今日は早朝から剪定作業を行いました。まずは我が家のクヌギの木から。20年ほど昔、当時 幼かった息子がドングリを庭中に埋めたせいでアチコチから芽が出てビックリ。それもクヌギの丸いドングリだったため、どうしたものかと。若木はあっと言う間に大きくなり、その後は剪定に次ぐ剪定。そのおかげで大木には至っていませんが、生えているのがリビングの真ん前とは いかがなものか。何度も伐採してしまおうと考えましたが・・・小...
「定年退職後に何をしよう」で始めた狩猟。当時の推計値において、将来はハンターが激減して森の生態系保全が難しくなるであろうことが、容易に判断できる状況にありました。したがって、役立てる猟師になるための準備期間として「我武者羅に狩猟に取り組んでも最低で10年は掛かるであろう」と考え、生活安全課の門を叩いたわけです。その頃は今とは違って「猟銃所持許可は与えないぞ」感が丸出しだった警察と公安。電話の向こう...
狩猟の楽しみの一つに、猟仲間と語らう猟師小屋でのひと時があります。なんか「男の隠れ家」的で、ワクワクもしてしまいます。これは「狩猟者ならば誰でも経験できる」という訳ではありませんが・・・それを大事とする猟隊と関わることが出来れば、猟の楽しも倍増なのです。猟師小屋には様々な形態があるようですが、どれも一長一短。「猟場の中に設置」「隊員の家や離れを提供」「ロッジなど借りる」などでしょうか。その中で理想...
戦国時代の合戦で、功名をあげた武将を「七本槍(しちほんやり)」と呼んでいたのはご存知のとおり。当時は「七」のゴロが好まれていたんですかね。この七人に選ばれた武将はにとっては、これ以上の誉れはなかったことでしょう。そんなことをフッと思いながら、せめて道具の槍だけは良い物を作ろうと作業開始。「良い物」との定義は難しいのですが。ところで・・・こちらの猟友会の中にも「七本槍」に例えてみたくなるような猟師が...
犬舎を作るにあたっては、プロの業者さんに専用資材で建てて頂くのが本当は一番。何軒かの勢子さん宅にお邪魔して、そんな素晴らしい出来栄えの犬舎を拝見したことがあります。照明、換気、柵、水道、排水関係などはもう完璧。つまり、全部ですね。飼育されている猟犬たちの全身にも清潔感があふれています。それに引きかえ、不潔感あふれる我が家の犬舎と猟犬たち。貧乏猟師の友は単管パイプ。でも、めげずに生き生きとしているコ...
ワンコのエサ用に取っておいたイノシシの背骨。先日、冷凍ストーカーの整理も兼ねて全部食べてしまいました。脂の乗っている個体の背骨だったため、ワンコ用には不向きであろうと判断。それは正解でした。背骨周りの肉とはいえ、何しろ脂がスゴイ。今回は塩味で大根と一緒に煮たのですが、煮れば煮るほど脂が浮いてくる。その量は表面が層になるほど。よって適度に脂を取り除きます。そうでないと脂っこ過ぎて食味を損ねてしまうの...
猟犬というものは、本当は一頭ずつ分けて飼育するのが本当なんでしょうね。と、本当を連発してしまうほど、本当に悩ましいのです。ホント。今まで、とても仲が良かった2頭が、どうしたことか急に・・・何てことは良くあります。まるで人間みたい。私と家内だってそう。私の方はそうでもないのですが、家内の方が近頃は・・・手を繋がせてくれませんし、目も合わせてくれません。お尻なんて触ろうものなら蹴り飛ばされます。人間の...
これだけ様々なことが発達しているのに・・・なぜ台風の進路は予想と違って、いつも逸れるんだろう。良い方にも悪い方にもブレ過ぎるように思います。台風10号の時も「神様、どうか九州の人たちを、お守りください!」と、お祈りしいたら、ビミョーに逸れてくれたし。今回の台風12号も「あっちに行って!」と、神様にお願いしたら・・・八丈島の方々、すいません。私の崇拝する山の神様の力がスゴイのか、、、気象庁の人たちの...
今年の4月に亡くなられたC.W.ニコル氏。彼は罠猟が大嫌いだった。「罠に掛かった獲物は苦しみ続ける。罠猟は密猟者の手段だ」と。「そんなことを公然と推奨しているのは日本だけだ」とも言っていた。確かに環境省の罠猟師大募集的な愚策や、その成果の自画自賛には呆れてしまう。現場の状況や日本の従来の狩猟文化、そして後の狩猟界のことを全く考えていない。つまり、その場しのぎの安直な方法に走ったわけだ。しかしニコル...
