俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 浅みどり変化の始め七変化 紫陽花の青は雨後の空の色 花盛り路地賑はしき七変化 紫陽花の花は大きな毬のごと 朝一番今日は何色七変化 雨が降り継ぎ、庭の紫陽花の花が薄緑から青色に変化しています。七変化とも言います。 ・・...
根本創造主として神懸かりの体験のある私。そんな私が全霊宇宙統一のために持っているのが、宇宙始原の愛のエネルギーによる万能の愛の光・愛天光です。そして全霊宇宙統一を為すことができたのは「愛の定義」という掟書きがあったからでした。
宇宙始原の根本創造主として神懸かり目覚めた私。愛の光「愛天光」を武器に、神霊・霊人たちと共に立ち上がり、宇宙神を倒し、霊界大改革を断行し、地上界の大掃除も断行、成功します。今は、広大無辺の「根源大宇宙」随一の根本創造主として、万を数える根本創造主の頂点に立っています。昼間は、普通の父親であり良き夫で、日々俳句短歌を詠んで悠々自適な生活を送っています。
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 浅みどり変化の始め七変化 紫陽花の青は雨後の空の色 花盛り路地賑はしき七変化 紫陽花の花は大きな毬のごと 朝一番今日は何色七変化 雨が降り継ぎ、庭の紫陽花の花が薄緑から青色に変化しています。七変化とも言います。 ・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 蛍袋昔は子等が虫遊び 蛍袋子蜂も暫し雨宿り 夕暮れて小路に明かき提灯草 蛍袋白きは黄泉の魂灯り おちょぼ口花に口づけ提灯草 今、蛍袋がいっぱい咲いています。提灯草ともいいます。西洋のものは横向きに咲き風鈴草といいます...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 松葉菊お前眩しき花勲章 松葉菊暮れれば早も花を閉じ 松葉菊花は花火の乱れ打ち 花盛り枝葉隠して松葉菊 松葉菊明ければ早も花が咲き 今、花期の長い松葉菊が花盛りです。垣根の縁取りによく植えられています。 ・・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 夏鶯今朝も早よから寺参り 雨上がり喉潤はせて夏鶯 竹林に鳴けば木霊す夏鶯 耳澄ます今か今かと夏鶯 聞こえども葉陰隠れて夏鶯 夏の京都に来ています。毎朝、寺院の竹林に鶯の鳴き声が木霊し、心地よい目覚ましになっています。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 十薬は万効著き世の宝 十薬や花は白地の花十字 どくだみや母が手揉みの貼り薬 どくだみや花芯は据えし灸のごと こぼれ咲く日陰に白きどくだみ花 庭にどくだみの花が咲きだしました。薬草にもなるので、十薬と言う別名もあります...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 捨て鉢も我が世の春と庭石菖 庭石菖細身に青き星乗せて 庭石菖石の狭間も見逃さず 庭石菖咲けど儚き一日花 庭石菖こぼればあとに碧き玉 庭のあちこちに小花の「庭石菖」ニワゼキショウが咲いています。とても可愛い花です。 ・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます。 クレマチス蕊は乙女の長睫毛 濃紫色目もすがしクレマチス クレマチス青はみ空の風車 鉄線花蔓編み重ね花の籠 お似合ひや帽子飾りにクレマチス 大きな華やかな花クレマチスが咲き誇っています。鉄線花とも言います。 ・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 荒れ庭に主無くとも桐の花 花盛り青天高く桐の花 嫁ぎ行く姉やが形見桐の花 花桐は世世に尊し国の花 風戦ぎ花香しき桐の花 山に行くと、時として高木の桐の花を見かけます。硬貨の図柄にもなるほど美しい花です。 ・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風戦ぐ風は青色矢車草 王が胸千古の眠り矢車草 雨濡れる項は白き矢車草 雨雫吹きて飛ばせよ矢車草 矢車草紅色恋のキューピット 矢車草または矢車菊ともいいます。今が盛りと咲いています。首を少し傾げで咲いているのですが項の...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます エゴの花揉めばぶくぶくシャボン玉 甘き香や蜂も寄り来るエゴの花 エゴの花雨も降らぬに花の傘 エゴの花こぼれば花の落下傘 そよ風に踊る花笠エゴの花 今、下向きにびっしり小花をつけるエゴの花が満開です。甘い香りがあります...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 身は虚ろされど華あり花空木 花空木寄せば香りの酔ふほどに 花空木木釘が元と知らざりし 匂ひ来る明かき花雲花空木 朝の香や辿れば明かき花空木 今、白い小花をびっしりと付ける「卯の花」「花空木」が咲いています。甘い香りが...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花蜜柑花を梯子に熊ん蜂 花蜜柑こぼれば白き星の屑 花蜜柑莟弾けて枝も白み 風無くも香は芬々と花蜜柑 花蜜柑十字に大き花の蕊 今、庭の蜜柑の花が花盛りで、枝が白くなるほどに咲いています。強い甘い香りがします。 ・・・・...
