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2019/04/15

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  • 道端の草に羽根を休めるウラギンシジミ(昆虫シリーズ 01)

    今回は花ではなく、蝶の写真をおめにかける。道端の草に、ウラギンシジミがなぜか逆立ちして羽根を休めていた。表の色は雄と雌で違うが、裏が銀色一色のこの蝶は、飛ぶとその銀色がキラキラと光って目を引く。台風の時などによく見かけて、昆虫好きな子供の心をそそったものだ。それほどふつうに見かける蝶ではなく、子供にはご褒美のような種だったからだ。(2019-08川崎市道端)ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶、学名Curetisacutaparacuta)は、チョウ目シジミチョウ科ウラギンシジミ属に分類されるチョウの一種。概要翅の裏が銀白色に輝くことが和名の由来である。オスの翅の表は茶色地にオレンジ色を配した色であるが、メスではオレンジ部分が白色または淡い水色になる。表も裏も飾り気がなく渋い色合い。成虫は花・樹液・腐果・打ち水など何にで...道端の草に羽根を休めるウラギンシジミ(昆虫シリーズ01)

  • 涼し気な深い青の花が目を引くルリマツリ

    園芸種のルリマツリは、涼し気な深い青の花が目を引く。藍色にならずに、青がそのままで濃くなったような花弁の色が印象的だ。ルリマツリという命名もよい。写真のものはインペリアル・ブルーだろうか。(2019-08川崎市路傍)ルリマツリ(プルンバゴ)学名:Plumbagoauriculata和名:ルリマツリ特徴ルリマツリは丈夫で育てやすい熱帯花木で、涼しげな青色の花が魅力です。プルンバゴの名前で呼ばれることもあります。初夏から晩秋まで長期間にわたって次々と開花します。寒さにも強く、東京でもよく戸外で冬越しします。庭植えにすると大きく育って見ごたえがありますが、ほかの植物を覆いつくしてしまうほど生育がおう盛です。基本データ園芸分類熱帯植物形態低木原産地南アフリカ草丈/樹高0.3~3m開花期5月~11月花色白,青,紫耐寒性普...涼し気な深い青の花が目を引くルリマツリ

  • 名前にそぐわないシンプルな白い花をつけるシャボンソウ

    シャボンソウという名前は、葉を揉むと石鹸のような泡が立つからつけられたという。別名のサポナリアもラテン語の石鹸サポに由来するという。日本には明治時代に渡来し、薬草植物として扱われていたようだ。名前にそぐわないシンプルできれいな五弁の花をつける。(2019-07東京都神代植物公園)シャボンソウ別名サポナリア科ナデシコ科原産南ヨーロッパ、西アジア花期6~9月シャボンソウは、名前のとおり、葉っぱを汁が出るくらいもむと、石けんのように泡立ちます、一般に知られる花の名前が、シャボンソウなのか、サポナリアなのか、よくわかりません。おそらく園芸種では、サポナリアでしょう。サポナリアは、一回植えるとこぼれ種で、翌年も生えてくる強い植物なので、手を掛ける植物ではありません。園芸種の淡いピンクは、日当たりが悪いと、白っぽくなってし...名前にそぐわないシンプルな白い花をつけるシャボンソウ

  • 夏に咲くムクゲにふさわしい名前をもらった「夏空」(槿シリーズ19)

    夏に咲く一日花であるムクゲの名前として、「夏空」はふさわしい名前だろう。典型的な白の一重に底紅のムクゲで、絞りがいくらかきついところが特徴か。夏空に向かって咲くムクゲの花には昆虫たちも勇んで集まってくるようだ。(2019-07東京都神代植物公園)夏に咲くムクゲにふさわしい名前をもらった「夏空」(槿シリーズ19)

  • 唇を伸ばしたような美しい花が愛好されるロシアンセージ「タイガ」

    ロシアンセージ「タイガ」は、ちぐはぐな名前をもらった花だ。ロシアンというがロシアとはかかわりなく、中東からヒマラヤに自生する。セージというが、サルビア科のハーブ植物のセージとはかかわりなく、たんに姿かたちが似ているというにすぎない。それでも唇を伸ばしたような美しい花をつけるので、愛好されているようだ。(2019-07東京都神代植物公園)ロシアンセージロシアンセージは、アフガニスタンを中心に、パキスタン、ヒマラヤ西部に分布するシソ科ペロフスキア属の亜低木です。分布域は岩場や砂利地などにあり、日当たりの良い場所に自生しています。美しい花を咲かせ、幅広い環境に適応することから、観賞用として世界で広く栽培されています。ロシアと名前に付きますが、ロシア原産の植物ではありません。ロシアの名前は、19世紀にロシアの地方長官だ...唇を伸ばしたような美しい花が愛好されるロシアンセージ「タイガ」

  • 穏やかなピンクの一重の花が奥ゆかしい平家山(槿シリーズ18)

    滅びた平家を思わせるのか、栽培された土地の名前から来たのか不明だが、穏やかなピンクの一重の花が涼し気でよい。底紅だがそれほど絞りはきつくないのも奥ゆかしいか。切れ込みの深い小振りの葉とマッチして、茶花としても愛好されているようだ。(2019-07東京都神代植物公園)穏やかなピンクの一重の花が奥ゆかしい平家山(槿シリーズ18)

  • 涼し気だが、少し寂し気な紫盃(槿シリーズ17)

    薄い紫の一重の花弁が特徴的な紫盃。青いインクがにじんだような印象を与える。涼し気だが、少し寂しいムクゲかも。(2019-07東京都神代植物公園)涼し気だが、少し寂し気な紫盃(槿シリーズ17)

