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Senobi https://senobi.hateblo.jp/

私立の中高一貫校で国語を教えています。 国際バカロレア(IB)、リーディング・ワークショップ(RW)、ライティング・ワークショップ(WW)、子どものための哲学(P4C)の実践について、ブログで発信しています。

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2020/08/03

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  • オンライン授業は大変

    3度目の緊急事態宣言を受けて、私の勤務校でもオンライン授業が再開しました。 学年ごとに登校日を分けての、分散登校という対応で、オンライン授業の日もあれば、対面授業の日もある、というやり方です。 お互いに慣れてきたとはいえ 勤務校では、生徒が一人一台Chromebookを持っています(保護者に購入していただいています)。 また、教員にも一人一台PCが支給されており、学校全体でGoogle for Educationのサービスを利用しています。 どこの学校もそうだと思うのですが、昨年度の休校があってから、本校でもICT化が一気に進みました。 これまで授業でPCを使っていなかった先生も使うようになり…

  • ならし保育は大変だ

    4月から子どもは保育園に通い始めたのですが、ならし保育って、思っていた以上に大変ですね! 予想してた以上にどたばたで、4月から余裕がなくなってしまいました…。 仕事に行けない 4月1日から保育園が始まったのですが、いきなりフルで預けられるわけではありません。 園によって違うのでしょうが、うちが通っている園では、最初は2時間から。様子を見ながら少しずつ時間を延ばしていく、という方針でした。 始まって気づきました。 「仕事行けないじゃん!」 職場の方は、4月1日から遠慮なく仕事が始まるのですが、1日2時間しか預けられないとなると、二人とも仕事に行くわけにはいきません。 最初は、やはり妻の方が心配だ…

  • 新年度初日、保育園も初日

    新年度最初の勤務が終わりましたね。おつかれさまでした。 新しい職員室の座席配置で、身の回りの整理をしたり、新学期の準備をしたり… これから会議や研修もたくさんあって慌ただしいには変わりないのですが、 やはり気持ちが改まり、今年はどんなことができるのかと楽しみな気分になります。 私の勤務校では、昨年度はじめてのIB生が卒業し、1年から6年生(高校3年生)まで一巡しました。今年度から2巡目に入ります。 また、若手の先生を中心に、IBに関わる人も増えてきました。 今年度はこれまでの試行錯誤を生かしつつ、カリキュラムを整理し、みんなでさらに良いものにブラッシュアップしていきたいです。 幸い、やる気のあ…

  • 明日から保育園

    仕事に復帰して3週間、あっという間に過ぎていきました。 復帰早々いろんな仕事が回ってきたために、なかなか家のことをやる時間がとれなくなってしまいました。 仕事で疲れて家に帰って、そのまま休みなく子どもの面倒を見る時間に突入したり、 帰るのが遅くなって、家についたときにはもう子どもが寝ている、とか… 話には聞いていましたが、仕事をしながらの育児ってみんなこんな感じでやっていたのかと、ようやく大変さが分かってきました。 1歳になってから、子どもががぜんいろんなことを覚え始めました。 ご飯のときにはちゃんと手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」のしぐさをしたり、 絵本を自分で本だなから引っぱり…

  • 1歳の誕生日

    子どもが今日で1歳になりました。 とくに大きな病気やケガもなく、ここまでやってこれたことに一安心です。 育休も終わって、今日から仕事に復帰しました。 1年も学校を離れていると、なんだか緊張しましたが、久しぶりに会う同僚や、いろんな人から「無理しないでくださいね」「徐々に慣らしていって」などと声をかけられ、温かい職場だなと感じましたね。 試験期間で早く帰れたこともあり、家で1歳のお祝いもしっかりできました。 「選びとり」とか「一升餅」とか、私の地元福井ではやっていないような(私が知らないだけかも)お祝いイベントを妻が用意してくれていて、楽しいひと時でした。 これから子どもと一緒にいる時間が減って…

  • 育休最終日

    明日は子どもの1歳の誕生日です。 というわけで、育休も今日まで。明日から職場に復帰します。 思えば大学を卒業してから十数年間、ずっと仕事ばかりしてきたので、1年も学校を離れるなんて最初はどうなるかと思っていました。 これまで持ち上がりで教えてきた学年や、校内での分掌など、自分がいなくて大丈夫なのかと思うと、正直4月、5月は気分が落ち着きませんでした(学校のコロナ対応などがあったのでなおさら)。 けれど、過ぎてみれば1年間なんてあっという間ですね。 今一番思うのは、学校は自分がいなくても十分回るし、生徒は自分が教えなくても成長する、ということです。 考えてみると、自分がいなきゃ、なんて思いすぎる…

  • 「信頼貯金」実践の問題点

    最近、「信頼貯金」という実践があることを知りました。 有名な実践らしく、ウェブ上ではいくつも実践記事を見つけることができます。 道徳の授業として行っているケースや、担任の先生がクラス活動として行っているケースなどがあるようですが、いずれにせよ、その内容には問題があるように思います。 一番気になったのは、実践によって差別を助長するのではないか、ということです。 先日Twitterの方で連続ツイートをしたのですが、ブログ内でも改めて問題点をまとめておきます。 「信頼貯金」という実践があることを最近知りました。有名な実践らしく、ネット上でいくつか実践記事を読んだのですが、この実践は差別を助長すること…

  • 第4回チョークトークカフェ

    先日は、4回目のオンライン哲学カフェを開催しました。 道徳模擬授業スペシャルと題して、前半は私の方で模擬授業を行い、後半は授業検討と、テーマに関する哲学対話を全員で行う、という内容でした。 15名ほどの方にご参加いただきました。 模擬授業は、以下のようなワークシートを用いて行いました。3月に出る「ラクイチ道徳」に掲載した授業プランです。 NHK『ココロ部!』「みんなの自由な公園」を元ネタとしつつ、後半では身近なルールについて批判的に考えるワークを取り入れています。 内容項目は「C 遵法精神、公徳心」、 様々な価値観の人の意見をふまえつつ、合意形成をすることの難しさを体感する。 活動を通して、ル…

  • 概念ベースの単元と、そうでない単元の見分け方

    ここ数年、IBの教育に携わりながら、概念ベースの学習(Concept Based Learning)をどうすれば実行できるのかについて考えてきました。 何をもって「概念ベース」の単元とするのか? それはどのように判断できるのか? 現時点での自分の理解を、以下にまとめてみたいと思います。 授業のスタイルを分類してみる 授業のスタイルをいくつかに分類してみます。 (1)知識ベース…古典文法を覚える、英単語を覚える、歴史事象を覚えるなど、知識の暗記を目指した授業スタイル (2)スキルベース…読む、書く、話す、聞くなど、スキルの習得を目指した授業スタイル (3)教材ベース…これは国語科特有なのかもしれ…

  • 育児生活11カ月目、近況

    ブログ更新が滞ってしまったのですが、近況です。 「ラクイチ授業プラン」シリーズの新刊が出ます まだ書影も出ていないので、大々的な告知はもう少し後にしますが、 来月下旬に、学事出版から「ラクイチ授業プラン」シリーズの新作が出ます! なんと「中学道徳」「中学数学」2冊同時発売です! 正直なところ、ここ一カ月はこの校正作業に追われておりました。。。 ただ、どちらもとても良い仕上がりです。ご期待ください! 育児生活11カ月 もう11ヶ月と半分くらいが経ちました。わたしの育休もあと2週間ほどです。 (育休についてはまたどこかでまとめたいです) ちなみにうちの子、現在もつかまり立ちはおろか、ハイハイもでき…

  • MYP4年間のカリキュラムを作った

    今日で1月も終わり、育休生活もそろそろ終わりなので、少しずつ仕事復帰の準備などを始めています。 MYP4年間のカリキュラムアウトライン完成! これまでやろうやろうと思っていて、なかなかできていなかった仕事、MYP(中学1年生~高校1年生)の4年間で、だいたいどのような単元を実施するのかのアウトラインを作成しました。 いまの勤務校でIBに関わり始めて5年になります。 勝手が分からないなかで、学びながら作りながらの自転車操業でやってきました。 その分、最初の生徒にはずいぶん迷惑をかけているのですが、職場に戻ったら2週目に入ります。これまでの経験や学んだことを生かしつつ、より良いカリキュラムにしてい…

  • 第3回チョークトークカフェ

    先日、今年最初のチョークトークカフェ(教育をめぐる哲学カフェ)を開催しました。 「はじめての哲学カフェ」というテーマ設定で、話す内容は集まってその場で決めるというやり方をとり、7名の方にご参加いただきました。 先ほど第3回チョークトークカフェが終了しました。今回は約7名の参加者で「なぜ学ぶことは大切なのか?」「20年後、学校の存在はどう変わるか?」といったテーマで対話を行いました。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました❗️— チョークトークカフェ@教育をめぐる哲学カフェ (@ChalkTalkCafe) 2021年1月23日 当日出た問いの中から主に、 「学ぶことってなぜ大切なのか?…