俳句は言霊季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 日和好し夏菊早も咲き初めり 小花でも色はとりどり夏の菊 日照りては小雨が欲しき夏の菊 夏の菊赤は白黄によく映えり 小花で澄みし香りの夏の菊 供華に欠かせない菊の花ですが、夏菊は小花でも澄みし香りがあります。 ・・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます たくましもその名美し姫女苑 姫女苑細身に白き野辺の花 色白に黄のアクセント姫女苑 畔埋む小顔可愛や姫女苑 日本が今は故郷姫女苑 春紫苑(はるしおん)に代わって、初夏の花「姫女苑」(ひめじょおん)が咲くようになりました...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 手に乗せて撞きたや手毬てまり花 雨濡れて枝垂るは大き手毬花 薄緑盛れば白き手毬花 まるでそは四葩が白子手毬花 手毬花花枝連ねて雲のごと 小手毬の花が終わった後、初夏の花、大手毬(手毬花)が咲くようになりました。 ・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花茨子蜂も匂ひ問ひ尋ね 花茨止まれば蝶も華となり 草絡み枝咲き上る花茨 花茨汝はすっぴんのお嬢さん 花茨縒りて壁掛く花リース 狭庭の野茨も咲き出しました。赤と白がありますが、薔薇の元になる花で可愛い花です。 ・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花二輪添ひて離れず虞美人草 緋の色は美女が悲しみ虞美人草 身も震ふ恋の始まり虞美人草 首傾ぐ汝は人恋し虞美人草 花ポピー風にふらふらフラダンス 今、雛罌粟(ひなげし)の花があちこちに咲いています。ポピーとも虞美人草と...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 荒地咲く可愛や小花雀草 種突く子雀可愛雀草 酢漿草の三つ葉は風に身を閉じぬ 可愛くて踏むに踏まれず雀草 ここもまた摘めど尽きせぬ花酢漿草 今庭のあちこちに荒地の小花、酢漿草(かたばみ)が咲いています。雀草とも呼び、茎...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 木香薔薇盛りて蜂も惑ふほど 木香薔薇薄黄に八重の花衣 黄に埋む幸呼ぶ花と木香薔薇 薔薇なれど木香守る棘も無し 木香薔薇暮れても明かき花の垣 木香薔薇が今年は早く咲き出して盛りを過ぎました。棘が無く、薄黄で縁起が良い花...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 茶摘みには姉さ被りに赤襷 水引きて代田輝く八十八夜 待ちに待ち茶摘みの後の一番茶 畝作り今が蒔き時八十八夜 茶摘み歌唄えば楽しちゃきり節 今日5月1日は茶摘みの「八十八夜」です。これが過ぎると一番茶を飲むことになりま...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 木漏れ日に楓若葉の煌きて ちらちらと葉陰に小花若楓 頬撫づる風もすがしき若楓 古寺も楓若葉に輝きぬ 重なりて戦ぐは楓若葉かな 日に透かす楓若葉の香しさ 新緑の美しい頃となりました。中でも風にそよぐ若葉楓は美しいですね...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます すくと立つ芍薬ふふむ花の数 芍薬の白は浅黄の花衣 芍薬や花宰相も三日にて 大輪や芍薬枝を支え置き 紅花は女宰相顔佳草 今、牡丹と並ぶ大輪の花、芍薬が咲いています。美しく良い香りがします。 ・・・・・・・・・・・・ 天...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花蕊は恋に縮れり花紫蘭 首傾げ色も艶なる花紫蘭 風震ふ恋の囁き花紫蘭 恋すれば花も赤らめ花紫蘭 花紫蘭蕾の筆で絵を描き 今、紫蘭の花が真っ盛りです。首を傾げた可憐な花です。色々詠んでみました ・・・・・・・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 九十九(つづら)折り道のしるべに射干の花 鶴首に摘みて一輪射干の花 濡れそぼつ木陰に明かき射干の花 斑目の胡蝶の舞か射干の花 散歩道暮るるも明かき射干の花 今、花びらが縮れた、蝶のようにきれいな射干の花が咲いています...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 青牡丹淡きは霞む空の色 これがまあ魔王の鏡黒牡丹 黄牡丹や富貴はここに極まれり 熊ン蜂花を梯子に緋の牡丹 黄ぃ牡丹浅黄は昔花衣 今、花の王者、いろいろな色の牡丹が花盛りです。色に合わせて色々詠んでみました。 ・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 愛で愛でて継ぎし藤棚一千畳 我が背越ゆ藤の古木の房の丈 花花花独り占めする熊ん蜂 若藤や木漏れ日浅き房の影 頬寄せば花を簪(かざし)に藤の花 昔はも小舟浮かべて藤見酒 今,藤が真っ盛りです。いろいろな角度からその美し...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます こでまりと可愛やその名仮名で書き 団子花小蜂も花に惑ふほど 小手毬は撞かねど花の毬を付け 小手毬や盛りて花枝隠るほど 枝垂れなば小手毬風に柳腰 小花をびっしりと毬のようにつけた、しだれ枝も美しい小手毬の花が今満開です...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 躑躅山追ひつ追はれつ番蝶 蕊隠す八重も又あり花躑躅 器量よしこの家の娘花躑躅 薄紅に淡き口づけ紅躑躅 花躑躅こぼれば残る蕊の跡 今、躑躅が満開となりました。密集し咲き丸くなった大きなものは躑躅山とも言います。 ・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 山吹の垣には小鳥鳴き集ひ しだれ枝に緑彩なす黄山吹 山吹や八重もまた良し黄金色 雨笠が無くば山吹髪に挿せ たゆとふて風にさざ波山吹黄 今、しだれ枝に黄色の花が特徴の山吹の花が咲いています。この花には、太田道灌と山の娘...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 薄紅もまた良し明けの花水木 花水木舞ひし胡蝶も惑ふほど 空映ゆる色も朗らに花水木 花水木群れ飛ぶ蝶の花の舞 異国より平和の徴花水木 今、花水木が咲き出しています。