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2018/12/03

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  • 家族における加害性と被害性の交錯について~宇佐見りん著『くるまの娘』を読んで~

    前々回の記事〈歪な家庭環境が子どもに及ぼす影響について~柚月裕子著『教誨』を読んで~〉において、私は歪な家庭環境によって悪影響を否応なく受けてしまう子どもの被害性について触れた。その際、子どもが他の家族に対して加害者になることを、ほとんど念頭に置いていなかった。子どもは身体的・社会的弱者なので、家庭や社会において強者たる大人から一方的に被害を受ける存在だと無意識にとらえていたのである。 ところが、そのような家族間における暴力や権力の構造についての私の認識を根源的な視座から覆すような、家族関係のアンビバレントなリアルを描いた本と出合った。それは、当ブログの2024年2月20日付けの記事〈私たちに…

  • 学校管理職に昇任した当時の思い出あれこれ~佐川光晴著『校長、お電話です!』を読んで~

    今からもう25年ほど前に新潮新人賞を受賞し、当時多少は話題になった『生活の設計』という私小説風の作品を読んだのが、“佐川光晴”という作家の作品に私が出合った初めての体験だった。この作品に関する私なりのこだわりと思い出等については、本ブログの2021年6月29日付の記事〈主人公が未だに偏見や差別が残る「屠殺(とさつ)」という仕事を選んだ理由は?~佐川光晴著『生活の設計』を再読して~〉で取り上げているので、興味・関心を抱いた方はぜひそちらの記事にも目を通してくださると幸いである。 ところで、なぜこのような過去の記事を紹介するような書き出しをしたかというと、今回の記事はこの著者の別の作品を取り上げよ…

  • 歪な家庭環境が子どもに及ぼす影響について~柚月裕子著『教誨』を読んで~

    6月から市立N中学校へ新しい女性の学校補助員のMさんが赴任した。これで女性2名と男性1名の学校補助員による「小中学校教育活動サポートチーム」になり、その支援員の私を加えると4人が執務室に机を並べることになった。学校補助員たちは皆20代前半なので、私にとっては子どもというより孫の世代に近い年齢である。4月から勤務している2人(AさんとHさん)は家族と同居しているが、Mさんは様々な事情により東予にある実家から離れて暮らしている。大学生の友達と同居して家賃や生活費等を出し合っているらしいが、経済的にはギリギリの生活を送っているらしい。 Mさんが着任して1週間が過ぎた。Mさんは新しい職場環境や勤務内容…

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