  • 道徳の授業で使えるオススメ絵本

    子どもが生まれてから絵本をいろいろ見るようになったのですが、あらためて読むとめちゃくちゃ面白いですね。 そして時に、思わず考え込んでしまうような、読み終わってからもいろんな問いが浮かんでくるような素晴らしい絵本に出会うことがあります。 今回の記事では、道徳の授業や哲学対話で使ってみたい絵本をいくつか紹介します! おーなり由子『ことばのかたち』(講談社、2013年) ことばのかたち 作者:おーなり 由子 発売日: 2013/07/26 メディア: 単行本 「もしも 話すことばが 目に見えたら どんなかたちをしているだろう」という問いかけから始まるこの絵本。やわらかく鮮やかな絵が印象的です。 「大…

  • 育児生活10カ月

    今日で育児生活も10カ月目になります。 赤ちゃんを連れて外に出歩くのにも慣れてきたと思ったら、再びの緊急事態宣言。 家にこもって近所を散歩する生活に逆戻りです。 10カ月目になりましたが、赤ちゃんはつかまり立ちどころか、ハイハイもずり這いもまだできません。すぐにでもハイハイしそうだと思い始めてから早3カ月、今も寝転がってばかりです。 ずいぶん成長がゆっくりで…親に似たのでしょう笑 とはいえ、長時間座っていられるようになったり、ずいぶんコミュニケーションがとれるようになってきて、これまで一方通行だったぶん、一緒に遊んでいて楽しいです。 転がしたボールをキャッチして投げたり、こっちのやる動作を真似…

  • 藤原さとさんの「『探究』する学びをつくる」オンラインセミナーに参加しました

    先日の記事の続きになりますが、藤原さとさん、ドルトン東京学園の荒木貴之先生によるオンラインセミナーに参加しました。 こういう形で著者の方のお話を直接うかがうことができ、ありがたいです。 ハイ・テック・ハイの話だけでなく、勤務校でも応用可能な実践例や考え方など、とても勉強になりました。 本の紹介は前回の記事を読んでいただくとして、セミナーの中で印象的だった内容を書いていきます。 senobi.hateblo.jp 先生たちのコラボレーション これはやってみたいなと思ったのが、プロジェクトチームを2つに分けて、文系の先生と理系の先生がペアで担当する、という方法です。 生徒はプロジェクトでぶつかった…

  • 『「探究」する学びをつくる』これからの授業づくり、学校づくりのヒントが満載

    昨年末に読んだ藤原さと『「探究」する学びをつくる』。 私の勤務校のように、「探究」や「プロジェクト」をやっている学校の先生は必読だと思います。 「探究」する学びをつくる 作者:藤原 さと 発売日: 2020/12/04 メディア: Kindle版 どんな本? 映画「Most Likely to Succeed」で評判になった学校、「ハイ・テック・ハイ」のプロジェクト学習について解説している本です。 学校で実際にどのようなプログラムが行われているのか、その実例やもとになっている考え方など、勉強になることばかりでした。 ちょうど話題になっていた時に映画を見逃したので、本書を読んでこんな内容だったら…

  • 『政治について話そう! スウェーデンの学校における主権者教育の方法と考え方』翻訳プロジェクトに感謝!すごくいい本でした

    クラウドファウンディングで支援していた本が年末に届き、読んでみたところ素晴らしい内容でした。 すっかり興奮して、ほとんどやったことのない一人読書会を連続ツイートしたりもしたのですが、ブログの方にもまとめておきたいと思います。 クラウドファウンディングで支援していた本が昨日届いたので、さっそく読んでみたいところ、あまりに素晴らしい本だったので興奮している。 pic.twitter.com/7qEuwkMHaX— Kohei Seki (@bokuto_kohei) 2020年12月30日 どんな本? スウェーデンの主権者教育がテーマなのですが、政治を素材にしたメディアリテラシーの授業実践例が豊富…

  • 新年の抱負

    明けましておめでとうございます。 毎年新年の抱負を掲げすぎてしまうのですが、今年もいろいろあります笑 国際バカロレアの授業づくり IB教育に関わり始めて6年になります。その関係で、多くの仲間と出会い、たくさんの学びを得ました。 まだ国内では実践事例が少なく、特に一条校でどう実施していくのかについては試行錯誤が続いています。 私も勤務校での実践を通して、IB教育の可能性についてさらに発信していきたいと思っています。 執筆活動&販促活動 今年の春と夏に、去年から制作していた本が出る予定です。 またこのブログでもお知らせしますが、どちらも気合入れて作っているので、ぜひ広まってほしいなぁと思います。 …

  • 2020年のふりかえり

    赤ちゃんも寝たので、今年は字幕で紅白を観ています。 2020年のふりかえりを書いてみたいと思います。 今年は、コロナ禍の中での育休というかなり特殊な一年となりました。 ずっと家で過ごす 育休が始まる前は、家族でお出かけしたり、たまに友達に会ったりとそんな生活を想像していましたが、まったくあてが外れましたね。 万が一にも家にウィルスを持ち帰るわけにはいかないということで、4月以来、ほとんど家にこもりっぱなしの毎日でした。 ストレスのたまる生活ではありましたが、赤ちゃんのためには良かったのかなと思います。 こんなに長期間仕事から離れることがなかったので、今までの生活とのギャップで気持ちが落ち着かな…

  • 第2回チョークトークカフェ

    先日、2回目のオンライン哲学カフェを開催しました。 テーマは「主体性」で、しらす先生にゲストスピーカーとして話題提供をしていただきました。 お話の内容としては、先生ご自身がブログでまとめてくださっています。 主体性をいろいろな角度から整理されていて、大変参考になりました。 www.yutorix.com 当日は17人の方にご参加いただきました。 全員で問いを出し合い、多数決でみんなで話し合いたい問いを決めます。 その日は、 「主体的な学習にはどんなものがあるのか」 「主体性が身についたとはどのように評価するのか」 という問いが選ばれました。 対話を通していろんな意見が出たのですが、 ・主体性と…

  • 第1回チョークトークカフェ開催

    以前の記事にも書きましたが、教育をテーマにした哲学カフェを始めました。名前は「チョークトークカフェ」です。その1回目のイベントが、昨日無事に終わりました。主にTwitterを使った告知で、どれくらい集まるのかは不安でしたが、出入りはあったものの、耳だけ参加の方も含めて15人前後の集まりになりました。哲学カフェとしては一番対話しやすい人数になったと思います。テーマは「道徳」。ゲストスピーカーとして、Twitterで精力的に道徳について発信されている「白黒先生」に話題提供をしていただきました。その後、「抽象的な思考を深める道徳の授業展開とは?」という問いから全員での対話をスタートさせました。対話す…

  • 育児生活9カ月 保育園の申請

    前回の記事のようなことはありましたが、とにかく無事に9カ月目を迎えました。 先日、保育園の申請を行いました。 やってみて思い知ったのですが、かなり面倒な手続きですね。 必要な書類を準備し(職場に書いてもらったり)、要項を読んで、何枚かの書式に記入して…と、やることがいろいろあります。 さらに、要項の記述や、書式のフォーマットが分かりづらい。 まず要項の文字が小さくて読みづらい。そして文章量が多い。 書式は、書き方に迷うようなところが複数個所あって、そのたびに迷って要項を読み直さなければいけなくなります。 妻が書いていたのですが、「これどういう意味かなぁ、どう書けばいい?」と聞かれても、こっちも…

  • 救急車を呼んだ

    (不穏なタイトルですみません。先週起こったことです。最初に書いておくと、家族全員無事ですので、その点ご安心ください。) 実家から帰ってきてすぐのことです。 夕食の時間になり、妻は赤ちゃんに離乳食を食べさせています。私はその間に食事の準備をしていました。 突然赤ちゃんが大声で泣き始めました。見ると顔が真っ赤になっています。 今まであんまりそんなことがなかったので、どうしたのだろうと思っているうちに、むせび始め、ますます泣き声が大きくなってきました。 うまく呼吸ができていないようで、苦しそう。 食べ物をのどに詰まらせてしまったのではないかと、抱っこして背中を叩くのですが、ますます強く泣くばかり。妻…

  • 哲学カフェを始めました

    教育について対話する哲学カフェを始めることにしました。 名前は「チョークトークカフェ」です。 P4C(子どものための哲学)や哲学対話に出会ったのは、今から9年前になります。その後、学校内で哲学対話を実践し、また外部の研修会や哲学カフェにもよく参加してきました。とくに勉強になっているのが、立教大学で行われている土屋陽介先生の研修会です。そこでは多くの仲間と知り合うことができました。 さて、いろんなところで哲学カフェが開かれ、またテーマとして教育が選ばれることも多いのですが、教育に特化した哲学カフェはあまり見かけません(頻繁にやっている方がいらっしゃったらすみません)。それが、自分でも哲学カフェを…

  • 実家暮らしを終えて

    1カ月半ほど、ふるさと福井で生活していましたが、先日ようやくもとの家に戻りました。 妻が慣れない土地で生活するのは心配でしたが、予想していたより快適で、当初の予定を少し伸ばすほどでした。 (後半は、気温が下がって大変でしたが…) やはり、両親以外に赤ちゃんの面倒を見てくれる人がいる、というのは心強かったですね。 三人で生活していると、食事を交替でとったり、いつもどちらかが見ていなければならなくて気が休まらないのですが、 少しの間じいちゃんばあちゃんに見てもらって、その間にゆっくり食事したり、近くを買い物に出かけられる、というのでずいぶん気持ちが楽になりました。 赤ちゃんも、最初の数日は慣れない…

