一人で担任する学級も少なくなってきていると聞きます。 学年をチームで交代で指導するとか、高学年では専科担任が増えるなかで、集団の存在価値が薄れてきているように思われます。 職場においても仕事のしやすい所もあれば、そうでない所もあります。 先生方がお互いに自分の実践を好感しあ...
教育随想 803回 小1児童に「幼稚園・保育園行きなさい」ニュースから
こんなニュースがあった。 小1児童に「幼稚園・保育園行きなさい」 女性教諭の不適切言動、授業参観の保護者が目撃。 発表によると、教諭は、2019年度と21年度に担任だった1年生児童に対し 「暴れたり騒いだりする子たちがいるところに行きますか」 「幼稚園・保育園に行きなさい」...
集団学習をとりあげる。 指導者の側にたって考えることにする。 いい授業の条件として「クラス全員を学習に引き込んでいるか」 授業の反省会では、子どもたちが授業に全員参加しているかどうかが話し合われる。 その時の全員参加の基準の一つが「発言する子どもの多さ」である。 なかには、...
全国研究発表大会 地域教育研修会での研究授業、そして、校内の研究授業発表会。 研究授業ははなくなることはない。 私は、現役の時に、全国、県内の研究会、研究授業に参加させてもらった。 時には、研究授業をさせていただいたこともある。 私が研究授業するときは、多くの小道具を使わな...
病気も傷害も、最終的には本人の潜在的な力で修復する。 コロナも同じである。 人間の免疫力を信じることが必要である。 もともと人間の体に生まれた時から備わっている力を最大限に引き出せるようにするのが免疫力である。 外部の薬に頼りすぎると、本来の自己復元力を失う。 子どもの生活...
指導者が子どものできない、わからないことに最後まで付き合わない。 見通しと手段を理解させたら、子どもから手を放して見守る。 計算の苦手な子がいる。 その時に、先生が、がむしゃらに子どもに計算練習を強いても子どもは意欲を膨らますことはない。 子どもが十分に計算を理解しないまま...
先生は、子どもの指導において、スピート゛、時間、数値にとらわれている。 一定時間内にいかに早く高い得点を獲得するかがねらいになっている。 テストは、その最たるもの。 問題を解くのに時間のかかる子を問題にする。いや、気になる。 その子は、時間さえあれば、解決にたどりつくことが...
煩わしいとは「処理がめんどうで不快に感じる様子。」 日常生活においては、ごはんを炊く煩わしさから炊飯器が誕生。 めんどうな掃き掃除から電気掃除機の誕生。 階段を歩く煩わしさからエスカレーターや動く歩道の誕生。 このようにして、人間は、諸々の煩わしさから解放されてきました。 ...
次のような案内が届きました。(自治会だより) 「自治会館で、夏休みの宿題を楽しくお片付けしませんか。大学生のお兄さんが分からないところや、困っているところを教えてくれまいよ。 ・・・自治会館では、宿題が残っている子どもたちに、涼しい自治会館で宿題を終わらせ、元気に新学期を迎...
教育随想 795回 国語力の低下の原因 ごんぎつねの授業の記事から
興味深いネット記事がありましたので紹介します。 筆者は石井光太(いしいこうた)さんの記事です。 石井さんについては、次のように紹介されています。 「1977年東京生まれ。作家。国内外の貧困、災害、事件などをテーマに取材・執筆活動をおこなう。」 少年犯罪から虐待家庭、不登校、...
猛暑が続いています。 防災アプリからの熱中症警戒アラートです。 「○○県では、今日12日、熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることかせ予測されます。」 危険な時間帯を確認し、熱中症予防のための行動をとってください。」 連日、この情報が配信されています。 さらに、具体的指...
教育随想 793回 子どもを育てる先生 子どもを管理する先生
教育界がIT教育に傾いていくなかで、一方的な教育方法が多く話題になっています。 先生の夏休みの職員研修の多くは、この課題を扱っているようです。 しかしながら、教育の新しい方向にだけ目がいくと大切なものを失ってしまいます。 それは、教育機器による指導、専科担任による指導などが...
動物たちは、自分たちの餌の獲得、安全の保障のために群れをなしています。 ニホンザルは動物園に行くとわかるように、明らかに個体の優劣が見られます。 一つの餌が客によって投げられたとき(本当は禁止)その餌に向かうのは、優位なサルです。 見ていると自分のそばに落ちても素知らぬ顔を...
