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無能なオタクの一撃(なすーん) https://te-nasoon.hatenablog.com/

弱者男性のブログ.意志の弱いオタク.うつ病の責め苦. 主にアニメキャラと妄想の中でデートした際の出来事と,弱者男性としての立場から日常の悲しみを書く,現代の病理. 登場キャラクターは,チノちゃん,なっつん(越谷夏海),高木さんと西片

なすーん
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2019/08/13

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  • 明日がどこだか分からない

    長い雨が降っていた 大規模な炎上から、矢継ぎ早に、高速開発必須のアッチアチのPJにアサインされたぼくは (ぼくみたいな素人をそんな大事な箇所にアサインしなくてもいいと思う) じんわりとした、ながい、ながい、幻覚を見ていた 幻覚は激しく、身悶えし、吐瀉物に塗れそうな、フレッティングな疲労とともにやってきて、 この惨憺たる、霰弾雨の中において、めくるめく不愉快さでぼくの脳を撫でる 今日は、目が沢山ある赤鬼の躰が、 しきりに裂けていき、赤い女性の、顔面になる、 そんな、サイケデリックで、サイコホリックな、 よく分からない日常を僕に見せていた。 *** 今月から、 ぼくは、会社の役員付きのプログラマに…

  • 土台のための明日へ その1

    2023.中曽根カレンダーに向けて 枯木さんの作品への対抗馬として、打倒枯木さんを誓い、出馬しようとしました。 https://adventar.org/calendars/9346 が、構想の段階で思ったよりボリュームがあり、頓挫しています。 恋愛小説、長いです。飽きたら切って。 -------------------------------------------- 雨宿りの5月 2256年。この国はなんたって、まだまだ先進国を自称していた。だから、古典で見た名作アニメのように、小中高の学生には、もれなくアイドル、または高校球児になる権利があったのだった。 昔はオシとか呼ばれていたらしい。…

  • 武士の友達と近代サッカーをした

    ぼくは部落の出身だ けれど雷に撃たれた手前やらないわけにもいかず、ほんの少しだけ気の利いた、ぶよぶよ大学に行くことになった。 19歳のときだ。 そこで、ぼくは武士の家系に生まれたヤツと友達になった。ぶひよし(武頼)という名前だ。 ぶひよしは、只者ではなかった。明らかに只者ではなかった。なにせ、昼休みには教室の真ん中でみんなに聞こえるように、当時やってたラブライブのことりちゃんの真似をしていたのだ。 他にも、1回生次の教養の授業"子どものこころと発達"において、ビデオ視聴時スクリーンに高等学校が移った際、『あっ!俺この高校、行ったことない!』と叫んで立ち上がったことなどがある。みんなで頑張って押…

  • なんだか生きてる

    これは「限界感情オタクアドベントカレンダー Advent Calendar 2022」の2日目の記事です。 https://adventar.org/calendars/7801 灌漑された農道を眺める。 緑の中に川の青だけが存在する景色は、 牛耳られた歓楽街の楽しさにも、 空爆された時代の背景にも、 誘発されたクーロン力にも無縁だった。 くねくねがやってきて、『やあ。おつかれですか』と俺に挨拶する。 俺ってば、そんな妖怪界一流のスターが今更こんな場所に来るのかとたじろいでしまって、ぎこちなく『どうもね。19の時に涙災を得てから、ずっとこの調子でございやす』と伝えるのがやっとだった。 でも、流…

  • 身体が痛えし仕事がつらいめう

    開幕から早々、『いや、キミ病気を理由にして定時上がりばっかじゃん、何が辛いの』とか聞かないで欲しいマジで いや、それはそう、ホントにそう。 隣の部署では80時間残業とかがマジで横行してて頭が上がらないわけですしはい、僕としてはハイ。 大学の友達なんか150時間残業とかを体験してて、思わず『精神と時の部屋はずるくね?』と聞いてしまう程でした、ハイ。 いや、でも、なんだか、要するに、俺たちは 仕事がつらい 日常がつらい マジでこう、双極性障害だかなんだか分からないけど、ADHDによるドーパミンの異常分泌なんだから知らないけど、身体がスルスル動いてたと思ったら、いきなり『うひょーい!しんどーい!わっ…

  • 歩くのを辞められない

    俺は仕事がもしかして速いのではないか? なんていう、中堅に入った社員には、良くありがちな、実に傍迷惑な妄想を最近している。 多分、コレを見た人で、私をある程度知る人なら、みんなこう言うだろう。 おいおい君、そりゃあ無いだろ。あれだけ仕事にミスが多いと指摘されてるのに。こないだだって遂に他の部署から『お前はマジで工番の書き間違いを辞めろ!』とメチャクチャ怒られたじゃないか。一体そんな君がどうしてそんな訳のわからない得意調子に浸っているんだ。 まあまあ、そんなに怒らないでくれよ。妄想くらい人間だものするさ。それに、俺にはこう言うだけの根拠が、ほんのちょびっとあるんだ。 根拠、 それは、僕自身の発達…

  • 機械仕掛けの弱者男性、夕陽を見る

    (この記事は 中曽根アドベントカレンダー Advent Calendar 2021 の20日目の記事です) 機械と化した俺は遂に夕陽を見た。 街が巨大なプラネタリウム状の円弧になって川沿いに広がり、そのバックライトとして、赤い赤い、燃え滾る血脈が、包むように、支配するつもりも無く、干渉すらする気配もなく、ただそこに鎮座していた。 俺は、嘗(かつ)て学生時代、数少ない友人のハマっていた、ともすると、一緒にDVD観賞会なんかをやったアニメに出てくる、1人の女の子を思い浮かべた。 名前はゆずこ。 彼女は赤い目と髪をしていた。特に何かトランザムとかを発動する予定もないのに、設定上そういうパーソナルカラ…

