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  • ポスト・グローバルとパスト・グローバル

    現代社会の政治や経済においても、「グローバル」という観点は非常にややこしい問題を孕んでいる。 経営者や政治家は、英語の公用語化や自由貿易などという、ときに荒唐無稽で、ときに皮相のみに終わる目標を掲げる。いままでの決まり事を総とっかえして、世界的な基準にあわせようとするので、当然反発がおこる。そこで勃興するのが、「ローカル」な文化の再解釈・再評価であり、これらは文化人や宗教者を中心に、国粋主義的で選民主義的にすすめられるものだと、一般的に理解されていると思う。 しかしながら、その「ローカル」とされる文化も、たんに「グローバル」との二項対立で捉えられうるものではない。それらは、重層的に積み上げられ…

  • 言語文化の再構にむけて:工匠文化へのまなざし

    人文学で取り扱う知識は、一般的に「教養」と呼ばれている。それらは、たとえば国家だったり民族だったり、あるいはもっと広範な「人類」を主体に、積み上げられてきた知を取り扱うことを建前としている。書店にならぶ「教養」の本をざっと見れば、驚くほど多彩な地域の、多様な時代背景から成り立っていることがわかる。これらを読むと、自分の価値観や世界観が「広がる」と感じることができるのは、なんと純粋な無知であることだろう。 実のところ、実際に「研究者」が触れることのできる知は、その教育のレベルが上がるほど深く、狭くなっていく。専門としている領域を「理解」するためには、外国語の文献は必須であるし、近しい関心を持つも…

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    研究所(ブログ)開設から1年経ったのでそろそろ再始動します。

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