  • 薄い緑のグラデーションがなんともシックな花オレガノ

    オレガノはハーブとして有名だが、食用のオレガノと花オレガノではかなり外見が異なる。花オレガノは苞葉が花びらのようにピンクや淡いグリーンで、本来の花はその間から小さく顔を出している。重なり合った苞葉の薄い緑のグラデーションがなんともシックだ。(2019-07東京都神代植物公園)オレガノ・ケントビューティー科名シソ科学名riganum'KentBeauty'大きさ10cm~15m這うように伸びる主な開花期6月~7月シソ科オレガノ属はヨーロッパ、地中海沿岸に15-20種が分布します。草姿はバラエティーに富んでおり、形態によってオレガノを代表とする「オレガノ類」、マジョラムをはじめとする「マヨナラ類」、本種が含まれる「花オレガノ類」の3種に分けられます。前者の2種は芳香のある茎葉を料理やお茶などに利用するハーブとして親...薄い緑のグラデーションがなんともシックな花オレガノ

  • 薄いピンクの八重が涼し気なピンクデライト(槿シリーズ16)

    ピンクデライトは薄いピンクの八重の品種。白に紅を差したピンクなので、夏にも暑苦しくない。「ピンクの喜び」という名前にふさわしいムクゲだ。開き始めたつぼみも優雅で、庭に一本植えてあると楽しいかも。(2019-07東京都神代植物公園)薄いピンクの八重が涼し気なピンクデライト(槿シリーズ16)

  • 清楚な印象を与えるハーブ植物のノコギリソウ

    ノコギリソウの名は葉の鋸状の切れ込みによるもので、花とはかなりイメージが違う。英語名のヤロウでも通用している。ハーブとして漢方でも有名な花らしい。小さな花が集まった様子は清楚な印象を与える。日本には明治時代に渡来し、野生化しているようだ。(2019-07東京都神代植物公園)ノコギリソウ科名:キク科学名:Achillea別名:ヤロウ原産地:北半球の温帯草丈:40cm-1m開花期:6月~9月くわしい育て方〔〕内は学名、A.はAchilleaの略ノコギリソウとは北半球の温帯におよそ100種が分布する、毎年花を咲かせる多年草です。日本にもノコギリソウをはじめ、数種が自生しています。冬は茎葉が枯れて根の状態で越します。葉っぱのフチが細かく切れ込んでおり、その姿をのこぎりに見ててこの名前があります。主な開花期は夏で、長く伸...清楚な印象を与えるハーブ植物のノコギリソウ

  • 花弁が大きく重なり合った紫色のムクゲ「キジバト」(槿シリーズ15)

    花弁が大きく重なり合った紫色のムクゲ「キジバト」。写真のものは底紅の色と花弁の色がすこしダブって、重い感じになる。花弁の縮れなどは程よい品種だが、少し暑苦しいかも。(2019-07東京都神代植物公園)花弁が大きく重なり合った紫色のムクゲ「キジバト」(槿シリーズ15)

  • 燃え上がる松明に似た花をつけるベルガモット

    ベルガモットはハーブの一種で、花の形が松明に似ているというので、「タイマツバナ」の和名がついている。写真の花は紫なので、松明にはあまりみえないが、赤の品種が多い、松明の炎にみえないこともない。しかし花の名前をつけるといのは想像力のいる仕事だと思う。ベルガモットの名は、香りがベルガモットオレンジに似ているからという。ハーブティーにすると、オレンジの香りが立って、おいしいらしい。(2019-07東京都神代植物公園)ベルガモット学名等[学名]Monardadidyma[英名]Bergamot[和名]タイマツバナ特徴・北アメリカ原産のシソ科の多年草、草丈80cm程度、花の色は赤・白・ピンク等・日本では花の形が「松明」に似ているところからの命名・外国では香がベルガモットオレンジに似ていることからの命名利用部花・葉・精油殖...燃え上がる松明に似た花をつけるベルガモット

  • 紫の花弁の下唇が大きく突き出すコシオガマ

    半寄生植物だというコシオガマ。葉緑体を持ち自分でも光合成を行なう能力はありながらが、根の一部を他の植物の根に食い込ませて養分を奪うちゃっかり植物。どこかナンバンギセルを思い出させるところのある花だ。下唇が大きく突き出すのが特徴。(2019-07東京都神代植物公園)コシオガマ(小塩竈、学名:Phtheirospermumjaponicum)はコシオガマ属の一年草。特徴半寄生植物。根は細く貧弱。茎は直立し、多少枝分かれし、高さは20-70cmになる。全体にやわらかな曲がった腺毛が密に生え、さわるとベタつく。葉は対生し、3角状卵形で羽状に深く裂け、裂片はさらに不規則に裂け、縁にはとがった鋸歯がある。葉身は長さ20-35mm、幅10-20mm、基部は切形で、長さ4-10mmになる葉柄がある。花期は9-10月。枝の上部の...紫の花弁の下唇が大きく突き出すコシオガマ

  • 少し紅をさしたような美しい白の八重プルケリマス(槿シリーズ14)

    プルケリマスとはラテン語できわめて美しいという意味だ。花笠が進んで八重にみえる。赤の花も多いようだが、写真の少し紅をさしたような白の八重のプルケリマスは、花芯のめしべの様子を含めて、たしかにきわめて美しい。(2019-07東京都神代植物公園)少し紅をさしたような美しい白の八重プルケリマス(槿シリーズ14)

  • 花弁の放射状の斑点が目立つ百合に似たアロストロメリア

    アロストロメリアは百合水仙と呼ばれる渡来種で、明治時代に日本にもたらされたらしい。この花の特徴は花弁に吸蜜に来た昆虫類を蜜のところまで誘導するために、花弁に放射状の斑点スポットがあることだ。昆虫はこの斑点の方向に進むことで、授受粉の働きをすることになる。(2019-07東京都神代植物公園)アルストロメリアとは?アルストロメリアは南米のチリを中心にペルー、ブラジル、アルゼンチンなどの国々で約60~100の野生種が分布しています。砂地などの乾燥した場所で生育しているものや、森林で育つものもあるなど品種によって生育地も持っている性質も異なります。和名ではユリズイセン(百合水仙)と呼ばれています。花は年に1回、春から夏の間に咲く一季咲きですが、生育する場所や環境によっては長期間咲き続けるものもあります。花の寿命は長く、...花弁の放射状の斑点が目立つ百合に似たアロストロメリア

