職業に貴賎はない

かっこいいスーツを着て、大企業の社員になるなんて、羨ましいですね。しかし、誰もが大企業の社員となれるわけでありません。社会は、様々な職業の人の働きによって成り立っているわけです。さて、「引きこもり」になるような人は、こだわりが強い人が居て、職業にもこだわ

悩みの原因は「欲望」にある

「どうすれば悩みをなくすことができるのか」と言えば、「欲を捨てればよい」ということです。悩みを作っている原因は、その人の欲望にあるからです。自分の思い通りにしたい。欲しいものを手に入れたい。豊かな生活をしたい。たくさんのお金を儲けたい。異性にモテたい。そ

親がなくても子は育つ

親が子どもに期待をするのは、当然のことです。しかし、親が子どもが持つ能力以上の期待をすると、それはプレッシャーになります。よい学校に進学させたい。よい会社に就職させたい。そのように親が思うのは、子どもの幸せを考えるからですね。しかし、子どもがそれを望んで

「引きこもり問題」考

先日、当事者たちと話をしていたら、「引きこもり事件」の話題になりました。「引きこもりというのは、家に閉じこもって自分を守っているのだから、事件と関連がない」という話になりました。外では批判され攻撃されるので、自分を守るために家に引きこもっているのが、その

グループワークは方法である

「先生のおかげで、息子がずいぶん落ちつきました」等と言われることがあります。グループワークに参加している当事者は、思いのほか、変容を見せるからです。参加メンバーは、元「引きこもり」の方ばかりなので、スタート直後が大変でした。それでも現在は3年目となり、み

「腐ったみかん」報道

テレビのニュース報道で、「腐ったみかん」の発言について取り上げられていました。大阪の大学で、勤務評価の成績が低かった職員を集めて、外部講師による研修会を行った際に、「腐ったみかん」という言葉が出たそうです。要するに、成績の悪い職員は辞めてもらう意図で行わ

喜怒哀楽は「脳内物質の作用」によって起きている

アメリカのプロ・バスケットの選考に、塁選手が選ばれました。よかったな。「おめでとう」と思います。その選手がインタビューの一言で、「まず、中学時代のコーチに感謝している」と言いました。「コーチはうれしいだろうな」と思って、私もうれしくなりました。さて、この

「自分探し」と「心の旅」

自分は何者なのか。自分は何をやりたいのか。それが分からず、困っている人が多いと思います。私も自分探しをしたのですが、グループワークと出会って、自分のやりたいことが明確になりました。さて、グループワークをやっていると、二通りのタイプの方が参加してきます。ひ

無理な背伸びで苦しむ

私は子どもの頃に嫌な経験ばかりをしてきたので、大人になってから、その反動で小ばかにされまいと、見栄ばかりを張るようになっていました。特に小学校の時に、教師から強烈に嫌われていましたので、バカにされたりひどいことを言われたりしていました。いつも「ばか」とか

嘘も方便？～「真実」と「事実」の違い

困っている方からの話を聞いていると、私は様々な言葉が浮かんできます。例えば、「つらくてたまらない」と言われると、「人間的な苦しむ能力が優れているのですね」と返事をするのです。これは、わざわざこのような言葉を作って言っているのでなく、本当にそう思うのです。

「心の理論」とは「忖度」のことであるが……

対人関係がうまくいかずにうつ病となるような人は、「心の理論」がうまく使えていないことがあります。「心の理論」とは、相手が考えていることを推察すること。つまり相手の心を読むことです。「忖度」という言葉がありますが、これとよく似ています。日本の文化では、「忖

素直が一番～親子の「愛情のねじれ」の問題

「引きこもり」問題も、また、その親子関係の葛藤も、解決には素直な心で臨むのが一番の方策だと思います。双方には過去に色々なことがあって、どうしても素直になれないところで、問題が拗れているのでしょう。そこには確執があって、なかなか埋めることができない深い心の

「家族間伝達」の問題～食事の作法から考える

子どもや夫のことで、「箸の使い方が悪い」とか「食べ方が汚い」と言われることがあります。更に、「自分は許せない」と嫌悪感までもっておられる方も居ます。「生理的に耐えられない」と言われる方までおられます。そんなことが、子どもや夫を許せない理由になっているので

「苛立つ自分」という習慣の問題

私は長いこと、女房と喧嘩をしていません。そのようになって、7年ぐらいになるでしょうか。過っての私は、毎日のように女房と言い争いをしていました。感情的になって、カンカンになって、大声で怒鳴り合うようなことをしていました。どうやら、それって「癖の問題」だった