咲き出しの薄紅色から満開になると真っ白に変わる、とても...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 色映ゆる葎(むぐら)の中の十二単 十二単衣は尊と濃紫 葎宿なれど門には十二単 十二単雅(みやび)はここに極まれり 風を切る十二単の花の塔 古家の門の所に濃紫の美しい花「じゅうにひとえ」を見つけました。花弁が何段にも分...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 時来たる百穀百花穀雨かな 穀雨かな濡れし畑の黒き土 畝作る穀雨は天の恵み雨 百穀が万石となる穀雨かな 買い求む実の生る苗を穀雨かな 今日18日は二十四節気の穀雨です。植えた苗が恵みの雨によってこれからすくすくと育って...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 天を突く立ちて美し松の芯 老松や千代をつなぎし松の芯 仰ぎ見る高枝聳ゆ松の芯 古家も立ちて目出度き松の芯 緑立つ陽射し眩しき松の芯 今、あちこちの松が花を咲かせようと「松の芯」を一杯伸ばしています。 ・・・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花蘇芳咲けば花枝の見えぬほど 花蘇芳染めし衣は紫苑色 香り好し花も艶なる花蘇芳 捩れ枝に紅の紫花蘇芳 花蘇芳花枝珍し左巻き 今、花蘇芳(はなすおう)の花が満開です。とても艶やかなマメ科の花でびっしりと花を付けます。 ...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 明かきこと地にガザニアの花が咲き 蜂も来る蝶も寄り来るガザニア花 輝くは花の勲章ガザニア花 日に目覚め曇らば眠るガザニア花 夏日和日は燦燦とガザニア花 今、庭の花壇はガザニアの花で満開です。とても華やかな花で日を浴び...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 満天星は花のビーズを身に纏ひ 香り来る蜂も寄り来る満天星花 風に乗せ鈴の音聞かせ満天星花 花明かる満天星花の数知れず 盛りなば浅黄も白く満天星花 降らねども満天星花の雨雫 小さな釣り鐘のような花をびっしりつけ、甘い香...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 家守る葉剣堅き君子蘭 君子蘭色は目出度き朱の色 門に松戸口に栄君子蘭 すくと立つ四方に敵無し君子蘭 明かきこと龍が火を吐く君子蘭 今、戸口に置かれた君子蘭が美しい花を咲かせています。名前の通り、誇り高い縁起の良い花で...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 学び舎は昔は名所桃の花 香りては鵯も花狩る桃の花 花散れど百(もも)と実を成せ桃の花 邪気祓ふ言ふも頼もし桃の花 家持も歌で香を愛づ桃の花 今、桃の花が満開です。専ら花を楽しむ花桃ですが、いろいろ詠んでみました。 ・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 幸せは花の数ほどフリージア お似合ひは花のペン立てフリージア 群れ咲きて甘き香のフリージア フリージア挿して花枝の定まれり 花盛り希望の黄色フリージア 黄色が目立つ春の花、フリージアが花盛りです。仄かな甘い香りがあり...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 雨濡れて緑増します柿若葉 木漏れ日に網目美し柿若葉 晴れ空や葉にも華あり柿若葉 目に優し色はすがしき柿若葉 よく見れば赤子の肌(はだえ)柿若葉 柿の若葉が出て新緑の美しい頃となりました。その美しさをいろいろ詠んでみま...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ムスカリの青は美し空の色 こぼれ咲くここもあそこもムスカリの花 地を埋む空より青きムスカリの花 香は無けど色は鮮しムスカリの花 ムスカリは小人の国の花にして 群れ咲きて狭庭彩るムスカリの花 今、あちらこちらでムスカリ...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 日にふふむ蕾も紅き花海棠 花弁は頬紅の色花海棠 甘き香に蜂も誘はれ花海棠 花海棠風に花枝もそよそよと 俯きてなぜに恥じらふ花海棠 バラ科の花海棠が桜の後、咲きだしています。俯き加減に咲く花はとても愛らしいものがありま...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 紫雲英田や野駆けし昔偲びつつ 紫雲英摘み姉やが作る首飾り 紫雲英田や香りて蜂も唸るほど 田肥やしも踏むには惜しき紫雲英かな 紫雲英摘み背に心地よき日の光 田の肥やしに紫雲英(げんげ)が植えられているところがあります。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 丘埋む蝶も高見の芝桜 そよ吹けば香も芬々と芝桜 芝桜雀の恋は花の下 叶ふなら寝たや絨毯芝桜 香は一つ色は三つ色芝桜 今、甘い香りの芝桜の花が今が盛りと咲いています。我が家も咲いています。 ・・・・・・・・・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風ふふみ日にふくらんでリラの花 香に薫る仰げば明かきリラの花 花祭りありや外つ国リラの花 花香る簪(かざし)一輪リラの花 こぼるともリラは忘れず北の春 今、リラの花が咲き出しています。仄かな甘い香りもあります。北国で...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 清明や気は満ちどこも花盛り 清明の風はそよ風南風 清明や靡く花雲空の下 清明や花から花へ蝶の舞 唐国も今日は清明墓参り 今日四月四日は二十四節気の「清明」です。花々が咲き乱れ、清く明るい気に満たされた頃となりまし...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 荒れ山も宝の山と多羅木の芽 多羅木の芽掻けば掌あふるほど 酒肴山菜王者多羅木の芽 天婦羅や山椒かけて多羅木の芽 不揃ひも笊に山盛り多羅木の芽 毎年、四月になると「山菜の王者」多羅木の芽をもらいます。天婦羅にするとおい...
