「中国語」学習日記。現在、中国東北のとある都市に留学中。覚えた言葉や面白い表現を淡々とメモしていきます。
隐情 [yǐn qíng]隠している事情、考え、思い。裏事情。「另有隐情」「有什么隐情」のような形でよく使われている。「情」は感情というより事情の「情」で、日本語にするなら「何か裏がある」という時の「裏」の語感に近いのではないかと推測。用例 乍看上去这只是一桩普通的抢劫案,其实里面也许另有隐情。 見たところこれはただの強盗事件だが、裏に隠れた事情があるかもしれない。你可能认为你们的关系已经达到了某个程度,但对方却有一些隐情。 あなたは自分たちの関係がすでにかなり深いと思っているかもしれないが、相手の方には隠している事がある。大家通常都有这样的误解,越是送贵的礼物越是有隐情。 人々はだいたいこう…
甘之如饴 [gān zhī rú yí](苦難などを)喜んで引き受ける様子。「甘之」は甘いとする、甘んじる。「如饴」は飴のように。一般に避けられるようなもの、苦痛や苦労などを甘い飴のように喜んで味わう、甘受するという意味の成語。 「甘死如饴」という成語もあり、喜んで死に就く、正義などのために死を恐れない様子を表す。用例 在别人眼里,这种职业甚苦,他却甘之如饴。 他の人の目にはこんな職業はとてもつらいものだが、彼は喜んで引き受けていた。看似清苦,可是他甘之如饴,从不觉得还缺少什么。 清貧の暮らしのようだったが、彼はそれを喜んで甘受し、不足を覚えたことはなかった。世间有那么一种情感,即便是被捉弄,…
归根结蒂 [guī gēn jié dì]結局のところ。つまるところ。突き詰めれば。そもそも。「归根结底」と書かれることも多い。「根」や「蒂」(花や果実が枝に繋がっているところ。へた、がく)に立ち返ってみれば、というようなイメージで、根本的には、突きつめればそもそも、というような意味になる。用例 一切正确的思想,归根结蒂,只能从实践中来,并且回到实践中去加以检验。 一切の正しい思想は、結局のところ、実践の中からしか来ず、また実践の中に戻って試されるものだ。我们种种不顺和苦恼归根结蒂一个穷字。为挖这个穷根,我什么都不吝,就是搭上一切也在所不惜。 我々のさまざまな不調や苦悩は元をたどれば「貧」の一…
情愫 [qíng sù](心に秘められた、言葉にしにくいような)思い、愛情。文語的な表現で「思い」「好意」「愛情」といった意味だが、長い時間をかけて心につのった表明しがたい思い、というような語感があるらしい。そういう文脈でよく使われる語。暗生情愫(àn shēng qíng sù)というと、「暗」は「ひそかに」、「生」は「生じる」で、ひそかに思いを寄せるようになる、ひそかに恋心が芽生えるということ。成語的にこの形でよく使われている。用例 两个人之间只是对视,却可以让别人看见无数情愫涌动。 二人は見つめあっているだけだが、見る人には無数の思いが湧き上がっているのがわかる。在一切情愫中,希望是最有…
背锅 [bēi ɡuō]濡れ衣を着せられる。罪を負わされる。ひどい目にあう。「背黑锅」は濡れ衣を着せられる、無実の罪を着せられるという意味で、「背锅」はその簡略化された言い方とのこと。「背黑锅」は文字を見れば意味がわかりそうだが、「背锅」になるとちょっと推測しにくい。文字通りには「鍋を背負う」で、そのイメージも残り、「背」と「锅」の間にさまざまな修飾が入ることもある。 用例を見ていると必ずしも罪をかぶせるという意味ではなく、もっと広く、苦労させられる、ひどい目にあわされるといった意味でも使われているように見える。 用例 如果出了什么问题,我可不想替人背黑锅。 もし何か問題が起きても、私は他人に…
执迷不悟 [zhí mí bù wù]過ちを悟らない。反省をしない。間違ったことに固執して考えを変えない様子。これも文字を見れば意味はわかりやすいが音で聞くと難しそう。字面がいかつく見える割に使用頻度は高く日常的によく使われているようだ。用例 犯了错,他还执迷不悟。 誤りを犯したのに、彼はまだ反省をしていない。犯了错误要及时改正,不要执迷不悟。 間違いを犯したら改めるべきで、その誤りに固執してはならない。如果你再执迷不悟,将会为此付出庞大的代价。 君がまだ過ちを悟らないなら、いずれ大きな代償を払うことになるだろう。心存侥倖、执迷不悟的歹徒,最后必定会玩火自焚,难逃牢狱之灾。 幸運をあてにして過…
