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そこはあの街（22）

ブログ村BL小説ランキング 7月22日（月） やってない。誰？知り合い？ 朝チェックしたら返事がきていた。 いったい何時まで起きてんだよ。 オレもやってない。どっち好き？ 男と女の絡み画像を送ってみた。 返事来るかなぁ…拒否られるかなぁ… 拒否られたら普通に表アカで繋がるつもりだ。 通知が来る。 誰？何？ オレ、ジロー。暇だか...

そこはあの街（21）

ブログ村BL小説ランキング 7月21日（日） Dちゃんから衝撃の告白。 8月5日から研究のためにイギリスへ行くんだと。 外人のも味わって来ますね とか言うからすごいいじめてやった。 俺は充分外国人サイズを味わってるけどね。 まだ横で寝ている。 タオルケットをめくると、その股間には外国人サイズが無防備に横たわっている。 8月終わりに帰ってくるって、俺の夏休みはどうなるの！？...

そこはあの街（20）

ブログ村BL小説ランキング 7月20日（土） そういえば最近シュウのSNSの更新がない。 それに、球技大会の時くらいからちょっと元気がない気がする。 妙にケンのことが話題になり、シュウはヤマキューと何か話していた。 気になる。 気になる。 シュウはケンと仲良かったのか。でもなんでそこにヤマキュー？ ヤマキューはあそこの漫喫でけっこーやばいことをしてる。そのことシュ...

そこはあの街（19）

ブログ村BL小説ランキング 7月19日（金） シュウが謝りに来た。 この間公園に忘れたカバンも持ってきてくれた。 学校は学期末行事で授業がなかったし、オレはなんとなく火曜から今日までサボってしまっていた。 今日は終業式の日で、通知票がないのを不審がった母親がやっとオレの自主連休に気づいたところだった。 『何で休んでたの？何で何も言わないわけ？』 『…。』 『…はぁ。んもう、...

そこはあの街（18）

ブログ村BL小説ランキング 7月18日（木） あの日以来、後輩クンの詮索が止まらない。 コンドームの袋くらいで騒ぎよって…。 どこにだって落ちてるだろ、そんなもん。 『シャケさん、俺、本当のこと教えてください。じゃないと今日も行っちゃいますよ！？シャケさんち！』 『なんでだよ。言っただろ。もう忘れろよ。』 キーキー言っている。 Dちゃんからメールが来ていた。 今日行っ...

そこはあの街（17）

ブログ村BL小説ランキング 7月17日（水） カゼひいた… みんなごめん… 球技大会頑張ってくれ… 瀕死のオレはそれだけLINEで送ると、スマホを床に落とした。 高熱で身体が動かないーーー シュウがいた。 今日もイケメンだな… 笑い声もイケメン… 『カゼくらいで休むなよ』 ツッコミもイケメン… 『カゼなんて秒で治せんだろ』 そう言ってシュウはどんどん近づいてくる。 あ…なんか、オレの...

好きなもの履けない性格

ブログ村BL小説ランキング ←タブレットで絵を描く練習をしています。ただの趣味です。 下着なんて何でも好きなものを履けばいいのだが、なぜか他人の目を気にしてしまう。 体育の授業や部活なんかはもう昔の話で、 社会人の僕は特に人前で着替える予定もない。 ズボンの中が他人目にさらられる可能性のある生活をしていない。 ひとり暮らしだから家族の目もない。 たまに来る友人だってタンスや洗濯機の中は見ない。 ...

そこはあの街（16）

7月16日（火） 連休明けの学校。シュウはフツーに接してくれるだろうか。 土曜はあんなことになるなんて、思ってなかった。 シュウとケンが勉強会してたことにも驚いたけど、シュウの家に上がって、シャワー上がりパンイチのシュウ、その後もずっと上裸のまま至近距離のシュウ。集中して勉強できるわけない。どうしたらいいんだ。どうすれば良かったんだよ。ケンがいて、良かった。いなかったら、シュウのこと押し倒してたか...

