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時代小説、歴史小説を中心に、素人管理人が読了した書籍について、ネタバレしないように綴っていきます。

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2020/08/10

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  • 豊臣秀吉の腹心の蜂須賀小六の息子の家政が普通に武士として凄いしあの有名な踊りまで生み出させてるのにいまいち有名でないのが謎な「殿さま狸」

    相変わらず毎日帰宅が日を跨いでしまう忙しさで、日々これどうにかならんかなと思いながら、打開策を模索し続けている管理人です。今月は大きめのローンチが二つ控えてるので、それぞれ仕上げをしっかりやらねばです。 さて、そんな中、今回読了したのは、2015年に発表された箕輪諒さんの作品「殿さま狸」です。箕輪諒さん作品の読了は「最低の軍師」「うつろ屋軍師」に次いで三作目ですね。今回は軍師でなくて殿さまでした。 しかしまあ、相変わらず、箕輪諒さんはニッチな人物を取り上げて面白い作品を作り上げてくれます。「最低の軍師」では白井浄三入道(白井胤治)なんて伝説化してる軍師を扱い、「うつろ屋軍師」では江口正吉って、話を聞けば非常に優秀なんだけど、そうでなければ「誰?」って感じの武将だし、そんな中、今回は彼らよりは有名そうですが、管理人は知らなかった蜂須賀家政(はちすかいえまさ)。豊臣秀吉の腹心で和田竜著「村上海賊の娘」でとりあげられた天王寺の戦いや、中国攻めで活躍した蜂須賀小六(はちすかころく)の息子さんです。 管理人、蜂須賀小六の名前は聞き覚えがありましたが、あまり知見がなく、家政に関しては全く知らなかったんですが、いやはや父に劣らず相当たいした人物で驚きました。十分ドラマにできる人物だと思うんですが、あまり取り上げられないのはなんなんですかね。まあ、管理人が知らなかっただけで、実は取り上げられてるのかも知れないですが。 本作では偉大な父に反発しながらも豊臣秀吉を支えていく若い時代から晩年までが描かれるのですが、その立ち位置は常に豊臣・徳川政権の中心側にあり、父子で凄かったことが伺えます。 父の蜂須賀小六の凄さに嫉妬していたのか、若い頃の家政はずいぶんと小六に対して挑戦的な態度をとったりしますが、それは、逆に父の凄さを認めているということで、徐々に父への反発が融解していくのと、父である小六がそれをにこやかに見守り続けるというあたりは、なかなかよき父子の姿であると思います。 とはいえ家政は、父である蜂須賀小六が秀吉から全幅の信頼を得ていたことと、家政自身も優秀だったため、あの時代のイベントにはほとんど参加していて、武功も凄い。なので、本作では、本能寺の変から大阪の陣あたりまでの大きな出来事がよくわかる上、当時の近畿、中国、四国あたりの動静も把握できます。

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