先日、古い刈払機を猟仲間から頂いてしまいました。軒下に放置してあったため「これ使えないの?」と。数年前にエンジンが掛からなくなり、新しい物を調達したそう。「直せるんなら あげるよ」とのことで頂戴することに。試しにスターターを引いてみると圧縮はあるため、エンジンは焼き付いていない様子。移設犬舎に持ち帰り、スパークすることも確認。ならばダメなところはキャブレターに違いない。「始動を試すこともなかろう」...
猟犬を引く時は、2頭までと私は決めています。理由は一つ。それより頭数を増やすと、ろくな事にならないから。よって、単頭引きの場合も多いのです。我が家の猟犬たちは、単頭引きでもイノシシが獲れるため、毎猟の猟スタイルに合わせて使い分けています。今、飼育している猟犬は2系統。ビーグルとプロットの交配種でもあるビープロ。もう一つは、三重のとある地域の地犬と、狼谷系ワサマサや熊野地犬の交配の上に作出された、三...
我が家の裏山から聞こえるオス鹿の鳴き声。一昔前の、この地域では全く考えられなかった事でもあります。ところが5年ほど前から、秋の訪れを告げるが如く聞こえて来るようになりました。「こんな街中にも自然が戻ってきたんだ」と、私は考えるようにしていますが、胸中は複雑。日が短くなる中で、オス鹿の鳴き声は、時に哀愁を感じる悲しげな声にも聞こえます。そのメス鹿に向けたラブコール。オス鹿には、お願いしたことも。出来...
珍しく、農林事務所から封筒が送られてきました。「なんだろう?」で開封。と、目に飛び込んできたのは、少々大げさな下り。「令和4年度猟期到来のお知らせ」と。「到来?」・・・まぁ、いいか。読んでみると、その事情が分かりました。こちらの地域では、狩猟違反を犯す者が目立ち始めたからでしょう。「狩猟者登録」の事をやたらと強調している。そりゃそうだ。その種を撒いたのは行政だから。無節操に煽るかの如く狩猟者をかき...
今までに数人の先輩勢子や凄腕先輩に質問をしてきました。「猟犬はオスとメス、どっちがいい仕事をするの?」と。皆さんの答えは似たようなものでした。メス犬を支持する人が思いのほか多かったのです。「仕込みに時間が掛からない」「仕事が丁寧」概ね、そんな答えでした。一方のオス犬に関しては「発情期が無いから、いつでも使える」・・・・・これだけ。逆に言えば「メス犬は、発情期の間は使えないからなぁ」と、なるのです。...
生活安全課で押してもらうハンコ。これに対して、いつも違和感を覚える私。未だに『有害鳥獣駆除』なのです。「平成」に横線を引いて「令和」と書き直す感じとでも。狩猟を知らない一般の人なら、それは仕方がない事なのでしょう。しかし、それを管理する側の行政が、今どき「駆除」は無かろうと。ハンコを刷新するくらいの事務費はあるだろうに。それとも法規がそのままなのか。。。?「駆除」とは、害をなすモノを取り除くとの意...
台風が過ぎ去って、晴れ間が戻ってきた今日は、父と母の様子を見に行ってきました。線状降水帯が川の上流部を逸れたため、予想以上に水位が下がるのが早い。実家では、いつもと変わらず元気な父と母。まずは一安心。とりあえず、お茶休憩。その後、秋の剪定の段取りをするために、実家の庭中を見て回ります。まずは、我が家から移動させたカヤランが心配だったため、真っ先に確認。おっ、枯れかかっていたのに新芽が出ている。やは...
イノシシ肉で『鍋料理』と言えば、やはり牡丹鍋。しかし、その味付けや作り方、そして具材には定義があるのだろうか?これには地域性や個人の好みがあるのでしょう。そんな我が家では、自家製猪骨スープか、市販の豚骨・鶏がらベースの味噌味スープで作ります。具材は、白菜、シイタケ、長ネギ、ニンジン、揚げ、豆腐。ならば、猪汁とは何なのか?牡丹鍋の別の呼び方のような気もしますが、作ってみると意外に、いや明確に違う。先...
グループ猟において、猟犬と共に獲物を起こし、タツ場へと追い立てる役の勢子。この勢子役において、様々な勉強をさせて頂いている先輩がいます。後期高齢者となられた現在でも、現役バリバリの先輩。こちらの地域での捕獲業務を支えて下さっている第一人者。私は、この先輩勢子さんにお供する形で捕獲業務に参加することが多く、山や勢子ルート、そして寝場などを学んでいる最中です。そんな先輩勢子さん、勢子としての高い技術は...
