ユダヤ人強制(絶滅)収容所の実態〜繰り返される全体主義の行方③
「あの恐怖をどう表現したらいいのか。今日の朝食も昼食もある人たちに、飢えをどう説明したらいいのか? 空腹とはみぞおちが痛むことだ。空腹とは、じゃが芋一個、あるいはパン一枚のために魂を売り渡そうとすることだ、とでも言ったらいいのか。 頭や体にシラミがたかっているような生活を、どう言えばわかってもらえるのか? 悪臭、恐怖、(ガス室行きの)選別、そして動物なみの扱いしか受けない点呼。 水がないので朝のコーヒーで顔を洗わなければならない。 だが何よりも怖いのは死とガス室だった」 (アウシュヴィッツ収容所の生存者の証言) *下図はナチス統治下の強制・労働・絶滅収容所の配置図 今回の記事では、ヨーロッパ各…
2021/12/23 10:25