籠り物語
新年からいつもと何ら変わりのない籠りの生活を日々過ごす。しかし、卓は三学期がまだ残っているので、一旦大阪へ帰らなければならない。その日が着々と近づいてくる、帰りたくないのだが仕方ない。 残りの日を無駄にしないよう日々の仕事を一生懸命こなし、毎日全力でスノーボードに明け暮れた。 この時卓は、ただ帰りたくないだけではなく、彼女の事を片付けなければならない、そんな重い悩みも抱えていたのだ。 そんな卓の気持ちとは関係無くその日は訪れる。 朝の仕事を終え、いつも通りスノーボードを終え神戸屋へと帰る。 大阪へ帰る準備をして、一度オーナーの部屋へと挨拶に行き、今日で一度帰りまた来る事を伝え厨房へ向かった。そ…
2019/04/30 10:21