものです。芸の道に精進するということの厳しさを実感させられます。飽きずにコツコツと長くやり続けることの大切さが示されています。
ネット社会の中で、本を読むことの意味はどこにあるのでしょうか。考えてみると、なかなかに難しいテーマです。自分の知らない世界への飛躍に満ちた想像力の遊飛とでも考えることはできませんか。
働くことの意味みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。子ども時代との断絶を経験しなかった人が増えていますね。大人と同じような価値観を、いかにも自分の考えとして述べる子どもも増えました。学歴厨などと呼ばれる人も、その中に入るか...
ネット時代とはとういう表情を持っているのか。人はそこでどんな行動をとるのか。考えてみる価値がありますね。本来、人間がしてきた考えるという行為も、今やAIが代わって行う時代になりました。そこで人の知識や経験はどういう意味を持つのでしょうか。
落窪物語といえば、中世から読み継がれている継子いじめの話しです。人間は本質的にいじめという行為をやめられないものなのかもしれません。どこかで非難しつつ、やはり好奇心をそそらずにはいられないのでしょう。
いつも何度でもという「千と千尋の神隠し」の主題歌には死生観が色濃くにじんでいる。作詞家、覚和歌子さんの詩の中に「ゼロになるからだ」という表現が何度もでてくる。ここに彼女の持つ死への観念が滲み出ている。今回は詩の中にある意味を読み取ってみた。
福原遷都みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は平清盛が周囲の反対を押し切って、強引に福原へ都を遷そうとした話を取り上げます。『続古事談』は説話集です。編者はわかっていません。成立は鎌倉時代前期と言われています。源顕兼...
同町圧力の強い社会の中で生きていくということは、容易ではありません。しかし何かの拍子に異邦人になる可能性があるのです。それは病気になった時と同じ質を持っています。その内側を少し探っていきましょう。
ことばと沈黙の関係は複雑です。饒舌であればそれでよいというワケではありません。沈黙が十分なコミュニケーションの役割を果たすこともあります。どちらも必要にして十分な力を持っているのです。
改訂版「現代の国語」には今年からかなり小説が載りました。従来は文科省が承認していなかったのです。定番小説を所収し、高校生達に文学を知ることの意味を学ばせたいとする意向なのでしょうか。あるいはほかに意図するところがあるのか。
セレンディピティというのは難しい言葉です。日本風にいえば、縁と出会いということでしょうか。ふとしたきっかけが元になって、大きな成果がもたらされるということです。人生には本当にいろいろなことがありますね。
学校へ行くという行為にはどういう意味があるのか。大江健三郎は自らの著書で問うています。子供が障害児として生まれたことで、さまざまな現実を見ることになりました。それが教育や学校という命題に向き合うきっかけになったのです。
9割本と呼ばれる本のジャンルがあります。タイトルに9割があふれかえっているのです。今までに何冊出版されたのでしょうか。人間の心理の奥に9割がヒットする場所があるのかもしれませんね。そのヒミツを探ってみましょう。
私たちの命は「水」からできています。真水がなければ、生きていけないのです。しかし、地球上にある水の量は限られています。実はほとんどが海水なのです。少ない淡水をどう利用して、大切にしていかなければならないのか。考えてみましょう。
太宰治の小説『女生徒』はなかなかユニークな作品です。1日の朝から夜までを日記風にまとめてあるのです。全編にわたって、1人の女生徒の自意識をそのまま、言葉でまとめ切っているのです。自己愛の中身をのぞいてみましょう。
『54字の物語』という本はユニークですね。新しい巻がでるたびに増刷を重ねています。何が面白いのか。誰にでもチャレンジすることができます。そこに自分の世界を織り込むことが可能なのです。さらに出版もされるとなれば、乃しいに違いありません。
少子化の問題は日本が抱えている大きな課題です。その原因はどこにあるのか。一言では説明できません。女性の社会進出にともなう晩婚化なども理由の1つでしょう。しかしそれ以上に問題なのは、教育費の高騰なのです。
