レコーディングのお話その2近年、日本の昭和歌謡やニューミュージックがネットを通して、海外でも評価が高いことは周知のこととなった。僕らがアレンジや作詞作曲の提供でお世話になった林哲司さんが作曲された、松原みきの「真夜中のドア」はスポティファイのグローバルチャートで世界1位を獲得し1億回以上の再生を記録している。昭和歌謡の人気の一つはストリングスアレンジにあるのではないかと僕は思っている。ロックやフォークのようにリズム体とソロギターのみの表現に加えて、どの曲も贅沢なオーケストラがバックを固めている。前述のスーパーアレンジャーの萩田光雄氏のアレンジは全体のアレンジも素晴らしいけれど、ストリングスアレンジが特に素晴らしいと僕は勝手に思っている。1975年当時、本物と聞き間違えるようなストリングスサウンドはキーボー...70年代のレコーディングには写譜屋という職業があった?!50thepisode3