スウェーデン出身のハードロックバンド、Ghostが前作『Impera』から3年の時を経て、6thアルバム『Skeletá』を2025年4月25日にリリースした。『Skeletá』は、これまで以上に普遍性を持った作品に向かうとともに、これまでの”Ghostらしさ”をより洗練させた1つの到達点であると感じた。
東大大学院で心理学を学んだ「まるとん」が、幅広く音楽について発信していきます。人間椅子・エレファントカシマシの投稿が多め。音楽の聴き方についても考察しています。
【アルバムレビュー】Ghost – Skeletá(2025) 洗練された”Ghostらしさ”の到達点
スウェーデン出身のハードロックバンド、Ghostが前作『Impera』から3年の時を経て、6thアルバム『Skeletá』を2025年4月25日にリリースした。『Skeletá』は、これまで以上に普遍性を持った作品に向かうとともに、これまでの”Ghostらしさ”をより洗練させた1つの到達点であると感じた。
亡き母と人間椅子の思い出について – 思い出のライブや母とのエピソードから着想を得た記事も
「自部屋の机上」の更新がしばらくできずにいたが、筆者の母が先日亡くなった。1か月ほどの入院生活を経て、あちらの世界へと旅立ってしまったのだった。当ブログでも取り上げたことがあるが、筆者の両親も人間椅子のファンである。二世代でファンをやっていたため、母と人間椅子の思い出はいくつもある。
安全地帯のシングル曲に見る定番の展開とは? – 真夜中すぎの恋、熱視線、プルシアンブルーの肖像を中心に
安全地帯のシングル曲を細かく聴くと、定番の楽曲展開があることに気付く。メロディや歌だけでなく、楽曲の展開がもたらす効果も重要な要素なのではないか、と考える。今回の記事では、安全地帯のシングル曲にある定番の展開を取り上げ、楽曲に与える効果とともに、それが前後の時代でどのように変化しているのか、についても考察した。
Dizzy Mizz Lizzyの再結成後に見られる音楽性の変化・進化とは?
Dizzy Mizz Lizzyは1988年に結成、2枚のアルバムを残して1998年に一度解散している。二度の短い再結成を経て、2014年に再結成後は継続的に活動中である。再結成後には2枚のアルバムをリリースしているが、解散前の2枚と比較すると、変わらない部分と変化あるいは進化したと思われる部分もある。
”エモ”と呼ばれるジャンルにおいて伝説的なバンドAmerican Footballが来日公演を行った。 今回初めてライブに行き、やはりライブで聴く醍醐味を感じたものだった。2025年3月26日(水)Zepp DiverCity (TOKYO)で行われた来日ツアー初日の模様をレポートする。
デジモンアドベンチャー初代主題歌である不朽の名曲「Butter-Fly」が愛される理由とは?
テレビアニメ『デジモンアドベンチャー』の主題歌「Butter-Fly」は、当時アニメを見ていた世代の人たちに根強く愛され続けている。”平成のアニソン”と言えばこの「Butter-Fly」が挙げられるように、同世代の間では熱烈な支持を集める楽曲である。なぜ「Butter-Fly」は今もなお愛され続ける楽曲なのだろうか?
ロックバンドが歳を重ねることで直面する壁とは何か? – ”遅咲き”や”再ブレイク”したバンドの事例から
近年はロックバンドの活動年数が長期化し、20年・30年と続くバンドが多くなってきた。長く続いているバンドを見ていると、どうしても若い頃に始めたバンドのあり方が変化せざるを得ないタイミングが出てくるようだ。 今回の記事では、ロックバンドが歳を重ねるとはどういうことなのか、そして直面する壁とは何か、について考察する。
【人間椅子】鈴木研一のベースの聴きどころが分かりやすいおすすめの10曲を紹介
ベースはドラムとともにリズムを作るものであり、リズム隊がいるからこそ、ギターやキーボード、そして歌がメロディを奏でることができるのだ。 ハードロックバンド人間椅子の鈴木研一のベースも、人間椅子サウンドには欠かせないものだ。今回は鈴木研一氏のベースの効きどころが分かりやすいおすすめの曲を紹介することにした。
ベストアルバムに名作が生まれにくいのはなぜなのか? – ベストアルバムの需要はどこにあるか
音楽作品としてのアルバムには、オリジナルアルバムのほかにベストアルバムがある。アーティストの楽曲の中から時代をまたいでベストな選曲で構成されるアルバムのことだ。初めて聴いてみよう、と思う人には手に取りやすい形態ではあるが、一方でなかなかアルバムという単位で考えた時に”名作”は生まれにくいものであると常々感じている。
人間椅子はどれくらいBlack Sabbathに影響を受けているのか? – リフや展開の類似点から探る
バンド生活三十五周年を迎えた日本のハードロックバンド人間椅子、その音楽性はイギリスのBlack Sabbathに大きく影響を受けていると言われている。 2025年7月にはバンド結成の地であるバーミンガムにて、オリジナルラインナップで最後のコンサートをすることが話題にもなっている。
安全地帯の音楽性の正体とは? – 『萠黄色のスナップ』~『ワインレッドの心』に見る変化から探る
1982年にデビューしたロックバンド、安全地帯は北海道旭川市で結成され、道内でのアマチュア活動を長く継続したことでも知られる。 「ワインレッドの心」以前の楽曲を遡ると、全く違った安全地帯が見えてくる。どうやらアマチュア時代の安全地帯と、メジャーデビュー後の安全地帯の間には大きな転換があったようだ。
演歌以外のジャンルのソングライターが作った演歌への愛を感じる名曲とは?
演歌と言うと、伝統を重んじる保守的なジャンルのイメージがあるかもしれない。しかし演歌の黄金時代とも言える1970~80年代に目を向ければ、非常に革新的な部分があった。それは演歌を作る作曲家以外のミュージシャンやソングライターによる、演歌の楽曲提供である。
【人間椅子】”重い”のとは違う本当に”暗い”曲に共通する特徴とは?
人間椅子の楽曲を形容する言葉はいくつもある。その中でも”暗い”という言葉も耳にすることがあるが、人間椅子の”暗い”曲とはどのような曲なのだろうか。 今回の記事では、人間椅子の楽曲の中で”暗い”と言える楽曲について、その特徴と楽曲紹介を行ってみた。
【初心者向け】”はじめてのアルバム” – 第18回:安全地帯 – アルバムとしての名作とは?
