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DV被害の妻から伝えたい身近なDVの現実 https://dvdiary.hatenablog.com/

3年DVを受け別居後、夫のパーソナリティ障害が判明。3人に1人の女性が配偶者からの暴力を経験しています。もっと社会全体がDVに敏感になってほしい。感じたこと、被害者支援の情報などつづっています。

自己愛性パーソナリティ障害の夫は2度の結婚でDVを繰り返しています。DVは加害者の問題であり、ひいては、パートナーに手を出してもいいという誤った価値観を加害者に植え付ける社会の問題です。

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2020/04/13

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  • 「別居はお前のせい」

    夫はよく耳を疑う言葉を発します。「別居はお前のせい」と言って譲りません。DVが3年続いた末の別居なのに?DVをやめてほしいと言い続けていたのに?暴力をふるったという自分の行いと、妻が出ていったという結果が、頭の中で結びつかないようです。 「夫婦の間の問題」だと夫も義父も言う 頭の中で何かがつながっていない 「夫婦の間の問題」だと夫も義父も言う 夫は前の結婚も「妻に出ていかれた」と言います。原因はやはりDVです。前妻の親が義父と話し合いをしようとしたそうですが、義父が「本人たちの問題だから」と断ったのだそうです。義父に夫の暴力を相談したくて電話したら、そう言われました。つまり「相談するな」と言い…

  • 私は親じゃない!

    夫が最近、仕事で成果を出したそうです。それを私に知ってほしい、何だったらシェアして周りに宣伝してほしいと言います。でも、私は全然興味がありません。どういう内容なのかも、どういう意義があるのかも、関心がないです。たぶん、夫婦として夫に対して持つ関心の一部が、もう死んでしまっているんだと思います。 「人生は仕事と金だけだ」 認めてもらいたい両親とは不仲 仕事を理由に殴られたのに 「前の妻は離婚届一つで離婚したからいいやつだった」 「人生は仕事と金だけだ」 離婚やお金の話をしても、夫は必ずその成果を話題にします。私は興味がないのです。夫は仕事とお金のために生きてきました。私は仕事をとれないから価値が…

  • DVの始まりを振り返る

    夫からの暴力を、始まりから振り返ります。 暴力よりも前からDVの兆候 ケンカを止めて初めて殴られる 暴力の頻度が高くなる 人格の否定もエスカレート 暴力よりも前からDVの兆候 始まりは3年半ほど前です。今から4年前の暑いさなか、私は夫と結婚するために地方から上京し、同居を始めました。結婚生活は、最初からあまり順調ではありませんでした。 「俺の邪魔をするな」 「なんでこうするんだ」 「こうしろって言っただろう」 いいときもありましたが、ひどいときはひどいというDVのパターンが、手こそ出ませんでしたが続きました。 ケンカを止めて初めて殴られる 最初に手を上げられたのは、同居を始めて数か月後。夫が酔…

  • 離婚の財産分与で紛糾、投影が止まらない夫

    夫と離婚時の財産分与について話し合い、紛糾しました。俺の金だと電話口で1時間わめかれ、お前じゃなかったらこうはならなかったと言い募られ、道を間違えました。道を間違えたというのは、そのまんまの意味です。遠出した先で電話を受け、わんわん泣きながら歩いたので、道が分からなくなったのですね。おかげで帰宅に本来の倍の時間がかかりました。なぜ紛糾したかと、夫が私に対して続ける投影同一視を紹介します。 「やっぱり金だったのか」 自分の欠点を他人に押し付ける「投影同一視」 「やっぱり金だったのか」 「財産分与」と言った途端「やっぱり金だったのか」「俺は絶対に同意しない」「俺の金だ」。DV被害者が加害者と直接交…

  • DV被害者は加害者より強い

    「ん?」と思われるかもしれません。DV加害者の方が強いに決まっているじゃないかと。加害者は暴力で被害者を支配します。それは弱さの裏返しなのです。 夫は暴力、暴言、屁理屈で自分の弱さを隠す 被害者を精神的に追い込んでやっと上に立てる 加害者には被害者になる強さはない 精神的に強いからDVのターゲットになる 被害者は強いけど、DVからは逃げよう 夫は暴力、暴言、屁理屈で自分の弱さを隠す 私は腕力で夫にかないません。カボチャも2分の1サイズだと、切るのに相当苦労するぐらい力はないです。夫は私より約30センチ身長が高い偉丈夫。中年太り気味ながら、昔筋トレに凝ったらしく、腕力は無駄にあります。同居した3…

  • 報われない苦しみ

    DV被害者がどんなに加害者の更生を願っても、報われることは少ないです。夫はパーソナリティ障害*1とアルコール依存、未熟さと虐待性が合体した、私からするとこれ以上なく厄介な相手です。 DV加害者は誰が相手でも同じサイクルを繰り返す 加害者にとってパートナーはあなたじゃなくて全然いい 殴られてケガしたら怒られる意味不明 DV加害者は常習犯 DV常習犯ほど恋愛の最初のうちは魅力的に見える DVはやり得。自衛しかない DV加害者は誰が相手でも同じサイクルを繰り返す パーソナリティ障害の治療を受けており、努力すれば障害は克服できるのかもしれません。ただ、DVについての専門的なアプローチはしないと断言して…

  • 夫と一緒にいるために諦めたこと

    夫は私に不自由と我慢を強いてきました。結婚しても、自分の生活を変えるつもりはなく、俺の邪魔をするなと言い続けました。 気に入らないとすぐキレた 夫と一緒でなければしていたこと 結婚は犠牲を強いるものだけれど もし夫がDV加害者でなかったら 気に入らないとすぐキレた 何が夫の気に障るか分からない最初のころ、夫はすごい頻度で怒りを爆発させました。料理を作ったら品数が少ないと文句を言うので、慌ててすぐできるもう一品を作ったら、「日本酒を飲むのにバター味の料理を作るとは」と怒鳴られ、バカ呼ばわりされました。 かなりの頻度で献立にダメだしされたので、私は献立を考えられなくなり、夫はブツブツ言いながら半分…

  • ダブルスタンダードは虐待の可能性

    パートナーから感じる違和感が、モラハラやDVといった虐待の色を帯びたものなのかどうか。判断の助けになるのが、ダブルスタンダード。パートナーがあなたにダブルスタンダードを適用するのは、自分のしたいことが優先されるべきという特権意識を持っているからです。 夫のダブルスタンダード お前は俺に借りがある パートナーから自信を奪う 自分の価値を下げるパートナーからは離れて 夫のダブルスタンダード 夫は私にダブルスタンダードを適用しました。こんな感じです。 私の基準:門限は9時。勤めていたころは、終業は6時で帰宅に1時間かかったので、飲み会は無理です。 夫の基準:門限なし。ベロベロに酔っぱらって終電で帰る…

  • パートナーが成長する可能性

    ランディ・バンクロフト/ジャク・パトリッシ『別れる? それともやり直す? カップル関係に悩む女性のためのガイド――うまくいかない関係に潜む“支配の罠”を見抜く』 第2章 問題は未熟さか を読んで頭を抱えました。 夫が成長する可能性は低い 問題をそろい踏み 夫が成長する可能性は低い 「次の項目が当てはまるなら、あなたのパートナーが成長する可能性は低いでしょう」 この下に箇条書きされていた項目のほとんどに、夫が当てはまったのです。ああ、もっと早く読めばよかったと心底思います。 これまで夫は治らないタイプだと思うというご指摘を、読者の方からも頂いてきました。私はアメリカ人カウンセラーである著者のラン…

  • 永山則夫――家族という名の砂漠

    岩木山 堀川惠子『永山則夫 封印された鑑定記録』 今日は一日、布団から出ずにこの本を読みふけっていました。布団から出なかったのは、パーソナリティ障害の夫との離婚話で精神的に参っていたのと、外気温の肌寒さに身体が慣れないからです。永山則夫(のりお)は1968、69年に19歳で4人を次々と射殺。世間を震撼させた犯人の膨大な鑑定記録と録音テープをもとに、犯罪に走らせたものが家族だったと明かしたノンフィクションです。 家族の荒涼とした風景 凶悪犯の悲しすぎる素顔 虐待は脳を傷つける 頭で理解しても救いにならない怖さ 家族の荒涼とした風景 賭け事に狂い家族を捨てた父、育児放棄する母、兄弟からの虐待や無視…

  • 「認知と行動」が夫の口癖

    認知と行動だ。 パーソナリティ障害の夫のこのところの口癖でした。 クリニックでこれを学んでいたそうです。 過去形なのは、離婚するからもう治療しないと断言したためです。私は認知行動療法が何なのか、調べる気力もないし、もはやその必要もなくなったので知りません。ひとつ言えるのは、夫は認知と行動と言うようになっても、私の通帳を取り上げたままだし、私がいろいろできなくなったのは私のせいだと言うし、私を苦しめるのに良心の呵責も何もないということ。パーソナリティ障害がすぐに治らないのは知っています。 ただ、夫の場合、DVの治療にパーソナリティ障害の治療はほとんど役に立たないのだと思います。DVはDV加害者更…

