「八百万(やおよろず)」という言葉があるように、日本では古くから森羅万象に神性を感じ敬ってきました。歳経た樹木や大きな岩など、神が宿る依代として大切にされてきたのも周知のとおりですね。あらゆるものに神様がおられるという観念は列島の基層信仰と
ビールほど日本人に愛されているお酒はないかもしれない。 なぜなら「とりあえず」と言って注文するものなんて、ほかにはとんと聞かないから。「"生"でええやんな?」「"生"の人はー?」といえばもちろん生ビールのことで、最初の乾杯にはほぼこれ一択という雰囲気だ。 "ホット"といえばコーヒーを指すように、"生"といえばすなわちビール。「とりあえず生」の合言葉が、今夜も全国の酒場で繰り返されるだろう。 ぼくはあんまりお酒に強くなくって、大勢での飲み会なんかもどちらかというと苦手なほうだ。 それでも、お酒の味そのものは「おいしいなあ」と、心からしみじみ思うようになってきた。 まあ、年齢もあるのだろうけど、何より大きいのは結婚して家庭をもったことだと思う。 お家でくつろいで誰にも気兼ねせず、お嫁さんと差し向かいで飲むお酒の、なんと安らぐこと。 酔いつぶれたとしても自宅なので安心ですし。 ココン、コンコン、カリカリカリ、とドアをノックしたり引っかいたりするのが、ぼくが帰ってきた合図だ。 ほどなくお家の奥から、ぱたぱたぱたとかわいらしい足音が近づいてきて、かちゃこんとドアが開けられる。「おかえりなさい、晃くん」 いつものようににっこり笑って出迎えてくれるのは、お嫁さんの伊緒さんだ。 結婚した今でもぼくは、この人のことをさん付けで呼ぶのをやめられない。 かといって他人行儀なわけではなく、むしろたいへん仲良しだと自負するものである。「ただいま、伊緒さん」 やはりいつものように少し照れてしまいながら、ぼくは大事に持ってきた袋を掲げてみせる。 「今日はビールにしてみました」「おおっ!やったあ!」 ぱあっ、と伊緒さんが顔を輝かせ、ぴょこんと跳びはねた。 時あたかも金曜の夜。「花金」はもう死語かもしれないけれど、ぼくたちにとってもっともお酒が飲みたくなるタイミングには違いない。「よしよし、ではでは」「ええ。ではでは」 ガサゴソと袋を揺らしながら、いそいそとお家に入る。 ご飯はすぐに食べられるよう、いつも準備してくれているのだけど、お酒を飲むときにはその前にちょっとした習慣がある。 すばやく着替えて手を洗い、うでまくりをしたぼくは伊緒さんと台所に並び立った。「準備は?」「おーけー!」 それは、おつまみを二人でつくること。 おいしいご飯をつくってもらって、そのうえ酒の肴までつくらせるのもなんだかと思
『伊緒さんのお嫁ご飯』とは いつも拙文にお目通しくださり、本当にありがとうございます。このコラムでは、「三條すずしろ」としての代表作である『伊緒さんのお嫁ご飯』について、お話したいと思います。この小説は「伊緒さん」という女性が、夫のためにいろいろとおいしいご飯を作ってくれるというとってもシンプルなお話です。アルファポリスやエブリスタ、カクヨムなどの小説投稿サイトを発表の場にした初めての作品でもありました。ありがたいことに、アルファポリス主催の「第1回 ライト文芸大賞」では「大賞候補作」として選んで頂き、 読者の方々に多くの温かいコメントを頂戴した思い出深い作品です。そんな"お嫁ご飯"の構想・執筆・取材などなど、制作舞台裏のことを記してまいります。 「書きたいもの」から「読みたいもの」へ 三條が最初に書き上げた小説は、バリバリの歴史小説でした。それも奈良時代というニッチな舞台で、かつ「隼人」と呼ばれる南九州の先住民族を主人公にした、マニアックな作品です。それは自分自身が「書きたい」と思うこだわりを突き詰めた小説で、育鵬社主催の「第15回 歴史浪漫文学賞」では三次選考を通過することができました。