  • 育児生活8カ月

    育児生活8カ月目に突入しました。 育休でこんなにのんびりと家族で過ごせる時間はこの先無いのかと思うと、なかなか寂しくなります。 先日、はじめておすわりが出来るようになりました。 座布団でガードしながら練習していた成果が出ましたね(笑) 急に出来るようになるものだから「あれ?出来てる!」とびっくりしました。 最初は10秒ほどのキープだったのですが、次の日からもう1分以上も出来るようになっていて、コツをつかめばあっという間。その成長の早さにも驚きです。 なんて濃い時間を過ごしているんだろう…。 座って遊んでいる姿を見て、ちょっとうるっときてしまいました。(最近、涙もろいです) 育休をとって帰省して…

  • はじめてのぎっくり腰

    1週間くらい前のことです。 久しぶりの実家暮らし。 庭にある畑の土を耕したり、砂利を運んだりと普段ではなかなかしない手伝いをしていました。 一仕事終えて、疲れたからストレッチをしようと前屈の姿勢を取ろうとしたとき、 ピキッ と腰に激痛が。 そして前にも後ろにも曲がらなくなってしまいました。 これが話に聞くぎっくり腰かと。四十前にしてついになってしまいました。 慌てて近所の整骨院で診てもらったのですが、程度によって数日で治る場合もあれば、数週間かかるケースもあるとのこと。 せっかく実家に戻ってきたのに、数週間動けないんじゃどうしようもないなと、暗い気持ちになりましたね。 座るのにも寝るのにも腰が…

  • 久しぶりの実家暮らし

    育休期間を利用して、ふるさと福井に帰ってきました。 いつもは盆や正月の数日間しか帰っていなかったのですが、こういう時でないと両親とゆっくり過ごすことももうないのかなぁと思い、1カ月くらいは実家にいる予定です。 両親は、孫が生まれてからまだ1回しか直接会ったことがなかったので、ずっと近くで見ることができてうれしそうです。 赤ちゃんも、最初の数日は人見知りですぐに泣いていましたが、今ではおばあちゃん(母)に抱っこされて笑うくらいに慣れてきました。 逆に、父の方がまだ抱っこが怖いと慣れてくれません笑 これまでコロナのことがあったので、あまり出歩けず、ずっと家で過ごす生活を続けてきたのですが、両親が赤…

  • あなたの授業は演繹的?帰納的?

    かぜ薬のCMみたいなタイトルにしてしまいましたが、最近気になっているテーマです。 演繹的アプローチ、帰納的アプローチとは? 先日、『思考する教室をつくる 概念型カリキュラムの理論と実践』について記事を書きました。 senobi.hateblo.jp そこでは取り上げきれなかったのですが、授業の「概念的」「帰納的」アプローチについては、第4章で出てくる話です。 演繹的なアプローチでは、生徒が探究に取り組む前に一般化を提示し、生徒はそこからその一般化を裏づけるような事実やスキルを見つけていく。帰納的指導では、逆のアプローチをとり、生徒はまず概念もしくは一般化に関する例や特質に触れ、これらの情報に基…

  • 今週の名文(22)

    これほど豊かになって、これほど幸せにならなかった国はめずらしい 池内紀 10月5日朝日新聞「折々のことば」で紹介されていた言葉。 先日も、日本の子どもの精神的な幸福度の低さがニュースになっていました。世界的に教育の目標がWell-beingにシフトしていくなかで、いつまで有名大学への進学実績に固執しつづけるのか、最近とくに考えますね。 いいか、相手は子どもなんだぞ 絵本作家・赤羽末吉 絵本作家の赤羽さんは、絵本のなかに描く風景や時代設定がでたらめなものにならないよう、とことんこだわって絵本を作っていたそうだ。「いいか、相手は子どもなんだぞ」が口癖だったとか。相手が子どもだからこそ手を抜かない。…

  • 育児生活7カ月

    ようやく猛暑がおさまって、お出かけできるようになったと思ったら、急な冷え込みと雨で家に閉じこもる生活に逆戻り。 そんな中で育児生活も7カ月になりました。 離乳食を始めてからひと月ほど、今では一日二回、だんだ食事の量も増えてきました。 (それに合わせてう〇ちもくさくなっていく笑) 手の筋肉もついてきたのか、音の鳴るおもちゃを渡すと、自分でぶんぶん振って遊ぶようになりました。使い方が分かってきたのかな? 抱っこしていても、顔の周りのいろんなところをつかんでくるので痛い。 まだうつ伏せになったり、転がったりするばかりで、おすわりやハイハイはできるようになっていません。 育児書なんかを読んでいると、振…

  • 【読書】『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

    ずっと前に読んでいたこの本を読み返してみたのですが、かなり使えます! 本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP文庫) 作者:平野 啓一郎 発売日: 2019/06/04 メディア: 文庫 (今はPHP文庫に入っているんですね、私が持っているのはPHP新書版です) 本書では、大量の本をむやみに速読で消費するのをやめ、もっと楽しく豊かな読書=スロー・リーディングに読者を促します。 第1部と第2部では、スロー・リーディングの基本的な考え方や具体的なテクニックが紹介されます。 そもそも中高生の場合は大量に本を読んでいないことが問題なわけですが、そのことはひとまず置くとして、この本で述べられてい…

  • 童謡「森のくまさん」の歌詞って変じゃない?

    子どもと遊んでいると、今まで気にもしなかったところが気になったりします。 今日は童謡を歌って遊んでいたのですが、「森のくまさん」の歌詞って、よく考えると意味が分からないですね。 あるひ もりのなか くまさんに であった はなさく もりのみち くまさんに であった くまさんの いうことにゃ 「おじょうさん おにげなさい」 スタコラ サッサッサのサ スタコラ サッサッサのさ (Wikipediaより) 童謡なのでくまさんが話すのはいいとしても、なぜ「おじょうさん おにげなさい」と言ったのか? 何から逃げるのか? クマが自分で自分から逃げなさいと言うかなぁ? 妻は「この森は危ないから逃げなさい」とい…

  • 今週の名文(21)

    教養とは、運命として与えられた生まれ育ちから自分を解放すること 読書猿 読書猿さんのオンライン記事(DIAMOND ONLINE 9/28)から。教養とは、蘊蓄を語ることでも、幅広い知識をもっていることでもないという。勉強の目的にも通じるものがありますね。 『独学大全』はやく読んでみたいなあ。 そもそも探検とはシステムの外に出る行為で、ある意味、社会や時代の価値観の否定でもあります。にもかかわらず、「社会の役に立つ」という全く逆の文脈で問われたことにびっくしたんです。極夜を見に行くことが、社会の役には立つわけがないでしょう。 探検家・各幡唯介 10月1日朝日新聞に載っていた探検家・各幡さんのイ…

  • 【読書】『思考する教室をつくる 概念型カリキュラムの理論と実践』待望の邦訳が出た!

    今日取り上げるのは、こちらの本です。 思考する教室をつくる概念型カリキュラムの理論と実践: 不確実な時代を生き抜く力 作者:H・リン・エリクソン,ロイス・A・ラニング,レイチェル・フレンチ,H. Lynn Erickson,Lois A. Lanning,Rachel French 発売日: 2020/09/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) 国際バカロレアをやるうえで、プログラムの理論的土台となっているこの本は、IB教員であれば必読です。 原著の方は、昨年夏に研究会仲間で読書会を行ったのですが、自分の英語力ではなかなか理解したと言えない部分が多々ありました。 Concept-Based…

  • 子どもセンターに遊びに行きました

    今日は近所の子供センターに遊びに行きました。 妻と赤ちゃんは2回目、私は1回目です。 子ども園に併設された施設なのですが、そこにはいろんなおもちゃや絵本があり、また一緒に見てくれる職員の方もいます。 申し込めば無料で利用できます。 コロナで受け入れ人数を制限しているとのことですが、今日はうちもいれて5組の親子がいました。 他の赤ちゃんの様子が見らたれり、ママ友を作って情報交換したり、また職員の方にいろいろと相談できたりします。 普段家の中でずっと育児をしていると息がつまるので、そういう機会があるのは大事ですね。 うちはまだ半年で、おすわりもはいはいもできないのですが、今日一緒になった赤ちゃんは…

  • 保育園の情報集め。本当に決まるのか?