  • ティッシュの山

    ティッシュの山ができてしまいました。 枕元に置いてある分厚い本は、DV加害者が更生するかどうかを書いたもの。 読み進める必要がなくなりました。 自分ってつくづくバカだなと思います。 ここ2ヶ月くらいの心の浮き沈みは、振り返ると情けないです。 もう別れるしかないと何度も思いつつ、それでも夫が更生してくれるんじゃないかと思う。 そのせめぎあいでした。 ようやく決着がつきました。 夫からひどい言葉を浴びせられたので、もう心が揺れることはないはずです。 私は稼げなくて、夫に頼りきりで、世の中のことを何も知らない一人で生きていけない子どもだと夫は吐き捨てました。 親に借金するなんてありえないし(夫がカー…

  • 夫が離婚に同意した

    夫が離婚に同意しました。 この数ヶ月、ずっと望んできたことです。 それなのに、なんでこんなに喪失感でいっぱいなのか。 自分でよく分かりません。もう離婚したらいいと思っている。 別居して(家に)いないから、そう思うようになった。 さっさとして。夫はこう言いました。 言われた夜、落涙こそしませんでしたが涙が目に溜まって... 胸のつかえが取れるどころか、息苦しさまで感じる、どうしたらいいのか分からなくなるのは何なんでしょうね。本当なら、支えてくれた人に喜んで報告することなんじゃないかと思います。 でも、できそうにありません。

  • 夫が私に期待すること

    夫が私にこれまで何を求めてきたのか。理不尽なことが多いのは分かっていますが、具体的にどうおかしいか、分析したことはありませんでした。これから何回かにわたって、夫との関係を振り返ります。 敬意の対象にならないこと 暴力、収奪の対象となること 支配されること 自分の話だけ聞くこと、自分の聞きたいことだけを先回りして報告すること 自分が必要とするときに長時間にわたって相手をすること 家事を自分が気に入るようにすること 敬意の対象にならないこと 罵る 馬鹿にする 否定する 酔ったら威嚇する、殴る 暴力、収奪の対象となること 結婚後、何か気に入らないことがあると「離婚すると実家に電話する」と何度も脅され…

  • “親をやめる勇気”に思うこと

    東京都大田区蒲田のマンションに8日間置き去りにされた3歳の女児が餓死した事件。逮捕された24歳のシングルマザーは、実母と養父からの虐待や育児放棄で保護された過去を持つということです*1。熊谷俊人・千葉市長が「育児放棄を責める以上に、親を放棄しなかったことを私は責めたい」とツイートし、話題になりました。「親を放棄しなかったことを私は責めたい」。これは私がDV夫の義両親に言いたいことでもあります。 理想の夫婦の実際 呼吸をするように虐待する 家庭に問題があったと40歳を過ぎて気づく夫 理想の夫婦の実際 夫の実家は、もともと一流企業のエリート社員と美女という周囲から羨まれる夫婦だったようです。過去形…

  • DV加害者との共生をすすめない五つの理由

    DV加害者と別れないという選択をする被害者は、少なくありません。現状維持を望むから、世間体、経済的依存、子どもが可哀そう、別れたくないなど、理由はさまざまです。日本のDV被害者支援は共生、共存をすすめず、別居、離婚が前提になります。これには、それなりの理由もあるのです。共生が被害者に与える悪影響をまとめます。 1. 加害者は被害者と一緒にいる限り楽なので、自分を変える理由がない 2. 加害者は加害事実をろくに覚えていないので、やられ損 3. 最悪死に至る 4. 医療費の負担が大きい 5.本当に大切な人との関係が壊れる 1. 加害者は被害者と一緒にいる限り楽なので、自分を変える理由がない DVを…

  • 4年前DVに気づかず結婚した私から伝えたいこと

    ちょうど4年前の今ごろ、私は地方から関東に引っ越すための準備で忙殺されていました。夫と結婚するために、会社を辞めて同居すると決めたからです。その時の私は、人並みに幸せになることを夢見ていました。結婚して、両親に喜んでもらって、何年かしたら子供ができてということを、無邪気に想像しました。今、六畳間で段ボールを机代わりにし、消費電力の一番低いオレンジ色の電球だけつけて、パソコンにこんなことを打ちつけていると知ったら。当時の私は何と言うでしょうね。 ずっと東京なのになぜ自分で物件を探さないのか 精神的DVは結婚前にあった DVなのに気づかず良い人だと思おうとした 身体的DVの予兆は交際時に十分あった…

  • 『教誨師』――死刑囚に生涯向き合い続けた宗教家の記録

    近く処刑される運命にある死刑囚と対話を重ね、最後は死刑執行にも立ち合う教誨師(きょうかいし)。半世紀にわたって教誨師を務め、心身に不調をきたすほどの苦しみの末、僧侶がたどり着いた境地とは。「わしが死んでから世に出して下さいの」という約束に基づき、その死後、2014年に出版され、それまで日の目を見なかった教誨師という存在を世に知らしめた名作。 悪人こそが救われる 死刑立ち合いで崩れる使命感 きれいごと抜きの凄み 悪人こそが救われる 堀川惠子『教誨師』講談社、2014年 honto.jp 本書は一人の僧侶の死と引きかえに、世に出された。病魔におかされ、余命を悟った人間だからこそ、教誨師の仕事につい…

  • 折って折って折った日々

    夫に家を追い出され、コロナ禍の悪化で何もすることがなかった数ヵ月前、ひたすらチラシや新聞紙で箱を折っていました。屑入れ用です。折り方がどんどん上手くなって、売りにいくくらいできて。でもやめず、ポストに投函されたチラシをことごとく折り、荷物に梱包材として入っていた雑紙、新聞紙を折り尽くし、果てはフリーペーパーのページを一枚ずつ折ろうとしました。幸い途中から仕事が来るようになり、最近ずいぶん折っていないです。癖で相変わらず紙は溜め込んであります。もともと、この数倍の紙箱が、狭い我が家に積み重なっていました。マトリョーシカみたいに各種サイズのものを折り重ねて。ちょっと病的だったかなと思います。ものが…

  • DVは価値観の問題――加害者は更生するのか

    DV加害者の特徴をまとめます。私自身が、DV加害者である夫に別居後4カ月を経てもなお振り回されがちで、自戒を込めて書きます。 根っこから治さない限りDVは治らない 更生の試みはほとんど失敗する 我流でDVを治すのは無理 「DVをやめた」がDVのことも 進むも地獄、退くも地獄と腹をくくる 根っこから治さない限りDVは治らない DVは価値観の問題です。加害者は被害者に手を上げてもいい、被害者は加害者の言うことを聞くべき、自分に付き従うべき、被害者のやることは管理するが、被害者が自分を管理するなどもってのほか……といった、とてつもなく自分に都合のいい価値観を持っています。加害者に男性が多いのは、社会…

  • 夫に送るメール

    夫にやっぱり離婚したいと言ったら「少し仕事が決まって気が大きくなっているんだろう」と言われました。少しくらい喜んでくれてもいいのに、どうしてそういう思考回路になるのか。夫に送るために書いたメールを引用します。夫と話していると、自分の方がおかしいんじゃないかという気になるんです。メールを書き終わったものの、いつ送る気になるやら……。 これまであなたは、私を持ち上げることをしませんでした。出会った最初のころは違ったかもしれませんが、過大な肯定から全面的な否定に変わった後は、人前でもない限り下げ続けました。覚えていないのかもしれませんが、「できない」「ダメだ」と言い続けました。 障害の特性だから仕方…

  • 夫から離婚の同意を取り付けようとしてドツボにはまる妻

    私のことです。「離婚を夫に認めてほしい」という欲求があるんです。夫は「離婚したくない。離婚の話はしない」と主張します。話し合いは当然ながら平行線です。 夫の同意を取り付けようと無駄に消耗する 夫は「愛している」「戻ってきたらいい」と言いたい放題 旅行や飲み会にまで誘う意味不明さ 何事も同意を得るように教育された部分もあるかも 夫の同意を取り付けようと無駄に消耗する 夫に関係なく、勝手に離婚したらいい。裁判所に一方的に調停を申し立てたらいい。これは、頭では分かります。でも、今の私はその前に夫から離婚の同意を取り付けようと、頑張ってしまっているのです。振り返ると、すごく無駄なことをやっているなと感…

  • 夫と話すと自信を無くす

    離婚のことで夫と時々話します。話すたびにすごく疲れるし、ものすごく自信を無くします。自分が一人だと何もできないような気にさせられるのです。同居してDVに耐えている人の多くが、無力感に苛まれて、自分は弱いから、何もできないから同居するしかないと思い込まされているのではないでしょうか。 私の価値を下げることを忘れない なぜDVを謝罪しながら非難されたら言い返すのか 私の価値を下げることを忘れない 夫は反省を装いながらも、私の価値を下げることは忘れません。話し合いをするたびに、私が一人では生きていけない理由を必ず言ってきます。 「何とかして一人で生きていくぞ」とこちらが気を張って、必死に希望の風船を…

