英語では、まず「何が、誰が」(=「主語」)という情報が与えられ、続けて「どうした(結論)」(=「述語」)という情報が与えられるという習慣があります。つまり、英語という言語は、できるだけ早い時点で、「肯定なのか否定なのか」、「何をするのか(何であるのか)」、「現在なのか過去なのか未来なのか」など、伝達される情報内容についての「白黒」をはっきりさせてしまいたい習慣を持ちます。これは日本語と大きく違う点であり、日本語の習慣は文の最後の最後にならないと結論が現れません。英語の話し手は「主語」→「述語」の順で話を進めようとするし、聞き手もそう予測して聞いています。この点を強く意識して英語学習を進めていく…
接続詞は、単語と単語、句と句、節と節、文を文をつなぐ働きを持っており、つなぎ方によって、2種類に分けられます。第1に、and, but, or, so などのように、同種のものを対等な関係で接続する働きをするものを等位接続詞といいます。第2に、名詞節を導いたり(すなわち主語・目的語・補語といった文の要素として働いたり)、副詞節を導いたり(すなわち他の文や節を修飾・説明するために用いられたり)するものを従属(従位)接続詞といいます。この章では、等位接続詞の様々な表現と副詞節を導く従属接続詞について学んでいきましょう。 <等位接続詞のいろいろな表現> 【命令文, and~ 「…しなさい、そうすれば…
There構文とは、[There+be動詞+名詞…]で、「~(名詞)があります(います)」というように存在を表す表現形式をいいます。この構文では、There が形式的に主語の位置にありますが、実質的な主語はbe動詞の後ろに続く名詞で、be動詞の人称による変化はその名詞に従います。 また、There は存在を表すために形式的に置かれるもので(予備の副詞)、「そこに」「あそこに」といった意味はありません。 注意しなければならないのは、この構文は新しい話題(新情報)を導入するために不特定のものに用いられ、既知のもの(特定のもの)に用いられることがないということです。したがって、この構文では、原則とし…
PARTⅠ(can)で学んだように、助動詞は 動詞に時制(現在、過去、未来等)や様々な意味を付け加える働きをします。また、be going to~ と同様、連語で助動詞と同じような働きをするものもあります。ここでは、そうした表現について学ぶことにしましょう。 * 上記の基本原則は純然たる助動詞の場合に当てはまるものであり、[be動詞+able to+動詞の原形](以下、be able to ~と略す)などのbe動詞を使った連語は be動詞の基本変形に、[have (has) to+動詞の原形](以下、have (has) to ~と略す)などの一般動詞を使った連語は一般動詞の基本変形に従うこと…
英語では、これから起こること、すなわち、未来のことを表す代表的な方法が2通りあります。1つは[be動詞+going to+動詞の原形](以下、be going to~ と略す)という連語を用いて、もう1つは will という助動詞を用いて表します。つまり、英語の動詞に現在形や過去形はあっても未来形はないということです。動詞自体が何らかの変形をして未来のことが表現されるわけではないからです。英語における未来時制は、will や be going to~ などを用いることによって導かれると考えるのが適切です。この他にも、助動詞 shall を用いた表現や現在進行形を使った表現方法もありますが、まず…
過去の動作・事実・状態、過去の習慣、過去の経験を表すのに用いられる動詞の形を過去形といいます。文の基本的な構造は現在形と同じなので、ここでは、動詞がどのように変化するか、過去形に特有な語句について覚えていくことにしましょう。 <be動詞の過去形> be動詞の過去形は、was と were です。現在形の am と is が was に変化し、are が were に変化します。 【肯定文】 過去の事実・状態(「~だった」)や存在(「~にいた、あった」)を表します。 例 I was a teacher three years ago. 私は3年前には教師だった。 *時間・期間を表す語(句)+ag…