回心转意 [huí xīn zhuǎn yì]考え直す。思い直す。心を入れ替える。日本語の「回心」がそうであるように、単に考えや気持ちを変えるというだけでなく、好ましい方向に変える、「心を入れ替える」といった意味合いで使われることが多いようだ。「気を変える」という意味の成語には節操なく信用できないという悪い意味を帯びる語も多いが、これは中性かどちらかというと良い意味で使われている。用例 别以为人们会回心转意。 他人が心を入れ替えてくれると思うな。他并没有回心转意,仍旧执迷不悟,一错再错。 彼は考えを変えず、相変わらず頑迷で、何度も同じ過ちを犯した。 ↑ 「执迷不悟」(頑迷で過ちを悟らない)も成…
目不忍睹 [mù bù rěn dǔ]見るに堪えない。目を覆うような。「睹」は「見る」という意味の動詞。「不忍睹」は訓読するなら「睹るに忍びず」。あまりに悲惨であったり残酷であったりして見るに堪えない様子をいう成語。これも「令人〜」「让人〜」などの使役形で使われることが多い。用例 万人坑中,白骨累累,令人目不忍睹。 万人坑の中は白骨が積み重なり、目を覆うばかりだ。理想和现实的距离让人目不忍睹。 理想と現実の距離は目を覆うばかりだ。那凄惨的景象使我目不忍睹,百姓们处于水深火热之中,那痛苦的呻吟尤使我耳不忍闻。 その凄惨な光景は見るに堪えず、人々が襲い来る災難の中で苦痛に呻く声は耳を覆うばかりだっ…
赏心悦目 [shǎng xīn yuè mù]美しく目を楽しませてくれる。美しいものが見る人の心や目を楽しませる、ということで、その美しいものを主語とし、「令人赏心悦目」「让人赏心悦目」のような使役形で使われることが多い。 美しい景色などを形容したい時に便利に使えそうな成語。用例 西湖美景,真是令人赏心悦目。 西湖の美景はまさに人の目を喜ばせてくれるものだ。花园里的花儿多么美丽多么鲜艳,让人赏心悦目。 花園の花はなんとも美しく色鮮やかで、目を楽しませてくれる。这幅画色泽明丽,看了使人赏心悦目。 この絵は色彩鮮やかで、見る人の目を喜ばせてくれる。爱美是人的天性,化妆打扮,不外是想让人看起来赏心悦…
数典忘祖 [shǔ diǎn wàng zǔ]根本を忘れる。自分の祖先や由来を忘れる。本来は「多くの典籍を調べていながら肝心の先祖のことを忘れている」というような意味だが、現在は単に「根本を忘れる」というような意味で使われることが多い。出典 『春秋左氏伝』昭公十五年にある「王曰、籍父其無後乎、數典而忘其祖」(王は言った、籍父には子孫がいなくなるだろう、典籍を数え上げながらその祖先を忘れるとは)より。これは、周の景王の后の葬儀に晋国の使者として参加した籍談が、景王から「なぜ他の国は毎年貢物を献上するのに晋国はしないのか」と問われ、「晋国はもともと他の諸侯のように王室の宝物を下賜されていなかった。…
今日、中国では辛亥革命110周年式典が開かれ、習近平が談話を発表していた。大学のクラスの微信グループではクラス委員から「この映像を視聴して一言ずつ感想を提出してください」というような指示が回り、みんな次々とグループに投稿していた。委員が集計して報告するのだろう。 こういう国家イベントや演説の動画を視聴しろという指示が学生に降ってくることはよくあり、今回は一言感想だったが、動画を見ているところの写真を撮ってアップしろというようなのも多い。いかにも形式的にやらせている感じで何だかなあと思うし、学生もたいてい面倒くさがっているのだが、それでもやるべきものとはされていて、みんなおとなしく従っている。ち…
纠缠 [jiū chán]からむ。まとわりつく。つきまとう。しつこく要求などをする。日本語の「からむ」と同様に、具体的な意味でも比喩的な意味でも使われる。「纠缠不休」「纠缠不清」のような形で使われることが多いのに注意。用例 船只和漂浮的海草纠缠在一起。 船は漂う海藻と絡みあっている。不幸的事总是纠缠着他。 不幸はいつも彼にまとわりついている。我的孩子纠缠不休地要我买新的手机。 うちの子は新しい携帯を買ってくれとしつこくねだっている。在细枝末节上纠缠不清,哪儿是男子汉作风。 枝葉末節にこだわるなんて、大の男のやり方じゃない。我们越来越想终止那些纠缠不清的盟约。 我々はますますあの悩みの種の盟約を…