  • ホームレスの男性を心底気にかける夫

    夫のことは本当に良く理解できません。歩いていてふと、そんな中でも特に理解できなかった一面を思い出しました。 「家賃や治療費を出してもいい」 一方でなぜ家族を殴るのか 「家賃や治療費を出してもいい」 夫と暮らした街には、ホームレスの男性がいました。寝泊りは、野宿かネットカフェだと思います。身の回りのものを袋に入れて、公共スペースに立ち止まっているのを夫はよく見かけたそうです。このおそらく30代半ばの男性を私はほとんど見かけませんでしたが、夫はよく出会うようで、会うたびに今日彼はこうだったと話していました。 彼がどうやら病気にかかったようだと、ある日夫が言いました。痩せているのにおなかがすごく膨ら…

  • 「また母に暴言を言ってしまった」を読んで(ぽんこつ♂さんのブログ)

    ぽんこつ♂さんのブログ「30代ニートのブログ ひきこもりを脱出して自立するぞ!!」の読者です。「また母に暴言を言ってしまった」という23日の記事が、他人ごととは思えませんでした。ただ、ブックマークのコメントに収まる内容ではなくなってしまい、日記にします。 fan.hatenablog.jp 「無職のおっさんの犯罪者の〇〇に雰囲気が似てる」と言われたのがきっかけで、家族への非難の言葉が止まらなくなり、「お前らのせいだ、俺の人生をめちゃめちゃにしやがって」とまで言ってしまった、親に暴言を言ってしまった……という内容です。 私は、ぽんこつ♂さんがご家族に対して言った内容を、暴言だとは思いません。…

  • 自分の行くべき方向ではなく、皆が行く方向をひたすら追い続けるような真似はしないこと(セネカ)

    先日紹介したセネカ『生の短さについて』(岩波文庫)所収の「幸福な生について」から、人生についての言葉を引用します。 この旅にあっては、最もよく踏みならされ、最も往来の激しい道こそ、最も人を欺く道なのである。だから、何よりも肝要とすべきは、羊同然に、前を行く群れに付き従い、自分の行くべき方向ではなく、皆が行く方向をひたすら追い続けるような真似はしないことである。さらに、多数の者が同意して受け入れたものこそ最善のものと考えて、事をなすに世評に頼ること、また、われわれには善きものとして通用している先例が数多くあるが、理性を判断基準にするのではなく、人と同じであることを旨として生きることほど、大きな害…

  • セネカ『生の短さについて 他二篇』自分のために生きるという当たり前のようで難しいことについて

    このアカツメクサは、写真に収めた1日か2日後、草刈り機で刈り飛ばされてしまいました。刈りあとを見て、命のはかなさを感じました。でもこの花はきっと、自分の運命を呪ったりはしないと思うのです。 哲学は食わず嫌いでした。横文字の概念を聞くだけで、苦手意識を募らせ、触れないようにしてきたんです。にもかかわらず、コロナ禍が深刻化しつつあったある日、書店で見かけ、迷わず買いました。 生は浪費すれば短いが 活用すれば十分に長い いつになったら自分の人生を始めるのか 死人のように生きてはいないか 生の短さについて 他二篇 (岩波文庫 青607-1) [ セネカ ] 価格:990円(2020/4/19 11:5…

  • 『他人を攻撃せずにはいられない人』を読む

    精神科医の片田珠美『他人を攻撃せずにはいられない人』PHP新書を読みました。もっと早く読めばよかった……。身の回りに一緒にいるとなぜか不快感が増す、息苦しさを感じさせる人がいたら、ぜひ手に取ってほしいです。 2年の間に28刷(!) 罪悪感を抱かせる達人 いわゆる「良い人」がターゲットに 目標は支配と破壊 強い自己愛で自分は善人だと思い込む 根性曲がりにつける薬はない 2年の間に28刷(!) 書店で片田珠美『子どもを攻撃せずにはいられない親』*1が平積みしてあり、何となく手に取って、シリーズ物であり、『他人を攻撃せずにはいられない人』というまさに夫のことを書いているだろう著書があると知りました。…

  • 女友達の不妊治療を「可哀そうだ」と気遣う夫、「てめえのガキなんていらねえ」と言い放つ夫

    夫の何かが決定的におかしいと感じたエピソードです。 女友達を本気で心配する 「てめえのガキなんていらねえ」 どちらも本気で言っている 女友達を本気で心配する 夫は私と結婚後、20年ぶりに学生時代の女友達と会うようになりました。恋愛関係にはなく、精神的に弱いところがある女性で、学生時代に精神病院まで連れて行ったりしていたそうです。 20年ぶりに連絡を取って会ってみたら、結婚していたけれど、幸せそうではなかったそうです。旦那さんが子供を望んでいて、あまりしたくない不妊治療をさせられていると。「可哀そうだ」と夫は何度も言いました。ずっと気にかけていて、その後も何回か会ったそうです。 この女性に対する…

  • 電話で離婚調停を決めた

    1本の電話でメロドラマからホラーまで 離婚調停。 人生「やり直せる」を信じます 「いつ帰ってきてもいいように、部屋をきれいにしてある」 「自分が悪かったと思っている」 「(パーソナリティ障害*1は)そんなにすぐに治るものじゃない」 「君は黙っているときは頭がいいのかと思っていたけど、しゃべるとバカだ」 「君も相当問題がある」 「性格がねじ曲がっている」 「何が言いたいんだよ!」 「そういうことを言うのなら(電話を)切る!もう電話は出ない!」(そして本当に切る) 1本の電話でメロドラマからホラーまで 同じ電話とは思えないくらい、夫の話にはバリエーションがあります。メロドラマからバイオレンスアクシ…

  • DVを「他人に言っただろう」という夫

    夫に言ったんです。「DVをやってて、誰にもばれてないと思ったら、間違いだよ。分かる人には分かるよ」と。そうしたら、返ってきた答えが「お前が他人に言っただろう」。 被害者は必死で普通の夫婦を装うけれど やったのは自分でしょ 被害者は必死で普通の夫婦を装うけれど 自分がDV被害者になったことで、以前よりDV男に敏感になったと思います。というか、男性を信じられなくなって、あの人もそうじゃないかと、特に夫にタイプが似ている人に出くわすとそう思ってしまいます。 自信にあふれていて、攻撃的なタイプの人とは、仕事であっても一緒になりたくないですね。そういう人に限って、社会的に成功していたりします。夫もですけ…

  • 「悪い虫でもついたのか」夫の迷言録

    (悪い?)虫がいます。探してみてください。 DVをし、家を追い出し、別居中の夫に言われた数々の迷言。吐き出させてください。 悪い虫でもついたのか 私が、お金がなくて苦しいという話をしたら、何を思ったのか急に言い放った一言。いや、今の私にとって、あなた以上の悪い虫って考えられないよ。ひょっとして、自分が悪い虫だと認識できていないのだろうか……。 俺の場合はモテたから 結婚相手なんて適当に選んだんだろうと問い詰めたら言っていました。 よく知らない 最近騒がれている不倫とかどう思うのよと聞いたら返ってきた言葉。夫は日曜日、欠かさず午前のワイドショーを見ます。週刊誌もいつもタブレットで読んでいました。…

  • 夫の家族はキラキラ感を装わなければ気が済まないのか?