一般動詞のところで述べたように、助動詞は動詞に時制(現在、過去、未来等)や様々な意味を付け加える働きをします。一般動詞の現在形や過去形の肯定文では、助動詞は通常動詞の中に隠れていて動詞1語で表しますが、その他の場合には、はっきりと姿を現します。そこで、もう一度、基本原則を押さえておくことにしましょう。今回示す基本原則には一般動詞だけでなくbe動詞も含まれます(命令文のところでも出てきましたが、be動詞の原形はbeです)。 様々な助動詞のうち、今回は動詞に「~(することが)できる、~(すること or であること)は可能だ、~(すること or であること)はありえる」というように可能の意味を付け加…
進行形とは、その時点(現在・過去・未来)で動作が行われている様を表す形を言い、そのうち現在進行形は、現在=今に焦点を当てた表現形式です。「(今)~しているところです」という意味を表します。現在進行形がまさに今のことを表すのに対し、現在形はある程度時間的幅を持った概念で、現在習慣にしていることや現在の事実を表すのに用います。 【現在進行形】 <肯定文> 主語+be動詞+現在分詞(動詞の~ing形)…. <否定文> 主語+be動詞+not+現在分詞…. <疑問文> be動詞+主語+現在分詞…? <答え> Yes,主語(代名詞)+be動詞. No,主語(代名詞)+be動詞+not. * 文末にnow…
日本語に限らず英語でも、文章を読んだり会話をしていく上で、「誰が (who)または何が(what)(=主語が何であるか)、誰に(whom)または何に (what)(=目的語が何であるか)、いつ(when)、どこで(where)、どのような理由・目的で(why)、どのような方法・手段で(how)、何を(what)したか。」を考えることが重要です。これらを問う形式が疑問詞を使った疑問文です。まず、原則をしっかり押さえておくことが肝心ですが、疑問詞を使った疑問文には How do you do?(「はじめまして」)のように定型的な表現も多く、それらは理屈で理解するというよりあいさつのように無条件で覚…
接続詞とは、単語と単語、句と句、節と節、文と文を結びつける働きをする品詞をいいます。接続詞があることによって、結ばれる前後の関係が明示されます。 今回学習するのは、語句や文などを対等の関係で結ぶ等位接続詞についてです。 以下、具体的に見ていくことにしましょう。 <and> and は、A and B で「AとB」「AそしてB」というように、並列・追加を表す接続詞です。「AとBとC」というように、3つ以上のものをつなげて言うときは、A, B(,) and Cという言い方をします。 例 I speak English and Japanese. 私は英語と日本語を話します。 He has a br…
命令文とは、原則として、会話の相手方にある行為を求める表現をいいます。会話をしている相手ですから、行為の主体(主語)は普通「あなた、あなたたち= you 」と考えられるため、また、平叙文と区別するため、主語を省きます。「~しなさい」「~してください」「~するな」「~しないでください」「~しましょう」などが命令文の仲間です。 <~しなさい> 【動詞の原形….】 ①一般動詞 例 Look at this picture. この絵を見なさい。 *look at~ 「~を見る」 Open the window. 窓を開けなさい。 ②be動詞 例 Be careful. 気をつけなさい。 *carefu…
英語では単数と複数を区別して取り扱うのが原則です。日本語では単数と複数を区別して取り扱う習慣があまりないためなじみにくいのですが、しっかりマスターしましょう。 <名詞の複数形> ・数えられる名詞は原則として複数形にします。 ・複数形のs, esの発音は、単数形の語尾の発音によって変わります。 ・複数形になるのは数えられる名詞だけで、数えられない名詞は普通複数形にはしません。 例 water homework music tennis English money milk など <some~> ・【some+名詞の複数形(数えられない名詞)】は「いくらかの~」と不確定な数(量・程度)を表すときに…
冠詞とは、名詞の直前につき、どのような名詞なのかを説明する語をいいます。日本語の体系には組み込まれていない語なので(したがって、普通は訳さないことが多い)、英語を学ぶ上で非常に戸惑うものの1つですが、後回しにしないで、ここでしっかりと意味や用法を覚えていきましょう。冠詞には、不定冠詞(a, an)と、定冠詞(the) があります。 <不定冠詞(a,an)> 不定冠詞とは a や an のことであり、まず、その用法をみていきましょう。 ① 普通数えられる名詞の単数形に付けます。数えられない名詞には付けません(a water という表現は普通しません)。 ② 発音が子音で始まる語の前には a を、…
