chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
オープンダイアローグ、あります。―精神保健福祉士がオープンダイアローグと回復を(アツく)語るブログ https://www.mina4recovery.com/blog

相談室を開いてオープンダイアローグしている精神保健福祉士です。話題のオープンダイアローグですが、やっている病院、近くに見つかりづらいですよね。このブログでは、病院以外でのオープンダイアローグや回復のカタチについて書いていきます。

2018年夏、同期の精神保健福祉士である妻と「相談室おうち」を開設。「オープンダイアローグ」は、フィンランドの精神科で生まれた「対話を通じた治療法」。私たちは治療としての実施はできませんが、結果的に幻聴やお薬を減らせる方が多いです。病院の先生や相談員さんとの気持ちの橋渡しになるからかもしれません。相談室おうち htpps://www.mina4recovery.com

ふゆひこ
フォロー
住所
名古屋市
出身
未設定
ブログ村参加

2020/05/21

arrow_drop_down
  • ”お抱え相談員”が暮らし安定の秘訣!:プライベートソーシャルワークパック

    相談室おうちが導入している「オープンダイアローグ」は、みんなで集まって話すだけではありません。 そこで「やってみよう」となったことについて、具体的に動くのもまた、オープンダイアローグの重要な要素です。 そんなときのために、相談室おうちではオプションメニューをご用意しています。 今回から、5つのオプションメニューについて一つずつご紹介していきます。一つ一つのメニューに、ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)としての現場経験からくる想いや理由があります。それが伝わるとうれしいです。 この記事では「プライベートソーシャルワークパック」についてご説明します。 (以下もご参照くださいね。) 「相談室おうち」のサービス全体の大まかな流れについて:

  • オープンダイアローグの流れ(ダイアロジカル生活ラボの場合)

    この記事では「相談室おうち」のオープンダイアローグの基本的な流れをご説明します。 「相談室おうち」の「オープンダイアローグ」は、「きほんのダイアローグ」と「オプションメニュー」を自在に組み合わせてできあがります。 オープンダイアローグの良さは、ご利用になる前、つまり初めてご連絡をいただいた瞬間から体験していただくことができます。 それは、その瞬間から、家族セラピストの心のなかで、あなたとの対話が始まっているからです。 お問合せフォームや電話・メールなど、いずれの方法でご連絡いただいた場合でも、

  • オープンダイアローグの流れ(ダイアロジカル生活ラボの場合)

    この記事では「相談室おうち」のオープンダイアローグの基本的な流れをご説明します。 「相談室おうち」の「オープンダイアローグ」は、「きほんのダイアローグ」と「オプションメニュー」を自在に組み合わせてできあがります。 オープンダイアローグの良さは、ご利用になる前、つまり初めてご連絡をいただいた瞬間から体験していただくことができます。 それは、その瞬間から、家族セラピストの心のなかで、あなたとの対話が始まっているからです。 お問合せフォームや電話・メールなど、いずれの方法でご連絡いただいた場合でも、

  • オープンダイアローグはオンラインでもできる:コロナ禍という不確実性に応答すること

    オンラインでオープンダイアローグをするという選択肢があります。コロナ禍で「集まって話す」という従来の方法がとりづらくなる中、私たちの「対話のカタチ」も変化を迫られていると言えるでしょう。「相談室おうち」では、緊急事態宣言の期間中、Zoomを使ったオープンダイアローグを実施し、このような時期にも(だからこそ)存在する対話のニーズに応えてきました。もちろん課題はありますが、不確実な情勢にひとつひとつ応答し、変化していくことこそ、オープンダイアローグ的と言えるのではないかと思います。

  • オープンダイアローグはオンラインでもできます。

    オンラインでオープンダイアローグをするという選択肢があります。コロナ禍で「集まって話す」という従来の方法がとりづらくなる中、私たちの「対話のカタチ」も変化を迫られていると言えるでしょう。「相談室おうち」では、緊急事態宣言の期間中、Zoomを使ったオープンダイアローグを実施し、このような時期にも(だからこそ)存在する対話のニーズに応えてきました。もちろん課題はありますが、不確実な情勢にひとつひとつ応答し、変化していくことこそ、オープンダイアローグ的と言えるのではないかと思います。

  • オープンダイアローグはオンラインでもできます。

    オンラインでオープンダイアローグをするという選択肢があります。コロナ禍で「集まって話す」という従来の方法がとりづらくなる中、私たちの「対話のカタチ」も変化を迫られていると言えるでしょう。「相談室おうち」では、緊急事態宣言の期間中、Zoomを使ったオープンダイアローグを実施し、このような時期にも(だからこそ)存在する対話のニーズに応えてきました。もちろん課題はありますが、不確実な情勢にひとつひとつ応答し、変化していくことこそ、オープンダイアローグ的と言えるのではないかと思います。

  • オープンダイアローグで、支援機関までの ”ラストワンマイル” をつなごう

    自分一人ではどうにもできないような困りごとがあるにもかかわらず、病院やカウンセリング、相談支援センターなどの「専門的な支援機関」を使えずにいる方がたくさんいます。 ここには「支援機関までの ”ラストワンマイル” がつながっていない」という課題があります。 困りごとを抱える人と専門的な支援との間の、最後の1マイル。これを埋めるのもまたオープンダイアローグだと、私は思います。 必ずしも支援が足りないわけではない 困っていることがあるにもかかわらず専門的な支援機関を使えずにいる方は、「ひきこもり」と呼ばれている人たちや、発達障害、精神疾患のある方に多いです。 加えて、その親御さんもまた「相談に行く先がない」と言って困っていることがあります