  • リボ完済への年表記 across the tears(涙のその向こうへ)

    **これは、Fediverse Advent Calendar 2021の5日目の記事です。** 『今年のなすーんさんの賞与評価ですが、残念ながら、B+(5段回中2段回目。つまり平均以下)となってしまいました。』 マネージャーが務めて冷徹に、しかし、心の奥底では、『この若人(わこうど)も可哀想にな…守ってはやれなかったか…』という、1人の将としての慈愛を持った声音で、俺にそう告げた。 俺は衝撃を受ける。 だが、瞬時に理性で納得する。『この結果は仕方がない』と。折しもコロナ禍の真っ只中、本来なら与えられる筈のJOBの受注は完全にSTOPし、俺に至っては3ヶ月に一度しかJOBが無いなどという時期す…

  • チノちゃんとプール

    季節は反転する 俺は、やっとこさ手に入れた休みを利用して、タイムリープの旅に洒落込んだ。もちろん、彼女の分のチケットも用意した。これがまた貧乏社会人には若干痛手を食うような出費で、でも、チノちゃんがなんだかゴキゲンなのを見て、俺はそんな財布のヒモにもスラストドロイドにも気にしなくなっちまった。 そんな訳で、俺たちは逆転した時間の中でナイト・プールに来て、煌びやかに熱い、天の主上様御用達の季節に2人して入り浸っていた。 彼女の四肢が、性本能もさながらに俺の目を奪う。 この逆転した季節もさることながら、チノちゃんのその生めかしい身体つきも、まるでそこに永遠に在るかのように俺には感じられた。なんだ?…

  • チノちゃんとご時世の夏

    テレビでは、代表選手の猛烈なカッター(カット・ボール)が外角を抉った。審判が雄叫びを上げる。無観客の世界では、テレビの前のお茶の間だけがやけに騒がしかった。唯一冷静なのは、『次の打席はお前を捉えてやるぞ』という打者の一睨みだけだった。 『ヒマしてるなら、お皿洗い手伝ってください』 チノちゃんが、連日仕事に仕事に仕事を重ねて仕事に浸かってしまった漬け物のようになった俺が、夢にまでみたような零落の連休を手に入れたのを、足蹴りで制する。 なぜだいチノちゃん。今日食べたのはデパートのお惣菜だ。君はそれを皿に盛っただけだよ。それを買ってきたのは俺だろう?それ高かったんだよ、お前さんデパートのお惣菜の相場…

  • SNSで一斉を風靡した(と自称している)あのアカウントは、なぜ仕事の愚痴しか言わない低浮上野郎と化したのか

    はい。なすーんです。どうも この記事は、読んで字の如く。 『どうしてあんなにもSNSにおいて毎晩毎晩目立ちたがり屋丸出しで長文投稿をしてた俺が、突然それを辞めて低浮上地味アカウントへと変貌したのか。ぶっちゃけ他のアカウントとトラブルがあったんだろ』 という、極めてセンシティブな話題に触れていきます。この話題アドカレに全く不向きでメチャクチャ後ろ向きですね。まあ、正直僕は、アドベントカレンダーというのが単にブログの寄せ集めという以外の情報を知らないわけで、僕をアドカレに誘ってくれたalbertさんは多分見えないとこで人集めたり大変なんだと思います。誘ってくれてありがとね… さて、本題に戻って、僕…

  • 目まぐるしい夜景

    これを(善意で)読んでくれる人には極めてどーでもいいことだが、実に半年ぶりの更新なのである。 その間、もうしっちゃかめっちゃか沢山のことがあり、例えばいきなり『俺はヒーローとして目覚めたァ!』とかいって、 無理矢理色んな人の悩みを聞き出しては『バカやろう!お前はやれば出来るぅ!』みたいな、極めて鬱陶しい、独りよがりな体育教師みたいなことを言って彼らを慰めた気になったりしたものだ。 正直ちょっとすまなかったとも思ってたりする。ごめんね。 さて、改めて、(聞きたくもない)私の最近をまとめようと思う。 ①ネットの友達増える。現実の友達減る 例えば下記のようなネットの友人ができた ・俺がごちうさの原作…

  • チノちゃんはうさぎですか!? その2

    【チノちゃん怪文書集 題5955節】 妻をはじめて抱いてから、4年の月日が経った。 僕の妻である所の、チノちゃんの膣は、既に大穴に変形していた。 はじめての時は、まるで「すじ」のようだったそれは、今では真っ暗に黒ずみ、びらびらを生やす。 まるで、化け物の、腐臭漂う口内のようだった。 もうすぐ4人目が産まれる。彼女は愛おしく、狂おしく、自分のお腹を撫でる。 このまま、僕たちの子供は、何人、いや、何匹まで殖えるだろうか。 ギネスでは、一生の間に子を成した最高記録は24人らしい。彼女はきっと、それをゆうに超えるだろう。 その時の新聞の応対に、どう答えようか。

  • チノちゃんはうさぎですか!?その1

    【チノちゃん怪文書集 第5954節】 チノちゃんが、僕に向かって、自らの小さすぎる、幼児のもののような女性器を拡げて見せる。 そこには、幼いながら、ぴっちりと分厚い膜が張っていて、チノちゃんが未(いま)だ純潔・不姦通であることを示していた。 従って、彼女は今この場で、僕が彼女の処女を奪い、睾丸に溜め込んだ泥をチノちゃんの中に、奥に、垂れ流し、塗りたくり、振り絞る、そんなことを望んでいるという事が見て取れた。 子供を犯すのは、この国では重罪に値する。そうでもしないと、一部の人間が、そうすることを切に望み、実行に移すからだ。ここは、ロリータ・コンプレックスの国だ。では、逆に、女児が大人を犯したとし…