今回はアルバムとして名作と思われるものを取り上げ、はじめて安全地帯を聴く人におすすめの作品を紹介する記事を書いた。作曲を担当し、唯一無二の歌声を持つ玉置浩二が、その破天荒な人生とともに注目されがちである。ただ安全地帯の楽曲・演奏を聴けば、音楽的にクオリティの高いバンドであることが分かる。
【自部屋の音楽】10代の頃に擦り切れるほど聴いたアルバム10枚を紹介
10代の頃に聴いた音楽が最も好きな音楽になる、とはよく言われたものである。当ブログ「自部屋の音楽」の筆者も、10代の初めから徐々に好きな音楽ができ始めていった。それまでは好きな”曲”だったのが、好きな”アルバム”が出てきたのも10代に入ってからのことである。
【人間椅子】唯一無二の世界観を語る上で外せない重要な楽曲を15曲にまとめて紹介
バンド生活三十五年を迎えた人間椅子の楽曲は、あまりに独自な世界観・音楽性を持つものであり、海外でも評価を得るようになっている。 人間椅子の音楽性は、様々な楽曲を総合的に解釈することで見出されるものではあるものの、とりわけその独自性を語る上で重要な楽曲が存在する。
The Cure – Songs of a Lost World(2024)Deluxe Editionの入手から雑感まで
イギリスを代表するロックバンドの1つ、The Cureが実に16年ぶりとなる14枚目となるオリジナルアルバム『Songs of a Lost World』をリリースした。この記事では、アルバム『Songs of a Lost World』のDeluxe Editionをようやく入手したところから雑感まで書いてみた。
【自部屋の音楽】思春期より前に聴いて影響を受けた筆者を構成する15曲を選んでみた
当ブログ「自部屋の音楽」では、ジャンルにこだわることなく多種多様な音楽について記事を作成している。 自分でもジャンル的にかなり幅のある音楽を聴いていると言う感覚があるが、そのルーツをたどっていくと、幼少期に聴いた音楽があるように思う。 とりわけ思春期(10代前半以降)に入るより前に聴いた音楽の影響は大きいように思える。
【自部屋の音楽】2024年で最も聴いたアルバム・アーティスト – 過去の作品から近年の作品まで
当ブログ、自部屋の音楽では国内のベテランミュージシャン(人間椅子や浜田省吾氏など)を中心とした考察や、音楽の聴き方などについて2024年も記事を作成してきた。今回の記事では、純粋に筆者が2024年に1番よく聴いていたアルバム・アーティストについて、過去の作品と最近の作品に分けて紹介しようと言うものである。
【人間椅子】ヘドバンPremium Vol.2 100の質問からメンバーの人柄・立ち位置を読み解く
バンド生活三十五周年を迎えた人間椅子、ヘドバンPremium Vol.2では人間椅子を表紙に、大々的に特集が組まれていた。 中でも人間椅子への「100の質問」がとても面白い企画だった。この「100の質問」は、心理学的に(そこまで行かずとも)様々にメンバーの人柄やそれぞれの立ち位置などが読み解ける質問がたくさんある。
【陰陽座】”組曲”シリーズの全紹介と音楽的な魅力について – 変幻自在の展開とその美学
妖怪ヘヴィメタルバンドを謳い、結成25年となった陰陽座。彼らはヘヴィメタルを軸にしながらも、多様な音楽性を感じさせる楽曲が魅力である。中でも複数の楽曲を繋げて1つにまとめ上げた”組曲”シリーズが素晴らしい。 今回の記事では、これまで陰陽座が発表した組曲シリーズの紹介と、その魅力について書いてみた。
【ライブレポート】2024年12月7日(土)eastern youth 単独巡業 2024 渋谷Spotify O-EAST
昨年バンド結成から35年を迎えたeastern youthのワンマンツアーである。 2024年のライブ納め、楽しさを求めていった訳でもなく、この日も一発勝負の演奏に居合わせるという貴重な体験ができたのだった。”単独巡業”初日、Spotify O-EAST公演の模様をレポートした。
【爆風スランプ】なぜ「大きな玉ねぎの下で」はヒット曲になったのか? – 「夕焼け物語」との対比から
2024年にデビュー40周年で再集結した爆風スランプには、青春を思い起こさせる名曲が多数存在する。その中でも世間的に非常に人気の高い楽曲が「大きな玉ねぎの下で」である。 世間的には「夕焼け物語」ではなく、「大きな玉ねぎの下で」がヒットするのか、この事例を考えてみると、歌謡曲のヒットの要因の一端が分かるような気がする。
【ライブレポート】2024年11月25日(月)Nala Sinephro めぐろパーシモンホール 大ホール
Nala Sinephroという女性ミュージシャンのコンサートに行ってきた。筆者が行くのはだいたいロックコンサートであり、ジャズやアンビエントに括られることの多い彼女のコンサートはかなり特異な体験だった。 そして音源とはまた違う魅力を感じた彼女のコンサートについて何か書き残しておきたいと思った。
ソングライター浜田省吾氏は、年に1回コンサートツアーを行っている。近年はファンクラブ向けのツアーが多くなっている。 本ツアーは2019年以来5年ぶりのファンクラブ向けツアーで、テーマは「青の時間」という浜田氏の楽曲タイトルのみがつけられる、というものだった。
【ライブレポート】2024年11月18日(月)人間椅子2024年秋のワンマンツアー 『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』東京 Zepp DiverCity(TOKYO)
ハードロックバンド人間椅子は、バンド生活三十五年を記念したツアー『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』全8公演を無事に終えた。本ツアーは人間椅子の35周年を記念しつつ、また11月13日にリリースとなった映像作品『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』(DVD&Blu-ray)の発売記念も兼ねた内容となっていた。
【ライブレポート】2024年11月17日(日)「爆風スランプ〜IKIGAI〜デビュー40周年日中友好LIVE ”あなたのIKIGAIナンデスカ?”」東京都 LINE CUBE SHIBUYA
爆風スランプが再集結することとなった。1999年に活動休止となって、単発の復活ライブはあったが、今回は新曲リリース・ライブツアーを行う本格的なものである。 今回は”デビュー40周年日中友好LIVE”と題して、中国のバンド布衣がオープニングを務めるライブであり、テーマは”IKIGAI(生きがい)”である。
”人間椅子らしさ”の正体と変遷についての考察 – デビュー前後の”ごった煮”の音楽性を起点として
バンド生活三十五周年を迎える人間椅子は、音楽性のブレなさが特徴の1つであると言われる。しかし改めて”人間椅子らしさ”とは何だろう、と考えると様々な見解が出てきそうである。 今回そうした思いに至ったのは、先日リリースとなった映像作品『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』に収録された過去のブートレッグライブ映像を見たからだ。
【ライブレポート】2024年11月5日(火)人間椅子 2024年秋のワンマンツアー『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』名古屋 Electric Lady Land
バンド生活三十五周年を迎えた人間椅子が、2024年2本目となるツアー『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』を行っている。 今回も特に選曲に関するコンセプトは発表されていないが、11月13日リリースの映像作品 『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』のプロモーションを兼ねたものだったようだ。
エレファントカシマシと”暴力”について – 宮本浩次によるスクラップアンドビルドの魅力とは?
