南イタリアはナポリの大学院留学ブログ。生のナポリ生活をお届けします。
ナポリ東洋大学の留学記。実際にはナポリを見ても死ぬことはありません。
ぼくは今、ボローニャに向かっている。ナポリからフレッチャで3時間半だ。 フレッチャというのは写真の電車のことで、日本で言う新幹線みたいなものだ。今日は全国的な鉄道のストライキが実施されているのでどうなるかと思ったが、フレッチャには影響がなくて助かった。 なぜボローニャに向かっているのかというと、明日、パルマでアルティメットのイタリア代表選考会があり、それに参加するからだ。選考会が昼前から行われるので、前泊しないと間に合わないのだ。とりあえず今日のところはボローニャに泊まり、明朝さらにパルマまで北上する。ナポリのアルティメッターは楽ではない。 アルティメットというのはフリスビーを使ったチームスポ…
今週のお題「紅葉」 そもそもぼくは「今週のお題」なるものがはてなブログに存在することを昨日初めて知ったのだが、知ってしまった以上はナポリの紅葉について書いてやろうと思ったは良いものの、まだナポリに紅葉シーズンは訪れていない。なんでも、紅葉は最低気温が8℃くらいになると進み始めるらしいので、もうしばらく先なのだろう。それともナポリでは紅葉は見られないのだろうか?いずれにせよぼくはまだ今シーズン、紅葉を見ていない。ではぼくは「今週のお題」に参加できないのか?そんなことはない。そもそも主題は紅葉ではないのである。結局、「紅葉」をテーマにして人が何かを語るとき、人は「紅葉」について語っているのではない…
来期、ぼくはイタリア言語学の授業を受講するのだが、その教授からぼくの在籍する学科の留学生全員にお怒りのメールが入った。 「すでにT教授やP教授から何度もメールがあったはずなのに、なぜ皆さんが返信されていないのか理解できません」というのだが、一度もメールで連絡されたことがないので返信のしようがない。冒頭から理不尽すぎる。 メールの内容自体は「来週、イタリア語の試験があるので必ず受験してください」というもので、先日P教授から口頭で伝えられていた内容だった。試験といっても成績に関わるものではなく、留学生向けの教育の質を向上させるための試みの一環だそうだ。ただ、P教授の話では試験は任意のはずだったのだ…
www.napoli-muori.com このブログの最初の記事にも書いたのだが、ぼくはいま通っている大学院に入学するにあたって、個人的に教授にお願いして入学許可証を書いてもらった。イタリア語では"Lettera di idoneita' accademica"とか"Lettera di idoneita' all'immatricolazione"などと呼ばれるレターだ。このレターはイタリアへの留学手続き上、どうしても必要だった。 たとえば日本の大学に在学している学生が交換留学をするのなら、たぶん留学先の大学が正式な受け入れ承諾書みたいなものを発行してくれるのだろうが、ぼくみたいに文字通りの…
このところ、イタリアでは「イワシ」が話題となっている。それはぼくの地理の教授お気に入りの話題でもある。どういうことか? ある朝、4人の若者たちは決意した。マッテオ・サルヴィーニ率いるポピュリストは受け入れられない。もううんざりだ、と。サルヴィーニはイタリアの政党「同盟」の党首を務める政治家だ。移民への排外主義や、欧州懐疑主義によってここ10年ほどで支持を集め、一時は副首相の地位に就くまで至った。少なからず支持を受けているのだが、一方でフェイクニュースを垂れ流したりするので、反対勢力も極めて多い。でたらめは流す、差別的な表現をする、「ポンペイなんて石ころに税金を注ぐ意味がわからない」などと教養の…
