巻狩りにおいて、囲み役や その配置場所を「タツ」「マチ」「タツマ」などと呼びます。また、これらタツの目安となるのが「通り」「ウツ」と呼んでいる獲物の通り道。山から山への日常的な移動に使う通りや、水を飲みに行くためにだけ使う通り等々。一般的には日常的な移動の通りを逃走ルートとするため、その見極めは大切です。そんなタツの場所が決まったら、次に考えることはタツ役同士で撃ち合わないための位置取りやバックス...
我が家の狭い庭で遠慮なくフルパワーで駆け回る猟犬たち。そのたびに庭砂利が道まで飛び散り、私は外に出ての石拾い。なおもハシャギ続ける猟犬たちは、仕舞には お互いに絡みだす。と、通り向かいのピアノ教室から、聞き覚えのある調べが。映画タイタニックの曲でした。生徒さんの電子ピアノによる自動伴奏付きの見事な演奏。犬舎の清掃をしていた私は、しばし手を止め聴き入ってしまいました。頭に浮かぶのは、あの名シーン。あ...
昨日は猟銃所持許可更新に伴う猟銃等講習会の受講の申し込みを行いました。この3年ごとの猟銃所持許可更新の手続きは面倒ではありますが、法律により定められているため、こればかりは仕方がありません。しかし、そうは言っても「極めて危険性の高い道具を所持・管理している」との意識を維持する上でも、適切かつ必要な手続きだと実感しています。そんな中で考えてしまうのです。これほどの労力と税金を使って一般国民が猟銃を所...
私の職場にはネズミが生息しています。過去には、そのネズミが原因で主要部門が大停電を起こしたり・・・自然由来の高価な薬品を食い荒らされたりと大変でした。一袋で5万円もする・・・そこで白羽の矢が立ったのが私。当時の上司が「あっきょ君、キミはネズミ退治が得意だったな」と。現在の会社に転職する前は釣具屋を営んでいました。その時に売り物のチヌ・グレの袋エサをネズミに食い荒らされて対処。上司には笑い話として、...
狩猟を始めた年に捕獲したイノシシの牙を有効利用してみることにしました。左が下顎で右が上顎。6人がかりで猟車に積み込んだのを思い出します。少し前までは、こんなサイズのイノシシが結構いたのです。今はニホンジカ管理捕獲による錯誤捕獲や、豚熱の影響で殆ど見られなくなりましたが。・・・・・さて、折角なので牙を何かに加工してみることにしました。以前には下顎の左側の牙で、娘にネックレスを作製。一度も身に付けてく...
なんだか庭中がマダニだらけなのです。でも、それはエサが沢山あるのだから当たり前。そのエサとは猟犬たちと私。先日は脚とお腹をマダニに噛まれてしまいました。マダニは成長過程において4回ほど まとめ食い(吸い)をします。生きものに寄生して血を吸い、お腹イッパイになったら地面に落ちて休眠状態に。これを繰り返して大きくなるのです。そんなマダニたちは更にサイズアップしている感じ。有害鳥獣捕獲に犬を出動させると...
昨年のニホンジカ管理捕獲の実施中に皆さんに大迷惑を掛けてしまった私。猟車のキーを獲物の引き出しと積み込み最中に落としてしまったのです。貴重品の管理についても、若手たちにアレコレとアドバイスをしている立場なのに。恥ずかしいやら情けないやら申し訳ないやら。アナグマの穴があったら入りたいくらい。。。その時に最後まで懸命に探して下さったKさん。・・・・・しかし、Kさんは今年の1月に亡くなられてしまいました。...
昨日の出来事で色々と考えてしまいました。一人暮らしでも日常生活が送れると思っていた年老いた親。ところが次第に自分で出来ることが少なくなり、同時に徘徊を始めてしまう。これは他人事ではないと。私の両親は二人とも高齢ではあれ、今は元気。しかし、3年前は大変でした。母の転倒による右腕の粉砕骨折と、父の急性前立腺炎の発症が同時に起こってしまったのです。高齢になってから山の中の別荘地なんぞに住むものだから、私...
早朝、いつもの通勤路をバイクにて職場に向かっていたところ、ビックリする出来事がありました。この通勤路沿いの山はイノシシやシカが多く、有害鳥獣捕獲を時々行います。そんなことなので、この道では過去に30貫近い大イノシシと遭遇したり、12貫ほどのイノシシと接触したりと、走行中に色々とありました。また最近では横断中のシカと車が衝突した事故があったりと。いずれにしても、夜間や交通量の少ない早朝は、注意が必要な山...
