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  • コングロマリット解消は正しいのか。

    2020年になって日本政府から企業価値向上を目的としたコングロマリット解消とスピンオフの活用の方針が出ています。コングロマリットとは事業体の異なる事業を複数持っていることで例えば自動車向けの事業と家庭用品の事業が混在している会社をさしています。なぜコングロマリットの解消という企業戦略にまで口を出してきたかというと株式投資の観点から見るとコングロマリット企業は事業構造がわかりづらくその企業の本当の実力がわかりにくいため、投資機会を失っていると考えているからだと

  • ついに日本ペイントが買収されました

    先日ウッドラムグループによる日本ペイントの買収が発表されました。買収といっても39%のシェアを55%へ引き上げることが発表されたのですでにかなりの部分がウッドラムの意向に沿っていたのが完全にウッドラムの配下になったというのが実情化と思います。日本ペイントは僕が社会人になった当時からの付き合いですが、リーマンショック直後はつぶれるのではなどのうわさが流れるほど経営状態は悪化していました。そこから社内で不要なものを削るプロジェクトをやったり、積極的な買収

  • ついに始まる。昭和電工の生死をかけた戦い

    昭和電工は日立化成との統合プロセスに入りましたね。その中でキャッシュ不足が発生しているために事業売却が必須になってきています。この事業売却に日本の企業は耐えらえるのか、今後はこのポイントに注目してみていく必要があると思います。日本の企業はとても独特で入社30年40年戦士というのがざらにいて、中途で入ってきている人は一握りもいません。これは昭和電工および日立化成に言えることでどちらの社員も業界の雄に入社しており優秀な方々ばかりかと思われます。そ

  • BASFと出光のJV 解散へ

    出光の構造改革が進んでいますね。出光は上場しなければ自由なオペレーションが出来ていて面白い素材をたくさん作っていたのに上場後は他の企業と同じようにコングロマリット解消に動いていて株価を意識しているように見えますね。株主から見たらコングロマリットディスカウントが働くので株価にマイナスになるため、本業に集中してほしいと思うのでしょうが、この動きが進めば進むほど大企業におけるイノベーションってなくなるよなって思うんですね。加えてシーズ発信のイノベーションを生むには

  • ダイセルがポリプラスチックスを100%化

    このコロナの中でダイセルが動きましたね。正直これまでの買収が大きくなかっただけにまさかの1000億円越えの買収劇でした。キャッシュは確実に足りないはずなので銀行から融資を受けることになるのでしょうね。下記日経新聞のニュースから気になる点を見つけました。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61782710R20C20A7LKA000/今回の完全子会社化で、地域展開の制約が取り払われる。ポリプラスチックスが自

  • コモディティはガラパゴス化で何とか生き残っている

    日本におけるコモディティ製品はガラパゴス化していった結果、国内生産を続けていける体制になっています。例えば、酢酸エチルなどの溶剤は中国品が入ってきているにも関わらず日本のユーザーのタンクが小さいという欠点があるため、ISOタンクなどで受けることができることが少ないです。そのために中国品の方が安くても受けらえる量が少なく結局は商社がタンクをもって販売するため、価格のメリットの大半を失ってしまっています。もちろん、在庫の回転率を考慮すると受け入れタンクを

  • エチレンクラッカーというもろ刃の劍

    皆様はエチレンクラッカーといわれてすぐに説明できますか?化学をやっている人間にとっては常識中の常識でこれを知らなかったら化学の事業は語れません。エチレンクラッカーとは石油精製の過程で出てくる炭化水素を熱分解(クラッキング)し、目的物を取り出す生産設備のことです。つまり、僕らの生活に欠かせないPEやポリエチレンと呼ばれるものを、中にはビニールと呼ばれているときもありますが、作るための生産設備です。もはや現代生活には欠かせない重要な設備です。