  • オープンダイアローグについての対話を始めてしまおう:通っている病院がオープンダイアローグをしていなかったら

    精神科医療のあり方をガラリと変える、と期待を集める「オープンダイアローグ」。「早く利用したい」という当事者さんや、「早く子どもに使わせてあげたい」と願う親御さんも多いのではないでしょうか。 ところが、残念なことにオープンダイアローグを実施している医療機関はまだ少ないのが現状です。それも首都圏や関西などの大都市圏に集中しており、地方にはいくつか点在しているといった感じです。 これを読んでくださっているあなたが通っている病院やクリニック、訪問看護ステーションがオープンダイアローグを実施していたら、それはとても幸運なことだと言えます。 早く使ってみたいオープンダイアローグ。我が街の病院まで普及するのはいつでしょうか。 また、普及に時間がかかるとしたら、それは何故でしょう。普及するまでの間、待っているしか術はないのでしょうか。 今日はそんな疑問に応えてみたいと思います。 病院などへの普及には時間がかかりそう 現在、精神科の現場で働く多くの専門職がオープンダイアローグに高い関心を寄せています。 それにもかかわらず、オープンダイアローグが日本の精神科病院などの医療機関に普及するのには、相当の時間が

  • オープンダイアローグについての対話を始めてしまおう:通っている病院がオープンダイアローグをしていなかったら

    精神科医療のあり方をガラリと変える、と期待を集める「オープンダイアローグ」。「早く利用したい」という当事者さんや、「早く子どもに使わせてあげたい」と願う親御さんも多いのではないでしょうか。 ところが、残念なことにオープンダイアローグを実施している医療機関はまだ少ないのが現状です。それも首都圏や関西などの大都市圏に集中しており、地方にはいくつか点在しているといった感じです。 これを読んでくださっているあなたが通っている病院やクリニック、訪問看護ステーションがオープンダイアローグを実施していたら、それはとても幸運なことだと言えます。 早く使ってみたいオープンダイアローグ。我が街の病院まで普及するのはいつでしょうか。 また、普及に時間がか

  • オープンダイアローグについての対話を始めてしまおう:通っている病院がオープンダイアローグをしていなかったら

    精神科医療のあり方をガラリと変える、と期待を集める「オープンダイアローグ」。「早く利用したい」という当事者さんや、「早く子どもに使わせてあげたい」と願う親御さんも多いのではないでしょうか。 ところが、残念なことにオープンダイアローグを実施している医療機関はまだ少ないのが現状です。それも首都圏や関西などの大都市圏に集中しており、地方にはいくつか点在しているといった感じです。 これを読んでくださっているあなたが通っている病院やクリニック、訪問看護ステーションがオープンダイアローグを実施していたら、それはとても幸運なことだと言えます。 早く使ってみたいオープンダイアローグ。我が街の病院まで普及するのはいつでしょうか。 また、普及に時間がか

  • 相談員と”家族”になろう

    毎日を安心して暮らす秘訣があります。 「その日生じた小さな心配事(モヤモヤ)を、その日のうちに解消してしまうこと」です。 そうすれば、憂鬱な気持ちのまま朝を迎えたり、「行きたくないな…」等の気持ちを抱えたまま出勤したりすることがなくなります。毎日が晴れの日のようになります。 この「その日のうちに解消する」習慣を、カラダの疲れについては多くの人が持っています。一日の終わりにお風呂に入るのが、その一つですね。 カラダの疲れと同じように、心に生じたモヤモヤもその日のうちに解消できれば、心や頭の一部を「悩むこと」に割かずに済み、ベストコンディションで最高のパフォーマンスを発揮することができるでしょう。 家族に聴いてもらうのは難しい 「その日

  • 「ごめんなさい」と「ありがとう」は、親子関係を修復する魔法の言葉

    親子関係に多く見受けられる現象に、「してしまったこと」を「してあげたこと」で相殺しようとするようなコミュニケーションがあります。どうして私たちは「ごめんなさい」を素直に言うことが難しいのでしょうか。そこには、まだ応答されていない気持ちがあるように思います。親子関係、夫婦関係の修復には「ごめんなさい」と「ありがとう」を互いに、別個のこととして伝え合うことが重要です。オープンダイアローグはそれが安全にできる場のひとつかもしれません。

  • トラウマは、ふつうにある。

    困っている人を助けるためにあるはずの病院やカウンセリング、福祉の相談に行き、逆に傷ついて帰ってくる人が大勢います。 多く聞かれる声が、以下の2つです。 「分かってもらえなかった」 「たらい回しにされた」 「分かってもらえなかった」は、いわゆる「ご本人」がおっしゃいます。 「たらい回しにされた」とお感じになるのは、主にご家族です。 私が以前勤めていた、ひきこもり状態にある方のご家族の会で、会員(親)に調査を行ったところ、家族会にたどり着くまでに平均して5ヶ所以上の支援機関に相談に行ったものの、継続的な支援を受けることができていなかったことが分かりました… オープンダイアローグ/トラウマ/ひきこもり

  • みんなつらくて、みんないい。

    「つらい」と言えることは、生きる上での最重要スキルです。 一人だけの考えや力ではどうにもならないことでも、他者の視点からの意見をもらったり、助けを借りたりすると、簡単にブレイクスルー(解決)することがあります。 問題と思っていたことが問題ですらなかった、ということさえあります。 他者に相談してパッと視界が開けたときの感じは、ホッとしたような、信じられないような、独特なものです。それまでいたのとは別の世界に来たかのよう。 「つらい」を言える空気 日本人は人の助けを借りることを遠慮するので有名な民族です。 「つらい」「助けて」と言うスキル=「援助希求能力」が低いと言われます。 「つらい」を人に言えるには、何が必要でしょうか。 まず、自分