『吠声(はいせい)』と名付けたこの作品は、ご縁があって電子書籍としてリリースしていただくことができました。以後わたしは、歴史小説を中心にWEB作家としての活動を始めました。ですが、自分の思うように小説を書いて、誰かがそれを読んでくれることに感動する反面、「これでいいのか」という疑問にも苛まれるようになりました。自分が書きたいものを書いた。では、読者としての自分が「読みたいもの」はなんだろう。それは小説のページをめくってくれる、見知らぬ誰かと同じ視点のはずではないか――。そういう思いが、歴史以外のジャンルに挑戦する原動力となったのです。 料理がテーマの、初めての「ライト文芸」ジャンル
大事な部品。でもあんまり描かれない 刀って、日本の精神文化においても重要な位置づけのものだと思います。様々なメディア作品でも、主要な武器として刀剣がテーマとなることが多く、それだけアイデンティティを込めやすい器物でもあるのでしょう。しかし、漫画等で刀身や鍔はきちんと描かれているのに、とっても大事な部品があまり描かれていないように思うのです。その名は「栗形(くりかた)」。たしかにちょっと目立ちにくくて、鞘の色に紛れて分からなくなってしまうのかもしれません。ですが刀を構成する大切なパーツのひとつですので、ぜひもっと知ってほしいのです。同時に、もしもイラストや漫画を描かれる人が刀の資料がほしいと思ったとき、資料としてお役に立てれば幸いです。 鞘の抜け落ちを防止 栗形は鞘外側、鍔寄りに付けられた突起状の部品です。文字通り、栗に似ているという意味とも、穴が開いていることから「刳り」の意味ともされています。栗形の役割のひとつには、鞘が帯から簡単に抜けてしまわないよう、ストッパーとしての面があります。動いている間に鞘はどんどんずり下がっていくため、もし栗形がなければそのうち下へすっぽ抜けてしまうでしょう。例外として「薩摩拵え」などのように、あえて小さく丸く作って鞘ごと即座に抜くことを前提とした栗形もあります。 真ん中のチョボが「栗形」です こういう形と位置とサイズ感です 帯刀したところ。最初は適正位置ですが・・・ 動いている間に鞘が下がってきます。そこで栗形がストッパーとなります。 無理に上から見るとこんな状態です 「下げ緒」を通す部品 栗形にはストッパーだけではなく、「下げ緒」を通す環としての機能が持たされています。下げ緒とは一般的に平打ちの組み紐で、様々な用途をもった便利なアイテムです。1.袴の紐に結束して、鞘の脱落・紛失を防止する2.戦闘時に、襷として用いる3.捕らえた敵を縛っておく、「捕り縄」として用いる4.止血に用いる5.長距離移動で刀を背に負うのに用いるこれらは一例で、流儀や作法によって異なる伝承があり、他にも様々な用途があるそうです。史実がどうであったかは不明な部分も多いそうですが、現代の居合道では必ず下げ緒を装着することになっています。 下げ緒。七尺~八尺ほどが一般的だそうです(もちろん流派・体格によります)
「居合」とは刀を使った武術の一種 時代劇なんかでよく「居合」という言葉がでてきますよね。「居合の達人」などと聞くと強者感が醸し出されて、もう気を付けて闘わなければならいフラグも同然です。なんとなく、目にも止まらぬ速さで抜刀する術、のようなイメージがあるかと思いますが、実際にはどのような技なのでしょうか。時代物をもっと楽しむためにも、「居合」のことを改めて解説したいと思います。 居合は刀が鞘におさまった状態から"迎撃"する技 流派や団体ごとに考え方が異なる場合があるかもしれませんが、 すごくざっくり言うと日本刀を扱う術は「剣術」と「居合術」に二分することができます。これも大雑把ですが、「刀を抜いて・構えて・斬り結ぶ技」 が剣術。 「刀が鞘におさまった状態で・攻撃を受けたとき・対処する技」が居合術。