    3月の入園に向けて、12月から申し込みが始まります。 申込に、保育園の希望順を書かなければならないということで、いろいろと情報を集めています。(基本的に電話相談などをしているのは妻の方ですが) 家からも駅からも一番近くて通いやすいОこども園。 地理的には近く、雰囲気が良さそうだったのですが、残念ながらうちの住所と市が違います。 電話をしてみたら、同じ市の希望者が優先ということで、見学希望も受け入れてもらえませんでした。自分たちの市を通して申し込みをすることはできるのですが、99.9%入れないだろうということです。そこまで言われてしまうとねぇ…。 同じく駅から近いJ保育園。 こちらは、建物の一画…

  • 今日の名文(20)

    「あなたは、あなただから素敵なのよ」と伝えられるような本を、たくさん準備しておく。そして「いつでもいいよ」って門を開いておく。 落合恵子 落合恵子さんは、子ども向けの本の専門店「クレヨンハウス」の主宰。西洋に比べて日本に子供向けの専門店が少なかったことから、自分で作ったそうです。 「自分がどうしてもほしいものがなかったら、自分が作るしかない」これも落合さんの言葉。 学校の図書室も(いや、図書室に限らず学校全体が)こうありたいと思うんだけど、果たしてそれが出来ているか…。 お茶はね、まず「形」なのよ。先に「形」を作っておいて、その入れ物に、後から「心」が入るものなの。 森下典子『日日是好日』 お…

  • 【読書】『イエナプラン 共に生きることを学ぶ学校』実践者向けガイドブック

    先日、クラウドファンディングで支援していた本が届いたので、さっそく読んでみました。 イエナプラン 共に生きることを学ぶ学校 作者:フレーク フェルトハウズ,ヒュバート ウィンタース 発売日: 2020/10/15 メディア: 大型本 前に、リヒテルズ直子『今こそ日本の学校に!イエナプラン実践ガイドブック』(教育開発研究所)を読んで、イエナプランの大枠については知っていました。 今こそ日本の学校に! イエナプラン実践ガイドブック 作者:リヒテルズ直子 発売日: 2019/08/30 メディア: 大型本 今回のこちらの本はオランダで刊行された教本の訳書ということで、実際に学校でどう実践するのかを書…

  • ATLって何?~国際バカロレア入門⑦

    ATLって何? これまで見てきた「10の学習者像」「指導の方法」の他にも、IBでは様々な「使える」リストを用意しています。 そのうちの一つがATL(Apprpach to Learning)です。 「学習の方法」と訳されますが、要は生徒が身に付けるべき学びのスキルをリスト化したものです。 ATLの内容 IB(MYP)のプログラムでは、5つのカテゴリー、10の項目に分けて学びのスキルを挙げています。 (《 》がカテゴリー、番号が項目を示します。『MYP:原則から実践へ』をもとにしています。) 《コミュニケーション》 1.コミュニケーションスキル 《社会性》 2.協働スキル 《自己管理》 3.組織…

  • 勝手に仲間意識

    コロナウィルスのことは気になりますが、涼しくなり天気もいいので、少しずつ外出するようになりました。 今日はベビーカーを押しながら、3人でショッピングモールにお出かけ。 ベビーカーを押して歩いていると、ときどき「あら、かわいいわねぇ」などと話しかけられます(たいてい、おばちゃんが多い)。 近所の人と世間話をする機会もこれまであまりなかったので、こういうのは戸惑ってしまいますが、やはりうれしいものですね。 「ありがとうございます。半年なんです」なんていいながら、ちょっとおしゃべりします。 自分がその身になったからか、街中で、お店で、小さい子どもとか、ベビーカーを押しているママ・パパにすごく目が行く…

  • 今週の名文(19)

    僕は負けてもいいから自分の信じるとおりにやろうと決断し、半年かけてロゴを作り替えました。そして花柄をストライプに置き換えたデザインを提出しました。 グラフィック・デザイナー 松永真 9月15日の朝日新聞に載っていたデザイナー松永さんの話が面白かった。 1986年、ティッシュメーカー「スコッティ」のパッケージデザインの国際コンペに参加した松永さん。条件は花柄であることと、決まったロゴを使うことでした。 しかし、なぜ生活必需品のティッシュ箱が花柄でなければいけないのか、どうしても納得できなかった松永さんは、落とされるのを覚悟でストライプで提出します。 条件に合っていないため得点は低かったそうですが…

  • 国際バカロレアを学ぶためのリソースまとめ~国際バカロレア入門⑥

    今日は国際バカロレアを学ぶために、どのようなリソースを参考にしていけばいいのか、いくつかご紹介したいと思います。 公式のガイドブック IBのことを正確に知るためには、IBO(国際バカロレア機構)の出している公式のガイドブックを参照するのが一番です。(リンクはすべてPDFファイルです) 『国際バカロレア(IB)の教育とは?』 https://www.ibo.org/globalassets/digital-toolkit/brochures/what-is-an-ib-education-2017-jp.pdf IBの基本的な方針が書かれています。 『DP:原則から実践へ』 https://ww…

  • IBの指導方針ってどういうもの?~国際バカロレア入門⑤

    国際バカロレアのカリキュラムでは、使命を達成するために、さまざまな方法がとられています。 前回紹介した「10の学習者像」は、目指す方向性を教師と生徒が具体的にイメージし、共有するためのものでした。 IBは、教師の子どもたちに対する指導方針も明確に定めています。 それが「指導の方法」という項目です。 「指導」という言葉を聞くと、教師主導で一方的な印象を受けますね。公式の訳がそうなっているので使っていますが、実際は一方的とは真逆です。英語では「Approach to Teaching」です。 「指導の方法」の内容は? IBのガイドブックには「指導の方法」として次の6つが挙げられています。 ・探究に…

  • 少しずつ「保活」スタート

    育児休業は1年なのですが、少しずつ保育園探しを始めています。 いわゆる「保活」ってやつです。 (私はこういう「前もって計画する」とか「余裕をもって準備する」ということがとても苦手なのですが、そんなことで保育園が決まらなかったらどうするの、と妻に言われました。) 家の近所にいくつか保育園があるのですが、そこに入れるのかどうか。 インターネットで見てもなかなかはっきりとしないため、まずは市の子育て支援課に相談することにしました。 今回調べてみるまで全然知らなかったのですが、保育園探しの相談ができ、アドバイスをもらえるような公共サービスが整っているんですね。ありがたいです。 うちの子の場合は3月上旬…

  • PYP・MYP・DPって何?~国際バカロレア入門④

    前回までに、IBの使命や10の学習者像について紹介しました。 IBでは、年齢によって異なるプログラムが用意されています。 それがPYP・MYP・DPと呼ばれるものです(略称ばかりですみません)。 PYPって何? PYPとは初等教育プログラム(Primary Years Programme)のことで、3歳~12歳が対象です。 特徴的で面白いなと思うのは、教科横断的なテーマが決められており、こどもたちがいろんな教科のアプローチを使って探究するような仕組みになっています。 そのテーマとは、 私たちは誰なのか 私たちはどのような時代と場所にいるのか 私たちはどのように自分を表現するのか 世界はどのよう…

  • 今週の名文(18)

    魚に泳ぎ方を教える 子どもに数学を教えるのは、魚に泳ぎ方を教えるのと同じである。魚はもともと泳ぎ方がうまい。教える必要はない。ただ、きれいな水とゆたかな緑の環境を用意すればよい。 宇沢弘文 積読本になっていた『経済学は人びとを幸福にできるか』(東洋経済新報社)より。教育に関するいろんなヒントもあって、読んでいて楽しかった。 「魚に泳ぎ方を教える」っていう喩えが気に入りました。 読書も同じなんじゃないかなぁ。 最近の青年たちはしらけているといった類の発言がしばしば見受けられる。しかし、実態はその逆であって、しらけているのは私ども教師たちの方ではないかと思われることがある。 宇沢弘文 同じ本からも…

  • 10の学習像って何?~国際バカロレア入門③

    前回は「IBの使命(mission)」を紹介しました。 ただ、ミッションのままではあまりに抽象的なので、それがそのまま授業には生かせません。 平川理恵さんが著書『クリエイティブな校長になろう』のなかで、 ミッションは追い続けるもので、達成することはありえない。ビジョンは日本語に訳すと「目に見えるもの」。ミッションを目に見える戦術や戦略に落とし込んだものである。 と述べていたのですが、IBのプログラムでも、ミッションを具体的な教育課程に落とし込むために、さまざまなビジョン(=展望・見通し)が考えられています。 その中でも、とくに中核に位置するのが「10の学習者像」です。 10の学習者像って何? …

  • 育児生活6カ月

    9月9日重陽の節句。今日で育児生活が6カ月になりました。 赤ちゃんのハーフバースデー(1/2バースデー)です! まぁ例によって妻に言われるまでこういうお祝いイベントがあるということは知らなかったのですが…。 ネットで画像検索してみると、いろんな趣向の記念写真があって面白いです。 みんなよく思いつくなぁ。 うちも、暑さが落ち着いたら来週にでも家族写真を撮りに行く予定です。 商業主義に乗せられている気もしますが、自分ごととなるとやってみたくなるものですね(笑) 生後半年になって、ますます動きが激しくなってきました。 気づいたら転がっているし、大声(奇声?)を出すようになってきたし、 いつハイハイが…

  • IBの使命って何?~国際バカロレア入門②

    連載の2回目です。 国際バカロレア(IB)が大学入学のためだけのプログラムでないことは、前回も書きました。では、IBのプログラムは何のために行われるのでしょうか? IBの使命って何? IBのガイドを読むと、最初の方にきまって「IBの使命(IB mission statement)」という文章が載っており、これを読めばIBが何を目的として教育プログラムを実施しているのかが分かります。 国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。 この目的のため、IBは、学校や政府、国際機…