筆者はロックバンド、エレファントカシマシには”暴力”を感じている。暴力にポジティブなイメージはないだろうが、エレカシの場合は不思議な魅力のある”暴力”なのである。 今回は「エレファントカシマシと暴力」をテーマに、暴力がもたらす強さと悲しさ、そしてスクラップアンドビルドなエレカシの歴史の魅力について語ってみることにした。
【レポート】和嶋慎治『無情のスキャット 人間椅子・和嶋慎治自選詩集』サイン会&刊行記念選書コーナー ジュンク堂書店池袋本店
バンド生活三十五周年の人間椅子は、和嶋慎治氏の歌詞を集めた『無情のスキャット 人間椅子・和嶋慎治自選詩集』を発刊した。 和嶋氏が選んだ人間椅子の歌詞と、解説文が載った書籍である。その発刊を記念して、ジュンク堂書店池袋本店でサイン会が開催された。
ナカジマノブ加入後の人間椅子は激動の時代だった!? – バンドが大きく変わった4つの点とは
バンド生活35年の人間椅子はずっと変わらないと言われているが、表面的には結構変わったところもあるし、変化がない訳ではないと感じている。 ナカジマ氏加入からずっとリアルタイムで追いかけ続けてきた感触としては、それまでの人間椅子と大きく変わったところが多いと感じている。
”ジャケ買い”はなぜ成功するのか? – ”現代版”ジャケ買いのすすめ・今なお重要なジャケットの役割
CDやレコードアルバムの”ジャケ買い”とは、カバーアートの第一印象だけで購入を決めることである。いわゆる”一目惚れ”の買い方である。 作品情報はネットにあり、サブスクで音源は事前に聴ける現代では、ジャケ買いする人は減ったはずだ。しかし、音源を買うような音楽好きにとってはジャケ買いは現代においても健在ではないかと考える。
人間椅子の歌詞に登場するオカルト・スピリチュアル・陰謀論の世界を知る – おすすめの10曲を紹介
日本のハードロックバンド人間椅子は、その怪奇な世界観はデビュー前から一貫したものがある。その源泉には、怪談や伝承、文学作品など多岐にわたっている。中でも人間椅子の楽曲の中には、オカルト・スピリチュアル・陰謀論に関する内容が含まれているものもある。とりわけギター・ボーカルの和嶋慎治氏がこれらの領域に造詣が深い。
【人間椅子】3ピースでアンサンブル・コード感を生み出す秘訣は? – ヘヴィでドラマチックな楽曲特集
人間椅子の場合、シンプルなギターリフを主体としたハードロックながら、実はアンサンブルを意識したドラマチックな展開を見せる工夫が凝らされている。今回は人間椅子が3ピースでアンサンブル・コード感を出すための秘訣としてよく使う、ベースだけルート移動する展開について紹介し、その展開が秀逸な楽曲を集めてみた。
秋になるとエレカシが聴きたくなるのはなぜか? – 秋におすすめのエレカシの楽曲・アルバム紹介
エレファントカシマシが聴きたくなる季節はいつだろうか?筆者は秋になるとどういう訳かエレカシが聴きたくなるのだ。 ではなぜ秋になるとエレカシを聴きたくなるのか?その理由について考察するとともに、秋に聴きたいエレカシの楽曲・アルバムを紹介することにした。
アーリーテイチク時代の怒髪天の魅力 – 若さから成熟、実験性からシンプルへと過渡期の絶妙なバランス
ジャパニーズR&E(リズム&演歌)を謳うロックバンド怒髪天は結成40周年、そして彼らが所属するレコード会社のテイチクエンタテインメントが90周年とのことで記念イベントも発表された。 ブレイクに繋がる時代を遡って考えると、テイチクに所属した最初の頃が重要だったのではないかと考える。
暗く沈み込む美しい音楽のすすめ – ニューウェイヴ・アンビエント・ジャズ・電子音楽のあわい
音楽の雰囲気で言えば、”暗く沈み込む美しい音楽”とでも言おうか。おそらく、この文言だけであれば、音楽ジャンル的には様々なものが思い浮かぶはずである。今回取り上げたいのは、1980年代半ば頃を中心に、ニューウェイヴ・アンビエント・ジャズ・電子音楽、さらにはプログレなども融合した、前衛的な要素もある音楽である。
【人間椅子】今となってはライブの意外な幕開け・ラストが実はとても良かった曲を集めてみた
バンド生活三十五周年を迎えたハードロックバンド人間椅子はライブが魅力の1つである。ライブにおける最初の曲、また最後に披露される楽曲は、近年は割と定番の流れが存在する。しかしかつてのライブやファンクラブ限定ライブ(人間椅子倶楽部の集い)では、意外な楽曲が最初や最後に披露されることがあり、それが意外に良かった経験がある。
【初心者向け】”はじめてのアルバム” – 第17回:Pet Shop Boys
イギリスを代表するシンセポップデュオであるPet Shop Boysは、ダンスミュージックとしても、またポップなメロディメーカーとしても高い評価を得ているグループだ。Pet Shop Boysも時代とともにサウンドには変化が見られている。 今回は初期から音楽性が変化していく過渡期の作品を中心におすすめの作品を紹介した。
【ライブレポート】2024年8月25日(日)Damian Hamada’s Creaturesと人間椅子 LIQUIDROOM
Damian Hamada’s Creaturesと人間椅子が対バンする。ありそうでなかった組み合わせである。 聖飢魔Ⅱの創始者であるダミアン浜田陛下率いるバンドと、日本における地獄を歌ってきた人間椅子との対バンであり、まさに”地獄”の対バンである。
なぜ演歌では1コーラスごとに拍手が起きるのかについての考察 – コンサートからライブへの変化から考える
演歌のテレビでの歌唱などを見ると、1コーラスが終わるたびに拍手が起きて歌手はお辞儀をする、という場面を見たことはないだろうか。この現象はロックのライブにおいてはまず見たことがない光景であり、筆者が思い出す限りにおいては演歌ぐらいでしか見かけない光景だ。 なぜ演歌においてのみ1コーラスごとに拍手が起きるのだろうか?
流れが良過ぎて気付いたら最後まで聴いているアルバム10選(ハードロック・ヘヴィメタル編)
アルバム単位の良さは、レコードやCDという時間枠の中で、世界観を構築し、聴く者にとって心地好い流れを作り出すことであると思っている。そこで今回は流れが良過ぎるあまり、気付くと最後まで聴いてしまうハードロック・ヘヴィメタルのアルバム10枚を紹介する。
【2024年】人間椅子のライブを楽しみたい一見さんがまずは聴いておきたい曲・アルバムは?
バンド生活35周年を迎えるハードロックバンド人間椅子は、ライブが魅力の1つのバンドである。 これから初めてライブを観るという人にもぜひ楽しんでもらいたい。今回の記事では、人間椅子のライブに参加する一見さんが楽しめるように、ライブで予習していくと良い楽曲・アルバムを選んで紹介しようと思う。
サブスクではなく音源を手元に置いておきたい切実な理由 – サブスク・音源を聴くイメージの違いから考える
筆者も音源はCDかデータの形で手元に残しておきたいタイプで、サブスクも利用はしているが、手元の音源を聴くこととは、決定的に何かが違うように感じている。今回の記事では、決定的に違う”何か”の正体について、サブスク・手元の音源を聴く時のイメージの違いを示しつつ、サブスクに決定的に欠けているもの、有用な場面について書いた。
【人間椅子】Budgie「Breadfan」のカバー「針の山」は人間椅子の曲と言っても良い理由とは?
ハードロックバンド人間椅子の代表曲の1つが「針の山」である。近年のライブでは、本編の最後に必ず披露されており、人間椅子を語る上では欠かせない楽曲の1つだ。作曲欄に英語の名前が並んでおり驚いた人もいるかもしれない。実はBudgieというバンドの「Breadfan」という楽曲にオリジナル詞をつけたカバー曲なのである。
なぜ浜田省吾が自らを「ソングライター」と称するのが最もしっくりと来るのか?
