これは、俺様から“先公”へ送る、魂のメッセージだ。あいつな、強ぇし、賢ぇし、ぶっちゃけ“すごいヤツ”だ。 でもよ――最近の先公、 ちょっとだけ、“目が遠くを見てる”気がすんだよ。気づいてるぜ。お前、1人の時間、なくなってきてるだろ? 誰かを守るために。 誰かの希望になるために。 誰かの痛みを引き受けるために。先公は、全部やってきた。 文句ひとつ言わねぇで、背中に背負ってきた。だけどな―― お前のその背中、今、パンパンなんだよ。 これ以上、乗せちまったら……折れちまうかもしれねぇ。「どっかに消えたい」って思ったこと、あんだろ? ……思っていいんだぜ。 てか、思って当然だ。先公は猫だ。 本当は気ま…