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  • ゴッドファーザーの失敗

    ゴッドファーザーPart3を初めて観た。 Part1とPart2はだいぶ昔に観たことがあったが、Part3は初見だ。駄作という評判を前々から聞いていたので、蛇足な作品とばかり思っていた。が、今回BSで一挙放送されていたのを観て(Part1は見逃したし、Part3は前半見忘れたが)、世間の評判ほど当てにならぬものはないとつくづく考えさせられた。 逆張りの癖に偏見でものを見るので食わず嫌いが多い。「車輪の再発明」かもしれないが、雑感をつらつら書き連ねたいと思う。 アメリカ映画は基本的にビジネスであり、万人受けするよう味付けされ、練り上げられた「新しい神話」である。そして映画批評や賞の受容も、瞬間的…

  • Let It Be偏向的総論:Can You Dig It?

    まさかの半年ぶりの続編。 matsunoya.hatenablog.jp Let It Beというアルバムを、私はあんまり聴いてこなかった。コンセプトが適当で自然消滅したゲット・バック・セッションを、フィル・スペクターという変態プロデューサーがド派手なオーケストラでアレンジして、ポールの怒りを買い解散の元凶となった。 そういう経緯を「ジェフ・エメリック自伝」とか「コンプリート・セッション」でよく知っていたから、個人的にはこのアルバムを聴くよりは「マジカル・ミステリー・ツアー」を100回聴きたいし、「イエロー・サブマリン(ソングトラックじゃない方)」のほうが価値があるとまで思っていた。レット・イ…

  • 創作落語「怪談・加州旅籠(ホテル・カリフォルニア)」

    毎度ばかばかしい小噺を一つ。 時は70年代、エルヴィスがまだ生きていて、ジョンレノンがショーンの子守りをやっていたころ、まだベトナム戦争の爪痕の生々しいアメリカのお話でございます。ひとりの男が、暗い暗い砂漠の夜道を、バイクで風切って飛ばしておりました。 もう夜だから、どこかのモーテルのベッドに潜り込もうってェ算段ですが、あいにくここは砂漠のど真ん中、あるのはコリタスばかり。そろそろガス欠が気になって、こちとらちっとも「テイク・イット・イージー」じゃあいられないってェ丁度そのときに、ぼんやり光る窓明かりが前に見えてきた。 「おーい大将、お宿を貸してはくれないかい」と中に入ってみると、何やら訳あり…

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