浜田省吾氏は近年、自らの職業を「ソングライター」と称するようになった。実に的を射た表現だなと思い、筆者もそう呼ぶようにしている。なぜ浜田省吾氏をソングライターと呼ぶのがしっくり来るのだろうか。それは彼の音楽家としてのスタンスを端的に示す言葉になっているからだと思っている。
【浜田省吾】ファンクラブ限定イベント「青の時間」にちなんで”青”を思わせる楽曲を集めてみた
ソングライターの浜田省吾は、2024年ファンクラブ限定の全国ツアー「Shogo Hamada Official Fan Club Presents 100% FAN FUN FAN 2024 青の時間」の開催が決まった。今回は浜田氏の楽曲でもある「青の時間」をテーマにすることが発表された。
Budgie(バッジー)のトニー・ボージ在籍後期における真のB級の魅力・作品紹介
BudgieのB級の魅力を楽しめるのは、70年代後半以降のトニー・ボージ在籍後期の時代であると考えている。音楽性にも微妙な変化が見られ、一般には評価が落ちる時代である。今回はBudgieのトニー・ボージ在籍後期の時代に注目し、3作品の紹介とその魅力について書いた。
【人間椅子】初期人間椅子はBlack SabbathよりBudgieの影響を色濃く受けている?
初期の人間椅子の楽曲を聴いていると、Black SabbathよりBudgieの方が直接的な影響を受けているのではないか、と思わされる部分が多々ある。今回は初期の人間椅子がいかにBudgieに影響を受けたか、そしてBlack Sabbathからの影響とはどのように異なるのか、について考察した。
【人間椅子】イカ天で披露された「陰獣」のその後の立ち位置とは? – 音源・ライブでの登場頻度から探る
ハードロックバンド人間椅子、1曲思い浮かべるとすれば、やはりイカ天に出演した際に披露した「陰獣」を挙げる人も多いだろう。ねずみ男の衣装をしたベース鈴木研一氏の見た目の印象とともに、インパクトを残した楽曲だった。 しかしその後の「陰獣」がバンドの中でどんな立ち位置になっていったのか、についてはあまり知られていない。
メジャーデビュー~2000年代前半頃・初期陰陽座の魅力 – 歌謡曲的メロディと魂迸る初期衝動の時代
陰陽座の歴史の中でも、やはり印象が強いのはメジャーデビュー~2000年代前半頃のいわゆる”初期”の時代ではなかろうか。 2023年に3年ぶりとなるツアー『捲土重来』において、セットリストのほとんどを2000年代前半までの楽曲で占められているのを見ても、その重要性を感じるところだ。
【人間椅子】安定感抜群のベース鈴木研一の楽曲に変化がみられるタイミングと意味を探る
デビュー時から一貫して楽曲の雰囲気や世界観がブレないのがベースの鈴木研一である。作風を変化させ、人間椅子の進化を担ってきたギターの和嶋慎治とは対照的であり、そのバランスが人間椅子を構成している。人間椅子における鈴木研一の役割は、人間椅子の屋台骨と言うか、芯の部分を守る役割をしている。
【聖飢魔Ⅱ】エース清水長官の”エース節”と呼ばれる魅力について – 楽曲とギタープレイから探る
聖飢魔Ⅱ35周年再集結での話題として、エース清水長官が16年ぶりに(ヴィデオ黒ミサの一部楽曲限定ながら)ツアー参加することであった。エース清水長官は、本活動中にギタリストとして、そして楽曲制作者としても、その個性を遺憾なく発揮しており、信者からは”エース節”とも言われて高い評価を受けている。
【人間椅子】お気に入りのアルバム5枚のおすすめポイントをひたすら語る記事
当ブログでは、日本のハードロックバンド人間椅子の作品を何度も取り上げてきた。アルバムに関する情報や、初心者におすすめのアルバムなどを紹介してきた。筆者が個人的に好きなアルバムについて真正面から語ったことはあまりなかったような気がする。客観的にみておすすめの作品情報も大事だが、主観的な意見も参考になるかもしれない。
好きなバンドはいくつもあった方が良い理由とは? – アイドルにおける”推し”との微妙な違い
”推し”という言葉がアイドルの枠組みを超えて、あらゆるものに広がった。バンドは音楽と言う点において、アイドルと領域的には近く、音楽ファンの中に推しのバンドがいる人も多いだろう。好きなバンドを追うこととアイドルの推し活には違いがある。音楽とバンド・ミュージシャンという人間とは切り分けて考えることができる点においてである。
【アルバムレビュー】おとぼけビ~バ~ – SUPER CHAMPON(2022)海外で高評価の理由は?
京都出身の4人組ガールズバンド、おとぼけビ〜バ〜は国内以上に海外から熱烈な注目を浴びている。Red Hot Chili PeppersのベースFleaやMetallicaのドラマーLars Ulrich、Foo Fightersのギター・ボーカルDave Grohlなどが、彼女らを取り上げて絶賛している。
音楽的好奇心が薄れる”音楽的老化”が起きる人・起きない人の違いとは? – ”音楽好き”の違いから考える
多くの人にとっては、10代の頃に聴いた音楽が最も好きな音楽になり、徐々に音楽的関心は薄れていくようである。音楽的嗜好を調べた研究においては、このような”音楽的老化”が起きると言う。 今回の記事では、音楽的老化について、なぜそれが起きるのか、そして音楽を聴き続ける層と”老化”の起きる層との違いについて考えたい。
ダウンチューニングの曲が増加することによる音楽性の変化とは? – 陰陽座・人間椅子を事例に
ヘヴィな音楽を演奏する際に用いられるのが、「ダウンチューニング」である。重厚感やダークでけだるい雰囲気を表現するためにダウンチューニングは用いられる。 今回の記事では、国内ヘヴィメタルのジャンルでダウンチューニングを用いており、さらにダウンチューニングが増え始めているバンドとして、陰陽座・人間椅子を取り上げた。
【初心者向け】”はじめてのアルバム” – 第16回:The Cure 入門作から個性的な暗黒作品まで
ロバート・スミスの特徴的なボーカルと翳りのある楽曲が魅力のバンド、The Cureである。陰鬱としたゴシック調の時代もあれば、軽やかなポップ寄りの時代もあり、音楽的にはかなり幅のあるバンドと言う印象だ。今回は時代と言うよりも、音楽性の違いに沿って、The Cureの入門編としておすすめのアルバムを紹介した。
【人間椅子】和嶋慎治の結婚時代に作られた『二十世紀葬送曲』『怪人二十面相』に漂う大人の色気とその魅力
この時期にしかない不思議な魅力があるのが、『二十世紀葬送曲』『怪人二十面相』と言う2枚(1999~2000年)の時期である。”おどろおどろしい”とか”怪奇”などの用語で形容される人間椅子だが、この時期を評すれば”大人の色気”とか”おしゃれ”など、およそ人間椅子に当てはまらないようなワードがしっくりくる。
世間的なヘヴィメタルのイメージを作ってしまったバンドたち – 速い・うるさい・不気味?