犬舎移設計画の思わぬ流れの中で出会った不動産屋のIさん。なぜ山林・農地・雑地の売買に明るいのかが分かりました。以前はメガソーラー発電所の用地探しを多く手掛けていたそうなのです。広大な山林を切り開きソーラーパネルを一面に設置する、今ではお馴染みの光景が頭に浮かびます。ところがメガソーラー発電所業者の説明とは異なる やり口に嫌気が差してヤメたそう。「地元に雇用を生み出す」との触れ込みで地元の人たちに理...
「大手商社が揃って過去最高益を上げている」とのニュースを耳にしても、嬉しくも何ともない。その裏では多くの人たちが苦しみ泣いている。私の職場でも そう。随分と商社にヤラれてしまいました。でも「この機に乗じて」は、人の本質なのかもしれません。それは、今も昔も変わらないようです。そうは言っても一日も早く需要と供給のバランスが適正化してもらいたい。ところが、この「適正化」は何を以てそう判断できるのだろう。...
猟犬の犬舎移設計画に伴い、特殊バイクを作ることにしました。毎日の世話の足を確保したかったのです。昨今の燃料費高止まりによる経費アップ分を浮かすためには、バイクが有利。燃費が車の3倍は良いですから。よって猟犬飼育に特化させます。家で煮込んだ猟犬たちの雑炊を鍋ごと運ぶ必要もあるため、改造にはかなりの難易度が想定されます。では作業開始。40年前に製造された上に、シートまで浸かった水没車両。実に挑戦的。。。...
先日の『駆け込み寺の怪しい店』の続きです。水没車両のウインカーを売ってもらうにあたり、店主がこんな事を私に。「本体も持って行ってくれない?」と困り顔で。ゴミが増えるだけ・・・と直感した私は悩みます。すると店主は「引き取り手数料の分、ウインカーを安くしてあげるからさ」と。結局、土に返りそうな車体もオマケで引き取ることとなり、猟車を出動。せっせと積み込んで・・・サイドスタンドの支持フレームがボロボロで...
今年で27歳になる私の甥っ子君。芯がシッカリしていて心根が優しく、その上、超がつくほど男前なナイスガイ。私の若い頃を彷彿とさせます。。。ウソ。でも「オジサンの若い頃にそっくりだな」と会うたびに冗談を。「あ、あっ、そ、そうですか・・・」と困った様子が実に初々しい。「え~っ!年を取るとオジサンみたいになっちゃうの!イヤだな~」なんて言ってくれると嬉しいのだけど。そんな甥っ子君からは、先日にステキな知らせ...
猟期中にバイクなんぞで猟場の下見に行った私がバカでした。40年前に製造されたスペイシー125ストライカーのレストア車両を壊してしまったのです。せっかくキレイに直したのに、フロントカウルとウインカーが割れてしまいました。そこで頼りにしているバイク屋を訪ねることに。一見、解体屋のような怪しい このお店。レストア車両の販売を主としていますが、物によっては部品も売ってくれます。バイク趣味の私にとって、このお店は...
「さぁ出動させよう」と、いつもとは別のバイクのセルボタンを押したところ、何だかセルモーターの元気がない。タフな台湾製のバッテリーなのに一年半で もうダメなのか?とりあえず新しいバッテリーを購入。試しに、弱っていたバッテリーを充電してみたところ、これがバッチリと満充電に。ダメなバッテリーなら満充電には ならないはず。テスターで調べてみても文句なしの電圧。異変を感じた私は確認のために新しいバッテリーを装...
藪の中から建屋が現れた土地の地権者は、80歳を超えるお婆さん。30年以上昔のバブリーな時代に買った時の価格を提示してきたそうです。その4分の1程度なら妥当な価格だと考えていただけに、Iさんと二人で肩を落としました。永遠に売れることは無いであろう その土地。しかし人の心理とは、そういうものなのだろうか。「売って下さい」と言われると少しでも高く売りたいし、損をしたくない。気持ちは分からなくはないのですが・・...
コロナ禍による巣ごもり需要の影響によるもの思われる犬飼育の急増。種類によっては、コロナ禍前の3倍ほどにハネ上がった販売価格からも、その人気ぶりが伺えます。「ええっ、60万円!」とショーケージに貼られたプライスタグには狼狽えてしまいました。今どきの良系猟犬の取引価格よりも遥かに上ですから。そんなプリティで高価なワンちゃんたちは、最近では元の価格に戻ってきているようです。そして、ちょこちょこと散歩する可...