犬舎に閉じ込められるか、それとも開放感はあれども拘束的な鎖に繋がれるか。どちらがいいかと聞かれたならば「犬舎」と私は答えるでしょう。鎖で繋がれるなどは、まっぴらゴメン。絶望的な気持ちになってしまう。そんなことを時折考えてしまうのです。犬の飼育において、自由に動き回れる環境で飼ってあげたいと思うのは飼い主ならば当然のこと。猟犬だって同じ。普段でも自由な方がいいに決まっている。しかし、主従関係の意識を...
狩猟を始めるにあたり「どんなスタイルで臨むか」と、大抵の人は考えている事でしょう。私自身も当時を思い出すと、狩猟に対しての様々な期待感が蘇ってきます。単独忍猟スタイルで山に溶け込み、自然と対話をするかの如く静かなる猟を行う。「うむ、なんとも孤高だな」と、ワクワクだったのを覚えています。ところが現実は・・・自分の狩猟環境を調べれば調べるほど、そのスタイルが難しいことに気が付きます。つまり、猟場面積に...
猟仲間の先輩で凄い方がいるのです。この方は勢子を長きにわたり続けられていて、経験は豊富。だけど体脂肪も豊富。一時は、なんと!体重が108kgもあったのです。なので複数勢子で共猟すると、この巨漢先輩の猟犬ジン君は、いつも私のところへ。「ねぇ、ボクも仲間も入れてよぉ」と、私を上目使いで見上げる。我が家の猟犬たちも、それを心得ていて、みんなジン君とは仲良しさん。「おっはよ~♪ 今日も頑張ろうね~♪」と、尻...
このアルミドッグケージを・・・「ちぇすと~~!」で、半分に。今日はコレでオシマイ。・・・・・それでは後の参考資料として不十分なのであります。よって、忘れないように書き残しておくことに。それにしても・・・既に組み上がっているアルミ製品をカットすることが、こんなに難しいなんて。アルミ板を切るのとは全く違うのです。とにかく切断面が暴れる。梯子をガイド代わりにしても暴れる。そもそも、ジグソーを使用したのが...
雨が降りしきる中、今日は西富士射撃場にて練習射撃を行ってきました。猟期前には欠かせない、安全狩猟に向けての狩猟者の決まり事でもあります。私は射撃練習では毎回目標を定めて臨んでおり、今回は構の調整がメイン。ここ数年で肩の筋肉が落ちて、銃床の肩付け位置が下がってきていたのです。これでは頬付けが甘くなり、目の位置が銃身の中心からブレる。また顔が前倒れとなり、銃身と照星の高さ方向へのブレも生じる。つまり集...
明日は猟期前の射撃練習会だというのに、天気予報は大雨。おまけに世の中3連休なのに今日は仕事。決算前で仕事はバタバタ。それにしても嫌なコースを進んで来る台風14号。これから収穫を迎えるであろう農作物が心配でなりません。農家さんも連休どころではナイはず。「収穫できるものなら今のうちに済ませて~!」私は心の中で叫ぶのが精一杯。一年の集大成でもある農作物。台風ごときにヤラレないでね!台風よ消えてしまえ!し...
生後3ヶ月となった三重地犬の子犬たち。ここにきて、やっと一段落した感じです。そんなこともあり、昨日は母犬カノの狂犬病予防接種に遅ればせながら行ってきました。「妊娠中と授乳期間中の接種はヤメておきましょう」との獣医師さんの判断。このコロナ禍で、ワクチン接種におけるアレコレを知ることが出来たため、納得の判断でもありました。それにしても面白い。今回産まれたカノの子全頭が、同じような気質なのです。それを狙...
昨猟期に折角なのでスカルを作ろうと、山際の水溜に浸けていたシカの頭。皮と余分な肉を除き、あとは水中のバクテリアにクリーニングを任せる算段でした。それを先日の日曜日に、ヘビの親子を放ちに行ったついでに確認。「さて、どうかいな」で、水中より引き上げてガックリ。結果は失敗でした。タンニン成分などで、スカルや角が泥染めのような色に。水溜の底に木や落ち葉が堆積して泥状になり、そこに沈み込んでしまう事を考えな...