    夫は自己愛性パーソナリティ障害で、DV加害者です。この精神疾患の特徴は「傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわる」こと。私は夫にも相当苦しめられました。が、それと同じくらい夫の実家にも苦しみました。美人な義母と元エリート社員の義父、そして夫は、キラキラ輝いている理想の家族を必死で演じているように見えます。 なぜそんなにキラキラなのか 夫と義両親は幸せな家族を演じようとして失敗する 内実がばれているのになぜキラキラにこだわるのか なぜそんなにキラキラなのか 自分たちがキラキラ輝いているように見せようとする人っていますよね。SNSでそうやっている人はよく見ます。でも、実生活でもキラキラを装う家…

  • 「こんなんで障害なのか」とパーソナリティ障害の夫は言う

    夫は自己愛性パーソナリティ障害です。2度の結婚でDVにより別居に至っています。診断がついたのが一ヶ月ほど前。そのときに「こんなんで障害だったら、世の中の人はほとんど障害があるんじゃないか」と言いました。3年間DVに遭った被害者としては、神経を逆なでされる発言ですが、冷静に考えるとその通りでもある気がします。精神科医シロクマ(熊代亨)さんのブログ「続・発達障害のことを誰も知らなかった社会には、もう戻れない」を読み、共感したので、自分の思いをつづります。 いろんな障害が認知される社会の息苦しさ 巷にあふれる“障害” 診断がついても必ずしも救いにならない 人口の数%とか1割以上が障害だったとして、そ…

  • パーソナリティ障害の夫を分析する

    夫は自己愛性パーソナリティ障害です。精神疾患の一種で、「傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわる」のがこの障害とされます。40代前半。周りから「イケメン」として扱われるのが自慢です。仕事でそれなりに成功し、家庭は前妻とDV離婚、懲りずに私と再婚し、DVで別居中です。 認知、感情、衝動コントロール、対人関係すべて難あり よくトラウマを問わず語り 家庭環境を他人に否定されるのは嫌 認知、感情、衝動コントロール、対人関係すべて難あり パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患です。認知(ものの捉え方や考え方)や感…

  • 社長がDV/ストーカーに遭ったらどうなるか

    社長とDV・ストーカー被害とが結びつかない方、多いと思います。が、世の中では1人社長が増えているのです。個人事業の法人成り、ですね。節税や信用力の獲得のために、法人成りする人って結構多いのです。かくいう私も、全然儲かっていないにもかかわらず、取引先から法人でないと仕事を依頼しづらいと言われ、法人成りしました。当時はまさか、DVで別居して夫に住所を知られたら困る日が来るなんて、想像もしなかったのです。 登記簿で住所がだれでも見れる状態に DV、別居で法人口座にアクセス不能に 計画外の特別定額給付金で住民票を移す 登記簿は変更せず、でも口座も作れず 社会的弱者が社長になることを想定したしくみじゃな…

  • DV、別居中につき外のことが分からない

    今週のお題「外のことがわからない 外のことが分からない。コロナ禍に加え、別居中、しかも在宅ワーカーなので、外界との接触がほとんどありません。加えて、口座をすべて夫が押さえているので、常に金欠で買い物に出かけるのも数日に一度。一時は週に一度でした。ローソンのプライベートブランドのパッケージが新しくなったらしいことを今日、知りました。もちろん、ローソンには行っていません。コンビニで買い物するのは、贅沢の部類なので…… 商品券を引き当てて乗り切った数か月 人生、窮地に陥ると何とかなるときもあって、先月はいつも利用するスーパーで1万円分の商品券を引き当てました。その前月は、生鮮食品の通販で3000円分…

  • 暴力的な言葉が多くないですか?

    DV被害者になって思ったのですが、世の中には暴力的な言葉が多すぎませんか。バラエティー番組で、女性に対して「手が出る」とか「俺やったら、そんなんバシッてする」といった、DVを肯定する表現を見かけます。男性誌にとても多いのが、被害者にも問題があるという視点です。加害者を熱心に擁護する記事が多く、引きます。 社会の暴力への許容度が加害者を付けあがらせる 半端な暴力の肯定が被害者を増やす 社会の暴力への許容度が加害者を付けあがらせる 社会の暴力への許容度の高さを、加害者は敏感に感じ取ります。そして、それを養分にして、自分の暴力を肯定します。「許されると思った」「被害者が悪いから、教育のためにやった」…

  • 新しい人生のはじめかた

    「新しい人生のはじめかた」。 ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン主演の映画です。バツイチの男性が娘の結婚式に出るためロンドンを訪れ、家族と久々の再会を果たすも、馴染めず浮いてしまう。散々な日に、独身のまま40代になり、周囲や母親のお節介に嫌気がさしている女性と出会い、意気投合するというお話です。 大人の恋の障害はお互いが背負っているもの 「傷つくのが怖い」 自分も新しい人生がはじめられるかも 新しい人生のはじめかた 予告編 -Last Chance Harvey- 大人の恋の障害はお互いが背負っているもの ジャンルはラブロマンスです。恋愛や結婚に傷つき、憶病になっている大人の男女が偶然出会…

  • 夫「結婚は成り行き」

    納得できない夫の一言です。「結婚は成り行きだった」。ちょっとややこしいのですが、これは私との結婚ではなく、前妻との結婚についてだそうです。「好きでも何でもなくて、ただ成り行きだった」と。聞いて「はあ?!」と思うのは、私だけでしょうか。 二度の結婚で同じ轍を踏んだ 私を説得しようとする言葉がすべて的外れ 二度の結婚で同じ轍を踏んだ 夫は20代で前妻と結婚しました。ただし、転勤によりいわゆる遠距離婚を何年も続け、同居後、夫のDVが原因で離婚しています。で、離婚して何年かして私と出会って、遠距離恋愛から結婚して、同居を始めて数か月で初めてのDV、そこからDV常習犯へまっしぐら……でした。 夫からする…

  • パーソナリティ障害を治すのは「君とのためだけだ」と言う夫

    自己愛性パーソナリティ障害と診断された夫の話です。治療する理由について「自分は社会生活上、この人格で困ったことはない。治すのは妻との関係をやり直したいという、それだけが理由だ」と、クリニックで宣言したのだそうです。これを聞いたら、私が感動すると思ったのでしょうか。夫は芝居がかった言葉の選び方や話し方を好みます。これを言った時がまさにそんな感じで、自分では「決まった!」と思っているようです。私にはむしろ、私さえ耐えられれば、人格をそれ以上変えるつもりは一切ないという宣言に聞こえるのですが……。 「重度ではない」と自慢する DV加害者だから問題なのに 加害者更生プログラムの存在を忘れている 自己愛…

  • 自己愛の夫に「お前の方がよっぽど八方美人だ」と言われる

    夫は自己愛性パーソナリティ障害です。自己愛の形が未熟なために、他者を見下したり、プライドが異常に高くなったりします。人への共感が薄く、他罰的です。八方美人を絵にかいたような夫に、「八方美人」呼ばわりされる自分が情けないです。 体面を保つためにDVに走った とっさに言い返せないから結婚した 体面を保つためにDVに走った 夫と私の共通の知人に、いい加減、別居していることを言わなければなりません。でも、他人からの評価を気にする夫が自ら別居中だと切り出すわけがなく、ずるずると時間が経っています。そう指摘したところ、言われました。「お前の方がよっぽど八方美人だ」と。 私だって人から嫌われたくはないし、八…

  • パーソナリティ障害の夫いわく「自分が死んだら世界が終わる」

    こう思っているのは普通じゃないのかと、夫に聞かれました。パーソナリティ障害を解説した本に、この障害の人に特徴的な思考として、こう書いてあったそうです。いや、思ったことない。少なくとも、私の家族はみんなそんなこと思っていない。思ったとしても、それは人の死を体験し、理解する前の、幼いころのことではないですか。夫は私より10歳上の40代。それで、こう思っているというのです。 夫は世界の中心らしい 離婚したらゴタゴタは終わりだと信じている パーソナリティ障害を量産する社会でいいのか 夫は世界の中心らしい パーソナリティ障害と診断された夫は、「自分が死んだら世界が終わる」と思うことがあるそうです。「終わ…

  • 夫にパーソナリティ障害の診断が出ていた

    DV加害者である夫にパーソナリティ障害の診断が出たそうです。驚きはありません。まだ一回診療に行ったにすぎず、どのタイプかまでは言われていないとのこと。離婚のことやそれ以外のことで、夫とはメールのやり取りだけしています。どうでもいいようなメールは盛んに送ってくるのに、診療に行ったことはずっと言わず、私から「あなたは何もしていないんだから離婚するに決まっているでしょ」と言ったら、「診断に行った」と。いや、ほかのメールはいらないから、それを先に伝えるべきでしょって思うのですけど。 「本に俺のことが書いてある」と今さら言う夫 2年以上前「障害がある」と言って激怒された そもそも家族が気付かないとおかし…

  • 日本年金機構が名簿業者に個人情報を開示していました

    夫からのDV被害に遭い、別居して住民票を移し、警察に相談したうえで閲覧制限をかけています。そんな私の携帯に、全く知らない会社から営業電話が掛かってきて、個人情報が名簿業者によって売られていると分かりました。国が設置した個人情報保護委員会に電話すると、名簿の売買は合法で、私は削除を求めることはできるけれども、そのためには名簿会社に本人だと証明する書類の提出が必要だと言われる。……なんて仕組みなんだと憤りつつ、名簿業者に電話し、さらに信じがたいことが発覚したのでした。 「年金機構から比較的簡単に入手できます」 本部と事務所でたらい回し 名簿業者かに関わらず一律で開示 開示した業者の情報は守秘義務が…

  • 個人情報を削除するには名簿業者に身分証を送れと言われる

    私の個人情報が売られているのが、携帯への営業電話から発覚した話の続きです。営業電話を掛けてきた会社に「名簿業者に私の情報を削除し、どう入手したか教えてほしい」と依頼し、一両日中に連絡させると言われました。が、一向に連絡はなく、営業電話を掛けてきた会社の担当者にも、電話がつながらなくなりました。そうこうしている間に、回線が混みあっていた個人情報保護委員会に電話がつながりました。個人情報の売買が合法だと今更ながら知り、愕然としています。 個人情報を売るのは合法です 身分証のコピーなどを名簿業者に提出してください、って? 業者に削除の報告の義務はありません 個人情報を売るのは合法です 私:個人情報が…