  • 仕事日記 2020/01/06

    まず、私は手始めに、自己紹介の際、「ご紹介に預かりました、なすーんと申します。皆さんよくご存知の通り、私は新人研修時代に『あいつ、同期の中で一番無能じゃねw』と陰口を叩かれていたことで有名ですが!」と切り出した。 瞬間、静寂が、シーン…と、辺りを照らす。 同じ部署に配属された同期の1人が、3秒ぐらい「こいつが何を言ってるか、まるで分からない」という、まるで狂人の王を見るかのような目で僕を見つめたあと、 ややあって、その表情は「あっ…コイツやらかしたな…」という憐憫のものに変わった。 無音の空間が暫く場を支配したのち、タチが悪いことに、自分がスベッたことに全く無反省の僕は、上司に向かってにっこり…

  • 通勤初日

    あけましておめでとう さて、僕は今、このブログを、通勤列車の中でしこしこと書いている。 片道1時間半、通勤定期代は6ヶ月でざっと16万。勿論会社持ちだが、 人事が指定してきた、JR線のみを使った場合の激混み嫌々イライラルートを突っぱねたため、そのうち2万は自分持ちである。 (例を挙げると、JR線内で実際に、僕の後ろに立っていた男が混雑のためか突然発狂し、ケツ相撲を仕掛けてきたことがあった。 自らのケツを使い、僕のケツにタックルをかましてきたのである。南無三。 まあ、その前に私がその男に向かい、めちゃくちゃ臭い屁をかましたのが悪いんだけども。わざとじゃないよ) 加えて、一応自分で自分のことを「ホ…

  • 緘黙の檻の中で(TMS治療のその後)

    ある日の朝、僕の人格は、昨日までとはまるで違っていた なんだかやたらよく喋るし、冗談なんかを効果的に飛ばす。相手の言葉には大袈裟な、しかし心のこもったリアクションで返す、やたら行動的になる。 とにかく、これまでの僕の、根暗で気弱な脆性材料みたいな気質は、風に飛ばされて何処かに行ってしまったみたいだ。 そして更に、双極性障害のために生じていた、あれほど辛い、苦しい、耐えられないと思っていた過眠と疲労感が、 まるで厄介な粗大ゴミと一緒に業者に回収され、二度と姿を見せないかのように、僕の体から取り去られ、消え失せていた。 TMS治療、というのを、皆さんはご存知だろうか。 簡単に説明すると、これは最近…

  • 平衡感覚が無いまま茶菓子屋に入った

    一時期絶対的な猛威を振るい、1日の活動時間をわずか5時間程度にまで狭めたうつ病も、14万という高額医療費と引き換えになんとかその勢力を畳んでくれた。 しかし、それは即ち、1日8時間フルタイムの労働が可能になったと言うわけでは決してなく、鬱の代表的症状である睡眠時間の過多と慢性的な疲労感は、未だ平日の日が高いうちから現れては、僕の復職を阻んでいた。 と、まあ、表現技法盛り盛りでうざったく書いてみたが、要するに鬱はまだ治ってませんというだけの話なのだが。 もう表れた症状を逐一書いていくのもめんどいので、代表的なものを挙げると、平衡感覚がおかしくなっているので困っている。 特に階段が辛い。一段一段降…

  • 新しくブログを始めるにあたって

    3ヶ月ぶりの更新にあたって、以下のような変更点を設けようと思う ①過去に書いた記事の中で、つまらないものは消す 僕の書く文章は、とにかくくどい。安いスーパーマーケットで売ってる、安い油を使って揚げたコロッケみたいな感じだ。既にこの表現からくどいわけだが。 で、今現在で読み返して、特にくどさが酷くて読むに耐えないな、と思える記事に関しては、全て削除した。 なんとまあ、半数の記事が削除されてしまったわけだが。 しかし、それも仕方ない。 今まで野放図に書き連ねてきた文章を、人に見られたら非常に困るのだ。 ただでさえ僕の冗談はいつも滑るのに、その中でも選りすぐりのつまらない奴を発掘されたらと思うと、僕…

  • 頭イタイイタイなのだった

    某ブロガーさんの影響を受けて、 また、 自分の最近の記事が、 狙ってる割には余りにも面白くないという問題を踏まえて、 テコ入れとして、出来事そのままを書く雑記をつけてみる。 (いつものようなクッサい表現を入れないという目標で頑張りたい) まず、頭痛について。 これが、スゲー痛い。 マジで痛い。 ついでに背中も痛い。 そんでもってめちゃくちゃ眠い。 1日に15時間とか寝てる。 寝てるか、頭痛に苦しんでるかの二択みたいな生活をしてて、 アーイキソ、イキソ、という感じである。 朝、一瞬だけ5:00くらいに目が覚めて、 その時は痛みが不思議と無いので、 「あ、よし。これはいけるかも」 と喜ぶ。 しかし…

  • オシャレ気分無職

    代官山という駅は、見渡す限り小綺麗な建物が立ち並ぶ、 散歩に持ってこいのスポットだと聞いていた。 だが、その実は、僕の知り得る東横線の駅と同じように若干狭苦しく、 更に、オシャレなカフェの裏にあるゴミ捨て場には、 山のように不法投棄されたコーヒーやタピオカなんかの、しかも飲みかけの容器があるもんだから、 俺は、おいおい、話が違うじゃないかと若干辟易してしまう。 だが、ここでめげてはいけない。折角のお出かけなのだ。ここで負けたら今日という日は台無しになってしまう。 俺は気を取り直して、オシャレなカフェの中でも、比較的オーソドックスなタイプで、それに席が広い所を選んだ。 カフェは、外観だけでなく、…