先月の有害鳥獣捕獲で やらかしてしまった私。25m先の木の間をゆっくりと抜けて行くイノシシに向けて発砲。イノシシは大慌てで逃げて行きました。大慌てて逃げる時は、どこかに命中していることが多いため、付近に血のりが無いかを確認。ところが、血のりは引いておらず。完全に失中でした。その後、ミカサの頑張りもあり、タツにてそのイノシシは仕留められましたが、私はショック。勢子銃の水平二連銃でも、そのような場面では大...
今日は不動産屋のIさんと共に犬舎移設予定地の確認に行ってきました。お互いに高機動車両に乗り込み、いざ山中へ。ほどなくして鬱蒼とした雑地に到着。ここは数十年前に家庭菜園などを目的として分譲された雑地。よって、ゴッツイ建物は立てられません。当時購入された方々は、皆さん御高齢になられて来なくなり、今は完全な放置状態。分譲地全体が荒れ放題となってしまったようです。Iさんに案内された区画は・・・ど、どこ?藪...
やはりプロは凄い。今回お願いした不動産屋のIさんは、瞬く間に土地交渉を進めてくれました。犬舎移設にあたっての、この一連の流れは、協力して頂いた皆様の集大成みたいなもの。「周りの人たちにドンドン話をするとイイですよ。とにかく口に出して『土地を探してる』と伝えることです」と、猟仲間の奥様からの心強いアドバイス。このアドバイスに目からウロコだった私は、土地探しの方法を変えました。一人で探すのをやめて、猟...
私の自慢は優れた嗅覚。大抵のモノはダメですが、嗅覚だけは良いのです。「オレの鼻は警察犬並みにイイんだ」との父の言葉が頭に残っていることから、その鼻の良さが遺伝したものと思われます。そんな私の嗅覚は日常生活や仕事にも活かされて大いに役立っていますが、時には仇となることも。猟犬や家族の すかしっ屁などは、どんなに微量で無音でも感知。とくに三重地犬の金剛は、すかしっ屁の常習犯。「おっ、金剛、やったな~」...
毎日の世話の中でも、猟犬たちへの声掛けは必ず行っています。気が付いたら普通の発声で独り言を・・・との最近の私の危うい症状?とは異なり、あくまでも躾の一環として。それに対して全頭が場面ごとの言葉を理解しようと私を見つめてくる。私の様子を伺ったり考えたりで、目がキョロキョロと。ラブリーな お目々の動きで、一生懸命に考えている。中でもユキカゼ号は面白い。庭での出来事ですが・・・他の犬を呼びに行ってくれる...
この駿河湾では3月の中旬よりシラス漁が解禁となり、波の穏やかな日は早朝より漁が行われています。沖合より流れ込んだ海流が浅瀬まで入り込み、東西に分かれる駿河湾の潮流。どうやら、その潮流が分かれる辺りが漁場のようで、岸より急深な場所の多い駿河湾では、波打ち際のちょい先がポイントのよう。なので投げ釣りや遠投カゴ釣りで、ボケっとしていると、仕掛けを根こそぎ漁船に持って行かれてしまうことも。非情のライセンス...
思わぬ展開となってしまった犬舎移設計画。したがいまして計画は振出しに戻り、GWに予定していた様々な作業は中止。本当は、その過酷だったであろう作業を、射撃大会に向けての筋力アップに活かそうと考えていたのです。そう、あの映画ベスト・キッドの少年のトレーニングのように。ミヤギ氏の自然な形での練習方法に倣えば、私だって。。。きっと。。。でも、寝GWだったため、筋力はダウン。おまけに太ってしまった。これでは来週...
先日、NHKのとある番組でニホンオオカミを取り上げていました。それを観ていた私の心は森の中へと誘われ・・・猟場の風景が頭の中で巡り、意識の中でニホンオオカミと同化していたのです。なんて書くとカッコイイのですが、これホント。動物専門の画家さんが骨格標本などの資料を基に描いたニホンオオカミ画。その素晴らしい出来映えに感動しての境地でした。と同時に、ニホンオオカミが絶滅してしまった要因を猟師の立場で考えて...
コロナ禍により海外バイヤーが思うように来日できなかった爬虫類即売会。そのおかげでハラガケガメの繁殖個体が売れずに困ってました。ヤモリやカメの仲間を繁殖させて販売することを副業としていた私。以前は猟犬たちの飼育費用など余裕で補える販売額でしたが、このコロナ禍の3年間は ほぼゼロ。でも今年は大丈夫かな。なんとか売れるといいのですが。そんなことで今日はカメの水替えを。とは言え水槽が30ほどあるため、作業は...
