「彼と彼」の恋愛を描いた、せつないお話が好きです。 年下攻め・攻め視点・性描写ありの小説が多め。きれいで温かな感情をお届けしたいと思っています
2020年4月
こんにちは〜 星空チョコレートです♪ またもや、激しくご無沙汰をしてしまいました……涙 皆様ご存知のように、4月17日に、「非常事態宣言」が全国へと拡大されてしまいました。 私が住んでいる北の大地では、いったんは収束のきざしが見えていた「感染者数」なのですが、またじわじわと第二波が来ているようだということもあり、4月20日から5月6日まで、またもや、小学校・中学校・高等学校まで、すべてが休校になってしまいました… そこで困ってしまったのが、私のお仕事(泣)。 私は、自宅でささやかな英語塾を営んでいます。 一対一の個人指導で教えていますので、中1〜高3まで、生徒さんの数は17人。 前回の2月27…
『にじのかなたに』もくじ ◀︎Back Next▶︎ 絵を描く人間の常で、ルカの認識はすぐれて視覚的だったが、ときに彼は、他人が見ないものまで見ることがあった。 9歳くらいまで、墓地にある墓標の十字架を見ると、その下に眠る死者が、男女どちらであるのかを識別できた。ことに、幼くして亡くなった子供の墓はそれと知れた。墓標の字を読んだからわかるのではない。墓標を見ることで、彼にはその判別が容易についたのだ。 自分にとってはあまりにも自明のことであったので、他人もそうであると幼い彼は考えていた。が、そういうことを誰しもができるわけではない――というよりむしろ、普通の人間はそんなことができないのだ、と知…
Q(@東京)「ところでさ(ここまでコロナ関連の愚痴だった)、今期、あなたに見てほしいドラマがあるのよねん」 私(@北の大地)「あら、何? Netflix?」 Q「いえ、TBS。春からの新ドラマですよ」 私「ふむ?」 Q「すごいよ」 私「ほう?」 Q「綾野剛と星野源のW主演でバディもの」 私「ぬ、ぬぁにいぃぃぃ?(大歓喜)」 Q「でしょ?(笑)」 Q「ほい、これ(URLを送信)」 私「おお…(一読して)…」 私「これはまた、ファンタスティック×マァヴェラスな……」 Q「インクレディブル×アン信じラブルな…」 私「笑」 Q「綾野剛に星野源を加えて、そのうえ『バディもの』だからね」 私「そんなに女子…
このページは、全9話中の第9話です。 第1話へ 第2話へ 第3話へ 第4話へ 第5話へ 第6話へ 第7話へ 第8話へ 体をよじって逃げようとしても。 両手と足首を拘束された体は、逃げることなど、最初から無理で、ユーシンの好きなように悪戯される。「も……もう、だめ、だって、ユーシン」 彼が使っているのは、舌と指と、唇だけ。 だけど、いやらしく動いて、信じられないようなことをする。 高められた熱が、出口を求めて、集中していく。 たどられて、くすぐられて。 こらえきれない。 無理。もう無理。「でちゃう、ユーシン……」 執拗な動きをしていた唇が、ふいに、そこで離された。 「まだ、だめだよ」 それだけ短…
『にじのかなたに』もくじ ◀︎Back Next▶︎ シャッターを切るつもりがなくても、カメラを持っているときには、オカザキは、ことあるごとにファインダーを覗いた。 自分の目で見たあとに、カメラを通して世界を見る。それはもうオカザキの習い性になっていて、考えたりするより先に、呼吸をするように行ってしまうことだった。 カメラのレンズの向こうには、エドとルカが立ったまま話を続けている。 この二人は年が近いからなのか、よく行動を共にしている。クロアチアの青年が帰路につく前に、仕事を終えたあとの二人が、ロビーで笑い声を交わしている姿を見かけることも多かった。「また、カメラで何かを見ているのね」 背後か…
『にじのかなたに』もくじ ◀︎Back Next▶︎ エドワード・パーカーをこのクルーに抜擢したのはポールだった。 彼は今年で26歳になるが、GBNに入ってからまだ半年ほどしか経たない。大学を出た後、彼は、生まれ育ったカリフォルニア州のサンノゼで、しばらく別の仕事をしていたからだ。 新米の記者として、ポールの部下に配属されたエドは、何事も飲み込みの早い青年だった。確かに遅れて入社したせいで未経験な部分もあったが、彼は、一度言われたことをきちんと記憶し、次に何かが起こったときには過去の経験をすばやくアレンジして対応する。エドの仕事ぶりは、単純なようでいて、なかなか真似できるものではない。 ジャー…
こんにちは〜 星空チョコレートです♪ いや〜、今日から4月になりましたね…… 4月といえば、毎年、新しいものがはじまる、素敵な季節なのですが。 今年はコロナウィルス のせいで、いつもとは異なる不安さを、たくさんの皆さまが感じていらっしゃると思います。 ニュースを見ていると、暗い気持ちや、悲しい気持ちになってしまう情報がどんどんアップデートしていきますし、お仕事やご家庭のさまざまな局面で、困難さや、恐れ、不安などを感じていらっしゃる方も多いですよね。 どうぞ皆さまが、健やかにお過ごしになられますように。 そして、世界が平穏さを取り戻し、また笑顔があふれる世の中になりますように。 私は、北の大地の…
『にじのかなたに』もくじ ◀︎Back Next▶︎ 「なんだか、無意味に大きな体をした男ねえ」 クレアが紅茶のカップに唇をつけながら、ポールに言った。 起きぬけの朝食の席でも、彼女の唇は、いつもどおり魅惑的な薔薇色をしている。 どこへ海外取材に行くにも、クレアは必ず気に入りの紅茶のティーバッグを持っていく。「ブレックファーストには紅茶を飲まないと1日が始まらない」というのが信条なのを、長年の友人であるポールはよく知っている。クレアとは、何度も一緒に戦地取材をこなした仲だからだ。 「無意味に大きいって──誰のことを言ってんだ、クレア?」 「あの通訳の男のこと。ルカ・ミリッチ、だっけ?」 そう言…
このページは、全9話中の第8話です。 第1話へ 第2話へ 第3話へ 第4話へ 第5話へ 第6話へ 第7話へ ……かたん……からん、かしゃ…… ユーシンが、ベッドヘッドのあたりで、何かを、取り出しているらしい気配がした。 目隠しのせいで、見えない。 オートマティックに聴覚が研ぎ澄まされて、彼が次にしようとしていることを、感じ取ろうとする。 何か、軽くて、硬いものがふれあう音がする。 金属……じゃない、木製のものがたてる音でもない。 そうだ。これはさっき、風呂上がりのユーシンが、この部屋に持ってきたものだ。 さっきも、その音の正体がわからなかった。 なんだろう? ユーシン、何を取り出して…… 「─…
2020年4月
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