俳句蓮季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 白無垢にちょいと口紅豆の花 豆の花どれを選ぼか迷ひ蝶 敷き藁は無くもすくすく豆の花 豆の花蛇の目は鳥も近寄らず 蝶が舞ふ風に吹かれて豆の花 今、畑では豆の花が咲いています。写真は蚕豆(そらまめ)です。よくみれば可愛い花です。 ...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 空晴れて地には棚雲花の雲 花曇り陰に大樹の黒き影 霞めるは斑花雲山桜 着重ねて花が貴婦人八重桜 しだれ枝を傘に身を寄す桜花 満開や川面美し糸桜 桜が花盛りの季節となりましたので、いろいろ詠んでみました。 ・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 木霊する初音はいつもほーほけきょ ほーほけきょけきょ三遍は谷渡り 鶯やお前花見に野に山に 耳澄ます心癒さる初音かな 初音聴く鳴けば口笛ほーほけきょ 遠鳴きて藪に木霊す初音かな 今、春の眠りから起こすかのように鳴く鶯の...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風揺れる野辺に明るき連翹花 花盛り香も芬々と連翹花 しだれ枝に黄金の花穂連翹花 花の香に蜂も寄り来る連翹花 連翹花手折れば花のこぼれ落つ 黄色でしだれ枝の花穂が美しい連翹(れんぎょう)が咲いています。春を感じさせる明...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます。 明かきこと今が盛りと四手辛夷 暮るるとも花なほ明かき四手辛夷 吹く風に千々に乱れて四手辛夷 甘き香に鵯も誘はれ四手辛夷 四手辛夷細枝に淡き紅の幣 今、辛夷でもとても華やかな四手辛夷が満開です。薄紅色で甘い香りがあり...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 空一点雲上高く揚げ雲雀 揚げ雲雀恋路は高き雲の上 ぴちゅるちゅる一転ちゅるちゅる落ち雲雀 落ち雲雀地に落ち一瞬影消ゆる 子を護り鳴いてここぞと揚げ雲雀 天気が良いとき、麦畑などの上空から、よく雲雀の鳴く声が聞こえてき...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 孔明が命の花と諸葛菜 花盛り己が天下と諸葛菜 諸葛菜吹かば胡蝶の花の舞 諸葛菜色は貴なる知恵の花 天下取り知恵の孔明諸葛菜 今、「紫花菜」、別名「諸葛菜」が満開です。三国時代の軍師、諸葛孔明に因んだ花です。 ・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 土佐水木風吹き鳴らせ花の鈴 夜さ来いは悲恋の涙土佐水木 南国の光あふるる土佐水木 黒潮に花の香のせて土佐水木 伝ひ落つ雨の雫や土佐水木 今、土佐水木の花が満開です。花期は長く、黄色の春の花の中で最後を飾る花です。 ・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 松が枝の彼方に浮かぶ春の月 澄み渡る深更明かき春の月 昇りては星影も無し春の月 明かくともなぜに物憂い春の月 気も温む風はそよ風春の月 雨がちな日が続きましたが、気も温み、小雨程度の雨で済み、春の月が見られるようにな...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や人事、動植物を愛で寿ぎます 新古今勅選あまた西行忌 花に月愛でて満願西行忌 西行忌歌を枕に旅寝かな 西行忌旅路は遠きみちの果て 西行忌笠を阿弥陀に一人旅 旧暦2月15日の今日3月24日は、新古今集で有名な歌人の一人西行が亡くなった日です。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ほれここに割れ目見つけて菫草 首傾げ小雨欲し気に菫草 菫草衣は尊と濃紫 花可愛摘むに摘まれぬ菫草 菫草青きは春の空の色 ここもまた色もとりどり菫草 陽だまりに菫草が花を咲かせています。ちょっとした石や土の割れ目を見つ...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き初めし土手の陽だまり鼓草 晴れ空に草萌え映ゆる鼓草 咲き初めは摘むも短し鼓草 お揃ひの黄帽子可愛鼓草 明かきこと青空映ゆる鼓草 蒲公英が咲き出しました。鼓草とも言います。咲き初めは丈も短く、地に張り付くように咲い...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花盛り香りも仄か紫木蓮 吹かざれば焔のごとく紫木蓮 紫木蓮悩まし恋の花の色 咲き継ぎて赤き火灯す紫木蓮 もくれんは白地にあらず紫木蓮 今、紫木蓮(しもくれん)が咲き出しました。木蓮と言えば、本来、この紫木蓮のことを差...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます さやけしや地に花韮の星の影 花韮や汝は紫の薄衣 花韮や内に小さな花笑窪 花韮を手折れば匂ふ指の先 花韮や白地に空の青染めて 今、薄紫の花韮が満開です。韮の花とは別物で、花はそれより大きく真ん中が窪んでいます。 ・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 晴れ空にそぞろ歩けば木瓜の花 緋の色は元気の印木瓜の花 目出度きは白に緋もあり木瓜の花 色ボケも老いてまたよし木瓜の花 やんちゃして叱られ泣いて木瓜の花 庭の木瓜に花が咲き出しました。緋の色が美しく、中には更紗木瓜と...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 彼岸西風恵方違へて寺参り 彼岸西風亡母の行方風に訊く 伝ふるは仏の教へ涅槃西風 吹き払ふ俗世の穢れ涅槃西風 出漁や吹かば大漁彼岸西風 お彼岸の頃、西方浄土から吹く西風を「彼岸西風」(ひがんにし)とも、涅槃西風(ねはん...