  • 虐待をなくすためにできること

    「BEAMS」という医療関係者向け児童虐待対応プログラムの、いちばん基礎の研修(Stage1)を受けてきたことについて。トラウマインフォームド・アプローチ/心理的虐待/オープンダイアローグ/対話

  • アトピー、ダイアローグ、やさしさ

    10月13日に「家族のためのアトピーお茶会」を開きました。6月以来、2回めの開催です。 私の妻はアトピー当事者で、昨年の秋から「アトピーお茶会」をやっています。これは、その「家族版」です。 家族のためのアトピーお茶会「atoposかぞく」 「家族のための」だったんですけど、この日は当事者3名と家族2名でのお茶会になりました。 この会は、ナラティブ(自分を物語ることでの回復)というか、ピアサポート(似たような体験をした者どうしによる支え合い)というか、そういう会を目指しています。アトピー/オープンダイアローグ/ピアサポート/家族/合理的配慮/優しさ/お茶会

  • ここしばらくの奇跡を数える②

    私の中で「する」から「いる」へのパラダイムシフトが起きています。 「する」は、私にとって「しなければならない」という意味ですらありました。 達成しなければならない。アクションしなければならない。 貢献しなければならない。救わなければならない。 端的に言うと、私は「自分は『いる』だけでは価値がない」というスキーマ(不適応的な信念)にもとづいて生きてきました… スキーマ/する/いる/オープンダイアローグ/アンティシペーション・ダイアローグ/未来語り/AD

  • ここしばらくの奇跡を数える①

    今回の記事も、生きづらさを抱えながら懸命に生きているどこかの誰かの、何かの役に立てばいいなと思いながら書いています。 まず、この半月くらいの間に起きたことを羅列し、その後で、私が得た気付きや学びについて詳しく書いてみたいと思います。 長いので、お茶など飲みながらリラックスして読んでほしいです♪~(´ε` ) … オープンダイアローグ/アンティシペーション・ダイアローグ/未来語り/AD/早期ダイアローグ/トラウマ・ケア/赤ずきん/べてる

  • 13年ぶりにマンガを描いた

    昨年(2018年)のある時期から、「もういちどマンガを描いてみたい」という思いがちょっとずつ湧いてきていました。 私は小学生のころからマンガを描いていて、大学時代には漫画研究会に所属していました。 初めて投稿したのは中学2年の春、週刊少年ジャンプの「ホップステップ賞」でした。書くまでもありませんが、ボツでした。 二度目の投稿は21歳のとき。大学卒業までに一度、と思い、愛読していた『月刊アフタヌーン』の四季賞に投稿しました…

  • 「オープンダイアローグ」トレーニングコース受講レポート④

    2019年5月3日から受講開始した、ODNJP主催の年間研修「オープンダイアローグトレーニング基礎コース(第2期)」の受講レポートです。 本記事は同トレーニングの第1ブロック第2クール初日(通算4日目)についてのものです。第1ブロックはこの日から第2クール(2泊3日)に入りました。 他の日のレポートはこちら。 この日の内的対話(ハイライト) ◆「オープン」でいられるかもしれない、と感じながら 濃密をさらに煮詰めたような第1クールの終了からわずか中4日、私たちは再び上京しました。「さっきまで居たような感じのする懐かしい会場」に向かって歩きながら、私は自分がやや緊張しているのを感じました。「うまくやれるかな」「適応できるかな」。そんなこ

  • 「オープンダイアローグ」トレーニングコース受講レポート③

    2019年5月3日から受講開始した、ODNJP主催の年間研修「オープンダイアローグトレーニング基礎コース(第2期)」の受講レポートです。 本記事は同トレーニングの第1ブロック第1クール3日目についてのものです。第1ブロックの第1クール(2泊3日)はこの日が最終日になります。 他の日のレポートはこちら。 この日の内的対話(ハイライト) ◆対話的な空間を作るには この日は5人のグループでダイアローグをするワークがありました。お題は「どうしたら対話的な空間を作ることができるか」だったと思います(実はこのときのお題を精確に記憶しておりません。対話はどんどん予想外の方向へ行くものなので、当初のテーマの存在感が薄らぐこともあるように感じます)。

  • 「オープンダイアローグ」トレーニングコース受講レポート②

    2019年5月3日から受講開始したODNJP主催の年間研修「オープンダイアローグトレーニング基礎コース(第2期)」の受講レポートです。 本記事は同トレーニングの第1ブロック第1クール2日目についてのものです。 他の日のレポートはこちら。 この日の内的対話(ハイライト) ◆「怒り」が「悲しみ」に 初日のレポートでも書きましたが、私はこの日も、会場に集った多くの医療従事者を前に自分の「内的対話」が荒ぶっていくのを感じていました。言い換えると「怒り」が湧いてきたのです。 これは過去に感じた怒りの再燃です。目の前の人たちが原因や対象ではありません。 また、怒りは2次的な感情であり、おおもと(1次感情)は「悲しみ」です。「悲しみ」は「願い」が

  • 妻の「アトピーお茶会」に「家族」として参加した

    先週と今週の日曜、妻が念願の「アトピーお茶会」を本格的に開きました。 妻は生まれた直後からのアトピー当事者です。重度の喘息も合わさって、何度も生死の境をさまよったそうです。小さな子どものころから「死んだほうが楽かな」とか「次、息吸えるかな」とか思いながら生きていたとのことです。 (関連ページ:アトピー当事者のあなたへ) 中学時代にはアトピーによる容姿の変化からイジメに遭いました。また、瀕死で学校に出席できないことも多かったにもかかわらず、学校側が妻の学習の遅れを補うような措置を講じることもなかったとのことです。 そんな妻も、10代の終わり頃いちど寛解します。顕著なアトピー症状はなくなり、大学に行き、精神科ソーシャルワーカーになって就

  • 回復における「ラスボス」の「倒し方」?