  • 親子コンサート

    0歳から参加できる、親子コンサートというものに行ってきました。 地域の文化センターで開催されるもので、妻が見つけてきてくれました。 私は、こういう情報に全然アンテナが張られていないので、いつも妻の提案に乗っかってばかりです。 直前まで子どもの離乳食の時間だったので、ぎりぎりになってしまったのですが、私たちが着いたころには、それなりの組の親子が集まっていました。 ほとんどがママと赤ちゃんで、たまにパパの姿もちらほら。 コンサートは、ソプラノ歌手の人とピアノとパーカッションの編成で、 童謡、ディズニーの曲、それから手遊び歌などのコーナーなどがあって1時間ないくらいの短いものです。 赤ちゃんのことを…

  • 今週の名文(17)

    果報は練って待て 三遊亭円楽 テレビで伊集院光が師匠の言葉として紹介していた。 常に準備をして構えておく。そうすることで好機、いまだというタイミングをつかまえることができる。 私の書道の師匠が、 何度も練習して良い作品が書けるのはまだ素人。請われたときに、いつでも同じクオリティーで相手を納得させる作品が書けるのがプロ。そのために毎日練習する。 という話をしてくれたことを思い出した。 あんたみたいな生徒どのクラスにもいるんだよ。全部わかったような顔して勝手にひねくれて、この学校つまんねーだの何だの。…あのなぁ、学校なんてどうでもいいんだよ。お前がつまんないのは、お前のせいだ。 映画「アフタースク…

  • 初めての電車でお出かけ

    子どもが生まれてからの半年、ほとんど近所のスーパーや公園くらいにしか外出しない生活を送っていました。 暑さも少しずつ落ち着いてきたし、さすがにそろそろ少し遠出しようかという話になりました。 (車も持っていないので、遠出といっても電車で少しのところです。) 初めての電車でのお出かけ。 今日は、家から一番近い水族館に行ってきました。 こういう時、ほんとにママはすごいなぁと思うのですが、出先でのあらゆるシチュエーションを想定して、赤ちゃん用のお出かけセットを用意します。 予備の紙おむつ、着替え、ガーゼ、ウェットティッシュ、だっこひも、保冷剤、泣いたとき用のおもちゃ… 出かける前にこれらが手際よく用意…

  • 国際バカロレアって何?~国際バカロレア入門①~

    「国際バカロレア」という名前は、最近いろいろなところで耳にするようになりました。けれど、その中身や詳しいところについてはまだあまり知られていません。 保護者や教員の中でも、英語を学ぶためのプログラム、海外の大学に進学するためのプログラムだと誤解しているケースが多くあります(もちろんそういう側面はあるのですが、それが「最大の目的」ではありません)。 と、偉そうに書きましたが、私も国際バカロレアに関わり始めた6年前には同じような誤解をしていました。 勉強していくうちに、だんだんと理解していき「これはなかなか面白いぞ」となっていったのです。 その面白さをもっと広めたくて、1年前には本も出しました。 …

  • 育休生活の半分が終わりました

    4月から育休に入ったのですが、あっという間に半分の期間が終わりました。 総じて育休を取って良かったなぁと思っています。 赤ちゃんとずっといられる、というのが一番の良いところなのは当然として、そのほかに良かったところを挙げていきます。 丁寧な食事、ほぼ毎日料理を作るようになった 二人とも働いていたときは、お互い忙しく、朝食もぱっと済ませたり、夕食も遅かったりと落ち着いた食事ができていませんでした。 今は私が料理担当になって、妻が赤ちゃんを見ている間に食事の準備をする、という生活リズムができました。 これまでほとんど料理をしてこなかったので、これが一番大きな変化ですね。 体重が減った 不規則な生活…

  • 今週の名文(16)

    三十年くらい同じことを同じ調子でしゃべっている人がいるんですが、これがこれで、実に退屈な風格が出てきまして(笑)。そういうふうに、しびれるように退屈なものを見ることに、また中毒してしまう。 色川武大 大学時代はずいぶん麻雀にはまっていたこともあって、色川武大(阿佐田哲也)をよく読んでいた。これは天野祐吉との雑誌の対談で、寄席について語った言葉。 寄席は、たまらないくらいの退屈さを味わうために行くのだという。その中にわずかに光る面白さを楽しむ。 そういえば、大学の頃には平日の昼間から頻繁に寄席にいっていて、お年寄りばかりのまばらな客席の中で、いつもと同じようなネタをぼーっと聞いていることが多かっ…

  • チームで単元づくり

    国際バカロレアの授業づくりについて、研究仲間と一緒に単元を作るミーティングを行いました。 普段は勤務校の中だけで、それも一人で単元計画を作ることが多いので、他校の先生と作るプロセスを共有するのは新鮮でした。 国際バカロレア(IB)の授業を作る際には、 どの重要概念、関連概念、グローバルな文脈を選択するか、 それらを結び付けてどのような探究テーマ(授業のねらい)を設定するか、 評価のため課題はどのようなものにするか、 など、一般的な国語の授業づくりとはかなり異なるプロセスをふみます。 (IBの専門用語が多くてすみません) 教科書がないため、授業のねらいを達成するために適した教材を探す作業もありま…

  • 【読書】『シリーズ国語授業づくり 中学校 文学 主体的・対話的に読み深める』

    最近、本棚の整理をしつつ、積読本の消化中です。 この本も、買ったときにさらっと読んで、そのままになっていたのですが、改めて読んでみると、いろいろなヒントの詰まった良い本ですね。 中学校 文学 主体的・対話的に読み深める (シリーズ国語授業づくり) 作者:飯田 和明,上谷 順三郎,児玉 忠 発売日: 2018/08/09 メディア: 単行本 勤務校では、国際バカロレアのカリキュラムを行っていますが、「国語」にあたる科目名は「言語と文学」と呼ばれ、名前の通り「文学」の学習を重視しています。 私もそうだったのですが、大学で文学を専攻してきた人ばかりが国語教師になるわけでもなし、国際バカロレアに限らず…

  • 赤ちゃんの好奇心を満足させるのは大変

    5カ月と半分くらいになりますが、最近はますますいろんなことに興味をもつようになったようです。 目の前のものをつかもうとしたり、あっちを向いたりこっちを向いたり、少しずつ好奇心が芽生えてきたのかなと、見ていて思います。 同時に「飽きる」ということも少しずつ出てきたようです。 これまでは、機嫌が悪い時には、ビニール袋をガサガサしたり、鈴のついたおもちゃを振っていればすぐに泣き止んでいましたが、 今は、もうその手には乗らないぞ、といった感じで泣き止みません。 前はベビーカーに乗せて散歩していただけでも興奮した様子でしたが、最近ではなんだかずっとぐずぐずしています。 同じような遊びばかりで、つまんなく…

  • 『ラクイチ授業プラン』ができるまで まとめ

    15回にわたって「『ラクイチ授業プラン』ができるまで」というタイトルで、自分がどのように本づくりを進めてきたのか、という記事を書いてきました。 出版社によって事情ややり方は大きく異なると思いますが、これから本を書いてみたい!という先生方にとって、少しでも参考になればうれしいです。 senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.jp senobi.hateblo.…

  • 今週の名文(15)

    個性は大切ですが、癖と個性は違います。まずは正しい漢字の美しさを認識することが先です。 書家・熊峰(ゆうほう) NHK「奇跡のレッスン」再放送で、書道の回をやっていた。書家の熊峰さんが、広島熊野の中学生に書道のレッスンをする。 ある生徒の転折の癖を直していたとき、顧問の先生がそれもその生徒の「個性」なのではないか、と質問する。それに対する回答。 すべての漢字には1つ1つ決まった美の基準(=書法、字の法律)があるという。個性を出す前に、まずは美しさの基準を身に着けることが大切。 守破離でいう「守」ですね。 一から出直す 木村一基前王位 藤井聡太七段に敗れた前王位のコメント。 将棋には詳しくないが…

  • 本の完成、その後~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑮

    本づくりのプロセスを、連載のような形で紹介してきました。 今回で最終回です。 『中学国語 ラクイチ授業プラン』完成後のことをいくつか紹介します。 本の売れ行きは順調で、1年後には重版、今は2刷まで出ています。 ありがたいことに、いろいろな先生から「使っていますよ」「助かっています」といった声をいただいています。 若手の先生の授業づくりの参考にもなっているようです。 前の記事にも書きましたが、大学の教科教育法や、教育実習の事前指導で使ってもらうという、こちらが想像していなかった広がりも生まれました。 海外のインターナショナルスクールから、日本語の苦手な子どもたちも、楽しんで取り組んでいます、とい…

  • 【読書】『大人が変われば、子どもも変わる 発達障害の子どもたちから教わった35のチェンジスキル』職員室で共有したい!