  • 呼吸をするようにエロ漫画を読んでいる

    タイトルの通りで、特に語ることも無いが、 今日はこの議題について深く掘り下げていこうと思う。 実のところ、俺は、 毎日のようにエロ漫画を買っては、 それを主に、エンターテイメントとして楽しんでいる。 「エンタメとして」とはどういう事かと言えば、 みなさんがテーマパークでジェットコースターに乗るとか、 或いは、仕事帰りにボルダリングを楽しむとか、 そう言った感覚で、エロ漫画を読んでいるという、意味だ。 ここでこの記事を終われば、単に、 「底辺の人間が自分の趣味について語っている」といった捉え方しかされず、 また悲しいかな、実際のところそうなのだが、 もう少し待ってほしい。 僕に、これを読むことの…

  • 女に抱かれる空想で生きている

    夏が終わったなんて、誰が言ったのだ。 この、鈍い水の中に居るような、質感と重みを持つ湿気は、 じわり、じわりとにじり寄り、全身の皮膚を静かになめす暑さは、 最盛期こそ過ぎたものの、こうして僕たを、いかんなく責め立てていた。 歩けば、歩くほど、室内のクーラーを求める声が、 頭の中に、文字通り熱狂的に滾ってゆく。 自分がドーム球場だとしたら、そこに集まる血液などのお客さんたちは、 全員が空調の熱烈なファンで、 誰一人としてこの残暑の孤軍奮闘を、歓迎する者は居ないようであった。 それでも僕は歩き回る。 身体が、いくら室内に籠ることを提案し、涼しさの素晴らしさを説き伏せても、 心が、もう散歩は懲り懲り…

  • 無職、ブログの更新すらサボる(無能ブロガーの悩み)

    ブログを始めた人のうち、1ヶ月続けられるのは7割、 3ヶ月続けられる人は、1割にも満たないそうだ。 俺がブログを始めた3週間前、そんな噂を聞いて、 「なんだオマエ、根性なしだな」と失礼ながら思った。 だが、今、まさに、俺の目の前には、 「めんどくさいお化け」がのっぺりとした面持ちで立ち塞がり、 僕が文章を書こうとするのを、緩やかに、優しいとも言える手つきで邪魔してきていた。 彼は、まるで父親が娘に聞かせるかのように、甘い子守唄を歌いかけ、 「さ、書くのをやめよう、君はよく頑張ったよ。大手を振ってサボるのは、気持ちいいぞ」 と、包み込むように俺をあやしてきた。 俺は、そんな彼の許容の大腕に抱かれ…

  • チノちゃんと寿司

    みなさん 寿司は、好きか 俺は、寿司が、大好きだ 俺が虚空に向かって、一人で身振り手振りだけで静かに叫んでいると、 チノちゃんが後ろからやってきて、「バカじゃないですか」と言ってきた 彼女の目は、あまりに冷ややかで、すでにやってきた夏の終わりを彷彿とさせた。 「バカは君だ、チノちゃん。 今日は寿司だよ。 建国記念日や、天皇誕生日すら、裸足で逃げ出すと言われている、あの寿司の日だ。 わかったら君も、お寿司に傅(かしず)きなよ」 僕はこう言って、彼女の言動・態度がお寿司に対してどれだけ不敬かを懇切丁寧に説明したが、彼女は 「バカはあなたです。お寿司なんかいつでも、いくらでも食べられるでしょうに。 …

  • 人を叩くのが呼吸と同じになってる

    最近、よく思う。 日本という国では、ここ最近、人を叩くのが当たり前になっていないか。 「お前、もしかして、陰キャ?w」 1ヶ月前、僕のSNSのリプ欄には、こんなメッセージが送られてきていた。 この「陰キャ」という言葉は、もはや定着しすぎて解説が要らないくらいだろう。 そして、悲しいかな、僕はその「陰キャ」と呼ばれる人々の中でも、 かなり最底辺に位置しているという自信があった。 なにせ、学校ではいつもみそっかすのようなポジションに居ただけではなく、 せっかく始めた仕事も、たった2ヶ月で病気休職してしまうという、 いわば、「何も良いところがない」状態だったのだ。 そんなだから、その手の煽りは、悔し…

  • 3日間で口座の中身が半分になった

    貯金が30万から14万に減った 3日でだ クレジットカード払いがあった 家に食費を入れた 父に借りていたお金を返した だが、俺は、この状況が、未だに信じられないで、いる 16万の出費…? 果たして、たった3日間で、そんなことがあるだろうか いや、世の中には、沢山の、お金持ちが、いて、 毎日、何千万という、お金を、動かしているのだろう そうでなくても、僕から、見て、裕福な暮らしをしている人は、無限におり、 彼らは、高級な、衣類やら、装飾品やらを、身につけ、 想像を、絶するような、高級食を、食べて、 生きる、ことを、この上なく、楽しんで、いるのだろう それは理解している だが、16万 俺は、信じる…

  • 脳が裂けて溢れた

    衝動、的に 能動、的に 鬱はやって、くる 頭が激しく痛む 痛みが脳をつんざく 訳の分からない思考が、あちらからも、こちらからもやってきて、 俺は、気が、狂いそうに、なる 痛みから逃げ出したい、気狂いを取り去りたい、 その繰り返しが、頭の中で溢れる まるで、液体重金属を、頭蓋に、直に注入され、 その毒で、のたうち回って、死ぬ、ような そんなイメージが、全身を、ぐるぐる、ぐるぐる、回っている 散歩に出かけられたのは、もう18:00を過ぎてからだった。 歩いていると、不思議と、そのような痛みは消え、 生気を取り戻したような、心地になるのだった 飯田橋のラムラは、まるでレーザ・ビームのように輪を描いて…