    こないだ「回復にとっての『ラスボス』」という記事を書きました。 「ラスボス」というのは『ドラゴンクエスト』などのゲームの言葉で、ラストのボス、つまり敵の親玉のことです。 生きづらさからの回復において立ち向かうべき最終的な相手=「ラスボス」とは何なのか。前回の記事では、それは「根底の恐怖」であるという結論に至りました。いちばん怖いもの、最も見たくない自分の「弱さ」と言ってもいいかもしれません。 リカバリー(回復)では、「根底の恐怖」を見つめるのが怖すぎるため、それ以外の「倒しやすい敵(生きづらさ)」ばかりに向き合ってしまうことがあります。重要なのは、それが本当に解決すべきことの「回避」になってしまうことがある、というこです。 「倒しや

  • 回復における「ラスボス」の「倒し方」?

    こないだ「回復にとっての『ラスボス』」という記事を書きました。 「ラスボス」というのは『ドラゴンクエスト』などのゲームの言葉で、ラストのボス、つまり敵の親玉のことです。 生きづらさからの回復において立ち向かうべき最終的な相手=「ラスボス」とは何なのか。前回の記事では、それは「根底の恐怖」であるという結論に至りました。いちばん怖いもの、最も見たくない自分の「弱さ」と言ってもいいかもしれません。 リカバリー(回復)では、「根底の恐怖」を見つめるのが怖すぎるため、それ以外の「倒しやすい敵(生きづらさ)」ばかりに向き合ってしまうことがあります。重要なのは、それが本当に解決すべきことの「回避」になってしまうことがある、というこです。 「倒しや

  • 回復にとっての「ラスボス」

    先月の中ごろ、気になる本に出会いました。 『それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?』という、たいへん軽いタイトルです。 (読書録でも紹介していますので、よければご覧ください。) 本書には、トラウマのある人の脳の「過覚醒」をなくす方法について、著者の仮説が書かれています。 この「脳の過覚醒をなくす」というのは、個人的には、切実な願いです。 脳の「過覚醒」こそが、私の「世界がずっと曇り空であるような感じ」の正体だからです。 (参考:アダルトチルドレンの仲間であるあなたへ) この「世界がずっと曇り空であるような感じ」こそ、私が楽に生きるために解消したい究極の「困りごと」なのです。 ドラゴンクエスト風に言うなら「ラスボス」です(ラスボス=

  • オープンダイアローグ トレーニング基礎コースが始まった

    ODNJPオープンダイアローグトレーニング基礎コース2019の受講レポートです。「相談室おうち」パートナーである妻、そして全国の精神科病院や訪問看護ステーション等のスタッフさんたちと一緒に受講しています。私がオープンダイアローグに惹かれる理由を、故郷や生い立ちとの関係からも書いてみました。

  • 相談員の私自身がオープンダイアローグを利用した話

    「相談室おうち」の相談員自身がオープンダイアローグを利用しに行った体験談です。精神科の病院や訪問看護以外にも、「相談室おうち」のようにオープンダイアローグを実施しているところがあります。診察や相談センターの枠内で「じゅうぶんに話せない」とジレンマを感じるときは、医療機関の外に対話的な支援者を求めてみるのも一つの手です。話せる人がいる、という「だいじょうぶ感」が回復を加速してくれるでしょう。

  • 「家族会議」するならオープンダイアローグで安全に

    親子、夫婦、病院のお医者さんと患者さん等が「話せる関係」でなくなっていると感じるとき、どなたからでも「オープンダイアローグを開くこと」を提案することができます。当人どうしでは「話し合い」は難しいもの。そこにはどうしても「力関係」「感情」が絡んでくるからです。オープンダイアローグの場では、そのようなときも安心して語り、聴きあうことができます。

  • オープンダイアローグで、支援機関までの ”ラストワンマイル” をつなごう

    自分一人ではどうにもできないような困りごとがあるにもかかわらず、病院やカウンセリング、相談支援センターなどの「専門的な支援機関」を使えずにいる方がたくさんいます。 ここには「支援機関までの ”ラストワンマイル” がつながっていない」という課題があります。 困りごとを抱える人と専門的な支援との間の、最後の1マイル。これを埋めるのもまたオープンダイアローグだと、私は思います。 必ずしも支援が足りないわけではない 困っていることがあるにもかかわらず専門的な支援機関を使えずにいる方は、「ひきこもり」と呼ばれている人たちや、発達障害、精神疾患のある方に多いです。 加えて、その親御さんもまた「相談に行く先がない」と言って困っていることがあります。 「国による施策が不十分」と言う方もいらっしゃいます。 確かに、たとえば「ひきこもり」の専門的な支援機関である「ひきこもり地域支援センター」の数は、全国で約80ヶ所です。各県に1~2ヶ所とか、大都市にひとつとか、そのような状況です。 他方で、「使える制度」は増えてきてもいます。 「ひきこもり」でいえば、厳密に「ひきこもり」状態にある方を対象にした支援施策以

  • オープンダイアローグで、支援機関までの ”ラストワンマイル” をつなごう

    自分一人ではどうにもできないような困りごとがあるにもかかわらず、病院やカウンセリング、相談支援センターなどの「専門的な支援機関」を使えずにいる方がたくさんいます。 ここには「支援機関までの ”ラストワンマイル” がつながっていない」という課題があります。 困りごとを抱える人と専門的な支援との間の、最後の1マイル。これを埋めるのもまたオープンダイアローグだと、私は思います。 必ずしも支援が足りないわけではない 困っていることがあるにもかかわらず専門的な支援機関を使えずにいる方は、「ひきこもり」と呼ばれている人たちや、発達障害、精神疾患のある方に多いです。 加えて、その親御さんもまた「相談に行く先がない」と言って困っていることがあります