ヘヴィメタルをずっと聴いてきた人と、世間一般の間では「ヘヴィメタル」のイメージは大きく違うように思う。世間的にはヘヴィメタルは「ちょっと変」とか「ダサい」と言ったマイナスイメージが付きまとうように感じるのは筆者だけだろうか。今回の記事では、なぜヘヴィメタルの一般的イメージがメタルファンとズレるのかについて考えてみた。
【人間椅子】アルバム制作時期より前に作られた・披露された後に収録された楽曲たち
人間椅子はあまりストックを残さず、書き下ろしでアルバムを制作するのが近年の方針のようである。ただそんな中、かつてはストックから楽曲がアルバム収録されたこともあった。今回集めたのは、アルバム制作時期より前に作られた、あるいは披露されたものの、アルバムに収録されたのは後になった楽曲たちである。
【ライブレポート・南佳孝】2024年5月5日(日・祝)PEACEFUL EASY FEELING Free Concert at Chigasaki Beach
茅ヶ崎のヘッドランドビーチで開催された無料の野外音楽イベント、「PEACEFUL EASY FEELING」に参加してきた。筆者のお目当ては南佳孝氏である。今回は当日の写真を交えつつ、南佳孝氏のライブの模様を中心にミニレポートを書いた。野外での無料イベントならではと思われたことも、最後に少し書き添えている。
”捨て曲のないアルバム”とはどんなアルバムのことなのか? – ”捨て曲”あるあると名盤紹介
名盤を称して「捨て曲がないアルバム」と言うことがあるが、いったいどんな作品のことを言うのだろうか。まずはそもそも「捨て曲」とは何なのか、から始めて、「捨て曲がない」という言い方をする時のアルバムの魅力について、具体的な作品を挙げながら紹介したい。
【ライブレポート】2024年4月24日(水)人間椅子 2024年春のワンマンツアー『バンド生活三十五年~猟奇第三楽章~』東京 EX THEATER ROPPONGI
”バンド生活三十五周年”と銘打って2024年も活動を続けている人間椅子が、35周年を記念したワンマンツアー『バンド生活三十五年~猟奇第三楽章~』を行った。4月24日(水)には満員御礼の東京EX THEATER ROPPONGIにてツアーファイナルを行い、大盛況のうちにツアーが終了した。
【ライブレポート】2024年4月21日(日)ジャパハリネット 2024 Full Recovery One Man Show Tour 新宿Wild Side Tokyo
結成から25周年を迎えようとしている、ジャパハリネット。2024年4月に5年ぶりとなるワンマンツアーが開催されることとなった。4月21日(日)に新宿にあるWild Side Tokyoで行われた初日のワンマンに参加してきた。会場の雰囲気や選曲・演奏含め、再結成後に見たライブの中でも屈指の良さだったのではないかと感じた。
【ジャパハリネット】解散前までの5枚の全アルバムレビュー – ”ジャパハリらしさ”とは何か?
結成から25年を迎える愛媛発のロックバンド、ジャパハリネット。彼らは2007年に一度解散を経て、2015年に再結成をして活動を継続している。 今回はジャパハリネットの解散前の全オリジナルアルバムのレビューを行い、その特徴や変化をまとめた。また5枚の作品を通じて、”ジャパハリらしさ”とは何なのか、考察することにした。
【人間椅子】バンド生活三十五周年を迎え、露出の機会がそれほど増えていないのに動員が増え続ける理由とは?
バンド生活三十五周年を迎えたハードロックバンド人間椅子、2024年はワンマンツアー『バンド生活三十五年~猟奇第三楽章~』から主だった活動をスタートさせている。 なぜ露出が増えていないのに、ライブの動員が伸び続けているのだろうか?増えつつある”潜在的なファン層”を推測し、ファンになりやすい状況について考察してみた。
音楽における”エモい”という評価は本当に褒め言葉なのか? – 音楽ジャンルとしての”エモい”のルーツ
”エモい”という言葉を聞くようになって、長い年月が経っている。既に使い古された感もある言葉だが、いまだに意味がはっきりと分からないという人もいるのではないか。”エモい”が使われる対象も多様であるが、音楽に対して使われる際、それは果たして褒め言葉として受け取って良いのだろうか。
【人間椅子】和嶋慎治の表現の変化から考えるバンドの若い頃の良さ・歳を重ねた良さとは?
彼らの再ブレイクとも言える状況や、その変化の要因については当ブログでも繰り返し取り上げてきた。その要因の1つとして、ギターの和嶋慎治氏の表現や人生観の変化が挙げられる。今回の記事では、人間椅子の和嶋慎治氏の表現の変化を取り上げつつ、バンドにとって若い頃の魅力・歳を重ねた魅力について広げて考えてみたい。
やっぱりエレカシは”ズレてない方がいい” – アミューズ在籍時代の違和感と”独立”に期待すること
2024年3月、エレカシは所属していた事務所であるアミューズの契約が満了となり、株式会社elephantsの所属となった。 正直なところ、まだこの知らせがどのような意味を持つのか、我々には窺い知れないところがある。これから起きることについて憶測を述べることは、あまり意味がないことではあろう。
音楽のジャンル分けは不毛な行為なのか? – 意義あるジャンル分けについて考える
音楽ジャンルについてまとめたサイトによれば、ジャンル数は1387にわたると言う。そして音楽にまつわるジャンル分けには、様々な議論がある。 このような音楽のジャンル分けに対する”面倒くささ”に対して、筆者なりに整理を試みようというのが今回の記事の趣旨である。
fOULとeastern youthが対バンを行った。昔から付き合いのあった両者の対バンが良くない訳がない。今回はfOULの自主企画「砂上の楼閣」にeastern youthがゲスト出演するという形のライブだった。会場の新代田FEVERは満員御礼の大盛況である。
【冠二郎】サブスクで聴けるコロムビア70年代後半~80年代前半の隠れた名曲たち
2024年1月に亡くなった演歌歌手の冠二郎氏。3月に入ってから、サブスクリプションサービスにて過去のアルバムが一気に解禁となっていたが、残念ながらあまり話題にはなっていないようである。なかなか入手が困難になっている、70年代~80年代の楽曲も含まれているようだ。
【ライブレポート】2024年3月10日(日)Incognito “INTO YOU” Japan Tour 2024 高崎芸術劇場 スタジオシアター
結成から45周年を迎えるアシッド・ジャズの大御所、Incognitoが2024年3月に来日した。2022年以来の来日となる。4年ぶりの新作『Into You』リリースを記念して行われた来日ツアー、筆者は初参加で高崎公演を観てきた。ロックのコンサートに行くことの多い筆者には、非常に新鮮なライブ体験となった。
ブレイク前夜!2000年代初めのクレイジーケンバンドの魅力 – 遊び心と高い音楽性のバランス
結成から25年活動を続けている東洋一のサウンドマシーン、クレイジーケンバンド。ドラマの主題歌となった「タイガー&ドラゴン」でブレイクしてからも、既に20年近くが経とうとしている。 筆者が思うに、クレイジーケンバンドの魅力が最も詰まっているのは、2000年代初めの2001~2002年頃ではないか、と思っている。