二年前、私が勢子請負人として、お世話になった猟隊のM親方。先日の射撃練習会で、そのM親方が私にガッカリとした表情で話し掛けてきました。「ローラが帰って来ない」と。「ローラ」とは、M親方が丹精込めて仕込み上げた猟犬の名前。「仕方ないよ」と言うM親方の声に力は無し。事の成り行きを聞いてみると・・・猟犬の訓練中にありがちなパターンでした。猟師小屋に併設している犬舎から、訓練のために外に放ったローラが犬舎...
大物猟師の特権は、なんと言ってもジビエを自分の好みの料理で、いつでも味わえることにあるのでしょう。本当に自然に感謝。 ありがたいことです。でも自然からの恵も、管理が悪いと台無しに。命を粗末にしている事と同じになってしまいます。よって計画的に様々な方法で消費。必然的に猟期中の一般的な狩猟も計画的になるわけです。無益な殺生を行う者を、私は「猟師」とは思っていません。何かに取り憑かれた殺し屋にしか見えな...
なんとも久ぶりに射撃練習に行ってきました。私の所属する猟友会では、毎年開かれる残弾処理の合同練習会や各大会が、今年は軒並み中止に。それらの大会に出場することを以って射撃練習としていた私。どうしたものかと悩んでいました。そう、弾を処理できないでいたのです。有害鳥獣捕獲、管理捕獲、認定捕獲、そして一般狩猟の使用弾。それぞれに「使える」「使えない」が色々とあり、弾の消費期限も色々とあったりと。何が何だか...
私の所属する捕獲隊には、中国人の友人を持つ先輩隊員がいます。その先輩猟師は皆からあだ名で呼ばれているのですが・・・私もそれに倣って、その方のことを「ペ〇スの山ちゃん」と呼ばさせて頂いています。ご本人は嫌がること無く「なんだよ」と、ぶっきらぼうに返されますが。意外にも、そのあだ名を気に入っているようなのです。この先輩、雄シカの解体の時は必ずその大切な部分をアッセンブリーでテイクアウト。最初の頃は「ど...
『オマエもこうなるぞ』の中で「狩猟装備分くらいは痩せないと」なんて言ったのはいいけれど・・・大物猟における狩猟装備の総重量って、いったいどのくらいなんだろう。猟服と履き物は除外して量ってみました。まずは一般的なタツ装備を並べてみましょう。こうやって広げてみると装備品は多いものです。◦ 鉄砲(銃袋付き)◦ 弾帯と弾(スラッグ弾15発として)◦ 無線機(通信用、マーカー用、GPS)◦ 剣鉈、小型ナイフ◦ ...
題目の、この言葉。今までに何人もの先輩猟師に言われてきました。そして、それを言ってくる先輩方には共通の身体的特徴があります。「小太り」そう、みんな小太り爺さん。どうも、その体重がアダとなって膝を傷めてしまうようなのです。とくに勢子役だった猟師は、ほぼ全滅ただし、スレンダーな勢子では膝痛を訴える人は殆どいません。やっぱり、そこなんですね。私自身は小太りではないけれど、スレンダーでもない。膝関節は度重...
『追跡の果てに』の続きです。巻き狩りは読んで字のごとく。猟場をタツが取り巻いて行うのが一般的です。ところが実際には猟場の状況やタツの人数によってその配置は様々。タツ包囲の中にもタツ配置することも多く、それをこちらでは「中タツ」と呼んでいます。その「中タツ」として配置された私は結果として大イノシシを仕留めることが出来たのですが・・・その裏には、見切り師匠のビミョーな作戦があったのでした。山の斜面には...
『ラブライブと猟』の続きです。判断は正しかったにせよ、私の未熟な射撃技術のせいで逃がしてしまった大イノシシ。「今度は自分の犬で追わせてほしい」と願い出ての二回戦目。本部で待機していたヤマとコーシンを引き連れて、大イノシシの足跡の付近でリードを放ちます。2頭はその残臭に乗って目の色を変えて追い出します。時間が経っていなかったため、ニオイが濃かったのでしょう。私も走ってその後を追うと、所々に大イノシシ...
両親の様子を見に行く道中での踏切。目の前を可愛らしいアニメ柄のイタ電が走り過ぎます。こちらでは『ラブライブ』なるアニメを地域おこしの一環として応援しています。その主人公の女の子たちの絵が書かれたタクシー、バス、電車等がいたる所で走っているのです。そして何と言っても一番はその聖地。アニメの舞台となった学校が、こちらの地域の実在します。小さな半島の小高い山の頂上付近に。実際には中学校なのですが、ラブラ...