  • 相談員と”家族”になろう

    毎日を安心して暮らす秘訣があります。 「その日生じた小さな心配事(モヤモヤ)を、その日のうちに解消してしまうこと」です。 そうすれば、憂鬱な気持ちのまま朝を迎えたり、「行きたくないな…」等の気持ちを抱えたまま出勤したりすることがなくなります。毎日が晴れの日のようになります。 この「その日のうちに解消する」習慣を、カラダの疲れについては多くの人が持っています。一日の終わりにお風呂に入るのが、その一つですね。 カラダの疲れと同じように、心に生じたモヤモヤもその日のうちに解消できれば、心や頭の一部を「悩むこと」に割かずに済み、ベストコンディションで最高のパフォーマンスを発揮することができるでしょう。 家族に聴いてもらうのは難しい 「その日のモヤモヤをその日のうちに解消する」にはどうしたらよいのでしょうか。 一人でもやれることと、他者の力を借りる方法とがあります。 一人でもやれることの代表例は「書くこと」ですが、これについては以前の記事で紹介しましたので、今日は後者についてとりあげようと思います。 他者の力を借りる方法の代表例は「聴いてもらう」ことです。 「相談すること」と言ってもいいかもしれ

  • 相談員と”家族”になろう

    毎日を安心して暮らす秘訣があります。 「その日生じた小さな心配事(モヤモヤ)を、その日のうちに解消してしまうこと」です。 そうすれば、憂鬱な気持ちのまま朝を迎えたり、「行きたくないな…」等の気持ちを抱えたまま出勤したりすることがなくなります。毎日が晴れの日のようになります。 この「その日のうちに解消する」習慣を、カラダの疲れについては多くの人が持っています。一日の終わりにお風呂に入るのが、その一つですね。 カラダの疲れと同じように、心に生じたモヤモヤもその日のうちに解消できれば、心や頭の一部を「悩むこと」に割かずに済み、ベストコンディションで最高のパフォーマンスを発揮することができるでしょう。 家族に聴いてもらうのは難しい 「その日

  • 「ごめんなさい」と「ありがとう」は、親子関係を修復する魔法の言葉

    親子関係に多く見受けられる現象に、「してしまったこと」を「してあげたこと」で相殺しようとするようなコミュニケーションがあります。どうして私たちは「ごめんなさい」を素直に言うことが難しいのでしょうか。そこには、まだ応答されていない気持ちがあるように思います。親子関係、夫婦関係の修復には「ごめんなさい」と「ありがとう」を互いに、別個のこととして伝え合うことが重要です。オープンダイアローグはそれが安全にできる場のひとつかもしれません。

  • 「ごめんなさい」と「ありがとう」は、親子関係を修復する魔法の言葉

    親子関係に多く見受けられる現象に、「してしまったこと」を「してあげたこと」で相殺しようとするようなコミュニケーションがあります。どうして私たちは「ごめんなさい」を素直に言うことが難しいのでしょうか。そこには、まだ応答されていない気持ちがあるように思います。親子関係、夫婦関係の修復には「ごめんなさい」と「ありがとう」を互いに、別個のこととして伝え合うことが重要です。オープンダイアローグはそれが安全にできる場のひとつかもしれません。

  • 「家族会議」するならオープンダイアローグで安全に

    親子、夫婦、病院のお医者さんと患者さん等が「話せる関係」でなくなっていると感じるとき、どなたからでも「オープンダイアローグを開くこと」を提案することができます。当人どうしでは「話し合い」は難しいもの。そこにはどうしても「力関係」「感情」が絡んでくるからです。オープンダイアローグの場では、そのようなときも安心して語り、聴きあうことができます。

  • 「家族会議」するならオープンダイアローグで安全に

    親子、夫婦、病院のお医者さんと患者さん等が「話せる関係」でなくなっていると感じるとき、どなたからでも「オープンダイアローグを開くこと」を提案することができます。当人どうしでは「話し合い」は難しいもの。そこにはどうしても「力関係」「感情」が絡んでくるからです。オープンダイアローグの場では、そのようなときも安心して語り、聴きあうことができます。

  • トラウマは、ふつうにある。

    困っている人を助けるためにあるはずの病院やカウンセリング、福祉の相談に行き、逆に傷ついて帰ってくる人が大勢います。 多く聞かれる声が、以下の2つです。 「分かってもらえなかった」 「たらい回しにされた」 「分かってもらえなかった」は、いわゆる「ご本人」がおっしゃいます。 「たらい回しにされた」とお感じになるのは、主にご家族です。 私が以前勤めていた、ひきこもり状態にある方のご家族の会で、会員(親)に調査を行ったところ、家族会にたどり着くまでに平均して5ヶ所以上の支援機関に相談に行ったものの、継続的な支援を受けることができていなかったことが分かりました… オープンダイアローグ/トラウマ/ひきこもり

  • トラウマは、ふつうにある。

    困っている人を助けるためにあるはずの病院やカウンセリング、福祉の相談に行き、逆に傷ついて帰ってくる人が大勢います。 多く聞かれる声が、以下の2つです。 「分かってもらえなかった」 「たらい回しにされた」 「分かってもらえなかった」は、いわゆる「ご本人」がおっしゃいます。 「たらい回しにされた」とお感じになるのは、主にご家族です。 私が以前勤めていた、ひきこもり状態にある方のご家族の会で、会員(親)に調査を行ったところ、家族会にたどり着くまでに平均して5ヶ所以上の支援機関に相談に行ったものの、継続的な支援を受けることができていなかったことが分かりました… オープンダイアローグ/トラウマ/ひきこもり