    生徒指導のやり方については、直接的に学ぶ機会がそう多くありません。学校に勤め始めてから、ベテランの先生や先輩教員のやり方を見ながら、経験的に身に着けていくことが多いのではないでしょうか。 または、自分が学生のときに受けてきた生徒指導の経験があるものだから、無意識的に「こういうものだ」と再生産していることもあるように思います。 たまたま良いモデルケースに出会えれば良いのでしょうけれど、たいていの生徒指導は今も「管理型」です。 ひどいときには、人権侵害につながるケースもあります。 これらの、生徒の感情を無視した生徒指導、行き過ぎた生徒指導をモデルケースにしてしまった場合は不幸です。 それに気づくた…

  • 授業発想ツール「ラクイチカード」~『ラクイチ授業プランができるまで』⑭

    『中学国語 ラクイチ授業プラン』には、巻末に付録のカードがついています。 (こんな実践本はなかなかないと思います) これは、ある日のミーティングで、執筆メンバーの一人の発言がきっかけで生まれたものです。 もともと、忙しくて授業準備をする時間のない先生に、すぐに使ってもらえる授業プランを載せる、ということで作っていたのですが、 ある時メンバーの一人が、「これだけ面白い授業アイデアが集まっているのに、ただ消費されるだけじゃもったいないなぁ…」と話し始めました。 もっと積極的な使い方の提案ができないか、ということのようです。 面白そうなので、みんなで話を聞いてみることにしました。 その人の説明は、こ…

  • ようやく本が完成!そして初めての販促活動~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑬

    企画の発案から、本づくりのプロセスを連載してきました。 校正までいって、ようやく本の完成です! 教育に関する本を出す、というのが仕事を始めたときの目標だったので、それを達成することができました。 自分の考えたこと、書いたものが本の形になる。 そして書店に並び、Amazonにも載っている。 感慨深いものがありました。 これまでの苦労がすべて吹き飛んだような気がします。 発売されたのは夏休み前です。 (春休みと夏休みに、多くの学校の先生が書店に行くため、教育書の発売もそれに合わせてすることが多いそうです) その年の夏休みは、販促活動に力を入れました。 初めての販促活動、とても良い経験になりました。…

  • 今週の名文(14)

    一つ、正しいことを「正しい」と言えること 一つ、組織の常識と世間の常識が一致していること 一つ、ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価されること 日曜劇場「半沢直樹」より 半沢直樹が部下に語った、組織に必要なこと。 ドラマを見ながら、自分の学校を思い浮かべた先生たちは多いんじゃないかなあ。 本当に聞くことのできる人は、めったにいないものです。 エンデ「モモ」 今月の「100分de名著」は「モモ」がテーマ。 哲学対話を経験した後だと、街の人がモモに話していくうちに自然といい考えが浮かぶ、っていう感覚がすごく分かるようになった。 中学生の授業で、みんなで読む単元を作りたいな。 こういうのが「良い」…

  • 働き方改革と、教師の孤立化

    内田良先生の、教師の働き方改革オンラインイベントに参加しました。 コロナの影響でこの夏どこにも出かけていませんが、こうしてオンラインで気軽に学べるイベントがたくさんあって、ありがたいです。 ゲストはたかまつななさん、聞き手は斉藤ひでみ先生でした。 私自身、20代の頃に無茶な働き方をして体を壊してしまった経験があるので、この問題には大いに関心があります。 20代の頃、仕事のペースや力の入れどころが分かっていなかった、ということもありますが、放課後は部活をして、その後に担任業務やプリントチェック、それが終わってからようやく明日の授業の準備をし始める、というサイクルが常態化していました。 これに行事…

  • 校正は大変~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑫

    メンバーで分担し、予定通りの原稿を書き終えて、入稿! ですが、作業はそこで終わりではありません。 校正作業が待っています。 入稿した原稿をもとに、出版社の方で見本を作ってくれます。 ページを組んで、実際の本と同じようなレイアウトで出てきます。 それを見た時に、自分の書いたものが本になるんだ!という実感がわいてきました。 さて、喜びに浸っている暇はなく「著者校正」をしなければなりません。 全部最初から読み直し、気づいた間違いや、直したいところに朱を入れていく、という作業です。 この作業が想像していたより大変でした。 PC画面では気づかなかった誤字・脱字がたくさんあります。 引用や、出典、URLな…

  • 本の顔、イクタケマコトさんのイラスト~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑪

    「ラクイチ授業プラン」シリーズの表紙や中のイラストカットは、ずっとイクタケマコトさんに描いていただいています。 中学国語ラクイチ授業プラン 作者:ラクイチ国語研究会 発売日: 2017/08/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) イクタケさんは、教職経験もあり、今はイラストレーターとしてご活躍です。 ikutake.wixsite.com 中学・高校イラストカット集1200―CD-ROM付 作者:イクタケ マコト 発売日: 2012/10/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この「中学・高校イラストカット集」は、学級通信や授業プリントを作る際に、ずいぶん使わせていただきました。 かわ…

  • 重版出来!

    昨年出した『「探究」と「概念」で学びが変わる! 中学校国語科 国際バカロレアの授業づくり』(明治図書出版)が、重版になりました! 「探究」と「概念」で学びが変わる! 中学校国語科 国際バカロレアの授業づくり (国語教育選書) 作者:中村 純子,関 康平 発売日: 2019/05/23 メディア: 単行本 この本では、国際バカロレアのMYP(middle years program、日本の小6~高1にあたる)について、その授業づくりの方法を説明しています。 IB校で働くことになった先生だけでなく、IBではどういうふうに授業を設計しているのか勉強してみたい、という先生方や学生さんに向けて、そもそも…

  • 保護者と行う哲学対話

    先週、保護者の企画した哲学対話イベントに参加しました。 私の勤務校では、中学生の道徳で哲学対話を行っています。 担当するのは、日本でも珍しい「学校駐在哲学者」土屋陽介先生です。 哲学対話について詳しくお知りになりたい方は、この本をご覧ください。 (勤務校の実践も紹介されています。入門書としておすすめです!) 僕らの世界を作りかえる哲学の授業 (青春新書インテリジェンス) 作者:土屋 陽介 発売日: 2019/07/02 メディア: 新書 もともとは、子どもたちがやっている哲学対話を、親も体験してみたい、というところから始まりました。 その後、もっとやりたい、継続的なイベントにしたいという声があ…

  • 育児生活5ヶ月

    5ヶ月になりました。今日は、初めての離乳食に挑戦です。全然知らなかったのですが、おかゆを、何倍にも薄めて、それをさらに漉して、ようやく赤ちゃんが口にできるんですね。今日は初めてなので、赤ちゃん用のスプーンで一口だけ。口に入れてもぐもぐしながら、不思議そうな顔をしておりました。(飲み込む前にほとんど口から流れ出ましたけど笑)明日からも練習です。ひと昔前は、米のとぎ汁なんかを飲ませていた、という話を聞きます。今は、西松屋などに行くと、ほんと多彩な離乳食メニューがそろっているんですね。野菜ベースのもの、スープ、カレー味なんていうのもありました。ありがたい時代だなあと思います。

  • ひろしまタイムラインが苦手だ

    先日から、Twitterで「ひろしまタイムライン」が評判になっていて、知り合いのSNSからもよくシェアされてくる。 www.nhk.or.jp ネットニュースなどを読んでいても、良い企画だという声が多いようだが、どうも私は苦手だ。 最初に思ったのは「100日後に死ぬワニ」に似てるな、ということだ。 「ワニ」の方は、自分の運命が決まっている主人公の日常を、読者は神の視点から見ていく、という物語の構造を活かしたものだった。 毎日更新されていくスタイルは、Twitterというメディアともマッチしていて新鮮だった。 安心して楽しめたのは、それが虚構だったからだ。 しかし「ひろしまタイムライン」の方は虚…

  • 原爆の日、してはいけなかった質問について

    この時期になると、以前やってしまった失敗を思い出します。もう何年も前になりますが、勤務校の修学旅行の引率で、広島に行きました。夜に生徒を集めて、被爆者の方の話を聞く機会がありました。その方は、幼い頃に原爆の被害に遭われたそうですが、当時の状況やその後の生活について詳しく話してくださいました。私も、その方のお話を胸の詰まる思いで聞いていました。話が終わって、何か質問があればどうぞ、と促されました。話が重かったためか、生徒からは手が挙がりません。私は、せっかくの機会なのでその時のことをより詳しく聞きたいと思い、「(話題に上がったある場面では)どのような気持ちだったのでしょうか」といった質問をしまし…

  • 2020教育zoomセミナーに参加しました

    昨日は、「2020教育zoomセミナー」というイベントに参加しました。 「ラクイチ英語」でお世話になっている江澤先生がFacebookで紹介されていたので知ったのですが、参加できてよかったです。 発表者の5人の先生が、自分の背景やそこから生まれた活動について語る、という内容で、とても学びの多い時間になりました。 たいち先生 お一人目は、瀬戸SOLAN小学校の立ち上げに関わっているたいち先生。 心の矢印を外に向けることで道が開ける、というお話でした。 これは私自身の経験からもよく分かります。 私も、仕事をしていくなかで、どんどん家と学校の往復だけの生活になっていったことがあります。これじゃいけな…