猟犬スペシャリストの青山さんから頂いたアルミドッグケージ。猟師の間では犬箱とも呼ばれています(以下、犬箱)。頂いた犬箱は鳥猟犬用。大型犬に属する種が多い鳥猟犬。それに比べれば3分の2ほどの体重の、我が家の大物猟用の猟犬たち。犬箱サイズが少し大きいのです。よって、ファーストクラスからビジネスクラスへと犬箱を改造することにしました。そこで、アルミ製品製造会社の技術者でもある猟仲間さんに伺ってみることに...
猟期を前に毎年欠かさずに行っていることがあります。まず一番は猟場地区の区長さんと農家さん方、また地区によっては部農会の会長さんへの挨拶回り。次に先輩猟師方への挨拶も。銃猟をヤメられて罠師へと転身した先輩方が、私の猟場に隣接する地域で罠猟を行っているのです。私の猟と猟犬たちの事を気遣う形で括り罠を仕掛けて下さるため、安心して猟が行えるのは先輩方のおかげ。よって我が家の猟犬たちは、先輩方の括り罠には一...
今までに数タイプの薬莢笛を作ってみましたが・・・悔しいことに全て私の勝ち。山中では自分の声の方が遠くまで届くのです。しかし、ここで諦めるわけにはいかない。なんとか大音量の出る薬莢笛を作れないものかと、無い知恵を絞ってみます。ただし笛の形状にも拘りたい。弾頭のハマる絞りの部分を残したいのです。ところが、絞り部を残すとなると、笛作りが格段に難しくなる。でも、形はやっぱり薬莢のままが好き。そこでサンプル...
生後3ヶ月を前に成犬への儀式を行うことにしました。その名も『お食い大め成犬の儀』それまでお世話になっていたエサ入れを片付けて、成犬用へと容量増大する儀式。平たく言いますと「エサ入れを大きくするだけ」ですが。。。今までは、コレで一日に2回の給餌でした。しかし、これからは一日に1回の給餌とするために、夕方のエサ量を多めにします。よって、100円ショップにGO!今までに幾つも作っているため、この組み合わ...
今日は朝からスッキリと晴れたいい天気。家族皆で猟場近くの山へと向かいました。途中、漁港に立ち寄り一休み。そして、程なくして山に到着。では現場へと向かいましょう。実はマダニに食いつかれて弱っていたヘビを保護していたのです。家に連れ帰り、数匹のマダニをフロントラインにて駆除。体力の回復を見計らって、元の生息場所に放つ予定でした。ところがなんと、保護中に繁殖。「ヘビ親子の体力が落ちる前に早く放たねば」と...
我が家のヤッツケ仕事が目立つ犬舎。増築を重ねたため迷路のようになってしまいました。しかし猟犬たち自身の良識により、平安が保たれています。つまり猟犬たちは意外にお利口さん。「良心」とも呼べる心の働きを感じることが出来るのです。猟場では躊躇なく飛び越える高さの柵でも、我が家の柵は別。「そういうもの」との理解もあるのでしょう。しかし油断は禁物。メスの発情フェロモンに反応したオスの愛の力は、想像を絶するも...
獲物の足跡から寝場や居所を特定する「見切り」この本質を理解して、確実にこなせる猟師は極わずか。私は、その奥の深さは理解しているものの、見切りにおいても道半ば。終着点は全く見えていません。10年はおろか、一生かかっても本当の見切りが出来ない猟師が殆ど。なので、私もその一人である可能性は大なのです。そんな中、共猟した多くの若手の中で「見切りができる」と感じた人が一人だけいました。幾度か見切りにご一緒さ...
この日曜日は、アルミコンテナの狩猟小屋への模様替えを行いました。息子に手伝ってもらって庫内を整理。解体場スペースも確保しました。その中で問題となるのは水。水道や井戸に頼ることが出来ないため、当面は大型容器に水道水を溜めて、猟車からの落差で洗い水とする予定です。あとは犬箱。頂き物の犬箱を小改造することに。元は大型の鳥猟犬用に誂えた物だそう。犬箱内のスペースは大きな方が良いようにも思われがちですが、実...
私は横田栄治さんのファン。TOTOのCMでは、ビッグベン役だったあの人です。大河ドラマの『鎌倉殿の13人』では、和田義盛役を演じられていて、いい味を醸し出しています。先日は役の中で、実朝と義時たちに『しし汁』を振舞っていました。しし汁とは、猪や鹿の肉を使って『汁』つまり『鍋料理』にしたもの。これを観た私は「我が家もマネをさせて頂こう!」と、家内にお願いを。そんな本日、家内が『しし汁』を作ってくれました。...