  • みんなつらくて、みんないい。

    「つらい」と言えることは、生きる上での最重要スキルです。 一人だけの考えや力ではどうにもならないことでも、他者の視点からの意見をもらったり、助けを借りたりすると、簡単にブレイクスルー(解決)することがあります。 問題と思っていたことが問題ですらなかった、ということさえあります。 他者に相談してパッと視界が開けたときの感じは、ホッとしたような、信じられないような、独特なものです。それまでいたのとは別の世界に来たかのよう。 「つらい」を言える空気 日本人は人の助けを借りることを遠慮するので有名な民族です。 「つらい」「助けて」と言うスキル=「援助希求能力」が低いと言われます。 「つらい」を人に言えるには、何が必要でしょうか。 まず、自分が「つらい」ということに気がついている必要があります。 さらに、「つらい」と言っても大丈夫そうな空気が必要です。 その空気を作るには、どうしたらいいのでしょうか。 その場の空気に対して影響力の大きい人が、率先して「つらい」ことをオープンにし、人に助けを求めてもよいということを示しておけばよいと、私は思います。 ここでやっかいなのは、「その場の空気に対して影響

  • みんなつらくて、みんないい。

    「つらい」と言えることは、生きる上での最重要スキルです。 一人だけの考えや力ではどうにもならないことでも、他者の視点からの意見をもらったり、助けを借りたりすると、簡単にブレイクスルー(解決)することがあります。 問題と思っていたことが問題ですらなかった、ということさえあります。 他者に相談してパッと視界が開けたときの感じは、ホッとしたような、信じられないような、独特なものです。それまでいたのとは別の世界に来たかのよう。 「つらい」を言える空気 日本人は人の助けを借りることを遠慮するので有名な民族です。 「つらい」「助けて」と言うスキル=「援助希求能力」が低いと言われます。 「つらい」を人に言えるには、何が必要でしょうか。 まず、自分

  • 虐待をなくすためにできること

    「BEAMS」という医療関係者向け児童虐待対応プログラムの、いちばん基礎の研修(Stage1)を受けてきたことについて。トラウマインフォームド・アプローチ/心理的虐待/オープンダイアローグ/対話

  • 虐待をなくすためにできること

    「BEAMS」という医療関係者向け児童虐待対応プログラムの、いちばん基礎の研修(Stage1)を受けてきたことについて。トラウマインフォームド・アプローチ/心理的虐待/オープンダイアローグ/対話

  • アトピー、ダイアローグ、やさしさ

    10月13日に「家族のためのアトピーお茶会」を開きました。6月以来、2回めの開催です。 私の妻はアトピー当事者で、昨年の秋から「アトピーお茶会」をやっています。これは、その「家族版」です。 家族のためのアトピーお茶会「atoposかぞく」 「家族のための」だったんですけど、この日は当事者3名と家族2名でのお茶会になりました。 この会は、ナラティブ(自分を物語ることでの回復)というか、ピアサポート(似たような体験をした者どうしによる支え合い)というか、そういう会を目指しています。アトピー/オープンダイアローグ/ピアサポート/家族/合理的配慮/優しさ/お茶会

  • アトピー、ダイアローグ、やさしさ

    10月13日に「家族のためのアトピーお茶会」を開きました。6月以来、2回めの開催です。 私の妻はアトピー当事者で、昨年の秋から「アトピーお茶会」をやっています。これは、その「家族版」です。 家族のためのアトピーお茶会「atoposかぞく」 「家族のための」だったんですけど、この日は当事者3名と家族2名でのお茶会になりました。 この会は、ナラティブ(自分を物語ることでの回復)というか、ピアサポート(似たような体験をした者どうしによる支え合い)というか、そういう会を目指しています。アトピー/オープンダイアローグ/ピアサポート/家族/合理的配慮/優しさ/お茶会

  • ここしばらくの奇跡を数える②

    私の中で「する」から「いる」へのパラダイムシフトが起きています。 「する」は、私にとって「しなければならない」という意味ですらありました。 達成しなければならない。アクションしなければならない。 貢献しなければならない。救わなければならない。 端的に言うと、私は「自分は『いる』だけでは価値がない」というスキーマ(不適応的な信念)にもとづいて生きてきました… スキーマ/する/いる/オープンダイアローグ/アンティシペーション・ダイアローグ/未来語り/AD

  • ここしばらくの奇跡を数える②

    私の中で「する」から「いる」へのパラダイムシフトが起きています。 「する」は、私にとって「しなければならない」という意味ですらありました。 達成しなければならない。アクションしなければならない。 貢献しなければならない。救わなければならない。 端的に言うと、私は「自分は『いる』だけでは価値がない」というスキーマ(不適応的な信念)にもとづいて生きてきました… スキーマ/する/いる/オープンダイアローグ/アンティシペーション・ダイアローグ/未来語り/AD

  • ここしばらくの奇跡を数える①

    今回の記事も、生きづらさを抱えながら懸命に生きているどこかの誰かの、何かの役に立てばいいなと思いながら書いています。 まず、この半月くらいの間に起きたことを羅列し、その後で、私が得た気付きや学びについて詳しく書いてみたいと思います。 長いので、お茶など飲みながらリラックスして読んでほしいです♪~(´ε` ) … オープンダイアローグ/アンティシペーション・ダイアローグ/未来語り/AD/早期ダイアローグ/トラウマ・ケア/赤ずきん/べてる

  • ここしばらくの奇跡を数える①

    今回の記事も、生きづらさを抱えながら懸命に生きているどこかの誰かの、何かの役に立てばいいなと思いながら書いています。 まず、この半月くらいの間に起きたことを羅列し、その後で、私が得た気付きや学びについて詳しく書いてみたいと思います。 長いので、お茶など飲みながらリラックスして読んでほしいです♪~(´ε` ) … オープンダイアローグ/アンティシペーション・ダイアローグ/未来語り/AD/早期ダイアローグ/トラウマ・ケア/赤ずきん/べてる