連日暑い日々が続いています。 防災情報には「熱中症警報アラート、野外の活動はなるべく控えて」 炎天下で作業したり運動したりすると、自分の体はどのように変化するかを一番よく知っているのは自分自身ですね。 外からの指示で「野外からの活動は控えて」と指示されることではありません。...
教育随想 790回 学校教育目標って 先生のための目標でしょ
学校教育目標は、どの学校にもあり、、校長室に額縁に入れて目立つようになっています。 外来者を校長室に招き入れた時に、学校の理念がわかるようにしています。 私の学校は、このような方針に立って子どもを教育、指導していることを伝えています。 学校のお題目として、あまり大きく修正さ...
手にやさしい 肌にやさしい 胃にやさしい 自然にやさしい・・・。 世の中「やさしい」という言葉にあふれています。 教育においても、このやさしさに左右されているところがあります。 子どもたちは、やさしい先生を求めています。 その内容は、叱らない先生、うるさく言わない先生、宿題...
教育随想 788回 書き取りの学習が 手書きではなくコンピュータ
「6年生の夏休みの宿題すべてがコンピュータなんですよ」と先生の驚きの声。 疑問をもっていることがあるというので伺った。 「書き取りをノートにしないのですよ。画面に手でなぞり書きをすると、正解の文字が画面に浮かび上がるようになっています。はねる、とめるがいい加減でも正解の漢字...
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一人で担任する学級も少なくなってきていると聞きます。 学年をチームで交代で指導するとか、高学年では専科担任が増えるなかで、集団の存在価値が薄れてきているように思われます。 職場においても仕事のしやすい所もあれば、そうでない所もあります。 先生方がお互いに自分の実践を好感しあ...
教育は、学校教育目標を原点として、学年目標、さらには学級目標に わかれています。 個人の塾ではないわけですから、学校教育目標具現化のための教育です。 ところが、授業参観しても、授業のなかに学年・学級目標が具現化されていません。 教科目標だけが追い求められて、それによって子供...
実際、子供たちが本気で学び始めると、先生の意図とは違った方向にいくものです。 それを喜びと感じるか、失敗と嘆くかの問題です。 自分の立てた指導案が計画どおり進みましたと得意満面の授業者もいます。 その時に、どれだけの子供の問題意識、学びを無視してきたのでしょうか。 私は、自...
導案の話をします。 指導案はマニュアルです。 指導の手順を書きます。 教科の論理でつくりあげます。 これをタテ糸と考えます。 それに従って、授業を展開します。 ところが相手は多くの子供です。 こちらの発問や助言で思いどおりに導くことはできません。 子供はロボットではありませ...
いくら教室を飾り立てても、子供に生き生き、元気、健気、 さわやか、ぴちぴちした感覚が見えない学級てはどうしょうもありません。 このような子供たちの実現は、授業を通して可能です。 学校の役割で核になるのは学力保障です。 子供たちが学習を通して、学ぶ意欲を膨らませることです。 ...
教育の現場にはいろいろなスローガンがあふれています。 「大きな夢をもち、かなえるための努力をしよう」 「夢に向かってはばたこう」 「何事にも誇りをもって行動しよう」 「明るく元気な学級」 「何事にもがんばる学級」 「助け合える学級」 「最後までねばり強くやりとげる子」 「仲...
学級づくりも6月の半ばになろうとしている。 担任制が多く実施されるようになってきている。 一人の先生が学級を育てるのではなく、複数の先生が子どもたちを見守り育てる組織がくまれている。 そのことの是非はここでは問わない。 学級づくり、子ども集団づくりとは、学級集団に望む先生と...
学級集団を育てるためには3つの段階があります。 これは私の実践経験として感じ取ったものなので、どこでもあてはまることではありません。 三つの段階とは ①学級集団の構造を解体する。 ②解体した学級集団を再構成する。 ③非公式集団による学習指導(授業)の展開に至る。 4月に最初...
学級集団において お互いに挨拶を交わしあう。 一緒に校庭で元気に遊ぶ。 休憩時間に友だちと会話する。 給食を友だちと仲良く食べる。 友だちと協力して清掃活動を実施する。 しかし、 認め合い、励ましあい、支えあえる集団を育てるためには、 生活集団ではダメなのです。 認め合うと...
愛媛県教員採用試験 小論文テーマを取り上げます。 令和4年12月に文部科学省から出された生徒指導提要には、 「学級経営、ホームルーム経営の焦点は、教職員と児童生徒、 児童生徒同士の選択できない出会いから始まる生活集団を、 どのようにして認め合い、励ましあい、支えあえる学習集...