  • 【祝】2週間ではてなブックマーク凍結

    俺は、ばかだ ばかだ ブログを始めて2週間目にして はてなブックマークを利用停止措置になりました それは、夏の終わりを感じるように、涼しさ増した夜のこと。つまり昨日 たまたま、書いた記事にブックマークが1つつけられた。 その時、俺は思い出した。 「ある一定の時間内にブックマークが3つ以上つくと、注目記事としてサイトに掲載され、アクセス数が爆発的に増える」 という噂を。 あっ そっかあ じゃ、複垢作ってブクマしまくったろ! 結果⬇︎ なるほど なるほど… 俺は… 俺はばかだ

  • 友人の体が1.5倍に膨張した(短い日記)

    友人の体が1.5倍に膨張した これは、誇張では、ない 全身が均一に膨れ上がったその姿からは、雄々しさすら、感じられた 特に、注目すべきは、腕だ。 どう考えても、アームレスリングをしたら、彼に、体ごと吹き飛ばされそうな、そんな威圧感を醸し出している。 スポーツ部の友人は少なかったが、しかし、これほどまでに見事な、青々とした木から切り出した丸太のような腕を、俺は見たことがなかった。 曰く、太ってしまったらしい だが、通常、太るという事象は、腹が出て、良くて顔などがむくれる程度だろう。 違う。 彼はまるでボディ・ビルダー、あるあるいはパワード・スーツを着込んだ近未来兵士のようにその肉体を変容させてい…

  • チノちゃんとパフェ その2

    聞いてくれ、俺は給料が入った。 だから、チノちゃんとパフェを食べに行きたいんだ。 「またですか」 彼女はそんな俺の熱い想いに淡々と返事をする。 「だって、前にも食べに行ったじゃないですか」 なんてこと、彼女は乗り気ではないらしい。だが、そうだと思って、俺は作戦を考えてあった。 「甘いなチノちゃん。今は夏。いくら甘くて冷たいものを食べても赦される季節。これを逃したら、季節の女神さまが怒ってしまうぜ? それに、チノちゃんがこの前食べたのはピーチパフェだ。メロンパフェを食べたくはないか?」 だが、とっておきの俺の説得にも、チノちゃんは首を縦には振らなかった。 「そんな適当を並べ立てて私がほいほいつい…

  • 鬱と吐き気 その2

    昨日と変わらず、俺は午後2:00まで寝込んでいた。 体はまるで死んだように動かず、眠ることをこの世でまたとない快感のように感じ、そこから張り付いたままだった。 脊髄と脳に、どこか甘いような痛みがじんわりと籠り、俺の体を緩やかに敷布の上に固定していた。 もっとだ、もっと眠らせてくれ。俺は長時間に及ぶ睡眠の中、まだ眠ることを求めていた。 ようやく起き上がると、幸い、昨日おとといのような酷い頭痛は無いことが確認された。 俺は安心する。この調子なら、食事も多少は喉を通るのではないか。 その予想は当たった。俺は、簡易的だが毎度美味にできるガパオライスを(盛りを少なくしたとはいえ)完食した。 よかった、今…

  • 鬱と吐き気

    何日目になるだろうか。 少しでも物を食べると、恒常的に吐き気に襲われるようになった。(幸い、まだ本当に吐き出すという事はないようである) それを恐れて何も食べないでいると、ある瞬間から突然、健康然とした空腹を覚えるようになり、「これなら行ける、大丈夫だ!」と、食事を始める。それが少量なら問題なく喉を通り、胃に溜まってくれるのだが、ある一定の量を超えると、途端に先程までと同じ嘔吐感を覚え、それっきり箸が進まなくなる。 医者は、「もしかしたら飲んでいる鬱の薬の副作用かもしれないね」と言った。そうして、俺に胃薬を勧めてくれた。それは自律支援が効いたためとても安価であり、ひとまずこれで安心と、俺はホッ…

  • ブログのネタが切れた時の対処法

    なすーんです。 今回から、ブログの書き方講座を開設してみようと思います。 まず第一歩として、「ブログのネタが切れてしまったとき」にどうするかを解説! 毎日仕事に、学業に忙しい中、面白く、人目を惹く記事って、なかなか作れないと思います。時には、日々の更新に飽きてしまって、ネタがまったく出てこない、なんてことも!?でも、ブログのアクセス数を伸ばすためにはやはり毎日更新したほうが得… ではそんな時に、ニュースを10分軽く流し見するだけで、人目を惹き、内容も充実した記事を書くテクニックをご紹介します!忙しいけど、ブログでも活躍したい方必見! いやそんなわけないでしょ 僕は記事の冒頭で「毎日仕事に、学業…

  • 百合アニメに竿役を出したらメチャクチャ顰蹙を買った その2

    はい。どうもなすーんです。 前回、僕は「百合アニメに登場する女の子に彼氏ができる話をしたら、メチャクチャ怒られた」という話をこのブログに書いたと思います。 それをSNSのほうで宣伝したところ、少ないながら反響がありました。 例えばこんなのが はい。 ようもまあこういうネタを考えつく人が居るもんですね。なぜぼくは亀田三兄弟に殴られなくてはならないのでしょうか。 気を取り直して… まあ、その他にも大体の方が 「よくも百合を汚したな、お前は大罪人だ!」 と仰っていて、なるほど、僕は大罪人なんだなあとチョッピリへこんだり、フォロワーさんに嫌われやしないかビクビクしていた訳なんですが… 後日思い直し、と…