このように捉えると概ね合っているかと思います。したがって、居合は刀を抜くと同時に斬る、あるいは受ける・受け流す、などの技法を駆使します。それゆえに、別名を「抜刀術」という場合もあり、関口流などでは抜刀術と書いて「いあい」と読ませるそうです。これも流派によるのかもしれませんが、私の学んでいる流儀と団体の居合には、自分から攻撃を仕掛ける技は一本もありません。つまり、突然危害を加えられた際に即座に"迎撃"するという、護身術的な要素が強い武道なのです。 「居ながらにして、急に合いする」「居合わせる」 というのが、居合の字義とされています。 稽古は一人形が中心 居合では、空手や拳法のように一人で行う形稽古が中心となります。流派によっては、さらに二人で向かい合う「組太刀」や「組居合」の稽古を行うこともあります。「仮想敵」といって、相手がどのように攻撃を仕掛けてくるかイメージし、いわばバーチャルな敵と闘うという稽古法をとっています。模擬刀や真剣を振るうため、精神を集中する必要があることと、危険防止のためにも有効な方法です。 居合の究極は「抜かない」こと
おせちの定番を手づくり 『伊緒さんのお嫁ご飯』には、けっこうな頻度でお正月の話題が出てきます。それというのも、伊緒さん夫婦はそれぞれの出身が北海道と和歌山で、なかなか食文化のギャップがあるためです。たとえば札幌では、おせち料理は大みそかの晩から食べますが、和歌山では元旦にお重を開けるのが一般的です。お正月行事って、地域の特色が如実に表れるのでおもしろいんですよねえ。なぜかお正月しか食べないような料理も多いのですが、なかでも「伊達巻き」が大好きです。でも、買うとなるとこれがけっこう高いんです。ああ、腹いっぱい伊達巻き食いてえ。そう思って、手づくりしたときのお話です。 材料 はんぺん…1/2枚 たまご…‥2コ 塩・砂糖…少々 酒‥‥……少々 フライパンで一回作る分として、材料はたったこれだけです。ものすごくコスパがいいです。これらをミキサーにかけてとろとろにします。調味料は味見をしながら目分量ですが、塩はアクセント程度に。お砂糖はほんのり甘い程度に。お酒は香りづけ程度に。を意識しました。はんぺんにも少し塩味がついていますので、使う銘柄によって加減は変わるかと思います。わたしは少し甘めが好きなのですが、お砂糖が多いほど焦げやすくなるので注意です。お酒はふんわり香るほどにして、これも多すぎると固まりにくくなることに気を付けましょう。 極弱火でじっくり、蒸し焼きに ごくごく弱火で、じっくり蒸し焼きに ミキサーにかけた材料を、よく熱しておいてから温度を下げたフライパンに流しいれます。温度の下げ方は、一度濡れふきんなどの上にジュッ、と音がするくらい置くとうまくいきます。ちょうど、ホットケーキを焼くときみたいな感じですね。流しいれた後は、極弱火でじっくり蒸し焼きにします。フタをして、焦げ付かせないようにじわじわ加熱するのがポイントです。途中でひっくり返すことはしませんので、表面を触ってもたまご液が付かなくなるまで、15~20分くらいを目処に気長に熱しましょう。 巻き簾がなくてもOK。アルミホイルで固定 わたしは、もうこのままでもいいと思います 両端をキャンディーみたいにねじります。伊達巻きっぽい凹凸はできませんが…… 十分に火が通ったら、焼き面を上にして
