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お酒のエピソードは面白い!ウイスキーや日本酒などのこてっちゃんが気に入ったお酒の話を交えながら紹介していきます!

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2019/05/04

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  • 【宮崎旅行】千徳酒造さんに行ってきました【日本酒・酒蔵見学】

    今回は昨日紹介した千徳酒造さんの話の外伝みたいな形で、酒蔵見学の話を書いていこうと思います。 実は9月24日~9月27日まで宮崎で一人旅していました。その旅の道中で出会った千徳の純米酒に興味を持ってしまったため、当初予定になかった酒蔵見学に参加させていただきました。 <千徳酒造さんに興味を持った理由> 千徳は今回旅行で出会ったお酒なのですが、事前に調べて千徳という日本酒があるというのは知ってはいました。正直な話をすると、宮崎と言ったら焼酎のイメージが強く、あまり期待はしていなかったのです(色々な本で日本酒を勉強しても宮崎県の日本酒について書かれている本を今までに読んでいなかったこともあります)…

  • 【日本酒】宮崎県唯一の日本酒専門蔵!そして日本最南端の蔵!千徳【宮崎・千徳酒造】

    今回紹介するのは千徳です。 宮崎県と言ったら普段焼酎を飲む機会が多い県ですが、その宮崎県の延岡市にたった一つだけ日本酒を専門に造っている酒蔵があります。それが千徳酒造さんなのです。(正確には日本酒を造っている酒蔵はもう一つありますが、そこは焼酎メインの蔵となっています) <延岡市で日本酒が造られるわけ> 元々、宮崎県北部では焼酎を飲むよりも日本酒を飲む文化がありました。その理由は旧藩時代から関東の出身の武士が多く清酒を好む伝統があるのと、県内工業地帯のため移入者が多いのが理由になっています。そのため他にも日本酒を造っている酒蔵はあったのですが、徐々に減っていき、今や千徳酒造さんのみになってしま…

  • 【ウイスキー】早い決断は成功を引き寄せる!バルヴェニー【スペイサイド】

    今回紹介するのはバルヴェニーです。 バルヴェニーはグレンフィディンクの姉妹蒸留所でグレンフィディックが創業してからの5年後の1892年に建てられました。それには事情がありました。 bar-kottechan.hatenablog.com <バルヴェニー蒸留所が5年後に建てられた秘密のエピソード> 1891年にザ・グレンリベット蒸留所で火災が発生し、全てのウイスキーが焼失してしまう事件がありました。この事件で沢山のブレンダーたちが困ってしまいます。その結果、グレンリベットに代わる原酒としてグレンフィディックが選ばれます。 bar-kottechan.hatenablog.com しかし グレンフ…

  • 【日本酒】プロポーズはタンクをあげる!開華【栃木・第一酒造】

    今回紹介するのは開華です。 第一酒造さんは栃木県の佐野市にある蔵で、佐野市ではもっとも古い蔵なのです。 <第一酒造にまつわるエピソード> 第一酒造は江戸時代に海が荒れて灘酒を運ぶ船が来なくなるとかわりに佐野のお酒が江戸に供給されたのだそうです。第一酒造さんも江戸を市場に財を成しましたが、昭和40年代に入ると安酒の大量生産による価格競争に飲み込まれる前に東京から引き揚げ、品質重視の酒造りを選んだのでした。こういった決断って中々できないですよね。この決断をした第一酒造さんは先見の明があったのでしょう。 <島田嘉紀社長夫婦についてのエピソード> 島田嘉紀社長の奥様へのプロポーズは結婚したらタンクをあ…

  • 【ウイスキー】魔女が味を決めるお酒!モートラック【スペイサイド】

    今回紹介するのはモートラックです。 この蒸留所があるのは人口千人足らずの小さな町にも関わらず7つの蒸留所が集中しているダフタウンにあります。 <蒸留システムについてのエピソード> ここの蒸留所の特徴は複雑な蒸留システムで、職人でも理解するのに半年はかかると言われ、ディオジアの異端児とも呼ばれています。なぜ理解するのに半年もかかるというかと、ポットスチルが6基あるのですが、一つ一つの大きさや形がバラバラで通常みられるような初留、再留釜がペアになっていないのです。その上一つのポットスチルは3回蒸留を行っているというのだから理解するまでに時間がかかるのも納得がいきます。この複雑なシステムがモートラッ…