  • 真ん中に赤い花芯を隠したレッドハート(槿シリーズ13)

    槿の「レッドハート」は文字通り底紅の品種。レッドだからといって赤ではなく、花弁は白だからご注意(笑)。重なりあった白の重々しい花弁の中心に濃い絞りの赤がほの見えるのも奥ゆかしい。(2019-07東京都神代植物公園)真ん中に赤い花芯を隠したレッドハート(槿シリーズ13)

  • ブラシのような花弁が集まって咲くリアトリス・スピカタ・アルビ

    リアトリス・スピカタ・アルビはユリアザミの園芸種リアトリス・スピカタの白花(アルビ)の品種である。もこもことブラシのような花弁が集まっているのはどこかコミカルだ。咲き終わりの部分が痛みやすいのが玉に傷か。リアトリスの和名は麒麟菊。キリンというのは、背が高くなるからだろうか。「花の咲き方は槍咲き型と呼ばれる穂状に咲くパターンと玉咲き型と呼ばれる固まって咲くパターンの2つに大別される」という。この花は背の高くなる「槍咲き型」だ。(2019-07東京都神代植物公園)リアトリスの育て方学名…Liatris別名…ユリアザミ、キリンギク科名…キク科属名…ユリアザミ属(リアトリス属)原産国…北アメリカ花色…紫、ピンク、白草丈…30㎝~100㎝日照…日なた難易度…星USDAHardinessZone:3to8リアトリスの特徴リ...ブラシのような花弁が集まって咲くリアトリス・スピカタ・アルビ

  • 花弁が重なり合って重みのあるピンクの花を咲かせる「リトル・トミー」(槿シリーズ12)

    リトル・トミーはピンクの底紅の一重のムクゲ。花弁が重なり合って重みのあるピンクの花を咲かせる。葉に菊の葉のような鋭い切り込みのがあるのも特徴だとか。(2019-07東京都神代植物公園)花弁が重なり合って重みのあるピンクの花を咲かせる「リトル・トミー」(槿シリーズ12)

  • 黒紫の花が強い印象を与えるブラックマロウ

    タチアオイの一種だが、黒紫の花が強い印象を与えるブラックマロウ。夏の庭園にあると素敵だろう。花はハーブに好んで使われるらしい。最初は紫色のハーブティーが時間とともにルビー色に変わるという。レモンなど酸性のものを加えても色が変わるという。フランスでは「夜明けのティザーヌ」と呼ばれて愛好されているとか。(2019-07東京都神代植物公園)ブラックマロウ科名・属名アオイ科タチアオイ属園芸分類宿根草別名ホリーホック・ニグラ原産地ヨーロッパ用途庭植え花期5~6月【ブラックマロウについて】ブラックマロウは、黒に近い濃い黒紫色の花色が特徴のタチアオイですが、その花色がインパクトが強いことから特にブラックマロウとして親しまれています。育て方などは他のタチアオイと同様で、丈夫で育てやすい宿根草です。栽培したところでは、秋に苗を植...黒紫の花が強い印象を与えるブラックマロウ

  • 美しいピンクに底紅の一重の妖艶なアフロダイト(槿シリーズ11)

    美と性の女神アフロディーテ、ヴィーナスの名前をもらった妖艶なアフロダイト。美しいピンクに底紅の一重の花がすがすがしい。花弁の末端の縮れもなかなかよい味を出している。(2019-07東京都神代植物公園)美しいピンクに底紅の一重の妖艶なアフロダイト(槿シリーズ11)

  • 日本の水にすっかり馴染んでいるらしいアフリカハマユウ

    外来種にしては、テッポウユリに似ていて、日本の風土にしっくりあっているアフリカハマユウ。日本への渡来は幕末だというから、日本の水にすっかり馴染んでいるのだろう。ピンクの花もあるようだが、真っ白がよく似合う。ハマユウのあのモジャモジャ感はないが、テッポウユリとの違いはすぐ分かる。園芸での流通名はクリナム・ポーウェリーだそうである。(2019-07東京都神代植物公園)アフリカハマユウ[別名]インドハマユウ[英名]hardyswamplily[学名]Crinumbulbispermum(Burm.f.)Milne-Redh.et.Shweick.ヒガンバナ科Amaryllidaceaeハマオモト属伊良湖岬で見られるものは植栽したものである。原種は花に赤い筋が入ったものが多く。ピンク、赤色、白色など多くの園芸品種がある...日本の水にすっかり馴染んでいるらしいアフリカハマユウ

  • ぱっと目を引くピンクの花が印象的なルーシー(槿シリーズ10)

    多くのサイトで赤の八重咲のムクゲとして紹介されているルーシー。外国のサイトでもそのような紹介だ。内弁の数の多い花笠系のムクゲなのだろうか。ぱっと目を引くピンクの花が印象的だ。(2019-07東京都神代植物公園)ぱっと目を引くピンクの花が印象的なルーシー(槿シリーズ10)

  • 昼間にはしぼんでいて開花しているのをみつけるのが難しいオオマツヨイグサ

    黄色い大きな花をつけるオオマツヨイグサは、一日花で、昼間にはしぼんでいるのがほとんどだ。。ごく普通にみられる花だが、昼間に開花しているのをみつけるのは難しい。この写真は背が高くなって日陰にあったために、どうにか一輪だけ花が開いていたのを撮影した。(2019-07東京都神代植物公園)オオマツヨイグサ[大待宵草]開花時期6月、7月、8月、9月花の色黄名前の読みおおまつよいぐさ分布原産地は北アメリカヨーロッパで作り出された園芸品種日本へは明治時代の初期に渡来日本全国で野生化生育地道ばた、荒れ地植物のタイプ越年草大きさ・高さ50~150センチ分類アカバナ科マツヨイグサ属学名Oenotheraerythrosepala花の特徴花は夕方に開き朝にはしぼむ黄色い一日花である。花径は大きく、6~8センチくらいある。花弁はハート...昼間にはしぼんでいて開花しているのをみつけるのが難しいオオマツヨイグサ

