カラオケで新しい歌覚えます!残響散歌 朝が来る 一途頑張ります!
脱出したい。私はもう20年も無人島にいる。 なかなか、決断出来ない。 無人島生活にはもう限界。 仲間は息絶え、一人このまま、死んでいくのか。 脱出しよう。イカダをつくり、とにかく出よう。 旅だちの時だ。海にでよう、きっと危険ばかりだろうが。 何もしないよりましだ。そう思った。使えそうな材料は海のそこに沈んだ。 もうこれで最後だ。最後のチャンスだ。 嵐にあい、突風に吹かれ、ずぶぬれになり、幾度もなく、諦めかけた。 イカダはぼろぼろになりながらも海を渡った。 私を勇気付けてくれた。奮い立たせ、希望を失わなかったのはすぐにでもこわれそうな、イカダだった。
スーパーポジティブな男。一見勇気ある男に見える。 全能感満載。何をやっても上手く行くという根拠のない自信。そんな人生を送ってきた。 感覚だけで行動する。とりあえずやってみようと行動する。 頑固で、とにかく頑固で、でも前向き。 へこたれない。ギャンブルというか、いちかばちかというか、そんな男は周りに害を及ぼす。 「私は間違ってない。」男は言う。 「あなたは間違っている。」女は言う。 「人の話を聴かないから肝心な所でヘマするのよ。」 男は行動が全てと思っていた。 素早く動く事こそがベストの選択で正解だと。 でも、結果はいつも失敗。間違った原因の究明もせず、同じルートをたどる。頑固な頭は自分の間違い…
誰に対しても笑っている。とことん笑顔。 人の顔色ばかり、伺って生きてきた。 建前だけで生きてきた。人からの評価を気にし、自分には自信がなく、勢いでなんとかしてきた。 仕事は好調だった。何をしててもよく売れた。 自分は天才だと思っていた。でも本当の自信ではなかった。「仕事がつまらない。」彼はつぶやいた。 それでいいと思うよ。自分の好きな様にやったら。 自由に生きなよ。無責任な男だ。言うだけ言って責任を取らないのだから。 勝手続ければいいと思っている。そんな父には軽蔑の目で見ている。 会社をクビになった。口ばかりの父の態度が周りには不誠実に見えたのだろう。 嫁はあきれ、息子もあきれていた。 嫁は家…
マー坊はいつもニコニコ。 朝起きてニコニコ。朝ごはん食べてニコニコ。 お昼寝から起きてもニコニコ。 マー坊はたまに泣く、お腹がすいてたまに泣く。 おねしょしちゃってたまに泣く。 じーじがマー坊あやす時、ばーばがマー坊あやす時。 おうちは悲しみでいっぱい。 マー坊はいつもニコニコ。 じーじにも、ばーばにもとうちゃんにも、かあちゃんにも、ねーちゃんにもいつもニコニコ。 じーじは抱っこしてくれる。ばーばは抱っこしてくれる。 ニコニコしてるから抱っこしてくれる。 ニコニコしてるから大好きでいてくれる。 マー坊はもう泣かない。いつもニコニコ。 ニコニコしてるとみんなニコニコ。 おうちは喜びでいっぱい。 …
人の中で一番、幸せな感情、それは喜び。 会いたい人に会えない悲しみは深い。 憎むよりも悲しみに暮れている方が良い。 相手ではなく、自分で消化する事程、思いやりがある。 父は言った。「少し旅をしてくる。沢山、土産を買ってくる。」と。 そんな言葉を残して、父は去った。 母と子供達を残して。会いたかった。死ぬ程、寂しかった。幼き日の私の心は悲しみでいっぱいだった。 妹は笑っていた。幼心に分かっていたが、多分、父は長い間、帰るつもりはないのだろうと。 心配させない為の父の言葉が嬉しかった。 10年待った。父が帰ってきた。どんなにも長く、辛く、悲しくいたであろうかと。 妹は当時、分かっていなかった。帰ら…
