ちょっと珍しい病気にかかったコピーライターの日記です。 お酒と美味しいものを楽しみつつ、仕事もこなしながら治療に臨みます。 好きな作家は村上春樹、漫画や映画も好きなので、そんなあれこれも挟みつつ。
イケメン欠乏気味の朝ドラ「スカーレット」がじわじわと気持ちよくなってきたワケを肉的視点から考察する
今週のお題「いい肉」 最近食べた美味しい肉料理の手持ち画像を探したら、9月までさかのぼってしまった。 週に何回、お肉を食べる? 肉料理の王様といえば、ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、焼肉? 皆さんは、週に何回位牛肉を食べますか? 我が家ではせいぜい週に1度、下手すると2週間に1回くらい。 ちなみに、昭和ど真ん中世代の私にとって 最大のご馳走といえば「ビーフステーキ」なんですが、 さすがに毎日食べたいとは思わないですよね。 年を取ってきたせいもあり、日々の食卓に上るのは、 豚バラや鶏モモ、胸肉、お魚、野菜などちまちまとバランスよく。 それがちょうどいい感じ。 「なつぞら」は肉オンパレードのドラ…
11月28日、雨上がりの六義園 今週のお題「紅葉」 六義園の紅葉は日に日に鮮やかに これは昨日の夕方、雨上がりの六義園の紅葉。 前日よりもさらに色鮮やかで、 茶屋で熱い甘酒をすすりながら眺めていると、 しみじみ幸せな気持ちになったんだ。 そこで今日は、「食の楽しみ」について。 エドガー・ケイシーにちょっぴり感化されて 病気が発覚して間もなくの頃、 「THE READING リーディング ~エドガー・ケイシーが遺した、人類の道筋」という映画を観た。 エドガー・ケイシーは、ウィキペディアによれば「予言者・心霊診断家」。 1877年にアメリカで生まれ、20代半ばから不思議な能力を発揮。 催眠状態で、…
六義園・昼間の紅葉 今週のお題「紅葉」 物事には2つの面がある。 1つは「良い面」、もう1つは「それほど悪くない面」だ。 病気が発覚してすぐの頃に読み返した、 村上春樹の「1Q84」に登場する 変わり者の編集者の口癖が、冒頭の一文。 まあ、シニカルな楽観主義というか、 村上春樹らしい一節なのだが、 私にとって、ちょっとした心の支えになった。 病気になって良かったこと。 それは、あらゆることの“有難さ”を実感できたこと。 たとえば、紅葉がしみじみ美しく見えること。 六義園の紅葉が輝いて見えるわけ 山手線地味な駅ランキングの上位にくるであろう、駒込駅。 「この街に住んで良かったな~」と思うことはそ…
ちょうどいいペースで働けている。やっぱり、仕事運は最強かも。
今日は朝から、某美容カタログのコピーを黙々と書いている。 10年来のレギュラー仕事だけど、働けることのうれしさをしみじみと…。 フリーランス20年にして、こんな新鮮な気分が味わえるのは、 「死」を意識し始めたおかげかもしれない。 病気が発覚してからの1ヵ月、 なぜか仕事の依頼がぱたりと止まり、 (とはいっても2~3件の打診はあったが)凪のような状態に。 実はこの状況、かなりありがたかった。 やはり気持ちは平静とはいえず 先のスケジュールもはっきりと見通せない部分があったから。 しかし、先週の外来で手術が1月以降に延びたところから、 再び新規の依頼や、ペンディングになっていた案件がパタパタと動き…
成長しないで欲しいもの。 成長するって、素晴らしいこと、喜ぶべきこと。 でも、こと病気になると事情はちょっと違う。 希少がんの一種「胸腺腫」の疑いを指摘されて約1ヵ月。 ほぼその診断で間違いなさそうということで、 入院・手術の申し込みはしたものの、 有名国立病院、中でも呼吸器外科の有名なドクターが執刀ということで、 患者さんは100人待ち。手術は早くても2か月後になるという。 そうなると気になるのは、 その間に腫瘍が「成長してしまうのでは?」ということ。 そもそも胸腺腫というのは通常のレントゲンには映りにくく、 自覚症状もほとんど出ないため、気づいた時にはかなり大きくなっていることが多い。 私…
病院のすぐそばには築地場外市場。いつも賑わっている。 検査結果にどきどき、2回目の外来 病院に向かう日比谷線の車内で、中吊りのキャッチコピーに心をつかまれた。 「努力か、才能か、いや体調だ」 宮沢氷魚のビジュアル、「ボディメンテ」の広告。 体調は別に悪くないけれど、今のシチュエーションだと、やけに沁みる。 午前は呼吸器外科・W先生の外来、 午後は麻酔科医との手術前外来とWで受診。 先日のPETやら心電図やら血液検査などの結果を受けて、 新たな診断が下され、手術の術式とスケジュールが決まるのだ。 「最悪、転移があったらどうしよう。抗体検査でMGが見つかったら・・・」 ちなみにMGとは「重症筋無力…
静岡県熱海市梅園町。引っ越し11回目にして、本当に「住みたい街」に住む!