俳句は言霊です。季語を通して、人事に自然そして動植物を愛で寿ぎます 偲びては合はす掌彼岸入り 春彼岸聴きし法話も夢うつつ 残り花花無き墓に彼岸入り 楽しみはお時の料理彼岸入り 彼岸入り店頭並ぶ団子餅 今日17日は春の彼岸の最初の日、彼岸入りの日です。中日は20日となります。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 青空や荒地に白き花薺 花絵文字書くのも難し花薺 花薺摘みて子供等飯遊び 荒地咲く小花は可愛花薺 葉を折りて振ればぺんぺん花薺 荒地に群れ咲く薺(なずな)の花。振ると音がするのでぺんぺん草とも言います。 ・・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き初める白穂美し雪柳 香り来る花はしだれ枝雪柳 雪柳乱るは風の通り道 滝のごと咲くも美し雪柳 白髪も花なら嬉し雪柳 雪柳の白い花が咲き出しました。枝垂れ咲く花穂は美しく、風に靡けば、流れる滝のような風情を見せます。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 長閑しや窓辺にちちと鳥の声 麗らかや野辺で花摘む子供連れ 長閑しやボールボールと子等の声 麗らかや上着いらずの午後の空 長閑しや日照る窓辺でうつらつら お天気の良い日が続きます。強い風さえなければ、とても心地よい毎日...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます そよ吹けば風も緑に麦青む 麦青む澄ませばここも鳥の声 見晴るかす隣家は遠く麦青む 麦青むここは新田干拓地 麦青む青天直下雲も無し 麦の緑が濃くなってきました。こちらは、かつての干拓地に広大な麦畑が広がっています。 ・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 川を背に姿見映す青柳 しだれ枝に花は隠れて柳の芽 青柳取りて確かむ花の色 青柳風にその枝の絡みつき 青柳その枝解れど乱れ髪 川の柳も芽吹いて青柳となっています。糸柳とも言います。いろいろ詠んでみました。 ・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 雨待つか木蓮白き手を伸べて 御手合はす仏が化身白木蓮 白木蓮咲きて花枝の隠るほど 裾乱す花にそよ風白木蓮 美しや天女が衣白木蓮 春の陽気に誘われて木蓮の花が咲き出しました。花は大きく、仏様が手を合わせているようにも思...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 囁きはにゃんと苦手よ浮かれ猫 浮かれ猫人の夢路の邪魔をして 帰りなば昼はうたた寝春の猫 老いてなほ恋路たくまし春の猫 匂ひ立つ抱けばごろごろ恋の猫 夜になると出かけて行って、鳴き騒ぐ浮かれ猫が現れる頃となりました。誰...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 昔はも滋養知らずに土筆和え 土筆摘み屈みてしばし腰手かな 筆の花スギナが親と思はざり 群がりて土手の陽だまりつくしんぼ お手伝ひ母が土筆の袴取り つくつくしどれもどんぐり背比べ 土筆が出ているのを見かけるようになりま...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花山茱萸花は黄金の日本晴れ 一天に星散りばめて花山茱萸 風の神吹いて散らすな花山茱萸 花山茱萸掛けて知らせん恋の鈴 黄金なす折りて取りたや花山茱萸 今、花が黄金色の華やかな花、山茱萸(さんしゅゆ)が盛りです。いろいろ...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 咲き誇る我が世の春とサイネリア 艶めかし花はビロードサイネリア 色もよし恋のときめきサイネリア サイネリア花屋彩る季(とき)の花 サイネリア色は五色蛇の目傘 華やかな色の春の花、サイネリアが花屋の店頭に並ぶようになり...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 甘き香や向かう三間花馬酔木(あしび) 花馬酔木振りて鳴らさん花の鈴 花馬酔木舞妓が髪の花飾り 花馬酔木花房白き母の胸 甘き香や身も酔ふほどに花馬酔木 今、馬酔木の白い花房が満開になっています。とても甘い香りがします。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 地虫出づ温むは目覚め朝の雨 啓蟄や虎視眈々と鳥の群れ 花に蟻地虫も出づる頃となり 花の香に誘われ地虫穴を出づ 啓蟄や朝寝も今日は早よ起きて 今日は「啓蟄」(けいちつ)です。地虫も穴から出てくる時期となりました。 ・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 甘き香に色はとりどりチューリップ チューリップ蜂は得意の花潜り チューリップ故郷遠き水の国 散り初めは花弁一つチューリップ 赤白黄青も欲しけれチューリップ 公園の花園にチューリップが咲き乱れています。チューリップは故...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 香り来る三椏花の風モビル 三椏の花は三叉やさんさ節 三椏の花を頼りに古寺巡り 三椏花咲いて蜂巣に灯を点し 雨降らば三椏花の傘を差し 三椏の花が咲き出しました。とても群れ咲くと甘い香りがする花です。 ・・・・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 沈丁花赤芽も咲かば白十字 甘き香や深息一つ沈丁花 帰りなば癒しの香り沈丁花 香り好し蜂も寄り来る沈丁花 一輪も香は芬々と沈丁花 香りの強い甘き香の沈丁花が咲き出しました。香りを中心にいろいろ詠んでみました。 ・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風光る川面にきらり魚の影 風を背にペダルも軽し風光る 風光る白壁映す影も無し 風光る木漏れ日揺れるガラス窓 脚軽き午後のジョギング風光る 畔に花空に白雲風光る 天気の良い風がそよ吹く日和を「風光る」と呼びます。一昨日...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 春疾風晴れて一朶の雲も無し 籠り居も風ヒューヒューと春疾風 ささめくは畔の野の花春疾風 梅香る散らすな花を春疾風 春疾風風吹きすさぶ野辺の道 一昨日は強風の一日でした。春の強い風を「春疾風」と言います。花散らしの風に...
俳句は言霊です。季語を通して、自然・人事・動植物を愛で寿ぎます。 赤や青風に色ありアネモネ花 仰ぎ見る円らな瞳アネモネ花 アネモネや赤は夢二が恋の花 その瞳誰をか見つむアネモネ花 澄み渡る空は青空アネモネ花 春の花アネモネが咲いています。茎が細いので春風によく震えています。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花ミモザ揺るるは眩し金の総 曲がり角香り辿れば花ミモザ ミモザ咲く群れて小鳥のかくれんぼ 花ミモザ燃えて輝く恋の花 ミモザ咲く外つ国祝ふ復活祭 黄色の豊かな花房をつけるミモザが今盛りです。咲く時期がキリストの復活祭に...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます さざ波に枝差し伸べて猫柳 気も温み花も膨らめ猫柳 猫柳陽射し丸めて猫柳 空に雲地に白玉の猫柳 花の恋蜜うるませて猫柳 昔は、大きな川べりに猫柳の花が見られました。今は花屋さんが中心ですが、あの銀鼠色の繭が花の特徴です...