  • 相談員の私自身がオープンダイアローグを利用した話

    「相談室おうち」の相談員自身がオープンダイアローグを利用しに行った体験談です。精神科の病院や訪問看護以外にも、「相談室おうち」のようにオープンダイアローグを実施しているところがあります。診察や相談センターの枠内で「じゅうぶんに話せない」とジレンマを感じるときは、医療機関の外に対話的な支援者を求めてみるのも一つの手です。話せる人がいる、という「だいじょうぶ感」が回復を加速してくれるでしょう。

  • 相談員の私自身がオープンダイアローグを利用した話

    「相談室おうち」の相談員自身がオープンダイアローグを利用しに行った体験談です。精神科の病院や訪問看護以外にも、「相談室おうち」のようにオープンダイアローグを実施しているところがあります。診察や相談センターの枠内で「じゅうぶんに話せない」とジレンマを感じるときは、医療機関の外に対話的な支援者を求めてみるのも一つの手です。話せる人がいる、という「だいじょうぶ感」が回復を加速してくれるでしょう。

  • 13年ぶりにマンガを描いた

    昨年(2018年)のある時期から、「もういちどマンガを描いてみたい」という思いがちょっとずつ湧いてきていました。 私は小学生のころからマンガを描いていて、大学時代には漫画研究会に所属していました。 初めて投稿したのは中学2年の春、週刊少年ジャンプの「ホップステップ賞」でした。書くまでもありませんが、ボツでした。 二度目の投稿は21歳のとき。大学卒業までに一度、と思い、愛読していた『月刊アフタヌーン』の四季賞に投稿しました…

  • 13年ぶりにマンガを描いた

    昨年(2018年)のある時期から、「もういちどマンガを描いてみたい」という思いがちょっとずつ湧いてきていました。 私は小学生のころからマンガを描いていて、大学時代には漫画研究会に所属していました。 初めて投稿したのは中学2年の春、週刊少年ジャンプの「ホップステップ賞」でした。書くまでもありませんが、ボツでした。 二度目の投稿は21歳のとき。大学卒業までに一度、と思い、愛読していた『月刊アフタヌーン』の四季賞に投稿しました…

  • 「オープンダイアローグ」トレーニングコース受講レポート④

    2019年5月3日から受講開始した、ODNJP主催の年間研修「オープンダイアローグトレーニング基礎コース(第2期)」の受講レポートです。 本記事は同トレーニングの第1ブロック第2クール初日(通算4日目)についてのものです。第1ブロックはこの日から第2クール(2泊3日)に入りました。 他の日のレポートはこちら。 この日の内的対話(ハイライト) ◆「オープン」でいられるかもしれない、と感じながら 濃密をさらに煮詰めたような第1クールの終了からわずか中4日、私たちは再び上京しました。「さっきまで居たような感じのする懐かしい会場」に向かって歩きながら、私は自分がやや緊張しているのを感じました。「うまくやれるかな」「適応できるかな」。そんなことを考えている自分がいました。いつものことではあります。 このとき、私の脳内で、「すべての人を好きになる必要はない』ということが腑に落ちる、という現象が突然起きました。京急蒲田駅前のアーケードを歩いているときだったと思います。私は「ああそうか!」と思いました。 もちろん、そのことは「知識」としては知っていました。よく言われることでもあります。しかし、私にはそ

  • 「オープンダイアローグ」トレーニングコース受講レポート④

    2019年5月3日から受講開始した、ODNJP主催の年間研修「オープンダイアローグトレーニング基礎コース(第2期)」の受講レポートです。 本記事は同トレーニングの第1ブロック第2クール初日(通算4日目)についてのものです。第1ブロックはこの日から第2クール(2泊3日)に入りました。 他の日のレポートはこちら。 この日の内的対話(ハイライト) ◆「オープン」でいられるかもしれない、と感じながら 濃密をさらに煮詰めたような第1クールの終了からわずか中4日、私たちは再び上京しました。「さっきまで居たような感じのする懐かしい会場」に向かって歩きながら、私は自分がやや緊張しているのを感じました。「うまくやれるかな」「適応できるかな」。そんなこ

  • 「オープンダイアローグ」トレーニングコース受講レポート③

    2019年5月3日から受講開始した、ODNJP主催の年間研修「オープンダイアローグトレーニング基礎コース(第2期)」の受講レポートです。 本記事は同トレーニングの第1ブロック第1クール3日目についてのものです。第1ブロックの第1クール(2泊3日)はこの日が最終日になります。 他の日のレポートはこちら。 この日の内的対話(ハイライト) ◆対話的な空間を作るには この日は5人のグループでダイアローグをするワークがありました。お題は「どうしたら対話的な空間を作ることができるか」だったと思います(実はこのときのお題を精確に記憶しておりません。対話はどんどん予想外の方向へ行くものなので、当初のテーマの存在感が薄らぐこともあるように感じます)。 私にとって「対話的な空間」とは「安心感を持てる空間」ということもできます。この感覚を多くの参加者が(異なる表現ではあれ)共有していたようでした。 このとき(というか、いつも)私が引っかかったのは以下のようなことでした。 ・どのような場に安心感を持てるか/危険性を感じるかは人それぞれであるということ。 ・そして(それなのに)、場をどれだけ安心にするかの設定は