教室の周りを見渡してみてください。 そこにはられている掲示物、ひとつひとつが子どもたちを刺激していますか。 たかが時間割の掲示ですが、見て楽しくなる、やる気がでてくるようなものを目指します。 春夏秋冬に応じて、季節感のある時間割を作成します。 係活動の掲示物、子どもたちには...
教室は学びの部屋です。 だから、学習環境を整えることが教室環境づくりの基本です。 子どもたちが毎日登校してきます。 遊びに来るわけではありません。 給食を食べに来るわけではありません。 友だちと遊びに来るわけではありません。 勉強するために教室に入ってきます。 子どもたちが...
子どもたちが学級に求めているのは、解放感です。 自分を少しでも素直にだせる学級を求めています。 素直に、「わからない」「ありがとう」「ごめんね」と言える集団であってほしいと願っています。 解放感、この学級なら自分を表現できるという希望を抱かせることです。 まず、大切なことは...
集団が一人ひとりの子どもたちの行動や価値観に影響を与えるように育てる事が大切になります。 学級集団は、それぞれの価値観が異なった子どもたちの集まりです。 子どもたちが自分の所属している学級に愛着をもち、所属していてよかったと思える一年間にしていきます。 そのためには、授業等...
授業のねらいは、個人が学習内容を習得することだけではありません。 学習集団を形成することも授業の目的です。 子どもが自分の考えを広げたり深めたりするためには、友だちが必要です。 友だちと考えを合わせたり、話し合ったり、時には厳しい討論をすることを通して、自分の考えを確立でき...
こでは三つのことをあげます。 一つ目は 「絶えざる研究心と学習意欲を養う」 学習が楽しいという雰囲気を醸し出すために、教材に子どもたぢが働きかけやすいようにします。 これは、教材の加工であり学びの入口を考えることです。 動物の像を捉えさせるのに、大きな胴体か、長い鼻か、太い...
子どもたちにどのような態度、技能を身につけさせるかを考えてみます。 子どもに求める態度・技能をあげます。 1. 授業を広げる子 「もうすこし他のことも考えましよう」 「資料をさがしませんか」 「こんな考え、見方もあるのでは」 学習が行き詰ると、学びのルートの見直しを図り、新...
子どもたちと出会う新学期、不安でもあり喜びでもあります。 子どもたちとの間にはなんのつながりもありません。 赤の他人なのです。 ただ、先生という肩書をもらっていることで、子どもたちは先生と見ています。 新学期、最初は、子どもたちの先生ではありません。 子どもたちが「ぼくの先...
検証方法として、先生が導き、時には子どもに任せるようにします。 ここが大切ですが、 先生が指導しすぎてもよくないし、子どもだけに任せるのもよくないです。 先生が指導すぎると、子どもたちの主体性が喪失したような感じを与えます。 子どもたちだけに任せると、その解決に手間取り、や...
問題解決学習は ①子どもたちが問題を構成する段階 ②問題解決の方法を検討する段階 ③問題解決の段階 ④検証➡まとめ➡応用の段階 ⑤反省の段階 以上の五段階ですが、三段階として ①問題把握 ②問題解決 ③まとめ にする場合もあります。 重要なこ...
「先生、勉強したくないよ」 「教科書忘れました、どうしたらいいですか」 「宿題、忘れた、どうしたらいい」 授業中に椅子や机を動かして音をだす。 授業中、先生が話しているときにわざと横を向く。 子どもたちは、先生が注意したり怒ったりすることを待っています。 どうしたら先生が困...
「人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、全部幼稚園にあった。」(ロバート・フルガム)アメリカの作家 近くに幼稚園があります。 毎日、園内からは元気な声が聞こえてきます。 みんなで楽しく歌っている姿を見かけます。 買い物に行くスーパーの横に、こじんまりした保育...
業は、子どもの自ら学ぶ能力を全面的に信頼していることが根底にあります。 教えることを通して、子どもたちが意欲をもって学びの世界に進むことが授業者としての願いです。 子どもが自然に学べるのなら教えることは必要ありません。 指導者が、子どもに対して「動機付け」「やる気」「学ぶ意...
前回は「授業を進行する自分」についてお話ししました。 今回は、「子どもたちの動向を見守る自分」です。 授業は指導者の計画・実行によって進められます。 放送による授業もそれな近いものです。 また、指導書に沿って行われる授業も指導者サイドからの指導てす。 先生の意図した学習の道...