  • 高木さんは現代における「強い女性」の象徴である

    なすーんです。あはは 今日は読んで字の如く!からかい上手の高木さんは、現代社会における、「強い女性像」の規範モデルである!という話をします。 開幕から「何言ってんだこの精神病患者」って話になってしまった訳ですが、落ち着いて聞いてください。僕は大真面目です。 からかい上手の高木さんを見てない人に説明すると、 『からかい上手の高木さん』(からかいじょうずのたかぎさん)は、山本崇一朗による日本の少年漫画。『ゲッサン』(小学館)の付録小冊子『ゲッサンmini』において、2013年7月号から連載開始。『ゲッサン』本誌で連載していた『ふだつきのキョーコちゃん』(以下『キョーコちゃん』)が2016年7月号で…

  • 百合アニメに竿役を出したら、メチャクチャ顰蹙を買った(雑記 2019年 8/19)

    どうも、今日はやくも3回目の更新になります。なすーんです。僕くらいになると、月曜日の日も沈まないうちからブログを3回更新することなんて朝飯前です。仕事が無えから。 さて、もう既にタイトルに書いた通り、今回は僕が生来から持ってる、罪深い性癖についてお話しします。 僕の性癖、それは、 「百合アニメのキャラに彼氏ができる話を自分で作っては、SNSにあげまくったり、人に聞かせたりしようとする」ことです。 はい、この時点でかなりの人が僕のこの記事を閉じたことでしょう。無理もありません。「百合の中に男を混ぜるな」が多くの人の見解であります。そしてそれは確かに正しい。百合という美しい関係性の中に突然小汚い男…

  • 高木さんを見て涙する無職(からかい上手の高木さん 2期 7話 感想)

    どうも、なすーんです。 朝6:00から起きましたが特にすることもなかったので、からかい上手の高木さん2期を見ていました。これがまた最高の出来です!グレイトフルです!「魂寄せ」って感じ! 自分の中で「魂寄せ」というのは最上級のオタク的ポエムでの褒め言葉なのですが、ギャザの中では意外と雑魚カードみたいですね。楽天ショップで1枚30円で取引されていました。 はい、意味のわからないこと言ってないで、とっとと本題に移ります。僕は先日の記事で、恐れ多くもアニメ高木さん2期6話を批判するような内容を書いてしまいました。 高木さんのアニオリ展開にキレる無職 - 無能なオタクの一撃(なすーん)te-nasoon…

  • 超簡単!ブログのアクセスアップ方法厳選3つ!(ではない、いち弱小ブロガーとしての悩み)

    どうもなすーんです。 今回は「こういうタイトルにすればちょっとは記事が伸びるかな〜」と思い、タイトル詐欺をしました。堂々とこういうこと言うのもなんですが、この記事はアクセスアップの方法なんざ紹介しません。単に私が一週間ブログを続けてみた感想を述べさせて頂きます。 もしも騙されて見てしまった方、居たらすいません。僕は小心者なので、あなたを騙してしまったことを若干反省してます。家族の分のアイス食べちゃった時くらいには。 ですが僕はこの記事で、所謂弱小ブロガーとしての、人気ブロガーになりたいな、でも道は果てしなく遠いな、という悩みを見てくれる皆さんと共有できたらと思います。もし僕の悩みに共感していた…

  • 鬱と会食 (日記 2019 8/18)

    社会人にとっては、夏休みも最終日だ。俺は傷病手当を貰っているから、永遠の夏休みという訳だが、この期間中あれ程沢山遊んでくれた友人たちがまた一斉に仕事に戻り、俺はまた1人で散歩するだけの日々を送るのだと思うと、少々寂しいきもちになった。 また遊んでもらった、と言っても、特段なにか珍しい事をしたわけではない。殆どの日が、ただ簡単な会食をしただけだ。友人たちから話を聞くと、旅行に行った者も多いらしい。いいな、と思うと同時に、そもそも俺が旅行に行けるほど深い中に居る人間を多く持たないことと、仮に誘って貰ったとしても、この病気−うつ病で殆どの時間眠ってしまうせいで、それを断らなければならないということを…

  • チノちゃんと夏祭り

    午後3時に目が覚めた俺は、コーヒーを自分のためだけに濃く出したコーヒーを淹れると、それに氷、牛乳、液状のオリゴ糖をぶちこみ、カフェオレの粒感と砂糖の良く通る喉越しを楽しんでいた。 待ち合わせにはまだ時間がある。俺は家の中でゆったり飲み物を飲んで、読書をしてという風に、近日最高気温となる暑さを散々にやり過ごしてから、そろそろいい頃だなと思い、待ち合わせの場所に出かけた。 神社に直接集まると、人混みで逸(はぐ)てしまうかもしれない。そう思い、行く途中の空き地の前で落ち合うことにしたのだ。すでにそこにはラフな格好のチノちゃんが居て、俺を見るなり少し待ったぞ、という顔で「こんばんは、今日も午後まで寝て…

  • 高木さんのアニオリ展開にキレる無職

    どうも、なすーんです はい、例によってまた最近のアニメ高木さんの話をします。 朝7:00にブログで高木さんの話をして、昼間に高木さん最新話を視聴して、その感想をSNSにめちゃくちゃ書きなぐったのに、まだこの上高木さんの話をするか!?自分をなんかの病気かと疑ってしまいます。いや、実際に病人であるのには違いはないんですが… さて、高木さんの話を連発して読者の方々(本当に存在すればですが)に圧をかけていくスタイルがこうして確立したわけですが、もしもこの記事が前記事と同様に全く読まれてなかったりすると、僕は何もない虚空に向かって圧をかけていることになりますね。いや、ふと思った訳ですが、なんか壁に向かっ…

