平成30年に腎がん(腎臓がん・腎細胞癌)が発覚してから、僕の治療と生活と仕事の記録
平成30年に腎がん(腎臓がん・腎細胞癌)が発覚してから、僕の治療と生活と仕事の記録
11月9日 土曜日(再入院7日目) プレドニゾロン点滴、本日より60ccとなる。皮疹はほぼ治まっている。 午前中に点滴を終え、昼食を病院で取った後、午後2時より外出。一度自宅に戻ってゴロゴロした後、夕方に「おやじの会」会合へ。 この日はただの飲み会ではなく、園長先生、正確には前園長先生の退任をおやじたちで祝おうという会だったのだ。それもあって、ぜひ顔を出したいところ、であった。前園長は、数十年園長を務め、この4月に息子さんに園長職を譲ったばかり。そこで、おやじの会とそのOBで、お疲れ様の会を開こうということになった。 僕は急遽参加できることになったにも関わらず、花束と記念品を調達する役を買って…
11月3日の日曜日、退院してから三日後、全身に皮疹が出て再度入院となってしまった。 再入院した日は、ステロイド剤(プレドニゾロン)80ccを点滴投与して様子を見る。相変わらず痒みはないのだが、夜になると皮疹がひどくなっている。発熱はないものの、皮疹が出ているところに熱感があった。 11月4日 月曜日(再入院2日目) この日もプレドニゾロン80ccを点滴。皮疹の状況はあまり変わらない。回診で、泌尿器科の別の若手医師であるI先生いわく、「オプジーボとヤーボイの併用の場合に、皮疹が副作用として割と出ているようです。まだ併用の場合のデータが少ないのですが。ただ、やはり症状が出ている人の方が薬が効いてい…
全身に赤い発疹が出ている。痒みはない。明らかに異常だ。これはステロイド剤による薬疹ではないか?ということで、午後1時過ぎ、東医療センターに連絡を取る。事情を伝えて泌尿器科につないでもらう。 その日は日曜日であったが、H先生が当直で勤務していた。状況を話すと、それはステロイド剤のせいではなく、オプジーボ及びヤーボイの副作用を疑う、とのこと。ステロイド剤すなわちプレドニゾロンはそもそもそのような症状を抑えるための薬であるし、入院した日つまり10月21日からステロイド剤を投与しているので、薬疹が出るならもっと早く出るはず、だそうだ。確かにそう言われるとその通りだね。H先生からは、発疹以外の、他の症状…
10月30日の水曜日に退院した。妻に病院まで来てもらい、荷物を持って退院を済ませ、電車で帰る。都電荒川線の宮ノ前まで徒歩3分ほど歩く。途中、昼時だけやっているインドカレー屋を見つけ、さすがにカレーは買って帰れないのでラッシーをテイクアウトで二つ購入しする。 退院時の薬として、プレドニゾロン、チラーヂン、ランソプラゾールを処方される。プレドニゾロンはステロイド剤で、当面は一日8錠、40mgを飲む必要がある。チラーヂンは甲状腺機能を上げる薬、ランソプラゾールは胃酸を抑制する薬で胃潰瘍・十二指腸潰瘍やピロリ菌除去に使われる。僕の場合はステロイド性胃潰瘍を防ぐために処方されているようだ。入院中からこの…
入院した日にステロイド剤(プレドニゾロン150cc)を点滴投与したものの、夜の時点ではまだ頭痛と吐き気は収まらず、ロキソニンを服用してなんとか眠ることができた。 そして翌朝。目覚めると、頭痛が劇的に収まっている。完全に、というわけではないが、それでも昨日の痛みに比べれば大したことはない。吐き気も、これは頭痛に伴って生じていたもので当然ではあるが、同じく治まっている。ステロイドの威力を見せつけられた瞬間である。 食事は、朝食から少しずつではあるが取り始めた。昨日全く食べていないので、胃が驚かないように少量ずつ。プレドニゾロンは前日と同量で150ccである。この日も妻に来てもらい、入院に必要な物品…
10月20日の夜は頭痛と吐き気でほとんど眠れなかったが、翌朝も状況は変わらない。そのため早々に東医療センターへ行くつもりであったが、吐き気がひどく、妻の運転で助手席に乗って行くことも厳しい。おそらく途中で吐いてしまうだろう。結果、救急車を呼ぶことにした。 救急車が到着し、救急隊員が3名自宅リビングに入ってくる。僕は顔面蒼白で動けないので、三人がかりで運び出し、ストレッチャーに乗せる。去年ぎっくり腰で救急搬送された時と同じく、緑のシートを体の下に滑り込ませ、そのシートごと持ち上げることで患者(僕)を運ぶ。ストレッチャーに乗せられたのは家の中だったか外だったかは覚えていないが、とにかく自宅裏手の遊…
前回からだいぶ間が開いてしまったが、今回からシーズン3である。 10月9日、オプジーボとヤーボイの効果を確認するためにCT検査を行い、再発部分の腫瘍が消失したことは前回書いたとおりだ。そのことと時を前後して、軽い頭痛、それから筋肉痛を感じるようになっていた。僕は元々、ごく軽くではあるが時々頭痛になることがあるし、加えてちょうどその前の週末に、かなりがっつりと庭の草むしりを行ったところだったのでそのせいで筋肉痛もあるかなとか、始めはその程度に考えていた。だが、日を経るごとに頭痛は頻度が増し、筋肉痛は強くなってくる。明らかにおかしい。 頭痛は、ずっと痛いわけではなくて、時々ズキズキズキッとなって収…
【がん本レビュー】『がん‐4000年の歴史‐上・下』シッダールタ・ムカジー
がん本レビュー、第二弾。今回は「がん」のノンフィクションを紹介。ピューリッツァー賞受賞作品。 『がん ‐ 4000年の歴史 ‐ 上』シッダールタ・ムカジー著(平成30年12月読了) 『同 下』 面白かった度:★★★★★ 役に立った度:★★★★★ おすすめ度:★★★★★ 人類の歴史上、4000年前から現代に渡る「がん」との戦いを描く物語。「科学史」というカテゴリに入るのだと思うが、まあ、とにかくめちゃくちゃ面白くて、素晴らしいノンフィクションである。上下巻合わせて800ページ超と結構な大作だが、それを感じさせず、サスペンス小説のごとく次へ次へとページをめくってしまう(専門用語などはそれなりに出て…
オプジーボとヤーボイの併用療法、4回目の点滴投与が終了した。そこからさらに3週間空けた10月9日の水曜日、オプジーボ単体での点滴に切り替えるとともに、それまでの治療効果を確認するため、造影剤を使ったCT検査を実施した。 ここまで、前回も書いたとおり、痒みが増した以外は特に気になる体調変化はなく、体調的にはむしろ順調で食欲も旺盛。逆に言えば、そういうものなのだろうが、治療をしているという手応えがない。効いてるんだか効いてないんだか自分では全くわからないので、それはそれで少々不安というか、今どういう状況なんだろう?という気持ちが少しあった。 当日はオプジーボ単体の点滴投与とCT検査を同時に一日で行…
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