交通事故処理ならお任せ? 自賠責保険、弁護士、被害者請求?休業損害!架空の保険共済会社「じこたん交通共済」の部長と見習いが様々な案件について解説!
前回に引き続き、今回もサンキュー事故だ。前回紹介した例のうち2例目、右折の際に対向するバスがパッシングで進行を促したので右折をしたところ、左から右への歩行者と接触、の案件だ。 こんなの、一呼吸おいて安全確認をすべきところをしなかった甲の全過失だろう。サンキューもへったくれもない。 急に出てきたな。 どちらかと言えば事故防止に繋がるほうの話かと思いまして、アンドウ君から連絡をもらいました。 四人でやると議論も深まるかと思ったので! まあいい。これは確かに、事故防止の段階の話だ。歩行者と接触していて歩行者が基本的なルールに基づいて通行しているなら過失修正はそぐわない。このケースでは進行を促したバス…
今回は、幾つかの事故事例を紹介する。先に言っておくと、事故の形態は異なるが全てが所謂「サンキュー事故」、すなわち、進路を譲られた(と認識した)甲車が進行を開始した結果、第三者の車輛と接触する案件だ。 こういうケースって、進路を譲った側、例えばパッシングだったりで相手に進行するよう促した側に誘因を問う事は出来るんでしょうか? 基本的には出来ない。典型的な右直のサンキュー事故形態で、左後方からバイクが進行してきていることまで、進路を譲る側が伝えることは不可能だ。そもそも、道を譲られようが何だろうが、安全をしっかり確認して交差点に入るのが大原則である以上、よほどイレギュラーな状態でなければ、進路を譲…
前回の続きで今回は自転車に対する、主に事故賠償のポイントについて触れる。 我々は主に事故を未然に防止する方向での話が主ですので、今回は極力おとなしく聞いていますね。 僕たち事故担当の仕事は不幸にも事故が起きてしまった時、それを出来るだけソフトに解決することです。それは加盟会社さんの利益を守ることでもありますし、同時に、交通事故の解決、という制度そのものを少しずつでも良識的なものにしていくための戦いでもあります。 痛くもないのに痛がる手合いも最近は多い。逆に、本当は痛いのに「痛くない」と言ってしまう人もいる。それぞれに理由は様々だ。いずれにしても事故賠償は過剰であってはいけないし、過小であっても…
東京都内でルール無視の自転車を第一当時者とした人身死亡事故が発生。それを受けて今回は、自転車対策を検討します。 そういうわけで今回は俺だ。安全対策分野の話題だからな。平日だけど登場してやったぞ。 まあ宜しく頼むよ。事故対応といった点での自転車はこれまた厄介だ。衣類等損害の賠償対応がかさみやすいこと、重傷化しやすいこと、自転車そのものの賠償判断がユーザーのそれと法的なそれで乖離しておりもめやすいこと…… 全部で二回から三回に分けて、今回はじこたん⑯兼あんぜん③という共同記事という位置づけになります。 はい。早速ですが、事故の概要から説明しますね。 22:30、雨天平日、第二当事者(四輪車)は交通…
はっきり言って、今回はタチの悪い系事故案件について触れる。所謂「誘因・非接触」の事故だ。 ドラレコ普及によって、どちらの面からも立証がしやすくなりましたね。 それだけは救いだな。以前は被害を立証するのが難しかったし、言ったもん勝ちなところもあった。自分のかけたブレーキではるか後ろのバイクが転倒した時に、そのブレーキに因果関係があったかどうか、というバカげた話が平然と罷り通るからな。アンドウ、この事例を紹介。 了解です。全部で三件ですね。 事例1 片側三車線の幹線道路、中央のレーンを走行中の空車タクシー車輛が前方三十メートル先に乗客を視認、左に進路変更をしようと速度を減速し、ウインカーを点灯させ…
「ブログリーダー」を活用して、事故処理専任さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。