  • 【焼酎】太陽と緑の国で生まれた、ウイスキーのような焼酎!百年の孤独【宮崎・黒木本店】

    今回紹介するのは百年の孤独です このお酒は樽貯蔵から生まれた、アルコール度数40度のウイスキーのような焼酎なのです。ちなみにラベルにWhen you hear music , after it's over , it's gonein the air.You can never capture it again.と書かれています。「あなたが今、耳にした音楽は空中に消えて、再びそれを聞くことはできない。」という意味ですが、どういった気持ちでつけられたのでしょうか?想像してみると楽しいです。 <百年の孤独、誕生エピソード> このお酒は「焼酎もウイスキーなどと同じ蒸留酒。樽で熟成しても悪いはずがない…

  • 【日本酒】働き方改革!四海王【愛知・福井酒造】

    今回紹介するのは四海王です このお酒は麹米以外の米を蒸さないで強い蒸気で一気に煮てしまうという、福井酒造の赤井知久氏が考案した特許も取っているシステムが使われています。 <機械の力を借りて働き方改革!その方法はAKAI式高温・強火炊き酒造りシステム> 一般的な液化仕込みは水の中の米を糊状に溶かしてしまい、元の米の形が跡形もなくなってしまいますが、このシステムは蒸す代わりに一気に強い蒸気で煮ることにより米の形が残った液化仕込みになっています。ですが、AKAI式システムは煮た後に同じ釜で冷やして、発酵タンクへパイプラインで送ることができるので、従来の米を蒸した後に釜から掘り出して仕込みタンクに運ぶ…

  • 【ウイスキー】モルトの巨人!ラガヴーリン【アイラ】

    今回紹介するのはラガヴーリンです このお酒は銘酒中の銘酒と名高いお酒ですが、好き嫌いが激しく分かれるお酒でもあります。好きになった人はこのお酒の虜になってしまいますが、嫌いな人はとことん嫌う面白いお酒です。ちなみにホワイトホースの原酒にもなっていて、ホワイトホース社を率いたピーター・マッキーがウイスキー造りを学んだ蒸留所でもあります。 bar-kottechan.hatenablog.com <ラガヴーリンのエピソード> 創業は1816年でジョン・ジョンストンがアイラ島の西端の湿地エリアにある10の非合法のウイスキー生産者を集めて認可事業にしたことから始まります。 その後1867年にはホワイト…

  • バーボン?スコッチ?ウイスキーって種類がありすぎてよくわからない

    今回はウイスキーの産地の説明をさせていただきます。 世界の5代ウイスキーは、「アイリッシュウイスキー」「スコッチウイスキー」「アメリカンウイスキー」「カナディアンウイスキー」「ジャパーニーズウイスキー」に分かれます。ちなみに文字の色は地図の色にに対応しています。 <それぞれの特徴> アイリッシュウイスキー 産地:アイルランド 種類:シングルモルト、ブレンデッド、シングルポットスチル 特徴 ・スコッチウイスキーより飲みやすい ・口当たりがなめらか。 ・すっきりしている ・ドライでライトなものが多い。 スコッチウイスキー 産地:スコットランド 種類:シングルモルトウイスキー、ブレンデッドウイスキー…

  • 【日本酒】新潟初!無濾過生原酒のお酒!鶴齢【新潟・青木酒造】

    今回紹介するのは鶴齢です 創業1717年から約300年間もの間、酒造りを行っている蔵です。淡麗辛口が多い新潟県では珍しい淡麗旨口の酒造りを行っています。 <無濾過熟成のお酒の誕生エピソード> 12代目の社長である青木貴史氏が蔵を次いで2年目の時に、五百万石という酒米で造った純米酒が旨味もありバランスが良かったそうです。以前から、搾ったばかりのおいしいお酒を、できたてそのままで飲んでほしいと考えていた青木氏は、従来の濾過と火入れに疑問を感じていました。そのこともあり、味わいをそのままに貯蔵ができたら面白いと考え、0度の冷蔵タンク(サーマルタンク)で秋まで寝かせてみます。すると、お酒は味わいがのっ…