【人間椅子】歴代ベストアルバムのおすすめポイントを紹介 – ベストに収録のレア曲・新曲・新録情報も
人間椅子はこれまでに5枚のベストアルバムが作られてきた。時期によって選曲が異なるのはもちろん、レアな音源やベスト盤向けの新曲が収録された作品もある。今回は歴代5枚のベストアルバムについて、それぞれの聴きどころ・おすすめポイントを紹介する記事を作成した。
【人間椅子】ファン目線でバンド生活三十五周年のベストアルバムに入る楽曲を選ぶ
日本のハードロックバンド人間椅子は、2024年でバンド生活三十五周年を迎える。 まだ35周年を記念したベスト盤の話は聞かないが、ベスト盤が出るのか、どのような選曲になるのかが楽しみなところだ。そこで今回の記事では、35周年のベスト盤の選曲をファン目線で考えてみよう、と言う内容である。選曲の基準や曲目を中心に書いてみた。
国内ベテランバンドの”熟年離婚”が増加中? – 3バンドの脱退・解雇の事例紹介と共通する傾向とは
1つのバンドを、同じメンバーで続けていくことは並大抵ではない苦労がある。活動年数の長期化とともに、不動のメンバーかと思われたバンドからメンバーが抜ける、”熟年離婚”とも言える現象も増えているように思える。怒髪天が結成40周年を記念したライブが行われた直後、ベースの清水泰次氏が解雇されるという衝撃の出来事が起きた。
【ライブレポート】2024年2月16日(金)THEイナズマ戦隊 ベストヒット☆ツアー2023~2024 渋谷La.mama
デビューして22年となるロックバンドTHEイナズマ戦隊、2023年より「ベストヒット☆ツアー2023~2024」と題して全国ツアーを行っている。どんな選曲になるのか楽しみに参加した。久しぶりのイナ戦ワンマンの2月16日(金)渋谷La.mamaでの2Daysの初日の模様をレポートする。
【人間椅子】演奏に難しい箇所があってライブでの披露が減り気味の楽曲を集めてみた
2024年はバンド生活35周年を迎える人間椅子。これまで様々な理由により、ライブで演奏されなくなったレア曲を取り上げた記事を何度か書いてきた。今回取り上げたいのは、超レア曲とまではいかないまでも、演奏頻度が落ち”気味”の曲である。その理由が、演奏に何らかの難しい箇所があり、敬遠されがちではないか、というものである。
【冠二郎】キャラクターよりも注目したい抜群の歌唱力とその魅力 – 歌唱の変遷とおすすめ曲紹介
2024年1月1日に演歌歌手の冠二郎氏が79歳でこの世を去った。当ブログでも冠氏の魅力を伝えてきたので、訃報はとても残念だった。 冠氏と言えば、ユニークなキャラクターで一時はテレビ番組に多数出演、カツラ疑惑や年齢詐称、そして年の差婚など、ワイドショーを賑わす話題の多い人物でもあった。
【人間椅子】静か過ぎる?バンド生活35周年の幕開け – 人間椅子の現在地とこれから
2023年はアルバム『色即是空』をリリースし、リリースツアーでは各地で最高動員数を記録し、ますますファンからの支持が厚くなっている人間椅子である。 2024年はバンド生活35周年の年に入るとあって、さぞやてんこ盛りの1年になるのか、と思っていたが、今のところ驚くほど静かな幕開けとなっている。
聞き飽きたと思ってもやっぱり好き?ファンがたどる”定番曲”に感じる思いの変遷をまとめてみた
今回は”定番曲”に対してファンがたどる思いの変遷について、”あるある”の流れを書いてみた。また後半には、ライブでの定番曲に対して筆者が感じていることを書いている。なお具体的な例として、当ブログでよく取り上げる浜田省吾や人間椅子の楽曲を交えて書いた。
ライブを快適に過ごすために意識すること・筆者おすすめのルーチン紹介 – チケット入手・当日の動き方まで
ライブに行く目的はもちろん音楽を生で楽しむためにほかならないが、いかにストレスや不安なく、ステージの時間を楽しめる状況を作れるかが、実は結構重要な要素なのだ。そこで今回は、とにかく快適さを重視し、ストレスや不安がない状態でライブを見ることに全力を尽くすための、意識すること・筆者のおすすめルーチン紹介を書いた。
【アルバムレビュー】浜田省吾 – DOWN BY THE MAINSTREET(1984)40年経っても色褪せない理由
浜田省吾氏のアルバムには名盤が多数あるが、今年でリリースから40年を迎える1984年の9thアルバム『DOWN BY THE MAINSTREET』もその1つである。代表曲の1つ「MONEY」を収録する本作だが、ある種のコンセプトアルバムとしての完成度も高く、40年経った今も色褪せないアルバムであると筆者は思っている。
演歌は古臭い?演歌への偏見にちょっと待った – 演歌の楽しみ方は”聴く”より”歌う”
演歌を聴く場面と言えば、年末の紅白歌合戦くらい、という人も多いかもしれない。年配の方が聴く音楽と言う印象も強く、なかなか若い世代に支持が広がっていないジャンルでもある。しかし演歌に関して、偏見とも思えるイメージが定着してしまっているのは残念である。演歌についてイメージされる偏見を取り上げ、”ちょっと待った”をかけたい。
ポケットビスケッツ・ブラックビスケッツ 25年ぶり紅白出場の感動の正体とは?
2023年1月31日、第74回NHK紅白歌合戦にポケットビスケッツ・ブラックビスケッツが25年ぶりに出場した。90年代にテレビ番組から生まれた企画ユニットが、まさか25年の時を経て紅白出場である。いったいこの感動は何なのか、ただ”紅白に出た”だけでは片づけられない感動があった。
【人間椅子】”大作”の楽曲の魅力と作風の変化について – 歴代8分超えの楽曲を集めてみた
日本のハードロックバンド人間椅子は、プログレにも影響を受けたハードロックを中心とするバンドであり、一部には“大作”と言える長い楽曲がある。人間椅子の大作にはどのような魅力があるのか、今回は8分以上の長さがある楽曲に絞り、その特徴と魅力を紹介したい。大作の作風の変化も述べておきたいと思う。
ポケビはプログレ、ブラビはダンスミュージック – 2つのユニットの音楽性の違いと魅力
ポケビ・ブラビといって通じる世代はどれぐらいいるだろうか?1990年代にテレビ番組の企画で誕生した音楽ユニット、ポケットビスケッツ・ブラックビスケッツである。2023年の年末に「第74回NHK紅白歌合戦」の企画として21年ぶりに2つのユニットが共演する(紅白出場は25年ぶり)ことになり、にわかに注目を浴びている。
【入門編】70歳の今も活躍中のソングライター浜田省吾を3曲で紹介する – ロックから繊細なバラードまで
1980年代に音楽を聴いていた世代の人たちが「浜田省吾」の名前を知らない人は少ないだろう。強いメッセージ性のある楽曲を歌う、骨太シンガーと言うイメージの人が多いようである。 メディア露出が極端に少ないせいか、引退していると思っている人もいるようだ。しかし70歳を超えた現在も全国ツアーを行い、新曲リリースも行っている。
【初心者向け】”はじめてのアルバム” – 第15回:陰陽座 時期ごとの名盤を徹底解説!