未来は明るい。自分の未来は明るい。 青年の手元にある王冠は幸せを運ぶ。 嫁が欲しいと青年は言った。 この先、自分の将来が寂しく、悲しいものなのが嫌だった。 楽しさなく、そのまま死んでいくのが嫌だった。 自分の明るい未来を望み、そこに希望を見つけ、楽しみを見ていた。 王冠をかぶった青年は未来を見た。 そこには喜び、元気、活力のある青年がいた。 「自分の未来に希望があるなら、私はとことん努力する。 自分に誇りを持ち、自分を励まし、前に進む。」 青年は努力した。娘にアプローチした。何度かデートした。 貧しい老父が彼に言った。「その王冠を譲って下さい。」 優しい彼は王冠を譲った。老父は感謝した。 青年…
何も語らないパンケーキ。 何も伝えないパンケーキ。 「今日はパンケーキだ。」かずちゃんは言った。 「今日はパンケーキだ。」よっちゃんは言った。 かずちゃんは弟思い。よっちゃんは姉の真似をする。 二人は仲良し、食べるのも一緒、遊ぶのも一緒。 「仲良く食べてね。」おかーちゃんは言った。 パンケーキは待っている。食べられるのをじっと、じーと待っている。 「半分こしてたべようね。」かずちゃんは言った。 「半分こしてたべようね。」よっちゃんは言った。 「かずちゃんは優しいね。」おかーちゃんは言った。 「かずちゃんは優しいね。」よっちゃんは言った。 パンケーキは待っている。食べられるのを。 パンケーキは知…
赤鶏は言った。「私たちの誰が一番人を幸せにできるのかね」 「・・・」黒鶏は沈黙。 「僕ではないかな」黃鶏は言う。 皆、それぞれ性格は違う。長所も短所も何もかも違う。 「私はいつも元気だから産み落とす玉子もきっと人を元気にする玉子さ」赤鶏は言う。 本当に元気だ。陽気だ。いつも笑い、楽しく生きている。朝一番に玉子を産み、朝一番に出荷される。 何をしてても前向き、おおらか、ポジティブの塊だ。 「僕は無理だな。きっと不幸せを呼ぶ」黃鶏は言った。 ネガティブ!!とことん後ろ向き、イライラさせる。 すぐ泣く。あぁ、嫌だと周りは落胆する。 もの静かでもの思いにふける。そんな奴だ。 「くだらねぇー、誰のでも人…
議論になった。「この玉子どうやってたべようか?」 玉子は最後の一つだけ。 私はハムエッグ。息子はゆで卵。 私は子供じみている。8歳の息子と張り合い、意地をはり、朝の忙しい時間なのに、そんな事で揉めている。 馬鹿馬鹿しい。 「父さんはいつも譲らないよね。」嫌だ! 私はハムエッグを食べたいんだ!食べないと元気が出ない。 私は仕事だ。金を稼がねばならない。誰に似たんだか息子はワガママだ。「大っ嫌いだ!!」息子は言った。 「世の中に子供に譲らない父親がいるのかね。」 叱られた。8歳の息子がプンプンしていた。可愛い!! どうでもよくなった。 ゆで卵にした。マヨネーズをつけて食べるのが彼の好みだ。 反省だ…
幸せは人によって異なる。価値感は人それぞれ違い、考え方も違う。 幸せの玉子なるものはただの考え方。存在するだけで幸せ。 玉子であるだけで幸せを感じる心。それを好まないのも然り。 何通りもの選択肢がある人生で、それをどのように考え、消化し、行動し、前に進むかで違ってくる。 焼いてみたり、ゆでてみたり、生で食べたり。 人生どの方向に進むか、そこにどれだけの工夫があり、何を付け加え、誰に食べさせ、はたまた食べないか。 立ち止まるなら、それは選ばず、人に選ばれ、失い、選ばなかった事への後悔と自分への憤りしか残らない。 何もない道には何も得るものがなく、落ちているものを拾い、それを吟味し、得た喜びを確か…