実家から持ち帰った小玉スイカ。食後のデザートとして美味しくいただきました。しかし、いつも思うのですが、スイカを食べた後に残る皮は結構な量。生ゴミとして廃棄するものの、何となく勿体ない気も。それに質量も水分量も多いため、焼却場では足手まといな廃棄物となるはず。焼却処理のために多くの化石燃料を使用し、二酸化炭素の排出量を増やす。もっと地球に優しい処理方法はないものだろうか。そこで思い付いたのが、猟犬た...
イノシシ肉と豚肉は、どっちが美味しいのか。よく耳にするのは「本当に旨いイノシシ肉を食べたら、もう豚肉なんて食べられない」との言葉。これはある意味、間違いではないと私も思います。しかし、本当に美味しい豚肉を食べても同じことが言えるのだろうか。私の答えは「もはや比較する意味の無い別の食べ物」と、なります。自然の中を自分の力だけで力強く逞しく生き抜いてきたイノシシ。養豚業者さんが試行錯誤を重ねて丹精込め...
長きにわたって続けてきた犬舎移設のための土地探し。自分で動くと、とにかく上手くいかない。やはりその道のプロに任せるのが間違いないとの判断で、雑地売買の得意な不動産屋さんにお願いすることにしました。実はこの「雑地売買の得意な不動産屋」というのが思いのほか少ないのです。猟師仲間の知り合いの知り合いの、これまた知り合いの・・・で、やっと巡り合えた♪早速、連絡を取って幾つかの物件を見に行ってきました。まず...
猟犬の入手は犬屋と呼ばれる猟犬ブリーダーから購入するか、仲間内での繁殖個体を分けてもらうのが一般的。自ら繁殖させての猟犬の確保や血筋存続などは、よほどの事でもない限り着手しない方がいいように思います。これは「世話や飼育費が大変」との理由よりも、交配においての様々なノウハウと、繁殖後の責任の双方が問題となってくるからです。血筋の相性によっては、良い犬同士を交配させたにも関わらず、イマイチな犬しか作出...
犬舎移設作業が待った状態となったため、草刈りも中止。しかし草刈り作業で汗を流したい気持ちは収まらず。このメラメラと燃え上がる草刈り欲を、どうすれば抑えられるのだろうか。それはGWで帰省中の学徒の息子も同じ。よって二人で猟師小屋の草刈りへと出陣することに。まずは私が刈払い機にて作業開始。息子は熊手と三角ホーで仕上げ作業。小一時間ほどでキレイさっぱりとなり、私たちの草刈り欲は満たされました。頑張った息子...
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巻狩りにおいて、囲み役や その配置場所を「タツ」「マチ」「タツマ」などと呼びます。また、これらタツの目安となるのが「通り」「ウツ」と呼んでいる獲物の通り道。山から山への日常的な移動に使う通りや、水を飲みに行くためにだけ使う通り等々。一般的には日常的な移動の通りを逃走ルートとするため、その見極めは大切です。そんなタツの場所が決まったら、次に考えることはタツ役同士で撃ち合わないための位置取りやバックス...
まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
「シェー! もう やめてほしいザンス!」「そんな つぶらな瞳で見つめてもダメ」でもヤメられない止まらない地底探検への穴掘り。懸命に掘り進めるホマレ。そこへ作業効率をアップさせようと、サカエが連結。ツインパワーで土をかき出します。その後ろで様子を見ていたコーシンの顔に土が直撃。ほら出入口が土だらけになっちゃたじゃない…って、脱走禁止!よし、言うことを聞かないのなら奥の手じゃ。父ちゃんを侮るでないぞ。前...
まだまだ続くニホンジカ管理捕獲。県担当者と猟友会上役の方々から新たなる実施区域の調査依頼を受けて、猟仲間たちと共にタツ配置のマーキング等を行いに猟場へと向かいました。標高400m程の低山を囲む巻狩りとなるため、今回も かなり大がかりな捕獲となります。こんな事もあろうかとタツ配置場所に通じる林道を復旧整備しておいて正解でした。基本的には猟場に詳しい先輩に教えて頂きながらの調査。次々とマーキングして行きま...