私の住んでいる地区では高齢化が深刻な問題となってきました。様々な行事が執り行えなくなってきているのです。また空き巣被害は、かれこれ10件近くも。ところが、高齢者の方々を中心に防衛策として小型犬飼育世帯が急増。空き巣被害が完全に収まったのです。その前からも我が家のワンコたちのおかげで、だいぶ空き巣は減っていたのですが。そして、コロナ禍が犬飼育を更に後押し。役場での犬登録の時のナンバーで分かります。ホ...
猟期前になると狩猟グッズをアレやコレやと考えだします。その中で一番大切なのは消耗品のチェック。安全狩猟に関わるものとしては、やはり靴からか。私は現在、荘快堂のスパイク足袋「朝霧」とゴムピン足袋「若葉」を使用しています。勢子役だと山中を駆け回ることが多いため、必然的に足袋タイプに。また、猟場は急斜面や滑りやすい斜面が多い地域です。よって、こちらでは半数以上の猟師さんが足袋タイプを選択されています。様...
今までは先輩猟師に止め刺し槍を借りて業務に当たっていました。しかし包丁然とした刃の形状が、私の考える理想とはほど遠く、使用するに堪え難い代物だったのです。借りておいて文句を言うのも何ですが。箱ワナに掛かったイノシシには、恐怖や痛みを極力与えずに業務にあたることを一義としています。つまり、素早い一突きで静かに出血死させる。貧血で徐々に気が遠くなっていく・・・あの感じで。人の立場でしか考えることは出来...
猟期前練習に備えて散弾銃を整備することにしました。今日はブローニング オート5を久々に。昔懐かしの銃身後退式なので、中身は金属のみ。今どきのガス圧式とは構造がかなり異なります。よって、全く参考にならない人が殆どでしょう。そう、ニッチな世界であることを、ご容赦下さい。まずは工具。これは市販のままでは使えない物が殆ど。なので実際には工具作りから始めなくてはいけません。マイナスネジの溝に合わせるためにド...
猟期を前に、あれやこれやと振り返り、気合を入れ直している今日この頃。今までの様々な出来事が思い出されます。中でも辛かった記憶は、いつまでも鮮明に残っているものです。(以下、写真は全てイメージです)その大半はシカによるトラブル。猪犬がシカを起こしてしまい、追いたおしてしまったが故の事件・事故。ハッキリ言って、もう懲り懲りのまっぴら御免。シカは執拗に追われると開けた場所に逃げようとするため、厄介なので...
「ムムム、許さん!」で・・・・・「パチ~ン!」手の平に押しつぶされて、分子レベルの厚さにまでペッチャンコになったアカイエカ。そして、それを取り囲むように広がる染みた血。愛しき猟犬たちの血です。そんなアカイエカが1匹や2匹ではない。20匹ほどやっつけた中の半分くらいは有罪。何をやっとるんだね!ワンコ用の蚊取り線香よ。しかし、これを焚いていないと、この何倍も蚊が飛び回っている。やはり蚊取り線香は有効な...
私は罠猟を行っていません。しかし家には、括り罠の道具や工具の一式がなぜか・・・今までに亡くなられた先輩猟師方からの引き揚げ品なのですが。また有害鳥獣捕獲と管理捕獲では、隊長から依頼をされているため、罠の見回りだけ行っています。よって、やっている事にはならないのでしょう。今後も罠猟を自らが行うことは暫らく無いと思います。だけど、どうでしょう・・・・・かれこれ5年くらいは、プロやそれに準ずる罠猟師の方...
今日は一週間熟成させたシカ肉を使ってローストビーフならぬ「ローストベニソン」を作ってみることにしました。それにしても夏のニホンジカの肉は脂が乗りがスゴイ。熟成させる前に脂をトリミングしてしまったため、画像のモモ肉からはそれは分かりませんが・・・元は表面にビッチリと脂が付いていました。シカの脂はイノシシとは違って、食べ過ぎるとお腹が・・・の人も。また余分な水分を取り除くためにも、脂を取り除いてしまっ...
「おおぉぉぉ...すんばらしぃ~🎵」喫茶店マスターSさんのご自宅に伺い、猪犬レン君を拝見させて頂いての第一声。今日はSさんのお店で昼食を頂いてから、レン君に会いに行きました。まずは腹ごしらえ。なぜかカツ丼を食べたい衝動に駆られて注文。うっほ~🎵 食べだしたら・・・なんと! カツが2段!食べ切れるかなぁ・・・猟期前ダイエット中だし・・・ちょっと洋風テイストなお味に思わず「旨い!」箸が止まらん!5分で食...
