とある福島県民の雑記ブログです。 テーマはローカル・自然・ふるさと・教育・働き方・職人・まちづくりetc… 福島には「ほんとの豊かさ」があると信じています。
福島県棚倉町の間伐展示林 スギを始めとした針葉樹資源と木工を結び付ける前に、日本における森林資源の現状に少し触れておく。 日本の国土面積は約3,800万ha(1haは100m×100m四方の面積)で、その約7割に相当する2,500万haが森林だ。そのうち約4割が、戦後に植えられた針葉樹人工林である。 1950年ごろから戦後復興の色合いが濃くなり、住宅建築等の木材需要が増えるとともに、石油や天然ガス等の化石燃料へのシフトが始まる。すると、通直で成長の早い針葉樹の需要が高まり、これまで薪や炭などとして有効利用されてきた広葉樹への需要は少しずつ無くなっていく。このような時代背景から推し進められた、広…
誰もが、自分の価値観や考え方を方向付けるような原体験を持っていることだろう。 僕の場合、原体験のほとんどを、生まれ故郷である福島県石川郡石川町とその周辺地域で経験してきた。この石川郡という地域は、自分の人格形成や進路決定に深く関わっている。 この地域のことを少しだけ紹介したい。 (有り余る熱意による長文注意!) 石川郡は福島県の南東部にあり、石川町、浅川町、古殿町、平田村、玉川村の3町2村で構成されている。中通り地方と浜通り地方を隔てる阿武隈高地のふもとに位置し、いずれの町村も主な基幹産業は農業だ。 各町村は最寄りの都市部(郡山市や白河市)から車で30分~1時間程度の距離にあり、一部は高速道路…
2020年4月20日付で日本の山岳4団体(注1)が、山岳スポーツの自粛要請文を共同で出した。それから約1か月が経過。緊急事態宣言の解除を受けて、山岳4団体は改めて山岳スポーツの自粛に関する声明文を発表した。 (以下、山岳4団体からの声明文(2020年5月18日付)) https://www.jma-sangaku.or.jp/information/detail.php?res_id=1589783127-297728 内容を要約すると、 「緊急事態宣言の続いている都道府県での山岳スポーツは、引き続き自粛をお願いします」というものだ。 ただし、5月25日付で、全国的な緊急事態宣言の解除が表明さ…
週末に、満を持して渓流釣りデビューをした。 そして釣果はご覧の通り。釣れてしまった。完全にビギナーズラック。 釣り方は、日本古来からの漁法と言われる「テンカラ釣り」にした。竿と糸と、虫を模した毛針の3つだけで釣るシンプルな釣り方だ。 初めはエサ釣りやルアーフィッシングも検討したが、道具や専門用語が複雑すぎてやめた。構造が単純な分、テンカラ釣りは難しいともいわれるが、シンプルで無駄のないデザインや、日本古来からの「食べるための釣り」という点に惹かれた。 ちなみに僕は、スポーツフィッシングというものには全く興味がなく、むしろ自然に対する冒涜くらいに捉えている。針で釣っている以上、本来魚が負うはずの…
雨の後の晴天で少しムシっとした日曜日に、飛騨高山をドライブした。気分転換というのもあるけれど、一番の目的は渓流釣りポイントの下見だ。 イワナ、ヤマメを釣って、焼いて、食べたい一心で、基本的な道具を一通り揃えた。遊漁券も年券で購入。あとは渓流で竿を出すだけだ。 清流の国・岐阜と呼ばれるだけあって、どこへ行っても水は綺麗だ。高山市の中心を流れる宮川の本流ですら、入って遊べるのではないかというくらい。 ただ、食べるとなれば、護岸された本流の魚より、自然石の転がる源流域の魚を食べてみたいものである。今回はより標高の高い場所へ向かって、川を遡るように車を走らせた。 川幅は次第に狭くなり、静かだった流れは…
今朝は少し早起き。お気に入りの大堀相馬焼の急須でお茶を淹れた。 平日の朝だと、なんだかんだ時間に追われて、ゆっくりお茶やコーヒーを淹れる気になれない。しかし何だ、急須に茶葉を入れて、お湯が沸くのを待つ時間ほど贅沢なものはないかもしれない。 今の季節なら、シェアハウスのキッチンから水を張った田んぼが一面に広がっている。これから秋の収穫まで、季節の移り変わりを教えてくれることだろう。 今朝はキッチンに先客がいた。同居されている方がコーヒーを淹れていた。ゆっくりとドリッパーにお湯を注ぐと、コーヒーの香ばしい香りが広がった。 同じ空間でそれぞれがゆっくり時間を使って飲み物を淹れる。静かで不思議な空間だ…