雨降る森の中、移設犬舎の古家で一人黙々と焼く猪肉。半径200m以内には自分しか居ないとのヘンな優越感。森を独り占めした気分になれるのです。そして森の一部にもなっている。そんな森から授かった恵みを力いっぱい美味しくいただく。猪肉は やはり焼肉が一番。今回の部位は肩ロース肉とホホ肉とタン。そう言えば未だに食器を用意していなかったな。学生の頃から使っていたラーメン鉢が一つあるだけ。我が家の食器は全てセットな...
体をかがめて暗闇の中を進んで行く。まるでノストロモ号の排気ダクトの中でエイリアン狩りを行っている感じ。そして「ぐわぁ~っ!」と、自分が狩られる…でも私はダラス船長とは違って経験豊富な凄腕猟師だから大丈夫。。まずは強力なライトで視界を確保!武器は火炎放射器…ではなくて草刈り鍬と炭スコップ。これは何となく負けている気がする…なので強力掃除機で撃退!って吸ってどうするの。ゴーストバスターズじゃあるまいし。...
「積載量 積めるだけ」なんてステッカーが貼ってある貨物車を時々目にします。そんな茶目っ気ある文句に微笑ましい気持ちにもなりますが、これがインドやパキスタンだったら大変。彼らは本当に積めるだけ積みます。とにかく怖いもの知らず。また、スクーターならベトナムやタイだって凄い。家族全員でスクーターに乗ったり、荷台に大きな豚を積んだりもする。私の愛車、ベトナム・ホンダ製のディオ110は、それら過積載を想定しての...
先日に実施されたニホンジカ管理捕獲の対象地区は隊員たちにとっては馴染の山。皆がそれぞれに鹿の逃走ルートを把握しています。また、猟期中は私たちが合同猟を行う猟場なので、手堅く成果を上げられる間違いない山でもあるのです。今回は静岡県猟友会会長はじめ、県職員の方々も参加しての大がかりなもの。よってタツ役は私たちが猟期中に行う巻狩り時の4倍も。鉄壁の囲みと言えます。おまけに参加者の多くが凄腕猟師で、射術に...
移設犬舎に建つ古家。今はこの古家で一人楽しく暮らしています。本来ならば「一人寂しく」となるのでしょうが、そのようなことは全くありません。明るい間は野鳥のさえずりの中、様々な作業に没頭し、休憩の度に猟犬たちと戯れる。暗くなって静まり返ると、今度は「この森には私一人だけ」との不思議な満足感に包まれます。都会の喧騒を離れて…って、離れ過ぎな感じがたまらなく気持ちが良いのです。ただし、そう思えるのも普通に...
職場から移設犬舎に戻ると子犬区画の地面には大きな穴がボッコリと。私が体育館座りで余裕で腰まで入れそうな大きさに驚きます。子犬区画には世話係として お婆ちゃんのコーシンも一緒。おそらくオテンバ盛りのサカエとホマレに手を焼いたコーシンがストレスから掘ったものか。呆れた私はコーシンに「いい歳して穴なんて掘らないでよ」とボヤきます。コーシンは私の言葉を理解できるため反省を…と思ったら戸惑いの表情に。「あれ?...
子犬の名前について家族からクレームが付いてしまいました。「なんで同じ名前にしちゃうの?」と。「ユキカゼ号にはユキカゼ号の思い出が、フミにはフミの思い出がある」とのことなのです。そりゃそうだ。それにユキカゼ号もフミも新しい飼い主さんの事情によっては我が家に戻って来ることも考えられます。現に今回のEさんの件でも「リハビリが上手くいかなかったらゲンを引き取ってくれないか」と言われてしまいましたから。コー...
どうにもシックリこない。あまりに安易に子犬たちの名前を決めてしまったため、名前を呼びながら遊んでいても違和感が付きまとうのです。これは今までに無かった感覚。やはり猟犬であっても犬の名前は吟味して決めるべき。つまり飼い主なりに思い入れのある名前とすることが大切なのでしょう。今回は「猟仲間が覚えやすい」を優先したのが良くなかったか。真剣に狩猟に取り組んでいる人は、どんな名前であっても覚えてくれますから...
生後2ヶ月を前に子犬に名前を付けることにしました。結局、我が家は お婆ちゃん犬のコーシン似のメス1頭を引き取ることに。一方、母犬の飼い主のEさんは、Eさんがケガをさせてしまったメスの1頭の面倒を見ることになりました。ところが…Eさんが持病の悪化のため入院してしまったのです。医者からは入山を控えるようにと言われてしまったようですし。「次に転倒したら歩けなくなる可能性がある」と。よってEさんからはケガの子も委...