日記のつもりで始めたブログですが、ジャンルの性格上、誤った発信には気を付けるようにしています。何でもシッカリとやり込み、立証してからでないと「エセ猟師」との誹りを受けてしまうでしょうから。私事ではありますが・・・当時、狩猟を始めるにあたっては、様々な情報を得るためにパソコンに齧りつく毎日でした。その中で憧れたのは大物猟。単独忍び猟や流し猟、そして猟犬を使役した猟。確か、10名以上の猟師さんのブログ...
猟犬は、時に「あだ名」を付けられてしまうことがあります。ちゃんとした本名があるのに。あだ名は、その猟犬の猟芸や容姿由来のことが多いようです。今までに、そんなあだ名を色々と耳にしてきました。「酔っぱらい」・・・左右にフラフラとしながらイノシシを捜索するから。「十割」・・・毎回確実にイノシシを獲らせてくれるから。「金の掛かる犬」・・・ケガが多く治療費に何十万円も掛かっているから。なんか酷い。「アナグマ...
どうも年を取って来ると、よろしくない。今まで「まぁ、いいか」で済ませていたことが、収められない。決して不寛容という訳ではないけれど、放っておけなくなってきたのです。若い頃は、そんなことは全然なかったのに。将来は「ガンコ爺さん」なんて呼ばれそうな気配がプンプンしてきたな。思い起こすと・・・・・これまでに、どれだけ多くのダメ猟師たちに注意をしてきたことか。あっ、失礼。「ダメ猟師」なんて書くこと自体がい...
ブログ村のおかげで知り合うことの出来た二人の有志。狩猟と真っ直ぐに向き合っているお二人を見ていると、私も気合を入れ直さずにはいられません。そんな有志が、こんなに近い地域で頑張っていたとは・・・その時の会話は、とても実りのあるものでした。また、有志のお一人である女性ハンターさんの狩猟知識と技術の高さにはビックリ!大物猟を始めて1年。 経験した猟期は1猟期。とてもそうとは思えないレベルに感心するしかな...
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今日は早朝から剪定作業を行いました。まずは我が家のクヌギの木から。20年ほど昔、当時 幼かった息子がドングリを庭中に埋めたせいでアチコチから芽が出てビックリ。それもクヌギの丸いドングリだったため、どうしたものかと。若木はあっと言う間に大きくなり、その後は剪定に次ぐ剪定。そのおかげで大木には至っていませんが、生えているのがリビングの真ん前とは いかがなものか。何度も伐採してしまおうと考えましたが・・・小...
私の猟仲間たちは今後の狩猟において、勢子不足および猟犬不足となることを懸念しています。しかし、こちらの地域の住宅事情を考えると猟犬飼育は考えもの。時代の流れではありますが、犬の外飼いは非常識扱いすらされてしまいますし。また生活スタイルが制約を受けてしまうこともジレンマの要因の一つ。そんなことなので若手で「猟犬を飼って勢子をやってみよう」などと考えている人はいません。その思いはあっても、思いのほか障...
オフロードバイクに跨り獣道に分け入り猟を行う。海外ではありそうな狩猟スタイルですが、ここ日本では様々な観点からヤメておいた方がいいのでしょう。でも猟場の下見くらいなら全然イケル。以前、猟行中に林道で出会ったハンターカブのライダーさん。猟犬たちは不思議そうに眺めていましたが「これぞハンターカブ!」的な使い方に感動。その機動力にも驚き、しばしライダーさんと話し込んでしまいました。ならば私もレストアした...
子犬たちのあまりの激しさに参ってしまっているヘルパー犬の駿河。駿河は母犬カノの1回目のお産の子で、メスの2歳。子犬たちの面倒をよく見てくれるのですが少々お疲れ気味。そこで駿河のヘルパー犬として駿河と兄妹のオスの金剛を投入。金剛も子犬たちの相手を上手にしていましたが、容赦のない子犬たちに押しまくられてギブアップ。駿河と同じように犬小屋に籠城するようになってしまいました。犬小屋に陣取れば、3頭の子犬たち...
猪肉の冷凍保存といえば塊肉。なので解凍させると料理を作り過ぎてしまう。昨日も猪カツを10枚ほど。そのうち4枚も食べてしまいました。健診前なのに。でも旨かった♪残りの猪カツは、いつものお決まりパターン。次の日に猪カツ丼にするのが我が家の習わし?いや単純に私が食べたいだけ。家内が上手に作ってくれるのです。私が作るより断然美味しい。出汁と甘みのバランスがいいのかな。そんな お約束の猪カツ丼を先ほどいただきま...
