山川光男|厳しい夏を涼しくする奴旧暦6月となる7月21日にもなれば、この五月雨もやむだろうと思っていたが、甘かった。7月になって陽光を浴びたか? 地球温暖化や環境の変化というのは、次の投資先を確保するための投資家の方便だと思っていたが、どうやらそうでもないようだ。たしかに、ここ数年の日本の夏は狂っている。しかも、今年はコロナ禍も重なり散々だ。 まあ、オリンピックが延期になったことは、この国に集結す
花の香|苦難にこそ香り立つものまたも熊本が襲われた。熊本地震では、あの赤酒がやられた。今回は球磨焼酎が、大きな痛手を受けていると聞く。日本酒党にとっても、九号酵母の故郷だけに、心配の種は尽きない。 そんな中、花の香酒造のホームページに、「営業再開」の文字を見てちょっと胸をなでおろす。 花の香は、明治35年に妙見神社所有の神田を譲り受けて酒造りを開始したという、由緒ある酒造。獺祭で修業した蔵元が送り
無風|知ればくせになる日本酒「無風」と書いて「むかで」と読む。ラベルを見れば、手に取るのさえ躊躇われる酒。 出会いは場末の酒場。壁に貼られたメニューを目で追い、「むふう」と声を張り上げると出てきたのがコレ。もっきりで注がれた横に、店主が悪戯っぽく瓶を並べ、「もっと勉強しな」と笑ったのを覚えている。しかし、どのようにしても「むかで」とは読めない。胸ポケットから取り出したペンで「百足虫」と書いて講釈を
山本 ドキドキ|寂しい夏におぼえた日本酒ときめく夏が来なくなって久しい。日々仕事に追われ、ようやく一区切りつく週末に、遅くまで開けている居酒屋で酒を飲む。 そんな中、ひと夏に一度は注文するのがこの酒。はじめて出会った夏には、その怪しい出立に戸惑いを覚えたものだ。さらには、「セクスィー山本酵母が使われている」と胡乱な目で説明する店主を見て、耳が熱くなるのを感じてしまった。 この酒は、ハッキリ言って美
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