ハンティングジャンルである以上「皮」は「革」となって、色々な革製品の作り方などを紹介したいところです。しかし私には、そのようなノウハウは皆無。角と牙の加工品作りは大好きなのに。頭の中で獲物の皮は「マダニエルさん」に直結してしまうため、何だか皮は苦手なのです。ところが猟犬の皮は全く別。これが実に不思議で面白い。同腹の子でも違い過ぎるのです。とくに皮がダルンダルンの子が面白い。コーシンの子では、マルコ...
昨猟期に捕獲したイノシシ。スヌーピーコンビが頑張ってくれました。あれから8ヶ月が過ぎたものの、冷凍ストッカー内には、まだその猪肉が残っている。冷凍ストッカーはー20℃冷凍の安価な一般品。肉質劣化への懸念が付きまとうのは否めませんが・・・解体や冷凍前の処理が適切で、肉のパック空気抜きをしていれば、鮮度低下は思いのほか進まないものです。冷凍ストッカーの置き場所や頻繁な開け閉めにも留意する必要はあります...
昨日、獣医師さんと犬についての様々な話をしました。その中で主な話題となったのは感染症のこと。私はレプトスピラ症の事をもっと知りたくて、アレコレと質問。今までの症例や、その後の経過を伺いました。また、混合ワクチンのレプトスピラ症への効力は、実際に如何ほどのモノなのかも。私の認識では「レプトスピラ症には幾つかのタイプがあり、どれもが侮れない」くらい。混合ワクチンのラベルに記載してある「レプトスピラ症」...
♪ある 雨の夕暮れ時獣医へ つづく道軽トラが ゴトゴト 子犬を乗せて行くかわいい子犬 怯えているよ悲しそうな瞳で 見ているよドナ ドナ ドーナ ドーナ子犬を乗せてドナ ドナ ドーナ ドーナ軽トラが 揺れるじゃんさんに倣い、今日は子犬たちの一回目の混合ワクチン接種に行ってきました。次は、一ヶ月後に2回目のワクチン接種。これが終わっらないと、先住犬たちの山訓練が始められないのです。どこで、どんなウイル...
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先日、古い刈払機を猟仲間から頂いてしまいました。軒下に放置してあったため「これ使えないの?」と。数年前にエンジンが掛からなくなり、新しい物を調達したそう。「直せるんなら あげるよ」とのことで頂戴することに。試しにスターターを引いてみると圧縮はあるため、エンジンは焼き付いていない様子。移設犬舎に持ち帰り、スパークすることも確認。ならばダメなところはキャブレターに違いない。「始動を試すこともなかろう」...
猪や鹿の肉を美味しくいただくには様々な配慮が求められます。また捕獲時の状態に応じた処理、その後の解体作業における注意点や技術など含めて一定の考察力も必要です。残念ながら、これらを理解して実践できている者は ごく一部に限られると感じています。仕留めることと同等に解体も大切なのに。とにかく狩猟者である以上は、獲るだけでなく、その肉を全力で美味しく食べることにも拘って貰いたいものです。見ていると、射術向...
もう3日も断続的に大雨が降っている。近頃は予報で「線状降水帯」と耳にすると、まずは通勤手段を考えてしまいます。とにかく至る所で冠水が発生するため悩むのです。その点ではベトナム仕込みのディオ110は意外と心強い。機動力に優れる上に、20㎝くらいの水深なら走破できる。それにしても心配。また内水氾濫しなければいいのだけれど。おまけに移設犬舎への行き来も大変。それに盛大に泥だらけとなったサカエとホマレが「遊ぼ~...
早朝から元気に駆け回り、それが終わると同時に始まるワンプロ。移設犬舎の訓練区画では早朝と夕方の1日2回 猟犬たちを放ち、力いっぱい運動させています。その間に個々の呼び戻しやコマンドに対する服従等の躾も行い、犬たちが常に私の制御下にあるかを確認。これは安全狩猟の上でも大切だと実感しているため欠かせません。そんな中、訓練区画内の植物に目が留まり凝視。茎がオニヒトデのようにトゲトゲなのです。ネットで調べる...