  • 私の個人情報が売買されていました

    私の個人情報が売買されていたと判明しました。名簿業者が売っているのだそうです。個人情報を売ること自体、言語道断だと思いますけど、「売ることは違法ではない」と知り、めまいがします。立派に国のお墨付きがある業態だとは、知りませんでした。DV被害者の個人情報を売るなんて、人のすることではないと思います。そういうセンシティブな人の情報も含めて売っている認識は、名簿業者にあるはずです。これは犯罪ではないのですか? 営業電話から個人情報が売られたと発覚 名簿業者から待てど暮らせど返答なし 営業電話から個人情報が売られたと発覚 携帯電話に訳の分からない営業電話がかかってきました。「結構です」と断った後に、な…

  • 木村花さんの訃報にネットでの加害とDVの共通性を思う

    プロレスラーでテラスハウスに出演していた木村花さんが23日に亡くなりました。番組出演をきっかけにSNSで批判を浴び、それに耐えかねてこととみられます。私自身は、訃報のニュースに接して初めてそのことを知りました。木村さんに向けて発されたツイートのあまりのひどさに、人間はこんなに残酷になれるのかと感じます。そして、DV加害者の言動と、木村さんを叩く側に回った人たちのツイートがダブって見えます。 DV加害者と変わらない行動様式 感情的に見えて極めて冷静な加害者 相手のダメージを分かったうえで攻撃する news.nifty.com DV加害者と変わらない行動様式 この人たちのやっていることは、DV加害…

  • 「修羅場だってくぐらなきゃいけないんだから」看護師からの励まし

    家を出たばかりで、一番追いつめられていた時に、看護師の方からかけて頂いた言葉です。裁判所に保護命令を申請しなきゃとか、私は行政の支援策を受けられるんだろうかとか、本当に色々一人で抱え込んでいました。過去にDVで受診した病院に、診断書を出してもらえるか電話で問い合わせたとき、事情を聞いた看護師さんに励ましてもらったのです。 安宿→公共施設→安宿の日々 毎日が極限だった 気にかけてもらえることが嬉しかった 安宿→公共施設→安宿の日々 家を出たはいいものの、住むところがありません。毎日、安宿を転々としました。その日の最安値の宿を見つけて、できるだけ歩いてそこまで行く。壁は薄いし、2月だったのでまだ寒…

  • DVは「民事不介入」じゃない ―ボビー・オロゴン釈放のFRIDAY報道を読んで

    ボビー・オロゴンのDV報道を見て、悔しいことはたくさんあります。中でも、信じられなかったのが、FRIDAYデジタルの5月20日の「『妻へのDVで逮捕』 ボビー・オロゴンがそれでも釈放されたワケ」という記事。 暴力に「民事不介入」と全国紙記者が放言 警察はDVがあったら動いてくれる マスコミはDV加害者の量産に一役買っている news.yahoo.co.jp 暴力に「民事不介入」と全国紙記者が放言 全国紙記者の発言として、下のような引用があります。 逮捕当日の時点で、釈放前提で捜査が進められていた。奥さんに目立った外傷はなく、ボビー容疑者が酒やクスリでおかしくなっているわけでもなかった。『民事不…

  • 眠れぬ夜に夜永唄を聴きながら

    今、神はサイコロを振らないの「夜永唄」を聴いて、改めて思ったのです。夫は私が意志のない人形だったらよかったんだろうなと。曲とはあまり関係のない感想です。 私に人格を認めなかった夫 自分の望む通りでないと許せない 夫は変えられない。でも社会は変えられると信じたい 神はサイコロを振らない - 「夜永唄」 【Official Lyric Video】 私に人格を認めなかった夫 夫は私が夫と違う意志を持ち、行動することが許せなかったようです。自分の望む髪型と服装で、望む通りに振る舞う女性が欲しかったのでしょう。だったら、生身の女性じゃなくて、リカちゃん人形で良かったんじゃないのと思います。 昔の映画を…

  • 差別する側になるよりされる側の方がいいと思った過去

    今から20年以上前、私が初めて男女差別を知ったときの話をします。たぶん、小学校高学年のときに学校で習ったのだと思います。それまでもアニメとかドラマとか、実生活の中で何となく感じていた「女であることの生きづらさ」。それが明確に示されて、ああ、そうなんだと腹落ちした記憶があります。 女なんて嫌だと思った 「女には生まれたくない」と言う夫 女なんて嫌だと思った 私は小さいころ、男になりたかったのです。真剣に。田舎で、家の周りが男の子ばっかりだったのもあります。ふだんの遊びはサッカーや野球。カブトムシ、クワガタムシを捕まえて飼い、ミニ四駆を苦労して組み立てました。言葉遣いは完全に男。中身も男を目指して…

  • 反省していると言いながら急に声を荒げる夫

    「だから、何度も同じこと聞くなよ。うるっせえなあ!」 話し合いの最中に、夫が急に声を荒げました。「DVを治すつもりがある」という、耳にタコができるほど聞かされた主張を繰り返すので、反論したらこうです。もう半年近くそう言って何もしないのです。だから「私に治してほしいといわれて半年、何もしていない。自分が社会で成功するためだったら、女に何をしてもいいと思っているでしょう」と答えたら、急にキレました。 確かに私がこう言うのは、何度目かのことです。でも、DVを治すつもりがあるという夫の発言は何十回と聞いています。これだけ言い続けて、何もしていないのだから、もう嘘と認定してもいい。 3年間、暴力と暴言と…

  • パワハラだろうがセクハラだろうがDVだろうが、仕事ができれば社会はそれでいい 〈ボビー・オロゴン逮捕と、売れっ子編集者・箕輪厚介の文春報道に思うこと〉

    被害者になって思うのです。社会って、それでいいんだ、と。DV加害者だろうが、パワハラの加害者だろうが、セクハラ加害者だろうが、要は仕事ができればいいんだ、と。 パワハラをにおわせてももてはやされる 能力のある人は劣る人を踏み台にしていい パワハラをにおわせてももてはやされる 週刊文春で、幻冬舎の見城徹社長のライターへのパワハラと言っていい扱いと、「天才編集者」と言われもする編集者の箕輪厚介のセクハラが取りざたされました。16日には、タレントのボビー・オロゴンが妻への暴力で逮捕されています。 箕輪厚介のことは、私はよく知りません。彼が担当した見城徹の書籍『たった一人の熱狂』を読んだことがあるだけ…

  • 妻に逃げられた夫が考えていること

    3年以上夫婦生活を送ってきたわけですが、私は夫が何を考えているのか、全く理解できませんでした。同じ映画や番組を面白いと思ったり、同じ音楽をいいと思うことも、ありました。一緒になったのは、感じ方に似たようなところがあると思ったのが、理由の一つだったのでしょう。ただ、同居してからは、夫の威圧的な態度がエスカレートする一方。手まで出るようになって、どんどん頻度が高くなって、今に至ります。別居後も、何を考えているのか、やっぱり理解できません。離婚の話し合いをしたときも、話がさっぱり通じず、このすれ違いは何なのかと感じます。 DVを治すつもりはある 離婚するなら、治療に行く必要がない 全部自分の責任だ …

  • 「同居していた時すごく幸せだった」という夫

    「同居していた時すごく幸せだった」。言われて唖然としました。いつ私を殴るか、私にキレるか分からない毎日だったじゃない?殴って、キレて、幸せだったの?180度認識が食い違う夫婦の会話を書き連ねてみます。 実家に帰るなら、うちに帰ってくればよかったじゃないか あなたの兄弟が離婚したがっているの?(いや、私です) 治療に行くことは考えている(けど何カ月も行動していない) なんで他人とケンカするのって非難された 謝らなかったけど、悪いと思っていた 私:同居していた時、全然幸せじゃなかったよ 夫:すごく幸せだった。こんなに認識が違うものなんだ 私:(言葉を失う) 実家に帰るなら、うちに帰ってくればよかっ…

  • 音信不通の夫を心配する自分が嫌だ

    先週の金曜から夫と連絡が取れなくなりました。こちらが返信が必要なメールを送っても、返ってこない。夫が大量のメールを寄こしたり、凄まじい数の着信履歴を残すことは珍しくありません。ただ、返事がないことは、これまでありませんでした。このところ体調が悪いらしいと聞いていたので、少し心配になってしまいました。 不安で寝られなかった 暴力を受けていたときは死んでくれればいいと思った 夫を気にせず生きていきたい 不安で寝られなかった 正直言うと、昨晩はかなり遅くまで寝られませんでした。心配でした。でもこちらから大丈夫か聞くのは憚られます。布団の中でずっと寝返りを打ち続け、泣いてしまいました。そのせいか、今日…