山そのものが要塞! 中世山城の威容 みんな大好き日本のお城。歴史が好きな三條も、もちろんお城が大好きです。県庁所在地などには特に、旧藩時代の城郭が残っていて(あるいは再建されて)、街の象徴として愛されていますね。天守閣を備えた、いわゆる「近世城郭」もかっこいいのですが、最近激しく心揺さぶられているのが「山城」です。文字通り、山の自然地形そのものを要塞化した中世のお城のことです。天守のような派手な構造物はありませんが、敵の侵入を阻む様々な防御機構の痕跡を見ることができます。とはいえ、そのほとんどは今や木々が生えこんで、見た目は「山」そのものです。したがって遺跡を見るためには、登山の準備をしなくてはならない所も多いのです。そんな中世山城のひとつ、「長藪城(ながやぶじょう)」の址を訪れました! 長藪城とは 長藪城とは和歌山県の北東端に位置する、橋本市に所在する山城です。大和と河内の国境にあり、すぐ北を金剛山に連なる嶺が塞ぐという、交通の要衝に立地しています。正確な年代は詳らかではありませんが、文明(1469~87)の頃に在地の「 牲川(にえかわ)筑後守義春 」が築城したものとされています。牲川氏は義春の祖父・頼俊の代には楠木正成に仕えていたといいます。 正成の敗北と千早城の陥落によって頼俊は一時、十津川村へと待避していましたが、義春の代で 紀伊国守護の畠山氏に従い、 紀北地方へと戻ってきたそうです。牲川氏はこの地で以降数代を経て、やがて織田信長の配下に属しますが、難攻不落の堅城も天正十三年(1585)、羽柴秀吉の紀州攻めによって落城するのでした。 住宅街を抜けて、小山の尾根伝いを行く 長藪城の登山道へは、「城山台」という市内最古の住宅街を抜けて至ります。文字通り背後に長藪城を背負う恰好ですので、「城山」。北に向けて逆U字状に連なる山を利用した長藪城には「東の城」「西の城」「出城」があり、現在3つの登山口があります。今回は東の城から取り付いて、尾根伝いに西の城へと縦走し、もっとも標高の低い出城方面の登山口へと降りるコースを行きました。長藪城を周回するなら、これがもっとも行きやすいルートだと思います。 東の城登山口の目印、三丁目の給水塔。遠くからでもよく見えるので、ランドマークになっています
「小説の書き方」って、どうしてますか? 「小説を書きたいんですけど、なかなか上手くいかなくて……。どうやって書いてるんですか?」 という相談を受けることがよくあります。 「えーっ? もうそんなの、好きなようにどんどん書いちゃってください! わははは」 などと、お茶を濁してきたのですがそういえば、「どうやって書いているか」って、ほとんど意識したことがありませんでした。書きたいけどなかなか書けない、という方のお悩みをよくよく聞いてみると、 1. 途中でよく分からなくなる 2. 完結にまでもっていけない 概ねこの二つが、課題として挙げられるように感じました。正直、わたしがどうこう言えることではなく、偉そうにコメントするのを避けていたのですが、改めて自分自身はどうなのか? と考え直すきっかけを頂いたと思っています。そこで、このことをきちんと整理してみることにしました。 あなたはどのタイプ? 4つの作家タイプ まず、「書く」ことそのものは単純な作業でも、その工程にはいくつものアプローチがあることが重要です。物語を書きたいと考える人の頭の中には、すでにある程度の像が出来上がっているはずです。でも、実際にそれを文字に起こそうとすると手が止まってしまう、ということを耳にします。つまりそれは、イメージとアウトプットがうまく繋がっていない状態といえるでしょう。そこで、どのような方法であればスムーズに文章を起こすことができるのか、自分自身の「タイプ」を知ることが第一歩となります。多くの場合、わたしも含めてそれを無意識に行っていると思うのですが、改めて意識してみることで執筆のルーティンが、より明瞭になるのではないでしょうか。以下に、仮に4つの作家タイプを分類してみました。それぞれどのような人が該当するのか、また各自の強みと注意点とを挙げていきましょう。 設計者型(デザイナータイプ)