  • 少し縮れ気味のピンクの花をつけるコーレスティス(槿シリーズ09)

    少し縮れ気味のピンクの花をつけるコーレスティス。秋には黄色が強くなるらしい。槿の花はヨーロッパでは「シャロンのバラ」と呼ばれて愛好されているらしい。(2019-07東京都神代植物公園)Hibiscussyriacus'Coelestis'PlantType:ShrubPlantFamily:MalvaceaePlantDescription:Vigorous,multi-stemmed,upright,deciduousfloweringshrub.Numerousshowy,deepviolet-blue,singleflowersreddish-purplethroatsarebornethroughoutthesummer.Attractive3-lobed,coarselytoothedleavesgr...少し縮れ気味のピンクの花をつけるコーレスティス(槿シリーズ09)

  • この時期に貴重な紫の花をつけるアキノタムラソウ

    アキノタムラソウは秋よりも夏に花を開く。名前は優雅なのに、刈り取ってもまた芽を出す雑草扱いだが、この時期に貴重な紫の花である。花もよくみると複雑な構造をしていて可憐だ。学名は日本のサルビア(Salviajaponica)で、日本固有種であることをうかがわせる。外来種の花が増えた現在、この種の花を雑草扱いしている余裕はなくなっているのではないか。(2019-07東京都神代植物公園)アキノタムラソウ(Salviajaponica)は、野原に普通な多年草。細長い穂を伸ばして、薄紫色の花を付ける特徴がある。特徴草丈は20cmから80cmにもなる。茎は角張って四角形、まっすぐに立ち上がる。根元で分枝して、数本の束を作る事もある。葉は対生で、その形は単葉のものから複葉に分かれるもの、それも三出複葉から一-二回羽状複葉にまで...この時期に貴重な紫の花をつけるアキノタムラソウ

  • 白の一重に底紅の古典的なムクゲ宗旦槿(槿シリーズ08)

    宗旦槿は白の一重に底紅のシンプルで古典的なムクゲ。利休の孫の宗旦が特に好んだということで、宗旦槿と名付けられたという。槿は茶花として好まれるが、「原色茶道大事典」によると、その理由は「木槿は明け方に咲き夕べにしぼんで「槿花一朝の夢」を具現していてそれが「侘び」を求める茶の湯の世界に合致しているから」だという。(2019-07東京都神代植物公園)宗旦木槿白の一重に底紅の古典的なムクゲ宗旦槿(槿シリーズ08)

  • 小さな白い花にピンクの口紅を塗ったようなヌスビトハギ

    ヌスビトハギとは奇妙な名前であるが、果実のつきかたが盗人の足跡に似ているという。牧野博士も妙なことに詳しいものだ。果実が人間や動物にくっついて運ばれるのでヌスビトと名付けたという説もあるらしい。萩の花らしい小さな白い花にピンクの口紅を塗ったような様子が、よく見ると可憐だ。(2019-07東京都神代植物公園)ヌスビトハギ(盗人萩、学名:Desmodiumpodocarpumsubsp.oxyphyllum)は、マメ科ヌスビトハギ属の多年草。ひっつき虫のひとつである。近似種が多い。特徴背丈は60-100cmになるが、その約半分は花穂である。茎は細くて硬く、株立ちになって立ち上がる。ややまばらに葉をつける。托葉は針状披針形。葉は長い葉柄の先に三枚の小葉がつく三出複葉であるが、頂小葉だけにはっきりした柄があり、これは羽...小さな白い花にピンクの口紅を塗ったようなヌスビトハギ

  • 末端が縮れ気味の花が秋まで咲き続けるピンク・ジャイアント(槿シリーズ07)

    ピンク・ジャイアントは名前通りにピンクの大きな花をつける。10-12cmにもなる重なり合った花弁の質感がよい。花弁の末端が縮れ気味の花をつけ始めると九月ころまで毎日のように咲き続けるという。(2019-07東京都神代植物公園)HIBISCUSSYRIACUS'PINKGIANTR'SIZE/TYPEtallershrubUSUALHEIGHT2-3mUSUALWIDTH1-1.5mLEAVESdeciduousbroadleafCOLOUROFLEAVESgreenFLOWERSshowyCOLOUROFFLOWERSdeeppinkBLOOMINGTIMEJuly-SeptemberLOCATIONfullsunUSDAzone(lowest)5(downto-29°C)WINTERPROTECTIONFOR...末端が縮れ気味の花が秋まで咲き続けるピンク・ジャイアント(槿シリーズ07)

  • 巴紋のような捩じれた形の花弁が特徴的なトモエソウ

    トモエソウはオトギリソウ科の植物らしい花をつけるが、何よりも特徴なのは、花の名前の由来となった花弁のねじれだろう。巴紋のような捩じれた形が面白い。葉は披針形で、上から見るときれいな十字対生になるのも目立つ。中国名は連翹だが、これは日本では春一番に咲く黄色のレンギョウを指す。(2019-07東京都神代植物公園)トモエソウ(巴草、学名:Hypericumascyron)は、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草。中国語名は連翹であるが、これはモクセイ科の植物の和名となっている。特徴茎は、高さ50-130cmくらいになり、直立し、分枝する。葉は茎に対生し、形は披針形で葉の基部は茎をなかば抱く。花期は7-9月で、径5cm、花弁5個の大きな黄色の花を茎や枝の先につける。花は巴形のゆがんだ形をしており、和名の由来となっている...巴紋のような捩じれた形の花弁が特徴的なトモエソウ

  • 重々しい赤レンガ色でとくに目立つドクター・ウエモト(槿シリーズ06)

    個人名がついているのが珍しいムクゲ、ドクターウエモト。「上本博士が種なし西瓜を作るときなどに用いられるコルヒチン処理(染色体が倍加する)を行ってできた品種」だという。底紅で赤の一重の花弁が重なって咲いているので、重々しい感じがある。ピンクの品種の多いムクゲのうちでも、人目をひく赤レンガ色だ。(2019-07東京都神代植物公園)木槿2015(前篇)重々しい赤レンガ色でとくに目立つドクター・ウエモト(槿シリーズ06)