  • DV被害者がブラック企業の被害者の相談に乗る―抑圧者の考えを内面化する辛さ

    なんだか世も末なタイトルですが、実際にあったことなのでご容赦ください。夫のDVに耐えかねて家を出た後も、夫との復縁を望んでいた私。考えを大きく変える出来事がありました。それは、ブラック企業に勤めている知人の退職の相談に乗ったこと。知人は、週7日残業までして(信じがたいことに日曜も出勤していました)、手取りが10万円とちょっと。生活の足しにすらならず、預金残高があと数百円で完全にメンタルを病んでいました。にもかかわらず、会社に退職を拒否され、せっかく内定をもらった転職先に断りの電話を掛けるという、私からすると理解不能な行動に出ます。あまりのダメっぷりに呆れると同時に、自分のダメさ加減にも思い至っ…

  • 小さい猫の思い切った柄にびっくり

    食事の邪魔をしたくなかったので、引きすぎた上にブレブレの写真です。この猫ちゃん、体はふつうより小さいのですが、模様が……。 分かります?サイズに似合わぬ見事な虎柄なのです。 この柄で睨み据えられたら、結構こたえそうですね。 人間としては極小サイズの私も、この猫を見倣って、見た目を強くしたいです。 レオパード柄の服?肩パッド?うーん、そういう問題じゃなさそう。 コロナが完全にあけるころには、いかつい外見になって世の中に出たいと思います。 今週のお題「カメラロールから1枚」

  • DV夫に離婚調停の話をするも、通じない

    離婚調停について、夫と電話で話しています。びっくりするほど話が通じず、消耗する日々です。 DVでいつも思うのは、罰が軽すぎるということ。他人にすると許されないことが、なぜ家族だと許されて、罪にも問われないのか。人格を長期にわたって破壊し続けることへの報いが、なんでそんなに軽いのか。私にはわかりません。

  • DV加害者更生プログラムを義務化して ―第二、第三の被害者を生まないために

    DV加害者は、恋人や妻が代わっても暴力をふるいます。1人の加害者が何人もの女性を傷つけ続けるのです。私の夫もそう。前妻ともDVが原因で離婚しました。モテたと自称しており、本当だとすると、私は一体何人目の被害者になるのでしょうか。日本には加害者の更生を促す法制度はありません。逮捕されても、妻が被害届を取り下げて釈放されたり、罰金や刑罰を科せられたりして、おしまいです。加害者更生プログラムはアメリカをはじめ、いろいろな国で採用されています。加害者の更生がないDV対策は、片翼飛行のようなものではないでしょうか。 2003年に検討されたまま棚ざらし? 刑事罰だけで更生するわけがない 検討している間に、…

  • DVでできないことだらけになった私―DVは社会的損失でもある

    私は今年2月に家を出、今はDV夫と別居しています。別居後、仕事の成果に取引先から「いいですね」と言ってもらえるようになりました。最初言われたときは純粋に嬉しかったのですが、何回か言われるうちに気づいたんです。DV被害を脱して、パフォーマンスが上がっているんだなと。DVに遭っていたとき、夫は「お前は何もできない」「俺がいないと生きていけない」と言い続けました。私は、鵜呑みにしてしまいました。できない方へ、できない方へと流され、本当にいろんなことができなくなっていたのです。 結婚前の自分の仕事量に驚く 束縛と暴力とストレスで何もできなくなる DV被害者の96%が仕事に支障 別居後2か月でできること…

  • DVは精神の殺人でもある―止まらなかった自傷行為

    ベランダに干していた洗濯物が、エレなし高層階での生活に飽きたのか、川に向かってダイブしました。持ち主が何もかも嫌になり、自棄(やけ)を起こしているのを機敏に察知して、逃げたのでしょうか。ただ、残念ながら川べりのフェンスに引っかかって未遂に終わったので、救出してきました。お陰で洗い直しです。 もともと自傷行為はしたことがなかった DVは万病のもと 妊産婦の14%にDV被害のリスクという衝撃 DV被害者はうつ病とPTSDが極めて多い 被害者はまともな精神状態ではいられない DV被害者は逃げないので周囲の支えが必要 もともと自傷行為はしたことがなかった 夫は何であんな暴力人間に育ったのか、自分は何で…

  • DV被害者は殺されるかもしれないし、殺してしまうかもしれない

    夏日が続き、半袖のTシャツを着るようになりました。すると、どうしても目に入ってくるのが茶色いしみになって腕に残るやけどのあと。昨年の夏はなかったのです。久々に目にし、不快な記憶が呼び覚まされます。目に入ったり、ほかの人に見えないよう腕を変な方向にねじったりするたび、夫からの暴力を思い出すことでしょう。 家族間の殺人事件は報道されないだけで多い 「夫は手加減するから大丈夫」は大丈夫じゃない DV被害者が殺人を犯す場合も DVを許さない社会に このやけどを作ったのと同じ日に、私は前頭部に裂傷を作りました。夫が酒に酔ったうえで私を突き飛ばし、ドアノブに頭を打ち付け、血がしばらく止まりませんでした。頭…

  • 加害者は「女性を殴ってもいい」という観念を社会から獲得する―DVは防げる(4)

    これまで、被害者がDV加害者をどう見極め、避けるかを紹介しました。今回は加害者の話です。DV加害者にならないために、そしてDV加害者を減らすために何ができるのか。お伝えします。 DVは考え方の問題 間違った考えを家庭と社会で獲得した夫 男女が平等な社会ほどDVは起きにくい 子どもたちをDV加害者にしないために DVは考え方の問題 DVは、考え方の問題です。 相手を従わせるために暴力をふるってもいい。女は立場が下だから、乱暴に扱ってもいい。俺は稼いでいるんだから、妻を付属物のように扱っていい。 こういう誤った考えに基づいて、加害者は暴力をふるいます。 加害者が精神障害など心の問題を持っていること…

  • しなくて後悔していること―DVは防げる(3)

    私が、しなかったのをとても後悔していること。それは、夫の前妻に会うということです。結婚した後、前妻が誰か分かったので、もし連絡をとろうとすれば、とれたのです。共通の知り合いもいました。でも、しませんでした。夫は仕事を失った困難なときに、前妻に見捨てられたと言っており、それを鵜呑みにしてしまったのです。DV加害者は、過去にも暴力をふるっている場合がとても多い。ですから、以前加害者が付き合っていた人に会い、話を聞くことは、あなたを救うかもしれません。 加害者は前のパートナーを悪く言う 加害者と付き合い始めたばかりの女性は加害者の前のパートナーを憎悪する 加害者の前のパートナーにできるだけ早く会う …

  • 義父母との初顔合わせで飛んだ鉄拳―DVは防げる(2)

    DVは防げます。被害者になる前に、逃げることが大切です。被害者になって精神を病み、家を出る気力すらなくなってしまったら、救いがありません。夫は結婚前から抑圧的で、やたら電話を掛けて私の行動を把握しようとし、暴言を吐くこともありました。ただ、私に暴力をふるうことはありませんでした。でも、結婚直前に夫は自分の両親(私からみると義父母)に暴力を、あろうことか初顔合わせの場で、ふるったのです。 凍り付く店内 義父は顔面血まみれに 暴力が自分に向かうと気づくべきだった 凍り付く店内 私は椅子の上で凍り付きました。斜め向かいに座っている義母が頭から血のような赤いしずくを滴らせています。「何をするんだ」と義…

  • DVは防げる

    夫の電話を受けた後、ずっと吐き気が続いています。ここまで自分を追いつめる存在って何なんだろう。同居していたころ、夫の存在は恐怖でした。いない日は天国。なのに出先からしょっちゅう電話を掛けてくる。電話が鳴るたび、気持ちが沈みました。3年DVを受け続けたことで、身体には一生消えそうにない傷が、刻まれてしまいました。でも、目に見えない傷、精神的な傷の方が深刻です。精神を病む被害者は少なくありません。DV被害には遭わないのが一番。DVは防げます。このことを何回かに分けてお伝えします。 わが身に起こるとは思わなかった 私は今30代前半です。DVのことを学校で体系的に教わった記憶はありません。スティービー…

  • DV被害妻がハッとさせられた言葉

    夫からのDVに耐えられなくなり、人に相談するようになってからも、私は離婚したくない、夫に変わってほしいと思ってきました。前妻ともDV離婚で、自分を変える気がない夫にDV加害者更生プログラムを受けてほしい、DV外来に行ってほしいと伝え、いつかそうしてくれるものと期待し続けたのです。今振り返ると、とても愚かでした。そんな状態の私が、ハッとさせられた言葉があります。 それでもいいって言ってくれる優しい妻なわけでしょう 視界が開けた 被害者は一刻も早く相談を それでもいいって言ってくれる優しい妻なわけでしょう 旦那さんは変わらないと思うよ。だって、それでもいいって言ってくれる優しい妻なわけでしょう こ…

