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2020/10/12

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  • 無人島のふたり

    山本文緒 著 直木賞作家の山本さんが、膵臓がんと診断された2021年4月から、2021年10月に亡くなるまでの日記です。 58歳。出版することを前提に書かれたものでもあります。 小さな頃こんなこと思ってました。死ぬときは、人間の全ての機能が等しく衰退していってそれが全てゼロになった時に亡くなると。 そんなことは全くの誤りだとすぐに気がつくんだけれど、今でも、そうあって欲しいと思うことがあります。 作家である山本さんは、書いて書いて、もう書かなくてもいいんだと思ってはいても書いてしまう。そして書くことで救われていると書かれてました。 淡々と流れる最後へと続く時間の中で、山本さんはきちんと状況を受け止め、その時に感じた、たわいもない普通の感情や想いを書かれてます。蝕まれていく体調の変化と余命がそれほどないこと以外は、至って普通に。 日記から漏れ伝わる、山本さんのあったかい人柄や価値観。それに家族への愛情たっぷりな想いは、読んでるこちらにも伝わって複雑な気持ちになります。 想像通りの結末。 山本さんが書かれたものではない、亡くなられたことを知らせる最後のページ。 ほんとに亡くなったんだと、ぽっかりと穴が空いたような感覚を味わいました。 自分は、最後に何を遺せるんだろうか? すごく大切なことを教わった気がします。

  • オシムの遺産

    島沢優子著 一気に読んでしまった。 読み終えるのが、もったいないなと思うほど気持ちよかった。 サッカー日本代表監督だったオシムさんと関わりを持った方々のインタビュー記事。数あるオシムさん関連との違いは、著者の島沢さんが、オシムさんとの交流がないこと。その視点が新鮮だったのと、ここに書かれた方全ての人生を変えてしまったオシムさんの偉大さは読んでて痛快でした。 ひとりのサッカー好きとして、オシムさんのサッカーは、見ていて楽しかった。それに漏れ伝わってくるオシムさんの言葉の重みは、とても面白くてオシムさんの記事は当時楽しみに、読んでました。 この書籍では初めて知ることも多くて、あらためてすごい監督だったんだなと。 監督は技術や体力では敵わない。選手が思い付かないアイデアを提示することで、選手との信頼関係を築くんだとか。 子供からの質問で、リフティングを100回出来ません。どうすれば、うまくできるようになりますか?と聞かれたオシムさん 「そんな練習はやめなさい。試合でリフティングを100回することがありますか? もっと他の練習をやりなさいと」 禅問答みたいな話も。 内容が、いちいち腑に落ちるから、もっと話を聞いてみたいと思うんですね。 ナイスな本でした。

  • 佐伯祐三 自画像としての風景

    中之島美術館 佐伯さんの絵を初めて観た時の衝撃を未だに覚えてるほど、好きです。 おこがましいですが、自分の写真にも、とっても影響を受けてると思う作家の一人ですね。 「自画像としての風景」 今回の展覧会は、年代順に並べられていて、画風の変化が楽しめます。僕はTHE佐伯だと思う、パリのなんでもない街並みに文字が踊るように書かれた建物の絵が大好き。この画風を知った時に、電気が走ったみたいな衝撃を受けて、未だに佐伯さんの絵を見ると、その時のこと思い出してしまいます。 佐伯さん絡みの、書籍をいくつも読んでますが、佐伯さんって、自画像に残された風貌から想像できるほど、女性にモテたそうなんですね。まぁそのあたりの奥さんの裏話は、書籍で是非。 そんな自画像も良いし、船舶の写真が、妙にツボで、ずっと眺めてられるんですね。 もう一回、こっそり観に行くと思うナイスな展覧会です。

  • 倉敷 児島 ちょい旅

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