  • 【ウイスキー】3羽のツバメ、魂の酒!パワーズ【アイリッシュ】

    今回紹介するのはパワーズです。 <アイルランド人の魂の酒> このお酒はかつてアイルランド全土で人気を博し、アイルランド人をもてなす時はパワーズが一番と言われたほどのお酒です。 アイルランド国内のみで流通し、ほとんど輸出はされずに今でもアイルランドで人気No.1のお酒なのです。 <3羽のツバメの意味> ボトルの上の方に3羽のツバメがいます。これは「飲み込む(swallow)」とかけたものでパワーズは一口で飲むにはパワーがあるので3口に分けて飲むという洒落がきいた面白い意味になっています。 <パワーズ社のエピソード> パワーズ社の創業は1791年で、小さな旅籠を経営していたジェームズ・パワーが蒸留…

  • 【日本酒】究極の食中酒はウーロン茶?伯楽星【宮城・新澤醸造店】

    今回紹介するのは伯楽星です ここの酒造さんはフレッシュな酒質で食事を引き立たせるお酒を目指して、日夜、究極の食中酒を目指してお酒の研究をされています。 <新澤醸造店の考える究極とは> 皆さんは外食をする時にソフトドリンクを飲むとしたら何を飲みますか?食事中はジュースが好きな人でもウーロン茶を飲む人が多いのではないでしょうか?新澤醸造店さんが考える究極の食中酒は、食事中についつい手を伸ばしてしまうウーロン茶のような日本酒なのです。しかも、食事がどんどん進んで、おかわりをしてしまうようなウーロン茶です。実は、食事中にお腹が膨れてくると、糖分が美味しく感じなくなります。そのことから伯楽星はほんのりと…

  • 【ウイスキー】様々な王室に献上し続けているお酒!ヘッジス&バトラー【ブレンデッド】

    今回紹介するのはヘッジス&バトラーです。 バトラーとは王室の酒類管理者の意味があります。 そして、このお酒はなんとチャールズ2世(在位1660年~1685年)の頃から王室に献上され続けている伝説のウイスキーなのです。 <ヘッジス&バトラー社について> 創業は1667年の事だと言われていて、チャールズ2世の命によりウイスキーの蒸留事業を始めたヘッジス&バトラー社ですが、当時はワインがメインでウイスキーは少量の扱いしかありませんでした。本格的にウイスキー事業を始めたのは19世紀に入ってからで、自社ブランドができたのは第一次世界大戦の後だったのです。 <王室との関りエピソード> チャールズ2世以降、…

  • 【日本酒】伝統と新進気鋭!秋櫻 -Cosmos-【秋田・新正酒造】

    今回紹介するのは新正酒造のColorsシリーズの一つ秋櫻 -Cosmos -です 新正酒造さんは創業が1852年で、きょうかい六号酵母の発祥の蔵として有名です。 <新正酒造の歴史> 後に五代目卯兵衛となる佐藤卯三郎は、醸造を学ぶことにおいては最高峰であった「大阪高等工業学校」(現・大阪大学工学部)に進学します。五代目卯兵衛は、あのニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏と同窓生で、同校には「西の竹鶴、東の卯兵衛」という学業成績の優秀さを讃える言葉があったのだそうです。 五代目卯兵衛は帰郷し、より良い酒造りのために酒質向上を目指して研究を続けます。そして、ついに六号酵母(きょうかい6号=新政酵母…

  • 【ウイスキー】様々な歴史を経て、今に至る!ブラックボトル【ブレンデッド】

    今回紹介するのはブラックボトルです。 このお酒の面白いところはアイラのポートエレンを除く7つの蒸留所のモルト原酒をブレンドしていることです。 <ブラックボトルの変遷のエピソード> ブラックボトルが誕生したのは1879年にゴードングラハム社で、元々は紅茶の専門店でした。当時の経営者であるグラハム3兄弟が顧客サービスとして自社ブランドのウイスキーをつくったのが始まりで、その後評判を呼ぶことになり、ブレンド業がビジネスの中心となりますが、知名度としては地元で知られるぐらいのローカルブレンドでした。 1959年にロングジョンインターナショナル社が大々的にプロモートをして知名度が上がりますが、その後は次…