二度の出産と その後の産後ケアで4年ほど休猟させていた三重地犬のカノ。気力体力が完全に元に戻ったようなので猟場復帰させることにしました。久々の猟にヤル気満々のカノは居ても立ってもいられない様子。「アタシ、獲物をめちゃくちゃ追い倒したい気分なの!」と言わんばかり。一方のレイも それに触発されて いつもより興奮気味。先輩の朝の見切りにより、とある地区に猪が潜んでいると判断。まずは先行して先輩勢子が猟犬を放...
時折り雨が強く降る中、今日は3頭のメスの子犬を引き渡しました。中でも私が最も溺愛していた子犬が旅立ち、少し寂しい気もします。顔の模様により目がクリクリと見えて実に可愛いのです。私はその子犬に「デメタン」と名付けて毎日抱き上げ愛でていました。必ずや幸せな猟犬人生が待っているはず。そう思い、新たなる飼い主さんに手渡した時のデメタンの温もりを記憶に留めることにしました。みんな達者でな~♪...
有害鳥獣捕獲は地域の方々の理解や協力があって初めて成り立つもの。したがいまして、地域の方々への感謝の気持ちや配慮を忘れてはなりません。私の所属する猟友会では、隊長はじめ隊員たち全員がそれらに対して強い意識を持っているため、今まで目立ったトラブルなく捕獲業務が行えているのです。そんなことで、先日は有害鳥獣捕獲を行う前に山際でヤギを飼育している兼業農家さんに連絡を。この兼業農家さんからは猟犬飼育用にと...
♪ある晴れた昼下がり猟場へ続く道軽トラがゴトゴト子犬を乗せて行く可愛い子犬貰われてゆくよ悲しそうな瞳で見ているよ「どこに連れて行くねん」と少々ご立腹の様子ですが。なので待ち合わせ場所でプチ散歩。昨日、まずは2頭のオスのそれぞれを猟師仲間の方々に引き渡しました。あとは週末にかけてメスたちを引き渡す予定です。寂しくなるな。...
本来ならば進行係のはずの私。ところが所属する猟友会支部から参加する選手の頭数が足りなくなり、出場せざるを得なくなったスラッグ・ライフル射撃大会。でも、コレを射撃練習の機会と捉えれば、これほど合理的なことはありません。支部によっては幾つかの補助があり、おまけに こんな物まで頂けます。参加賞ですが。嗚呼、情けない…こんな下手くそな私でも やはり勝負には勝ちたいもの。しかし銃身後退式銃のオート5のクセを未だ...
下界のWi-Fiが有効な環境の何と素晴らしきことよ。山中に位置する移設犬舎生活では通信サービスの『ギガ』が生命線。なのにYouTubeを観たまま寝落ちしたり、BGM代わりに使っていると、驚くほど速い速度でギガが減ってゆく。それこそ30ギガなんて半月で使い切ってしまう。その後の低速通信では精神的に耐えられないし、要所で固まってしまうこともあるし。すると「1ギガ追加で550円です」なんてボッタクリのメールが通信会社から入...
我が家のように様々な猟芸を示す猟犬がいると、編制によっては狙ったとおりの猟が行えるものです。猪メインで攻める猟。鹿の管理捕獲に徹する猟。少人数で行う猟、大人数で行う猟。狭い猟場、広い猟場。また早目に猟を切り上げたい日や、その必要が無い日 等々。これらに合わせて猟犬編制を考えるわけで、それが思いのほか上手くハマります。ただし残念なことは、猟仲間の中でコレに気付いているのは一人だけ。この猟仲間は膝を痛...
私のブログは基本的には備忘録。毎日の様々な出来事や、資料として残しておきたいことを綴っています。その中で、離れて暮らしている家族や全国に散らばる友人たちに、私の近況報告も兼ねて利用させて頂いています。したがいまして狩猟に関することは時々で、あとは関係の無いことばかり。しかし、そんな中途半端な者がブログ村のハンティング ジャンルにのさばっているのは いかがなものか。違和感と申し訳なさを感じていました。...
生後3ヶ月となった三重地犬の子犬たち。思えば ここまでバタバタ続きで、あっと言う間でした。前回、母犬カノの一回目のお産では、母も子も猛暑でバテバテ。でも私は長期の夏季休暇と捕獲業務の休み期間が重なり、余裕がありました。それと、その暑さで子犬たちにリミッターが働いていたようで、思いのほか制御が効きました。走り回ったりバトルをしても、すぐにオーバーヒートでヤメる。ところが まだまだ涼しい今回はヤメない。...