  • 雑記 高木さんと西片!ワザとらしくいちゃつくな!(2019 8/16 その2)

    どうもなすーんです。 今回も、これまた雑記に挑戦しようと思います。 te-nasoon.hatenablog.com 前回の記事で雑記を書いた時に、「雑記は考えなしに書けるから楽。これは手抜き」とか、「俺が書くいつもの記事はこの雑記よりも、手が込んでいて面白い」とか、ちょっとそれは…という感じの発言を散々にしたと思います。 で、またその前回の雑記のアップから大体5時間しないぐらいで、まーた雑記を上げているのです。 もう正直、お前は何なんだ、言ってることとやってることグチャグチャじゃねーか、結局自分で手抜きと定義した雑記を書いて、執筆コストを安く済ますのかという感じですが、その通りだから仕方ない…

  • 雑記 2019 8/16

    どうも、なすーんです。台風が接近していますね。まあ、私は今日鬱でずっと寝込んでいたので、関係ないっちゃないんですが… さて、今日はこれまた趣向を変えて、日頃思ったこと、体験したことをテキトーに書き並べていく、雑記に挑戦してみます。 趣向を変えた理由は簡単、いつも書いてる日記とか、チノちゃんとの妄想デートとかのネタが、ぱったり切れてしまったんです。クソのようにどうでもいい記事でも、書くのにはけっこう力がいるんですね。勉強になりました。ていうか、何も書くことがないから雑記をつけるって、ブログ開始から5日目にして完全な手抜きを始めたわけなんですが…そんなわけでご覧ください。 1.体調こわれる のっけ…

  • トラックバック機能、ぼきの渾身の記事を華麗にスルー

    どうも、なすーんです。 ブログをはじめてから、1日4・5回のペースで更新しています。クソみてえに暇を持て余した無職だから。 さて、本日は、ブログのアクセス数を伸ばしたい!という話題と、それに付随してブログ村さんのトラックバック機能についてお話ししていきます。 僕がブログを本格的に書きはじめたのは4日前。はじめた直後は、まあ1日10〜20人でも見てくれればいい方かな、と思っていたのです。ところが、なにやらはてなブログに「アクセス解析」という機能があり、それをポチっと押したところ、なんと平均的に150程度のアクセスがあるではありませんか。 なぜ、(もっと凄い人は山ほど居るにせよ)初動でまあまあの数…

  • チノちゃんと散歩2

    暑い季節は続く。 陽の光は天の寛大さを感じるまでに強く、地上のあらゆるものに明度を与えていた。 そんな中、俺とチノちゃんは次の街を目指して、もう1時間半は歩いていた。当然二人とも汗びっしょりで、限界といった面持ちをしていた。 なぜこんなことになったのだろう。今となっては具体的に思い出せないが、前回公園を散歩デートしたことに味を占め、じゃあ次は街から街へ徒歩で移動してみよう!という流れになったのではなかったか。なぜ、チノちゃんも俺も「暑いから電車を使いましょう」という意見を出さなかったのか。今となってはまったくもって不明だ。 俺たちはうだる暑さの中を懸命に歩いていた。高速道路を中心に置いた、小綺…

  • 僕のガイジ行動まとめ(4/1〜8/14)

    なすーんと申します。暑いですね 最近、恋姫無双という三国志のキャラを全員女の子にしたエロゲをやってるんですが、もうかれこれ10時間近くプレイしているのに中々エッチシーンに到達しません。早く鈴々と臥所を共にしたいです。最近の悩みはそれくらいです。つくづくバカだな。 さて、この記事ではいつもと趣向を変えて、新年度から今日に至るまでの、僕のガイジ行動の一端を紹介しようと思います。 特にそうしようと思った理由はありません。まあ、僕の私生活の余りにトホホな所を見て、ゾッとして涼んでくれればいいな、ぐらいの考えでやります。ではどうぞ。 1.新入社員の中で、PCのセットアップが一人だけできない。半泣きでほか…

  • チノちゃんと旅行

    チノちゃんとの温泉旅行。このワードを聞いて、なんだお前!畜生!と、いかがわしい想像をされる方がほとんどだろう。 だが待ってほしい。俺とチノちゃんは何もそんな後ろめたい関係じゃあない。それを証拠に、チノちゃんは神に誓ってまだ純潔のままだ。ほんとだぜ? とにかく、俺たちは数えきれないほどの場所を巡った。山々にある社を、そこから見える海の景色を、島と島とを繋ぐ赤い橋を、牛肉をたんと出す知る人ぞ知る店を、海の幸を山と出す有名店を。旅館に着く頃は、二人ともヘトヘトってわけ。 で、その旅館も、ボロいけどいい仕事をするんだコレが。温泉は大浴場が1F、露天風呂が4Fの二段構えで、人も少なくてゆったりしたつくり…

  • チノちゃんと梅雨

    何度目かのチノちゃんとのデートは、あいにくの雨だった 灯台と砂浜を楽しむという企画も、雨天ではうれしくない。仕方なく俺たちは灯台の中にある、お洒落な、俺一人では天地がひっくり返っても入らないようなクレープ屋を屋根にした そこのクレープにはフルーツが大量に乗っていて、いささか一人で喰うにはボリューミィすぎた。「これは…まるで山城ですね…」チノちゃんはどこか辟易と言った面持ちでそう表現した それからひとりしきり他愛のない話をした後、「海に出てみませんか?」と彼女が言った。まだ雨だよ、俺が答えると、「いいんです、それでも」そう返す。俺は彼女を濡らしてしまわないか心配になりながらも、その提案に承諾した…