www.napoli-muori.com 以前にも紹介したN26。口座開設手続きは8分で済むうえに、スマホとパスポートさえあれば、サービスの展開されている国ならどこでも使えるというすごい銀行だ。その点で、ぼくは特にイタリア関係者のみなさんにN26をおすすめしたい。というのは、ほかの国の事情はしらないが、イタリアの他の銀行はしばしば口座開設手続きに「イタリア政府発行の身分証明書」が必要になるのだ。多くの場合、「滞在許可証」がその条件を満たす唯一の身分証明書となると思うが、銀行口座はすぐにでも必要なのに滞在許可証は半年たっても手に入らない、ということが平気で起こる。ぼく自身、少なくともあと3ヶ月は…
「なぜイタリアでは何事も上手くいかないのか」というのは地理の授業の教授から投げかけられた問いである。とはいえ、それは誰もがしばしば考える問題なのだが。「他の国では解決される問題も、この国では決して解決しない」と教授は嘆く。「ヴェネツィアでの出来事、皆さんもご覧になっているでしょう。あれは、イタリアの恥ですよ。他の国ならあんなことはあり得ない」。日本でも報道されているようだが、ヴェネツィアでは先週頃から、アックア・アルタと呼ばれる高潮による市街への浸水被害が起きている。もともと、ヴェネツィアは潟の上に建設された街であるし、海抜も低いところにあるから、ちょっとした条件が重なって高潮が発生すると街が…
www.napoli-muori.com 以前にも書いたのだが、ぼくはここナポリでは明らかに異邦人である。そして、異邦人としてそれ相応の経験をする。差別、ステレオタイプ、偏見。店先から「ニーハオ」と声をかけられるくらいのことはまだいい。東アジア人=中国人なのだろう。酷いと、すれ違いざまに暴言を吐かれたりするから、敵意がないだけマシだ。だが、悪意がなくても安心はできない。たとえば、「日本人は清潔だから」好きだ、というようなことを言われることがときどきある。じゃあ、韓国人や中国人だったり、ラオス人だったらどうなんだ、と思う。言外に、ほかの人たちに対する無意識な偏見を感じてしまう。こういうことを友人…
ポンペイを観光する Villa dei Misteriのフレスコ画 ポンペイを観光する チケットの事前購入 ナポリからポンペイへの行き方 電車の切符について チケットの事前購入 ポンペイの入場券は現地でも買えるので、必ずしも事前購入しなければ入場できないわけではない。が、現地ではかなり並ぶので事前購入することをおすすめする。ぼくが先日(11月上旬)の昼前に行ったときにも、30分ほど待たされた。夏のハイシーズンには平気で1時間くらい待たされることになるだろう。 チケットの購入は公式サイトからできる。 公式サイト上部 公式サイトにアクセスすると上部にチケットが買えそうなリンクがあるのでクリックする…
ナポリを見たら死ぬか? Vedi Napoli e poi muori ゲーテは、南イタリアを旅して、その美しさを讃えた。その際、彼が引用したのがこの言葉である――ナポリを見て死ね。 ナポリはたしかに、本当に風光明媚だ。この街を知らずに死んではいけない。 だが、巷ではナポリを見たら死ぬなどと諧謔的に言われることがしばしばある。たしかに、"Vedi Napoli e poi muori"という句は、文法的には、「ナポリを見て死ね」とも「ナポリを見たら死ぬ」とも解釈できるうえに、ナポリのイメージはこの上なく悪い。ゴミだらけ、マフィアだらけ、治安が悪い、車が危険云々。だから、観光客には敬遠されている…
www.napoli-muori.com N26のカードが届いた。ついに。苦節約2ヶ月。再配達を依頼すること5回。チャットで担当者に話が通じないこと数知れず。今日、ついに届いた。本当にありがとうございました。カードが半透明でかっこいい。これで余計な手数料を取られずに現金がおろせるようになる。ようやくかよ。
今日、ぼくはボローニャでフリスビーを投げてきた。 どういうことかと言うと、アルティメットというスポーツのイタリア代表選考会があったのである。来年の世界選手権に向けて、代表選抜を行うとともに、外部コーチを招いてレベルの底上げをはかるイベントだ。一応、ぼくにも代表資格があるのと、悲しいことにナポリにはアルティメットチームが存在しないので、万一の可能性にかけるのと単純にアルティメットがしたいという気持ちで参加してきたのである。 さて外部コーチであるが、アルティメットフリスビー界という極めて狭い世界では有名な、Jimmy Mickleというアメリカ人を始めとする豪華キャストらが招かれた。「憧れのスーパ…
