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Senobi https://senobi.hateblo.jp/

私立の中高一貫校で国語を教えています。 国際バカロレア(IB)、リーディング・ワークショップ(RW)、ライティング・ワークショップ(WW)、子どものための哲学(P4C)の実践について、ブログで発信しています。

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2020/08/03

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  • 今週の名文(16)

    三十年くらい同じことを同じ調子でしゃべっている人がいるんですが、これがこれで、実に退屈な風格が出てきまして(笑)。そういうふうに、しびれるように退屈なものを見ることに、また中毒してしまう。 色川武大 大学時代はずいぶん麻雀にはまっていたこともあって、色川武大(阿佐田哲也)をよく読んでいた。これは天野祐吉との雑誌の対談で、寄席について語った言葉。 寄席は、たまらないくらいの退屈さを味わうために行くのだという。その中にわずかに光る面白さを楽しむ。 そういえば、大学の頃には平日の昼間から頻繁に寄席にいっていて、お年寄りばかりのまばらな客席の中で、いつもと同じようなネタをぼーっと聞いていることが多かっ…

  • チームで単元づくり

    国際バカロレアの授業づくりについて、研究仲間と一緒に単元を作るミーティングを行いました。 普段は勤務校の中だけで、それも一人で単元計画を作ることが多いので、他校の先生と作るプロセスを共有するのは新鮮でした。 国際バカロレア(IB)の授業を作る際には、 どの重要概念、関連概念、グローバルな文脈を選択するか、 それらを結び付けてどのような探究テーマ(授業のねらい)を設定するか、 評価のため課題はどのようなものにするか、 など、一般的な国語の授業づくりとはかなり異なるプロセスをふみます。 (IBの専門用語が多くてすみません) 教科書がないため、授業のねらいを達成するために適した教材を探す作業もありま…

  • 【読書】『シリーズ国語授業づくり 中学校 文学 主体的・対話的に読み深める』

    最近、本棚の整理をしつつ、積読本の消化中です。 この本も、買ったときにさらっと読んで、そのままになっていたのですが、改めて読んでみると、いろいろなヒントの詰まった良い本ですね。 中学校 文学 主体的・対話的に読み深める (シリーズ国語授業づくり) 作者:飯田 和明,上谷 順三郎,児玉 忠 発売日: 2018/08/09 メディア: 単行本 勤務校では、国際バカロレアのカリキュラムを行っていますが、「国語」にあたる科目名は「言語と文学」と呼ばれ、名前の通り「文学」の学習を重視しています。 私もそうだったのですが、大学で文学を専攻してきた人ばかりが国語教師になるわけでもなし、国際バカロレアに限らず…

  • 赤ちゃんの好奇心を満足させるのは大変

    5カ月と半分くらいになりますが、最近はますますいろんなことに興味をもつようになったようです。 目の前のものをつかもうとしたり、あっちを向いたりこっちを向いたり、少しずつ好奇心が芽生えてきたのかなと、見ていて思います。 同時に「飽きる」ということも少しずつ出てきたようです。 これまでは、機嫌が悪い時には、ビニール袋をガサガサしたり、鈴のついたおもちゃを振っていればすぐに泣き止んでいましたが、 今は、もうその手には乗らないぞ、といった感じで泣き止みません。 前はベビーカーに乗せて散歩していただけでも興奮した様子でしたが、最近ではなんだかずっとぐずぐずしています。 同じような遊びばかりで、つまんなく…

  • 『ラクイチ授業プラン』ができるまで まとめ

    15回にわたって「『ラクイチ授業プラン』ができるまで」というタイトルで、自分がどのように本づくりを進めてきたのか、という記事を書いてきました。 出版社によって事情ややり方は大きく異なると思いますが、これから本を書いてみたい!という先生方にとって、少しでも参考になればうれしいです。 senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.…

  • 今週の名文(15)

    個性は大切ですが、癖と個性は違います。まずは正しい漢字の美しさを認識することが先です。 書家・熊峰(ゆうほう) NHK「奇跡のレッスン」再放送で、書道の回をやっていた。書家の熊峰さんが、広島熊野の中学生に書道のレッスンをする。 ある生徒の転折の癖を直していたとき、顧問の先生がそれもその生徒の「個性」なのではないか、と質問する。それに対する回答。 すべての漢字には1つ1つ決まった美の基準(=書法、字の法律)があるという。個性を出す前に、まずは美しさの基準を身に着けることが大切。 守破離でいう「守」ですね。 一から出直す 木村一基前王位 藤井聡太七段に敗れた前王位のコメント。 将棋には詳しくないが…