猟場内に猪と鹿が混在している場合、猟犬は逃げ惑うだけの鹿を追いたがるもの。こんな話をよく耳にしますが、その度に「そんなことはないよ」と実際の状況を説明します。確かに これだけ鹿の生息密度が高ければ、真っ先に鹿を発見して追ってしまうのは仕方のないこと。でも「追ってしまう」と「追いたがる」は別の話で、それを混同してはいけない。勢子が上手く導けば「猟犬は、むしろ猪を追いたがる」と実感しているだけに冒頭の...
今年も子犬の世話でバタバタしていましたが・・・気がつくと、もはや制御不能なほどに激しくなってきた今回の2頭。もうワルワルなんてもんじゃない。生後3ヶ月半の子犬ってこんなに強烈だったかな。お婆ちゃん犬のコーシンが子犬だった頃のことを思い出してみると…確かにワルワルだった。先輩犬のヤマがノイローゼになるほどにコーシンも激しかったのを思い出します。でもヤマは幼いコーシンに揉みくちゃにされても決して怒らなか...
「熱中症になるのは気合いが足らないからだ!気合いだ!気合いだ!」と、いつも声高に言っている私。でも熱中症は気まぐれ。熱中症になりそうな時にならなくて、熱中症にならなさそうな時になったりもする。日中の気温が30℃にもなる初夏の捕獲業務で大汗をかきながら真面目に頑張る勢子の私。でも以前のように熱中症で尾根で倒れて、カラスの餌食になることは無くなりました。。暑さに慣れて、体力もレベルアップしたのでしょう。...
狩猟で酷使している私の猟車。林道での横転や大木への激突などもありました。もはや満身創痍の状態。でも猟車のスズキ キャリイは一生乗り続けるつもです。ところが…猟場の下見中に岩に乗り上げてしまい、下回りを強打したことが原因で面倒なことになってしまいました。フロントのシャフトブーツが破れて、取付金具も変形。そこで、いつもお世話になっている整備工場で直してもらうことに。すると驚きの事実が判明。純正品のシャフ...
この日曜日のニホンジカ管理捕獲は県境の標高の高い奥山。私はこの地域には苦い思い出があるため、長らく猟犬を引いていません。「なんだ、犬を連れて来なかったのか」と言われても、頑なにすっとぼけ続けた8年間。「いや、また皆さんに迷惑をかけちゃうんで」と。鹿の大群を猛追した猟犬たちが隣の県まで行ってしまい…回収したのは日が暮れてから。数十名の隊員たちが その帰りを待っていてくれたのです。そして先輩方が「お疲れ...
一ヶ月ほど前に移設犬舎の訓練区画で捕まえたヒキガエルの亜成体。雌雄の判別をしてみると、メスの特徴が出始めていたため「ヒキ美ちゃん」と命名。観察も兼ねて しばらく飼育してみることにしました。エサやりは専ら自然任せ。古家の玄関灯下に飼育ケージを置くと、勝手に蛾や小さな甲虫がその中へと落ちるため、ヒキ美ちゃんはせっせと舌を伸ばして お食事を。舌の伸ばす際に「ペチッ」と舌の発射音がするのが面白い。射程距離は...
不思議なもので、世の中にはウリ科の食物が大好きな人と全くダメな人が居るようです。考えてみれば、どんな食べ物にも好き嫌いはあるものですが、ウリ科の食物は身近なだけに その違いが目立ちます。我が家でも息子は大のウリ科嫌い。キュウリだけではなく、メロンやスイカもダメ。あの共通したニオイが受け入れられないのだとか。カットしたマスクメロンを前に「いらない」と皿を押し戻す姿の何と気の毒なことよ。その瞬間「待っ...
毎年、猟犬たちの体調や仕上がり具合に応じて出猟や予防接種のタイミング等を調整しています。しかし、ここ3∼4年は豚熱の影響もあって猪狩りの方は休止状態。また勢子役が激減する中で、各猟隊が協力し合っての合同猟が増えため、一銃一狗や少人数での出猟は減る一方。そんな中で一時期は日本犬(三重地犬)のみの飼育に徹して、その中から個々の特性や気質を鑑みて一銃一狗に使う犬と巻狩りに使う犬とに分ける予定でした。しかし...
猟場の事前調査の努力に応えてくれるかのように、遠方からも多くの猟師たちが応援に駆け付けてくれた昨日のニホンジカ管理捕獲。まさに鉄壁の布陣と言えます。隣山への逃走ルートを塞ぎ、前進守備の中タツには凄腕猟師たちを配置。その布陣はまるで大阪の陣の真田丸が如く。全員が赤備えで気合いもバッチリ。いや、オレンジ備えか…そして尾根上には全国大会上位者のライフルマンたち。つまり極めて優秀な狙撃兵を見通しの良い場所...