豚カツを作りより難易度の高い猪カツ作り。中でも一般的な揚げ鍋での揚げ工程が難しいのです。つまり考えていないと理想の揚げ上がりには程遠い。原因は猪肉の水分量の多さにあると考えています。その水分とは血液。家畜のように出荷前の給餌止めや、絶命に至るまでの決まり事が存在しない狩猟。仕方の無いことではありますが、これが放血状態に影響するわけです。家畜肉では、この放血は極めて重要な要素で、肉質を大きく左右する...
いくらなんでも鹿は何処かに行っちゃったでしょ。と思っていたのですが・・・共猟した地元の猟仲間の情報では「いや、まだ居るよ」とのこと。よって今日は先々週に続き、別地区の同じ場所でニホンジカ管理捕獲を実施。結果は地元猟師の言う通り。山中に銃声が木霊し続けました。ところが私の持ち場は静かなもの。でも森林浴がタップリできて心も体もリフレッシュ!、、、なので獲物の引き出しも デゴイチみたいに元気にグイグイと...
私と先輩方が行ってきた猟犬繁殖の中で、気質と毛色の遺伝的な関係性を探ろうと観察を続けてきました。これは今までに何度か取り上げてますが、実際のところは分からないまま。しかし、エンドウ豆やショウジョウバエの遺伝的連鎖を思い出してみると「気質と毛色は無関係」とは言い切れないと考えています。遺伝上、形質の何かに気質と連鎖しているものがあっても不思議ではないのですから。ただし、ショウジョウバエですら途方もな...
自分で言うのも何ですが、私は見た目とは違って意外と真面目です。。。狩猟を始めた頃は、毎週土日に行われた有害鳥獣捕獲には必ず参加していました。対象地区の山の地形、タツ配置、そして見切りポイントを「知りたい学びたい」との思いが強かったのが、その原動力でもありました。そんな有害鳥獣捕獲はボランティア活動的であっても地域にとっては大切な仕事。一日参加すると千数百円の弁当代は支給されますが、それとて血税。よ...
少しでも動けば こちらの負け。これは山で獲物が射程距離内に入った場合のことです。でも、そうは言っても獲物に猟銃を向けて狙いを定めるには、体を動かさなくてはならない。よって「少しでも動けば」とは通常の動きや素早い動きを意味します。この様な動きに対して獲物たちは驚くほどに敏感。野生動物をナメてはいけません。ところが若手たちを見ていると、ナメている人が実に多い。そんな人たちは例外なく失中率が高く、何年経...
猟犬の良系を実猟に使いながらの血筋存続は容易なことではありません。それは私のように相対的な若手であれば尚更に。これまでを振り返ると本当に大変でした。様々な苦労や障壁が次々と私の前に立ちはだかり、それにより嫌な思いをしたことは枚挙に暇がありません。その要因の大半は猟仲間であるはずの一部の先輩たちによる「今が楽しければ それでいい」との身勝手な思考によものでした。つまり「今日 猪が獲れたらそれで良し」と...
次なる生活の足の選んだのは、土に返る寸前だった32年前のSR400。そんなサビサビ状態の不動車を3万円で引き取ったのは10年前。直後にエンジンを始動させるところまではレストアしたものの、そこから放置。当時の通勤車両スペイシー250がスグに壊れると思っていたのに、元気なまま10年が経過してしまったのが その要因。と、頑張ってくれたのに、こんな言い方をしてはスペイシー250に申し訳ない。長い間お疲れさまでした。本当にあ...
犬舎移設地近くの山にタケノコを掘りに行った時のことです。そこは、猟期中は地元の猟師たちが巻狩りを行う場所でもあります。ところが農道に面した一段下がった藪の中にはゴミの山。ありとあらゆるものが捨てられていて、そのどれもが朽ち果てている。数十年は経っていそう。でも廃棄物の横からタケノコが生えていたり、所々に猪がタケノコを食べた痕跡があったりと。やはり自然は逞しい。と、目線の先に赤と白に塗られたゴミの一...
幼少の頃より 戦艦、戦闘機、戦車が好きでたまらなかった私。中でも戦車のプラモデルがお気に入りでした。とくに世界第二次大戦のドイツ軍の戦車『ヤークトパンター』が大好きで、何機も作った記憶があります。「ヤークト」とはドイツ語で狩猟または狩りのこと。パンターは豹で「狩りをする豹」との恐ろし気な名が付けられたことからも、ヤークトパンターの戦歴が分かるというもの。このヤークトパンターは『ロンメル戦車』とも称...