シンプルだけど深い! 大好きなたまご料理 『伊緒さんのお嫁ご飯』第七椀で登場した「とろふわ朝食たまご」。スクランブルエッグです。三條もこれが大好きでよく作るのですが……。かんたんなようで難しいのですよねえ。 そんな奥深さも魅力なたまご料理。いつものレシピをご紹介します。 たまごは常温にもどしておく 3個で2人前くらい 冷蔵庫のたまごはとっても冷たいので、常温にもどしておきます。冷たいままフライパンに流すと一気に温度が下がるため、鍋肌にくっついたりしてうまくいきません。ちょっとした温度の違いで鍋離れもよくなるので、作る前にはたまごを冷蔵庫から出しておきましょう。 隠し味はマヨネーズ! いつもは目分量 伊緒さんも使っていましたが、ふんわりと仕上げるのにマヨネーズを使います。ホイップ状の油分のおかげでたまごが固くならず、口あたりがよくなりますよ。 マヨは天ぷらの衣に入れても、さっくりした食感になるのでお試しあれ。 今回はたまご3個に対して大さじ1杯ほどにしましたが、思い切って2杯くらい入れたほうがふわっとします。カロリーが気になるところですが、その分フライパンに引く油は少なめですみますよ。マヨにも塩気があるため、味付けは控えめに。三條の好きなハーブソルトを少し振ります。 ハーブソルトが好き たまごは白身を切るように、さっくり混ぜる お箸を白身につっこんで… 持ち上げるようにして白身をほぐします。20回くらい。 たまごは白身と黄身との食感の違いがあったほうが好きなので、いつもさっくり混ぜ合わせます。お箸をつっこんで何度も上に持ち上げるようにしながら、白身をほぐしていきます。大方白身がほぐれたところで、黄身とともにかき混ぜます。 フライパンはようく熱する ほのかに煙。オリーブ油の甘い香りが。 フライパンは火にかけて、オリーブオイルを少したらして鍋肌全体になじませます。このとき、少しこわいですがほのかに煙が立つくらいによく熱します。たまごを入れると急速に温度が下がるため、それに負けずに加熱し続けられるようにです。 一気に焼く! じゅわあっ、ていう音が好き
実はすごく欲しかった 登山がなんだかブームだそうですね。わたしは携帯の電波が届かないような山奥で育ちましたので、お山に登るととても安心します。そして何やら、山頂でみなさんおいしそうなものを調理して召し上がっているではありませんか!そのための熱源として必要なのが「バーナー」です。小さくても一人前!これさえあれば、どんな場所でもお湯をわかしたり、ちくわを焙ったりすることができてしまうのです!ずっと前から欲しかった! ついに手に入れた! わくわく というわけで、相方と入念な協議の末とうとう手に入れました。わたしが欲しかったのは、イワタニさんの「カセットガス ジュニアコンパクトバーナー」というもの。こういうアウトドア用のバーナーは、初めてなのです。 コンパクト! 安い! そして市販のカセットガスが使える クローズド状態。ここから上記のように変形します どうして三條はこれにこだわったのかというと、値段の安さもさることながら、市販のカセットガスを使えるというメリットがあったからです。山行やそと遊びだけではなく、万が一の災害時などにも汎用性を発揮してくれるのではないかと思います。 なかなか強力! 使い方の注意 お父さんのコッヘルについてた。多分40年以上前のアンティーク お山に持っていくのを待ちきれず、庭でさっそく実験です。父の形見の古いコッヘルについていた、アルミやかんでお湯をわかします。 思っていたより火力調節のツマミが繊細なので、最初はじわーっとガスを出して点火するのがよいでしょう。開けすぎるとボワッ!と炎が上がって危険ですので、注意してくださいね。あと、明るいところでは火の色がたいへん見にくくなります。うっかり燃えやすいものを近づけたりしないよう、これにも気を付けなくてはなりませんね。 明るいとほんとに火色がわかりませんね 早くこれを持ってお山に登って、棒状のラーメンとかつくって食べたい!