巻狩りにおいて、囲み役や その配置場所を「タツ」「マチ」「タツマ」などと呼びます。また、これらタツの目安となるのが「通り」「ウツ」と呼んでいる獲物の通り道。山から山への日常的な移動に使う通りや、水を飲みに行くためにだけ使う通り等々。一般的には日常的な移動の通りを逃走ルートとするため、その見極めは大切です。そんなタツの場所が決まったら、次に考えることはタツ役同士で撃ち合わないための位置取りやバックス...
まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
「シェー! もう やめてほしいザンス!」「そんな つぶらな瞳で見つめてもダメ」でもヤメられない止まらない地底探検への穴掘り。懸命に掘り進めるホマレ。そこへ作業効率をアップさせようと、サカエが連結。ツインパワーで土をかき出します。その後ろで様子を見ていたコーシンの顔に土が直撃。ほら出入口が土だらけになっちゃたじゃない…って、脱走禁止!よし、言うことを聞かないのなら奥の手じゃ。父ちゃんを侮るでないぞ。前...
まだまだ続くニホンジカ管理捕獲。県担当者と猟友会上役の方々から新たなる実施区域の調査依頼を受けて、猟仲間たちと共にタツ配置のマーキング等を行いに猟場へと向かいました。標高400m程の低山を囲む巻狩りとなるため、今回も かなり大がかりな捕獲となります。こんな事もあろうかとタツ配置場所に通じる林道を復旧整備しておいて正解でした。基本的には猟場に詳しい先輩に教えて頂きながらの調査。次々とマーキングして行きま...
雨降る森の中、移設犬舎の古家で一人黙々と焼く猪肉。半径200m以内には自分しか居ないとのヘンな優越感。森を独り占めした気分になれるのです。そして森の一部にもなっている。そんな森から授かった恵みを力いっぱい美味しくいただく。猪肉は やはり焼肉が一番。今回の部位は肩ロース肉とホホ肉とタン。そう言えば未だに食器を用意していなかったな。学生の頃から使っていたラーメン鉢が一つあるだけ。我が家の食器は全てセットな...
体をかがめて暗闇の中を進んで行く。まるでノストロモ号の排気ダクトの中でエイリアン狩りを行っている感じ。そして「ぐわぁ~っ!」と、自分が狩られる…でも私はダラス船長とは違って経験豊富な凄腕猟師だから大丈夫。。まずは強力なライトで視界を確保!武器は火炎放射器…ではなくて草刈り鍬と炭スコップ。これは何となく負けている気がする…なので強力掃除機で撃退!って吸ってどうするの。ゴーストバスターズじゃあるまいし。...
「積載量 積めるだけ」なんてステッカーが貼ってある貨物車を時々目にします。そんな茶目っ気ある文句に微笑ましい気持ちにもなりますが、これがインドやパキスタンだったら大変。彼らは本当に積めるだけ積みます。とにかく怖いもの知らず。また、スクーターならベトナムやタイだって凄い。家族全員でスクーターに乗ったり、荷台に大きな豚を積んだりもする。私の愛車、ベトナム・ホンダ製のディオ110は、それら過積載を想定しての...
東電が老朽化した鉄塔を建て替えるとのことで、私の職場は9日間も送電がストップ。主要なところは自家発電機で凌ぎますが、それは職場の中のほんの一部。なので私を含めて殆どの社員は夏季休暇を取ることに。その上で職場が9日間もクローズするということは、その前後が大忙しになるということでも。人手不足や新型コロナ感染者続出の影響と相まって、バタバタが続いていました。そんな中で父の容体が悪化。今は元気を取り戻しまし...
なんともグッドなタイミング。アマゾンプライムデーで目星を付けていた溶接機がほぼ半額になっていたのです。製造国は中国ですが迷わずに「ポチッ」とな♪中国製品でも優れた物は沢山あります。もちろん残念な商品も沢山。大切なのは、それを見抜く選択眼を有しているかどうか。以前に購入した㈱高儀の中国製チップソー。同レベルの日本メーカー品の半額以下でしたが、性能や使い勝手は遜色なしで耐久性も十分。我が家と犬舎移設地...