いくらフィラリア症予防薬を投与しているとはいえ、犬たちが蚊に刺されない環境は確保したいもの。そんなことを念頭に置いて犬舎を作っていますが、雨を防ぎ 日光浴ができて 風通しも考慮に入れた区画配置は意外と難しいのです。また、どのタイプの蚊除け対策とするかも悩ましい。線香タイプ、電気式リキッドタイプ、吊るしネットタイプ、そしてスプレータイプと、これら全てを試してきましたが、どれも一長一短。よって それぞれ...
先日のことです。職場の私の部署には海外支社からの研修生が定期的に学びに来ます。大抵は通訳の社員が同行しているため会話は問題なし。そんな緊張気味の研修生をリラックスさせるのが、まずは研修の第一段階。それには初めの「つかみ」が大切です。自己紹介では私のネームプレートを見せて名前の漢字を指差し・・・「メル・ギブソン」と。トム・クルーズの時もありますが。これが結構うけるのです。そこで「ドゥユノー マッドマ...
猪肉の食べ方で、我が家の一番人気なのは串焼き。ネギ間にして味塩コショウを振って食べるのが定番です。とにかく脂の乗った猪肉と長ネギの相性の良さは抜群。また猪肉を小さく一口大にカットしているため、食べやすいのも好評の理由。家内も娘も本当に美味しそうに食べてくれますし、もちろん息子も大好き。家族には狩猟や猟犬のことで色々と面倒を掛けていますが、この猪肉串焼きを食べられるのも そのおかげだと思ってくれてい...
パワフル過ぎる三重地犬の子犬たち。その強烈さに母犬カノはお疲れ気味。しつこくお乳をせがまれて逃げ回ったり怒ったり。なので隔離を行い、子犬たちのだけの時間を増やすようにして、カノを休ませるようにしています。それでも燃えたぎるエネルギーを発散しきれない子犬たち。朝の4時半には大はしゃぎタイムに突入。ご近所さんに申し訳ないなんてもんじゃない。ところが、ここに救世主が登場。それが母犬カノの1回目のお産の子の...
私の日課の一つ『子犬の匂い嗅ぎ』ひょい♪と子犬を抱き上げて、体に鼻をつけて深呼吸。鼻腔いっぱいに広がる幸せな香り。なんで子犬は こんなにもいい匂いがするのだろう。そして体の奥底に眠る母性本能が呼び起こされるような この感覚。「どんなことがあっても子犬を守らなくては」との思いが不思議と強くなります。なるほど、これは子犬たちの生まれ持った策略なのかもしれない。実はここだけの話・・・私は赤ちゃんや幼児の頭...
業務スーパーで買った半額処分の竹輪と ごぼう天ぷら。賞味期限と陳列定数の縛りの悪循環の中で いつも売れ残っているのです。これらは閉店と同時に廃棄処分されてしまうため、それを思うと残念でなりません。なので毎週のように半額となった竹輪とゴボ天を買い物カゴにて救出。この二つに大根とコンニャク、そして卵を加えれば立派なおでんに。もちろん煮物にしたり、竹輪にはチーズやキュウリを差し込んでみたりも。初めのうちは...
コロナ禍の影響で結婚形式の変化が著しいようです。私の身近でも、それを数組確認していたため、少々切ない感じ。いとこの子供さんたちも披露宴は中止か、ごく小規模で。私の甥っ子君も、その例に漏れずで披露宴は行えないまま。よって今は籍だけ入れた状態なのだとか。ところが、それを「仕方なし」としていなかった甥っ子君。虎視眈々とコロナ禍が収束するのを待ち続けていたようなのです。お嫁さんや、その御家族さんも思いは同...
煮豚足を作ったあとに残った煮汁。コラーゲンが溶け出し、強烈に濃縮された この液体を有効利用しない手はない。味を調整した上で豚の耳を投入し、冷蔵庫で冷やすこと一日。冷えてゲル化した煮汁が、ガッチリと豚の耳を固めてくれました。その固まり具合は「コラーゲンプリップリ!」のレベルでは もはやない。丸くして床に落としたら、スーパーボールと見紛うばかりの跳ね返りを見せることでしょう。試す勇気はありませんが。早速...