一般動詞は、主語の後に続いて、「~をする。」というように主に動作を表す品詞です。動作のほか、状態を表したり様々な意味で用いられます。動詞は文の構成に不可欠な要素であり、be動詞以外はすべて一般動詞であるといってよいでしょう。 一般動詞は、通常動詞(原形)の直前に置かれる助動詞と結びついて、動詞本来の意味に時制(現在= do / does、過去= did、未来= willなどの時間を示す区分)や可能= canをはじめとする様々な意味・働きを付け加えます。 【基本原則】 <肯定文> 主語+助動詞+一般動詞(原形)…. <否定文> 主語+助動詞+not+一般動詞(原形)…. <疑問文> 助動詞+主語…
be動詞は、「○は□です。」というように、○と□をイコール(○=□)の関係で結ぶ働きをしたり、「~がいる。」とか「~がある。」というように存在を表したりする動詞です。 英語の動詞としては変化が多く混乱しがちですが、基本中の基本なので、まずは、現在形のam, are, isの3つの使い方を覚えましょう。 <be動詞(現在形)> 数 人 称 主 語 be動詞 単数 1人称 I(私は~) am 2人称 you(あなたは~) are 3人称 he(彼は~)she(彼女は~)it(それは~)this(これは~)that(あれは~) is 複数 1人称 we(私たちは~) are 2人称 you(あなたた…
代名詞とは、名詞(人や物を表す語)の代わりに用いる語を言い、同じ名詞を繰り返すのを避けたり、名前を言わなくても分かっている場合に使います。 日本語は助詞や助動詞のように後ろに続く語が前の語の働きを決定する言語ですが、英語では働きに応じて語そのものが変化する場合があります。代名詞や動詞がその代表的な例ですが、ここでは代名詞についてみていきましょう。 ・主格とは、人や物が動作の主体となる主語を表す語格を言います(主語と同一であることを意味する補語=主格 補語も主格と位置づけられることが多い)(I am a student. における I が主語、a student が補語=主格補語であり、両 者と…
あいさつを始め日本語でもあまり意味を考えずに用いている言葉が多くあります。赤ちゃんの頃から繰り返し使うことによって、自然と身についたものです。そういう日常表現や語句はあまり深く考えず、丸暗記してしまいましょう。 コツは声に出して何度も何度も繰り返し読むことです。発音は分かる人に必ず聞いてみましょう。 <あいさつ> Good morning.(Morning.) おはよう。 Good afternoon. こんにちは。 Good evening. こんばんは。 Good night. おやすみなさい。 Hello. こんにちわ。やあ。もしもし(電話で)。 Hi. やあ。 *HelloやHiは他の…
本ブログの構成は至ってシンプルです。 まず、表題に沿った解説があり、それに関する設問と解答が用意してあります。 最初に解説をよく読み、設問にチャレンジしてみます。 左半分が設問、右半分がその解答となっています。 設問は画像にしてありますので、印刷してみましょう。 要らない紙などで右半分を隠し、それとは別の用紙に実際に手を動かして答えを書くことをお薦めします。 間違えたところやたとえ正答していたとしても自信のない設問には、消えないペンでチェックを入れておきます。 間違えたところや解答に自信のない設問については、また解説に戻って熟読しておきます。覚えるまで繰り返し手で書いてみましょう。 ※最初のう…
初めまして! オパケンと申します。 まず、始めになぜ外国語を学習するのか? 皆さん疑問に思ったことはありませんか? 中学・高校と6年間勉強したのにもかかわらず、会話(聞く・話すこと)もできないし、読むことも書くこともできない。 特に会話に重きをおいて、30~40年ほど前から英会話学校が隆盛を迎え、学校教育もそれを重視する傾向が強まっています。 老若男女問わず英会話学校に通った方も多くいらっしゃるのではないでしょうか? 皆さん英会話学校に通って、英語が話せるようになりましたか? 会話を重視した学校の英語授業で、英語が分かるようになりましたか? ほとんどの方は、「No!」と答えるのではないでしょう…
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