  • 青汁のQ-saiが売られているようです。

    Q-saiが売りに出ている模様です。英語のサイトではいくつか確認が可能です。といいますか、Q-saiって英語表記だったんですね。そして、Q-saiってコカ・コーラの子会社だったんですね。全く知りませんでした。この記事で驚くべきことがいくつかありました。Q-saiは2010年にコカ・コーラに買収されていて、買収総額は360億円だったんですね。まずい、もう一杯というCMの印象が強い青汁ですがこの事業の価値が360億円って夢があるはなしですよね。なにか1発

  • シャイアー買収の武田薬品、OTC事業は誰の手に

    昨年、6兆円にも登る大型買収を完了した武田薬品。シャイアーを手にしたことでバイオ製薬への道を歩み始めている。その一方で大きな買収は痛みを伴う改革を必要としていて、武田薬品を支えてきた事業は軒並み売却されていく予定である。大型買収で企業の形が変わっていく例は過去にもたくさんありますね。その中にはうまくいった例もあればうまくいかなかった例もあるかと思います。ただ、ここまで大胆な変革は日本では武田が初めてではないでしょうか?まあ、武田は社長も外国人になったため純国

  • In-cosmetics Global

    先週、ウェブ上でですがヨーロッパ最大級のIn-cosmetics globalのウェブセミナーがあり参加していました。In cosmeticsは化粧品関連事業の見本市でここでのトレンドが化粧品業界の市場を占うといっても過言ではありません。そんなウェブセミナーに2日間酸化させていただき感じたことはヨーロッパではやはりサステイナブルトレンドが大きく動き始めていることですね。ヨーロッパメーカーはサステイナブルな商品を多く打ち出していて、アジアはちょっと遅れ

  • 中国のオレフィン事業はピンチ

    コロナの影響は確実に出始めていて特に石油価格に反映されてきています。5月に入って回復基調にありますが、それでもまだまだ低い水準にあります。しかも、この回復傾向は経済が回復していくことを見越した先取りであると考えられます。そのため、経済活動を再開した後にコロナ渦が再直撃したり、給料が著しく落ちることで個人の消費能力が落ちればこの回復基調は下火になるのことが予想されます。石油化学製品の最大の商品はポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ

  • サプリメントはブームなのか堅調な需要なのか

    最近はヘルスケアの会社が増えてきていて通販等を通して様々な会社が進出しています。正直名前を聞いたことないような会社が効果を歌い、インフルエンサーを通して販売を伸ばしているのは理解に苦しみますね。ファンケルや小林製薬などの一流企業のものであれば何かあった時でも保証をしてもらえるからいいと思いますが、やっぱりドラッグストアにも置けないような会社の商品を疑わしい効果を歌って販売している行為は僕は違法性が高いと思っています。ただ、こういった会社が入ってくるのは需要が

  • 新iPhone SEが化学の未来を占う

    新iPhone SEが発売されましたね。しかもiPhoneなのに衝撃の価格で。価格が半額になったからって言って部品もすべて半額かというと半額ではありませんが。ものによっては高値を維持、ものによっては半額以下でしょうね。ただ、言えることがあるとすれば一切新技術が使われていないことです。つまり一切新素材が使われていないものがどれだけ売れるのか。それによって新素材が意味があるのかどうかを市場に問いていると翻訳できます。化学者の立場からすれば新しいものを搭載してどん

  • 中国の化学産業は伸びていくのか。

    中国では化学企業による大規模な爆発事故が1年に数度起きています。日本でも爆発事故は起きていますが、死者数は1桁もしくは0が普通です。中国の事故では2桁、時には3桁の死者が出ています。そのため、中国において化学企業は嫌われつつあるように感じています。中国はより最終用品に力を注いでいて、車や家電の製造に重きを置いております。その分野での競争力を確保するためにそのバリューチェーンの完全自生を目指す方針でまちがいなさそうです。ここで、疑問なのはどこまでを自国生産にし

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