  • 【日本酒】生酛のために!大七【福島・大七酒造】

    今回紹介するのは大七です。 大七酒造さんは 1.味わい深さ、力強さと洗練との両立 2.時間によって成長する酒であること 3.人の手と叡智を結集した酒であること が大切にしている酒蔵です。 また、ここの酒蔵はステンドグラスなどで装飾されたレンガ造りの建物になっています。これにはある思いが込められているのでした。 <レンガ造りにこだわった理由> 大七の創業は1752年と歴史のある蔵ですが、2001年に太田英晴社長はフランスのメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティを訪れました。そこで目にしたのは、石の蔵に木桶が並ぶ姿でした。大七酒造さんが目指した酒質は、新酒の鮮度を求めるのではなく、むしろ時間の試練に耐え、…

  • 【ウイスキー】勇者の息子がブレンドしたお酒!グランツ【ブレンデッド】

    今回紹介するのはグランツです。 このお酒はグレンフィディック蒸留所を作ったウィリアム・グラントによってブレンドされたウイスキーです。 <勇者の息子が目指したものは?> ウィリアム・グラントの父はダフタウンの仕立て屋で、ワーテルローの戦いと呼ばれる対ナポレオン戦争にも参加した勇者でした。一人息子として生まれたウィリアムですが、仕立て屋の仕事を継がず、ウイスキーの蒸留業者を目指しました。そして以前にも紹介しましたが、家族総出で苦労してグレンフィディック蒸留所を作り、48歳にして蒸留業者になる夢を叶えたのでした。 bar-kottechan.hatenablog.com <ガンガン行こうぜ!グランツ…

  • 【焼酎】日田天領水仕込みのお酒!諭吉【大分・西の誉銘醸】

    今回紹介するのは諭吉です 西の誉銘醸は「からだに優しく、そして美味しいこだわりの酒造り」をモットーに酒造りをしています。諭吉の由来は地元中津出身の福沢諭吉からきています。 <こだわりの水、日田天領水とは> 日田天領水は西の誉銘醸で使われている水ですが、天然活性水素水であり、昔から飲んだ人からはアトピーに効果がある、米を炊くときに普段のお米より美味しくなるなどと評判はあります。しかし、現在の研究段階では、世界的には効果が認められているわけではないそうです。 ですが、滅菌処理をしなくてもミネラルウォーターの基準をクリアするほど良質な原水で、天然のミネラルバランスを保った飲みやすくおいしい軟水です。…

  • 【日本酒】お客との交流から生まれた!陽の光 純米 サンシャイン【愛媛・成龍酒造】

    今回紹介するのは陽の光 純米 サンシャインです。 このお酒は純米で無濾過の手がかかったお酒です。またここの蔵のモットーは「酒は夢と心で造るもの」で、人との交流を交えながら手塩にかけてお酒を造っているのが特徴です。 <陽の光 純米 サンシャイン誕生エピソード> 成龍酒造さんは2007年からブログを始めたり、交流のある酒屋さんや飲食店さんを借りて酒の試飲やプレゼンテーションを行っています。こういった取り組みからお客さんとの交流を深めていると、「もう少しマイルドな口当たりのお酒が飲みたい」という意見が聞く機会が多くあったのだそうです。それなら造ってみようと考えて、愛媛県のお米のヒノヒカリを使い、ほど…

  • 【ウイスキー】香り豊かなアイラモルト!ブルックラディ【アイラ】

    今回紹介するのはブルックラディです ほとんどピートを焚かず、スモーキーさが軽めになっているアイラモルトで、ブルックラディとはゲール語で「海辺の丘の斜面」という意味を持っています。 またブルイックラディと呼ばれる場合もあるお酒です。 <ブルックラディのこだわりエピソード> ブルックラディ蒸留所は何度も停止と再会を繰り返してきた蒸留所なのですが、スチルハウスの床は木でできていて、マッシュタンが120年以上昔の創業時のものであるなど、設備の古さや老朽化は否めません。でも、それがブルックラディの個性と特徴になっています。 また、アイラ島では唯一すべての行程を行っている蒸留所で、原料の大麦もスコットラン…