  • 本の完成、その後~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑮

    本づくりのプロセスを、連載のような形で紹介してきました。 今回で最終回です。 『中学国語 ラクイチ授業プラン』完成後のことをいくつか紹介します。 本の売れ行きは順調で、1年後には重版、今は2刷まで出ています。 ありがたいことに、いろいろな先生から「使っていますよ」「助かっています」といった声をいただいています。 若手の先生の授業づくりの参考にもなっているようです。 前の記事にも書きましたが、大学の教科教育法や、教育実習の事前指導で使ってもらうという、こちらが想像していなかった広がりも生まれました。 海外のインターナショナルスクールから、日本語の苦手な子どもたちも、楽しんで取り組んでいます、とい…

  • 【読書】『大人が変われば、子どもも変わる 発達障害の子どもたちから教わった35のチェンジスキル』職員室で共有したい!

    生徒指導のやり方については、直接的に学ぶ機会がそう多くありません。学校に勤め始めてから、ベテランの先生や先輩教員のやり方を見ながら、経験的に身に着けていくことが多いのではないでしょうか。 または、自分が学生のときに受けてきた生徒指導の経験があるものだから、無意識的に「こういうものだ」と再生産していることもあるように思います。 たまたま良いモデルケースに出会えれば良いのでしょうけれど、たいていの生徒指導は今も「管理型」です。 ひどいときには、人権侵害につながるケースもあります。 これらの、生徒の感情を無視した生徒指導、行き過ぎた生徒指導をモデルケースにしてしまった場合は不幸です。 それに気づくた…

  • 授業発想ツール「ラクイチカード」~『ラクイチ授業プランができるまで』⑭

    『中学国語 ラクイチ授業プラン』には、巻末に付録のカードがついています。 (こんな実践本はなかなかないと思います) これは、ある日のミーティングで、執筆メンバーの一人の発言がきっかけで生まれたものです。 もともと、忙しくて授業準備をする時間のない先生に、すぐに使ってもらえる授業プランを載せる、ということで作っていたのですが、 ある時メンバーの一人が、「これだけ面白い授業アイデアが集まっているのに、ただ消費されるだけじゃもったいないなぁ…」と話し始めました。 もっと積極的な使い方の提案ができないか、ということのようです。 面白そうなので、みんなで話を聞いてみることにしました。 その人の説明は、こ…

  • ようやく本が完成!そして初めての販促活動~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑬

    企画の発案から、本づくりのプロセスを連載してきました。 校正までいって、ようやく本の完成です! 教育に関する本を出す、というのが仕事を始めたときの目標だったので、それを達成することができました。 自分の考えたこと、書いたものが本の形になる。 そして書店に並び、Amazonにも載っている。 感慨深いものがありました。 これまでの苦労がすべて吹き飛んだような気がします。 発売されたのは夏休み前です。 (春休みと夏休みに、多くの学校の先生が書店に行くため、教育書の発売もそれに合わせてすることが多いそうです) その年の夏休みは、販促活動に力を入れました。 初めての販促活動、とても良い経験になりました。…

  • 今週の名文(14)

    一つ、正しいことを「正しい」と言えること 一つ、組織の常識と世間の常識が一致していること 一つ、ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価されること 日曜劇場「半沢直樹」より 半沢直樹が部下に語った、組織に必要なこと。 ドラマを見ながら、自分の学校を思い浮かべた先生たちは多いんじゃないかなあ。 本当に聞くことのできる人は、めったにいないものです。 エンデ「モモ」 今月の「100分de名著」は「モモ」がテーマ。 哲学対話を経験した後だと、街の人がモモに話していくうちに自然といい考えが浮かぶ、っていう感覚がすごく分かるようになった。 中学生の授業で、みんなで読む単元を作りたいな。 こういうのが「良い」…

