知人が紹介してくれたシンポジウムに参加するため、東京都荒川区へ。荒川区民会館『サンパール荒川』テーマは『「山谷のまち」のこれからを考える』。山谷地区には、戦後から高度成長期にかけて土木建築業に従事する日雇い労働者が多く集められ、彼らは簡易宿泊所などで暮らすようになりました。通称「ドヤ街」とも言われていましたね。いまはその方達の高齢化が進んで、生活保護受給や社会的孤立、健康問題など課題を抱えた人々の暮らしを、地域が連携して支える取り組みが盛んに行われているようです。山谷地区は「ドヤ街」から「福祉の町」と呼ばれるようになったのですね。いま日本全体が同じような問題を抱えるようになって、皮肉な表現ですが「社会がようやく山谷地区に追いついてきた」とも言えると思います。シンポジウムの主宰は、そんな『福祉の町』で16年...「共生」より「共存」で