祸不单行 [huò bù dān xíng]災難が続く。悪いことが重なる。「禍」は災い。「単」は一つだけ、単独でということで、災いが一つだけ起こるのではない、つまり複数続くということ。出典 漢の劉向『説苑』権謀篇にある、「此所謂福不重来、禍必重来者也」(これがいわゆる、福は重ねて来ることはなく、禍は必ず重ねて来るというものだ)より。類義語 福无双至 雪上加霜用例 他妹妹发烧住院,他弟弟又让汽车撞伤了,真是祸不单行啊! 彼は妹が熱を出して入院したかと思うと弟も車にぶつかられて怪我をして、まったく災難続きだな!他生意失败,父亲去世,现在儿子又遭了车祸,真是福无双至,祸不单行。 彼は商売に失敗し、父…
风云突变 [fēng yún tū biàn]突然情勢が変わること。情勢の変化が激しいこと。文字通りの意味では「風雲が突然変わる」ということだが、日本語でも「風向きが変わる」というように、比喩として物事の情勢が変わることを言う。 ただ用例を見ると、「突然変わる」というだけでなく、「突然変わりやすい」というような意味で一定の期間などを形容しているものもある。用例 我之前就相信,而周三比赛的结果也证明了事情在一周内就可以风云突变。 私は前から信じていた。そして水曜日の試合の結果も、状況は一週間で激変するということを証明した。这是阿拉伯世界中最可期待的时刻,也是最风云突变的时刻。 これはアラブ世界に…
老气横秋 [lǎo qì héng qiū]老練な様子。また老練であること鼻にかけているような様子。古参ぶって偉そうにする様子。また、年寄り臭く覇気がない様子。百度の辞書に「形容老练而自负的神态。现形容自高自大,摆老资格。也形容缺乏朝气」と説明されている。実際に「老」であるというより、老成している、年寄りじみているといった時によく使われるようだ。ただ用例を見ていると必ずしも悪い意味ばかりでもないらしい。出典 南朝斉の孔稚珪(447-501)による有名な駢文『北山移文』の「風情張日、霜氣橫秋」が出典とされる。古代の隠者を慕う高潔な気風を形容している部分だが、ここでは「老氣」ではなく「霜氣」であり…
大步流星 [dà bù liú xīng]大股で速く歩く様子。用例 哥哥朝着我大步流星地走过来。 兄さんは私の方に大股で歩いてきた。他走路总是大步流星的。 彼はいつも大股で颯爽と歩く。大步流星的酷盖,一步能跨好几层台阶的程度。 大股で颯爽と歩くクールガイ、一歩で階段を何段も跨げるほど。看小明大步流星,昂首阔步的样子,好像今天遇到了什么好事。 小明の颯爽と胸を張って歩く様子を見ると、今日何かいいことがあったようだ。にほんブログ村
自食其果 [zì shí qí guǒ]自業自得。身から出た錆。自分で悪事の報いを受けること。自分でその果実(結果)を食べることになる、ということで、自分の悪い行為の結果を自分で受けることになるということ。用例 这就是对你的回敬! 自食其果,自作自受。 これがあんたへのお返しだ! 自業自得、身から出た錆だ。如果气候变化继续下去,我们将自食其果。 気候変動が続いていけば、我々は自らの行為の報いを受けることになる。那些常喊“狼来了“的人最终会自食其果的。 いつも「狼が来た」と言っているような人たちは結局その報いを受けるだろう。他知道,推诿责任往往会自食其果。 責任を押し付けるのはしばしば自分の首を…
自作自受 [zì zuò zì shòu]自業自得。自分の行いで自分が報いを受ける。「自業自得」は中国語ではあまり使わないようなので、「自業自得」と言いたい時にはこういう表現を使った方がよさそう。自分で作為して自分で受ける、という文字通りの意味で覚えやすいはず。用例 谁让你贪小便宜,结果买了假货,真是自作自受。 あんたがちょっとばかり得しようとして、それで偽物を買ったんだから、まったく自業自得だ。 ↑ この「谁让」は「誰がそうさせたというわけでもないのに」と言う意味から、「そもそも〜なのだから」「〜だもの(仕方がない)」というような感情を付加する表現らしい。なかなか日本語に訳しにくい感じだが、…
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