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2020/08/07

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  • 112回目「海辺のカフカ:村上春樹(新潮文庫)」

    村上春樹は中学生かそこらくらいに『ノルウェイの森』を読んで、ナルシスティックな世界観がどうにも自分には合わないと思い、それ以降、読むのを敬遠していた。どうせ、ちょっと影がある感じのミステリアスなイケメンが生の喪失感に悩むような話なんでしょ、と高を括っていた。と、同時にハルキストと言われる村上春樹大好きな感じの人達が、どうにも苦手であった。ジャズ聴きながらウイスキーのウンチクを垂れる人種だと思っていた。 ところが、2年くらい前に、何かのきっかけで『蛍・納屋を焼く』という短編集を読み、なんやけっこうおもろいやんけ、と思い直し、やはり読まず嫌いはダメだと考えを改め、この度、長編の代表作のひとつ『海辺…

  • 111回目「灯台へ」(ヴァージニア・ウルフ:岩波文庫)

    めっちゃ久しぶりのブログ投稿です。 ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』は、自分的にはカフカの『城』よりも難しかった。 家父長制への批判みたいなものがテーマになっているのは分かる。 が、そんなことより登場人物たちの会話が面白い。 第一部のラスト近くに家族・客人を集めての晩餐シーンがある。 このシーンがすごい。会話というのはつまるところ駆け引きである。お互いが心の内部で思っていることを交互に口に出すだけが会話ではない。事実は徹底的にその逆である。如何に本心を隠すか。隠しながら、如何に相手を自分の思い通りの場所へ誘導できるか。ラムジー夫人が、その事のみに腐心しながら相手と交わす晩餐のシーンは、言葉の格…

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