  • 気になること 隣人が感染者かもしれないときベランダは安全か

    今回は、DVの話ではありません。最近、ずっと気になっていること。隣室から聞こえる咳の音が日増しに大きくなっている気がするのです。壁が薄いので、よく音が伝わってきます。せき込むのが聞こえるようになって1週間。ベランダが仕切り板一つでつながっているので、洗濯物を干すのすら何となく不安になってしまいました。 隣人が感染者かもしれないときベランダは安全か 自治体のLINEアカウントに質問を送ってはみたが 共同住宅の集団感染を調べる 結局電話で問い合わせ 風邪で気兼ねなく休める社会になってほしい 隣人が感染者かもしれないときベランダは安全か 住んでいる自治体は病床が足らず、検査数も少ないと言われています…

  • DVが身近にある人にフォローしてほしいアカウント

    DV被害者だったり、あるいはDV被害者から相談を受けていたり、DVの気配を近くに感じている人に。今はDVがエスカレートする時期であり、なおかつ、給付金の支給を受けるために急いで動かなければならない時期です。情報を得るためにおすすめのツイッターやブログのアカウントを紹介します。はなから諦めムードで、自分から積極的に情報を集めないDV被害者も少なくありません。情報を教え、励ましてあげてほしいのです。 ご自身のDVへの理解を深めたり、情報を得たりするのに使うのも良いですし、なかなか加害者と離れると言わないDV被害者に、こんなアカウントもあるよと紹介するのも良いと思います。 まだ別れるつもりがないDV…

  • 映画『罪の手ざわり』にみる日常の中の暴力

    2014年公開の日中合作映画『罪の手ざわり』。オフィス北野も関わり、中国で実際に起きた四つの事件を映像化しました。罪を犯す側の視点から撮っており、人がどのように追い詰められ、行動するのかあぶり出します。オブラートに包まない、生々しすぎる暴力描写に衝撃を受けます。 罪の手ざわり(字幕版) なぜ暴力に走るのか まっとうに生きようとした小市民が追いつめられるリアル なぜ暴力に走るのか 監督はジャ・ジャンクー。もともと生々しい、装飾のない映像を撮る方です。暴力描写にここまで凄味が出たのは、日中合作だったからこそかもしれません。カンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞し、キネマ旬報の2013年…

  • DV被害妻がこのままだとまずいと悟った瞬間*数十年にわたるDVの衝撃

    夫のDVに耐えかね、家を飛び出してからも、夫が更生してくれるんじゃないかと期待をしていたんです。夫のせいで病院のたいがいの診療科にかかり、自傷行為までするようになったのに。私は何を考えていたんでしょうね。今思い出すと、本当に愚かでした。夫は過去にDV離婚を経験していて、私とまた同じことになっています。普通に考えたら、期待のしようもない、どうしようもない人間です。そんな人間に期待し、できれば一緒にいたいと思っていた私が、目を覚ました瞬間。それは、あるラジオ番組を聴いていたときでした。 何十年もDVに耐えた女性からの相談に粟立つ 夫への憎悪を糧に生きる怖さ 何十年もDVに耐えた女性からの相談に粟立…

  • うつ病の父がコロナで入院できなくなりました

    うつ病を悪化させた父は、近く入院したいと病院に相談していました。ところが、実家がある田舎までコロナウイルス感染が広がり、入院できなくなってしまったのです。病状が悪化した責任は、私にもあると思っています。夫から家を追い出された後、実家に帰ったから。何が正解なのか。分からず悶々としています。 私のDVを知った後に病状が悪化した 希死念慮が強く入院するはずだった 入院を断られる 実家に帰ったのは間違いだったのか 行政の支援が受けられず実家に頼った 私のDVを知った後に病状が悪化した 父はうつ病にかかって数年になります。悪化し、よくなり、また悪化する――の繰り返しです。 私は夫から家を追い出された後、…

  • DV被害者の住民票の移動は「支援措置」とセットで

    DV被害者の中には、10万円の給付金を受け取るため、駆け込みで住民票を移す人も多いのではないでしょうか。その時、忘れてはならないのが「支援措置」の手続き。住民票は家族やそれ以外の人でも入手できるからです。戸籍も家族であれば入手できます。新しい住所を加害者に知られないために、手続きを忘れないでください。 住民基本台帳事務におけるDV等支援措置 住民票を移す前に準備が必要 私の経験 役場の窓口が混雑する時間は避ける コンビニや自動交付機で住民票がとれなくなる 期間は1年間 債権者や裁判の相手などは閲覧ができる 住民票の移動はよくよく考えてから 住民基本台帳事務におけるDV等支援措置 正式名称が長い…

  • 夫から届くメールで呼吸困難気味

    最近、夫のことを考えると息苦しくなります。最初、新型コロナウイルス感染を疑ったくらいです。強いストレスがかかると、呼吸困難になるそうですね。色んなことを考えて、悲しくて、苦しくて、息を吸うのを忘れているようなんです。いけませんね。 神経を逆なでする文面 私は仕事の都合上、夫と連絡を取らないといけません。電話は着信拒否にし、メールは受信拒否にしました。それでも、かすかにつながっているところはあって、夫が連絡してきます。 必要なことだけ、淡々と言ってくればいいのです。実のところ、そんなに頻繁に連絡を取る必要もありません。でも、DV加害者はそういう常識が通じる人ではないのです。 あまりにああしろ、こ…

  • DV被害者になって初めて気づいたこと――穴だらけのセーフティネット 給付金支給の圏外で思う

    一律10万円の給付金の支給が話題です。別居中のDV被害者で、住民票で夫と同居したままの私は、果たしてもらえるんでしょうか?多くのDV被害者が同居、別居に関わらず、同じことを考えていると思います。世帯主に支給されたら、そのお金が被害者に渡されることは、まずないからです。 世の中のしくみは、DV被害者に全然優しくない。DV被害に遭い、家にいられなくなって初めて、気付きました。国の調査によると、女性の13.8%、つまり7人に1人は配偶者から何度も暴力を受けたことがあるのです*1。あなた自身や、あなたの身内、友人、知人が被害に遭ってもおかしくない。というか、知っている人の中に必ず、被害者と加害者がいる…

  • 江國香織がDVを描く『思いわずらうことなく愉しく生きよ』

    家訓が「思いわずらうことなく愉しく生きよ」である犬山家の3姉妹が主人公。長女の麻子は結婚後7年間、夫の暴力に苦しんできたという設定です。それぞれが恋愛や結婚に思い悩みながらも、より良い明日を求めて歩むさまが描かれます。 思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫) 作者:江國 香織 発売日: 2007/06/01 メディア: 文庫 窒息しそうな家の空気感に共鳴 私は夫からのDVに耐えられなくなりつつあった時期に、本書を手に取りました。女性の視点でDVがどんなふうに描かれるのか、長女の麻子がどういう決断をするのか、知りたかったからです。 麻子が家で感じる息苦しさ、窒息しそうな空気感に共感しま…

  • リアル貧困女子『証言 貧困女子』を読む

    中村淳彦監修『証言 貧困女子――助けて!と言えない39人の悲しき理由』を読みました。私はもともと正社員で、結婚を機に退職して契約社員になり、それもやめてフリーランスになりました。夫からのDVに耐えかね、家を出ています。読後感をつづります。 作り物ではない、生の言葉にひき込まれる 自分が「貧困女子」だと読んで初めて気付く 思い出したルームシェア時代 私の貧困女子生活 作り物ではない、生の言葉にひき込まれる コロナウイルスの影響で家にいる間、ネットを見過ぎて通信費が高くつくと嫌だからと書店を訪れ、ジャケ買いしました。900円税別なので、冷静に考えると、ネットを見過ぎて増額する通信費と、どっこいかも…

  • 昭恵夫人の大分旅行騒ぎにDV被害者が感じること

    叩かれている安倍昭恵夫人の大分旅行について、DV被害者として感じることがあり、つづります。旅行の是非を論じるものではありません。 夫を気にしない身軽さがうらやましい 夫を優先しDVに遭い家を追われた 首相は良い夫なのでは? 妻である以前に自由意思を持った人間 夫を気にしない身軽さがうらやましい 安倍首相がコロナウイルスへの警戒を呼び掛けた矢先に、昭恵夫人が大分に旅行していたと報道され、批判が相次いでいます。 私はこのニュースを見たとき、ちょっと自分の理解を超えていると思うと同時に、昭恵夫人をうらやましく感じました。そんな気持ちになったことに、自分でも驚きました。 昭恵夫人は「こういうことをした…