「う~ん 5000円くらいは掛かるかな」と面倒くさそうに鍵屋さん。作業内容からすると、その工賃は高すぎる。プロ魂を期待したのですが。事の発端は・・・随分と昔にジャンク品としてヤフオクで購入したバイクに装着してあったトップケースにあります。鍵が元から「鍵無し」状態だったため、事実上「おまけ」的な扱いでした。なので使用できないままガラクタ置き場に。ところがSR400を復活させるにあたり再度確認したところ、これが...
平日は仕事が終わったら職場から犬舎移設地まで直行して、世話が済んだら我が家へと戻り、また猟犬たちの世話を。一筆書きのように移動できるため、思いのほかスムースに事が進みます。ところが今日は酷いもの。長時間にわたる豪雨により、そのルートの所々で内水面氾濫が発生していました。川沿いの一般道が要所要所で浸水しているのです。そこで川沿いの堤上の道を走ることに。野球場も完全に浸水。芝は大丈夫なのだろうか。本来...
先週、ちょっと嬉しい出来事がありました。前段としては こんなことが。数年前までは ご近所さんや子供たちの間で知らぬ人がいない程の名物オジサンが町内に住んでいました。でも最近は見かけることが無くなり皆が気になっていたのです。「体調でも崩されたんだろうか」と。ところが先日・・・近所の業務スーパーで名物オジサンと再会♪(私の一方的感情)。それは閉店前の7時過ぎのことでした。レジで会計中の名物オジサン。その後...
有害鳥獣捕獲は市町だけではなく県が主体となって行うこともあります。それだけ獣害の規模が大きいとも言えますが。このような場合は罠猟より巻狩りの方が手っ取り早い。よって今回は、いつもは共猟しない猟隊からも勢子が参加。対象地区が広大で、それでも足りないくらいでしたが。実際に猟犬を放った途端にアチコチで鳴き出して、同時に銃声が木霊し続けました。しばらくして・・・勢子ルートを辿り終えた私は、先輩勢子と合流。...
今日は早朝から剪定作業を行いました。まずは我が家のクヌギの木から。20年ほど昔、当時 幼かった息子がドングリを庭中に埋めたせいでアチコチから芽が出てビックリ。それもクヌギの丸いドングリだったため、どうしたものかと。若木はあっと言う間に大きくなり、その後は剪定に次ぐ剪定。そのおかげで大木には至っていませんが、生えているのがリビングの真ん前とは いかがなものか。何度も伐採してしまおうと考えましたが・・・小...
私の猟仲間たちは今後の狩猟において、勢子不足および猟犬不足となることを懸念しています。しかし、こちらの地域の住宅事情を考えると猟犬飼育は考えもの。時代の流れではありますが、犬の外飼いは非常識扱いすらされてしまいますし。また生活スタイルが制約を受けてしまうこともジレンマの要因の一つ。そんなことなので若手で「猟犬を飼って勢子をやってみよう」などと考えている人はいません。その思いはあっても、思いのほか障...
オフロードバイクに跨り獣道に分け入り猟を行う。海外ではありそうな狩猟スタイルですが、ここ日本では様々な観点からヤメておいた方がいいのでしょう。でも猟場の下見くらいなら全然イケル。以前、猟行中に林道で出会ったハンターカブのライダーさん。猟犬たちは不思議そうに眺めていましたが「これぞハンターカブ!」的な使い方に感動。その機動力にも驚き、しばしライダーさんと話し込んでしまいました。ならば私もレストアした...
子犬たちのあまりの激しさに参ってしまっているヘルパー犬の駿河。駿河は母犬カノの1回目のお産の子で、メスの2歳。子犬たちの面倒をよく見てくれるのですが少々お疲れ気味。そこで駿河のヘルパー犬として駿河と兄妹のオスの金剛を投入。金剛も子犬たちの相手を上手にしていましたが、容赦のない子犬たちに押しまくられてギブアップ。駿河と同じように犬小屋に籠城するようになってしまいました。犬小屋に陣取れば、3頭の子犬たち...
猪肉の冷凍保存といえば塊肉。なので解凍させると料理を作り過ぎてしまう。昨日も猪カツを10枚ほど。そのうち4枚も食べてしまいました。健診前なのに。でも旨かった♪残りの猪カツは、いつものお決まりパターン。次の日に猪カツ丼にするのが我が家の習わし?いや単純に私が食べたいだけ。家内が上手に作ってくれるのです。私が作るより断然美味しい。出汁と甘みのバランスがいいのかな。そんな お約束の猪カツ丼を先ほどいただきま...