俳句は言霊です。季語を通して自然や動植物を愛で寿ぎます 香は無けど黄に華やげり迎春花 咲き継ぎて盛り無き花迎春花 唐国の門に目出度き迎春花 しだれ枝に胡蝶の舞か黄梅花 空に梅地に黄梅の花が咲き 今、しだれ枝に黄色い花の黄梅が咲いています。春到来を告げる花なので、「迎春花」と...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 昇りても影は朧に春の月 風震ふ木の間に明かき春の月 春の月朧に星の影も無し 明かるとも何故か物憂い春の月 振り仰ぐ我が背も見よと春の月 24日の今日は満月です。菜種梅雨の雨の晴れ間をぬって月が顔を覗かせています。 ・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ほらここに色も目出度き初黄蝶 花求めふらふらふらと初黄蝶 どこへ行く仲間求めて初黄蝶 白無くてさみしや黄蝶独り旅 雨上がり濡れし草蔭初黄蝶 昨日、初蝶として、黄蝶を見つけました。黄蝶は紋白蝶より先に現れます。 ・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 黄水仙折りて飾ればほの香り 首傾ぐ甘き香の黄水仙 明かきこと畔に群れ咲く黄水仙 こぼる笑み大きはラッパ黄水仙 澄みし香や窓辺輝く黄水仙 今、黄水仙が咲き出しています。白地の水仙は冬ですが、黄水仙は春の花となっています...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 日を糧に輝き増しぬ金盞花(きんせんか) 雨降らば飲めや金盞花の盃 金盞花一重も八重も島育ち 淡路島が花の特産地です 卓一輪灯に輝けり金盞花 金盞花其はひまはりの花のごと 今、供花にもよく使われる金盞花が咲いています。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 生き生きと降りて草木も春の雨 目覚めれば窓辺静かに春の雨 春の雨曇天映す水たまり しとしとと夜降り続く春の雨 春の雨止みてそよ風晴れの空 これから暫く雨がちな日が続きます。春の雨は小雨でしとしとと降るのが特徴です。 ...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 雨水(うすい)かな川面の風のささら波 雨水かな葉の芽花芽の分かる頃 日に温み老いに優しき雨水かな 外(と)に出だす軒の花鉢雨水かな 気は巡る小雨ほど良き雨水かな 雨水かな濡れてみるみる黒き土 今日は二十四節気のうすい...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 緋毛氈(ひもうせん)敷きて高きに内裏雛 古雛も衣は貴と綾錦 官女雛舞ふは雅の花の舞 謡ひては吹けや叩けや囃子雛 候ふは駕籠の御前仕丁雛 三月三日の雛祭りまであと二週間ほどになりました。雛人形でいろいろ詠んでみました。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます ヒヤシンス天に誓ひの花十字 ヒヤシンス花の数ほど恋をして ヒヤシンス日溜まり匂ふほの香り 空晴れて反りて風切るヒヤシンス 華やぎの内に淋しさヒヤシンス ヒヤシンスを花屋さんで見かけましたので、いろいろ詠んでみました。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 枝垂れ梅天界高く竿を指し 枝垂れ梅鳥も長枝に止まりかね 枝垂れ梅纏ふは天女花衣 艶姿花に名のあり枝垂れ梅 枝垂れ梅花枝賑はし空の青 今、梅が真っ盛り、少し遅れて「枝垂れ梅」が真っ盛りとなって、花の香りに満ちています。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 寄り来たるか細き羽音春の蚊は 生き延びし春の蚊なれば手で払ひ 春の蚊や汝(な)れは陽気に誘はれて 掠め飛ぶ寄りても春の蚊血を吸はず 気は十五超えて春の蚊目を覚まし 冬越しをした蚊が、最近の春の陽気に誘われて飛ぶように...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 金縷梅(まんさく)や春先駆けの縮れ花 震へては風にへの文字金縷梅花 咲き初むるその名目出度き満作花 簪(かんざし)か黄金の幣(ぬさ)か金縷梅花 身も縮れ金縷梅花の乱れ髪 金縷梅の花が咲き出しています。花弁は幣のように...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 分かち合ひ折りて確かむ愛のチョコ 恋文に変はりて今は愛のチョコ バレンタイン小粒もハート義理のチョコ 手作りはハートの形愛のチョコ バレンタイン聞かずにおけぬチョコの数 今日はバレンタインの日です。「愛のチョコ」「義...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や人事・動植物を愛で寿ぎます。 轟々と地虫も目覚む春の耕 春耕や畔田に残る泥の跡 土均(なら)し今日は肝心春の耕 春耕や付いて離れぬ鳥の群れ 春耕や土黒々と蘇り 12月頃の冬耕に続いて、春になりトラクターが轟音を立てて田を耕しています。冬耕...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 赤に白斑目もあり玉椿 色錆びてこぼるも惜しき白椿 蕊隠し何を恥ぢらふ八重椿 花一つ簪に欲しや紅椿 藪椿咲きて恥づかしおちょぼ口 椿の花が次々に咲いています。花弁が散る山茶花と違って、花ごとこぼれ落ちる椿は落椿として詠...