  • 希少になった日本古来の撫子カワラナデシコ

    栽培種が多くなったので、日本古来の撫子であるカワラナデシコは少なくなった。撫でるほどにかわいい花という意味の名前だが、大和なでしことかサッカーのナデシコ・リーグとか、含意は複雑になっている。神代植物公園の植物多様性センターの「礫地エリア」で大切にされていた。秋の七草の一つでもあり、俳句では秋の季語だが、名前と風姿に誘われて、例句は多い。「撫子や若き女の世すて人正岡子規撫子」は分かりやすい。(2019-07東京都神代植物公園)カワラナデシコ(河原撫子、DianthussuperbusL.var.longicalycinus(Maxim.)F.N.Williams)とは、ナデシコ科ナデシコ属の多年草。秋の七草の1つであるナデシコ(撫子)は本(変)種のことを指す。別名(異名)はナデシコ、ヤマトナデシコ概要日本では本州...希少になった日本古来の撫子カワラナデシコ

  • 内弁の数が多くて目立つ白のムクゲ耳原花笠(槿シリーズ06)

    ムクゲに内弁のある品種は多いが、内弁の数が31枚を超えると花笠と呼ばれるのだそうだ。耳原花笠は、底紅のすっきりした花笠。写真のものは、紅が放射状に広がっているので目立つ。(2019-07東京都神代植物公園)内弁の数が多くて目立つ白のムクゲ耳原花笠(槿シリーズ06)

  • 五弁の花びらの形に個性があるカワラサイコ

    カワラサイコ(河原柴胡)はセリ科のミシマサイコの類「柴胡」に似ていて、河原に咲く花という命名らしい。神代植物公園の植物多様性センターの「礫地エリア」でたくさん咲いていた。近くにはカワラノギクの名札が立っていたが、絶滅危惧種のこちらはみかけなかった。ヘビイチゴと花は似ているが、はるかにおおきな花がさく。五弁の花びらの形に個性がある。(2019-07東京都神代植物公園)カワラサイコ(河原柴胡、学名:Potentillachinensis)は、バラ科キジムシロ属の多年草。同属のヒロハノカワラサイコに似るが、同種と比べると本種は全体に大きく、奇数羽状複葉の小葉の数が多く、裂片の裂け方が深く、裂片の幅が狭い。小葉の間に付属小葉片がある。特徴根は木質化して、円柱状となって直立する。茎は高さ30-70cmになり、長毛が生える...五弁の花びらの形に個性があるカワラサイコ

  • シンプルな美しさをかもしだす白の大輪のラージホワイト(槿シリーズ05)

    ラージホワイトは名前どおり白の一重の大輪。重なり合った大きな五枚の花弁がシンプルな美しさをかもしだしている。大輪とはいっても、掌くらいの大きさだが。(2019-07東京都神代植物公園)シンプルな美しさをかもしだす白の大輪のラージホワイト(槿シリーズ05)

  • 袋のように膨らんだ蕾も愛らしいキキョウ

    秋の七草のひとつに入っているキキョウだが、もう自生のものは少なくなっていて、絶滅危惧種だという。馴染みの花だが、今では園芸品種ばかりを目にするようになったわけだ。桔梗紋は蕾の形を取ったものだが、袋のように膨らんだ蕾も愛らしい。「紫のふつとふくらむ桔梗哉正岡子規桔梗」。蕾のまま開かないものもあるという。「莟より花の桔梗はさびしけれ三橋鷹女」。白の品種もあり、盆の花に好んで使われたらしい。「盆花の白き桔梗を貰ひたる細見綾子」。桔梗はいかにも俳句で好まれる季題だ。(2019-07東京都神代植物公園)キキョウ(桔梗、Platycodongrandiflorus)はキキョウ科の多年生草本植物。山野の日当たりの良い所に育つ。日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布する。万葉集のなかで秋の七草と歌われている「朝貌の花」は本...袋のように膨らんだ蕾も愛らしいキキョウ

  • 内弁が重なって半八重咲きとなる大徳寺祇園守(槿シリーズ04)

    大徳寺祇園守は薄紫の大輪のムクゲ。内弁が重なって半八重咲きとなるのが特徴。もこもこと生える内弁は、最初のうちは余計な感じがするが、見慣れるとなかなかいいものだ。(2019-07東京都神代植物公園)内弁が重なって半八重咲きとなる大徳寺祇園守(槿シリーズ04)

  • 八重の花が少し暑苦しいヤブカンゾウ

    ヤブカンゾウは忘れ草とも呼ばれるが、それは花が一日限りで終わると考えられたためらしい。英語ではもデイリリーと呼ばれる。ただし数日もつ花も多いらしい。少し暑苦しい花で、同じ仲間で一重のノカンゾウのほうが涼し気だ。キスゲ類の全体を指すことも多い「忘れ草」は万葉の昔から歌われている。「忘れ草我が紐に付く香具山の古りにし里を忘れむがため」という家持の歌は、有名な「あをによし奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり」という小野老の歌に返したものだが、桜の花との対比ではまったく分がない。(2019-07東京都神代植物公園)ヤブカンゾウ(薮萱草)多年草北海道/九州の道ばたや土手、林のふちなどに多い。有史以前に中国から帰化したと考えられている。根はところどころ紡錘状にふくらむ。葉は長さ40/60cm、幅2.5/4cmの広線形...八重の花が少し暑苦しいヤブカンゾウ

  • 花弁が重なり合って立体感がある大徳寺白(槿シリーズ03)

    大徳寺白は白の大きなムクゲ。玉兎などと比べると花の全体が大きいし、花弁が重なり合って立体感がある。夏には白いムクゲは涼し気で気持ちがよい。(2019-07東京都神代植物公園)花弁が重なり合って立体感がある大徳寺白(槿シリーズ03)

