そんな訳で、相続人が私一人だった為、相続税を支払うほどの遺産を相続する事になりました。はっきり言って私はずるい人間です。主人と別れたいとずっとずっと思ってはいたけれど、離婚はしませんでした。何の資格も持っていない50を過ぎたおばさんに、就職なんてまず無理だと分かってるから。収入が無ければ、まとまった貯金も無い人間はすぐにでも食べる物や住む所にさえ困る事が分かってるから。主人といる精神的な辛さと、離婚した後に待っている厳しい現実を天秤にかけて、私は前者を選んでいたんです。そんな私に一生かかっても手にする事の出来ない大金が入って来たんです。「○○さん、これで今より幸せな生活をしなさい」、と父が残してくれたんだ。ずるい私は勝手にそう考えました。相続税に始まる諸々の税金を支払って、手元にどれだけ残るか、お酒に酔った主人...相続税
父が亡くなりました。母は私が学生の時に、姉ももう亡くなっていて、相続人は私一人。余りに急だったため、何にも準備が出来ていなくて・・・。でも、一人でやるしかない。今少しずつですが進めています。結婚21年、家族はいますが、大切なのは子供たちだけ。出来れば夫とは別れて暮らしたいとずっと思っていました。父が遺産を残してくれたおかげで、その夢が叶いそうです。母を早くに亡くした父は、ずっと一人で家事全般をこなしていました。真面目できちんとした父でした。大正生まれだったので、とても厳しく、でも私は一度も手を上げられた事がありませんでした。姉が父と折り合いが悪く、私が20代だった時に二人で家を出ました。それから数年、私は最初の結婚の為に姉と暮らしたアパートを出て、離婚して戻った後も、別々に暮らすようになりました。その姉が癌にな...親不孝
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