豚カツを作りより難易度の高い猪カツ作り。中でも一般的な揚げ鍋での揚げ工程が難しいのです。つまり考えていないと理想の揚げ上がりには程遠い。原因は猪肉の水分量の多さにあると考えています。その水分とは血液。家畜のように出荷前の給餌止めや、絶命に至るまでの決まり事が存在しない狩猟。仕方の無いことではありますが、これが放血状態に影響するわけです。家畜肉では、この放血は極めて重要な要素で、肉質を大きく左右する...
いくらなんでも鹿は何処かに行っちゃったでしょ。と思っていたのですが・・・共猟した地元の猟仲間の情報では「いや、まだ居るよ」とのこと。よって今日は先々週に続き、別地区の同じ場所でニホンジカ管理捕獲を実施。結果は地元猟師の言う通り。山中に銃声が木霊し続けました。ところが私の持ち場は静かなもの。でも森林浴がタップリできて心も体もリフレッシュ!、、、なので獲物の引き出しも デゴイチみたいに元気にグイグイと...
私と先輩方が行ってきた猟犬繁殖の中で、気質と毛色の遺伝的な関係性を探ろうと観察を続けてきました。これは今までに何度か取り上げてますが、実際のところは分からないまま。しかし、エンドウ豆やショウジョウバエの遺伝的連鎖を思い出してみると「気質と毛色は無関係」とは言い切れないと考えています。遺伝上、形質の何かに気質と連鎖しているものがあっても不思議ではないのですから。ただし、ショウジョウバエですら途方もな...
自分で言うのも何ですが、私は見た目とは違って意外と真面目です。。。狩猟を始めた頃は、毎週土日に行われた有害鳥獣捕獲には必ず参加していました。対象地区の山の地形、タツ配置、そして見切りポイントを「知りたい学びたい」との思いが強かったのが、その原動力でもありました。そんな有害鳥獣捕獲はボランティア活動的であっても地域にとっては大切な仕事。一日参加すると千数百円の弁当代は支給されますが、それとて血税。よ...
少しでも動けば こちらの負け。これは山で獲物が射程距離内に入った場合のことです。でも、そうは言っても獲物に猟銃を向けて狙いを定めるには、体を動かさなくてはならない。よって「少しでも動けば」とは通常の動きや素早い動きを意味します。この様な動きに対して獲物たちは驚くほどに敏感。野生動物をナメてはいけません。ところが若手たちを見ていると、ナメている人が実に多い。そんな人たちは例外なく失中率が高く、何年経...
猟犬の良系を実猟に使いながらの血筋存続は容易なことではありません。それは私のように相対的な若手であれば尚更に。これまでを振り返ると本当に大変でした。様々な苦労や障壁が次々と私の前に立ちはだかり、それにより嫌な思いをしたことは枚挙に暇がありません。その要因の大半は猟仲間であるはずの一部の先輩たちによる「今が楽しければ それでいい」との身勝手な思考によものでした。つまり「今日 猪が獲れたらそれで良し」と...
次なる生活の足の選んだのは、土に返る寸前だった32年前のSR400。そんなサビサビ状態の不動車を3万円で引き取ったのは10年前。直後にエンジンを始動させるところまではレストアしたものの、そこから放置。当時の通勤車両スペイシー250がスグに壊れると思っていたのに、元気なまま10年が経過してしまったのが その要因。と、頑張ってくれたのに、こんな言い方をしてはスペイシー250に申し訳ない。長い間お疲れさまでした。本当にあ...
犬舎移設地近くの山にタケノコを掘りに行った時のことです。そこは、猟期中は地元の猟師たちが巻狩りを行う場所でもあります。ところが農道に面した一段下がった藪の中にはゴミの山。ありとあらゆるものが捨てられていて、そのどれもが朽ち果てている。数十年は経っていそう。でも廃棄物の横からタケノコが生えていたり、所々に猪がタケノコを食べた痕跡があったりと。やはり自然は逞しい。と、目線の先に赤と白に塗られたゴミの一...
幼少の頃より 戦艦、戦闘機、戦車が好きでたまらなかった私。中でも戦車のプラモデルがお気に入りでした。とくに世界第二次大戦のドイツ軍の戦車『ヤークトパンター』が大好きで、何機も作った記憶があります。「ヤークト」とはドイツ語で狩猟または狩りのこと。パンターは豹で「狩りをする豹」との恐ろし気な名が付けられたことからも、ヤークトパンターの戦歴が分かるというもの。このヤークトパンターは『ロンメル戦車』とも称...