とん吉は言った。「ブヒッ!」お腹がすいたようだ。 人の言葉に例えると「腹減った。飯を食わせろ!!」だ。 私(とん吉)は楽しく生きるのがモットーだ。 踊るのも好きだし、話すのも好きだし、笑うのも好きだ。 とにかく、楽しく生きていたい。 誰に対してもフレンドリーだ。 特にとん平とは仲がいい。何をしてても気が合うし、意見も合う。 喧嘩などしたことないし、する気もない。平和を好む。 疲れたくない。喧嘩して、疲れるなんて生き方したくない。だから、皆と合わせる。そうすることで楽しく暮らせる。 とん次とは気が合わない。性格は真逆だ。 食の好みも女のタイプも。私は平和主義だがあいつはなんでも否定的に捉える。く…
私は一度だけ妖精を見たことがある。 でも皆が思うようなティンカーベルではない。 そんなかわいい存在ではない。 とにかく陽気だ。笑い、踊り、そしてめげない。 私はどん底にいた。心傷つき、借金をし、嫁に逃げられ病気になった。親しい友人もいなく、両親も他界し、兄弟もいない。本当に一人だ。家賃も払えず、追い出され、新人ホームレスには権力もない。だから私はどん底だ。もともとはサラリーマンだった。大失敗だ。会社の金に手を付けた。色恋沙汰で女に現を抜かし、恋に溺れ、欲望の中にいた。 バレた。クビになった。女房にバレた。いなくなった。どん底だった。黒い塊がいつも私に囁いていた。 もっとやれ!その調子だ!お前な…
私の娘はチャーミングだ。特に笑ったときのエクボが素敵だ。よく笑う。とにかくよく笑う。だから幸せだ。 「帰ってきたよ」娘が飛びついて来る。 そしてプクッとエクボが見える。あのエクボがかわいい。 本当に好きだ。いつも笑顔でいて欲しい。だから笑わそうと頑張るのだ。喜びそうなオモチャを買い。本を読んで聴かせ、歌を唄い、いつも笑わせていたかった。 嫁と喧嘩した。娘は泣いた。必死に泣いた。悲しみにくれていた。笑顔が失くなった。エクボが消えた。嫁は我に返った。冷静になった。私は嫁と一緒に娘を笑わせる事にした。抱きしめた。嫁と娘を抱きしめた。泣き止んだ。私はただただ笑っていて欲しかった。「ごめんね」嫁にわびた…
早く飛びたい、飛び立ちたいでもなかなか飛べない。 いくつになっても自立できず。世間に怯え楽しさなんてあるものかといつもおもってきた。空を飛ぶものは好きだ。 あてもなく先に進みフラフラと漂いながら途中で目的地を変えてただふらふらとさまよう。 自分の人生のようだ目的地もなく、目の前の事にただ一生懸命、人生を彷徨い続ける飛行機。 飛び立ってもなかなか降りることはせず、また、飛んでみる。一旦は飛んだ喜びはあるものの、又、目的地を見失う。飛べない時はガソリンがないのだと妥協し現実に目を向けず飛べない事の言い訳にし、自分が臆病である事を認めず、どうでもいい事にこだわり又、落胆する。 人生は明るい、目的地が…
私は電灯、ただたっているだけ。 夜中が私の生きる世界だ。誰も気付いてないし、振り返らない。ただ唯一照らすのは悲しみにくれている人が通った時だ。人の心に灯火をつける事が私が唯一、意味のなす事。でも誰も気づかない。存在なんてしてない。誰もわかってくれない。何故に私がここにいてあなたがそこにいて、照らされているのか。でもそんな事はどうでもいい。 私は照らす事で、喜びを感じられる。悲しみにくれているあなたに精一杯照らす事で、私は満足。あなたは気付いてないだろうが少し元気になったあなたが見える。 だからこそ、私はここに存在し、周りからは意味のないものと思われているが照らしている時だけ自分を誇りに思う。残…
「ブログリーダー」を活用して、べーやんさんをフォローしませんか?