「引っ越し貧乏」の星のもとに生まれて 駒込の自慢は六義園。これから紅葉のシーズン 引っ越しが好き。街の不動産屋が好き。不動産検索サイトで間取り図を眺めるのが好き。これはほとんど病気というか、宿痾(しゅくあ)みたいなものかもしれない。 生まれたのは、茨城県土浦市。大学入学と同時に東京都北区・十条のアパートに住み、その後埼玉県川口市、東京・国立市、豊島区北池袋、結婚して西川口、戸田公園、離婚して豊島区巣鴨、駒込、再婚して文京区湯島、そして今住んでいる北区・西ヶ原に建売住宅を購入し、さすがに気軽に移転しづらくなって15年になる。 それだけ住処を転々としながらも、本当に「住みたい街」に住んだことは、実…
94歳の占い師、鈴木昶園先生とのセッションは、 姓名判断から始まった。 実は私は、2つの名前を使い分けている。 仕事やプライベートのほとんどは旧姓、 娘の学校関係や公の書類のみ、結婚後の姓。 つまり、旧姓の方が自分の運勢により影響を与えていると思われるが、 その画数が今一つなのだという。 昶園先生、「じゃ、ひとつおまじないをしましょうか」と、 名前の一番最後に「、」をひとつ打つことを提案してくれた。 気休めみたいなものだが、藁にもすがりたい私は素直に同意。 次は四柱推命で、なぜか私と娘のことを詳細に占ってくださる。 私の本命星は一白水星、娘は六白金星、 相性がとてもよくふたりとも運は強いのだが…
胸腺腫・胸腺がんの疑い。 人間ドックの報告書にさりげなく書かれた、不穏な一行。 すべてのはじまりは、ここだった。 それから、国立がんセンターを受診するまでの1週間は、 永遠のように長く、気持ちがアップダウンを繰り返し、 じたばた、じたばた、落ち着かない日々だった。 ひとくくりに胸腺腫といっても、良性と悪性があるらしい。 もし悪性なら、まわりの臓器、肺や心臓、血管などに浸潤し、 命にかかわる状態になっているのかもしれない。 最悪の想像が頭を駆け巡るが、 娘にいらぬ不安やストレスを与えたくないので、 なるべく平静を保つように心がけていた。 ちょうど仕事の状態は落ち着いていたので、 普段から日課にし…
胸腺に腫瘍がある、と聞かされたとき、 酒好きで食い意地が張った私の脳裏に 最初に思い浮かんだのが「リドヴォー」。 つまり、フレンチでたまに出てくる「仔牛の胸腺」料理だった。 とはいうものの、この中途半端に長い人生の中で、 リドヴォーを食べた経験は、たった一度。 23歳の頃、当時住んでいた国立のビストロで、 「リドヴォーのトマト煮込」的なものをいただいた。 何しろ相当昔なのでうろ覚えだが、 ぷりぷりっとして、なかなか美味しいものだったような。 ちょっと調べてみたところ、焼肉屋では 「シビレ」という名前で供されているのだとか。 国立がんセンターで「胸腺腫」と診断されたとき、 なぜかお腹がぐううっと…
まずは順天堂医院に行ってみようと決めてから、 改めてネットを調べてみると、 国立がん研究センターに 「希少がんセンター」というものがあることがわかった。 今まで、身の回りでかかる人の多いがんといえば、 胃がん、肺がん、乳がん、大腸がん、子宮がんなどが思い当たるが、 こうしてみると、世の中には実に多種多様ながんがある。 実は「脳腫瘍」や「小児がん」も「希少がん」の領域で、 胸腺腫ももちろんここに含まれている。 この機関のホームページには、「希少がんホットライン」という 無料相談のダイヤルも掲載されていた。 相談は無料で、病院の紹介や治療方法、 ここから直接診療の予約をとることもできるらしい。 さ…
突然ですが、「胸腺腫」という病気をご存知でしょうか。 いわゆる「希少がん」のひとつで、 人口10万人あたり0.44から0.68人が罹患するといわれています。 (国立がん研究センター 希少がんセンターホームページより) 2019年11月5日、私はその胸腺腫と診断されました。 事の起こりは、今年10月20日に受けた人間ドックの結果。 郵送されてきた報告書には、「胸腺腫・胸腺がんの疑い」とあった。 まったく聞き覚えのない病名。 まるでぴんとこない。 ドックを受けたメディカルスキャニングで医師の説明を聞くと、 両肺に挟まれた胸腺という部分に腫瘍が認められるという。 「専門の病院に紹介状を書きますが、ご…
44歳の誕生日に、銀座のミキモト本店で真珠のネックレスを買った。 100万円を少し切る、人生で家(と保険)に次ぐ高額の買い物。 クレジットカードの限度額を超えていたので、 お店からカード会社に電話をして交渉し、やっと承認してもらった。 ミキモトの担当者はとても親切でエレガントで、 支払いを終えて帰る私を晴海通りに面する正面玄関まで慇懃に見送ってくれた。 私はそのネックレスを、「人生の折り返し記念品」にするつもりだった。 「折り返す」という考え方は、村上春樹の古い短編小説からいただいたもので、 元水泳選手の主人公が、35歳の誕生日を「人生の折り返し地点」と決めるというもの。 この話を読んだのはか…
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