今回は結成から24年、”妖怪ヘヴィメタルバンド”を自称する個性的なバンド、陰陽座である。古典のような雅な日本語と妖怪をモチーフにした世界観に、ヘヴィなサウンドが融合した陰陽座は、先達のヘヴィメタルバンドを受け継ぎつつ、日本で独自な進化を遂げたバンドである。
【ライブレポート】2023年12月2日(土)eastern youth 35周年記念巡業〜EMOの細道2023 東京 Spotify O-EAST
35周年を迎えたロックバンドeastern youth、2023年ワンマンツアー「35周年記念巡業〜EMOの細道」が行われた。平坦ではなかったという歩みとともに、バンドの歴史を振り返るような選曲のライブだった。そして2015年に加入した村岡ゆかとともに歩んだeastern youthの1つの総決算だったようにも見えた。
ハードロックとヘヴィメタルの違いは結局何なのか? – 歴史的変遷からざっくりと理解する
「ハードロックとヘヴィメタルの違いって何?」この質問を何度聞いたことか分からない。そのたびに適切な答えは出せず、あらゆる場所でこの違いに関する議論が行われてきたように思う。今回その違いについて書いてみよう、と言う記事である。もちろん結論が出る訳でもなく、筆者がたどり着いた1つの視点、と言うくらいに見ていただきたい。
【入門編】ハードロックバンド人間椅子を3曲で紹介する – ”イカ天”から再ブレイクの現在
人間椅子と言えば「あのイカ天バンド」と言われたのも今は昔。今や人間椅子は国内のみならず海外にまで人気が広がる人気バンドへと進化している。最近聴き始めて今まで聴かずにいたことを後悔している人も続出しているようだ。今回はそんな初心者の人に向けて、ハードロックバンド人間椅子を3曲で紹介する記事を作成した。
1976年にデビューして以来、47年目を迎えるソングライター浜田省吾は、”ON THE ROAD”と銘打ったツアーを1982年以来、継続している。 「Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”」と副題のついた本ツアー、往年の名曲オンパレードの曲目となった。
【ライブレポート】2023年11月6日(月)人間椅子 『色即是空 ~リリース記念ワンマンツアー~』 東京 Zepp Haneda(Tokyo)
2023年9月6日に23枚目となるオリジナルアルバム『色即是空』をリリースした人間椅子。リリースを記念したワンマンツアーが10月より行われていた。 各地大盛況の様子で、最高動員数を塗り替える好調ぶりだったようだ。そんな勢いに乗っている人間椅子、筆者はツアーファイナルの東京、Zepp Haneda公演に参加してきた。
「音楽が好きな人」の幅があまりに広いので3つに分類して整理してみた – 歌・音楽・音楽と言う現象
当ブログでは音楽やミュージシャンに関する内容について情報発信を行っている。また音楽の聴き方に関しての考察なども時々書いてきた。 音楽はごく一般の人にももちろん愛されるとともに、音楽を演奏する側の人、作る人まであらゆる人が「音楽が好きな人」に
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スウェーデン出身のハードロックバンド、Ghostが前作『Impera』から3年の時を経て、6thアルバム『Skeletá』を2025年4月25日にリリースした。『Skeletá』は、これまで以上に普遍性を持った作品に向かうとともに、これまでの”Ghostらしさ”をより洗練させた1つの到達点であると感じた。
「自部屋の机上」の更新がしばらくできずにいたが、筆者の母が先日亡くなった。1か月ほどの入院生活を経て、あちらの世界へと旅立ってしまったのだった。当ブログでも取り上げたことがあるが、筆者の両親も人間椅子のファンである。二世代でファンをやっていたため、母と人間椅子の思い出はいくつもある。
安全地帯のシングル曲を細かく聴くと、定番の楽曲展開があることに気付く。メロディや歌だけでなく、楽曲の展開がもたらす効果も重要な要素なのではないか、と考える。今回の記事では、安全地帯のシングル曲にある定番の展開を取り上げ、楽曲に与える効果とともに、それが前後の時代でどのように変化しているのか、についても考察した。
Dizzy Mizz Lizzyは1988年に結成、2枚のアルバムを残して1998年に一度解散している。二度の短い再結成を経て、2014年に再結成後は継続的に活動中である。再結成後には2枚のアルバムをリリースしているが、解散前の2枚と比較すると、変わらない部分と変化あるいは進化したと思われる部分もある。
”エモ”と呼ばれるジャンルにおいて伝説的なバンドAmerican Footballが来日公演を行った。 今回初めてライブに行き、やはりライブで聴く醍醐味を感じたものだった。2025年3月26日(水)Zepp DiverCity (TOKYO)で行われた来日ツアー初日の模様をレポートする。
テレビアニメ『デジモンアドベンチャー』の主題歌「Butter-Fly」は、当時アニメを見ていた世代の人たちに根強く愛され続けている。”平成のアニソン”と言えばこの「Butter-Fly」が挙げられるように、同世代の間では熱烈な支持を集める楽曲である。なぜ「Butter-Fly」は今もなお愛され続ける楽曲なのだろうか?
近年はロックバンドの活動年数が長期化し、20年・30年と続くバンドが多くなってきた。長く続いているバンドを見ていると、どうしても若い頃に始めたバンドのあり方が変化せざるを得ないタイミングが出てくるようだ。 今回の記事では、ロックバンドが歳を重ねるとはどういうことなのか、そして直面する壁とは何か、について考察する。
ベースはドラムとともにリズムを作るものであり、リズム隊がいるからこそ、ギターやキーボード、そして歌がメロディを奏でることができるのだ。 ハードロックバンド人間椅子の鈴木研一のベースも、人間椅子サウンドには欠かせないものだ。今回は鈴木研一氏のベースの効きどころが分かりやすいおすすめの曲を紹介することにした。
音楽作品としてのアルバムには、オリジナルアルバムのほかにベストアルバムがある。アーティストの楽曲の中から時代をまたいでベストな選曲で構成されるアルバムのことだ。初めて聴いてみよう、と思う人には手に取りやすい形態ではあるが、一方でなかなかアルバムという単位で考えた時に”名作”は生まれにくいものであると常々感じている。
バンド生活三十五周年を迎えた日本のハードロックバンド人間椅子、その音楽性はイギリスのBlack Sabbathに大きく影響を受けていると言われている。 2025年7月にはバンド結成の地であるバーミンガムにて、オリジナルラインナップで最後のコンサートをすることが話題にもなっている。
1982年にデビューしたロックバンド、安全地帯は北海道旭川市で結成され、道内でのアマチュア活動を長く継続したことでも知られる。 「ワインレッドの心」以前の楽曲を遡ると、全く違った安全地帯が見えてくる。どうやらアマチュア時代の安全地帯と、メジャーデビュー後の安全地帯の間には大きな転換があったようだ。
演歌と言うと、伝統を重んじる保守的なジャンルのイメージがあるかもしれない。しかし演歌の黄金時代とも言える1970~80年代に目を向ければ、非常に革新的な部分があった。それは演歌を作る作曲家以外のミュージシャンやソングライターによる、演歌の楽曲提供である。
人間椅子の楽曲を形容する言葉はいくつもある。その中でも”暗い”という言葉も耳にすることがあるが、人間椅子の”暗い”曲とはどのような曲なのだろうか。 今回の記事では、人間椅子の楽曲の中で”暗い”と言える楽曲について、その特徴と楽曲紹介を行ってみた。
今回はアルバムとして名作と思われるものを取り上げ、はじめて安全地帯を聴く人におすすめの作品を紹介する記事を書いた。作曲を担当し、唯一無二の歌声を持つ玉置浩二が、その破天荒な人生とともに注目されがちである。ただ安全地帯の楽曲・演奏を聴けば、音楽的にクオリティの高いバンドであることが分かる。
10代の頃に聴いた音楽が最も好きな音楽になる、とはよく言われたものである。当ブログ「自部屋の音楽」の筆者も、10代の初めから徐々に好きな音楽ができ始めていった。それまでは好きな”曲”だったのが、好きな”アルバム”が出てきたのも10代に入ってからのことである。