  • ピンクのチダケサシで吸蜜するスジグロシロチョウ

    ピンクのチダケサシにスジグロシロチョウが羽根を休めていた。この時期の野草園にはチダケサシがいたるところで花を開いていて、蝶は次から次へと蜜を吸うために花を訪れていた。蝶の写真をとろうとたくさんの写真を撮ったが、これは成功した一枚。ひらひらと舞っている写真もそれなりによいのだが、やはり静止した画像がいいかな。(2019-07東京都調布野草園)ピンクのチダケサシで吸蜜するスジグロシロチョウ

  • ほんのりと薄い青が涼やかにみえるブルーバード(槿シリーズ02)

    ブルーバードは、名前から予想されるほど青いムクゲではないようだ。ムクゲに青は難しいのだろうか。いずれ紹介する「紫盃」という品種のものが、とくに青くみえる。それでも白やピンクの品種が多い中では、ブルーバードのほんのりと薄い青が夏の日差しで涼やかにみえる。(2019-07東京都神代植物公園)ムクゲブルーバードアオイ科の落葉低木ムクゲの原産地はインド、中国でブルーバードはアメリカで作出された園芸種学名はHibiscussyriacus'BlueBird'ごくごく薄い青紫の花が涼しげに咲いている。強い光のもとでは薄いピンクに見えることもある。かつてムクゲの中で一番青に近い色と言われていたそうな。今はブルーサテンという品種が一番青に近いらしい。ほんのりと薄い青が涼やかにみえるブルーバード(槿シリーズ02)

  • 肉厚な葉がいかにも浜辺の植物らしいハマゴウ

    海浜植物として有名なハマゴウ。浜で生える匂いのある植物という命名。浜で這うからハマハイだという名付けもある。平地ではあまりみかけないが、植物多様性センターでは地面に這いながら、多くの花をつけていた。このように土壌の質を工夫すれば、海浜の植物も生育できるわけだ。両面に微毛が密生する肉厚な葉がいかにも浜辺の植物らしい。果実は球形の核果で、水に浮き海流に流されるというのも、浜辺の植物らしい繁殖のための工夫だろう。波媒花というわけだ。(2019-07東京都神代植物公園)ハマゴウ(浜栲、Vitexrotundifolia)はハマゴウ属の常緑小低木で砂浜などに生育する海浜植物。別名ハマハイ、ハマボウ(アオイ科にもハマボウがある)。特徴茎は地面を這い、半ば砂に埋もれて伸びる。枝は4稜があり、直立または斜上し、高さは30-70...肉厚な葉がいかにも浜辺の植物らしいハマゴウ

  • 細身で白一色のシンプルなデザインがすてきな玉兎(槿シリーズ01)

    紫陽花シリーズが終わったので、次は槿シリーズ。七月に神代植物公園のムクゲ園で開花していた玉兎。少し細身で白一色のシンプルなデザインがすてきだ。自分の家の庭でこんな花が毎日咲いたら、楽しいだろうなぁ。(2019-07東京都神代植物公園)ムクゲ‘玉兎’あまり通販で植物を買ったことはないんですが、昨年の趣味の園芸8月号のムクゲの回のトビラにもなっており、欲しくてたまらなかった玉兎を通販で購入。赤い芯が入らない白花で細弁なので、ある種のクレマチスのような繊細な雰囲気があります。茶花にも使われるといいます。蕾も多く、早速鉢まししましたが、環境の変化もなんのそので、次々に開花。細身で白一色のシンプルなデザインがすてきな玉兎(槿シリーズ01)

  • もこもこと互生する肉厚の葉がかわいいタイトゴメ

    タイトゴメはマンネングサの仲間のうちでも、海岸に自生する植物。もこもこと互生する肉厚の葉がかわいい。大唐米の名は、この葉が米の形に似ていることによるのだという。写真は神代植物公園の植物多様性センターで写したもの。海岸岩地エリアで咲いていた。(2019-07東京都神代植物公園)タイトゴメタイトゴメ(大唐米)は、海岸の岩場に群生して自生するバラ目ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草です。初夏~夏、小さな黄色い五弁花を咲かせます。葉は、多肉質で緑色をしており、互生して付きます。タマツヅリ(学名:Sedummorganianum)と同じセダム属の仲間なので、姿形がセダム(Sedum)と似ています。同科同属で白花を咲かせるシロバナタイトゴメ(白花大唐米)もあります。一般名:タイトゴメ(大唐米)学名:Sedumoryzif...もこもこと互生する肉厚の葉がかわいいタイトゴメ

  • 野性味のある白のノリウツギ(紫陽花シリーズ36)

    紫陽花シリーズの最後はノリウツギ。名前はウツギだが、アジサイの仲間である。園芸種はピラミッド・アジサイとしてよく知られている。しかし山中に自生する花の野性的な力強さと素朴さも捨てがたい。先日訪れた蓼科の山の中でも大きな花を咲かせていた。ノリの名は和紙の製造において樹液を糊として使ったからだという。(2019-06東京都神代植物公園)ノリウツギ(糊空木、学名:Hydrangeapaniculata)は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木。特徴樹高は2mから5mくらいになる。木であるが、先端がやや倒れて他の木により掛かり、つる植物のように見えることもある。葉に葉柄があり、枝に対生し、葉の形は卵形から楕円形、縁は鋸歯状。花期は7月から9月で、枝の先に白色の小さな両性花が円錐状に多数つき、その中に花弁4枚の装飾花が混ざる。...野性味のある白のノリウツギ(紫陽花シリーズ36)

