崖っぷちに立っている日本をどうしたらユートピア(理想郷)にできるか日々考え答えを探していくブログです
ユダヤ人強制(絶滅)収容所の実態〜繰り返される全体主義の行方③
「あの恐怖をどう表現したらいいのか。今日の朝食も昼食もある人たちに、飢えをどう説明したらいいのか? 空腹とはみぞおちが痛むことだ。空腹とは、じゃが芋一個、あるいはパン一枚のために魂を売り渡そうとすることだ、とでも言ったらいいのか。 頭や体にシラミがたかっているような生活を、どう言えばわかってもらえるのか? 悪臭、恐怖、(ガス室行きの)選別、そして動物なみの扱いしか受けない点呼。 水がないので朝のコーヒーで顔を洗わなければならない。 だが何よりも怖いのは死とガス室だった」 (アウシュヴィッツ収容所の生存者の証言) *下図はナチス統治下の強制・労働・絶滅収容所の配置図 今回の記事では、ヨーロッパ各…
涙なくしては語れない、アンネ・フランクの生涯〜繰り返される全体主義の行方②
今回のブログは、やや長文になりますが、ホロコースト(ユダヤ人殺戮)の概略とアンネ・フランクの生涯を書こうと思います。 以下、芝健介著「ホロコースト」(中公新書)より要約。 ユダヤ人迫害の原因としては、ヨーロッパ社会が伝統的に抱えていたキリスト教の誕生に付随した反ユダヤ主義と、それに加えて第一次世界大戦の敗北をユダヤ人のサボタージュのせいにされたことが挙げられる。 1920年ヒトラーが加入したナチス党が誕生。 ヒトラーの「わが闘争」第11章「民族と人種」では、歴史は文化創造人種アーリア人(善)と文化破壊人種ユダヤ人(悪)との闘争と規定した。 ドイツにおいて優生学が人口問題と財政支出削減という二つ…
「世界のどこであろうとも、『人間』の根本的自由と平等を否認し始める国があったら、その国は強制収容所体制に向かう。しかもこれを途中で止めるのはひどく難しいのだ」 アウシュヴィッツを生き延びたユダヤ人、プリーモ・レーヴィ著「これが人間か」より。 …………………………………………… 今回から3回にわたり、ナチスドイツがユダヤ人に対して行った弾圧、虐殺についての記事を書きたいと思います。 その理由としては、中国が今現在ウイグル人に対して行っている様々な人権侵害を紹介するにあたり、過去の歴史から中国の体制を逆照射する必要があると考えたからです。 ある民族に対しての弾圧、虐殺が、なぜ国際社会から批判されな…
今回の話しは、自分が若い頃に勤めていた職場の同僚が体験した話しです。 職場といってもあるメーカーの下請けであり、正社員も社長などを除いたらわずかに2人という、限りなく家内工業のような会社です。 その2人のうちの一人が自分であり、もう一人が自分より2〜3歳年下の青年でした。 借りにH君としておきます。 H君は昔は少しグレていたものの、自分に対しては割とフランクに話しかけてくれて、見方によっては、明るく魅力のある青年でした。 そのH君には彼女がおり、どうも一月に一回くらい二人でホテルに行くようなのです。 そして仕事の最中自分に話しかけてきて「大山さん、今日は彼女とホテルっすよ」とニヤニヤしながら言…
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