  • 【リキュール】空前のタピオカブーム!タピオカいちごオレのお酒【高知・菊水酒造】

    今回紹介するのはタピオカいちごオレのお酒です。 いちごオレ以外にもタピオカカフェオレのお酒もあります。 現在、何度目かのタピオカブームが来ていますね。 その流れに乗ってタピオカのお酒を造ることに成功したのは菊水酒造さんです。 この記事のタイトルを読んであれ?と思った方はいるでしょうか?菊水って新潟のお酒じゃなかったっけ?と思われた方もいるかもしれませんね。 実は高知県と新潟県に同名の会社があるのです。調べてこの事実を初めて知りました。そしてどちらも菊水というお酒が存在するのだから面白いです。 <菊水の由来になった伝説> 中国の伝説で、菊の花から滴る露を飲んで、700歳まで生きた「菊滋童(きくじ…

  • 【日本酒】有機米のお酒!月の井【茨城・月の井造場店】

    今回紹介するのは月の井です この蔵の坂本敬子社長はドラマにもなった「さいごの約束」の著者でもあります。この話は病に倒れた酒造の当主の意志をついで酒造りを全く知らなかった奥さんが蔵を守っていく物語です。そしてこの蔵の特徴の一つに有機の酒があります。 <月の井の由来> 月の井の由来は創業者の坂本彦一が川崎大師に参拝したときに月の井と呼ばれる井戸から湧き出る水を見つけます。その井戸の水からあやかって、飲んくださる方の健康と厄除けを願い名付けたのだそうです。 <有機の酒ができるまでのエピソード> 病気療養中のご主人の為に有機野菜を買い始めた社長は、ある時「なんでうちのお酒は有機ではないのだろう。美味し…

  • 【ウイスキー】6人の為だけのお酒!シンジケート【ブレンデッド】

    今回紹介するのはシンジケート58/6です このお酒の名前の意味は58年に造られた6人のシンジケートという意味です。シンジケートとは企業の独占形態という意味合いを持つので6人が独占したお酒という意味ですね。 ではなぜそういった名前が付けられたのでしょうか? <シンジケート58/6誕生のエピソード> 1958年のイギリスのエジンバラの近くにあるリースという港町の倉庫で、かねてより自分たちだけのウイスキーを造りたいと考えていたスミスが30年以上も熟成された各地のウイスキーが眠った樽を見つけました。それも沢山の数の樽をです。 スミスはすぐにスコッチが好きな友人5名に連絡を取りウイスキー樽を一つ残らず買…

  • 【日本酒】花酵母とのマリアージュ!来福【茨城・来福酒造】

    今回紹介するのは来福です 来福は「福や来む 笑う上戸の 門の松」という俳句が由来で名づけられました。この酒造は花酵母を使って日本酒を造っている面白い蔵なのです。 <花酵母に関するエピソード> 藤村俊文氏は東京農業大学で花酵母に出会い、花酵母と酒米を掛け合わせると、どんなお酒ができるかに興味を持ったところから始まります。 そこからは1種類の花酵母に対して12種類の酒米を使い同じ状態で醸造し米の違いによる味わいの違いを確かめました。現在の花酵母の種類は14種でそれを様々なお米で試すのだから途方もない労力でしょう。 現在もそれに加えて、山廃仕込みや精米歩合を変えての研究も進めて、ベストマッチを探して…

  • 【ウイスキー】意地を見せつけた!スペイバーン【スペイサイド】

    今回紹介するのはスペイバーンです。 <蒸留所にまつわるエピソード> この蒸留所はこれほど風景と調和のとれた蒸留所も珍しいと言われ、設計した著名な建築家であるチャールズ・ドイグの傑作とも言われています。ちなみに地元の言い伝えによると、スぺイ河の河床から人間と獣によって掘り出された石で建物の壁が造られているのだそうです。 しかし、蒸留所が建てられた場所はなんと元処刑場だったのです。そのことから迷信深い昔の職人たちはシフト制による夜間勤務を嫌がったのだそうです。 <年内に造りたいと創業者の意地をみせたエピソード> ここの蒸留所で初めてスピリッツが流れ出たのは1897年の12月の最終週です。ましてや、…