  • 赤紫のフサフジウツギの蜜を吸うアカタテハ

    昨日につづいて、花と花で蜜を吸う蝶の組み合わせ。今回はフサフジウツギとアカタテハ。フサフジウツギは匂いが強く、蝶たちも好んで集まってくる。英語名はバタフライ・ブッシュと呼ぶほどだ。以前にアップしたトウフジウツギの類縁だが、こちらのほうが花が小さく、群れて咲くので、華やかだ。蝶ならずとも近くによってみたくなる。白い花もあるようだが、白だと見分けるのに苦労しそうだ。(2019-07東京都神代植物公園)フサフジウツギ(房藤空木)落葉低木中国原産の栽培植物が逸出したものと考えられていたが、本州中部の石灰岩地に自生する在来植物とする説もある。日本で見られるフジウツギ属のなかではもっとも大形で、高さ3mに達するものもある。花筒の外面に毛や腺点がほとんどなく、葉の裏面に軟らかい星状毛が密生することなどが特徴。花は香りがよい。...赤紫のフサフジウツギの蜜を吸うアカタテハ

  • 素朴な味わいがあるマイコアジサイ(紫陽花シリーズ35)

    ガクアジサイの一種でありながら、両性花のないマイコアジサイ。なぜか品種改良で生まれたものではないらしい。装飾花は手毬状に集まって咲く。素朴な味わいがあって面白い。(2019-06東京都神代植物公園)マイコアジサイまいこあじさい(舞子紫陽花)アジサイ科分類:木・落葉学名:Hydrangeaserrata‘Maiko’三重県に分布するヤマアジサイの原種のひとつ。花の色は咲き始めが白で、薄桃~淡青へと変化していく。めずらしくアジサイのように装飾花のみで、ヤマアジサイの特徴である中央の両性花がない素朴な味わいがあるマイコアジサイ(紫陽花シリーズ35)

  • 花の中心から紫色のミストが吹き出したようなアオバナフジバカマ

    アオバナフジバカマはセイヨウフジバカマとも呼ばれ、園芸種ユーパトリウムが野草化したものらしい。英語名のミストフラワーは、最近よくみかけるようになたミスト発生装置から吹きでるミストを思い出させる。花の中心からミストが吹き出したような形は、日本の野草にはないものだが、薄紫の花の色は日本の野草らしいもので、しっくりとくる。写真は野草園のものだが、神代植物公園でもみかけた。(2019-07東京都調布野草園)青花藤袴(アオバナフジバカマ)はキク科コノクリニウム属の多年草である。以前はヒヨドリバナ属(ユーパトリウム属)に分類されていた。このためユーパトリウムの名でも流通している。また、学名のコノクリニウム・コエレスティウムで表示するものもある。原産地は北アメリカや西インド諸島で、川沿いや湿った草地に生える。草丈は40センチ...花の中心から紫色のミストが吹き出したようなアオバナフジバカマ

  • 葉の感触から名前が付けられたユニークなラセイタタマアジサイ(紫陽花シリーズ34)

    ラセイタタマアジサイの名前はザラザラする葉の感触から、ラシャに似た織物を意味するポルトガル語のラセイタと、タマアジサイからくる。日本に固有の品種でタマアジサイの変種らしい。両性花が丸いためにこの名がつけられたらしい。写真では玉の部分がかなり開いて、アジサイには珍しく、両性花が見どころの一つになっている。葉の感触から名前が付けられているのも、アジサイとしてはユニーク。(2019-06東京都神代植物公園)ラセイタタマアジサイ【和名】ラセイタタマアジサイ【学名】HydrangeainvolucrataSieboldvar.idzuensisHayashiユキノシタ科の落葉低木。タマアジサイの変種で、伊豆諸島に分布しています。葉は大型で厚く、裏表の両面に細かい毛があり、触るとざらざらしているのが分かります。(ガクアジサ...葉の感触から名前が付けられたユニークなラセイタタマアジサイ(紫陽花シリーズ34)

  • 夏のこの時期に貴重な紫の花をつけるニガクサ

    紫色の小さな花が、夏の暑い時期にも咲くニガクサ。噛んでも苦くはないのに、なぜニガクサなのか。牧野博士も何も説明していないという。「日本名は苦草の意味であるが、この植物の茎や葉は苦くない。したがって名前の由来は不明」(牧野新日本植物大図鑑)。外国ではハーブや薬草にしているというから、そちらの連想か。誰が命名したのか、不明なので、今ではわかりようもないが。いずれにしても夏枯れのこの時期に、木陰でひっそりとこの色の花をつけるニガクサは目を引く。(2019-07東京都調布野草園)ニガクサ(Teucriumjaponicum)はシソ科ニガクサ属の植物の1種。木陰に生え、夏に淡紅色の花の穂をつける。特徴多年生の草本。茎は立ち上がって高さ30-70cmになり、時に下向きの細毛がある。地下に細長い走出茎を伸ばす。葉は卵状楕円形...夏のこの時期に貴重な紫の花をつけるニガクサ

  • 立ち上がった装飾花が可憐な「星占い」(紫陽花シリーズ33)

    「てまりてまり」の装飾花の一つずつを大きくしたような「星占い」。開発者の命名だから文句は言えないが、少しピント外れな名前ではないか。柄の長い立ち上がった装飾花は可憐なのだが。(2019-06東京都神代植物公園)立ち上がった装飾花が可憐な「星占い」(紫陽花シリーズ33)

  • 金糸梅などの親しみ深い植物が多いオトギリソウ属のオトギリソウ

    オトギリソウは弟を切る草と書く。この草を原料とした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が怒りのあまり斬り殺したという伝説から名付けられたという。どうも信じがたいような由来だが、このような訳の分からない名前の付けられている花は多い。オトギリソウ属には金糸梅などの親しみ深い植物が多い。花もどれもよく似ていて、懐かしい感じがある。(2019-07東京都調布野草園)オトギリソウ[弟切草]開花時期7月、8月花の色黄名前の読みおとぎりそう分布北海道から九州朝鮮半島、中国、サハリン生育地低山から亜高山の日当たりのよい草地植物のタイプ多年草大きさ・高さ30~60センチ分類オトギリソウ科オトギリソウ属学名Hypericumerectum花の特徴茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、たくさんの黄色...金糸梅などの親しみ深い植物が多いオトギリソウ属のオトギリソウ

  • 秋に斑入りの葉の紅葉が楽しめる紅冠雪(紫陽花シリーズ32)