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俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 浅みどり変化の始め七変化 紫陽花の青は雨後の空の色 花盛り路地賑はしき七変化 紫陽花の花は大きな毬のごと 朝一番今日は何色七変化 雨が降り継ぎ、庭の紫陽花の花が薄緑から青色に変化しています。七変化とも言います。 ・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 蛍袋昔は子等が虫遊び 蛍袋子蜂も暫し雨宿り 夕暮れて小路に明かき提灯草 蛍袋白きは黄泉の魂灯り おちょぼ口花に口づけ提灯草 今、蛍袋がいっぱい咲いています。提灯草ともいいます。西洋のものは横向きに咲き風鈴草といいます...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 松葉菊お前眩しき花勲章 松葉菊暮れれば早も花を閉じ 松葉菊花は花火の乱れ打ち 花盛り枝葉隠して松葉菊 松葉菊明ければ早も花が咲き 今、花期の長い松葉菊が花盛りです。垣根の縁取りによく植えられています。 ・・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 夏鶯今朝も早よから寺参り 雨上がり喉潤はせて夏鶯 竹林に鳴けば木霊す夏鶯 耳澄ます今か今かと夏鶯 聞こえども葉陰隠れて夏鶯 夏の京都に来ています。毎朝、寺院の竹林に鶯の鳴き声が木霊し、心地よい目覚ましになっています。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 十薬は万効著き世の宝 十薬や花は白地の花十字 どくだみや母が手揉みの貼り薬 どくだみや花芯は据えし灸のごと こぼれ咲く日陰に白きどくだみ花 庭にどくだみの花が咲きだしました。薬草にもなるので、十薬と言う別名もあります...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 捨て鉢も我が世の春と庭石菖 庭石菖細身に青き星乗せて 庭石菖石の狭間も見逃さず 庭石菖咲けど儚き一日花 庭石菖こぼればあとに碧き玉 庭のあちこちに小花の「庭石菖」ニワゼキショウが咲いています。とても可愛い花です。 ・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます。 クレマチス蕊は乙女の長睫毛 濃紫色目もすがしクレマチス クレマチス青はみ空の風車 鉄線花蔓編み重ね花の籠 お似合ひや帽子飾りにクレマチス 大きな華やかな花クレマチスが咲き誇っています。鉄線花とも言います。 ・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 荒れ庭に主無くとも桐の花 花盛り青天高く桐の花 嫁ぎ行く姉やが形見桐の花 花桐は世世に尊し国の花 風戦ぎ花香しき桐の花 山に行くと、時として高木の桐の花を見かけます。硬貨の図柄にもなるほど美しい花です。 ・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風戦ぐ風は青色矢車草 王が胸千古の眠り矢車草 雨濡れる項は白き矢車草 雨雫吹きて飛ばせよ矢車草 矢車草紅色恋のキューピット 矢車草または矢車菊ともいいます。今が盛りと咲いています。首を少し傾げで咲いているのですが項の...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます エゴの花揉めばぶくぶくシャボン玉 甘き香や蜂も寄り来るエゴの花 エゴの花雨も降らぬに花の傘 エゴの花こぼれば花の落下傘 そよ風に踊る花笠エゴの花 今、下向きにびっしり小花をつけるエゴの花が満開です。甘い香りがあります...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 身は虚ろされど華あり花空木 花空木寄せば香りの酔ふほどに 花空木木釘が元と知らざりし 匂ひ来る明かき花雲花空木 朝の香や辿れば明かき花空木 今、白い小花をびっしりと付ける「卯の花」「花空木」が咲いています。甘い香りが...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花蜜柑花を梯子に熊ん蜂 花蜜柑こぼれば白き星の屑 花蜜柑莟弾けて枝も白み 風無くも香は芬々と花蜜柑 花蜜柑十字に大き花の蕊 今、庭の蜜柑の花が花盛りで、枝が白くなるほどに咲いています。強い甘い香りがします。 ・・・・...
俳句は言霊季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 日和好し夏菊早も咲き初めり 小花でも色はとりどり夏の菊 日照りては小雨が欲しき夏の菊 夏の菊赤は白黄によく映えり 小花で澄みし香りの夏の菊 供華に欠かせない菊の花ですが、夏菊は小花でも澄みし香りがあります。 ・・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます たくましもその名美し姫女苑 姫女苑細身に白き野辺の花 色白に黄のアクセント姫女苑 畔埋む小顔可愛や姫女苑 日本が今は故郷姫女苑 春紫苑(はるしおん)に代わって、初夏の花「姫女苑」(ひめじょおん)が咲くようになりました...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 手に乗せて撞きたや手毬てまり花 雨濡れて枝垂るは大き手毬花 薄緑盛れば白き手毬花 まるでそは四葩が白子手毬花 手毬花花枝連ねて雲のごと 小手毬の花が終わった後、初夏の花、大手毬(手毬花)が咲くようになりました。 ・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花茨子蜂も匂ひ問ひ尋ね 花茨止まれば蝶も華となり 草絡み枝咲き上る花茨 花茨汝はすっぴんのお嬢さん 花茨縒りて壁掛く花リース 狭庭の野茨も咲き出しました。赤と白がありますが、薔薇の元になる花で可愛い花です。 ・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 花二輪添ひて離れず虞美人草 緋の色は美女が悲しみ虞美人草 身も震ふ恋の始まり虞美人草 首傾ぐ汝は人恋し虞美人草 花ポピー風にふらふらフラダンス 今、雛罌粟(ひなげし)の花があちこちに咲いています。ポピーとも虞美人草と...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 荒地咲く可愛や小花雀草 種突く子雀可愛雀草 酢漿草の三つ葉は風に身を閉じぬ 可愛くて踏むに踏まれず雀草 ここもまた摘めど尽きせぬ花酢漿草 今庭のあちこちに荒地の小花、酢漿草(かたばみ)が咲いています。雀草とも呼び、茎...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 木香薔薇盛りて蜂も惑ふほど 木香薔薇薄黄に八重の花衣 黄に埋む幸呼ぶ花と木香薔薇 薔薇なれど木香守る棘も無し 木香薔薇暮れても明かき花の垣 木香薔薇が今年は早く咲き出して盛りを過ぎました。