  • 「オープンダイアローグ」トレーニングコース受講レポート③

    2019年5月3日から受講開始した、ODNJP主催の年間研修「オープンダイアローグトレーニング基礎コース(第2期)」の受講レポートです。 本記事は同トレーニングの第1ブロック第1クール3日目についてのものです。第1ブロックの第1クール(2泊3日)はこの日が最終日になります。 他の日のレポートはこちら。 この日の内的対話(ハイライト) ◆対話的な空間を作るには この日は5人のグループでダイアローグをするワークがありました。お題は「どうしたら対話的な空間を作ることができるか」だったと思います(実はこのときのお題を精確に記憶しておりません。対話はどんどん予想外の方向へ行くものなので、当初のテーマの存在感が薄らぐこともあるように感じます)。

  • 「オープンダイアローグ」トレーニングコース受講レポート②

    2019年5月3日から受講開始したODNJP主催の年間研修「オープンダイアローグトレーニング基礎コース(第2期)」の受講レポートです。 本記事は同トレーニングの第1ブロック第1クール2日目についてのものです。 他の日のレポートはこちら。 この日の内的対話(ハイライト) ◆「怒り」が「悲しみ」に 初日のレポートでも書きましたが、私はこの日も、会場に集った多くの医療従事者を前に自分の「内的対話」が荒ぶっていくのを感じていました。言い換えると「怒り」が湧いてきたのです。 これは過去に感じた怒りの再燃です。目の前の人たちが原因や対象ではありません。 また、怒りは2次的な感情であり、おおもと(1次感情)は「悲しみ」です。「悲しみ」は「願い」が叶わなかったことから生じます。 ですから、「怒り」への対処は「1次感情の方をちゃんと感じること」になります。これは「あのとき願いが叶わなかったという事実を直視し、そのことを悲しむ」ということです。 私の「あのとき叶わなかった願い」とは、「社会的入院の解消について頑張っていたとき、一緒に戦ってくれる仲間が(もっと)ほしかった」ということです。 より精確に言うと

  • 「オープンダイアローグ」トレーニングコース受講レポート②

    2019年5月3日から受講開始したODNJP主催の年間研修「オープンダイアローグトレーニング基礎コース(第2期)」の受講レポートです。 本記事は同トレーニングの第1ブロック第1クール2日目についてのものです。 他の日のレポートはこちら。 この日の内的対話(ハイライト) ◆「怒り」が「悲しみ」に 初日のレポートでも書きましたが、私はこの日も、会場に集った多くの医療従事者を前に自分の「内的対話」が荒ぶっていくのを感じていました。言い換えると「怒り」が湧いてきたのです。 これは過去に感じた怒りの再燃です。目の前の人たちが原因や対象ではありません。 また、怒りは2次的な感情であり、おおもと(1次感情)は「悲しみ」です。「悲しみ」は「願い」が

  • オープンダイアローグ トレーニング基礎コースが始まった

    ODNJPオープンダイアローグトレーニング基礎コース2019の受講レポートです。「相談室おうち」パートナーである妻、そして全国の精神科病院や訪問看護ステーション等のスタッフさんたちと一緒に受講しています。私がオープンダイアローグに惹かれる理由を、故郷や生い立ちとの関係からも書いてみました。

  • オープンダイアローグ トレーニング基礎コースが始まった

    ODNJPオープンダイアローグトレーニング基礎コース2019の受講レポートです。「相談室おうち」パートナーである妻、そして全国の精神科病院や訪問看護ステーション等のスタッフさんたちと一緒に受講しています。私がオープンダイアローグに惹かれる理由を、故郷や生い立ちとの関係からも書いてみました。

  • 妻の「アトピーお茶会」に「家族」として参加した

    先週と今週の日曜、妻が念願の「アトピーお茶会」を本格的に開きました。 妻は生まれた直後からのアトピー当事者です。重度の喘息も合わさって、何度も生死の境をさまよったそうです。小さな子どものころから「死んだほうが楽かな」とか「次、息吸えるかな」とか思いながら生きていたとのことです。 (関連ページ:アトピー当事者のあなたへ) 中学時代にはアトピーによる容姿の変化からイジメに遭いました。また、瀕死で学校に出席できないことも多かったにもかかわらず、学校側が妻の学習の遅れを補うような措置を講じることもなかったとのことです。 そんな妻も、10代の終わり頃いちど寛解します。顕著なアトピー症状はなくなり、大学に行き、精神科ソーシャルワーカーになって就職し、私と出会って結婚します。 寛解後に出会ったため、私も「妻がアトピー」ということを知ってはいましたが、それが何を意味するのかは理解していませんでした。妻も多くを語りませんでした。 ところが昨年になり、妻のアトピー症状が再発します。手足や背中の広い範囲に湿疹のようなものができ、かゆいかゆいと訴えます。私はこのとき初めて「アトピー」というものを目の当たりにし

  • 妻の「アトピーお茶会」に「家族」として参加した

    先週と今週の日曜、妻が念願の「アトピーお茶会」を本格的に開きました。 妻は生まれた直後からのアトピー当事者です。重度の喘息も合わさって、何度も生死の境をさまよったそうです。小さな子どものころから「死んだほうが楽かな」とか「次、息吸えるかな」とか思いながら生きていたとのことです。 (関連ページ:アトピー当事者のあなたへ) 中学時代にはアトピーによる容姿の変化からイジメに遭いました。また、瀕死で学校に出席できないことも多かったにもかかわらず、学校側が妻の学習の遅れを補うような措置を講じることもなかったとのことです。 そんな妻も、10代の終わり頃いちど寛解します。顕著なアトピー症状はなくなり、大学に行き、精神科ソーシャルワーカーになって就

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、ふゆひこさんをフォローしませんか?

ハンドル名
ふゆひこさん
ブログタイトル
オープンダイアローグ、あります。―精神保健福祉士がオープンダイアローグと回復を(アツく)語るブログ
フォロー
オープンダイアローグ、あります。―精神保健福祉士がオープンダイアローグと回復を(アツく)語るブログ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用