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誉の日記的物語 https://www.homarex-homare.com/

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

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2019/01/19

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  • 籠り物語

    新年からいつもと何ら変わりのない籠りの生活を日々過ごす。しかし、卓は三学期がまだ残っているので、一旦大阪へ帰らなければならない。その日が着々と近づいてくる、帰りたくないのだが仕方ない。 残りの日を無駄にしないよう日々の仕事を一生懸命こなし、毎日全力でスノーボードに明け暮れた。 この時卓は、ただ帰りたくないだけではなく、彼女の事を片付けなければならない、そんな重い悩みも抱えていたのだ。 そんな卓の気持ちとは関係無くその日は訪れる。 朝の仕事を終え、いつも通りスノーボードを終え神戸屋へと帰る。 大阪へ帰る準備をして、一度オーナーの部屋へと挨拶に行き、今日で一度帰りまた来る事を伝え厨房へ向かった。そ…

  • 籠り物語

    盛大な宴の後の朝、卓は意外にもスッキリと目覚めた事に驚いた。それもアラームがなるよりも早く目が覚めたのだ。身体は重たいが頭はスッキリとしていた。 ひとまず煙草に火をつける。昨日の彼女からのメールを思い出し開いた。 メールには卓を祝う言葉と、仕事や身体を気遣う内容が記されていた。卓はさすがに返してあげないと失礼でもあり、かわいそうだと思い、冒頭に謝りの言葉を添えて珍しく丁寧にメールを返信した。 彼女にとっても卓の誕生日は特別な日のはずだった。それなのに当日のうちに直ぐに返信しなかった事を卓は後悔した。新年早々自分を責める事になった、そんな年明けだった。 卓は少し早く下へと降りた。すれ違う宿泊客と…

  • 籠り物語

    オーナーが持ってきたワイン確かに美味しかった。 意外と楽にグラスのワインを飲み干した時、卓に異変が起きた。 卓のすぐ側でゆうきが遊んでいたのたが、ふとゆうきの方を見ると、ゆうきがぐるぐると回って見えたのだ。「やば、何これ」 それから辺りを見てみると全てがぐるぐると廻っている、遊園地のコーヒーカップなど比になら無い程に廻っている。 いよいよまずいと感じた卓は「明日の仕事に影響するので先に寝させてもらいます」すると康之さんが「そば食べんでえぇんか?」すっかり忘れていたのだが、それどころではない卓は「ちょっと酔いが廻って食べれそうにないので」そう断りを入れ「お祝いありがとうございました、お先におやす…

  • 籠り物語

    かといってオーナー一人だけでも充分過ぎる強敵だった。 テーブルのピッチャー二つは瞬く間に空になる。オーナーは水を飲むよりも早いペースでビールを流し込む。 オーナーがグラスにビールを注ぐペースで卓のグラスも満たされる、卓はあっという間に酔いが廻っていた。 空になったピッチャーは新たに満タンになって帰ってくる。卓は地獄を見ている気分だった。 このままではおかしくなってしまう、そう思った卓は一言オーナーへ断りを入れペースダウンする事にした。 その間にもピッチャーはみるみる内に空になった。 この人の肝臓と胃袋はいったいどうなっているんだろう。そんな事を考えながら酔いでふわふわとしていた。 ふとオーナー…

  • 籠り物語

    「雪村君の誕生日を祝って。乾杯」「カンパーイ」それから神戸屋での卓の誕生日兼年越しパーティは始まった。 物珍しいドンペリにワクワクしていた卓だったが、飲んで見ると美味しい物でも無かった。自分の舌が子供なのだろうが、テレビで見るホストクラブの光景を思い出し、こんなものに大金を払う気がしれないと思った。 ドンペリを飲み干すと、すかさずオーナーからのビールのお酌が始まった。「今日はきみは主役なんやからいっぱい飲みなさい」「ありがとうございます」 卓は祝ってもらってる身分、頑張って飲まないと。そう思い必死で飲んだ。 弱いわけでは無いようだが、決して強いわけでもなさそうだった。だが、そんな事はお構い無し…

  • 籠り物語

    テーブルにはオードブルやおつまみ、ピッチャーに入ったビールが二つ。その他にも豪華に用意されていた。 年越しのパーティに誕生日の祝いを盛り込んでくれたのだった。 突然、 「まだビール注いだあかんで!」そう言ってオーナーが何かを思い出したように部屋を出て行った。 直ぐに戻ってきたオーナーの手にはワインの様なボトルが握られていた。「これな、きみの誕生日って聞いたから我慢して置いといたんや」そう言ってラベルを見せてくれた。 卓はテレビで見たことのある名前に反応した。「これがドンペリってやつですね」すかさずオーナーは「テレビでホストがよう騒いでるあれや」にやりとしながら教えてくれた。「せやけどな、あれは…

  • 籠り物語

    風呂道具を部屋へと置いてすぐにパブリックスペースへと向かった。 電気はついておらずまだ誰も居ない様だった。 パーティの準備でもしているのかと厨房へと様子を見に行く事にした。しかし、厨房にも誰も居ない。宴会している宿泊客の声が館内に響いている。 卓はひとまずパブリックスペースで待つ事にした。 暗いパブリックスペースを開けると「おめでとう!」卓は驚いて心臓が張り裂けそうになった。 ろうそくの火が灯ったホールケーキと共に「誕生日おめでとう」そう言いながら部屋の影からチカさんが現れた。 神戸屋のみんなが拍手で「おめでとう」と声をかける。 卓は照れながら「ありがとうございます」そう言って微笑した。 「ほ…