三重地犬にも様々な系統がありますが、その一系統の最後の雌となってしまったカノ。そのカノを授けて下さったのが三重県の猪狩師の龍さん。今は亡き私の師匠が、三重県に遠征していた猪狩り武者修行時代の盟友でもあります。そんな繫がりでカノが我が家にやって来たのは6年前。同腹の中で一際パワフルだったカノを、龍さんが遥々連れて来て下さったのです。このご恩に報いるためには、カノを一人前の猪犬に仕込み上げることが まず...
グループ猟で鹿狩りを行う場合、基本、猟犬に拘る必要はありません。犬のタイプに合わせて、タツ配置や犬の入れ場を調整した方が良い猟場はありますが、大抵はそれなりに獲れるものです。だたし、猟場の地形や広さに合わせて犬を使い分けないと「半日犬探し」などの憂き目にも遭いかねません。逆にタツ場まで追いき切れない場合もありますし。よって拘らないまでも、使い分けの意識は皆で共有していた方がいいのでしょう。それが猟...
一頭から極わずかしか取れない希少部位、、、豚足。私はこの豚足を辛子酢味噌で食べるのが大好き。でも、たまには違った味も楽しみたい。そこで時々作るのが煮豚足。これも なかなかの味わいで、酒の肴にバッチリ合う。で、残った煮汁は有効利用。この強烈なコラーゲンプリップリ汁で豚の耳を固めるのです。しかし、昨日はその豚の耳の買い出しで参ってしまいました。どのスーパーに行って売り切れている。結局、最後の頼みの綱的...
「ごめん、気が付かなかったよ」と猟犬たちに謝る私。犬舎内の自由飼いと、庭の鎖飼いに、こんなにも差が出るとは思っていませんでした。それはマダニに対する防御的行動。犬のあのブルブルっとやる水飛ばし行動が、寄生しようとするマダニを除去するにおいて、こんなにも効果的であったとは。その行動が鎖飼いの犬は思いっきりできないため、マダニに寄生されやすくなってしまうのです。犬は鎖の存在理由をシッカリと認識していま...
猪狩師の先輩と猟犬の話をする中で、いつも話題の中心となるのが「猪が獲れる犬」について。でも実際に、この様な犬は ごく僅か。狩猟を始めた当初、私はこの本当の意味が分かりませんでした。「猪が獲れる犬」と「獲れた犬」が頭の中で同じだったのです。しかし、突き詰めていくと「獲れる犬」は極めてハードルが高い。勢子役を務める中で、やっと分かったのです。猟犬を知らない人は「ケンカが強い」「咬みが強い」「気が強い」...
ジビエ料理の研究家でもあるフレンチレストラン『ラパン アジル』のオーナーシェフのヨッシーさん。前回作られたのは猪のモモ肉を使用した生ハムでした。ヨッシーさんのワインセラーで半年、その後は我が家で1年の計1年半、冷蔵庫の野菜室で寝かせました。その間、じっと我慢の子であった私は、熟成の時を待っていたのです。しかし、実際には熟成による肉の変化をヨッシーさんに報告する必要があったため、定期的に試食を繰り返し...
フレンチレストラン『ラパン アジル』のオーナーシェフであり、ハンターでもあるヨッシーさん。私は長年にわたり、このヨッシーさんに絶大なる信頼を置いています。それは私の猟犬たちがヨッシーさんのタツに追い立てた獲物は、必ず仕留めてくれるから。当たり前のようにも思えますが、これは なかなか出来ることではありません。まずは凄いのです。ここまで命中率の高い猟師は、いつもアドバイスを頂いている凄腕先輩も含めて、私...
大河ドラマの『どうする家康』『鎌倉殿の13人』に続き、縁の地として こちら静岡県では またもやPRに力を入れています。しかし、今回は今一つ何かが噛み合っていない気が。俳優さんたちの渾身の熱演が空回りしているように思えてならないのです。先日の鳥居強右衛門の話も悩ましい。史実とされる話を こねくり回し過ぎて、本来の感動を半減させてしまっている。私は鳥居強右衛門の一途な武士道精神が観られることを期待していたの...
先日、拍子抜けするような意外な出来事がありました。我が家の猟犬たちのせいで犬の散歩コース変更をよぎなくされてしまっていた御近所さん。その御近所さんの一人に道端ですれ違い、私は挨拶がてらにお詫びを。「我が家の猟犬たちを刺激しないように」と御近所さんが気遣って下さる事に対して、いつも申し訳ない思いだったので。その時に犬舎移設計画の話もしました。そうしたところ「ワンちゃんは家に少しは残して下さいね」と御...