授業者は、どの授業においても二人の自分でもって進行しています。 それは、「授業を進行する自分」と「子どもたちの動向を見守る自分」です。 さらに、三つ目が「中核を為す自分」です。 授業を進行する自分についてお話します。 あらかじめ作成した指導案に従って指導を実施します。 事前...
今の子どもたちを見ていると、独りであることに耐えられない子どもが多いです。 ゲームで遊び続けないと間が持たない友だち関係。 スマホメール等でお互いの存在を確かめあう子どもたち。 独りでじっくりと考えることができない子どもたち。 授業を例に取ります。 先生の問題提起で始まる学...
あくまで私の偏見ですのでご容赦ください。 子どもらしさが前面に出ている子が少なくなりました。 世の中のテレビを含めての情報の影響もあって、小さな大人が多いです。 雑誌も大人と子どもの区別がなくなりました。 かつては、子どものための雑誌がありましたが、今では、大人顔負けの内容...
ICTとは、「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略称。 ICT教育とは、教育現場において情報通信技術を活用した取り組みを指す。 デジタル教科書やデジタル黒板の利用 タブレット端末を活用したインターネットで...
新学期が始まって3か月に入ります。 各教室では、いくつかの問題が起こっているかもしれません。 不登校児童の出現。 急に登校を渋る子供がででくることがあります。 友だち関係、さらには、担任の先生とのトラブルが原因になっていることがあります。 最初は腹痛を訴えで欠席。 やがて、...
授業過程に定まった方式があれば便利です。 ポピュラーなところでは、「導入・展開・終末」という三段階法が定着しています。 歴史的に振り返ると ヘルバルトの五段階指導法 予備・提示・比較・概括・応用 デューイの五段階指導法 暗示・問題を感ずる・仮説・推理・検証 国語では、通読・...
形式に入れ込むことが必要なこともあります。 学校という建物に収容して、形式や原則にもとづいて学習を強要します。(すべてではないのですが) 自衛隊、消防隊、警察学校のように一定の基準を合格した者の集団であれば必要不可欠なことです。 義務教育でない高校でも、それなりの理想を持っ...
教育はサービス業です。 営利を目的とした仕事ではありません。 どこまでも学ぶ子供たちを育てるために、いろいろなサポートをする仕事です。 だから、子供たちに学ぶことを拒否されたら万事休すです。 学習拒否、登校拒否をされたら、先生は仕事を失います。 先生が先生として仕事ができる...
教えることが目的ではない。 教材内容を教える。 文化を伝える上で大切な仕事である。 しかし、その先がある。 教えることを通して、子供たちに新たな能力を求める。 教えることが手段になる。 教えることを通して(手段)どんなことを狙うのか。 どのような子供を育てるのか。 子供たち...
先生は、仕事の忙しさにかまけて周りを見渡すゆとりを失っていることがあります。 人間を雨が降り続く時、なんとなく湿気が多く不快感を伴います。 そんなとき、木々の葉っぱが雨を喜ぶように受け止めています。 山全体に霧がかかり幻想的な雰囲気を醸し出しています。 校内の学習園の植物は...
勉強ができて真面目な子供は、怠けないように成績があがるようにと努力します。 保護者からも先生からも大きく期待されています。 そして、彼らは「良い子」としての評判を大人からもらっています。 彼らは、日々緊張しています。 自分の生活スタイルを乱すまいとしています。 時によっては...
前回、「わからない」と「できない」の間にある境界についてお話しました。 今回は、「わからなくなった時」に、「わからない内容」を取り上げいくつかの選択肢を 先生が提示してみます。 二者択一 三者択一・・できるように、選択肢を示します。 これは、指導案を立てる時、発問研究として...
最初にすべきことは、「わからない」のか「できない」のかを分類できる子供です。 子供たちは、「わかりません」とは発言するが、「できません」と発言する子は少ないです。 「できません」とは、結果として自分には無理であると宣言するようなものです。(能力がないということ) 一方、「わ...
親は子供に語りかけます。 「そんなこと、気にしなくていいんだよ」 「失敗してしまったんだね、次にかんばればいいよ」 「うまくいかなかったんだね。でも、あなたは努力していたよ」 これらは、子供にとっての安全基地です。 どんなにうまくいかなくても、あるがままを受け入れてくれる人...
も今も先生の子供に対する指導は、初めに論理ありきの指導になりがちです。 参考書や指導手引書などを通して、子供に対する指導方針をたてます。 市販の教育図書をみると、ほとんどはハウツーものです。 「発言しない子には」「暴力的な子には」「落ち着かない子には」等に対する指導の手だて...