国家公務員の定年延長関連法案が国会で審議入りした。 知識や経験の豊富な高齢職員のスキルの発揮を目的に、2022年4月から2年ごとに1歳定年延長を行い、2030年度には65歳定年になるというもの。また、60歳以降は、管理職からは外され、給与も3割カットになる。 現状、国家公務員には「再任用制度」があり、60歳定年を迎えた職員のうち希望者は職場に採用され残ることができる。この再任用制度がすべての職員に適用されるようなものだろうか。昨日まで上司だった人が同僚や部下になるかもしれないとなると、それはそれでやりにくいな~。 ところで、国家公務員という言葉を見聞きするたび思い出す歌がある。 宇多田ヒカルの…
あらゆるものの自給率を高めていくことの大切さに、多くの人が気付き始めている。 今の時代、食料、電気、ガス、水道も、ある程度安定的に供給される仕組みになっていて、ほとんどの人がその枠組みの中で生きている。僕もその一人。 もちろんこの枠組みがあるからこそ、生活の質や安全性は向上したし、経済的・体力的に不利な人だってある程度一人で生活していくことができる。 一方で僕は、大きな枠組みの危険な側面にも色々な場面で気付かされてきた。その最たる機会が東日本大震災と原発事故だ。 日本はエネルギー資源に乏しく、そのほとんどを海外からの輸入に依存している。これは義務教育の教科書にだって載っていることで、誰だって知…
少し前の話になるけれど、国民年金保険料の納付免除申請をした話。 日本に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての人は国民年金制度に加入し、毎月保険料を納付する義務があるが、経済的理由により保険料の納付が免除、または猶予される制度になっている。 僕の場合、自己都合退職ではあるが、失業し、収入が減少した(というかゼロになった)ので、免除・猶予の対象となる。 ちなみに免除になるとどうなるかというと、免除期間中は毎月の保険料を納めなくていい代わりに、免除になった期間分、将来の受給額も減額される仕組みになっている。 例えば、20歳から60歳までの40年間フルに納付した人は年間781,700円の年金が受給で…
今日は早めに目が覚めた。雨降りの涼しい朝だ。 昨晩は山菜料理でミニパーティー。 高山に来てからやりたかったことの一つ、山菜採りができてよかった。 山菜が生えている場所は山の中。そして山というのは誰かしらの所有物だから、おいそれと立ち入ることはできない。 今回は知り合いの紹介で、地元の山に詳しい方と知り合うことができ、採取できる場所を教えていただけた。とてもありがたい話だ。おかげ様で約1時間の山歩きで、これでもかというくらいのコシアブラ、ワラビ、ヨモギ、小豆菜を見つけることができた。 ちなみに小豆菜とは、飛騨高山地域で親しまれてきた山野草だ。言われなければ見逃してしまうような見た目だが、これが中…
依然としてStay Homeが続く大型連休。おととい土曜日は暑かったが昨日も中々に暑かった。あたたかな春の陽気はどこへやら・・・ 昨日までの2日間は畑や山仕事に精を出したので、今日は手先を動かしてみよう。というわけでクリでスプーンを作ってみる。 材料のクリ材は、福島県南会津町の「きこりの店オグラ」で昨年買ったもの。すでに持っている金属製のスプーンをモデルにして、持ちやすくてシンプルなデザインを目指す。 そういえば、これからいろいろ作っていくならば、シェアハウスに作業台があるといい。ここは元々田舎の一軒家。周りには廃材が転がっているから、再利用して作ってみよう。 こうして不用品を最大限利用して完…
今日は全国的に暑かった。ここ岐阜県高山市も最高気温31度と真夏日を記録した。何日か前はダウンを着て寝ていたというのに・・・住んでる家が寒いだけ? そんな今日は、工房近くの山の整備をした。木工製品を作る者として、材料を産み出す森を無視するわけにはいかないというわけだ。 山の整備と言っても、今回は工房の敷地内の空き地に生い茂っていた雑木や枯死木の処理。生えていたのは主にハンノキ。水気のある土を好む落葉広葉樹だ。樹高にして7~8m、直径にして14cm程度だったので、手鋸で処理した。 何人かのグループに分かれ、追い口、受け口を作って、安全な方向に倒す。玉切りした材は工房の薪として使い、枝葉は山の斜面へ…
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