  • 志望理由書の書き方

    夏休みに入り、推薦入試に向けて志望理由書を書き始める生徒が出てきました。 国語を担当しているからか、私のところにもよく、書いたものを添削してください、とやってきます。 しかしたいていの場合、言葉の直し以前に、もっと内容から考え直した方が良いものがほとんどで、最初からやり直し、ということになります。 話を聞いてみると、ほとんどメモも作らずに、また構成も考えずにいきなり書いている生徒もけっこういます。 無理もない話です。 志望理由書には何を書けばいいのか、文章の内容はどう考えればいいのか、ということについて学んできていないのです。 以下に、志望理由書の書き方、考え方についてまとめてみます。 こんな…

  • 今週の名文(13)

    右手に筆を持った人間が字を書くのですから、中ほどが右側に反るか、もしくは中ほどが左側に反るか、いずれかの姿になります。(略) 真っ直ぐに書こうと思わないで書けば、うまく書けます。 ◯『石川九楊の書道入門』より。真っ直ぐに書こうとすると曲がってしまう、という相談者への回答。 私も、縦画が苦手で、よく歪んでしまう。歪まないように、と意識すればするほど変に力が入って余計に歪む。 石川氏の見事な回答だと思う。 うまく書こう、と意識してしまったら、たいてい良い作品はできない。 芸人になった以上、末期哀れは覚悟の前やで 四代目桂米團治 ◯7月30日朝日新聞夕刊より、今の五代目米團治のインタビュー記事。 米…

  • 小論文の指導法

    ここ数年、校内で小論文の指導をする機会が増えてきました。 以前は、出されてきたもの添削して…というやり方が中心だったのですが、クラス全員となると大変で、そのわりに力を伸ばしている実感がなかったので、どうしたものかといろいろ試してきました。 今日は、最近よく行っているアプローチを紹介しようと思います。 1、ブレストに時間をかける 学期のなるべく早いうちに、ブレインストーミングのやり方を学びます。 課題の内容に関して、まずはなるべくたくさん思い浮かべてメモを作ろう、というワークです。 作文が苦手な生徒が、この段階でつまづいていることが多いです。 2、3個のメモでいきなり書き始めようとしたり、思いつ…

  • 【読書】オススメ!書道の練習本

    先日は『石川九楊の書道入門』を紹介しました。 今回はそれ以外に、私が普段自宅での練習に愛用している本を紹介します。 幕田魁心『極める!楷書 創作へのみちしるべ』(木耳社) 極める!楷書―創作へのみちしるべ 作者:幕田 魁心 発売日: 2001/01/01 メディア: 大型本 まずは、私の師匠・幕田魁心の本を挙げないわけにはいきません。 この本では、「孔子廟堂碑」「九成宮醴泉銘」「雁塔聖教序」といった楷書の古典を取り上げ、作品ごとにその書法、用筆の特徴を解説していきます。 それぞれに手本がついているので、解説を読みながら臨書することで、古典の書風を身に着けることができます。 これは私の通っている…

  • 【読書】『石川九楊の書道入門』書写の授業に活かしたい

    書道を習い始めて、もう9年になるのですが、上達への道はまだまだ遠いです。この夏、どうせどこにも出かけないので、少し時間をかけて学び直してみようかと思いました。 その参加にと買ったのが、『石川九楊の書道入門 石川メソッドで30日基本完全マスター』(芸術新聞社、2007年)です。 石川九楊の書道入門―石川メソッドで30日基本完全マスター 作者:石川 九楊 発売日: 2007/02/01 メディア: 大型本 石川氏は「筆触」という概念を用いて、書を分析し論じることで知られています。 本書でもそのアプローチが活かされ、他の入門書にはないさまざまな工夫がありました。 だいたい、書の書き方を本で説明するの…

  • 4ヶ月健診

    今日は、4ヶ月の健診に行ってきました。 とくに問題はなく、15分くらいで終了。 順調に育っています。 体重は、もう生まれた時の倍くらいにまでなりました。 最近では抱っこしているとすぐに腕が痛くなるので、夫婦で交代しながら抱っこしています。 家ではわりと大人しく、泣いてもそんなに大きな声にならないのですが、 今日は知らない人(お医者さんや看護師さん)に囲まれてびっくりしたのか、健診のあいだずっと大声で泣きっぱなしでした。 検診なので裸ん坊だったのですが、泣き叫び出したら、全身が一気に真っ赤になったので、 なるほど、赤子とはよく言ったものだなぁ、 と変なところで感心してしまいました。 首がすわって…

  • 今週の名文(12)

    ブログのアクセス数、こつこつやってきて、先日10000超えました! いつも読んでくださりありがとうございます。 さて、今週も、たくさんのいい言葉に出会いました。 社会が平穏でなくなったら、諦められても仕方がない命がこの社会にあるという共通認識を無意識に社会の中で作りつつあるのではないか。それは障害者がこれまで直面してきた状況と同じです。 荒井裕樹(7月22日朝日新聞) 〇やまゆり園の事件から4年に合わせた寄稿。嘱託殺人事件とその後の議論を見ていると、分断はさらに進んでいるかのように思えます。 校舎が人をつくる ヴォーリズ 〇先日の内田樹のオンライン講演会で紹介されていた言葉です。自分自身、管理…

  • 読書アプリを比べてみた

    いろいろと本を読んでいても、読んだ本の内容をすぐに忘れてしまいます。 (ですから、生徒からの「オススメの本を教えてください」という質問にいつも上手く返せません。面白かった本がぱっと思い出せない!) 我ながら情けなくなるのですが、そのため、読書記録が欠かせません。 みなさんはどんな読書アプリを使っていますか? 以前はscrapboxに読書記録をつけていた時期もあったのですが、毎回PCを立ち上げることもしないため、次第に下火になりました。 やはりスマホのアプリかなと思っていろいろ試してみたのですが、どれも一長一短。 今日は、個人的な読書アプリの比較をしてみたいと思います。 自分として外せない機能は…

  • 本がつなぐ縁、広野先生のこと~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑩

    授業実践本『ラクイチ授業プラン』を作るにあたり、これまでに出版された類書を買い集め、研究をしました。 そんな中、Amazonですごい本を見つけました。 広野昭甫『学習意欲を高める ことば遊びの指導』(教育出版、1982年)です。 ことば遊びの指導―学習意欲を高める 作者:広野 昭甫 メディア: 単行本 著者の広野先生は、長年中学校で国語を教えてこられた先生です。 この本には、先生が作ってこられた教材、授業アイデアがたくさん詰まっています。 目次から適当に拾ってみても、 画数迷路、漢字のしりとり、誤字探しクイズ、四字熟語宝探し、ことわざのパロディー、数詞かるた、品詞パズル・・・、盛りだくさんです…

  • 赤ちゃんの首がすわった…?

    2週間くらい前に寝返りができるようになった我が子。今日、うつぶせから自分で首を持ち上げられるようになりました!(ちなみにまだうつぶせから自分で戻ることはできない)ママパパの呼びかけに反応して、顔を上げて声のする方を見ます。両手を突っ張って、必死な様相で。これまで少しずつうつぶせ練習をしていたのですが、急にできるようになったものだからびっくりしました。これは、首がすわったと思っていいんですよね…?赤ちゃんの成長を見ていると、あぁこの瞬間は二度とないんだなぁと、時間の流れを意識せざるを得ません。それくらいめまぐるしく変わっていく。長いこと同じような仕事を繰り返していて、わすれかけていた感覚でもあり…

  • 【読書】『先生は教えてくれない大学のトリセツ』ここにも論文指導のヒントが

    先日読んだのは、こちらの本。 田中研之輔『先生は教えてくれない大学のトリセツ』(ちくまプリマ―新書) 先生は教えてくれない大学のトリセツ (ちくまプリマー新書) 作者:田中研之輔 発売日: 2017/05/19 メディア: Kindle版 これから大学生になろうという人だけでなく、高校生や、なんなら中学生にも知っておいてほしい内容がたくさんありました。 大学での学びとは何か 例えば、「大学での学びとは何か?」ということについて、筆者は次のように述べます。 学びとは自分が知りたいという欲求に正直に、好奇心を持ち続け、日頃の生活においても、考え、発展していくような構えのようなものです。学びは、生き…

  • 今週の名文(11)

    パロディは、人々が権力に向き合うときに手にできる小さいけれど、強力な「武器」になり得るものです。武器を自ら捨ててはいけない。 グレゴリー・スターのことば(7月14日朝日新聞より) ◯東京オリンピックのエンブレムと新型コロナウィルスを掛け合わせたデザインが炎上し、ニュースでも取り上げられた。彼はそれを表紙に使った会報の編集長だ。 (その後、協会が表紙デザインを取り下げ謝罪したことに抗議して辞任。) 記事内では、デザインを批評性のあるパロディー作品だと評価し、表現の自由のために争うこともせず自ら引いてしまう態度を批判する。 IBの授業では、風刺やパロディー作品も分析のためのテクストとして教材として…

  • 赤ちゃんへの声がけは大変

    先日、妻から次の記事を教えてもらいました。 president.jp 昨日紹介した『ことばの発達の謎を解く』とも関係する内容ですが、 生後まもなくの赤ちゃんにどのような声がけをしていくのかによって、言葉の発達に違いが出る、という記事です。 池谷裕二『パパは脳科学者』でも紹介されていましたが、赤ちゃんは高い音の方がよく認識できるそうです。 (パパが赤ちゃんに話しかけると、つい高い声になってしまうのは、その方が赤ちゃんの反応がいいから) 記事内では、ペアレンティーズ(マザリーズ、高いピッチで母音を強調し、簡単な意味のある文を話すこと)をどれだけ赤ちゃんに聞かせていたかによって、生後一年半で赤ちゃん…