伊豆半島に移住を決めた両親に合わせて、私も移住を決断したのは およそ30年前。将来的に両親の面倒を見るために退職して、近くに住む可能性が高いと考えたからに他ならないのですが。また当時の転勤に次ぐ転勤では、家族にも負担が掛かり続けてしまうと考え「早いに越したことはない」と行動に移したのでした。その思い描いていた人生の流れは的中し、今日に至ります。つまり両親の面倒を本格的に見ることとなったのです。それに...
趣味の工作で金属を接合する場合は、それを職場に持ち込み、昼休みに工務室にて溶接作業を行っています。本当はダメなのですが、工務課の課長が笑顔で「いいですよ」と言ってくれるので、イイのです。。。とにかく職場の工務室は素晴らしい。200Vの溶接機が各種揃っているのです。アーク溶接、ノンガス半自動溶接、TIG溶接の交流と直流、そしてアセチレン溶接機も。なので材質や大きさは何でもござれ。ところが大きな物はどうにも...
我が家の犬舎横の道端に生えていた謎の植物。大きく育ってしまい ご近所さんの通行の妨げとなりだしたため、刈ることに。ところが庭にその植物を捨てたところ、犬たちが引っ張り出してムシャムシャと食べだしたのです。「もしや♪」と葉を齧ってみると、これが結構イケル♪粘り気があるあたりはツルムラサキにも似ている。でも毒性は大丈夫なのだろうか。今までに野草で このような植物を見たことが無かったため、調べてみることに。...
三重地犬の子犬、シオちゃん♪マチちゃん♪そして フミ君!みんな可愛い顔して もうワルワル!子犬が複数頭であっても躾のコツを掴んでいる私は、今まで全頭上手くいったと実感しています。ところが、このワルワルな3頭には そのコツが通用しない。とにかく激し過ぎるのです。そこでジックリと観察を続けたところ、あることに気が付きました。今までは数頭に一頭の割だった斬り込み隊長のような怖いもの知らずの子犬。それが今回の子...
私は素人の一狩猟者であってプロ猟師ではないため、獲物肉の販売に関する許可は得ていません。よって猪肉や鹿肉の販売はできず。また猟犬の繁殖は血筋存続が目的であり、販売を目的としていません。したがいまして、血筋存続に協力して下さる方にのみ子犬や仕込み犬を差し上げている状況です。そんなことなので、ブログ写真においては誤解を招かぬように解体場面などは極力掲載しないようにしています。以前に何度か猪の解体シーン...
私の職場では新型コロナウイルスによる病欠者が目立つようになってきました。エアコン使用による部屋の閉め切りが それを助長しているのかもしれません。いずれにしても夏季の第一次長期休暇を前に職場はテンテコ舞い。人材不足が深刻な問題となっている中で、更に人が足りない状況となり、皆がバタバタ。でも長期休暇は何が何でも休んでみせる。休日返上なんてまっぴらごめん。私は出勤日より休日の方が断然に忙しいため、休日は...
先日、近所のスーパーで半額にて購入した 丸のままのボイル豚足。1本はその日のうちに美味しく頂きました。ところが残りのもう1本はチルドルームに入れていたのに 3日ほどで残念なニオイに。ただでさえ悪くなるのが早い豚足。半額品ともなれば最大級の警戒をしつつ、早めに食べるべきでした。普段から「SDGs 命!」などと声高に言っておいて、これでは豚ちゃんに申し訳ない。とりあえず丸のまま洗ってみましたが・・・まだ少し臭う...
今年の冬で9歳になるビープロのメスのコーシン。発情期が来たものの、どうやら排卵はしていない様子。でも発情フェロモンはプンプンに発散しているようで、オス犬たちはメロメロ。犬もある程度の歳になると排卵は止まるようですが、発情は一生続くとのことで、なんだか不思議。その生態に意味があるのだろうか。祖先であるオオカミの存続において、この状態に優位性があったからに他ならないとは思うのですが。コーシンは早めに引...
最高気温が40℃とは何事なのだ!あまりの暑さにバリカンで頭を丸刈りにしてしまいました。ついでに子犬たちも丸刈りにしてあげたいくらい。暑すぎて大人しくなってしまったのです。今は扇風機で何とか凌いでいる状態ですが。でも少し体が冷えてると、大人しくしていた分を取り返さんとばかりにハッスルするのは如何なものか。子犬は冷やし加減が難しいのです。。。脱走禁止!エサも今は猛暑仕様。獲物肉と野菜を煮て一旦冷まし、後...