  • 【日本酒】シングルカスクの日本酒!大信州【長野・大信州造場】

    今回紹介するのは大信州です。 ここの蔵は地元である長野県が開発した酒米である「ひとごこち」と「金紋錦 」が主に使われています。また、ほとんどのお酒が無濾過というのも大信州酒造さんのこだわりの一つです。 <シングルカスクの日本酒誕生のエピソード> 大信州酒造さんは酒米づくりの経験が浅くても。、意欲的な農家さんに契約栽培を依頼しています。作り手との意見交換や研修会を行って二人三脚で理想の米を目指しているのです。 ここの蔵が面白いのは、田んぼごとに仕込みをしているので、タンクによって色々な特徴があり、一つとして同じ味がないということです。それならばということでお酒をブレンドせずにそのまま出したらどう…

  • 【ウイスキー】毎年味が変わる?ミドルトン・ベリー・レア【ブレンデッド】

    今回紹介するのはミドルトン・ベリー・レアです。 1984年から毎年少量ボトリングされるイヤーブレンドです。 ラベルにかかれている年は通常は蒸留された年が書かれますが、このミドルトン・ベリー・レアはボトリングされた年が書かれています。 <蒸留所の歴史> 元々、ミドルトン蒸留所が建てられたのは1825年の事で、ジェームズとダニエルとジェレミッシュのマーフィー3兄弟が創業しました。後にコークにある他の4つの蒸留所と合併してコークディステラリーズ社を設立しますが、第一次、第二次世界大戦、アイルランドの独立戦争、アメリカの禁酒法という苦難の連続でしたが、なんとか耐え抜き1966年に、ジェムソンやパワーズ…

  • 【日本酒・古酒】個性を大切にした不思議なお酒!老亀【広島・小野酒造】

    今回紹介するのは老亀(おいがめ)です ここの蔵では、古酒を造っているのですが、常温熟成にこだわっているのが特徴です。 これは樹木が1年ごとの季節の変化を年輪に刻むように、お酒も自然のまま置いた方がより深い味わいになるという考えの元です。 <古酒を造るきっかけになったエピソード> 小野宏氏が紹興酒に出会い、1976年に「なぜ酒を何年も熟成できるのか」という疑問を持ったのが古酒づくりのきっかけです。当時の日本酒はできたてが一番という時代です。そういった疑問を持ったのもその時代背景があるのかもしれません。その疑問を解決するために紹興酒の視察に中国にまで行ったそうです。 もう一つの理由は日本酒はどこで…

  • 【ウイスキー】勝利への願い!ホワイトホース【ブレンデッド】

    今回紹介するのはホワイトホースです ホワイトホースの由来は、エジンバラで1742年にホワイトホース・セラー(白馬亭)という宿屋も兼ねた酒亭から名づけられました。名付けたのはホワイトホース社のピーター・マッキーです。以前クレイゲラキの記事でも紹介した人物ですね。 bar-kottechan.hatenablog.com <白馬亭から名づけた理由> なぜマッキーの名前を使わなかったのかというと、世界に通用するブランドを造りたいという想いと、白馬亭が歴史的にも重要な場所で、スコットランド人には自由と独立の象徴的存在だったからなのです。 スコットランドの独立を願った戦いであるジャコバイトの反乱がありま…

  • 普通の米と酒米は何が違うのか?

    今回は酒米の種類について解説してみようと思います。 良い酒米の条件 ・米粒が大きく心白の比率が高いこと ・デンプン質の含有量が多いこと ・吸水性がよく糖化されやすいこと 酒造好適米と呼ばれる 酒造好適米の利点 1、大粒なので精米しやすい 2、デンプン含有比率が高い →デンプン含有率が高い=タンパク質含有率が少なくなる →タンパク質は酒の旨味にもなるが雑味にもなる →よってタンパク質が少ないデンプンの含有比率が高い方がいい ※普段食べているお米はタンパク質含有量が多い方が美味しいと言われる 3、心白(米のデンプン質が粗い場所)が大きいため、米の中に隙間がある →菌糸が食い込みやすいため麹菌が繁殖…

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