    一重のガク咲きのアジサイの紅冠雪。一見するとどうということのないガクアジサイにみえるが、晩秋になると紅葉し、白い斑入りの葉の対比が冠雪と紅にみえるという。花だけでなく、秋の葉の変化も楽しめるというユニークな品種のアジサイである。リンクの写真を参照されたい。(2019-06東京都神代植物公園)紅冠雪(紅の白雪)島根県産の一重ガク咲きのヤマアジサイ。一般的には紅冠雪という名称で流通していますが、この品種の元々の名前は紅の白雪と呼ぶそうです。装飾花は一部に青みが差す薄桃色、両性花は青紫色です。紅冠雪が一際目立ってくるのが、梅雨明け前後から盛夏にかけて。花後に伸びてくる新梢がきれいなクリーム色に変化します。ただ、残念なことにこの斑が入った部分は暑さや強い直射日光に弱いらしく、猛暑の時期に枯れ込んでしまうことがあります。...秋に斑入りの葉の紅葉が楽しめる紅冠雪(紫陽花シリーズ32)

  • ちまちまとした紅の花がかわいいメハジキ

    奇妙な名前の野草だが、別名はヤクモソウ(益母草)。女性の産後の止血、月経不順、めまい、腹痛などに役立つという。中国では婦人薬として古くから利用されていたという。日本の植物学が中国の漢方の伝統にいかに大きな恩恵をこうむっているかをまざまざと示した植物である。(2019-07東京都調布野草園)メハジキ(目弾き、学名:Leonurusjaponicus)は、シソ科メハジキ属の一年草または越年草。別名、ヤクモソウ(益母草)。特徴茎は直立し、四角形で短い圧毛が多く生え、高さは50-150cmになり、まばらに分枝する。根出葉は卵心形で縁に鈍い欠刻または鈍鋸歯があり、長い葉柄があるが、花時には枯れる。茎の下部につく葉は、長さ4-9cm、幅3-7cmになり、長い葉柄があって深く3裂から全裂し、裂片はさらに羽状に切れ込んで線状披...ちまちまとした紅の花がかわいいメハジキ

  • 宝石のような装飾花が目を引くミスサオリ(紫陽花シリーズ31)

    ミスサオリという奇妙な命名のアジサイは、深い緑の葉と、宝石のような作り物のイメージのある装飾花で目を引く。八重の白い花弁が濃いピンクで縁取られるので、一度見たら忘れられない花である。ヨーロッパで人気が高いというのもよく分かる。(2019-06東京都神代植物公園)ハイドランジアミスサオリ深緑/黒紫みの濃厚な葉色、八重咲きで白地に濃ピンクの覆輪が入る花も美しく、花・葉のコントラストもバッチリ!日本発で世界を席巻する、たいへん魅惑的なアジサイの最新・名品種です。本種ミスサオリは、世界的に評価の高い育種家、入江亮次氏作出による素晴らしい名品種。2014年、チェルシーフラワーショーのプランツオブザイヤー賞をはじめ、ヨーロッパの数々のフラワーアワードを受賞しています。宝石のような装飾花が目を引くミスサオリ(紫陽花シリーズ31)

  • ほとんどみかけなくなったのが寂しいヤマホトトギス

    ヤマホトトギスは昔はごく普通にみかけたものだが、最近ではほとんど目にしなくなった。テッペンカケタカの山ホトトギスはまだ地元でもよく鳴き声を耳にするのだが。この写真は調布の野草園で栽培されていたもの。これからの季節の花なので、登山でもしたときに、山でみつけることを期待したい。(2019-07東京都調布野草園)ヤマホトトギス山杜鵑草[中国名]油点草youdiancao.[学名]TricyrtismacropodaMiq.ユリ科Liliaceaeホトトギス属葉は互生し、長さ8~18㎝、幅2.5~5㎝の長楕円形、先が尖り、縁が波打つ。花は茎頂や上部の葉腋に散房状に枝分かれして数個、上向きにつく。枝分れが特徴である。小花柄は長さ1.4~3㎝。花披片は長さ1.5~2㎝、強く反曲することが多く、白色に紅紫色の斑点があり、花被...ほとんどみかけなくなったのが寂しいヤマホトトギス

  • 手毬型の花がたくさんつく白の花吹雪(紫陽花シリーズ30)

    花吹雪は、名前から予想されるような桜色ではなく、白から薄い青に色変わりする。装飾花は珍しくとがった一重の花弁で、縮れた感じが面白い。手毬型の花がたくさんつくので見ごたえがある。どこか蝶がたくさん群れているような感じを与える印象的なアジサイである。(2019-06東京都神代植物公園)花吹雪(園芸アジサイ)愛媛県で作出されたテマリ咲きの園芸アジサイです。装飾花は鋸歯のある剣弁一重で、最初白色で咲き始め、咲き進むにつれて次第に薄青色へと変化していきます。また、わずかに残る両性花は紺色に咲きます。手毬型の花がたくさんつく白の花吹雪(紫陽花シリーズ30)

  • 長く花を咲かせるので庭木に好まれるサルスベリ

    サルスベリの花がどこでも満開である。「これそげに夏の花なる百日紅正岡子規百日紅」というように、夏になると赤い花を咲かせ、百日紅の名のとおり、長いあいだ花が咲き続ける。そのために庭木によく使われる。ぼくも子供の頃に住んでいた庭にサルスベリの木が植えられていて、そのつるつるとした木の肌をよく覚えている。「怕痒樹」の漢名は、木肌をこすると枝葉ともに揺れ動くからだという。日本でもこれを「くすぐりの木」と呼ぶ地方があるようだ。しかし本当にくすぐると反応するのだろうか。俳句の世界では、サルスベリが五文字なので、好まれる季題だが、花そのものへは、花期の長さに少しうんざり感が強くまじっているようだ。「子の伏目あまりにながし百日紅赤尾兜子玄玄」。あるいは「てらてらと小鳥も鳴かず百日紅正岡子規百日紅」。(2019-07川崎市路傍)...長く花を咲かせるので庭木に好まれるサルスベリ

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