  • 【読書】『ことばの発達の謎を解く』

    今回紹介するのは、今井むつみさんの『ことばの発達の謎を解く』(ちくまプリマ―新書)です。 ことばの発達の謎を解く (ちくまプリマー新書) 作者:今井むつみ 発売日: 2016/02/19 メディア: Kindle版 今井さんの本は何冊か読んでいますが、毎度面白いですね。 この本では、赤ちゃんがどのように言葉を獲得していくのか、その仕組みや理由を、実験結果などをふまえながら解説していきます。 読んでいくと、誰かに言いたくなるような話が満載でした。(私も、すぐ妻にしゃべりました笑) 例えば、 赤ちゃんはお腹にいるときからすでに母語のリズムやイントネーションを聞いていて、その結果、生まれてすぐの赤ち…

  • P4C(子どものための哲学)で学校はどう変わるか

    先日、P4C(子どものための哲学)に関するオンラインイベントに参加しました。 ハワイの学校でP4Cの研究をされてきた先生による、研究報告会です。 なぜハワイ?と思れたかもしれませんが、ハワイでは以前からP4Cの実践が盛んにおこなわれています。 そして、日本での哲学対話の実践はハワイの実践の影響を大きく受けており(授業の流れや、コミュニティーボールを使うことなど)、交流も盛んなのだそうです。 報告会では、学校全体でP4Cに取り組んでいる小学校や高校の例が紹介されました。 授業の様子や、放課後の自主活動、生徒同士の交流など、学ぶところが多かったです。 異学年の交流などは、うちの学校でもやってみたい…

  • 赤ちゃん用のマットを設置

    つい先日、自分で寝返りができるようになったと思ったら、もう自分で頭を下げて持ち上げられるようになりました。(まだずいぶん苦しそうですけど)頭が大きいから大変そう…。赤ちゃんの成長ってほんと目まぐるしいんだなぁと、感心します。というわけで、ちょっと気が早いのですが、赤ちゃんマットを購入しました、ここしばらくずっと近所のスーパーにしか行っておらず、それ以外の必要なものはAmazonに頼りっきり。便利な世の中で助かります。マットも2日で届きました。リビングに敷き詰めて設置完了。これでいつ、はいはいし始めても大丈夫!いつくらいに出来るようになるかなあ。

  • 【読書】『その問いは文学の授業をデザインする』

    先日の記事と関連し、続けた読んだ文学教育のための本を紹介します。 松本修・桃原千英子編著『その問いは文学の授業をデザインする』(明治図書) 中学校・高等学校国語科 その問いは、文学の授業をデザインする 作者:松本 修,桃原 千英子 発売日: 2020/06/25 メディア: 単行本 こちらも、授業を計画する上でたいへん参考になる本でした。 本書の基本的な構成は、「走れメロス」「故郷」「羅生門」など、中学・高校の「定番教材」を取り上げ、それぞれの教材を使って文学の授業をするために有効な「問い」を紹介しています。 例えば「走れメロス」であれば、 「私は、信頼に報いなければならぬ。今はただその一事だ…

  • 【読書】『文学のトリセツ』

    長年「国語」を教えてきましたが、「文学」を教えてきたかと言われると、とてもそうだとは言えません。 「山月記」「こころ」といった文学作品を扱ってはきましたが、それがはたして「文学」を教えることになっていたかどうか。 ふりかえってみれば、内容理解や作品の読解で止まっていたように思います。 そんな私が、今勤めている学校では、国際バカロレアの授業を担当することになりました。 日本でいう「国語」にあたるのが、国際バカロレアの「言語と文学」です。 (もう少し詳しく言うと、中学校・高校1年では「言語と文学」、高校2、3年では「文学」と「言語と文学」の科目に分かれます) 教科名の通り、中学校から「文学」を学ぶ…

  • 今週の名文(10)

    読むっていうのは実は長い道のりを読む人自身が一生懸命歩きながら、全体の地図を作り上げていく、そういう積極的で主体的なプロセスなんです。◯犬塚美輪『生きる力を身につける 14歳からの読解力教室』より。この「読む」ということに限らず、何となくできるだろうと思っていること、これくらいで生徒に伝わるだろうと思っていることなどを、もっと意識的に言語化し、ためらわずに伝えていった方がいいと思わされた。評論が人の心を動かし、共感を与えるためには、論理の展開がなるほどという妥当性をもっていなければならないのはもちろんだが、主張そのものの中に、読者をハッとさせるような個性的な批評が含まれていることが不可欠である…

  • 【読書】『14歳からの読解力教室』読解力にとどまらない学ぶ力

    評判になっていた本を読んでみました。 犬塚美輪『生きる力を身につける 14歳からの読解力教室』 14歳からの読解力教室: 生きる力を身につける 作者:美輪, 犬塚 発売日: 2020/03/31 メディア: 単行本 この「〇歳からの」というフレーズはよく使われて、ときには首をかしげるものもありますが、この本に関してはぴったりだと思いましたね。 まさに、中学生くらいから(それも入学したてではなく、後半あたりで)知っておいてほしい内容が満載だったからです。 説明文の読み方と物語文の読み方はどう違うか、 ひとはどう物事を理解するのか(記憶のネットワーク)、 学習語彙の大切さ、 など、タイトルで「読解…

  • 先行実践の著作権について~『ラクイチ授業プランができるまで』⑨

    前回の記事では、公表された著作物や生徒の成果物の扱いについてまとめました。 senobi.hateblo.jp 一番難しいのは、先行実践の扱いです。 先行実践の著作権についてはどう考えればいいのか、まとめてみたいと思います。 全くのオリジナルはあるか 普段から、全くのオリジナルで授業をすることなど、そうそうありません。 多くの実践本が出ていますし、ウェブ上でも様々な実践が公開されています。 また、同僚の行っている実践を参考にするケースもあります。 それらを時にはそのまま使ったり(追試)、アレンジを加えたりしながら、自分の授業を組み立てていきます。 どこまでを自分のオリジナルの授業と言ってよいの…

  • 育児生活4ヶ月

    今日で4ヶ月になります。まだ首はすわっていないのですが、体の動きがますます大きくなってきました。両手でものを持てるようになったり、握ったものを引っ張られても離さないくらいの力がついてきました。あと、何でもなめるようになってきましたね。赤ちゃんが外の世界を確かめるための手段なのだそうですが、指だけでなく、おもちゃやガーゼなど、近くにあるものをすぐに口に持っていこうとするので、少しひやひやします。最近は、寝たままの姿勢でいるよりも、抱っこが好きなようです。甘えるのを覚えてきたのかな。寝かせたままで手を離すと、すぐにぐずり出してしまいます。で、たて抱きでだっこするとすぐに泣き止む。完全に寝るまで抱っ…

  • 授業実践本の著作権について~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑧

    授業実践本を作る際に、十分意識しなければならないのが著作権についてです。 ここをいいかげんにしてしまうと、後で大きな問題になりかねません。 本に載せたい内容の中で著作権に関連することとして、 「公表されている著作物」「生徒の成果物」「先行授業実践」の3つについて考えてみたいと思います。 公表された著作物について 教師が授業内で著作物を使う場合は、著作権の制限規定に当たるため、著者や権利者の許可をとる必要はありません。 だからこそ、本の一部をコピーして配ったり、教材プリントにしたりできるわけです。 ただ、普段からこのように著作物を使うことに慣れているため、他者の著作物について認識が甘くなってしま…

  • 七夕の夜

    七夕の夜に、願いごと。まずは、コロナウィルスや豪雨災害で大変なことになっている世の中が、少しでも早く落ち着きを取り戻せますように。次に家のこと。赤ちゃんはもうすぐ4ヶ月になります。先月はちょっとお腹を壊したり、熱が出たりということはありましたが、すっかり回復して、ご機嫌な時間が増えてきました。病気や怪我なく、無事に大きくなってくれますように。受験生のこと。ずっと持ち上がってきた学年が、今年受験を迎えます。うちの学校で、はじめてDPの最終試験もあります。私は今年度育休のため、仕事を離れてしまいました。また、コロナウィルスの影響で入試がどうなるのか先が見通せません。受験生の不安を思うと、辛い気持ち…

  • 本のタイトルを決める~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑦

    (前回までのあらすじ) 急な授業代行や授業準備の時間が取れなかったとき、1時間完結ですぐに実践ができ、かつ楽しい授業プランを集めた本を作る。 本のコンセプトがかたまり、ページのフォーマットができ、執筆メンバーも集まりました。 授業実践を持ち寄る 月に1回程度のミーティングとし、まずは使えそうな授業プランをみんなで持ち寄ることにしました。 目標の掲載数は50本。 見開きで1つの授業プランが載っていて、全体で120ページほどのイメージです。 最初の勢いはよかったのですが、いざやってみると大変でした。 というのも、持ち寄った授業アイデアをすべて載せられるわけではない。 ミニネタとしては面白いんだけど…

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