  • 働き方改革と、教師の孤立化

    内田良先生の、教師の働き方改革オンラインイベントに参加しました。 コロナの影響でこの夏どこにも出かけていませんが、こうしてオンラインで気軽に学べるイベントがたくさんあって、ありがたいです。 ゲストはたかまつななさん、聞き手は斉藤ひでみ先生でした。 私自身、20代の頃に無茶な働き方をして体を壊してしまった経験があるので、この問題には大いに関心があります。 20代の頃、仕事のペースや力の入れどころが分かっていなかった、ということもありますが、放課後は部活をして、その後に担任業務やプリントチェック、それが終わってからようやく明日の授業の準備をし始める、というサイクルが常態化していました。 これに行事…

  • 校正は大変~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑫

    メンバーで分担し、予定通りの原稿を書き終えて、入稿! ですが、作業はそこで終わりではありません。 校正作業が待っています。 入稿した原稿をもとに、出版社の方で見本を作ってくれます。 ページを組んで、実際の本と同じようなレイアウトで出てきます。 それを見た時に、自分の書いたものが本になるんだ!という実感がわいてきました。 さて、喜びに浸っている暇はなく「著者校正」をしなければなりません。 全部最初から読み直し、気づいた間違いや、直したいところに朱を入れていく、という作業です。 この作業が想像していたより大変でした。 PC画面では気づかなかった誤字・脱字がたくさんあります。 引用や、出典、URLな…

  • 本の顔、イクタケマコトさんのイラスト~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑪

    「ラクイチ授業プラン」シリーズの表紙や中のイラストカットは、ずっとイクタケマコトさんに描いていただいています。 中学国語ラクイチ授業プラン 作者:ラクイチ国語研究会 発売日: 2017/08/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) イクタケさんは、教職経験もあり、今はイラストレーターとしてご活躍です。 ikutake.wixsite.com 中学・高校イラストカット集1200―CD-ROM付 作者:イクタケ マコト 発売日: 2012/10/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この「中学・高校イラストカット集」は、学級通信や授業プリントを作る際に、ずいぶん使わせていただきました。 かわ…

  • 重版出来!

    昨年出した『「探究」と「概念」で学びが変わる! 中学校国語科 国際バカロレアの授業づくり』(明治図書出版)が、重版になりました! 「探究」と「概念」で学びが変わる! 中学校国語科 国際バカロレアの授業づくり (国語教育選書) 作者:中村 純子,関 康平 発売日: 2019/05/23 メディア: 単行本 この本では、国際バカロレアのMYP(middle years program、日本の小6~高1にあたる)について、その授業づくりの方法を説明しています。 IB校で働くことになった先生だけでなく、IBではどういうふうに授業を設計しているのか勉強してみたい、という先生方や学生さんに向けて、そもそも…

  • 保護者と行う哲学対話

    先週、保護者の企画した哲学対話イベントに参加しました。 私の勤務校では、中学生の道徳で哲学対話を行っています。 担当するのは、日本でも珍しい「学校駐在哲学者」土屋陽介先生です。 哲学対話について詳しくお知りになりたい方は、この本をご覧ください。 (勤務校の実践も紹介されています。入門書としておすすめです!) 僕らの世界を作りかえる哲学の授業 (青春新書インテリジェンス) 作者:土屋 陽介 発売日: 2019/07/02 メディア: 新書 もともとは、子どもたちがやっている哲学対話を、親も体験してみたい、というところから始まりました。 その後、もっとやりたい、継続的なイベントにしたいという声があ…

  • 育児生活5ヶ月

    5ヶ月になりました。今日は、初めての離乳食に挑戦です。全然知らなかったのですが、おかゆを、何倍にも薄めて、それをさらに漉して、ようやく赤ちゃんが口にできるんですね。今日は初めてなので、赤ちゃん用のスプーンで一口だけ。口に入れてもぐもぐしながら、不思議そうな顔をしておりました。(飲み込む前にほとんど口から流れ出ましたけど笑)明日からも練習です。ひと昔前は、米のとぎ汁なんかを飲ませていた、という話を聞きます。今は、西松屋などに行くと、ほんと多彩な離乳食メニューがそろっているんですね。野菜ベースのもの、スープ、カレー味なんていうのもありました。ありがたい時代だなあと思います。