棘が無く、薄黄で縁起が良い花...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 楽しきや今朝は何色七変化 紫陽花の青は降りたる雨の色 手毬ごと剪りて撞きたや七変化 花盛り狭き路地裏七変化 色形造化の極み額の花 紫陽花が今花盛りです。雨と共に日に日に色香背代わるので七変化とも言います。もともとは額...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 八重も好し実よりも華の花柘榴 雨濡るる燃ゆる肌(はだえ)の花柘榴 花柘榴恋に縮れて緋と燃ゆる 柘榴咲く赤き花枝の下心 緋と燃ゆる青空映ゆる花柘榴 今、真っ赤な柘榴の花があちこちで咲いています。今は、実を採るよりも専ら...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 金魚草ふっくら頬ぺの子の笑顔 蜂よ蝶汝(な)は何色が好き金魚草 紫の色は珍し金魚草 雨降りに大き口開け金魚草 金魚草晴れなば昇れ天(てん)の川 夏の花、金魚草があちこちで咲いています。いかにも金魚のような形をしていま...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 縁取りて狭庭彩る松葉菊 きらきらと日に輝けり松葉菊 枝垂れては垣埋め尽くす松葉菊 松葉菊明ければ早も花が咲き 花笠や照日に明かき松葉菊 今、松葉菊が花盛りです。よく庭の縁取りに植えられています。日に輝く花弁が特徴です...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます こほれ咲く草の狭間に庭石菖(にわぜきしょう) 細き身は風震はせて庭石菖 揺らめくは地上の星と庭石菖 儚しや摘むも一日庭石菖 捨て鉢に我が世の春と庭石菖 群れ咲けど踏むに踏まれず庭石菖 今、紫色の小花の庭石菖がいっぱい...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 石竹や細身に可愛ちぢれ花 常夏の花は燦燦日を浴びて 出迎へは常夏二輪床の花 日和好し常夏集ふ番い蝶 石竹の花は薄紅花盛り 撫子によく似た花、石竹の花が満開です。常夏とも唐撫子とも言います。撫子は秋の花ですが、石竹は夏...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 緑葉の狭間に白き花蜜柑 風無くも香り十間花蜜柑 蜂も来る香は芬々と花蜜柑 花蜜柑散り積む花の数知れず 散りてなほ香りて止まず花蜜柑 蜜柑の花が咲いてはまたどんどん散っています。香りは強く遠くまで漂ってきますので、すぐ...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます こほれ咲く日陰に白きどくだみ花 どくだみや汝(なれ)は薬効著き花 どくだみや小花似合はぬ大き蕊 どぐたみに臭へば蜂も寄り付かず どくだみや傷に手揉みの葉を重ね 繁るほど人に嫌はれどくだみ花 今、庭の日陰の隅にどくだみ...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます クレマチス色目はすがし濃紫 色誘ふ蕊の睫毛やクレマチス クレマチス木陰恋しき昼下がり 蔓からむ鉄の絆やクレマチス お似合ひはドレスの花とクレマチス 鉄線花・クレマチスが咲いています。大きなものは大人の手のひらほどもあ...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます えごの花高枝に白き花の傘 香り来る身も酔ふほどにえごの花 蜂も来る香も芬々とえごの花 盛りても早や散り初めぬえごの花 花揉めば泡吹く不思議えごの花 えごの花は山苣(やまじさ)の花とも言います。花は下向きに咲きとても甘...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 芍薬の白は浅黄の薄衣 芍薬や花宰相も花三日 紅花は女宰相顔佳草(かおよぐさ) 顔佳草白は宰相花の君 顔佳草重たや雨に頭たれ 名のごとし万効著き芍薬花 芍薬が満開です。花の宰相として、その美しさは古典の世界でも認められ...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 枝垂れ咲く夏の始まり紅空木(うつぎ) 咲き継ぎて甘き香薫る紅空木 花盛り蜂も寄り来る紅空木 降る雨に色も移ろふ紅空木 香り好し籬(まがき)に欲しや紅空木 今、紅空木(箱根空木とも)が満開です。しだれ枝に淡い甘い香りの...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 姫女苑その名麗し野の小花 たくましや日を燦燦と姫女苑 すっぴんも野に美しき姫女苑 姫女苑小顔にすらり長き足 外つ国も今は故郷姫女苑 香は無けど荒地に華と姫女苑 今、荒地に華と咲く、姫女苑が見られるようになりました。外...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 群草に身を絡ませて花茨 ほれここにとまれや胡蝶花茨 人恋し野にも華あり花茨 すっぴんも小花美し花茨 花茨小花も今が花盛り 野茨を縒(よ)りて壁掛く花リース 野茨・花茨が今が盛りと咲いています。香りが強く、蝶や蜂が飛ん...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 仰ぎ見るみ空に高く桐の花 風そよぐ花穂豊けき桐の花 嫁ぐ日を指折り数へ桐の花 古家に主無くとも桐の花 香り来る山路に明かき藤の花 今、桐の花が盛りを迎えています。天に向かって大きな花穂を広げて咲きます。 ・・・・・・...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 浅みどり苗にさざ波植田風 密やかに植田に生命(いのち)宿る頃 空晴れて植田に白き雲の影 無残やな植田の畔の余り苗 水澄んで植田に鳥の影も無し 四月下旬に植えられた早苗が定着し、今では美しい植田が広がっているようになり...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 斑目に薄黄美し花あやめ 花あやめ剣葉しつか腰に差し 雨知らず夏先駆けの花あやめ 陸(おか)育ち濡れてまたよし花あやめ 雨恋しみ空眺めて花あやめ 陸育ちの「花あやめ」が群れ咲いています。いろいろな種類のものがあります。...
俳句は言霊です。季語を通して、自然や動植物を愛で寿ぎます 風そよぐ木々は緑に立夏かな 床山水花も生け替え立夏かな 立夏かな晴れりゃ午後から腕まくり 立夏かな川面煌めく日の光 ペダル漕ぐ風も緑に立夏かな お似合ひの白きTシャツ立夏かな 今日六日は二十四節気の立夏。夏の始まりで...
俳句は言霊です。季語を通して、人事に自然や動植物を愛で寿ぎます 餓鬼大将今は孫持ち子供の日 孫来るほほ笑み尽きぬ子供の日 子供の日姉と比べし背の丈 湯上りてきりり鉢巻菖蒲の日 邪気祓ふ屋根に剣葉黄の菖蒲 今日は子供の日です。少子化で孫の数も減りました。それでも帰って来るだけ...