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2020/05/16

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  • 【おまけ】「ヴァージナルの前に座る女」には原作がある?フェルメールが参考にした画家とは ~ロンドン・ナショナル・ギャラリー~

    ■インスピレーションを与えたと考えられる作品が存在 今回ロンドン・ナショナル・ギャラリー展で来日するフェルメールの「ヴァージナルの前に座る女」ですが、この絵には構図などを参考にした、ベースとなる作品があることが知られています。それがヘラルト・ドウ作の「クラヴィコードを弾く婦人」です。 ヘラルト・ドウ クラヴィコードを弾く婦人 (1665)/ ダリッジ美術館 絵の醸し出す雰囲気は異なるものの、鍵盤楽器を弾いている女性が視線をこちらに向けている点や、弦楽器が描かれている点、手前に天井から下がる布が描かれている点など、確かにフェルメールの作品と似ています。 ヨハネス・フェルメール ヴァージナルの前に…

  • フェルメール「ヴァージナルの前に座る女」に秘められた意味 ~ロンドン・ナショナル・ギャラリー~

    ヴァージナルの前に座る女(1672)/ ロンドン・ナショナル・ギャラリー ■2種類の楽器が持つ意味 この絵には2種類の楽器が描かれています。ひとつは作品名にも入っているピアノのような鍵盤楽器、ヴァージナル。もうひとつは左下に描かれているチェロのような弦楽器、ヴィオラ・ダ・ガンバです。実はこれらの楽器には男女の「愛」や「恋愛」というテーマが込められています。楽器は愛の女神であるヴィーナスのこどもたちのアイテムであり、古来より男女関係を表す小道具として様々な絵画に登場しています。 ■真珠のアクセサリー フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」でも描かれている真珠。本作ではネックレスとして描かれて…

  • 初来日「ヴァージナルの前に座る女」~ロンドン・ナショナル・ギャラリー~

    ■フェルメールの最晩年作品 謎の多いフェルメールが最晩年に描いたと言われている作品が「ロンドンナショナルギャラリー展」で初来日します。実はこの作品、フェメールが描いた作品ではあるものの「名画」であるかは議論の余地があるようです。ただし、知れば知るほどストーリーがある奥深い作品です。全3回で掘り下げていきたいと思います。 ヴァージナルの前に座る女(1672)/ ロンドン・ナショナル・ギャラリー ■絵が小さいのには理由がある フェルメールが描く絵は、小さい作品がほとんどです。理由は、絵を購入する顧客層の変化にあります。時代はオランダ全盛期、「市民国家」が誕生し、市民が主役の時代が訪れます。顧客は貴…

  • 「ひまわり」は ”ほぼ単色だけ” で描かれた傑作

    ■黄色を基調に描かれている ロンドンナショナルギャラリー展で来日する「ひまわり」は、全11作品描かれたひまわりシリーズの中でも最高傑作と言われています。その理由は、とても完成度の高い"単色で描かれた絵"だからです。花と背景が同一系統色であるにもかかわらず、メインとなる花の存在感が損なわれていません。それどころか黄色の美しい調和が際立っています。これまで多くの画家が同様の挑戦をしていますが、ゴッホの境地に達した画家は一人もいないと言われているほどです。 ひまわり(1888)/ ロンドン・ナショナル・ギャラリー ゴッホは、アルルで「ひまわり」を制作する以前から黄色い背景に黄色い果物を描いた作品を手…

  • ゴッホが描いた「ひまわり」だからこその魅力

    ■ゴッホの絵画は「手紙」が重要 ゴッホの「ひまわり」が何故ここまで我々を魅了するのか、その理由のひとつはゴッホの4歳年下の弟テオとの「手紙」にあります。 テオドルス・ファン・ゴッホ(1857~1891) テオは経済的にも精神的にもゴッホの大きな支えとなっていたのですが、この二人の間で交わされていた「手紙」が数多く残されています。手紙には、ゴッホが何を考え、どのような思いを込めて絵の制作に取り組んでいたかなどが詳細に記されています。例えば、今回のテーマである「ひまわり」を描いた時期にはこのような手紙をテオ宛に書いています。 「黄金を溶かすには十分な加熱が必要だ。この花の色調は、誰でも出せるという…

  • ゴッホ「ひまわり」~全11作品も描かれたワケ~

    ■ひまわりは色彩表現の研究題材として描かれた 「ひまわり」が複数枚存在することは有名な話です。 実は、全11作品描かれました。パリ時代に4作品、アルル時代に7作品。 いわゆる“ゴッホのひまわり”は、アルル時代の7作品を指すことが多く、全て同じ構図で描かれています。そして今回初来日するひまわりは、アルル時代に描いた4作目の「ひまわり」です。 全7作品がこちら。 左から1作目(個人蔵)、2作目(日本にて焼失)、3作目(ミュンヘン) 左から4作目(ロンドン)、5作目(東京)、6作目(フィラデルフィア) 7作目(アムステルダム) どれも甲乙つけがたい魅力があります。 同じ構図の「ひまわり」を7作も制作…

  • 「ひまわり」は、ゴッホの純粋な希望の欠片

    ■初来日するロンドンの「ひまわり」 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展でゴッホの「ひまわり」が初来日します。 ひまわり(1888)/ ロンドン・ナショナル・ギャラリー 「花」をモチーフにした絵画の中ではもっとも有名な作品です。ただ、この作品を見てこんな風に思ったことがあります。 ゴッホの「ひまわり」、何がそんなにすごいの? その答えはこの絵のストーリーや背景にあります。それらを4つの記事に分けて詳しく説明します。 ■ヴィンセント・ファン・ゴッホ ヴィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890) ゴッホは、今から167年前(2020年現在)の1853年に生まれた、オランダのポスト印象派を代表す…

  • 名画研究はじめます

    はじめまして。 突然ですが、 日本の展覧会の観客動員数は世界トップレベルだということをご存じですか。 世界展覧会観客動員数ランキングでは常に上位に位置し、 この結果だけを見ると、日本人は美術に関心が高いんだなぁと感心します。 しかし、世界の美術館別の年間来場数ランキングでは、 国立新美術館の20位(2019年)が国内の美術館では最上位。 あれ?展覧会の動員数では上位なのにどうして?と思いますよね。 つまり日本人の多くは、「フェルメール展」や「ムンク展」など、 期間限定の展覧会にはイベント感覚で足を運びますが、 普段から美術館に行くという人は決して多くないことが分かります。 (かく言う僕自身もそ…

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