  • ひろしまタイムラインが苦手だ

    先日から、Twitterで「ひろしまタイムライン」が評判になっていて、知り合いのSNSからもよくシェアされてくる。 www.nhk.or.jp ネットニュースなどを読んでいても、良い企画だという声が多いようだが、どうも私は苦手だ。 最初に思ったのは「100日後に死ぬワニ」に似てるな、ということだ。 「ワニ」の方は、自分の運命が決まっている主人公の日常を、読者は神の視点から見ていく、という物語の構造を活かしたものだった。 毎日更新されていくスタイルは、Twitterというメディアともマッチしていて新鮮だった。 安心して楽しめたのは、それが虚構だったからだ。 しかし「ひろしまタイムライン」の方は虚…

  • 原爆の日、してはいけなかった質問について

    この時期になると、以前やってしまった失敗を思い出します。もう何年も前になりますが、勤務校の修学旅行の引率で、広島に行きました。夜に生徒を集めて、被爆者の方の話を聞く機会がありました。その方は、幼い頃に原爆の被害に遭われたそうですが、当時の状況やその後の生活について詳しく話してくださいました。私も、その方のお話を胸の詰まる思いで聞いていました。話が終わって、何か質問があればどうぞ、と促されました。話が重かったためか、生徒からは手が挙がりません。私は、せっかくの機会なのでその時のことをより詳しく聞きたいと思い、「(話題に上がったある場面では)どのような気持ちだったのでしょうか」といった質問をしまし…

  • 2020教育zoomセミナーに参加しました

    昨日は、「2020教育zoomセミナー」というイベントに参加しました。 「ラクイチ英語」でお世話になっている江澤先生がFacebookで紹介されていたので知ったのですが、参加できてよかったです。 発表者の5人の先生が、自分の背景やそこから生まれた活動について語る、という内容で、とても学びの多い時間になりました。 たいち先生 お一人目は、瀬戸SOLAN小学校の立ち上げに関わっているたいち先生。 心の矢印を外に向けることで道が開ける、というお話でした。 これは私自身の経験からもよく分かります。 私も、仕事をしていくなかで、どんどん家と学校の往復だけの生活になっていったことがあります。これじゃいけな…

  • 志望理由書の書き方

    夏休みに入り、推薦入試に向けて志望理由書を書き始める生徒が出てきました。 国語を担当しているからか、私のところにもよく、書いたものを添削してください、とやってきます。 しかしたいていの場合、言葉の直し以前に、もっと内容から考え直した方が良いものがほとんどで、最初からやり直し、ということになります。 話を聞いてみると、ほとんどメモも作らずに、また構成も考えずにいきなり書いている生徒もけっこういます。 無理もない話です。 志望理由書には何を書けばいいのか、文章の内容はどう考えればいいのか、ということについて学んできていないのです。 以下に、志望理由書の書き方、考え方についてまとめてみます。 こんな…

  • 今週の名文(13)

    右手に筆を持った人間が字を書くのですから、中ほどが右側に反るか、もしくは中ほどが左側に反るか、いずれかの姿になります。(略) 真っ直ぐに書こうと思わないで書けば、うまく書けます。 ◯『石川九楊の書道入門』より。真っ直ぐに書こうとすると曲がってしまう、という相談者への回答。 私も、縦画が苦手で、よく歪んでしまう。歪まないように、と意識すればするほど変に力が入って余計に歪む。 石川氏の見事な回答だと思う。 うまく書こう、と意識してしまったら、たいてい良い作品はできない。 芸人になった以上、末期哀れは覚悟の前やで 四代目桂米團治 ◯7月30日朝日新聞夕刊より、今の五代目米團治のインタビュー記事。 米…

  • 小論文の指導法

    ここ数年、校内で小論文の指導をする機会が増えてきました。 以前は、出されてきたもの添削して…というやり方が中心だったのですが、クラス全員となると大変で、そのわりに力を伸ばしている実感がなかったので、どうしたものかといろいろ試してきました。 今日は、最近よく行っているアプローチを紹介しようと思います。 1、ブレストに時間をかける 学期のなるべく早いうちに、ブレインストーミングのやり方を学びます。 課題の内容に関して、まずはなるべくたくさん思い浮かべてメモを作ろう、というワークです。 作文が苦手な生徒が、この段階でつまづいていることが多いです。 2、3個のメモでいきなり書き始めようとしたり、思いつ…

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