  • DVから逃げたらやってはいけないこと四つ

    勇気を振り絞って逃げたDV被害者が、また加害者の影響下に置かれないために、やってはいけないことをまとめます。私自身、やってしまって後悔したことが少なくありません。被害者は普通より判断力が落ちていたりするので、もし周囲に加害者から逃げた被害者がいたら、気遣ってあげてください。 加害者に連絡を取り続ける 場所が特定できる情報や写真をSNSにアップする 郵便を新居宛てに転送する 通販の送り先の住所を変えないで注文する 加害者に連絡を取り続ける 加害者からの連絡はブロックするのがいいと思います。「思います」というのは、事情によってはそうもいかないからです。 私は事情があって、夫からのメールだけは受けな…

  • DV被害者に必要なのは加害者に干渉されない時間

    DV被害者が加害者から抑圧された状態を脱するには、加害者と離れ、冷静になる必要があります。ですが、往々にして被害者が離れたがらなかったり、あるいは離れるのをあきらめていたりするので、両者を引き離すのは容易ではありません。加害者と離れるのが重要なこと、でも被害者にそう決断させるのは容易でないこと、周囲からの支援が必要だということを、多くの方に知ってもらいたいのです。 放したがらない加害者と離れたがらない被害者 離れなければ加害者は更生しない 夫の支配から逃れて見える世界が変わった 放したがらない加害者と離れたがらない被害者 被害者は、加害者の考え方を内面化して自分を責めたり、加害者からの精神的、…

  • 島尾敏雄『死の棘』の毒に当たる

    2017年に公開された満島ひかり主演映画『海辺の生と死』。これは島尾敏雄と後に妻となるミホの出会いと恋に落ちるさまを描いたもの。原作は、ミホが記した同名の小説です。一方、夫の敏雄は、激しい愛で結ばれて夫婦となった二人の成れの果てを『死の棘』にまとめました。日本文学史に残る名作で、ぜひ多くの方に手にとってほしいと思います。 死の棘 (新潮文庫) 作者:敏雄, 島尾 発売日: 1981/01/27 メディア: 文庫 精神を病んだ妻に許しを請い続ける夫の心理 夫の不倫を知ったミホは精神に異常を来たします。どうしたらいいか分からず右往左往する敏雄と二人の子供たち。不倫をしたけれど、妻を愛している。妻を…

  • DV被害に遭ってから知る井上ひさしのもう一つの顔

    西舘好子『表裏井上ひさし協奏曲』を読みました。私は井上ひさしのファンです。小さい頃は「ひょっこりひょうたん島」を見るのが楽しみで、中学生になると『青葉繁れる』『モッキンポット師の後始末』『ブンとフン』『吉里吉里人』と読み進めていきました。妻との間にDVがあったらしいと、なんとなく知っていましたが、詳しく知ろうとしたことはなかったのです。夫からのDVに耐えかねる状態になって初めて、井上ひさしがどんな夫だったのか知りたいと思い、本書を手に取りました。 西舘好子『表裏井上ひさし協奏曲』ハイブリッド型総合書店honto.jp 前半は痛快な出世譚 暴力をふるった因果としての孤独 平和と人間愛を語りながら…

  • いつかわたしの部屋になる部屋で

    今週のお題「わたしの部屋」 毎朝、起きると軽いパニックを起こす。自分がどこにいるか分からなくなるのだ。2月に家を出てから、知人宅やカプセルホテル、木賃宿と、点々と泊まり歩いた。この6畳間に落ち着いてしばらくになるけれど、起きて数分間は自分がなぜここにいるのか分からなくなる。布団の中で身をこわばらせ、自分がここにいる事情を思い出し、周りに誰もいないのを確認する。ここは、わたしの部屋でありながら、まだわたしの部屋になり切っていない。 近しい人しか知らない本当の居場所 世間では世帯ごとのマスクの配布が始まったとか。でも、私には関係のない話だ。私がここに住んでいることは、本当に近しい人にしか伝えていな…

  • FRIDAY「コロナDV」報道にDV被害者が感じる違和感

    コロナウイルスの影響による外出自粛や経済的な困窮で、DVが増えています。DV被害者の目から見ると、マスコミの報道ぶりは、DV加害者の肩を持つものだと感じます。特に、読んで何とも言えない気持ちになったのが、FRIDAY DIGITALに4月8日に載った記事です。 headlines.yahoo.co.jp 本当に一般の人が起こした悲劇なのか 「外出自粛を余儀なくされている一般の人が実際に起こしたDVの悲劇だ」と言いながら、告白するのは中堅出版社の社員。つまり、内輪ネタ。引っかかりを感じながらも読み続けると、延々、妻に暴力をふるった社員の言い訳が続きます。ストレスが積み重なり、妻の遠慮会釈ない言葉…

  • DV被害者はなぜ逃げないのか

    なぜDVをずっと、ひどいと何十年も受け続けて、逃げないのか。普通の方はこう思うでしょう。私自身、夫から3年にわたって暴力を振るわれながらも、逃げませんでした。なぜ逃げられない、別れられないのか、お話しします。逃げない被害者も悪いと切って捨てるのは、やめて頂きたいのです。 加害者の考えを内面化してしまうから いいときもあるから 正常な精神状態でなくなるから 人に相談しづらいことだから 人間関係を狭められるから 経済的に依存している、あるいはさせられるから 子どもがいるから 加害者の考えを内面化してしまうから これはDV被害者に限らず、ブラック企業に勤め続ける人なども当てはまることだと思います。加…

  • DV被害者に伝えてほしい支援策や情報など まとめ

    もし身近にDV被害者がいたら、伝えてほしい情報をまとめました。公共と民間の支援やサービス、一時避難先として使える宿泊費の安い施設など。DV被害者は相談をするまでの過程で疲れ切っていることが多いです。自分で調べる気力もないとき、友人、知人から情報を教えてもらったことで、私はとても励まされ、勇気づけられました。 コロナウイルスの影響で、公共の支援機能が今後落ちてしまうと予想されます。家族や友人、知人からの支援が大切な時期になります。 公共の支援 ・相談窓口 ・警察のDV相談窓口 ・弁護士会などの無料法律相談 ・法テラス 民間の支援・サービス ・自立生活サポートセンター・もやい ・民間のDV被害者支…

  • もしDV被害者に相談されたら

    日本では女性の3人に1人が配偶者からの暴力を経験しています。地域によってはもっと多いところもあるようです。実は、あなたの周りにもDVの被害者や加害者がいる。多くの被害者が誰にも相談しなので、周囲が気付いていないだけなのです。もしDV被害者が勇気をもって踏み出したら、つまり相談したら、どう受け止めてほしいか、自分の経験からご紹介します。 相談されたらしてほしいこと ○ 1.同じ目線で話してください ○ 2.話を聞いてあげてください ○ 3.最善だと思うアドバイスをしてあげてください ○ 4.力になってあげてください してほしくないこと × 1.夫婦だから我慢しろと言う × 2.あなたにも悪いとこ…

  • DV被害者にとっての試練の時期に考えてほしい支援のあり方

    コロナウイルスの流行で、DVが増えると同時に、被害者を救うセーフティネットが機能不全になりかねないと心配されています。ただ、それ以前に、支援の仕組み自体に問題が少なくありません。私自身、支援の網から見事にもれた過去があります。 私自身が枠組みに収まりきらない被害者だった 行政の相談窓口は基本平日の昼のみ 離婚の意思がないと支援対象にならない 一定の貯蓄があると支援対象にならない 色んな人を支援できる仕組みに *追記* change.orgで東京都知事にDVや虐待被害者への支援体制を求めるキャンペーンが行われています。賛同をクリックして頂ければ幸いです。 私自身が枠組みに収まりきらない被害者だっ…

  • コロナウイルスでDV被害がどうなっているか

    コロナウイルスの影響による外出自粛や経済的な困窮で、DVが国内外で増えています。何が起こっているのでしょうか。被害者を救うために何ができるのでしょうか。 海外でDVの通報が2、3倍に DV被害者は日ごろから孤立させられている 感染拡大で一層孤独になる被害者 DVは被害者のせいではない 暴力で支配するのが楽だから繰り返す 被害者のせいではないと伝えて ひどい状態でも被害者は声を上げられない 海外でDVの通報が2、3倍に 感染拡大が日本より早く進んだ中国と欧米でDV被害の増加が報告されています。DVの相談が中国で通常の3、4倍になった、フランスで外出規制が始まった最初の一週間で通報が3割増しになっ…

  • 外に出られない今こそ知ってほしいDVの実際

    コロナウイルスで外に出づらい状況が続いています。日本も含め、世界中で増えているのがDVです。加害者が家にいる時間が長くなり、生活リズムの変調や仕事の減少によるストレスを被害者にぶつけるからです。私自身は、3年間にわたるDV夫との同居から、コロナ流行直前に抜け出すことができました。もしあのまま留まっていたらと思うと、ぞっとします。DVが増える今だからこそ、多くの人にその実情を知ってもらいたい。身近に気がかりな夫婦や家族がいたら、放置せず行動してほしいと切に願います。 コロナウイルスの影響で絶望的な状況に置かれる女性たち 女性の31.3%は配偶者からの暴力を経験 気になったら通報や相談を コロナウ…

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