  • 日記 2019 8/13

    お盆休みも半ばになった。俺は、なけなしの友人を集めて、毎日楽しく遊んでいる、というよりも、友人たちに介護してもらっているような状況だった。 今日は、待ちに待った大学同期との焼肉食べ放題の日。必然的に期待も高まるが、俺は少し不安を抱えていた。なぜか?理由は簡単。俺は最近、食事のたびに嘔吐感に襲われ、これに悩まされているからだ。 特に、肉や魚を頬張ると、体が拒絶するようになっていた。ストレスだろうか、夏バテだろうか、原因は分からないが、とにかく困り果てていることは確かであった。これが原因で会社の飲み会などで粗相をしかけたときには、大変に意気消沈したものだった。 そんな訳で、今日は出されたものを食べ…

  • チノちゃんとパフェ

    甘いものが食べたい 何を隠そう、俺はケーキとか、アイスとか、そういった乙女を形作る成分たちが大好きなのだった。そこの貴方、笑うんじゃあない。たしかに俺はいわゆる、弱者男性の代表格って奴だ。その上、最近の漫画の主人公によくある、フェミニンな可愛らしさなんてものから5光年離れている。不精ヒゲなんか生やした日には、むさ苦しさで鏡を見るのも躊躇われる。そんな俺が店に行って、女子供と一緒の空間で甘いものを食べる。何やらそれだけで犯罪になるような気がしたが、それはそれ。俺にだってしたい事をする権利がある。 そんな訳で、チノちゃんを誘ってみたんだ。彼女は最初、「そんなに甘いものが食べたいなら、ウチのケーキを…

  • 日記 2019 5/21

    日記 鬱って奴は唐突に、無遠慮に、俺の住処の門戸を叩いた。「よう、兄弟。調子はどうだ」ニヤニヤしながら奴は言った。ふざけるな、俺はお前なんかと兄弟になった覚えは無い。そう言いたかったが、既に時は遅く、俺の体はふらふらと地に崩れ落ち、それから数時間動くのをやめた 鬱病で会社を休んだ。遂に来たか…俺は絶望感を覚える。なにをするでもなく眠っていると、同僚のYが俺を訪ねて来た。これは俺にとって意外だった。Yはてっきり、無能な俺を嫌っているのだと思っていたから 来るなりYは俺が精神的に参っていることを見抜いた。俺は、彼が人を良く見る能力に長けていることに感心した。そして、俺は初めて同僚に、自分が鬱病であ…

  • チノちゃんと散歩

    「急でごめんなさい、今日はお暇ですか」 チノちゃんからの連絡は、相変わらず簡素な、しかし失礼すぎず慇懃すぎない文章で送られてきた。俺は、「君のためならどんな予定を押してだって駆けつけるよ」と言ってしまいそうになるのをかろうじて踏みとどまり、適切な返信をしてから、ウキウキしながら身支度をした。 さて、そんな訳で俺たちは、この時期には珍しい、余り人気(ひとけ)が無いだだっ広い公園に来ていた。デートのプランは、ただこの公園を歩いて回るという、若干お粗末なもの。なにより、照り返す日差しが余りに暑い。暑すぎて歩くのを躊躇わせるくらいだ。 なぜこんなプランになったのかって?デートの約束は突発的なものだった…

  • 日記 2019 8/9

    日記 思いつきで出かけた等々力渓谷公園は、確かに見晴らしが良く、中を流れる川のせせらぎ、あちこちに這い回る蜘蛛の巣のアートの彩りが相まって、夏の暑い時期に行くには持って来いだった。しかし、いかんせん公園としての規模が小さく、10分もしないで端から端へと歩ききってしまった 仕方がないので周辺をブラブラしていると、こじんまりとしたカフェに行き当たった。しかも、看板には「手作りケーキ」の文字が。喜び勇んで中に入ると、驚いたことに客は俺一人。完全な貸切状態という奴だった。俺は、ナッツとフルーツのケーキを注文するが、なんというか、そのケーキは硬いし甘すぎるのだ。慌ててコーヒーをがぶ飲みする。まったく、今…

  • 海とチノちゃん

    チノちゃんの青い髪が、渚に揺れた。俺はその瞬間を見逃さず、両の手で枠を作り、現像する事のないカメラで彼女の瞬間を切り取った 夏−俺とチノちゃんは海に来ていた。暑い砂浜は俺たちの目を、皮膚を、髪を容赦なく焼いたが、青い空と海の誘起する開放感は、いっそ俺たちに涼しさを与えるようだった 先ずは古びた機材から垂れ流されるシャワーを浴びた後、俺たちは浅瀬に浸かった。すました顔で水に浮いているチノちゃんに、おもいっきり海水を頭からかけてると、やっこさん、浮き輪からひっくり返って、ドボンと音を立てて沈んだ。怒るチノちゃん。あまりに楽しいひと時だった それから海の家で焼きそばとカレーを頬張った。その味は実に手…

  • キモオタの僕がブログを勧められた

    貴方が持つ、「オタクといえども、何だかんだ人生楽しんでるんでしょ?」というイメージは、8割方正しい。種々いるオタク達がライブやら握手会やらの様々なレジャーをアクティブにこなすその姿は、ある意味での頼もしさを感じさせる。彼らはきっと友人にも恵まれており、会社では仕事をバリバリこなすのだろう。なんなら、既婚・未婚、年収の大・小など何処吹く風、そんな些事には関わっていられないのである。 さて、では残り2割のオタク達は一体どうなのかと言うと、これがまさしく、常日頃から進退窮まるような、切迫した逼迫した人生を送っているのである。彼ら、いや、私たちを総称して「受動型オタク」と呼ぶこととしよう。受動型オタク…

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