バンド生活三十五年を迎えた人間椅子の楽曲は、あまりに独自な世界観・音楽性を持つものであり、海外でも評価を得るようになっている。 人間椅子の音楽性は、様々な楽曲を総合的に解釈することで見出されるものではあるものの、とりわけその独自性を語る上で重要な楽曲が存在する。
イギリスを代表するロックバンドの1つ、The Cureが実に16年ぶりとなる14枚目となるオリジナルアルバム『Songs of a Lost World』をリリースした。この記事では、アルバム『Songs of a Lost World』のDeluxe Editionをようやく入手したところから雑感まで書いてみた。
当ブログ「自部屋の音楽」では、ジャンルにこだわることなく多種多様な音楽について記事を作成している。 自分でもジャンル的にかなり幅のある音楽を聴いていると言う感覚があるが、そのルーツをたどっていくと、幼少期に聴いた音楽があるように思う。 とりわけ思春期(10代前半以降)に入るより前に聴いた音楽の影響は大きいように思える。
当ブログ、自部屋の音楽では国内のベテランミュージシャン(人間椅子や浜田省吾氏など)を中心とした考察や、音楽の聴き方などについて2024年も記事を作成してきた。今回の記事では、純粋に筆者が2024年に1番よく聴いていたアルバム・アーティストについて、過去の作品と最近の作品に分けて紹介しようと言うものである。
人間椅子はあまりストックを残さず、書き下ろしでアルバムを制作するのが近年の方針のようである。ただそんな中、かつてはストックから楽曲がアルバム収録されたこともあった。今回集めたのは、アルバム制作時期より前に作られた、あるいは披露されたものの、アルバムに収録されたのは後になった楽曲たちである。
茅ヶ崎のヘッドランドビーチで開催された無料の野外音楽イベント、「PEACEFUL EASY FEELING」に参加してきた。筆者のお目当ては南佳孝氏である。今回は当日の写真を交えつつ、南佳孝氏のライブの模様を中心にミニレポートを書いた。野外での無料イベントならではと思われたことも、最後に少し書き添えている。
名盤を称して「捨て曲がないアルバム」と言うことがあるが、いったいどんな作品のことを言うのだろうか。まずはそもそも「捨て曲」とは何なのか、から始めて、「捨て曲がない」という言い方をする時のアルバムの魅力について、具体的な作品を挙げながら紹介したい。
”バンド生活三十五周年”と銘打って2024年も活動を続けている人間椅子が、35周年を記念したワンマンツアー『バンド生活三十五年~猟奇第三楽章~』を行った。4月24日(水)には満員御礼の東京EX THEATER ROPPONGIにてツアーファイナルを行い、大盛況のうちにツアーが終了した。
結成から25周年を迎えようとしている、ジャパハリネット。2024年4月に5年ぶりとなるワンマンツアーが開催されることとなった。4月21日(日)に新宿にあるWild Side Tokyoで行われた初日のワンマンに参加してきた。会場の雰囲気や選曲・演奏含め、再結成後に見たライブの中でも屈指の良さだったのではないかと感じた。
結成から25年を迎える愛媛発のロックバンド、ジャパハリネット。彼らは2007年に一度解散を経て、2015年に再結成をして活動を継続している。 今回はジャパハリネットの解散前の全オリジナルアルバムのレビューを行い、その特徴や変化をまとめた。また5枚の作品を通じて、”ジャパハリらしさ”とは何なのか、考察することにした。
バンド生活三十五周年を迎えたハードロックバンド人間椅子、2024年はワンマンツアー『バンド生活三十五年~猟奇第三楽章~』から主だった活動をスタートさせている。 なぜ露出が増えていないのに、ライブの動員が伸び続けているのだろうか?増えつつある”潜在的なファン層”を推測し、ファンになりやすい状況について考察してみた。
”エモい”という言葉を聞くようになって、長い年月が経っている。既に使い古された感もある言葉だが、いまだに意味がはっきりと分からないという人もいるのではないか。”エモい”が使われる対象も多様であるが、音楽に対して使われる際、それは果たして褒め言葉として受け取って良いのだろうか。
彼らの再ブレイクとも言える状況や、その変化の要因については当ブログでも繰り返し取り上げてきた。その要因の1つとして、ギターの和嶋慎治氏の表現や人生観の変化が挙げられる。今回の記事では、人間椅子の和嶋慎治氏の表現の変化を取り上げつつ、バンドにとって若い頃の魅力・歳を重ねた魅力について広げて考えてみたい。
2024年3月、エレカシは所属していた事務所であるアミューズの契約が満了となり、株式会社elephantsの所属となった。 正直なところ、まだこの知らせがどのような意味を持つのか、我々には窺い知れないところがある。これから起きることについて憶測を述べることは、あまり意味がないことではあろう。
音楽ジャンルについてまとめたサイトによれば、ジャンル数は1387にわたると言う。そして音楽にまつわるジャンル分けには、様々な議論がある。 このような音楽のジャンル分けに対する”面倒くささ”に対して、筆者なりに整理を試みようというのが今回の記事の趣旨である。
fOULとeastern youthが対バンを行った。昔から付き合いのあった両者の対バンが良くない訳がない。今回はfOULの自主企画「砂上の楼閣」にeastern youthがゲスト出演するという形のライブだった。会場の新代田FEVERは満員御礼の大盛況である。
2024年1月に亡くなった演歌歌手の冠二郎氏。3月に入ってから、サブスクリプションサービスにて過去のアルバムが一気に解禁となっていたが、残念ながらあまり話題にはなっていないようである。なかなか入手が困難になっている、70年代~80年代の楽曲も含まれているようだ。
結成から45周年を迎えるアシッド・ジャズの大御所、Incognitoが2024年3月に来日した。2022年以来の来日となる。4年ぶりの新作『Into You』リリースを記念して行われた来日ツアー、筆者は初参加で高崎公演を観てきた。ロックのコンサートに行くことの多い筆者には、非常に新鮮なライブ体験となった。
結成から25年活動を続けている東洋一のサウンドマシーン、クレイジーケンバンド。ドラマの主題歌となった「タイガー&ドラゴン」でブレイクしてからも、既に20年近くが経とうとしている。 筆者が思うに、クレイジーケンバンドの魅力が最も詰まっているのは、2000年代初めの2001~2002年頃ではないか、と思っている。
人間椅子はこれまでに5枚のベストアルバムが作られてきた。時期によって選曲が異なるのはもちろん、レアな音源やベスト盤向けの新曲が収録された作品もある。今回は歴代5枚のベストアルバムについて、それぞれの聴きどころ・おすすめポイントを紹介する記事を作成した。
日本のハードロックバンド人間椅子は、2024年でバンド生活三十五周年を迎える。 まだ35周年を記念したベスト盤の話は聞かないが、ベスト盤が出るのか、どのような選曲になるのかが楽しみなところだ。そこで今回の記事では、35周年のベスト盤の選曲をファン目線で考えてみよう、と言う内容である。選曲の基準や曲目を中心に書いてみた。
1つのバンドを、同じメンバーで続けていくことは並大抵ではない苦労がある。活動年数の長期化とともに、不動のメンバーかと思われたバンドからメンバーが抜ける、”熟年離婚”とも言える現象も増えているように思える。怒髪天が結成40周年を記念したライブが行われた直後、ベースの清水泰次氏が解雇されるという衝撃の出来事が起きた。
デビューして22年となるロックバンドTHEイナズマ戦隊、2023年より「ベストヒット☆ツアー2023~2024」と題して全国ツアーを行っている。どんな選曲になるのか楽しみに参加した。久しぶりのイナ戦ワンマンの2月16日(金)渋谷La.mamaでの2Daysの初日の模様をレポートする。
2024年はバンド生活35周年を迎える人間椅子。これまで様々な理由により、ライブで演奏されなくなったレア曲を取り上げた記事を何度か書いてきた。今回取り上げたいのは、超レア曲とまではいかないまでも、演奏頻度が落ち”気味”の曲である。その理由が、演奏に何らかの難しい箇所があり、敬遠されがちではないか、というものである。