一番人気の小説メニュー 『伊緒さんのお嫁ご飯』「第四椀 「副菜」と呼ばれる小鉢には、伊緒さんの愛があふれていました」で登場した、小松菜を使った副菜。数あるメニューの中でも、これが一番反響があったのです。実際に作ってみました!というコメントをたくさんいただき、小松菜嫌いな旦那さんが喜んで食べてくれた、なんて嬉しいお知らせを寄せてもらった思い出の章です。とってもカンタンなので、レシピというのもおこがましいですがさっくりご紹介します! 小松菜のおひたしにポン酢とオリーブオイルをかけるだけ ポン酢もオリーブ油も、お好きな銘柄でどうぞ はい。もう見出しの通りでございます。味がちゃんと染みるように、1.ポン酢2.オリーブオイルの順番で回しかけるだけです。分量はお好みですが、湯通しした小松菜をしっかりしぼって水けをきり、全体になじむ程度の少なめな方がわたしは好きです。ポン酢には、お好みでレモンや柚子の果汁をたらしてもおいしいですよ! 仕上げにハーブソルトがおすすめ この小鉢にインパクトを与えるには、仕上げに「ハーブソルト」をひと振りすることです。伊緒さんはクレイジーソルトを使っていましたが、なんだって構いません。もちろん、お好みのスパイスを色々試してみるのも楽しいですね! これが最近のブーム 注意!必ず食べきれる分だけ作ってね 一点だけ注意です。このお料理はすぐに色が変わって茶色くなってしまいますので、一回の食事で食べきれる分だけ作ってくださいね。冷蔵庫でも一晩置くともう茶色くなってしまい、味も食感も残念な感じになってしまいます。副菜としてちょっとだけ、というのがおススメです♪
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「八百万(やおよろず)」という言葉があるように、日本では古くから森羅万象に神性を感じ敬ってきました。歳経た樹木や大きな岩など、神が宿る依代として大切にされてきたのも周知のとおりですね。あらゆるものに神様がおられるという観念は列島の基層信仰と
競技やスポーツではなく、戦闘技術として編み出されてきた古武道。「武芸十八般」と称されるように剣術・柔術・槍術・弓術・馬術等々、多岐にわたる技術体系が発展してきました。そんな古武道のなかには、成立した時代背景を思わせるさまざまなシチュエーショ
初入村の感想ついに『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を拝見しました。SNS越しにたいへんな盛り上がりを見ており、また60年ほども前に誕生した「鬼太郎」というコンテンツがいまだに愛されていることに静かな感動を覚えています。漏れ聞こえる前評判とPG-1
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さまざまな「下読み」の開示情報と自身の経験をもとに、文学賞でまずは一次選考を通過するために重要となるであろう3つのポイントを考えてみました。
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「才能」ってつまり何のことだろう「才能がある/才能がない」という言葉は、これまで幾度となく耳にしてきました。特に創作を志して小説を書くことに取り組むようになってから、この「才能」を理由に悩む人や、他者からの評価に度々使われるのを目のあたりに
口コミや前評判を除いてはタイトル、表紙絵、あらすじ、帯書き、あとは書店のポップくらいではないでしょうか。 少ない情報からいかに自身の好きな作品を見つけ出せるかは、読書生活における重要なテーマです。 口コミなどの予備知識がない状態から面白い小説を短時間で選ぶための、自分なりのセオリー5つをご紹介します。
織田信長を「第六天魔王」の異名で呼ぶのはあまりにも有名ですね。イメージにぴったりというかちょっと中二っぽい感じも風情というか、ともかく他に「魔王」とまでの二つ名が付く戦国武将は思いつきません。これはポルトガルの宣教師「ルイス・フロイス」がイ
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文学賞の受賞作は当日発表のものもあれば、該当者に事前連絡がいく場合もあります。 受賞者が実在するか、あるいは受賞の意志があるか等を確認するためです。 本記事では私が受賞した3つの文学賞について、どのように受賞の連絡があったのかをレポートします。
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「……具合はどうですか?ユラさん」瀬乃神宮ご用達である東堂医院の病室で、わたしはおそるおそる彼女に声をかけた。白い浴衣のような療養着姿のユラさんはベッドに身を起こし、窓の向こうの紀ノ川を眺めている。長い髪を結ばずに垂らした様子は、初めて目に
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