実直な猟犬のミカサ。人に例えるならば「真面目な働き者」といった感じで、私に似ています。。。今日はそんなミカサが猟師仲間さんへの元へと旅立ちました。その役目は先導犬として頑張ってもらうため。猟師仲間さん宅には生後4ヶ月になるプロットハウンドが飼われています。名前はスカイちゃん。とても可愛い女の子。そのスカイちゃんの先生役がミカサなのです。なんかイヤな予感がする。禁断の愛が。。。ミカサ、教え子に手を出...
狩猟を始めるにあたっては、まずは猟友会の先輩方を頼るのが一般的。右も左も分からぬ中で好き勝手に猟を始めれば、トラブルを引き起こすであろうことは誰でも察しがつくでしょうし。猟友会の会員になることは、狩猟を始める第一歩でもあるのです。問題は そのあと。「良好な人間関係の先に本来の狩猟がある」と私は強く感じています。「狩猟を行うために人を頼る」ではなく、あくまでもお互いに信頼し合えるような人間関係を構築...
生後3ヶ月半となった三重地犬の子犬たち。そろそろ躾を始めようかと考えて、1頭ずつ分けることにしました。初めのうちは寂しいのか、互いに鳴き合ったりもしましたが、程なくすると静かに。食事をゆっくりと取れるため「単独も悪くない」と気が付いたようにも見えます。毎度のことではありますが、単独飼育に移行した方が断然飼いやすい。やはり1対1だと互いの距離が一気に縮まります(これは物理的に)。マチちゃん近いよ。そして...
趣味的なことにアレコレと手を出す私ではありますが、実は一番の趣味は釣りなのです。小学二年生の時に貯水池でフナを釣って以来、もう釣りに どハマり。あの日の記憶は今でも鮮明に残っています。その後、進路においては紆余曲折あったものの、最終的には 釣り→魚類→水産との流れで その道を突き進み、挙句の果てには原点に立ち返り 脱サラして釣具屋を共同経営。傾きかけた釣具屋を買い取り、懸命に働き続けたところ、スタッフた...
昨日は3年ごとの狩猟免許更新のための講習に行ってきました。周りを見渡すと、今回が最後の更新になるであろう ご高齢の先輩方も多い。「歳なんだから やめろって家族がうるさいんだよ」と少し寂しそう。でも ご家族のお気持ちも十分に理解できます。狩猟は危険を伴いますから。人生の区切りのためにも、3年ごとの更新は意味があるのでしょう。昼過ぎに講習が終わると、同席していた会長が役場からの捕獲要請を伝えてきました。猪...
猟犬用のGPS発信機と受信機は今や無くてはならない存在です。狩猟事故防止や猟犬の命を守るにおいて、これほど心強いモノはありません。「便利なモノを手に入れてしまった以上、人類はもう後戻りはできない」との お決まりの流れに当てはまる物の一つに。つまり車や電話やパソコンといった利器と同じ。その運用のために法律が新しく制定され、今もなお改正が続いているのです。ところが運用上の不備における法律改正の狭間で、理不...
我が家の三重地犬の血筋存続計画において、次なる段階に入りました。まずは将来に向けての我が家の繁殖可能なメスが3頭となり、猟師仲間の元へと貰われて行った4頭を含めると7頭となったことで「最後の1頭」との危機的な状況は脱しました。そこでオスたちを別猟隊へと旅立たせ、武者修行を行いつつ、そちらの方の各系統の種親となってもらうことに。せっかく猪犬に仕込み上げても、こちらの地域では豚熱の影響が長引いたこと等によ...
これで三日目。日曜日は休診日なのにもかかわらず、父を診て下さった主治医の先生。抗生剤と栄養剤の点滴が父の窮地を何度救ってくれたことか。毎度のことながら感謝の言葉しかありません。父は今年で89歳。心臓弁の手術から10年以上が経過し、本人は「座して死を待つのみ」と雑音の混ざり出した心音に腹を決めています。「死の迫った老人でありながら、国家に高額な医療費を支出させてはならない」と。しかし今回の急性前立腺炎は...
今日の昼休みに母からの電話がありました。父が倒れたと。持病の急性前立腺炎が再発して、またもや動けなくなってしまったようなのです。仕事を早目に切り上げたものの、行く手を阻む線状降水帯による強烈な雨。車がアチコチで立ち往生する中、水しぶきを上げて突き進む愛機インターセプター。「マジで浮く!」と焦りながらも、なんとか実家へ到着。バイクは冠水に強い。その間、病院には家内が連絡を。こともあろうに母のスマホの...