ぼくが受講している地理の授業は、新たなフェーズに突入した。このところのテーマは"都市"となり、都市の発展やらそれに関わる人々の動きが取り上げられている。移民・難民が話題に上がる余地が減ったため、「恥を知りなさい」などと言われることがなくなったので、心に余裕ができるかと思ったが、そんなことはない。この教授は本当にツボを外さない。いつでもぼくの心を鷲掴みにする。良い意味でも悪い意味でも。 イタリアには南北問題という経済的な格差の問題が存在する。全世界レベルでも存在する問題だが、イタリア国内レベルで言うと、北部の発展した地域と、南部の発展が遅れた地域との経済格差の問題である。要因は無数にあるのでこん…
滞在許可証申請中の出国について あなたはイタリアから出国したり再入国したりできるのか? 結論から言おう。2019年11月7日現在、滞在許可証の新規発行申請中であれば、できる。もしも滞在許可証の更新申請中であると、話はややこしくなるが、できないことはない。 (この記事では学生ビザを念頭に置く。他のビザでは状況が違うかもしれないのであしからず。) どういうことか? 「滞在許可証がないとイタリア国外旅行ができない」というのは、留学生の間でまことしやかに囁かれる噂である。なんでも、旅先で入国拒否をされたり、イタリアに戻って来られなくなったりするというのである。一方で、許可証の申請中であっても半券があれ…
napoli.hatenablog.com 一ヶ月半も前に書いたこの記事で、ぼくはN26という銀行を紹介した。ちょうどその数日前に、ぼく自身が口座を開設した銀行だ。手続きは全てオンラインで行われ、キャッシュカードは郵送で自宅に届く仕組みになっている。 ところが、キャッシュカードが届かない。一度目は無料配達で、二週間以内に届くことになっていたのだが、届かない。N26に問い合わせたら、もう一度同じ無料配達で発送してくれるという。まあ、一度くらい届かないのはイタリアの郵便事情を考慮すれば起こりうる話なので、ぼくにも話が飲み込めた。ところが、この二度目の配送も二週間たっても届かない。これはさすがに酷い…
ナポリ国立考古学博物館:古代ギリシア・ローマ文化と包茎について
「このバカ、何を書くつもりなのか」と思った方へ 古代ギリシア・ローマ文化と包茎について ナポリ国立考古学博物館 包茎・なぜぼくはこの記事を書こうと思ったか ヘラクレス アキレウス パーン 包茎でも陰茎が小さくても気にするな 「このバカ、何を書くつもりなのか」と思った方へ まずは落ち着いて下さい。大丈夫です。あるいはあなたがもしも小さなお子さんをお持ちの方であっても、全く問題はありません。むしろ、お子さんのためにも一緒に読んであげて下さい。この記事は至って真面目です。職場で閲覧しても問題ないくらいに真面目です。あなたの職場でネットサーフィンすることが許されているかどうかは別問題ですが。 この記事…
またしてもSorbillo(ソルビッロ)のピッツァを食べに行った。フランスに留学中の後輩がわざわざナポリに遊びに来てくれたので、ナポリナンバーワンのピッツァを食べないわけにはいかなかったのだ。ちなみに、ナポリはイタリア全土でピッツァが一番美味い街、とされている。その街の住民が、ナポリで一番のピッツァとして推すくらいだから、Sorbilloのピッツァの評価の高さがわかると思う。 前回訪問時より少し早く、開店三十分ほど前に着いたのだが、三連休の初日ということもあってか、行列が長めだった。開店と同時に入れるだけ客が入るのだが、ぼくたちは入りきれず、大人しく列をなして順番を待っていた。ところが、なぜだ…
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