「千両みかん」という落語があります。たった1粒のみかんが千両もしたなんてと思いますが、真夏にどうしても食べたかった人にとっては、それだけの価値があったのです。冷蔵設備もなにもない時代の話ですかね。そこから経済のしくみを考えます。
孔子の弟子は多士済々です。その中で最も有名なのは子貢と子路です。2人はどういう性格の人だったのでしょうか。その違いについて、『史記』の中で司馬遷は詳しく論じています。ぜひ、じっくりと読んでみましょう。
「春暁」という孟浩然の書いた詩を御存知ですか。中学か高校で必ず習います。誰もが一度は聞いたことがあるのではありませんか。 漢詩の代表と呼べるものです。科挙の試験に落ちた詩人の一生はどのようなものだったのでしょうか。
『源氏物語』にはユニークな教育論がでてきます。光源氏が自分の息子、夕霧をどのように育てようとしたのかという点です。12歳の元服の時には、貴族の特権で4位になれるところを、きちんとルール通りの6位から始めたのです。なぜだったのでしょうか
難しい時代になりました。作文コンクールにChatGPTで書かれた文章まで登場するようになったのです。近年は総合型選抜の自己推薦書などにも使われるようになりました。さらには探求型の論文にも利用されいます。どのように判断をしたらいいのでしょうか
ポピュリズムという言葉をよく聞きますね。正確にはどういう意味なのか。把握している人はそれほど多くはないのではないでしょうか。ここでもう一度その意味を考えてみましょう。宗教の熱情にも似たその内側には何があるのか。
男言葉と女言葉というものがあります。最近では随分減ってきたとはいうものの、全くなくなったわけではありません。このような表現はどのようにして、私たちの内側に棲みつくようになったのでしょうか。そのプロセスを探ってみます。
夢をみたあと、人はだれでもその意味をしりたくなるものです。しかしとんでもない判断のミスが、その後の人生を左右することも゜あります。甘くみてはいけません。誰に絵解きをしてもらうのかということを、よくよく考えなければいけません。
ジャンクPCと戦っている人の動画をたまに見ます。実に楽しそうなのです。こんなにものすごいのをどうやってなおすのかと思いますが、なんとかしちゃうのです。しかしその苦労は並大抵のものではありません。ちょっと覗いてみましょう。
北宋時代の儒学者に司馬光という人がいます。彼が著した本が『資治通鑑』です。そこにはさまざまな帝王学が記されています。その中でも徳と才のどちらをより高く評価すべきなのかという大きな問題について考えた箇所があります。読んでみましょう。
饗庭(あえば)孝男先生のことは、いつか書きたいと思っていました。久しぶりに著書の中でも好きな本の一冊、『故郷の廃家』を久しぶりに読んだのがきっかけです。大学時代に授業を受けることができ、幸せでした。今になっても、当時のことをよく覚えています。
ソネットという詩の形式を御存知ですか。わずか14行の詩です。これを見事に自分のものにした詩人がいます。立原道造がその人です。彼の持つ言葉はとても明るいものが多いのです。しかしその反対に人間の孤独と戦う横顔も見えます。
多田行綱の 密告によって鹿ケ谷の変が始まります。『平家物語』の中のクライマックスです。しかし学校では滅多にやりません。やはり密告という事実が重いのでしょう。平清盛邸に馳せ参じた気弱な男の心境はどのようなものだったのでしょうか。
排除ベンチという言葉をご存知ですか。わざと座りにくいベンチのことです。ホームレスの人に長居をされては困るので、居心地の悪い椅子を設置してあるのです。私たちは寛容の言葉の裏に、悪意も持っています。その意味を少し考えてみましょう。
矢野誠一という演芸評論家を御存知ですか。彼のユニークな本は面白いですね。今朝もなんとなく本を拾い読みしていたら、途中でやめられなくなってしまいました。エスプリのきいたおしゃれな話がたくさん載っています。人間に対する愛情がたっぷりです。
ノートPCのバッテリーはどれくらいもつのか。それを数字で知りたいですよね。そのために今回は2つの方法をお教えします。どちらのアプリも同じ数字を正確に教えてくれます。電池のへたり具合を知るには最適です。