chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ザクロ
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2019/03/12

arrow_drop_down
  • ■ 悪魔更生プログラム

    「現代、口を開けなさい」 食卓から何かを手にした明成が現代に静かに命ずる。 その瞳が優しげに細められているところがまたさらに恐怖心を煽る。 「い、嫌だ・・・っ。 俺は納得がいかない! それに御影もいるんだ、おい、離せっ。 大体俺は、負傷した馬が玄関先で待ち伏してたなんて状況に出くわしたことはないっ。 それに、いつも俺たちのことを猫だの狐だの鹿だの言っておいて、 …

  • ■ 懐かしい人の思い出話

    「彼・・・おっと、ご主人様は現在お食事中です」 わざとらしくご主人様などと言い直して羽角が答える。 「はあ? 人をこんな場所に幽閉して自分は呑気に食事だと?」 諦めたような冷めた顔をしているが、現代の口調はとても忌々しげだ。 黄金の花である現代もまた、玲良と同様にこのような目に遭うのは初めてではないのだろう。 「彼の食事は決して呑気ではありませんよ、とても神経…

  • ■ ラクガキ五作のあとがき

    人間の男は感情のこもらない声で言った。 その声を聞いた途端、零陵の足が一歩、そしてまた一歩と無意識に後ずさる。 「・・・どうして・・・あんたが・・・もう、ハンターは辞めたんじゃ・・・」 顔が青ざめ、声も勝手に震えてしまう。 「招集がかかった。 悪戯狐たちの悪さが止まらないから手を貸してくれと。 先日から現役の妖魔ハンターたちが必死で守っていた村もついに攻め落と…

  • ■ 世話好きがすき♡

    「今月も俺の勝ちだな」 会社のリフレッシュルーム。 腕組みをして はつきがやってくるのを待ち構えていた同僚の祥(しょう)が薄く笑って言った。 身長差があるため、睨むとどうしても見上げる形になってしまうのも腹が立つ。 ちなみに祥は、はつきの幼馴染でもある。 「ぐ・・・っ、今月こそは絶対に負けないと思ってたのに! てか、一番でかい取引先が改装工事で休業してんのにどう…

  • ■ 意味不明の渋られ話w

    こんなことになるくらいならば、最初から粉砕して海に撒き散らし、 魚の餌にでもしてやればよかったと激しく後悔している。 「尊彦。 おまえはすでに気が付いているはずだ、自分が何者であるかを。 だから目を抉った。 しかし、そんなことをしても無駄だ。 おまえには平穏など許されない」 「はあ・・・あんたも大概執念深い男だな。 昔、あんたの使い魔にちょっかいかけたことをまだ…

  • ■ 龍の瞳 後日談

    しかし、今日に関しては何かが少しおかしい。 気分は落ち着いているし、仕事も普段通り問題なく捗ったが、何かいまいち調子が出ない。 とくにどこかが痛むわけでもないが、なんとなく息苦しさを感じる。 我ながら珍しい感覚だ。 「それを人は不調というんだ」 突如背後から聞こえてきた冷えた声に、明成はほんの一瞬だけ身を固くした。 この書斎兼仕事部屋の入口は、今明成が向かってい…

  • ■ 人間観察

    「嘘つきペナルティ」 「いッ!?」 慎重に一定の距離を保ちながら話す尊彦の言葉を途中で遮って男が放った一言は、 尊彦を瞬時にして硬直させる威力があった。 「はあっ、尊彦。 この私につまらない嘘をついたらどうなるか・・・ この世で、きみが最もよく理解していることだと思っていたが、片目を失ったら、 そのことも忘れてしまったか?」 わざとらしく溜息をつきながら探る…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、ザクロさんをフォローしませんか?

ハンドル名
ザクロさん
ブログタイトル
雪混じりの雨の夜、突然目の前に三日月が落ちてきた。
フォロー
雪混じりの雨の夜、突然目の前に三日月が落ちてきた。

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用