AFTER PLAY（4）

捕らえられたあと、身につけていたものは全て没収された。捕まったからには最後、あとはタイミングだけだ。という考えも奴らは予想しているようだった。 全裸のまま、椅子に腕と足を拘束された。3人の男に囲まれ、尋問されている。ここで恥ずかしがるような態度をとっては、奴らの思う壺だ。羞恥心を捨て、男達を睨みつけた。 「ぼっちゃん。いくつかな？」 僕は黙秘する。 男達が僕の露わになった身体を観察しながら言う。 ...

AFTER PLAY（3）

男に両腕を掴まれ、あの椅子の前で膝をつかされた。 椅子の真ん中に10cmくらいの滑らかな棒が突き出ている。 「ほら、舐めとけ。」 僕は急いで口の中の唾液を絞り出す。 「頑張れ〜。た〜っぷり濡らしておけよ〜。」 男が気持ち悪く笑う。 そんなことは気に留めず、顔をその棒に近づける。 時間がない。必死で舐め回す僕。 「ほらほら、あと1分やるよ。下までよ〜くなめとけよ。」 僕の下顎は震えていた。 男達...

そこはあの街（15）

7月15日（月）〜16日（火） あそこの漫喫、休日の夕方は危ない。 オレも前に一度『お小遣い稼ぎ』の誘いを受けたことがある。 危ないのは女の子だけだと思っていた。 よーく考えてみると、もし休日夜に女子一人であんなところに居座る子がいたらそれなりに事情を抱えてるか、よほど警戒心がないかだろう。(偏見？)いや、もちろんいてもいいんだけども。 しかし、実際夕方以降は男ばっかりになるのだ。女...

AFTER PLAY（2）

扉が開いて、今日の担当が入ってくる。 何人かで回しているらしい。 常に3人くらい来る。 最初の数日はまともに尋問されていた。 僕は紛れも無いスパイで、捕虜になればいつでも死ぬ覚悟でいた。 最初の尋問中は黙秘を貫き、弟分のニクが助けに来るのを待っていた。 しかし、ある日見せられたのは、捕らえられたニクの映像だった。 両腕を拘束され吊るされている。 目隠しされ、数人の男に囲まれ...

AFTER PLAY（1）

1 何日目だろうか… 僕は暗い部屋に横たわっている。 乱暴にに腰のあたりまで引き上げられたブリーフは、ほとんど何も役割を果たしていないが唯一僕が身につけることを許された衣服だ。 ”拷問のような何か”をされている最中も、脱がされているのかそうでないのかわからないような布切れになってしまっている。 窓はなく、時間もわからない。 食事と、”拷問のような何か”が交互に来るサイクルだけが僕に与えられた時...

そこはあの街（14）

7月14日（日） 10:30ごろシュウの家に着いた。 シュウの家はチャイムを鳴らしても何の反応もなく、どうしようかとウロウロしていたら、向こうからコウジが来た。 『あれ？…ケン？』 オレは目で挨拶する。 『久しぶりだな。こんなとこで会うなんて思ってなかった。…なにしてんの？』 コウジは驚いたような、疑うような目で俺を見ている。 『あ…シュウ？』 コウジも勉強しにきたのか？ 『おーい！ごめん！』 振り向くと...

そこはあの街（13）

7月13日（土） 空手部の帰りに合わせて帰れるように、部室で英語の参考書をめくりながら時間を潰していた。 土曜に空手と終わりの時間が揃う日は、月に1、2回だ。 もううちの部員はみんな帰った…と思ったら、アズマとヤベチンが来た。二人ともバスケ部の3年で、もう引退している。 『あれ、コウジじゃん。何してんの？』 『部室で、ひとりで、何してんだよ』 『…塾まで時間あったんで…時間つぶして…』 『いや...