  • 籠り物語

    夜の仕事も終わり宿泊客は年越しムードで盛り上がっている。そんな光景を横目に風呂へと向かう。 途中康之さんが居た。「後で皆で年越しそば食べるで」「あっはい。わかりました」卓は年越しらしい雰囲気を味わえるのだと少し嬉しい気持ちになった。 宿泊客は皆酒盛りで風呂場には誰も居ない。さっとシャワーを浴び、大きな湯船を独り占めにしながらくつろぐ。「今日誕生日やけどもう1日終わるなぁ。」独り言を漏らす。 その時、今朝彼女からメールが来て居た事を思い出した。寝る前にでもチェックしようと今は忘れる事にした。 誕生日だからと言っても、ペンションで住み込みの仕事をしている卓にとっては何ら特別に感じなかった。この後、…

  • 籠り物語

    年も暮れに近づき年末年始の休暇に入りゲレンデは大にぎわいとなった。 普段並ぶ事の無いゴンドラにも長蛇の列ができており、いつものように何本もゴンドラを流す事ができない程だった。 それでも、雪は降り続き極上のパウダーとなったゲレンデを卓が放っておくはずもない。一人乗りの人が並ぶレーンは比較的早く進むため、相乗りでゴンドラへと乗車し、時間の許す限り滑り尽くした。 日々のフリーランを延々と繰り返した卓の身体はある程度仕上がってきていた。籠りにとってシーズンインのこの時期のフリーランを滑り込む事はとても重要な事だ。 卓はパークも好きだが山を滑り尽くす事こそスノーボードだと考えており、この時期にしかできな…

  • 籠り物語

    オーナーが持ってきたワイン確かに美味しかった。 意外と楽にグラスのワインを飲み干した時、卓に異変が起きた。 卓のすぐ側でゆうきが遊んでいたのたが、ふとゆうきの方を見ると、ゆうきがぐるぐると回って見えたのだ。「やば、何これ」 それから辺りを見てみると全てがぐるぐると廻っている、遊園地のコーヒーカップなど比になら無い程に廻っている。 いよいよまずいと感じた卓は「明日の仕事に影響するので先に寝させてもらいます」すると康之さんが「そば食べんでえぇんか?」すっかり忘れていたのだが、それどころではない卓は「ちょっと酔いが廻って食べれそうにないので」そう断りを入れ「お祝いありがとうございました、お先におやす…

  • 籠り物語

    気分が乗らず珍しく直ぐにペンションへと帰った卓は、気分を紛らわそうとパブリックスペースで漫画を読む事にした。 普段は小説等の活字しか読まない卓だが、小説は持ってきておらず、神戸屋には漫画しか置いていなかったのだ。 仕方なく棚にずらりと並んだ漫画から、なんとなく背表紙で選び読み始める。読んでいる様で話は全く入ってこない。 すると、カップルがパブリックスペースへとやって来た。宿泊客だ。 「こんにちは、ここって使ってもいいんですよね?」カップルはベッタリとくっつきながら卓に聞いた。「大丈夫ですよ、自由に使って下さい」そういって卓は部屋を出た。「ここもかよ。昼寝でもしよ」ぶつぶつ言いながら屋根裏へと戻…

  • 籠り物語

    部屋へと戻り当たり障りの無いメールを彼女へと返信した。ひとまずはこのまま乗りきろうと思っているのだが、感情の無い虚しい付き合いの時間を彼女に強要しているようで複雑な気分だった。ベッドでそんな事を考えながら眠りについた。 それからクリスマスまで淡々と日々の仕事をこなし、大好きなスノーボードに明け暮れた。 その頃には仕事にも慣れ、ペンション生活にも慣れていた。 クリスマスのゲレンデは初心者のカップルで溢れ帰り、そこら中に座り込んでいるカップルがいた。卓はまるで自分が場違いに感じる程の光景だった。 そんな光景に嫌でも彼女の事を考えてしまう。スノーボードに集中したくても心のそこから楽しめない自分にもや…

  • 読んで頂いている大事な読者様へ

    仕事が変わり1日一区切りの小説ができない日が出てくる状態になりました。 文書を書けないのは自分に取っても苦痛なのですが… 自分勝手に書いているだけなのですが、自分の趣味に目を傾けて頂ける事が嬉しいためこのような事を書いています。 今まで通りみんなに読んでもらえるとは思っていませんが、目を向けてくれている方には一言お伝えしたかったのです。 休みの日に小説をストックして行こうと思いますが、日々途切れる事も出てくると思います。 それでも気長に読んで頂けると嬉しく思います。 突然辞める、小説を辞める事はありえません。 誰もそれを望んでいなかったとしても。 自己満足の小説で誰かが暇を潰す事ができるだけで…

  • 籠り物語

    夕食のセッティングを終え小休止を取っている時、康之さんが「卓彼女おらんの?まぁおってもお前やったら置いてでも来るわな」笑いながら卓に言った。 なんてリアルタイムな質問なんだと卓は思いながら「一応居ます、そして、まさに置いてきてます」苦笑いするしかなかった。 卓は忘れていたさっきのメールを思い出し、少し憂鬱な気分になった。 夜の仕事を終え部屋へと戻り一服しながら、ようやく彼女からのメールを開いた。だが、すぐに返す事はせず忘れようとするかの様に煙草を揉み消し風呂へと向かう事にした。 湯船に浸かりながら物思いに更ける。自分の答えははっきりしてるのだが、切り出すタイミングがわからず、そんな状態をズルズ…

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