本日、第二次モディ政権の新内閣が発表された。インド時間本日午後には初閣議だ(早!)国内メディアによると。モディ首相はこの数週間、重要閣僚の面々に新政権発足後の100日プランの提出を求めていたようだ。勝利を確信してたみたいね(笑) 大方の予想に反して、前国防相のニルマラ・シタラマンが財務相となった。前財務相、アルン・ジェイトリーの病状が悪化した際の数ヶ月間、財務相を兼任し重責を果たしたピユッシュ・ゴヤルは鉄道、商務産業相として続投する。ジェイトリーは、シャー、シン、ガドカリーとともに、第一次モディ政権の中核を担っていたが、残念なことに今回は健康問題で入閣辞退。 ふ〜む。ゴヤルが財務相じゃないのは…
IMF(2019年4月時点)によると、インドがイギリスを抜いちゃったのは名目GDP。インドは購買力平価GDPでは既に日本を抜いて、中国、アメリカに次ぐ世界第3位、イギリスを抜いたのは90年代半ばだった。この度、名目GDPでもイギリスやフランスを抜いて、日本に次ぐ世界第5位に(おめでとうございまーす!) インドを植民地として支配したイギリスを名目GDPで抜いたというニュースにインドの人々は複雑な思いを抱いているようだ。誇らしい気持ちと無念さが入り混じったような感情。ん?無念? なぜイギリスを抜くのにこんなに時間がかかったのかという無念さだと言う。初代首相がネルーだったのが運の尽き。なぜサルダル・…
5月30日、第二次モディ政権が発足する。首相就任宣誓式には主にBIMSTEC(多部門技術経済協力ベンガル湾イニシアチブ)参加各国の首脳が招待されている。バングラデシュ、ミャンマー、タイ、スリランカ、ネパール、ブータンだ。 Look Eastと言えば、1980年代初頭、マレーシアのマハティール首相が提言した「アジアの先進国、日本に学べ」って政策だよね。モディ政権誕生前のインドでも90年代初頭からLook Eastなる政策があった。東南アジア諸国と戦略的関係を構築し、台頭する中国に対抗しようってもの。モディ首相が提言するAct Eastはそれを次の段階に進めようって政策。 東南アジアと南アジアの双…
今さらなんだけど、なぜナレンドラ・モディ首相はそんなに人気があるのかしら?なぜ彼はインドの人々、特に若者たちの夢と野望を叶える希望の星となってるの?BJPを単独マジョリティ二期に導いた勝因である彼とは一体何者なんでしょ? モディ首相はインド政治にパラダイムシフトを起こした。1947年の独立以降、インドの政界はネルー・ガンディー王朝率いるコングレス党(INC)によって概ね牛耳られていた。インド初代の首相であるジャワハルラール・ネルーはカシミールの上位カーストの家系に生まれ、ケンブリッジ大学で自然科学と法律の学位を取得している。娘のインディラ・ガンディー、その長男ラジーヴ・ガンディーも首相となり、…
先日の下院総選挙はモディ政権与党、BJP(インド人民党)の圧勝だった。今回もBJP単独で下院議席数の過半数を超えた。しかも、2014年の総選挙の結果を上回る単独議席数を獲得してでだ。単独マジョリティが二期10年続くことはインドでは40年以上もなかったことなのだ。 モディ首相自身のカリスマ性とリーダーシップが大きな勝因であったことは間違いないが、私自身がこの数十年インドを訪れる中で感じてきたこと、その変化がどのように作用したのかを考えてみた。 インド経済の発展は、ここに来てようやく人々を隔てる枠組みを壊す段階に差し掛かっているようだ。経済がカースト、言語、宗教、地域間の違いや軋轢を乗り越えはじめ…
インドの話がしたくてはじめます。 とりあえず気の向くままに書き込んで行くことにします。 みなさま、どうぞヨロシクです!
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