やはり野生動物の肉質については、毎度の事ながら分からない事だらけ。とくにイノシシ肉は、性別、年齢、大きさ、捕獲時季・方法、そして捕獲してから精肉するまでの流れにより、旨味や肉の弾力は様々。そこに「そのイノシシは何を主食としていたのか?」が加わると、もう分らない。イノシシ肉に対する固定概念がフッ飛んでしまうこともあります。産まずのメスの肉は・・・などより断然美味しいオス肉も ざらですから。で、今日は...
ここなら家から近いし、鳴き声を気にせず猟犬たちが飼育できる。先輩勢子Tさんに協力を頂き辿り着いた移設候補地。今は不動産屋Iさんが調査中です。せっかちな私としては進捗状況を確認したいところですが、ここは我慢。果報は寝て待て。そこで今日は上物の段取りを行うことに。こればかりは同時進行でなければ今年の猟期までに間に合いませんので。猟の相方と共に、犬舎の骨組みとするための廃材を確認。相方が知り合いの伝手を...
私が所属している猟友会支部や有害鳥獣捕獲隊は、女性ハンターさんと無縁な状態が続いています。他の支部ではチラホラと女性ハンターさんを見かけますが。そんなことなので、私は娘に「狩猟、やってみない?」と打診してみたところ・・・「無理」と。この間髪入れずの返答に、私も即座に「独身のナイスガイが何人もいるんだよ」と出会いの場的な角度からもアプローチ。すると今度は声のトーンを上げて「余計なお世話だ」と、つれな...
今日も仕事が無事終了。さて、家路につきましょう。おぉ! 迂回路も冠水か!でも、なんとか帰宅。まずは猟犬たちの食事を・・・ええっ!ト、トラ~! 大丈夫か~!もう少しで犬小屋が浮きそう!排水管が詰まり気味でしたから。。。と、家内からSOS。ま、待っておれよ~!猟車にて救出。川は氾濫寸前。雨はまだ降り続いています。線状降水帯よ、もう勘弁して。応援ありがとうございます!にほんブログ村...
このところ忙しいのが庭木の剪定。息子が幼い頃にクヌギのドングリを埋めたものだから、もう大変。「これも思い出の一つ」と考えているため、未だに切り倒せずそのまま。成長が早すぎるため、年に5回は剪定しています。それと実家の庭も大変。先日も丸一日、剪定作業に勤しみました。老親方に指示されたとおりに作業開始。まずは枝垂れ梅と普通の梅を。玄関横の木は角刈りに。椿は一回り小さく。モッコクは枝ぶりが納得いかなかっ...
我が家の狭い庭で遠慮なくフルパワーで駆け回る猟犬たち。そのたびに庭砂利が道まで飛び散り、私は外に出ての石拾い。なおもハシャギ続ける猟犬たちは、仕舞には お互いに絡みだす。と、通り向かいのピアノ教室から、聞き覚えのある調べが。映画タイタニックの曲でした。生徒さんの電子ピアノによる自動伴奏付きの見事な演奏。犬舎の清掃をしていた私は、しばし手を止め聴き入ってしまいました。頭に浮かぶのは、あの名シーン。あ...
昨日は猟銃所持許可更新に伴う猟銃等講習会の受講の申し込みを行いました。この3年ごとの猟銃所持許可更新の手続きは面倒ではありますが、法律により定められているため、こればかりは仕方がありません。しかし、そうは言っても「極めて危険性の高い道具を所持・管理している」との意識を維持する上でも、適切かつ必要な手続きだと実感しています。そんな中で考えてしまうのです。これほどの労力と税金を使って一般国民が猟銃を所...
私の職場にはネズミが生息しています。過去には、そのネズミが原因で主要部門が大停電を起こしたり・・・自然由来の高価な薬品を食い荒らされたりと大変でした。一袋で5万円もする・・・そこで白羽の矢が立ったのが私。当時の上司が「あっきょ君、キミはネズミ退治が得意だったな」と。現在の会社に転職する前は釣具屋を営んでいました。その時に売り物のチヌ・グレの袋エサをネズミに食い荒らされて対処。上司には笑い話として、...
狩猟を始めた年に捕獲したイノシシの牙を有効利用してみることにしました。左が下顎で右が上顎。6人がかりで猟車に積み込んだのを思い出します。少し前までは、こんなサイズのイノシシが結構いたのです。今はニホンジカ管理捕獲による錯誤捕獲や、豚熱の影響で殆ど見られなくなりましたが。・・・・・さて、折角なので牙を何かに加工してみることにしました。以前には下顎の左側の牙で、娘にネックレスを作製。一度も身に付けてく...