ハイパーな精神科救急病院での後期研修を経て、精神科指定医および精神科専門医を取得。優秀な精神科医を目指して日々鍛錬。臨床現場で学んだ知識のアウトプットや、精神科に関するお役立ち情報の発信などを行うブログ。
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精神科医療で使われる略語まとめ精神科で働き始めた頃、見たことのない&聞いたことのない略語だらけで、カルテ記事を読んでも、また、カンファレンスに参加しても一体何のことを言っているのかがまるでわからなかった、そんな経験をしたことのある人
【精神科医が説明】カルバマゼピンの作用機序、血中濃度測定の時期、注意点などについて
カルバマゼピン精神科において、双極性感情障害やてんかん、認知症などにおいて使用することの多いカルバマゼピン。このカルバマゼピンをうまく使いこなすために、簡単にポイントをまとめていきましょう。私自身、カルバマゼピンは副作用が少ない点や、他の薬
抗認知症薬の作用機序アセチルコリンエステラーゼ阻害薬ドネペジルの作用機序・長時間作用型の選択的アセチルコリンエステラーゼ阻害薬・アセチルコリンエステラーゼのみ阻害し、ブチリルコリンエステラーゼは阻害しない・ドネペジルは末梢のアセチルコリンエ
ミオクローヌスとはミオクローヌスとは不随意運動のひとつで、突然の短時間の筋収縮によって身体がビクッと動くというものです。ミオクローヌスは健常人にも起こることは珍しくありません。例えば皆さんも経験があると思いますが、眠たくなると手や足などの身
【論文】成人のPTSDに対する心理療法:ネットワークメタ解析
PTSDに対する心理療法は何が有効なのか?論文:Psychol Med.2020 Mar;50(4):542-555内容背景:心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、トラウマにさらされた人々のかなりの少数が罹患する、慢性的で身体的障害の可能性
【認知機能検査】HDS-R、MMSEの違いや特徴、使い分けについて
HDS-RとMMSEって何が違うの?HDS-RとMMSEともに認知機能を簡易的に評価するスケールではありますが、内容が若干異なります。ただ、これらの検査にそれぞれどのような特徴があるのか、また、どう使い分けるのか、評価する際に何に注意すれば
【まとめ】抗精神病薬でのコリン離脱(コリンリバウンド)【減量スピードに注意!】
抗精神病薬でのコリン離脱アセチルコリンとはアセチルコリンとは、コリンと酢酸のエステル化合物であり、神経伝達物質のひとつである。末梢神経の神経筋接合部、交感神経および副交感神経終末などにおいて作用する。アセチルコリンの合成→代謝→分解アセチル
精神科医の仕事内容「精神科医ってどんな仕事なの?」「精神科医って患者の話を聞くのがメインなの?」「精神科医って話してる相手の考えてることがわかるの?」こんな質問をされることがよくある。外科や内科などはテレビドラマ等でも取り上げられることが多
アルツハイマー型認知症(AD)の原因遺伝子と環境要因アルツハイマー型認知症にはいくつか分類がある。例えば65歳以前に発症する早発性アルツハイマー型認知症、65歳以降に発症する遅発性アルツハイマー型認知症である。その他にも、家族歴のない孤発性
【論文】レビー小体型認知症(DLB)に対する薬物療法の有効性と忍容性
レビー小体型認知症(DLB)の薬物療法DLBの薬物療法に関するシステマティックレビューおよびネットワークメタアナリシスを紹介!論文:Am J Psychiatry.2015 Aug 1;172(8):731-42.イントロダクション:レビー
てんかんに関連した精神病症状てんかんに伴う精神病症状の大半は、以下の2つである。①発作後精神病②発作間欠期精神病発作後精神病側頭葉てんかんなどの部分てんかんに多く、二次性全般化発作や複雑部分発作の後に出現する急性精神病状態。躁状態やいらだち
PMSやPMDDにおけるSSRIの投与方法論文:J Psychopharmacol.2022 Jun 10背景:選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の間欠的(黄体期)投与は、月経前不快気分障害(PMDD)や月経前症候群(PMS)に対
月経とセロトニンの関連セロトニンと月経周期には関連があると推測されている。JovanovicらによるPET研究では、卵胞期より黄体期でのセロトニン受容体の感受性に差があることが明らかになった。この研究にて明らかになったこととして、以下のよう
【論文】せん妄予防のためのラメルテオン(ロゼレム)とスボレキサント(ベルソムラ)の有効性
せん妄に有効な睡眠薬についてせん妄予防やせん妄治療にラメルテオン(ロゼレム)やスボレキサント(ベルソムラ)などの有効性が謳われるようになっている。精神科医なら誰しもその効果を実感はしているだろうし、今更議論するべきところではないかもしれない
SSRI抵抗性の強迫性障害に対するクエチアピンまたはアリピプラゾールでの増強療法
強迫性障害の増強療法についての論文SSRIにクエチアピンまたはアリピプラゾールの上乗せは有効か?・論文:Can J Physiol Pharmacol.2020 Apr;98(4):236-242. doi: 10.1139/cjpp-20
【モーズレイ及び国内ガイドライン】双極性感情障害への薬物療法
双極性感情障害のガイドライン比較国内の双極性感情障害ガイドラインおよびモーズレイの処方ガイドラインの比較検討を行う。なお、モーズレイの処方ガイドラインにおいては、NICEガイドラインやBAPガイドライン、個々の引用文献なども参考に治療戦略が
【認知症/BPSD】徘徊,暴力,帰宅願望などに対する様々な工夫
認知症のBPSDにどう対応するか?BPSD- 徘徊安全に徘徊できる工夫を家のドアを開けられないようにするなど、物理的な拘束を行わない限り自宅環境で完全に徘徊を防ぐのは難しいだろう。そのため、例え徘徊をしたとしても安全に自宅に戻れるような工夫
【論文】初回SSRI治療に奏効しない場合の抗うつ薬の切り替え(STAR*D研究)
2剤目の抗うつ薬の効果は?うつ病の初回治療としてSSRIを選択しても、その反応性はせいぜい1/3程度である。初回の選択薬で寛解に至らなかった場合、その後の第二選択薬の治療反応性や寛解率がどの程度なのか、という臨床疑問に答えてくれる論文を紹介
【論文】PTSD患者に対するSSRIの効果と治療反応予測因子
PTSDに対するSSRIの治療効果予測因子はあるのか?パロキセチンとセルトラリンは心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療薬としてFDAに承認されている唯一の薬剤である。両薬剤ともプラセボより良好な転帰が得られることは明らかになっているもの
【論文】治療抵抗性うつ病における抗うつ薬の増強に対する反応の性差
抗うつ薬の増強療法に性差ってあるの?女性は男性の約2倍の確率で大うつ病性障害に罹患している。しかし、治療抵抗性うつ病の女性と男性が同様の増強療法で治療された場合の臨床転帰を比較した研究はこれまでほとんどなかった。そんな臨床疑問に答えてくれる
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